活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2010年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年04月

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ドル凋落

ドル凋落 ―アメリカは破産するのか (宝島社新書 309)
ドル凋落 ―アメリカは破産するのか (宝島社新書 309)
(2010/03/10)
三橋 貴明 商品詳細を見る

満足度★★★

三橋貴明さんの著作は、言葉をしっかり定義し、
根拠となるデータを示し、切れ味鋭く語るのが特徴です。

ですから、誰かが

  「三橋さん、アメリカは破産しますか?」

と聞けば、

  「国家の破産の定義とは、何ですか?」

と切り返されます。

三橋さんは、マスコミで流布される、視聴率を上げるため、
あるいは販売部数を伸ばすための、定義が不明な印象論や、
センセーショナルなキャッチフレーズに嫌悪感を示します。

それでは、なぜ、本書のサブタイトルに、
「アメリカの破産」といったセンセーショナルな
フレーズを使っているのか?

これは、ひとつのトラップです。

「破産」という言葉をあえて使うことで、
これに何の疑問も持たず、煽られる読者を引き寄せておいて、
本書で根拠のない印象論では、何の解決にもならないことを
示そうとしているようです。

ちなみに、三橋さんの国家の破産を

  「政府の負債について、利払いが不可能になるか、
  もしくは返済が不可能になること」

と定義しています。

本書では、アメリカ経済をバランスシートなどを冷静に分析し、
基軸通貨であるドルの行く末をデータに基づき予測します。

  「長期的にドルが“凋落”していくことはあっても、
  近い将来“暴落”し、ドル基軸通貨制度が揺らぐ事態に
  発展するようなことは考えにくいのである。」

また、最終章ではアメリカよりも、
現在の欧州問題に焦点が当てられ、
今後、三橋さんが執筆するであろうユーロ関連の本の
布石が打たれているようにも感じました。

この本から何を活かすか?

個人的には、「米国債暴落の影響を日中比較する」
のパートが非常に興味深いものでした。

よくマスコミや、TV出演するコメンテーターは、
あたかも日本が国として大量の米国債を購入しているかのごとく語り、
「アメリカ政府に貢ぐ行為だ!」などど批判しています。

これを三橋さんは、この主張を一刀両断。

そもそも購入している主役は民間の金融機関であり、
「お金とは運用されなければならない」という、
当たり前の事実を突きつけ、それならば米国債以外の
適切な運用先を示すように迫ります。

このパートでは、2大米国債保有国である、
日本と中国において、その性質の違いや影響度が
計算されていました。

三橋さんのような冷静な視点を持つためには、
本書で展開される三橋さんの主張さえも鵜呑みにせず、
自分でデータを集め、自分で考える習慣が必要だと感じました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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クラウド時代とクール革命

クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21)
クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21)
(2010/03/10)
角川 歴彦 商品詳細を見る

満足度★★★

角川グループホールディングスCEO角川歴彦さんが、
現在までのIT革命を俯瞰し、未来図を予測した本。

いわゆるITジャーナリストの方のレポートは
情報革命を観察して書かれているものが多いですが、
本書は出版・メディア産業の経営者として、
この革命と「対峙」してきた角川さんの視点が書かれています。

無名の個人が、「カッコいい」と賞賛するものが、
あっという間に広がり、社会を変革していく。

これを角川さんは、「クール革命」と呼んでいます。

  「高度なIT化が進む中、社会のさまざまな場面で大衆が参加し、
  大衆の思考や意思が社会を動かす機会が増えている。」

正直に言って、web2.0の歴史を振り返るパートは、
あえて角川さんが語る必要もないように感じますが、
コンテンツと著作権の関係については、
我が事として語っていますから、興味深いところでした。

もともと角川グループは、著作権問題を抱えていた
コミック・マーケットについても、
他の出版会社と異なり、柔軟な考えを示していました。

権利を守るために、押さえ込もうとせず、
コミケに集まる才能やエネルギーを逆に利用しようという
考えをもっていたそうです。

この方針が、業界に先駆けてYoutubeと業務提携を
結ぶことにつながりました。

角川グループは、著作権を侵害するYoutubeを
排除するよりも、折り合いをつけて収益機会を増やす場として
公認する選択をしたようです。

これは日本の他のメディア産業の経営者と異なり、
web2.0の本質が見えている証拠なのかもしれません。

しかし、本書の最終章では、政府主導のプロジェクトについて
角川さんからの提言がされていて、私の持つイメージからすると
「何かちょっと違うな」という印象が残りました。

また、本書で使われる「クラウド」は、群集の意味でのクラウドか、
雲の意味でのクラウドか、多少混在している感じがしました。

この本から何を活かすか?

筒井康隆さんの小説「時をかける少女」が、
仲里依紗さん主演で再度映画化されました。

私にとっては、「時かけ」といえば原田知世さん。
角川三姉妹では、特に原田さんのファンでした。

青春時代に見た時のイメージが強すぎ、
それ以外は「時をかける少女」とは考えにくく、
2006年のアニメ版も見ていませんでした。

しかし、よく調べてみると、完全なリメイクではなく、
アニメ版も、2010年版も続編的な要素を含んでいるんですね。

角川さんがYoutubeを受け入れたように、
私もアニメ版と2010年版を受け入れ、見てみようと思います。

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| IT・ネット | 06:48 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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サバイバーズ・クラブ

サバイバーズ・クラブ
サバイバーズ・クラブ
(2010/02/17)
ベン・シャーウッドBen Sherwood 商品詳細を見る

満足度★★★★

大惨事の中でも、なぜ、一部の人たちだけが
生き延びることができたのか?

9・11のワールドトレードセンターの事件から生き延びた男性、
編み物の針が心臓に刺さっても一命をとりとめた女性、
クルーズ船から落ちて、1人で17時間海を漂いながら生還した男性、
大多数が死亡した飛行機事故に遭っても無事助かった男性・・・

こういった信じられないような生還は、
一般には「運が良かった」とか「奇跡」という言葉で
片付けられてしまうことが多いかもしれません。

しかし、著者のベン・シャーウッドさんは、本書の中で、
生き残った人たちに共通する心構えや習慣を分析し、
人の生死を分ける秘密に迫り、危機から生き延びる可能性を
高める方法を示します。

そもそも、一生に一度あるかないかの大惨事ですから、
なかなか経験を次に活かすこともできないので、
こういった本をいざという時に備えて読んでおくのも、
大事かもしれませんね。

本書で紹介される、イングランドのサバイバル研究の第一人者
ジョン・リーチさんによると、
「10-80-10の法則」というのがあるそうです。

災難に巻き込まれたとき、
  10%は、恐怖を制御し、冷静に行動できる人
  80%は、思考停止に陥り、動けなくなる人
  10%は、ヒステリーで事態を悪化させる人

最初の10%が最良のサバイバーであることに間違いありませんが、
シャーウッドさんは、残りの90%の人たちも、
訓練によって、あるいは普段からの心構えによって、
生き延びる確率を上げることができると本書で説明します。

  ・非常時に何をするかを考えておくこと
  ・恐怖を怒りと集中力に変えコントロールすること
  ・どんなに可能性が低いと思えても決してあきらめないこと

また、本書は質の高いドキュメンタリーの要素を持ち、
悲惨な事例が多く紹介されていながらも、
読んでいて気が滅入ることもなく、
逆に、生きる力、ポジティブな意思が湧くのがよい点です。

ニューヨークタイムズのブックレビューで、
ベスト10入りしたベストセラーとうのも納得。

ちなみに、原書はこちら、
The Survivors Club: The Secrets and Science that Could Save Your Life

この本から何を活かすか?

真夜中に防犯ベルが鳴ったり、
玄関付近で不審な物音が聞こえた場合、
あなたはどうしますか?

ベルや物音のなった原因を突き止めようとしたり、
侵入者の物音に耳を済ませたりしてはいけません。

冷静に考えると当たり前のことですが、
防犯ベルは、僅かな可能性の最悪の事態に備えて
設置していますから、誤動作の可能性があっても、
上記のような行動をとっては意味がありません。

実際、本書を執筆したシャーウッドさんでさえ、
自宅の防犯ベルが鳴った時に、適切な対処ができなかったそうです。

私も、いざという時に冷静に行動する自信はないので、
今のうちに、万一、非常事態になったら、
何をすべきかを考えておきたいと思います。

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| ノウハウ本 | 06:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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超カンタン アメリカ最強のFX理論

超カンタン アメリカ最強のFX理論
超カンタン アメリカ最強のFX理論
(2009/12/19)
ロブ・ブッカー&ブラッドリー・フリード 商品詳細を見る

満足度★★★

私はトレードの本を読むとき、注目する点が3つあります。

1つ目は、資金管理の重要性が強調されているか。
2つ目は、ストップを置くことをルール化しているか。
3つ目は、バックテストを行なうことを必須としているか。

この3つの視点において、ファンキーな表紙に反して、
本書は信頼できるトレード指南本と言えます。

著者はFXコーチを生業とするロブ・ブッカーさんと、
その弟子のブラッドリー・フリードさん。

本書で挙げられているいくつかのポイントを見ると、
次のようになります。

  <最初に知ってほしい4か条>
    ・手法を容易に乗り換えないこと
    ・目先の損失にとらわれない
    ・トレード数量を減らす
    ・バックテストを繰り返す

  <トレードで勝つための4要素>
    ・マネーマネジメント(資金管理)
    ・トレードジャーナル(日々のトレード日誌)
    ・バックテスト
    ・テクニカルシステム(いわゆる手法のこと)

  <FXで成功するための3つの条件>
    ・トレーダーに必要なのはバックテストの習慣である
    ・トレーダーはリスクマネジメントについて理解する必要がある
    ・トレーダーは根拠のある自信と確信が必要である

いずれの項目にも「バックテスト」は入っていて、
ブッカーさんも「僕の本当の仕事はバックテスターなんだよ」
と言っているぐらい、検証することの重要性を訴えています。

  「リアルトレードの前に1000回のバックテストを!」
  「さらにライブ口座の前にデモ口座で資金を2倍に」

また、本書で紹介されている取引手法は、
2trendy、NYボックス、アリゾナルールの3つ。

これらは、本書のタイトルになっている通り、
非常にシンプルな手法で、使うインディケーターも
移動平均とMACD、スローストキャスぐらいです。

最初の2つの手法については、ZAi ONLINEでの
ブッカーさんのインタビュー記事でも紹介されていますから
興味のある方は、そちらをごらんください

いずれにせよ、これらの手法が有効かどうかは、
バックテストで検証する必要があるということです。

参考までに、ブッカーさんが使用する
バックテスト用のソフトは「Forex Tester」です。

この本から何を活かすか?

「今日の予定は何だっけ?」と思った時に、
「あ~今日は、FOMC政策金利と声明発表の日だったな!」と
トレードのことしか思い浮かばず、
生活がトレードだけになってしまうことに、
ブッカーさんは警鐘を鳴らしています。

私も一時期、トレード一色になっていたことがあり、
今考えるとあまり健全な精神状態ではなかったように思えます。

バックテストを徹底することも大事ですが、
没頭し過ぎて、現実世界を見失わないように注意したいものです。

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| トレード | 06:04 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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創るセンス 工作の思考

創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)
創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)
(2010/02/17)
森 博嗣 商品詳細を見る

満足度★★★

小説家・森博嗣さんは、2009年の夏に「今書いた方が良い」と
急に思い立って、2冊の本を書き上げたそうです。

1冊は、「自由論」をテーマにした「自由をつくる自在に生きる」。

もう1冊が、「工作論」をテーマにした本書です。

小説とは異なり、それぞれ1週間での短期集中執筆だったようで、
この2冊は、長い間に森さんの中に溜まっていた想いを、
一気に吐き出した本ということができます。

  「工作の第一法則 : 予期せぬことは必ず起こる」

だから何をするに当たっても、「うまくいかないことを前提に計画する」
というのが、本書の一つののテーマですが、
森さんが本当に言いたいのは、「とにかく作りなさい」ということ。

とかく大人は、子どもにもの作りを教えようとしたり、
どうすれば作ることが好きな子どもに育てられるか?
という視点で考えがちですが、子どもの問題ではありません。

大切なのは、大人自身がもの作りを楽しむこと。

いまの時代、あまりにも生活が便利になり、
モノが壊れても、気軽に買い換えたり、
修理する場合でも、簡単にユニット交換だけで終わってしまいます。

せいぜい考えるのは、使えなくなった製品の処分方法ぐらいで、
分解してパーツを再利用することもほとんどありません。

欲しいものは、「既製品を買う」ことが当たり前で、
自分で作るという発想自体がないのかもしれません。

以上は、本書を読んだ私自身の「反省」です。

子どもの頃を思い出してみると、
私の小学校入学前の一番の楽しみは、
NHK教育テレビ「できるかな」のノッポさんをまねて
ダンボール工作をすることでした。

小学校低学年では、毎日プラモデル作りに没頭し、
3・4年生の時はモーターを使った工作をよくやっていました。

しかし、高学年になるにつれ、ほとんど工作をしなくなりました。

もちろん、成長するにつれ興味が広がり、
工作以外のいろいろなことを吸収したはずですが、
本書を読むと、モノを作らなくなって、
失ったものも大きかったのではと考えさせられました。

昔と違い、せっかくホームセンターで、
工具やパーツが手軽に入手できる時代になったのですから、
私も生活の中で、自分で作ることを増やしたいと思います。

この本から何を活かすか?

森さんからの問題です。

森さんは、息子さんが小学生の時に
「自動販売機のおもちゃ」を一緒に作ったそうです。

材料は、空き箱、ダンボール、紙、接着剤、輪ゴム。
モーターや電気は使いません。
入れる缶ジュースも自作で、コインだけは本物を使います。

この条件で、コインを入れると缶ジュースが1本ずつ出る
動作を繰り返す機構を想像できますか?

森さんからのヒントは、このおもちゃの難しい部分は、
コインの検地と、ジュースを1本ずつ出して、
それを再現する仕組みとのこと。

私は、パッとひらめきませんが、考えてみようと思います。

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| パズル・DIY | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則

最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則
最新 資産設計はポートフォリオで考える 投資信託35の法則
(2010/03/18)
カン・チュンド 商品詳細を見る
 
満足度★★★

献本御礼。

インデックス投資アドバイザー、カン・チュンドさんの
非常に分かりやすい投資信託の入門書です。

  そもそも「投資信託」って何?

という給湯室で会話するリカさんとヨシコさんという
2人のOLの会話から本書は始まります。

初めて投資に興味を持ったとき起こる、

  ・何を買ったらいいの?
  ・どこで買えばいいの?
  ・お金はいくら用意したらいいの?
  ・いつ買ったらいいの?

といった疑問に答えながら、7つのステップで長期投資の
基本的な考えが学べるようになっています。

そして、本書を読み終わったときには
インデックス・ファンド、アセットアロケーション、ポートフォリオ
の3つのキーワードを理解して、自分で資産運用の判断が
できるようにするのが本書の目標です。

「シンプルで継続しやすい投資」という、
カンさんのポリシーが反映された本ですね。

投資信託をネットで買うにせよ、証券会社や郵便局の窓口で
買うにせよ、本書の巻末にまとめられている
「投資信託選びチェックポイント15+!」で最終確認してから
購入できるようになっているので、
失敗することもほとんどないでしょう。

ただし、投資信託での長期投資においては、
最初から結論が出ています。

ですから本書が参考となるのは、これから始める人と、
あまり考えずに始めたばかりの人に限られます。

あと、タイトルにある「35の法則」というのが、
本書を読んでも、どこに法則があるの? という感じで、
(35のポイントにまとめられている訳ではないので)
不思議な感じがしました。

「〇〇の法則」というのは、ソーテック社の
シリーズタイトルのようですが、
内容のまとめ方とタイトルは、もう少しすり合わせをした方が
いいように思えました。

この本から何を活かすか?

カンさんは出口戦略として、リタイヤする5~10年前から、
徐々にポートフォリオにおける日本債券(ファンド)の割合を
増やしていくことをススメています。

積立で投資信託を始める場合は、始めるタイミングは
パフォーマンスに大きな差は出ませんが、
出口をどうするかはリターンに大きな影響があります。

個人的には、あと数年でリタイヤする人が、
債券ファンドの割合を増やすのはどうかと思います。

気持ち的には日本債券はショートしたいぐらいですから、
安全面を考えて一定の割合は、
普通の貯金へ現金化を進めてもいいと思います。

また、ある程度、資金・知識・ヒマのある方は、
投資ではなく投機になりますが、
最近ではCDF取引で可能になった
「債券の売り」も一考に値すると思います。

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| 投資 | 06:06 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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自分をデフレ化しない方法

自分をデフレ化しない方法 (文春新書)
自分をデフレ化しない方法 (文春新書)
(2010/02/19)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★

勝間和代さんが、2009年11月5日に菅直人さんに対して行なった
「まず、デフレを止めよう」というテーマのプレゼンを
フォローするための本です。

このプレゼン、ネット上でもかなり話題になっていましたね。

「自分をデフレ化しない方法」というタイトルなので、
自分の価値を下げないスキルアップ方法が
紹介されているのかと思わせますが、
基本的には脱デフレのための、勝間さんの考えをまとめた本です。

個人について書かれている部分は40ページ程度で、
「デフレ時代のサバイバル術16ヵ条」と題され、
勝間さんのいつもの主張が繰り返されています。

  「あなたの人生の悩みのすべてとは言いませんが、
  8割はデフレが原因です。」

  「デフレで一番恐ろしいのは社会から“希望”と“感謝”が
  失われること、どうかそのことを忘れないでください。」

私をはじめほとんどの人は、勝間さんに個人的な悩みを
相談したことはないと思いますが、
「あなたの悩みはデフレが原因です」と言い切ってしまうのが、
勝間さんの凄いところですね。

私は本書で展開される勝間さんの主張に、
所々同意する部分もあります。

また、立場としては、カツマーでもなければ、
アンチカツマーでもありません。

しかし、最近の勝間さんの暴走ぶりもあって、
賛成できる部分があっても「この人に言われたくない」
という気持ちがどこかにあるのも事実です。

例えば、私は日銀のやり方に不満を持ってる部分があります。

しかし、勝間さんが日銀を「マクロ経済の知識に弱い素人集団」と
呼んでいるのを聞くと、感情的には日銀の肩を持ってしまいそうです。

最近の勝間さんの本では、藤巻幸夫さんとの共著で、
勝間さんの持つ毒が、少し中和されていましたので、
できれば、本書も高橋洋一さんとの共著か、
対談本にした方が良かったのかもしれません。

ちなみに、勝間さんが行なったプレゼン内容はこちら。
「まず、デフレを止めよう」(pdf)

また、YouTube映像はこちらです。


この本から何を活かすか?

私は、「教育こそが未来への投資」という
勝間さんの考えには賛成です。

国としても、優先課題として教育に力を入れるべきだと思います。

しかし、「デフレ時代のサバイバル術16ヵ条」の中での、
勝間さんの次の発言には首を傾げてしまいます。

  「親の時給が6000円よりも高かったら、塾に通わせたほうがよいでしょう。
  しかし、もし親の時給が6000円以下ならば、塾の先生のかわりに、
  親みずからが家庭で自分の子どもに教えたほうが、お金の節約になります。」

デフレに苦しむ人は、時給6000円以下の人が圧倒的に多いはずです。

つまり、ほとんどの人に、お金の節約のために塾に通わせず、
自分で教えなさいと言っているようなものです。

実際に私は、自分で子どもの勉強を見ていますが、
それはお金のためではなく、コミュニケーションのため。

私は好きでやっているので苦になりませんが、
かけている労力を考えると、他の人にお金の節約になるから、
自分で教えた方がいいよとは言えませんね。

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| 経済・行動経済学 | 06:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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組織に染みついた「呪縛」のはがし方

組織に染みついた「呪縛」のはがし方
組織に染みついた「呪縛」のはがし方
(2010/02/10)
加藤 丈博 商品詳細を見る

満足度★★★★

昔から会社の経営資源と言われるものは、
「ヒト」・「モノ」・「カネ」の3つ。

最近では、これに「情報」を加えた4つの資源を
どうように有効活用するかが経営の肝と考えられます。

しかし、本書の著者・加藤丈博さんは、
組織を変革するには、まだ重要なものが欠けていると指摘します。

それは人の「感情」。

感情は人が持つものなので、ヒトに属するようににも思えますが、
本書では、労働力としてのヒトとは別に、
感情が生み出すエネルギーに着目し、5つ目の経営資源と考えます。

  「感情へのアプローチこそが、論理的アプローチを有効にし、
  変革を成功に導く最も大切な点なのです。」

本書では、感情へのアプローチからはじまり、
組織を変革する次の「8つの力」が、
どのように組織に変化をもたらしたのかが、
エピソードとして語られます。

  1. 自分で考える力
  2. 自分で決める力
  3. 自分で行動する力
  4. 周囲を巻き込み、共鳴を生み出す力
  5. 最後までやり遂げる力
  6. 自分のエゴを見つめる力
  7. 自分自身をさらけだす力
  8. 軸を揺るがさない力

実際に、うまくいっていない組織に所属するほとんどの人は、
変革の必要性を感じているものです。

しかし、毎日発生する処理できないほど業務に流され、
目の前の業務をこなすことにしか目が向きません。

そして、気がつくと思考停止や思い込などの
組織の呪縛から逃れられない状況になっています。

その呪縛から逃れるための突破口となるのが「感情」。

本書では、「自分がやる!」と腹を括って、
見事に改革をやり遂げた8人のマネージャーの物語が
読む人の感情をも動かします。

ちょっと、プロジェクトX的なテイストで、
ノウハウ本にはないものが本書にはあります。

組織の壁にぶち当たり、ダメかもしれないと思った時に、
パワーを受け取ることのできる一冊です。

この本から何を活かすか?

少し本筋から外れますが、本書で紹介されていた
よく使うビジネス用語の豆知識を2つ。

一つ目は、「経営」。

もともとは仏教用語だったそうです。

禅寺で大きな法要を行なうときに、
その運営がスムーズに行くようにしたり、
それを苦労しながら成し遂げたりする様子のことだったとか。

二つ目は、「コミットメント」。

キリスト教における「聖なる地へ導く」という
神との契約・約束という意味があるそうです。

他人から強要されるものではなく、自己誓約ですが、
紙に書いたものより思い約束として受け取られるそうです。

どちらも宗教関連の言葉だったんですね。
私は、これらの言葉に持っていたイメージが少し変わりました。

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| ビジネス一般・ストーリー | 09:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あの社長の羽振りがいいのにはワケがある

あの社長の羽振りがいいのにはワケがある
あの社長の羽振りがいいのにはワケがある
(2010/02/10)
見田村 元宣 商品詳細を見る

満足度★★★

「朝4時起きの」をキャッチフレーズとし、
マーケティング仕事術の本も執筆される
税理士の見田村元宣さん。

今回は本業である、会計や税金に関する本です。

タイトルは少し狙ったところがあり、
小堺桂悦郎さんのような雰囲気を醸し出していますが、
中身は非常に真っ当です。

裏ワザ的なノウハウや粉飾スレスレの方法が
紹介されている訳ではなく、
本当に中小企業の社長さんが知っておくべき
会計の知識が分かりやすくまとめられています。

手本とするのは、「現金商売の八百屋さん」の経営。

なぜ、見田村さんは八百屋さんを理想とするのか?

ポイントはキャッシュフローです。

中小企業にとって怖いのは、いわゆる黒字倒産。

売掛金の回収サイトが遅かったり、未回収金額多い。
過剰在庫を抱えてしまう。

こういったことが、キャッシュフローの悪化を招き、
資金ショートに陥ってしまうことがあります。

昔ながらの八百屋さんは、朝、市場に現金で野菜を仕入れに行き、
その日のうちに売り切ってしまう。

お金の管理は、すべて天井からぶら下がったザルで行なうので、
その日が終わると、即座に粗利が計算できます。

もちろん、本当に八百屋さんを目指すのではなく、
キャッシュフローを見える化して、改善を図るのが目的です。

本書では、キャッシュフローを重視した経営のキモが、
専門用語を使わずに分かりやすく説明されています。

  「まず3月決算をやめる」

  「ズバリいってしまうと、会社にとって一番得なのは、
  1年の間で最も儲かる月を期首にしてしまうことです。」

この見田村さんの提案も、キャッシュフローの改善を図るため。

また本書では、中小企業の社長さんが一番気になるところの、
節税のポイントや、手取額を最大化するための
役員報酬の決め方なども、抜かりなく紹介されています。

この本から何を活かすか?

個人のお金の管理は、企業に比べるとはるかに簡単です。

売掛金や買掛金はありませんし、
商品の過剰在庫も抱えることもありませんから。

しかし、現実にはクレジットカードの請求額が
思っていたよりも多くなって、焦る人もいるようです。

そういった方は、やはり「家計簿」をつけるべきでしょう。

カード破産の半分以上は、家計簿をつけることで、
防げるのではないでしょうか。

自己責任とか自己管理といった領域の話しですが、
大半の人が確定申告をしない日本では、
家計簿のつけ方を学校教育の必須科目にしても
いいのではないかとさえ思ってしまいます。

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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 06:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事とお金を引き寄せる人脈構築術

仕事とお金を引き寄せる人脈構築術
仕事とお金を引き寄せる人脈構築術
(2010/02/16)
平野友朗 商品詳細を見る

満足度★★★

メルマガコンサルタント平野友朗さんによる、
インターネット時代の人脈作りの王道。

クチベタな人でもできる人脈構築術が紹介されています。

人見知りをする人にとって、人脈作りは鬼門。

たとえ相手に興味をもっても、自分から話しかけることが
苦手ですから、人脈作りはかなりハードルが高いことです。

しかし、相手の方から自分に興味を持って話しかけてきたら、
いくら内気な人でも、スムーズに会話を進めることができます。

そのためにネットを通じて、
人が興味をもつような内容を発信し続ける。

平野さんは、次のような経緯で自分をブランド化することで、
人脈のハブとしてのポジションを築いたようです。

  1. メルマガを趣味で発行していた
  2. メルマガのことをやたら聞かれるようになる(趣味の域)
  3. メルマガについてわからないことはすべて調べる
  4. メルマガに詳しい平野さん(一目おかれる)
  5. メルマガの専門家(ブランド化)

つまり、人脈を築くための行動を起こすと同時に、
自分のブランド化を進めることが、
短期間で強力な助っ人となる人脈作りの秘訣のようです。

そして、自ら起こす場合は相手が発信する内容に興味を持ち、
コンタクトの回数を重ね、少しずつ距離を縮めます。

  メルマガ・書籍の感想を送る ⇒ セミナー参加(直接会う)
  ⇒ メールで感想を送る ⇒ メールを交わす
  ⇒ ランチに誘う ⇒ 1対1で会う

今では想像できませんが、平野さん自身も以前はクチベタだったとか。

本書では、そんな平野さんが、体験談を交えながら、
インターネットを起点とし、1000人以上の人脈を築いた方法が、
分かりやすく説明されています。

私は人脈の達人としては、藤巻幸夫さんを思い出しますが、
藤巻さんは、もともとが社交的な方。

性格的に藤巻さんのように振舞うことが難しいと
感じた方には、平野さんの人脈構築術は役立ちそうです。

この本から何を活かすか?

本書では、人脈のメンテナンスをするために、
いま、自分が持っている人脈をノートに書き出し、
「人脈マップ」を作ることが推奨されていました。

自分を中心に置き、マインドマップの要領で
自分の人脈を絵に落とし込みます。

実は、この人脈マップ、私は数年前に作ったことがありました。

今回、再作成して、数年間でのマップの変化を
確認してみたいと思います。

こういった人脈マップは、一度作って終わりにするのではなく、
定期的に見直す必要がありそうですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:25 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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その科学が成功を決める

その科学が成功を決める (文春文庫)その科学が成功を決める (文春文庫)
(2012/09/04)
リチャード ワイズマン

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満足度★★★★★

私が最近読んだ本では、一番のお気に入り。

目次を見るだけでも、好奇心が掻き立てられます。

  実験Ⅰ 「自己啓発」はあなたを不幸にする!
  実験Ⅱ 「面接マニュアル」は役立たずだった!
  実験Ⅲ イメージトレーニングは逆効果
  実験Ⅳ まちがいだらけの創造力向上ノウハウ
  実験Ⅴ 婚活サイトに騙されるな
  実験Ⅵ ストレス解消法のウソ
  実験Ⅶ 離婚の危機に瀕しているあなたに
  実験Ⅷ 決断力の罠
  実験Ⅸ 「ほめる教育」の落とし穴
  実験Ⅹ 心理テストの虚と実

著者のリチャード・ワイズマンさんは、
英ハードフォードシャー大学の心理学教授。

疑似科学への批判でも有名な方のようです。

本書では、多くの実験によって得られたデータや
研究結果によって、巷にあふれる「自己啓発本」の
真偽を検証しています。

実際のところ、私は自己啓発本を読むのも好きですが、
たまにこの手の本で中和することで、
バランスを保つのも大切なことですね。

ただ、喧伝されているノウハウをやり玉にあげるだけでなく、
すぐに試せる実用的Tipsにまとめているのも、ありがたいところ。

  ・同じお金を使っても、より幸福感を高める方法
  ・落としても戻ってくる確率の高い財布とは?
  ・科学的にダイエットを成功させるための秘策
  ・デートを成功させる、ちょっとしたコツ
  ・創造力を働かせたいときに、試したいこと
  ・いつまでも仲の良い夫婦でいるための秘訣

これらのアイディアは、単なる、ワイズマンさんの思いつきでなく、
すべてが根拠となる実験結果や参考文献が示されています。

また、ワイズマンさんのブログ
Richard Wiseman BLOGもかなり面白いので、
興味がある方は、ぜひそちらもご覧ください。

ところで、本書の原題は
59 Seconds: Think a Little, Change a Lot」。

同じ文藝春秋から刊行されているイアン・エアーズさんの
その数学が戦略を決める」が好評だったので、
それをマネて邦題がつけられた感じですね。

この本から何を活かすか?

私のある友人は、次のような主張をしていました。

  「自分の今の(高い)能力は、
  子どもの頃のピアノのレッスンによって養われた。
  だから、自分の子どもにもピアノを習わせている。」

確かに、その友人は誰もが認める高い能力を持っていますが、
私はピアノを習った経験や、楽器を演奏する趣味がないので、
この説を話半分で聞いていました。

しかし、どうやら友人の説は本当のようで、
本書のなかに、それを裏付ける説明がありました。

本書によると、乳幼児にモーツアルトを聞かせると
知能が長期的に向上するという「モーツアルト効果」は
根拠がないウソようですが、
楽器を習った子どもは、習っていない子どもより
知能指数があきらかに向上するという、
実験結果が得られているようです。

ワイズマンさんからのアドバイス。

  「理由はそどうあれ、あなたの子どもの知能を向上させるには、
  モーツアルトのCDは戸棚にしまって、
  子どもには楽器を習わせたほうがよさそうだ。」

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| 科学・生活 | 06:45 | comments:0 | trackbacks:4 | TOP↑

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経営の教科書

経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
(2009/12/11)
新 将命 商品詳細を見る

満足度★★★★

社長職を3社、副社長職を1社経験した新将命さんが語る、
経営者のための「原理原則」がまとめられた本です。

新さんは、2008年に「リーダーの教科書」を著していますが、
本書はその上級編といったところでしょうか。

「リーダーの教科書」もかなりの良書でしたが、
本書もそれに負けず劣らず、素晴らしい内容です。

新さんの言葉ひとつひとつが、
経験に裏打ちされたものなので、
非常に高い納得感が得られます。

新さんは、42歳の時にヘッドハンティングされ、
ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人に入社し、
45歳で初の日本人社長として就任し、
その後4期8年社長職を務めました。

こういった経歴を聞くと、中小企業では活かせない内容
ではないかと心配される方もいるかもしれませんが、
経営の原理原則は、規模の大小は関係ありません。

  「とんでもない不況が世界を覆った。(中略)
  100年に1度だろうが、500年に1度だろうが、そんなことはどうでもよい。
  経営者にとって問題は、厳しさをどう乗り切るか、ということなのだ。」

まずは会社をつぶさないこと。

そして厳しい環境の中で、どうのように企業が勝ち残っていくかが、
30項目にまとめられ、平易な言葉で語られています。

もともと、新さんは世に並ぶ経営書を読んでも、
自身のビジネス経験からすると、腑に落ちなかったり、
あまり普遍性を感じられなかったようです。

理論と実践をバランスさせ原理原則を体系化。

「右手にコンセプト、左手にハウツー」という考えで、
本書は執筆されたようです。

個人的には、新さんがジョンソン・エンド・ジョンソンで、
経営理念である「我が信条(Our Credo)」を
「仕事上の道具」として、いかに社内に浸透させていったかが、
興味深いところでした。

この本から何を活かすか?

新さんが、ジョンソン・エンド・ジョンソンの社長に就任した時、
イギリス人の会長に、次ぎのように質問したそうです。

  「あなたが経営者にとって最も重要だと思う資質は、なんでしょうか」

すると会長は、すかさず答えました。

  「ひとつは、平均を上回る知性。もうひとつは、極度に高い倫理性である」

頭のよさは、平均を上回っていればよいが、
経営者である以上、並外れた倫理性がなければ、
務まらないということです。

倫理性とは、コンプライアンスではなく、人の良心に根ざすもの。

これは、どんなポジションにあっても、
組織に属しても、属さなくても大切にしたものですね。

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| 経営・戦略 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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9タイプ・コーチング

9タイプ・コーチング―「エニアグラム」で自分と部下の本質がわかる
9タイプ・コーチング―「エニアグラム」で自分と部下の本質がわかる
(2010/01)
安村 明史 日本コミュニケーション協会 商品詳細を見る

満足度★★★

2006年にPHP研究所から刊行された
9タイプ・コーチング―部下は9つの人格に分けられる」に
加筆・訂正したものです。

エニアグラムとコーチングを合体させた、
「エニアグラムコーチング」について解説した本。

エニアグラムとは、人の気質を9つのタイプに分けた性格論。

もともと古代アフガニスタン王家に口伝された秘法で、
1950年代に米スタンフォード大学で検証され、
理論・体系化されたそうです。

エニアは9を表し、グラムは図や表を表します。

人間の根本に備わっている、生涯変わらない気質なので、
占いや性格診断とも違うようです。

本当に人の気質が9タイプに分類されるのなら、
その人の考え方や感じ方の傾向が分かりますから、
コーチングに取り入れると効率的なのでしょう。

本書では、ある企業で課長を務める(たぶん)男性が、
コーチング、エニアグラム、エニアグラムコーチングと
順に研修を受けて学ぶビジネス小説風に説明されています。

以下は、エニアグラムでの分類です。代表例は敬称略。

  タイプ1 : 完璧でありたい人、完全主義者
        代表例は星一徹、イチロー、王貞治

  タイプ2 : 人の助けになりたい人、博愛主義者
        代表例はドラえもん、ハイジ、黒柳徹子 

  タイプ3 : 成功を追い求める人、成果主義者
        代表例は峰不二子

  タイプ4 : 特別な存在であろうとする人、ロマンチスト
        代表例はスナフキン、三島由紀夫、ビートたけし

  タイプ5 : 知識を得て観察する人、研究者
        代表例はシャーロック・ホームズ、福田康夫

  タイプ6 : 安全を求め慎重に行動する人、サポーター
        代表例はマスオさん、小渕恵三

  タイプ7 : 楽しさを求め計画する人、楽天家
        代表例はサザエさん、柳沢慎吾、明石家さんま

  タイプ8 : 強さを求め自己主張する人、挑戦者
        代表例はジャイアン、細木数子、ダース・ベイダー

  タイプ9 : 調和と平和を願う人、平和主義者
        代表例はドカベン、瀬川瑛子、西郷隆盛

私には、エニアグラムと一般的な性格診断が、
どう違うかがハッキリ分からない部分がありましたが、
ステレオタイプにならない程度に、
自分や他人の性格的傾向を知った上で、
コミュニケーションをとる有効性は十分に感じました。

この本から何を活かすか?

本書の著者、安村明史さんのサイトで、
無料エニアグラム診断」ができます。

45個の質問に答えて、最後にe-mailアドレスを登録すると、
診断結果が送られてきます。

webメールでは、診断結果メールが配信されない場合があるようで、
私の場合はGmailに結果が届くまで30分ほどかかりました。
(Hotmailにはすぐに結果が届きました)

私の診断結果は「タイプ4」。スナフキンです。

9タイプの中で、一番割合が高く約17%の人がタイプ4。

この一番多いタイプに入ったことが気に入らないのも
タイプ4の気質なのかもしれません。

ちなみに、私の診断されたタイプ4は、
タイプ1の星一徹とタイプ8のジャイアンと相性が悪いそうです。

また、こちらの「エニアグラム性格診断心理テスト」のサイトでは、
タイプ別に分かれた後の心理テストができます。

私のは独自性は最大50点中の47点(高い)、
協調性は最大35点中15点(少し低い)と診断されました。

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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経営者の会計実学

経営者の会計実学
経営者の会計実学
(2009/11/07)
金児 昭 商品詳細を見る

満足度★★★

  「私は“会計=経営”だと考えています。
  これは経営者が会計を参考にするというような、
  甘い意味ではありません。
  “会計そのものが経営”なのです。」

こう語るのは、「日本一の会計マン」、
「伝説の経理・財務マン」と評された金児昭さん。

世界的な化学メーカー、信越化学工業(4063)の躍進を
経理・財務一筋で長年陰で支えてきた方です。

本書では、金児さんの38年間の実体験をベースにした
会計実学が伝えられています。

「財務会計(制度会計)2割:経営会計(管理会計)8割」
というのは、以前から金児さんが主張する適切なウェイト。

本書でも、この考えをベースに経営と会計の
在り方が語られています。

会計の本といっても、テクニカルな話しは
ほとんど出てきませんから、会計に疎い方でも
スムーズに読むことができるでしょう。

単なる数字を追う仕事としての会計ではなく、
経営の中でどのような役割をしているかが、
体験談として語られています。

本書を読むと、血の通った生きた会計を実感できますね。

  「会計は人間を幸せにするためにあります」

金児さんが考えるのは、会社が適切な利益を上げ、
人も、株主も、社会もハッピーになる会計です。

他の会計本とは異なり人間味溢れる本ですが、
個人的には以前読んだ、「教わらなかった会計」の方が
良かったように思えます。

この本から何を活かすか?

超優良企業の信越化学工業でも、
最近は減収減益が続いています。

ただし、来期は半導体シリコンウエハーなどの製品の
値上げ浸透して増益が目され、直近の株価は堅調です。

4063 
金児さんの本を読むと、信越化学が何を考えて
IRしているのかが分かります。

信越化学のような長期投資銘柄に投資をする場合は、
流れてくるニュースだけに踊らされないようにしたいものです。

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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 09:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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マーケティング・メトリクス

マーケティング・メトリクス
マーケティング・メトリクス
(2010/01/13)
田村 正紀 商品詳細を見る

満足度★★★

メトリックスとは、metricの複数形。
基準とすべき尺度や指標のことを言います。

本書はマーケティングに必要な指標の活用ガイド。

経験や勘といった属人的な要素ではなく、
マーケティングを客観的指標で制御することを目指します。

マーケティングで使われる判断指標は、
売上高や市場シェアなど、もともと数量で表されていた
指標だけでなく、質的な要素をスコア化したものまで様々。

本書で紹介されるメトリクスも実に150種類以上あります。

その中から、どの判断指標をマーケティングを
コントロールするための計器類として採用するのか?

著者の田村正紀さんは、次の条件を挙げています。

  ・市場の動きの前兆を示すもの
  ・営業キャッシュフローに有意に関連するもの
  ・理解しやすく、データが入手しやすいもの

実際のところは、それぞれのマーケティングで抱える
課題は違いますから、上記の条件を考えつつ、
意思決定の質を高めるための指標を選ばなければなりません。

本書では実例も交えながら、次の9章にわたって
マーケティング・メトリクスを体系的に展望します。

  Ⅰ章 魅力的な対象市場を選ぶメトリクス
  Ⅱ章 市場シェアを確保するメトリクス
  Ⅲ章 売上の収益性を高めるメトリクス
  Ⅳ章 顧客創造で売上を積み上げるメトリクス
  Ⅴ章 バリュー顧客を狙うメトリクス
  Ⅵ章 ブランド化で競争力を維持させるメトリクス
  Ⅶ章 広告で市場普及を加速するメトリクス
  Ⅷ章 強い販路を構築するメトリクス
  Ⅸ章 営業力を効果するメトリクス

あまりマーケティングの経験がない方にとっては、
視野を広げるために。

また、ある程度経験がある方にとって方には、
自分の使いやすい指標だけに偏らないように。

本書は、手に届く所において、
さっと調べるような使い方が最適です。

この本から何を活かすか?

マーケティング・メトリクスは、
マーケターのためのダッシュボード(計器盤)。

マーケティングとはまったく関係ありませんが、
私たちの日々の生活をコントロールするための、
ダッシュボードを決めておくのもアリですね。

健康管理のための体重や体脂肪率はもちろん、
歩数やエクササイズの回数。
更には、精神の充実度を測るスコアなど。

例えば、私の場合、新しく知り合った人の人数や
子どもとのコミュニケーションの時間など。

あまり欲張りすぎると、
「理解しやすく、データが入手しやすい」という原則に反し、
長続きしませんから、せいぜい4~5個に絞って、
自分のダッシュボードを設計するのが、いいかもしれません。

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| マーケティング・営業 | 05:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ランズバーグ先生の型破りな知恵

ランズバーグ先生の型破りな知恵
ランズバーグ先生の型破りな知恵
(2010/01/08)
スティーブン・E・ランズバーグ 商品詳細を見る

満足度★★★★

原題は「More Sex is Safer Sex

邦題が的を射ていない訳本が多い中、本書は例外的。
「ランズバーグ先生の型破りな知恵」の方が、
本書全体を表していて、シックリきます。

  「エイズが蔓延する原因は乱交にある。人口増加は
  人類の繁栄を脅かす。守銭奴は鼻つまみ者である。
  この本の目的はそういった常識を打ち破ることにある。」

とにかく、ランズバーグさんの主張は常識を覆すものばかり。

世の中で起こる事象を費用と便益で考えるため、
目からウロコの思わず納得してしまう説から、
偏りすぎじゃないかと思えるものまで様々。

例えば、原題にもなっている「性的慎重派がもう少し
セックスするようになると、エイズ感染が抑えられる」という説。

ここに3人の登場人物がいます。

1人目は、エイズ感染率が0%の性的慎重派の男性マーティン。
2人目は、エイズ感染率が1%の魅力的な女性ジェーン。
3人目は、エイズ感染率が50%の性的積極派の男性マックスウェル。

本当はマーティンとジェーンは惹かれあっていて、
パートナーになってもおかしくない関係。

しかし、マーティンがあまりに慎重すぎて、
ジェーンはマックスウェルと関係を持ってしまい、
不幸にもエイズに感染してしまいます。

つまり、マーティンのような性的慎重派が、
もう少し積極的になることで、安全な相手を探している
ジェーンのような人間が、危険なパートナーを選ぶ確率を
下げる効果があるという考えです。

この説が正しいかどうかは別にして、
本書では様々なアイディアや思考実験が提供され、
頭の体操になることは、間違いありません。

・クリスマスキャロルのスクルージのもたらす経済効果
・消防士は救い出した資産を自分のものにできる制度
・授業で指名されたくない学生は手を挙げる方式
・後から来た人は、最前列に入る並び方

ランズバーグさんの唱えるアイディアが機能するかどうか、
ひとつひとつ検証するのも面白そうです。

この本から何を活かすか?

本書の中では、「金の採掘」の例が比較的、
理解しやすいものでした。

金を採掘すると、採掘した人は金持ちになります。

しかし、これは同時に金の供給量が増えたことになり、
ごくわずかながら金価格を下げる効果をもたらします。

つまり、あらたに採掘した人が得た富は、
すでに金を所有していたすべての所有者から
少しずつ奪った富を合わせたものであるとうことです。

例えば、金鉱山の所有者として有名な松藤民輔さんは、
自分の鉱山から金を採掘することで、一時的な富を得ます。

しかし、ただ採掘しているだけでは、
金の供給量が増えますから、金価格が低下します。

ですから、うがった見方をすると、
松藤さんは、常に金投資が有益であることを世間に宣伝し、
金の需要を高めるて、価格の維持をはかる必要があるということです。

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| 経済・行動経済学 | 12:27 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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一生折れない自信のつくり方

一生折れない自信のつくり方
一生折れない自信のつくり方
(2009/11/25)
青木仁志 商品詳細を見る

満足度★★★★

落ち込んでいたり、打ちのめされた時に読みたい一冊。

著者の青木仁志さんは、かつてブリタニカ社で、
百科事典のセールスをしていました。

週給制のフルコミッションで、売らないと生き残れない厳しい世界。

青木さんはセールスで良い成績を上げ、マネージャーになりましたが、
今度は、精神的に追い込まれ、いつドロップアウトしてもおかしくない部下を
管理することになります。

そこで青木さんは部下に対し、毎朝2~3時間かけて、
仕事の意義や人生の目的を説いて、1日だけの自信を持たせて、
現場に送り出していたそうです。

それでも、思うようにセールスできない部下も多いですから、
その日が終わると、朝抱いた自信は消え失せています。

しかし、1日だけの自信を持たせることを、毎日、毎日繰り返す。
それがやがて、成果につながり、本当の自信を育てていく。

人は誰でも、常に自信満々でいることはできません。
調子の悪い時は、どうしても自信を失ってしまうものです。

そんな時に、短期間であっても自信を抱かせてくれる
メンターがいると大きな救いになりますね。

本書は、まさに青木さんがブリタニカ時代に
部下に自信を持たせるために説いていたような、
モチベーションを上げるための本です。

精神論を説く本は、どんなに素晴らしくても、
その効果が持続する期間は限られています。

本を読んだ時は、一時的に自信が持てても、
しばらくすると忘れてしまうもの。

しかし、青木さんが毎朝、レクチャーを繰り返したように、
また本を読みさえすれば、エネルギーがチャージされます。

本書は、ノウハウ本ではありません。

青木さんの経験に裏打ちされた言葉が並べられ、
小さな達成をコツコツと積み上げて、
大きな自信を手に入れる秘訣が紹介されています。

この本から何を活かすか?

青木さんは、現在54歳。

自分自身に「よくやった」と声をかけるのは、
還暦のパーティーの時と決めているそうです。

だから、それまでは、とにかく必死で頑張と宣言しています。

期間を区切って、そこまで頑張れば、
自分を褒めると決めておくのは、いい考えですよね。

私は青木さんのように、長期間モチベーションを
維持できませんから、せいぜい1週間単位、
あるいは1日単位で区切るのがよさそうです。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:33 | comments:1 | trackbacks:2 | TOP↑

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プレゼンテーション Zen

プレゼンテーション Zen
プレゼンテーション Zen
(2009/09/07)
Garr Reynolds(ガー・レイノルズ) 商品詳細を見る

満足度★★★★

パワーポイントを使った、ありきたりのプレゼンから脱しませんか?
 
本書では、箇条書き中心のプレゼンを捨て、
右脳と左脳の両方を刺激するプレゼンを目指します。

お手本は、スティーブ・ジョブズさん。

1枚のスライドに7センテンスまでとか、
クリップアートを入れるなどといった常識はありません。

イメージとシンプルな言葉で構成され、
それでいて聞く人を衝き動かすものがあるプレゼンテーション。

正直に言って、ジョブズさんのプレゼンは、
誰もが簡単にマネできるものではありません。

しかし、本書の著者のガー・レイノルズさんは、
ジョブズさんのプレゼンと「禅Zenの精神」に共通点を見つけ、
新しいプレゼンのアプローチとしてまとめています。

  「美学」 「集中力」 「一体感」

レイノルズさん自身もプレゼンの第一人者。

現在は大阪に在住し、禅アートを研究しつつ
Design Matters Japanのディレクターを務めているそうです。

本書は準備・デザイン・実施と大きく3つのパートで
構成されていますが、表紙の写真が目を引くとおり、
中身も写真がふんだんに使われ、非常にスタイリッシュ。

読む人の視覚にも訴えるように作られています。

ジョブズさん以外にも、素晴らしいプレゼンの例が
数多く紹介されていました。

本書を読むと、「抑制」「シンプル」「自然さ」の
3つを原則としたプレゼンテーションを目指したくなります。

また、私は見ていませんが、書籍と一緒にDVD版
Presentation Zen: The Video (DVD)」も発売されているので、
そちらを見ると、レイノルズさんのプレゼンを
よりリアルに体感できるかもしれません。

<本書に登場した方の本>
  ・セス・ゴーディンさん「ダメなら、さっさとやめなさい!
  ・チップ・ハースさん、ダン・ハースさん「アイデアのちから
  ・ポール・アーデンさん「PLAY・JOB (プレイ・ジョブ)

<参考リンク>
  ・Presentation Zenのブログ
  ・Presentation Zenの写真などが購入できるサイト
  ・スティーブ・ジョブズさんの最新プレゼン
  ・TED(Technology,Entertainment,Design)

この本から何を活かすか?

プレゼンテーションZenのDVDを購入しようかと思いましたが、
YouTubeでレイノルズさんの映像を発見。

googleがアップした映像で、1時間以上もあります。



私は、まずはこちらを見てみようと思います。

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| コミュニケーション | 09:01 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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地アタマを鍛える知的勉強法

地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)
地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)
(2009/12/17)
齋藤 孝 商品詳細を見る

満足度★★★

「勉強」とは、何か?

この問いに、齋藤孝さんは次のように答えています。

  「勉強とは“生きる力”を身につける最強のスキルである」

幸いなことに現在の日本には、勉強しなくても
最低限生きていくことが可能な環境があります。

しかし、齋藤さんが言う「生きる」とは、
ただ日々を生き長らえるのではなく、
充実した人生を送り、生きている幸せを実感すること。

そのためには、能動的に学ぶ習慣が必要というわけです。

本書では、齋藤さんが今まで研究してきた
「知的」勉強法が数多く紹介されています。

いわゆる齋藤メソッドの集大成ですね。

孔子、夏目漱石、ニーチェ、ニュートンなどの偉人からも
多くのことを学び、勉強法として吸収しています。

知的な頭を移す勉強法、大物一点豪華主義勉強法、
交渉力を生かす勉強法、目次勉強法、「文章の図化」勉強法、
問いを立てる勉強法、境界線勉強法、「虚心坦懐」勉強法・・・

正直に言って、あまりにも種類が多すぎて、
どの方法を実践しようか迷うぐらいです。

しかし、基本となっているのが「身体性」と「感覚」なので、
実際に試してみて、自分の体や感覚に合う方法を
選ぶのが一番いいと思います。

受験や資格試験のための勉強には、
どちらかと言うと否定的な齋藤さん。

本書で紹介されるのは、地アタマを鍛え、
人格を磨くための勉強法が中心ですが、
サービス精神が旺盛なので、
実際には受験勉強へのアドバイスも盛り込まれています。

春は「学習強化月間」。

齋藤さんは学生のころから、3月の1ヶ月間で、
その年度に勉強する内容をすべて予習していたそうです。

これで、4月からの1年間は、高い所から見下ろすかの如く、
余裕をもってのぞめるようになる。

あとは、覚悟を決めて勉強をするだけです。

この本から何を活かすか?

齋藤さんは本を読むとき、必ず著者の論理の裏にある
「好き嫌い」の感情を読み取るようにしているそうです。

感情による価値判断があって初めて
論理が作られると思うからとのこと。

論理を組み立てるのは人ですから、ベースには、
その人を衝き動かす感情があるのでしょう。

齋藤さんの「好き嫌い」は何か?

確かに、そう考えて読んでみると、
本書の見え方が少し違ってきました。

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| 勉強法 | 06:00 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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なぜ、この国は儲からなくなったのか?

なぜ、この国は儲からなくなったのか?
なぜ、この国は儲からなくなったのか?
(2010/03/10)
長野慶太 商品詳細を見る

満足度★★★★

ユナイテッド・ブックスさんより献本頂きました。
ありがとうございます。

本書は、私が最も注目する作家さんの一人である
長野慶太さんの最新刊。

  「国外に居住していると、愛国心が強くなる。(中略)
  母国を思うあまり、ついつい肩に力が入ってしまったかもしれない。」

確かに、長野さんの想いが少々強すぎて、
脱線したり、細かな話しになりすぎたりして、
バランスを欠いている面もありますが、
魂は十分伝わってきます。

そこまで、熱く、長野さんは何を語っているのか?

長野さんは、「TIME×YEN 時間術」や「プロの残業術。」などで、
仕事論について個性的に語ってきましたが、
本書では、今までにないテーマを中心に据えています。

  「一般のビジネスマンが日々のスキルアップを通じて
  国富増強に貢献できるよう論点を絞ったつもりだ。」

いくら個人がスキルアップしても、その前提として
私たちが暮らす日本という国自体が豊かでなくてはならない。

長野さんは、「国が繁栄するための個人のスキルアップ」
というビジネス書としては、かなりユニークなコンセプトで
本書を執筆しました。

究極的には、個人が国富に貢献するための
最大のリソースは「時間」であるため、
長野さんの過去の著書での主張につながっていきます。

しかし、本書ではその先に国の将来を見据えているため、
その熱さは半端ではありません。

今の自分の立ち位置が、「世界の舞台においては、どうなのか?」
という視点で語られていますから、本書を読むと
今までと違った意識で仕事ができるかもしれません。

本書を出版したユナイテッド・ブックスは、
世界を意識した出版社ですから、
まさに同社から出されるべくして出た一冊ですね。

この本から何を活かすか?

長野さんは、本書の中で「日本の国会審議中のヤジの応酬」と、
アメリカの議会でのヤジに対する認識の違いを指摘していました。

確かに、私も自分と違う意見の主張に対し、
ヤジや罵声を飛ばす国会の有様には呆れています。

一方、アメリカでは、国会の席で激しい議論を戦わすものの、
誹謗中傷は許せないという精神があるようです。

2009年の米オバマ大統領の演説中に
共和党のジョー・ウィルソン議員が「You lie!」と
ヤジを飛ばし、全米の反発を呼んだシーンはこちら。



日本の事情を考えると、この程度はカワイイものですが、
ウィルソン議員には譴責決議が採択されたそうです。

日本でもこの辺の厳しさについては、アメリカを見習いたいものです。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 10:01 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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プロフェッショナル・アドバイザー

プロフェッショナル・アドバイザー―信頼を勝ちとる方程式プロフェッショナル・アドバイザー―信頼を勝ちとる方程式
(2010/01/28)
デービッド・マイスター ロバート・ガルフォード他 商品詳細を見る

満足度★★★★

Mr.地頭力こと細谷功さんが、原書である「The Trusted Advisor」と
出会って以来、ずっと翻訳したいと思っていた本です。

コンサルタントのコンサルタントとして名高い、
デービッド・マイスターさん、チャールズ・グリーンさん、
ロバート・ガルフォードさん3名による共著です。

プロフェッショナル・アドバイザーとしての成功の鍵は、
その分野の専門知識と、本当に役に立つアドバイスを与えること。

そして、その前提にあるのが、クライアントから「信頼」されること。

本書は、「信頼」されるアドバイザーになるための
叡智が詰め込まれています。

信頼は築くには時間がかかっても、失うのは一瞬。

小手先のテクニックだけでは、信頼を築くことはできません。

しかし、信頼を獲得する能力は、
習得可能なスキルであるというのが、本書の考えです。

また、サブタイトルにもなっている、
信頼を勝ちとる方程式は、次ぎのように示されています。

    T = (C+R+I) / S

T(Trust)=信頼、 C(Credibility)=信憑性、 R(Reliability)=信頼性、
 I(Intimacy)=親密さ、 S(Self-orientation)=自己志向性

この式だけ見ると、正直に言って、いまひとつピンきませんが、
本書には豊富な事例とチェックリストが掲載されていますので、
信頼の得られる関係の築き方がよく分かるよう解説されています。

本書のメインターゲットは、弁護士や会計士などの士業や
コンサルタントの方々。

ただし、本書の目的は信頼を築き上げることですから、
あらゆる人間関係に応用することができます。

ビジネス上でも、結局、信頼を得る必要があるのは、
突き詰めていくと、企業や組織ではなく個人。

ですから、どのような立場の人が読んでも、
参考になる部分があるでしょう。
細谷さんが、自分で翻訳したいと思ったのも納得できる良書です。

この本から何を活かすか?

  刑事コロンボのアプローチ

本書では、次ぎのように説明されています。

  「彼は成功をおさめるアドバイザーにとって
  有益な数多くの性質を体現化している。」

私も刑事コロンボは大好きですが、
今まで、コロンボ=アドバイザーという
イメージは持ったことがありませんでした。

それは、大事な視点に気づいていなかったからです。

良きアドバイザーは、同時に良き聞き手でもある。

コロンボはその風貌から、相手のガードを下げ、
解決の糸口となる証言を引き出します。

別にコロンボが、犯人にアドバイスする訳ではありませんが、
成功するアドバイザーにとっては必須の、
聞き出す能力に長けているということです。

今日は、この点に注目して、
久しぶりに刑事コロンボを見てみようと思います。

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| コミュニケーション | 06:27 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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結局、女はキレイが勝ち

結局、女はキレイが勝ち
結局、女はキレイが勝ち
(2009/12/17)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★

マスコミへも露出が増え、
どんどんメジャー化する勝間和代さん。

最近では、それに比例するように、書籍も量産しています。

当然、人気が出た反動で、勝間さんへの批判も増えていますが、
中でも群を抜くのが本書です。

アマゾンのレビューでも、ここまでクソミソに言われていると、
怖いもの見たさで、逆に興味をそそられてしまいます。

本書は、今まで仕事に没頭してきた勝間さんが、
恐らくは一般の女性より少し遅れて気がついた
キレイであるこのメリットを語った本です。

「キレイであるために知っておきたい12の基本ルール」を
もとに、勝間さん流の63個の原則が語られています。

美容代は収入の5%以内といったところから、
不倫の費用対効果、果てはSEXの相手の確保と経済面から
ホテル利用よりも結婚を勧めるところまで、
勝間さんらしく経済合理的な考えが披露されています。

また、35歳までに子どもを生むのが、
生物としての「正しい女性の生き方」であるという
勝間さんの考えも、本書の端々に出ていますね。

本書を読むと、例え自分の得意ではない分野でも、
あるいは勘違いしていても、自分が正しいと思ったら
「これが正解!」と自信を持って言い切ってしまうところが、
勝間さんの強さであることが実感できます。

さすがに、このタイトルの本をリアル書店で購入するのは
勇気がいりますが、いろいろな意味で私の期待には
応えてくれる内容でした。

本書を読んでからアマゾンのレビューを読み返すと、
また納得感が得られて、2倍楽しめます。

この本から何を活かすか?

本書は男性からすると、ネタとしてちょっと中身を
立読みするだけで十分かもしれません。

ただし、一つ問題があります。

それは、本書が置かれているコーナー。

ビジネス書のコーナーに置いてあれば、
男性でも手に取って見るのも簡単ですが、
私が見た書店では、美容書のコーナーに置かれていました。

本書をビジネス書のコーナーに置くと、
完全に浮いてしまうと思った書店の判断は
正しかったようです。

女性セブンなどの雑誌を立読みできる勇気があれば、
本書も立読みできるでしょう。

私は、本書をキッカケに、
書店の未知のゾーンに踏み込むことができました。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:41 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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いのちのはじまり、いのちのおわり

いのちのはじまり、いのちのおわり
いのちのはじまり、いのちのおわり
(2010/01/31)
坂元 志歩 大阪大学蛋白質研究所 商品詳細を見る

満足度★★★

大阪大学蛋白質研究所の設立50周年を記念して、
出版された本です。

一般の人にも、タンパク質のかかわる生命現象を、
分かりやすく解説する目的で本書が企画されたようです。

ただ、実際に読んでみると、生物学の副読本的な印象で、
生物を全くかじっていない人には、少々つらいかもしれません。

著者の坂元志歩さんが、まえがきの謝辞で、

  「父と母、(中略)あまり器用でない仲間達に、
  この本を無理やり捧げます。どうせいらないというと思うけど、
  お願い、受け取ってよね。」

と書いているのも、ちょっと分かる気がします。

化学同人から出版されていることからも、
お察しいただけるでしょう。

さて本書では、「いのちのはじまり」として受精の話から、
「いのちのおわり」として生命の死や絶滅の話し、
更には地球における生命の進化と未来まで語られています。

ミクロな視点とマクロな視点を
うまく切り替えながら話しは進み、
全体を通して、生命の存在の意味を探っているとも言えます。

生命の誕生や進化という過去に起こった出来事でも、
現代の科学では解明されていないことがたくさんあります。

本書は、坂元さん自身の疑問について、
一緒に答えを見つける旅をしているような感覚もあります。

多く存在する生命の進化の謎について、
分かっていることと、分かっていないことを整理しながら、
探求の旅は続きます。

生物や生命に全く興味がない人が、本書をキッカケに
面白さに目覚めるのことは、あまりないかもしれませんが、
この分野に少しでも興味のある人にとっては、
十分に好奇心を刺激してくれる一冊です。

この本から何を活かすか?

地球史では、「ビックファイブ」と呼ばれる
5回の大量絶滅が起こっています。

約6500年前に恐竜が絶滅した、
白亜紀と第三紀の堺に起こったK/T境界事件が有名ですが、
最大の絶滅はペルム紀末のP/T境界事件だそうです。

生物種の9割が絶滅。
個体レベルでは、もっと壊滅的な状態。

今後、6回目の大量絶滅が起きないとも限りませんが、
私たちの生きている間に、人類が絶滅するほどの
地球環境の変化が起こることは考えにくいでしょう。

ただ、少なくとも私たちの行動が、未来の絶滅の引き金とならないよう、
次世代に残す地球環境について、気をつけたいと思います。

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| 科学・生活 | 06:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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会社の数字を科学する

会社の数字を科学する (PHPサイエンス・ワールド新書)
会社の数字を科学する (PHPサイエンス・ワールド新書)
(2010/01/21)
内山 力 商品詳細を見る

満足度★★★

「会社のカネ」について、ちゃんと学びたい人向けの入門書。

以前紹介した高橋洋一さんと竹内薫さんの本では、
政治を科学していましたが、
本書では「会社のカネ」について科学します。

それでは、科学するとは、どういうことか?

この点について著者の内山力さんは、学研から発売されていた
小学生向け月刊誌「科学」と「学習」を例に説明しています。

 ・学習 : 知識を覚えることが中心、お勉強 → つらいもの
 ・科学 : 「なぜなんだろう」が原点、理解する → 楽しいもの

つらい、楽しいは、あくまで内山さんの主観ですが、
私も小学生のころ「科学」の教材を毎月楽しみに
待っていたので、その気持ちは良く分かります。

科学するとは、好奇心を持つことから始まり、
原理原則を理解し、自らのまわりで起きている社会現象を
自分の目で見て考え、未知のものを予測すること。

本書では、「カネを科学する」、「会社を科学する」、
「ファイナンスを科学する」、「会計を科学する」、
「投資を科学する」の5章に分け、会社の数字を科学します。

この辺が、本書がPHPサイエンス・ワールド新書から
刊行されている所以。

内容は、理系の方がワルノリして書いた、
鳩山由紀夫の政治を科学する」のような雰囲気はなく、
いたってマジメです。

内山さんがビジネスパーソン向けに行なう、
2日間の「アカウンティング&ファイナンス」セミナーを
まとめて書籍化したものようです。

このセミナーが内山さんのコンサル会社の
最大のヒット商品となっているというのも納得の内容。

単なる表面的な決算書の読み方を解説するのではなく、
そもそものところから、わかりやくす説明し、
最終的には、それを仕事でどう使うかまで踏み込んでいます。

結局は、根本をきちんと理解するところから始めているので、
応用が利くということなのでしょう。

この本から何を活かすか?

  「税務調査に感謝!?」

会社を経営する人にとって、税務調査はイヤなものです。

本書には内山さんの会社に入った税務調査の様子が、
ドキュメンタリーとして紹介されていました。

いわゆる「おみやげ」を持って行かれる様子も
描かれています。

しかし、内山さんは会計のプロとしての税務署員に、
ここぞとばかりに、いろいろなことを教わり、
その後のセミナーなどで活かしたそうです。

税務調査の元は取ったということですね。

内山さんのように、誰もが避けたくなるようなイベントの時も、
常に学ぶ視点は忘れないようにしたいものです。

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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 05:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分は評価されていないと思ったら読む本

自分は評価されていないと思ったら読む本
自分は評価されていないと思ったら読む本
(2009/12/17)
小笹芳央 商品詳細を見る

満足度★★★

会社の品格」がベストセラーになった
小笹芳央さんが語る40の「仕事の哲学」。

本書のタイトルが示す通り、「自分は評価されていない」
と悩む人は多いようです。

自分では、自分の考えがすべて分かりますが、
上司や同僚に、それをすべて伝えることは不可能ですし、
結果だけで評価される時もあります。

ですから、自己評価との他人からの評価の間に
ギャップがあるのは止むを得ません。

評価は他人がするものですが、変えられるのは自分だけ。

本書では、「自分自身を上手にコントロールして
現状から脱却する方法」と、「仕事を通じて働きがいや
生きがいを見いだすために役立つ様々な視点」が
紹介されています。

  ・なせ働くのか。それは自由のためである
  ・信頼残高は「約束」と「実行」によって増える
  ・仕事の報酬は「仕事」である
  ・社員は「投資家」である
  ・上司や同僚は自分を映す鏡である
  ・悩みはすべて「やるか、やらないか」だけである

本書を手に取る方は、現在の自分の状況を
変えたいと思っている人が多いはずです。

評価されない現状に、仕事に対するモチベーションが
なかなか上がらないかもしれません。

しかし、小笹さんの会社リンクアンドモチベーションは
モチベーションのマネジメントが事業の中心ですから、
その辺はお手の物です。

  夢があることで、「今」が意味を持ち、
  「今」を楽しく感じることができるわけです。

本書を読むと、働くことの意味を考えながらも、
後半に向けジワジワとモチベーションが上がり、
目的意識を持って仕事ができるようになりそうです。

この本から何を活かすか?

「木」のイメージで知識を体系化していく

ある知識を身につけたいと思ったら、最初に幹となる基礎が
書かれた本を読み、その後、枝葉にあたる本を読んで
知識を体系化することを、小笹さんはススメています。

実際に本を読むときには、「自分はあの枝葉を増やすために
本を読んでいる」と意識すると良いそうです。

この本は、私にとって、どの幹なのか、あるいは枝葉なのか?

読んだ後に考えるのではなく、
最初に体系化したい知識の全体像をイメージしてから、
本を選ばなければならないようですね。

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| 仕事論 | 06:00 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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これから資本主義はどう変わるのか

これから資本主義はどう変わるのか――17人の賢人が語る新たな文明のビジョン
これから資本主義はどう変わるのか――17人の賢人が語る新たな文明のビジョン
(2010/01/25)
ビル・ゲイツム  ハマド・ユヌス他 商品詳細を見る

満足度★★★

世界各国の識者が、世界が向かうべき未来について語る本。

前半の1~8章は、「資本主義の変化」、
後半の9~15章は、「改革の担い手」がテーマです。

もともと五井平和財団が、世界が新しい文化を築くための
経済システムに焦点を当て、「Earth Capitalism」と
「The Peoples's New Deal」という2冊の本を
ドイツで刊行したそうです。

本書はこの2冊から、資本主義のあり方と社会起業家などを
テーマにした論考を選び、再編集したものです。

登場する賢人は、ビル・ゲイツさん、田坂広志さん、
ムハマド・ユヌスさん、ビル・ドレイトンさんなど17名。

と言っても、私が知っているのは、最初の3名だけですが。

  「世界は少しずつ、確実に、よくなっている。」

ビル・ゲイツさんは、マイクロソフトの会長ではなく、
慈善財団の会長として、資本主義の未来と希望を語ります。

田坂広志さんは、いつもの自問自答式の文章を
完全にQ&A形式にして、人類社会の弁証法的発展を論じます。

グラミン銀行総裁にして、ノーベル平和賞受賞者でもある
ムハマド・ユヌスさんは、バングラディッシュでの自身の取り組みから
貧困のない世界の実現が可能であることを伝えます。

こういったビッグネームが語る未来の姿も興味深いのですが、
本書でよりメッセージ性が強いのは、後半のパートです。

時代が求めるのは、社会起業家。

  「わかりやく表現すれば、社会起業家とは、バージングループの
  創業者であるリチャード・ブランソン的資質と、
  マザーテレサ的資質をうまく併せ持っている人物である。」

私たちが、こういった社会起業家の登場を待つのではなく、
誰でもが社会起業家になれることが、強く伝えられていました。

この本から何を活かすか?

本書を編集している「五井平和財団」とは?

文部省の認可を受けて1999年に設立された財団法人で、
「平和に向けて、人々の心と様々な分野の英知を結集する」
ことを目指している団体のようです。

ウィキペディアで調べてみると、この財団は、
宗教法人白光真宏会を開いた五井昌久さんの
理念を受けついで設立された平和活動の団体。

道端などでたまに見かける「世界人類が平和でありますように」と
書かれた、先の尖った四角柱(ピースポール)を立てているのも
この財団の活動みたいですね。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「共感」で人を動かす話し方

ロジックだけでは思いは伝わらない! 「共感」で人を動かす話し方
ロジックだけでは思いは伝わらない! 「共感」で人を動かす話し方
(2009/12/25)
菅原 美千子 商品詳細を見る

満足度★★★★

人を動かすためのコミュニケーションの本です。

話すにせよ、書くにせよ、分かりやすく伝えるためには
「ロジカル」である必要があります。

しかし、ロジックだけで人は動きません。

何が足りないのか?

人がロジックを受け入れるためには、
先に、感情のスイッチがYESになっていなければ、
その人の話を聞き入れることができません。

いくら正論を言われても、素直に聞けない時ってありますよね。

著者の菅原美千代さんは、人に行動を起こさせることを
次の式で表現しています。

  行動 = 論理 × 感情 × 信頼

本書では、特に感情に働きかける「ストーリー」の作り方、
信頼を得るための「プレゼンス」の磨き方、
更に、コミュニケーションの場で臨機応変に対応するための
「会話反射神経(アドリブ)」の3点が詳しく解説されています。

人を動かすには、ストーリーで「共感」を得ることが重要であることは、
川上徹也さん小阪裕司さんも述べていますが、
本書では、そのストーリーを「誰が」、「どのように語るか」まで、
トータルに説明されているのが大きな特徴です。

例えば、本書を著した菅原さんが、会社で経理を担当するOL
という経歴だったとすると、いくら内容が素晴らしくても、
コミュニケーション本として、信頼性を得られないかもしれません。

しかし、菅原さんがフジテレビ系列のアナウンサーコンテストで
1位に輝いたことがあるアナウンサーで、同時に、
ビジネス・コーチとしても活躍するコミュニケーションの達人だとすると、
それだけで話しを聞いてもらうことができます。

もちろん、本当の菅原さん経歴は後者。

菅原さんは、アナウンサーという話す側のプロであると共に、
ビジネス・コーチという聞く側のプロの技術も併せ持っているので、
書かれている内容も経験と実績に基づいた信頼のおけるものです。

本書のメインターゲットは、リーダーや上司というポジションですが、
人を動かすという点においては、誰が読んでも役に立つノウハウが
詰め込まれています。

この本から何を活かすか?

プレゼンスとは、その人の在り方。
その人全体から、まるごと感じられる印象です。

以下、本書に掲載されていた
「プレゼンス・チェックシート」です。

  1. 相手が話し終わるまで、黙って聞いているか
  2. 相手が話しやすい雰囲気をつくっているか
  3. 相手が話すしているとき、あいづちを打っているか
  4. 相手のほうに身体を向けているか
  5. 相手と視点を合わせているか
  6. 相手に新しい視点・気づきを促すような適切な質問をしているか
  7. 伝えたい内容を、簡潔に伝えているか
  8. 話すテーマや目的が明確か
  9. 相手がどう感じるかを考えて、言葉を選んでいるか
  10. 感情のコントロールができているか
  11. 落着いた態度で接しているか
  12. 相手が共感できる話をしているか
  13. 話しのキーワードが明確か
  14. イントネーション、語尾が明瞭で聞き取りやすいか
  15. 話しの間やリズムが適切か
  16. 声に抑揚があるか
  17. 声のボリュームは適切か
  18. 立ち姿・歩き姿は、すがすがしい印象か

私は、かなりプレゼンスに欠けるようなので、
このシートの項目を意識して、コミュニケーションをとりたいと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 07:44 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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