活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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クラウド時代とクール革命

クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21)
クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21)
(2010/03/10)
角川 歴彦 商品詳細を見る

満足度★★★

角川グループホールディングスCEO角川歴彦さんが、
現在までのIT革命を俯瞰し、未来図を予測した本。

いわゆるITジャーナリストの方のレポートは
情報革命を観察して書かれているものが多いですが、
本書は出版・メディア産業の経営者として、
この革命と「対峙」してきた角川さんの視点が書かれています。

無名の個人が、「カッコいい」と賞賛するものが、
あっという間に広がり、社会を変革していく。

これを角川さんは、「クール革命」と呼んでいます。

  「高度なIT化が進む中、社会のさまざまな場面で大衆が参加し、
  大衆の思考や意思が社会を動かす機会が増えている。」

正直に言って、web2.0の歴史を振り返るパートは、
あえて角川さんが語る必要もないように感じますが、
コンテンツと著作権の関係については、
我が事として語っていますから、興味深いところでした。

もともと角川グループは、著作権問題を抱えていた
コミック・マーケットについても、
他の出版会社と異なり、柔軟な考えを示していました。

権利を守るために、押さえ込もうとせず、
コミケに集まる才能やエネルギーを逆に利用しようという
考えをもっていたそうです。

この方針が、業界に先駆けてYoutubeと業務提携を
結ぶことにつながりました。

角川グループは、著作権を侵害するYoutubeを
排除するよりも、折り合いをつけて収益機会を増やす場として
公認する選択をしたようです。

これは日本の他のメディア産業の経営者と異なり、
web2.0の本質が見えている証拠なのかもしれません。

しかし、本書の最終章では、政府主導のプロジェクトについて
角川さんからの提言がされていて、私の持つイメージからすると
「何かちょっと違うな」という印象が残りました。

また、本書で使われる「クラウド」は、群集の意味でのクラウドか、
雲の意味でのクラウドか、多少混在している感じがしました。

この本から何を活かすか?

筒井康隆さんの小説「時をかける少女」が、
仲里依紗さん主演で再度映画化されました。

私にとっては、「時かけ」といえば原田知世さん。
角川三姉妹では、特に原田さんのファンでした。

青春時代に見た時のイメージが強すぎ、
それ以外は「時をかける少女」とは考えにくく、
2006年のアニメ版も見ていませんでした。

しかし、よく調べてみると、完全なリメイクではなく、
アニメ版も、2010年版も続編的な要素を含んでいるんですね。

角川さんがYoutubeを受け入れたように、
私もアニメ版と2010年版を受け入れ、見てみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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