会社って楽しい?(2010/01/28)美崎 栄一郎 商品詳細を見る 満足度★★★世はまさに社会人の勉強ブーム。先日紹介した酒井穣さんの本でも、コモディティ化を避けるために、必死に勉強する社会人の背景が解説されていました。本書は『「結果を出す人」はノートに何を書いているのか』に続く美崎栄一郎さんの2冊目の著書です。小説形式で勉強会の参加方法や活用術を紹介しています。特に、まだ勉強会に参加したことのない人にとっては、...
「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)(2010/01/16)酒井穣 商品詳細を見る満足度★★★★ 「モノあまり、カネあまりの時代にあって、ヒトこそが 企業経営に残された最後の開発ターゲットなのです。」確かに、企業にとって「ヒト」こそが差別化の源泉。モノやカネを使うのがヒトであり、競争優位を保つためのキーファクターです。それでは、いかにしてヒトを育てるか?これこそが、本書のテーマ。研修でヒト...
とたんにものごとが動き出す! 頭のいいコンセンサスの取り方(2010/01/15)福嶋 宏盛 商品詳細を見る満足度★★★★ 「人は二人集まれば、そこに必ず対立が生じるようになっているのです。 だって、一人として自分と同じ人間はいないのだから。 まして、それが集団、グループ、組織となると対立は避けられません。」 それでは、対立しないことが理想なのか? もちろん不必要な対立は、ない方がいいでしょう。 しかし、対立...
ワクワク会議 (2009/12/17) 堀 公俊 商品詳細を見る 満足度★★★★ なぜ、会議ではいいアイディアが出ないのか? 本書の著者、堀公俊さんは、 次のような原因を指摘します。 それは、思考の枠組みが共有できていないから。 切り口が決まれば、意見が出やすくなり 議論もかみ合います。 本書が提案する「ワクワク会議」は、 ホワイトボードに「ワク」を描き、メンバー全員が議論の枠組みを共有して行なう会議。 そのための、7つのフレ...
中国貧困絶望工場 「世界の工場」のカラクリ(2008/12/11)アレクサンドラ・ハーニー 商品詳細を見る 満足度★★★★ここ数年、MADE IN CHINAにおける様々な問題がクローズアップされています。しかし、どんな問題が起きようとも、私たちの生活から中国製品が消えることはありませんでしたし、今後も欠かすことはできない存在でしょう。本書はブランド化した「チャイナ・プライス」の裏側に迫るレポートです。中国には安い賃金の、豊富...
特別講義 コミュニケーション学(2010/01/08)藤巻 幸夫商品詳細を見る 満足度★★★ 価値観が多様化し、自然にまとまれる時代では なくなったからこそ、コミュニケーションの重要性が ますます増している。このように力説するのは、コミュニケーションの達人、藤巻幸夫さん。本書はフジマキさんが実体験で学んだコミュニケーションの極意を伝える、ホットな教科書です。当たり前のことを、情熱を持って全力でやるのがフジマキ...
私はできる! ―すべてをかなえる「おまじない」― (2010/01/06) ルイーズ・L・ヘイ 商品詳細を見る 満足度★★ 肯定的アファメーションの本です。 「人生はもっとよくなります。そのための道具を、 あなたはすでに心のなかに持っているのです。 その道具とは、あなたの思考と信念です。」 その思考と信念を作り上げるのが、アファメーションであり、 本書では分かりやすく「おまじない」と呼んでいます。 著者のルイーズ...
ウォーレン・バフェット華麗なる流儀―現代版「カサンドラ」の運命を変えた日(2010/01/08)ジャネット・タバコリ 商品詳細を見る 満足度★★★ 「本書はウォーレン・バフェットについての本でもなく、 彼の人生についての本でもない。」こんな書き出しで始まる本書は、一風変わったバフェット本。というか、正確にはバフェット本というと語弊があるかもしれません。著者のジャネット・タバコリさんはデリバティブの専門家。住宅...
鳩山由紀夫の政治を科学する (帰ってきたバカヤロー経済学)(2009/12/18)高橋 洋一 竹内 薫 商品詳細を見る満足度★★★鳩山由紀夫総理大臣の専門はオペレーションズリサーチ(OR)。これは、応用数学を使いて科学的に戦略を練る学問です。鳩山さんは米スタンフォード大でPh.D(博士号)を持つバリバリの「理系宰相」。この「理系」の部分に反応したのは、高橋洋一さんと竹内薫さんの理系コンビ。本書では、このお2人が鳩山内閣の人...
すごい会社のすごい考え方(2010/01/30)夏川 賀央 商品詳細を見る 満足度★★★ユナイテッド・ブックスの古森さんより献本いただきました。ありがとうございます。本書のテーマは、「すごい会社」から「すごい考え」を学ぶこと。紹介される企業は、任天堂、アップル、レゴ、グーグル、スターバックスコーヒー、IKEA、サムスン、ディズニーの8社。これらの会社の成功事例を活かすのは、いったい誰なのか?通常、会社の成功事例は、会社...
目のつけどころ(2010/01/06)山田 真哉 商品詳細を見る 満足度★★★★ 「目のつけどころ」というのは、訓練で、 しかもパターン化された訓練で磨かれる。本書は、山田真哉さんが20年間培ってきた「目のつけどころ」のパターン集。山田さんは、中学2年の生徒会で、ある女子の先輩の目のつけどころの良い一言に感動し、それ以来、目のつけどころのいい人の発言をメモし、分析してきたそうです。本書はその集大成。本書で示される...
本田直之「人を動かすアフォリズム」90(2010/01/05)本田 直之 商品詳細を見る 満足度★★★アフォリズムとは、金言のこと。私はaphorismという単語を、カタカナで目にする機会が少なかったので、最初に本書のタイトルを見た時に、ちょっと違和感がありました。 「様々な会合におけるちょっとしたスピーチや 日常のオフィスで、あるいは、部下へのアドバイスに織り交ぜたり、 メールの書き出しに利用できたりというように、...
忘却の整理学 (2009/12/12) 外山滋比古 商品詳細を見る 満足度★★★★ 外山滋比古さんが、あの「思考の整理学」の続編を 20年以上の歳月を経て書き上げました。 前著の中でも、忘れることの大切さは述べられていましたが、 本書は一冊まるごと「忘却」がテーマのエッセイ集です。 「忘却」に対するアポロギア(弁明)。 外山さんは、今まで悪者扱いされてきた「忘却」が、 記憶や思考する上で重要な役割を果たしていると述べています...
繁栄し続ける会社のルール(2010/01/30)小宮 一慶 商品詳細を見る 満足度★★★ユナイテッド・ブックスの古森さんより献本いただきました。ありがとうございます。「良い会社」と「偉大な会社」の違いは何か?その大きな違いは、商品やサービスが売れ「続ける」こと。メジャーリーガーのイチロー選手の例を引くまでもなく、偉大な会社(選手)は単発のホームランで終わらず、コンスタントにヒットを打つことができます。それでは、な...
自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)(2009/11/17)森 博嗣 商品詳細を見る 満足度★★★小説家・森博嗣さんによる「自由論」。過去に森さんが話してきたこと、書いてきたことを「自由」というキーワードで再構築したようですが、本書自体が、かなり自由な文体のエッセイになっていて、森さんの思考の「飛び」や「広がり」が楽しめます。森さんが考える「自由」は、世間一般でイメージされる「自由」とは、少し異なるようです。...
“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか(2009/11/28)NHK「あすの日本」プロジェクト 三菱総合研究所 商品詳細を見る 満足度★★★2009年5月に放送されたNHKスペシャル「“35歳”を救え あすの日本 未来からの提言」の書籍版。NHK取材班と三菱総合研究所の共同プロジェクトです。人口は1割減少、経済は落ち込み、消費税は18%に引き上げられた超コスト負担社会。誰もが将来への不安を抱え疲...
グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)(2009/12)ダグラス・C. メリル ジェイムズ・A. マーティン 商品詳細を見る 満足度★★★元グーグルCIO(最高情報責任者)による整理術の本。といっても、誰も知らないノウハウやテクニックを並べ立てた本ではありません。本書が伝えているのは、情報との付き合い方と整理のためのヒント。著者のダグラス・C・メリルさんは、子どもの頃、失読症という学習障害を抱え、九九さえ覚えるの...
主体的に動く アカウンタビリティ・マネジメント (2009/09/09) ロジャー・コナーズ トム・スミス クレイグ・ヒックマン 商品詳細を見る 満足度★★★★ 原書は1994年に出版された「The Oz Principle」。 Ozとは、「オズの魔法使い」のことです。 本書では、成功する組織作りの過程を、<オズの原則>として、 オズの魔法使いの物語になぞらえます。 物語では、主人公の少女ドロシーが竜巻に巻き込まれ、突如、理不尽な状況に置...
たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考 (2009/12/18) 平野 敦士 カール 商品詳細を見る 満足度★★★★ 本書の中で、おすすめ書評ブログの一つとして、 当ブログ紹介していただきました。 平野敦士カールさん、ありがとうございます。 プラットフォーム戦略とは、さまざまなグループが集まる 「場」を提供し、多くの人を集めるビジネスモデル。 成功例としては、マイクロソフトやグーグルなどが有名です。 平野さんが世...
サラリーマンだから貧乏ですが、なにか?(2009/12/22)大村 あつし 商品詳細を見る 満足度★★★ 「本書は、高名な経済学者の理論を基にしたフィクションです」主人公の多喜二は製薬メーカーに勤めるMR。24歳。その彼女、エリナは自動車部品メーカーの社長秘書。物語は、キスシーンから始まります。六本木ヒルズの大展望台から、夜景を眺める2人。無数のビルやマンションの明かりを見ながら、ある疑問が2人の頭に浮かびます。これら...