活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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日本破綻

日本破綻 「株・債券・円」のトリプル安が襲う
日本破綻 「株・債券・円」のトリプル安が襲う
(2010/03/02)
藤巻 健史 商品詳細を見る

満足度★★★

  「“国にまったく金がないこと”の認識が、
  政府にも国民にもなさ過ぎると思います。」

藤巻健史さんの主張は、至極明快です。

日本の累積赤字は既に872兆円。

それに加え、2009年度約37兆円の税収に対し
2010年度は92兆円の予算を組もうとしています。
(数字はすべて本書より)

このまま、今のバラマキを続けていると
本当に日本破綻というワーストケースのシナリオが
現実のものとなる可能性があると。

日本の財政状況について、専門家や経済アナリストの見解は、
それぞれで、悲観的な方もいれば、楽観的な方もいます。

しかし、藤巻さんは一人だけ絶対的な評価を下す人がいると考えます。

それは、「市場」。

伝説のトレーダーとして、市場で生き残ってきた藤巻さんは、
集合知とも呼べるマーケットの合理的な判断には、
絶対的な信頼を置いています。

これ以上、借金を増やすことに市場は「NO」というかもしれないと。

現在の政府は、郵貯の預入限度額を1000万円から2000万円に、
簡保の加入限度額を1300万円から2500万円に引き上げることを
決めたようですね。

現在も国債の30%以上を買い支える郵貯・簡保ですが、
もっとお金を集めて、国債を引き受けられるようにしたいと
考えているのでしょう。

これは、毎月、入ってくる給料以上にクレジットカードを使い、
借金を先送りして自転車操業している人に、
カードの限度枠を広げるような行為ですから、
藤巻さんでなくても、日本の破綻が心配になります。

それでは、日本は国として、どうしたらいいのか?

ここから先の藤巻さんの提案は、
過去の主張と一貫して変わりませんから、
以前の著作を読んだ方なら、予想できる内容です。

まずは、円安論。

円安政策で延命措置を行い時間稼ぎをします。

そして、抜本的には市場主義の徹底。

投機家の養成や、デリバティブ商品開発強化など、
いかにも藤巻さんらしい提言が展開されています。

この本から何を活かすか?

それでは、個人のできることは何か?

本書では、日本と一緒に轟沈することを避けるため、
分散投資、特に「ドルへの投資」を勧めています。

更に、日本は破綻の可能性を強めているものの、
米国の「金融危機は終わった」と、藤巻さんは判断しています。

藤巻さんは、常に同じことを主張しているので、
いずれ当たる時期が訪れます。

以前からユーロに懐疑的だった藤巻さんの見通しが、
最近のギリシャ問題で、やっと現実味を帯びてきました。

果たして、米国に対する判断はどうでしょうか?

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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