活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2009年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年02月

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誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則

誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則(気づき)
(2009/12/22)
水野俊哉 商品詳細を見る

満足度★★★

  一人が成功するのが「成功法則」
  周囲の全員が成功するのが「絶対成功法則」である。

本書は「トリセツ」シリーズでおなじみの水野俊哉さんが、
読んだ人すべてを成功させることを目的とした
365個の「絶対成功法則」をまとめたものです。

水野さんが今まで読んだ4000冊の本の中には、
数多くの金言や格言などが書かれていたはずです。

それらを一旦消化し、水野さんの経験を交え
生み出された「気づき」のある名言集です。

本書を読んだ人には、あるミッションが与えられます。

それは、周りの人間を成功させること。

  絶対成功法則No.14
    最強の成功法則は周りの人間を成功させることである

自分が成功していないのに、他人を成功させることができるのか?

成功というと言葉が重いので、周りの人に幸せを与える、
あるいは、周りの人の手助けをすると考えた方がいいでしょう。

これは、自分より他人を優先するといった
自己犠牲の精神ではありません。

毎日一つでも、人の役に立つことを実践する。

水野さんの目的は、この本の読者を成功させることであり、
私たち読者は、更に周りの人を幸せにすることを考えます。

そうした成功の手助けをしていくことで、
自分自身も成功することができ、成功の連鎖が起きる。

これを水野さんは「幸せのトルネード」と呼んでいます。

本当に実現するといいですね。

以下、私が気に入った法則をいくつか紹介します。

  絶対成功法則No.30
    神社へのお参りを誰よりも真剣にする。

  絶対成功法則No.94
    何事も複利で積立てると驚異的な進歩を見せる。

  絶対成功法則No.233
    1日30分、人生の目的を考えるだけであなたは成功するはずだ。

  絶対成功法則No.249
    大事なことは分析して考えない。自分の心に聞いて決断する。

 この本から何を活かすか?

本書を読んだら、自分のオリジナル法則が作りたくなります。

出版を考えると、水野さんのように短期間で、
365個の法則を生み出さなければなりませんが、
個人で作る場合は、1日1個の気づきをメモすればいいですね。

実際に手帳やブログに「今日の気づき」を
綴っている人も多いことでしょう。

読んだ本の言葉でも、会った人の言葉でも、
なんでも気に入ったものをメモすれば、
1年間で365個の法則ができますね。

大切なのは「気づき」のアンテナを立てて
毎日を生活することでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 成功哲学 | 06:20 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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プライスレス

プライスレス 必ず得する行動経済学の法則
プライスレス 必ず得する行動経済学の法則
(2009/12/24)
ウィリアム・パウンドストーン 商品詳細を見る

満足度★★★

「プライスレス」と聞くと、真っ先にマスターカードの
広告キャンペーンが思い浮かびます。

ちなみに、最近のCMは大竹しのぶさん主演で以下の内容。

  オペラのチケット200ユーロ、現地のガイドブック12ユーロ、
  この日のためのハイヒール320ユーロ、
  新しい舞台の幕が上がること:Priceless

このシリーズ、1997年から世界110カ国で展開されているとか。

さすがに、10年以上かけて刷り込まれているので、
このCMをすぐに連想してしまうのは、止むを得ないところですね。

さて、本書で意味する「プライスレス」は、
マスターカードのCMとは少し違います。

“価格は人の心理によってどうにでもなる”といった意味合いです。

  「私たちの世界を動かしている数字は、見た目ほど堅実で不動の、
  論理的な根拠があるものではない。
  新しい価格の心理学では、値段はあやふやで偶然に左右され、
  びっくりハウスの鏡に映る像のように、移ろいやすいものだ。」

著者のウィリアム・パウンドストーンさんは、
私たちが日常生活の中でけっこう気にしているはずの、
モノやサービスの値段に対する感覚が、
いかに非合理であるかを本書で解き明かします。

話しの中心となるのは、エイモス・トヴェルスキーさんと
ダニエル・カーネマンさんの研究。

モノの値段に関わる心理物理学。

アンカリング、ヒューリスティック、プライミング効果、
プロスペクト理論、最後通牒ゲームといった行動経済学では
お馴染みの内容がさまざまなエピソードで紹介されます。

最近、出版されているこの手の本では、
吉本佳生さんの「出社が楽しい経済学」シリーズなどが
親しみやすく手軽なところですが、
本書はもう少し研究ベースの内容で、読みごたえがあるので、
行動経済学をじっくり学びたい方には合っていますね。

また、トヴェルスキーさんとカーネマンさんの
裏話的なエピソードも詳しく紹介されているのも
本書の一つの特徴です。

 この本から何を活かすか?

  「ふつうのホットココア一杯の値段が400万ポンドで、
  温水タンク用の浸水湯沸かし器が60億ポンド以上、
  前あきのパンツときたらほぼ入手不可能だ。」

これは本書に、モノの価格の例とし紹介されていた、
伝説のコメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」の一節。

エピソード35(第3シリーズ第9話)の極度のインフレに苦しむ
アルデバラン系第5惑星アルゴンのスケッチです。

本書の原注を見ると、「Another Bleedin' Monty Python Website
に掲載のスクリプトから引用しているようです。

このサイト、私ははじめて知りましたが、
モンティ・パイソンのスクリプト(英文)が
エピソード毎に掲載されている様子。

パイソニアン(モンティ・パイソンのコアなファン)には
必見のサイトとして知られているのでしょうか?

今日は、このサイトのスクリプトを見ながら、
久しぶりにモンティ・パイソンのDVDを見ようと思います。

私にとっては、モンティ・パイソン作品が、
まさに、マスターカード的な意味の「プライスレス」。

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| 経済・行動経済学 | 08:59 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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吉越式会議

吉越式会議
吉越式会議
(2009/12/01)
吉越 浩一郎 商品詳細を見る

満足度★★

かつては、トリンプ日本法人代表取締役の吉越浩一郎さん
というイメージでしたが、今やすっかり吉越さん個人のブランドが
確立されています。

2006年にトリンプの代表取締役を退任してからも、
精力的にノウハウや仕事論、人生論をまとめ、
吉越さんは数多くの本を出版しています。

本書は、その集大成。

中心となるのは吉越式会議術(早朝会議)ですが、
他にも、吉越さんが生み出してきた数々のキーワードや
手法が一通り網羅されています。

デッドライン、がんばるタイム、残業ゼロ、
徹底的にパクる(TTP)、さん呼び運動、仕組み化、
ロジカルに判断、まず川に飛び込めなどなど。

触れられていないのは、メリタ式書類整理術と、
リタイヤ後の人生設計の2点ぐらいです。

はじめて、吉越さんの仕事術を学ぶには、
本書は丁度良い入門書になると思いますが、
過去の著作を読んできた方にとっては、内容がかぶっていて、
あまり目新しさは感じられないでしょう。

(基本的に吉越さんの著書は、どれを読んでも、
かなり内容がかぶっていますね。)

総論的な本書を読んで、吉越さんの考えやノウハウに
興味をもったら、各論の本に進むというのが、
ベストかもしれません。

  ・早朝会議について・・・早朝会議革命
  ・デッドラインについて・・・デッドライン仕事術
  ・書類整理について・・・仕事が速くなる プロの整理術
  ・リタイヤ後の人生について・・・「残業ゼロ」の人生力

実は、2003年に刊行された「早朝会議革命」の著者は、
吉越さんではなく、大久保隆弘さんです。

吉越さん=会議の印象が強いにも関わらず、
今まで会議をタイトルに冠した本を出していなかったので、
ここにきて、満を持して出版したという感じです。

 この本から何を活かすか?

吉越さんのノウハウは、個人の能力によるものか、
それとも誰でもできる移植可能なものなのか?

かつて早朝会議を見学した方は、「吉越さんだからできること」とか、
「とても真似できない」などの感想を残す場合が多かったとか。

これに対し吉越さんは、年数はかかるが、
覚悟さえあれば誰でもできると説明しています。

きっと、吉越さんが去った後のトリンプの業績が、
その答えを教えてくれるはずです。

吉越さんが代表取締役を勤めていた頃までトリンプは、
19年連続増収増益でしたが、退任後はどうなったのか?

吉越さんの後を引き継いだクリスチャン・トーマさんは、
トリンプの脱・吉越化をすすめていたようですね。

トリンプは非上場なので、簡単に業績は分かりませんが、
ちょっと調べてみようと思います。

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| 会議術・ファシリテーション | 09:53 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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トップ0.1%の条件

トップ0.1%の条件 ~ECビジネス成功者たちの「志力」~
トップ0.1%の条件 ~ECビジネス成功者たちの「志力」~
(2009/12/22)
加藤 敏明 他 商品詳細を見る

満足度★★★

5人のネットショップ店長の成功物語。

現在、日本には10万社以上のネットショップがあります。

業界では、月商300万円でひとまず成功、
月商1000万円で大成功と言われているそうです。

流行り廃りが速いこの業界で、4年連続で月商1000万円を超える
ネットショップは全体の0.1%にも満たないとか。

本書は、トップ0.1%に入るネットショップオーナーの共著。

「ネット店長塾」などの勉強会で知り合った仲間が、
ネットショップ開店のいきさつから、失敗、挫折を経て、
成功するまでの過程を、自身の言葉で振り返ったものです。

5人の店長の人柄がよく表れていますね。

なぜ、5人のオーナーは成功できたのか?

決して、他の人がマネできない商材を扱っているからではありません。

5つのショップで扱うメイン商材は、カニ、補正下着、布団、
フラワーギフト、ぶどうなどバラバラです。

成功の要因はひとえに、
どんな失敗があっても「あきらめなかった」から。

それでは、なぜ、彼らはあきらめずに続けることができたのか?

それは「志」があったから。

しかし、本書をよく読むとネットショップ開店当初から、
素晴らしい志があった訳ではなく、ショップの成長と共に、
志自体も大きく強く育っていった様子がわかります。

また、あきらめなかったもう一つの大きな要因として、
家族や仲間の存在が挙げられます。

失敗した時に支えてくれる家族や励ましてくれる仲間の存在は、
どんなビジネスでも共通して必要ですが、
立ち上げ当初、家内工業的色合いの強いネットショップでは、
事業を続ける大きな力になったことでしょう。

本書は、ネットショップのノウハウ本ではありません。

しかし、これからネットショップを始めようと考えている方や、
興味がある方には、想いを形にする良い手本になるはずです。

 この本から何を活かすか?

本書の5店のサイトは、以下の通りです。

  ・北国からの贈り物
  ・台湾小集
  ・睡眠“布団 枕”工房 快眠空間「ふかふか布団みちばた」
  ・翌日配達のお花屋さん
  ・甲斐国物語

いずれも個性ある店作りをしているようですが、
残念ながら、私はどのショップでも買物したことはありません。

私が興味を引かれたのは、「北国からの贈り物」を経営する
加藤敏明さんが発行するネイチャーマガジン「Faura」。

今度、この雑誌が書店に置いていないか、見てみようと思います。

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| ビジネス一般・ストーリー | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「幸せスイッチ」が入る! プラス1%の法則

「幸せスイッチ」が入る! プラス1%の法則
「幸せスイッチ」が入る! プラス1%の法則
(2009/12/19)
野崎 美夫 商品詳細を見る

満足度★★★

  「この本は、ただの詩集でもなければ、
  ただの自己啓発書でもありません。(中略)

  頑張っているあなたが、もっと笑顔で頑張れるための、
  さまざまなアフェアメーション(肯定的自己暗示)
  をまとめたものです。」

著者の野崎美夫さんは、広告会社を経営しながら
自らも最前線で仕事を続ける現役の広告クリエーター。

そんな野崎さんのもう一つの顔が、「励ます詩人」。

毎朝3万人のメルマガ読者に、人生の応援詩である
「励ます詩」を配信しているそうです。

本書は、22編の“詩”と、その解説が掲載された、
読んでいると元気が出てくる本です。

仕事篇、人間関係篇、恋愛・結婚篇、人生篇と
4つの章で構成され、すべての悩める人に向けて
勇気づけるメッセージが送られています。

  「ひとを励ますことで、自分自身を励ましてきた」

ひとは、他人の状況は客観的に見ることができても、
自分のこととなると客観的に見れないものです。

実は、他人にアドバイスしたり励ますことが、
自分の気づきをもたらし、逆に勇気をもらうことがあります。

つまり、ひとを励ませば励ますほど、
それが自分にも好循環をもたらすということです。

本書を読んで、自分を元気づけるのもよし、
悩んでいる人に、本書の内容を教えてあげるのもよし。

どんなに幸運な人生を歩んでいても、
どんなに悲惨な人生を歩んでいても、
必ずひとは壁にぶつかります。

越えられない壁の前で悩み苦しんだ時は、
本書の「壁の法則」の詩が、あなたを励ましてくれるはず。

詩ならではの余韻が、じわじわと体に染み込み、
他の自己啓発書とは違った効果をもたらしてくれそうです。

 この本から何を活かすか?

  「あなたのママではないわたし、
  わたしのパパではないあなた」

励ます詩「花束の法則」では、子どもが生まれ、
お互いがママであり、パパとなってしまった夫婦にも、
愛情表現していくことの大切さが説かれていました。

結婚生活の長さに比例して、贈る花束を大きくする。

本日、1月26日は私の妻の誕生日。

さすがに花束は贈りませんが、今日は今まで以上に
感謝の気持ちを示したいと思います。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:38 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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スノーボール

スノーボール (上) ウォーレン・バフェット伝
スノーボール (上) ウォーレン・バフェット伝
(2009/11/20)
アリス シュローダー 商品詳細を見る
スノーボール (下) ウォーレン・バフェット伝
スノーボール (下) ウォーレン・バフェット伝
(2009/11/20)
アリス シュローダー 商品詳細を見る

満足度★★★★

世界で最も尊敬される投資家であり、
世界最大の投資会社バークシャー・ハザウェー社のCEO、
ウォーレン・バフェットさんの人物伝。

上巻696ページ、下巻713ページの大作です。

著者のアリス・シュローダーさんは、証券アナリスト。

ウォール街にほとんどいい顔をせず、
自伝は書かないと公言していたバフェットさんが、
300時間以上ものインタビューに応じ、250人以上もの関係者への
取材を認め、“公認”で本書を刊行したのは、
よほどシュローダーさんを信頼していたのでしょう。

ひょっとするとシュローダーさんが、
今は亡き妻のスージーさんに似ていたのか?
などと想像してしまいます。

本書は、1800年代のバフェット家の先祖の話から始まり、
2008年までのバフェットさんが歩んできた人生が、
交友関係とともに、詳細に記録されています。

株式投資の記録より、人物像に焦点が当てられていますから、
本書を読んで、すぐに、自分の取引に役立てることは難しいでしょう。

しかし、だからこそ読む価値があるとも言えます。

今までも数多くのバフェットさん関連の本が出版されましたが、
それを読んだ人が簡単に真似できないのは、
単なる手法ではなく、その根幹にある投資哲学の部分を
読み取ることができなかったからです。

  「人生は雪玉(スノーボール)作りに似ている。
  大切なのは、大きい雪玉を作るに適した長い長い坂道を見つけることさ」

タイトルとなっている「スノーボール」はバフェットさんの口癖。

投資に必要なのは、しっかりとした雪だるまの芯を作り、
それを集中力を持って丁寧に転がしていくこと。

バフェットさんは、一生をかけてスノーボールを転がして、
大きくしてきましたが、いまだにやめる気配はありません。

それは、バフェットさんにとってスノーボールが、
ただのお金や株式ではなく、人生そのものだからなのかもしれません。

また、本書には日本経済新聞社の特設サイトが用意されています。

そちらでシュローダーさんのインタビュー記事と、
本書に掲載できなかった原注をダウンロードできますので、
興味がある方は、そちらをご覧ください。

 この本から何を活かすか?

2010年1月21日、バークシャー・ハザウェー社は発行している
B株を50分割しました。

もともと、バークシャー・ハザウェーにはA株(BRK-A)と、
それを30分割したB株(BRK-B)がありました。

今回の分割で、B株は30×50=1500分割されたことになります。

これで、今まで大イベントとして開催されていた株主総会が、
さらに大きな規模となることは間違いありません。
日本からの参加者も増えるかもしれませんね。

ところで、これまでバフェットさんは、
株価についての言及は避けてきましたが、今回は評価が低いと
臨時株主総会で発言したとも報道されています。

簡単に信念を曲げないバフェットさんが、そのように発言したなら、
その真意をちょっと考えてみなければなりません。

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| 投資 | 10:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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やればできる

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力
やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力
(2009/12/04)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★

  “いままでの常識を打ち破る自己啓発書”

勝間和代さんとしては、仲間との助け合いで夢実現を目指す
という意味で、常識を打ち破ると言いたいのでしょうが、
本書を読んだ私の印象は、ちょっと違います。

  香山リカさんの『しがみつかない生き方』にある、
  「<勝間和代>を目指さない」への反論書、といってもいいかもしれません。

勝間さんがエピローグで書いている通り、
本書は反論書という形をとった自己啓発書。

私は、そういう意味で、常識を打ち破っていると思いました。

勝間さんが本書で提唱するのは、仲間と協力することで、
がんばりすぎを防ぎ、お互いの夢を叶えあうこと。

本書のタイトルは、まわりにいい仲間がいるからこそ、
自分が変わることができるという気持ちを込めて
「やればできる」とつけられたようです。

本書は、4つのステップで「力」をつけます。

  STEP1. しなやか力
  STEP2. したたか力
  STEP3. へんか力
  STEP4. とんがり力

いかにも本書のために揃えた言葉という感じもしますが、
それぞれの段階が更に3ステップに分かれ、
勝間さんらしく階層的な説明がなされています。

また本書は、「断る力」の続編であり、
起きていることはすべて正しい」の次のステップとして、
できないと思う気持ちを外すことに焦点を当てて、
書かれているようです。

最近の勝間さんの本は、いい訳や反論から入る傾向が
非常に多くなっています。

本書でも、その印象が強く残ります。

メディアへの露出も増え、有名になるにつれ、
各方面からのバッシングを受けるのは分かりますが、
あまり批判に引っ張られて欲しくないですね。

私個人が、勝間さんを目指すか目指さないかは別にして、
勝間さんには今後も自分の道を追求して欲しいと思います。

 この本から何を活かすか?

  「自分の時間の3割を、常に変化に注ぐ習慣をつける」

この話しの前提として、ルーティンを効率化して
時間を生み出した上で、3割を将来へ投資ということがあります。

最近私は、あまり時間を効率化できておらず、
結果、変化の時間への投資もできていません。

時間を効率化してから投資と考えると、
いつまで経っても投資できない可能性があるので、
先に変化の時間を強制的に確保した方が良さそうです。

まずは、毎日、1つでも変化すること・新しいことを
無理やり取り組むことから始めてみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 12:21 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?

明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?
明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?
(2009/12/14)
川上 徹也 商品詳細を見る

満足度★★★

  「あなたは1日20分しか仕事をしていない」

毎日クタクタになるまで、身を粉にして働いている方が聞くと、
ちょっとカチンとくるかもしれませんね。

しかし、本書で言われている「仕事」とは、
他の誰かでは代えがきかない、
本当に自分の頭を絞って考えたものを指します。

あなたは昨日、20分以上の本当の仕事をしましたか?

さて、本書のタイトル「明日、会社がなくなっても・・・」
からすると、ポータブルスキルを身につける本と思うかもしれませんが、
ポイントは後半の「自分の名前で勝負」の部分にあります。

「志」と「ストーリー」で自己ブランド化する。

  なぜ「志」が必要かかって?
  「志」こそが、ビジネスにおける最大の差別化戦略だからだ。

著者は、以前このブログでも「仕事はストーリーで動かそう」を
紹介した川上徹也さん。

仕事にストーリーを加えると動き出しますが、
更に、自分をブランド化するためには、
志も加えることが必要ということでしょう。

本書が示すのは、しっかりと本物を築き上げていくための人生戦略。

手軽なブランド化を目指す、既存のブランディング本とは異なり、
本書は、じっくり時間をかけて、自分を本物のブランドとして
成長させることを目指します。

そのため、多くの人の実例を交え、
働き方や日常を変えることに重点を置いて書かれています。

  第1章 自分を語るために、まず働き方を変えよう
  第2章 常にストーリーを意識して仕事をする
  第3章 仕事以外の日常も差別化しよう
  第4章 自分をマーケティングする
  第5章 あなたをストーリーブランディングする
  第6章 理屈はもういい。あとはスタートを切るだけ

また、アクションを起こすきっかけとするために、
「明日のために今日やるべし!」というワークが
数多く掲載されています。

「明日のために」と聞くと、丹下段平に鍛えられる矢吹丈を
連想してしまいますね。

本書は、明日の方向を見失っている方にとっては、
丹下段平のように、あなたにとって欠かすことのできない
人生の良きトレーナーとなってくれるかもしれません。

 この本から何を活かすか?

  「天はひたすら続ける者を助ける」

本書では、NPO法人知的生産の技術研究会・福岡支部長を勤める
常富博史さんが毎日継続している取り組みを紹介していました。

常富さんは、読んだ本の要点をブログ上に図解する
「1日1図」を1万日続けることに挑んでいるそうです。
つねさん@図解思考塾

読んだ本をマインドマップ化している人は多くとも、
図解している方は少ないので、差別化されていますね。

私も、せっかく図解本を読んで手法を学んだので、
自分の読書メモにも、簡単な図を入れるようにしたいと思います。

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| ブランディング | 06:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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進化の存在証明

進化の存在証明
進化の存在証明
(2009/11/20)
リチャード・ドーキンスRichard Dawkins 商品詳細を見る

満足度★★★

  1. 人類は何万年のあいだに原始的な生物から発展してきた。
   しかし、この過程は神によって導かれた。・・・36%

  2. 人類は何万年のあいだに原始的な生物から発展してきた。
   しかし、この過程に神はかかわらなかった。・・・14%

  3. 神は人類を、現在と非常によく似た姿で、
   ここ1万年ばかりのうちに1遍で創造した。・・・44%

これはアメリカで最も有名な世論調査組織ギャラップが
2008年に行なった、「人類の起源と発達」についての調査結果です。

私たち日本人は、コペルニクスさんの天動説と同じ次元で
ダーウィンさんの「進化論」を信じていますが、
欧米ではかなり事情が違うようです。

人類への進化は一つの「理論」であり、
「事実」とは異なるとの反対意見が根強く残っています。

国によっては約半数の人々が進化そのものを信じていない。

本書はそんな背景がある中で、進化が事実であることの証拠を
これでもかというぐらい集めた大作です。

原題は「地上最大のショー・進化を支持する証拠」。

著者は「利己的な遺伝子」で有名なリチャード・ドーキンスさんです。

本書は、ダーウィンさん生誕200周年、
「種の起源」刊行150年を記念して出版されたようです。

実際のところ、本書に掲載されたドーキンスさんと
進化論反対論者との対談の様子を見る限り、
宗教的な背景もあるので、いくら進化の事実を突きつけても
反対派の考えは変わる気配はありません。

まるで大槻義彦さんとオカルト肯定派の方のバトルを
見ているかのような、かみ合わなさです。

進化を示すのはすべて状況証拠。

  「事件が起こったあとで犯行現場に到着し、
  残された手がかりから何が起こったかを復元する探偵」

恐らく本書を読んだからといって、
反対派の人の考え方が変わる事はないでしょう。

しかし、ドーキンスさん自身としても、
過去の著作を振り返った時に、本書を刊行することが、
自分の中のミッシング・リンクを見つける重要な作業であり、
大きな空白を埋める意味合いで、本書を著した側面もあったようです。

進化論を素直に受け入れている一般の日本人としては、
緻密な理論展開がなされた本書を「地上最大のショー」として
純粋に楽しむことができると思います。

 この本から何を活かすか?

私は着ているだけで、欧米人にやたら話しかけられる
Tシャツを持っています。

そのTシャツの胸にプリントされたイラストがこれ。

Something Somewhere Went Terribly Wrong T-Shirt

欧米人にやたら受けるのは、単なるユーモアのセンスとしてだと
思っていましたが、本書を読んだ後では、それは進化論に対する反応も
含まれていたのではないかと考えてしまいました。

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| 科学・生活 | 05:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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頭がよくなる「図解思考」の技術

頭がよくなる「図解思考」の技術
頭がよくなる「図解思考」の技術
(2009/11/25)
永田 豊志 商品詳細を見る

満足度★★★★

フレームワークシリーズが好評だった永田豊志さんによる、
自分の考えを図で整理して、メモとして残す技術の本。

図解は、MBAを取得したり、速読をマスターするよりも、
費用対効果の高いスキルであると、永田さんは断言します。

こういった本を読んだ後は、図解技術を身につけようと思い、
誰でも一時的に図解してみるものですが、
実際のところ、あまり長続きしないもの。

それは、図解メモの習慣化を阻む意外な敵が潜んでいるからです。

誰もが行なっている代表的なメモの取り方。

実は、キーワードの「箇条書き」が
図解の習慣化を妨げる大きな障害となっているようです。

従って、箇条書きをやめるのが、図解メモを習慣化するためのポイント。

確かに箇条書きでは、階層構造や関係性がつかめなかったり、
プレゼンの際に、別途図式化する手間がかかるなどの弱点があり、
それに対して図解は、その弱点を補うばかりか、アイディアが展開しやすく、
更に記憶に定着しやすいなどのメリットがあります。

しかし、一般には箇条書きより図解の方が、
手間も時間もかかると思われているのではないでしょうか。

その常識を覆すのが、本書のシンプルな図解の技術。

  「四角形と矢印」だけで簡単に図が描ける!

永田さんが勧める図解は、四角形と矢印(線)の
バリエーションと組み合わせだけのシンプルなも。

描き慣れてしまえば、文字で書くよりも
図解の方がスピーディーに描けるとのこと。

その方法で、話しを聴きながらリアルタイムに図解メモをとっていく。

これは外国語の同時通訳のようなイメージで、
本書ではそのスキルを「図解通訳」と呼んでいます。

図解通訳までできるようになれるといいのですが、
まずは基本をマネするところから始めたいものですね。

「頭がよくなる・・・」という、ちょっと気恥ずかしいタイトルに
抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、
本書は最近多く出版されている図解の本の中でも、
非常にとっつきやすい部類に入るオススメの一冊です。

 この本から何を活かすか?

  絵文字を少し入れるだけで「図」がこんなに変わる

本書では図解通訳が楽しくなる
83個の厳選された絵文字が紹介されています。

ちょっとしたところに簡単な絵文字が
ストレスなく描けるのには憧れます。

でも、こういうのって眺めただけでは描けるようになりませんから、
本書の83個の絵文字を実際に描いて練習してみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| ノウハウ本 | 05:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ヘッテルとフエーテル

ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
ヘッテルとフエーテル 本当に残酷なマネー版グリム童話
(2009/11/25)
マネー・ヘッタ・チャン 商品詳細を見る

満足度★★★

  「この『ヘッテルとフエーテル』は、無駄な情報が多すぎる現代に、
  最低限知るべき金融知識を物語で伝えるというコンセプトで書き始めた、
  まったく新しい寓話のプロトタイプです。」

著者のマネー・ヘッタ・チャンさんは、
本書について、「あとがき」で、このように解説しています。

本当に残酷なマネー版グリム童話として、
掲載されるのは、全部で8本の寓話。

  第1話 ヘッテルとフエーテル 
  第2話 カネヘルンの笛吹き
  第3話 ピノキオ銀行
  第4話 アホスギンちゃん
  第5話 ヤンデレラ
  第6話 ヘッテルと7人のODA・NPO
  第7話 王様の金はロバの金
  第8話 裸のフエーテル様

元ネタは、メール詐欺、円天、ホワイトバンド、
NTT株、三菱UFJ銀行、年金制度、などです。

勝間和代さんも、カネヘルン・ミセス・インディとして登場し、
強烈に批判されています。

  「本当に優秀でチャンスをつかむ人は何回も転職しない。
  それよりも、史上最強の人生戦略マニュアルを持っている人は、
  何回も離婚しないもんじゃ。」

さすがにここまで書いてしまうと、
アンチカツマーの人には受け入れられるかもしれませんが、
それ以外の人は、読んでいてあまり気持ちの良い感じが
しないかもしれませんね。

せっかくコンセプトやセンスが良いだけに、毒舌の度が過ぎて、
個人の生活にまで批判が及んでいるのが少々残念。

巻末の参考文献からすると、「出社が楽しい経済学」でお馴染みの
吉本佳生さんの影響をけっこう受けている感じがします。

個人的には、金融知識を物語で伝えるというコンセプトでは、
橘玲さんの「亜玖夢博士の経済入門」の方が、私は好きです。

ちなみに、本書には「まえがき」がありませんが、
掲載が見送られた幻のまえがきが、
マネー・ヘッタ・チャンさんのブログ
期間限定?で掲載されているようです。

 この本から何を活かすか?

「ものがたり」といえば、最近、1冊の絵本を紹介されて読みました。

ちょっと毒のある本書とは、真逆のイメージ。

タイトルは「おおきな木」。

私の子どもは、木がかわいそうという感想でしたが、
私は木が幸せだったことに、大いに共感しました。

2010年1月19日現在、Amazonでは取り扱っていないようですが、
英語版の「The Giving Tree」なら入手可能のようです。
The Giving Tree
The Giving Tree
(2003/04/15)
Shel Silverstein  商品詳細を見る

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| マネー一般 | 05:34 | comments:1 | trackbacks:3 | TOP↑

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なぜ「科学」はウソをつくのか

なぜ「科学」はウソをつくのか
なぜ「科学」はウソをつくのか
(2009/10/27)
竹内 薫 商品詳細を見る

満足度★★★★

自称・ネコ好き科学作家の竹内薫さんが、
著書100冊目を記念して、科学と共に歩んだ半生を振り返る本。

名づけて、「愛と憎しみの科学」。

  「科学さん、ボクはあなたのことが大好きだけれど、
  『科学』さんは、ここんとこ、ちょこっとおかしくありゃしませんか?」

竹内さんが各雑誌や新聞に発表した科学評論に
自らコメントをつけ、科学に対する感情を吐露する構成。

私は竹内さんファンなので、科学との愛憎劇も
楽しく読むことができましたが、
純粋な科学コラムを期待する人にとっては少々辛いかも。

客観的な科学論評の割合は50%程度です。

全部で21本の科学コラムが掲載され、
それはそれで質が高く、十分に楽しめますが、
どうしても竹内さんの感情面が強く印象に残ります。

1989年、カナダのマギル大学で素粒子論と宇宙論の学位を取り、
日本に帰国した竹内さんは、
ある本に、一般向けの科学解説記事を書きました。

その記事が世間に公表された数日後、
友人の茂木健一郎さんは、竹内さんにこう言いました。

  「竹内、おまえ、終わったな」

実は、竹内さんが原稿を寄せた本は、
疑似科学のトンデモ本。

そうとは知らず「量子力学の問題点」という簡単な論評を
書いた竹内さんは、まんまと科学の詐欺にひっかかってしまいました。

この1本の記事で、科学界から追放され、
大槻義彦さんからの執拗な攻撃に遭うなどの憂き目を見ます。

竹内さんはこの事件を次ぎのように表現しています。

  「映画女優になる夢をもっていたが、
  ある日突然、騙されてポルノ映画に出ていた」

こう聞くと、竹内さんに限らず、
けっこうありそうな話に思えますね。

また、竹内さんは本書で現民主党政権にも言及しています。

日本初の「理系」内閣とのこと。

総理である鳩山由紀夫さんは、東大工学部出身。
内閣官房長官の平野博文さんは、中大理工学部卒。
国家戦略担当大臣の菅直人さんは、東工大理学部卒。

科学には「クレイジーなアイディアでなければ使いものにならない」
という標語があるそうで、竹内さんはこの内閣に
かすかな期待を持って、政権の動きを見ているようです。

 この本から何を活かすか?

竹内さんは、放送メディアの科学音痴が、
日本人の科学離れを助長していると主張しています。

科学離れでいうと、私も心配していることがあります。

小学生向け科学情報誌「学研の科学」の休刊。

確かに販売部数は低迷し、
本の内容は何年も改訂されない状況でしたが、
私も小学生のころ購読していたこの雑誌が
休刊になるのは非常に寂しい限りです。

これで、ますます科学離れに
歯止めがかからないのではないかと、危惧しています。

私の娘も「学研の科学」を購読していましたので、
4月からは誠文堂新光社が出版している「子供の科学」を
購読しようかと検討中です。

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| 科学・生活 | 06:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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働かざるもの、飢えるべからず。

働かざるもの、飢えるべからず。
働かざるもの、飢えるべからず。
(2009/11/26)
小飼 弾 商品詳細を見る

満足度★★★★

今までの小飼弾さんの著作は、
正直に言って、ブログで受ける印象とギャップがありました。

ブログで見せる小飼さんの鋭さが、あまり出ていないと。

しかし、本書は異なります。

小飼さんらしいユニークな考えが構造的に示されています。

テーマは「弾流社会システム」の在り方。

本書は、2部構成になっています。

第1部は、「痛くない社会」への方法序説。

ここでは、トリクルダウン(金持ちが儲かれば、貧しい人にも
自然とお金が回ってくるという経済理論)はウソと断言し、
ベーシック・インカムを(すべての人に無条件でお金を配る制度)
を柱に、小飼さん的な理想の社会システムが説明されます。

中でも面白かった考えは、「エネルギーのパケ放題」システム。

太陽光発電と天然ガスで、脱・石油エネルギーを図り、
エネルギーフリーの世界を実現するという構想です。

いずれのアイディアも、現在の日本の状況から考えると
実現性は低いものばかりですが、
壮大な思考実験としては、十分に楽しむことができます。

第2部は、アルボムッレ・スマナサーラさんとの対談。

仏教系出版社サンガならではの、オマケ対談と思いきや、
これがなかなか面白い。

スマナサーラさんはスリランカ上座仏教の長老で、
サンガはスマナサーラさんの教えを広めるための出版社。

2人ともお互いの意見に、簡単に迎合しません。

白熱のバトルではありませんが、
付かず離れずの対談は見もの。

スマナサーラさんの懐の深さを知って、
小飼さんはどんどん切り込んでいるので、
意見をぶつこることで、お互いのも持ち味が際立っています。

 この本から何を活かすか?

スマナサーラさん
  「すべてを知っている人は、相手の情報を整理整頓してあげるのです。」

小飼さん
  「私も子どもに、すぐに答えを言いそうになってしまうほうです。
  つい答えを与えてしまいそうになるのは、
  まだ悟りが足りないと思うところです。」

これは「正しい質問」について、話しているくだり。

私も、子どもに、つい答えをいってしまうことがあります。
子どもをコントロールしようという心理がいけないのでしょう。

質問で自覚を促せるようにしたいものです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:32 | comments:1 | trackbacks:3 | TOP↑

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微差力

微差力
微差力
(2009/11/24)
斎藤 一人 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「追伸 この本は最低でも7回読んでくださいね。」

最後に、このように書かれている本書ですが、
人間は忘れる生き物ですから、7回と言わず
何度も何度も繰り返し読みたくなる本です。

「銀座まるかん」の創設者・斉藤一人さん、久々の書き下ろし。

  「100倍儲けている人は100倍たいへんなんですか?
  100倍儲けている人は、100倍がんばっているのではないのです。
  
  微差です。微差で大差なのです。」

一人さんは、微差が大差を生むことが、この世の道理と説きます。

例えば、私が勝間和代さんの本を読んで、
凄いと感心しても、自分でそこまではできないと思う。

実は、勝間さんと私の間にある差も、
微差の積み重ねが大差を生んだ結果なのかもしれません。

結果だけ見ると大差なので、それを一気に埋めることを
つい考えてしまう。

そうすると、どう考えても不可能なことのように思え、
諦めてしまうのが人の心理。

あるいは、イソップの「すっぱいブドウ」のように
手に入らないものを、自分は欲しくないものと思ってしまう。

大切なのは、結果に注目するのではなく、
その結果をもたらした原因に注目すること。

微差でついた大差は、やはり微差の積み重ね(重続)で
少しずつ埋めていかなければなりませんね。

反抗期の子どもではありませんが、
人に正論を言われても耳に入らない場合があります。

きっと一人さんと同じことは、他の人も言っているはずです。

しかし、一人さんは聞く耳を持たせる天才。

本書を読むと、一人さんの言葉は抵抗なく
体にスッと染み込むように入ってきます。

どちらかというと、現実世界の商売の基本などが
中心に書かれているので、今まで一人さんのスピリチュアルな発言に
馴染めなかった方でも、本書なら大丈夫かもしれません。

 この本から何を活かすか?

一人さんは、お弟子さんたちと旅行に行って、
目が点になるようなダメな旅館に遭遇すると、
「ここの旅館を流行らせる方法で、お金をかけないで流行らせるゲーム!」
を始めるそうです。

これって、旅館でなくても、レストランなど
いまいちなサービスを受けるたびにできそうなゲームですね。

ひどいと非難することは簡単。

それよりも、どうしたらもっと良くなるのかという視点を
常に持ちたいものです。

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| 成功哲学 | 06:11 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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統計数字を読み解くセンス

統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27)
統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27)
(2009/11/30)
青木繁伸 商品詳細を見る

満足度★★★★

降水確率がいくつ以上のときに傘を持っていったらよいのか?

最初に次の場合の損失を計算します。

 1. 傘を持っていったのに雨が降らなかった場合
    →重い思いをする、傘の置き忘れに注するなどを考えて
     「100円のコスト」がかかると仮定します。
 
 2. 傘を持っていかずに雨が降った場合
    →駅から自宅までタクシーにのるなどを考えて
     「500円のロス」と仮定します。

このとき「損害を引き起こす事象の発生確率」が
「コストとロスの比」より大きければ対策を講じ、
小さければ対策を講じないほうが得策。

つまり100円/500円=20%ですから、降水確率が20%以上のときに、
傘を持っていく価値があると判断できます。
(以上、本書のコラムの説明を少し変えて掲載しました)

さすがに、化学同人からの出版だけあって、
けっこうマジメに統計を勉強できる本です。

著者の青木繁伸さんは、DOJIN選書から
「一般読者を対象として、専門知識がなくても読め、
なおかつ統計リテラシーを高める内容」という
執筆依頼を受け、この本を書いたようです。

テレビの視聴率や血液型性格診断、地球温暖化、
健康診断の結果、食品添加物の発がん性など、
日常生活に関わる題材を使って統計リテラシーを
向上させることができます。

ポツポツと簡単な数式は出てくるので、
雑学程度に上辺だけ統計の雰囲気を知りたい方は、
本書のコラムだけで十分と感じるかもしれませんが、
統計の入門書としては最適。

私も学生の頃、統計の授業を受ける前の導入として
本書を読んでおきたかった。

  第1章 統計数学はじめの一歩 - データの集計と分析
  第2章 平均することでなにがわかるか
  第3章 偏差値を正しく理解する
  第4章 データ集計のコツ
  第5章 相関関係をどう読み取るか
  第6章 因果関係を検討する
  第7章 もっともらしい結論に惑わせられない - 検定
  第8章 全体の姿を推しはかる - 推定
  第9章 統計による予測は可能か?
  第10章 健康な生活を送るための統計学

 この本から何を活かすか?

読書量が増えると年収が上がるのか?

アンケート調査を元に雑誌などで、「読書量と年収の関係」を
調べる特集が組まれることがあります。

ここで重要なのが、「相関と因果の違い」と「見かけの相関」。

まず第一に相関と因果は異なります。

仮に、読書量と年収の間に相関があったとしても、
因果関係があるとは限りません。

第二に「見かけの相関」を廃しなければ、本当の相関は見えてきません。

本書で紹介されていたのは、
「サラリーマンの年収と血圧には相関がある」という例。

この例では、相関係数だけ見ると、強い相関を示しますが、
正味の相関を調べるには、年齢の影響を取り除かなければなりません。

つまり、年齢が上がると血圧が上がることと、
年齢が上がると年収が上がることが渾然となっている状況から、
年齢を固定して年収と血圧の相関を見る必要があるということです。

先の「読書量と年収の関係」の特集記事なども、
これらの点を注意して読まなければなりませんね。

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| 数学 | 11:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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頭がよくなる魔法の速習法

頭がよくなる魔法の速習法
頭がよくなる魔法の速習法
(2009/11/20)
園 善博 商品詳細を見る

満足度★★

本がどんどん読める本」に続く園善博さんの速読本です。

  「持っている知識の量によって、把握する速さが違ってきます。」

園さんが指導する速習法では、すでに持っている知識のことを
「既有知識(きゆうちしき)」と呼び、
これを積み上げることで、読書や学習のスピードアップを図ります。

つまり、本を読めば読むほど知識が増え、速く読めるようになり、
逆にたくさん読まなければ、速く読めるようにならないということ。

大切なのは、それを意識すること。

鶏が先か、卵が先かという話しではありませんが、
「既有知識」が増えると、読書スピードが上がることは間違いありません。

私の場合、図らずも本書がそれを証明してくれました。

以前、「本がどんどん読める本」を読んだ時に、かかった時間は約60分。
この時に私は、園さんのメソッドをはじめて知りました。

  本を読む前の準備として、プリペアードマインドを持ち、
  プライミング効果を利用してパラパラ読みをする。

  そして、3つの方法(スキミング・リーディング、ターゲット・リーディング、
  トレーシング・リーディング)を使い分けて読書する。

これがメソッドの概要です。

そして内容がかなり重複している本書は、
約30分で読み終えることができました。

これはまさに、既有知識が増えたから、
読む速度が上がったことに他なりません。

他の英語の文章を読む例などで考えても、
同様のことが言えます。

例えば、1000語しか英単語を知らない人と、
10000語の英単語を知っている人では、
読むスピードも理解する度合いも比べ物にならないことからも、
既有知識がモノをいうことは明らかです。

本書の内容は、頭がよくなるか、
あるいは魔法の方法かどうかは別にして、
理に適ったことが説明されています。

ただし、「本がどんどん読める本」を既に読んでいる方は
既有知識がありますので、立読みだけで事足りるかも知れません。

 この本から何を活かすか?

園さんは知識を記憶に定着させる読み方をしているので、
「まるで頭の中に図書館があるかのように」
本から学んだ知識を蓄えておくことができるそうです。

そのために必要なのは、読んだ本の内容を振り返り人に話すこと。

2ヶ月以内に4回(1回目:翌日、2回目:1週間後、3回目:2週間後、
4回目:1ヵ月後)人に話すことが推奨されています。

1日に1冊の本を読んでいる人にとっては、
昨日以前に読んだ本4冊を4人に毎日説明し続けるということ。

私には、これはできそうもありません。
やるとすると、決めた本だけに絞って
ピンポインで人に話すことでしょうか。

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| 読書法・速読術 | 06:26 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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本田直之のハワイを極める50の法則

本田直之のハワイを極める50の法則
本田直之のハワイを極める50の法則
(2009/11/26)
本田 直之 商品詳細を見る

満足度★★★

毎年、12月~3月、6月~9月の時期をハワイで過ごす
本田直之さんによるハワイのガイド本。

本田さんは、日本とハワイのデュアルライフを続けて、
もう3年になるそうです。

今から3年前というと、丁度「レバレッジ・リーディング」が
東洋経済新報社から刊行された頃ですね。

さて本書は、本田さんがはじめてハワイを訪れてから
19年間にも及ぶハワイライフのエッセンスが詰め込まれたもの。

導き出されたのは、“失敗しない”ハワイの楽しみ方
=ハワイを極める50の法則です。

まずは、少しでも効率的にハワイを楽しむために、
到着する前の準備編から始まります。

その後、初級編、中級編、上級編と全部で4つのパートに分かれ、
“ゆるい”ハワイを積極的に楽しむ方法がガイドされています。

写真は控えめで、10ページ程度しか挿入されていません。

しかし、読むとやっぱりハワイに行きたくなりますね。

私は20代前半の頃、ハワイに行く前では、
あまり良いイメージを持っていませんでした。

それは、テレビで見るような、いかにもハワイといった
イメージしか持っていなかったからです。

あんな観光地、年を取ってからでも行けるから
今行くべきところではないとさえ考えていましたが、
あるとき、勤めていた会社の社内旅行で意図せずハワイを
訪れることになり、それ以来すっかりハワイの虜になりました。

あれ、なんだろうこの心地よさ。

これが、最初にハワイに降り立った時の私の印象。

今さら私が、ハワイの魅力を語るまでもありあせんが、
別にショッピングをしなくても、ビーチで泳がなくても
誰が行っても楽しめるのがハワイの懐の深さです。

  「“ハワイで一番好きなレストランは?”と聞かれたら、
  迷わず挙げるのが“サイドストリート・イン”」

本書はオワフ島専門のガイドブックで、
ワイン通のためのレストランや、おいしいロコモコの店なども
紹介されています。

今の時期(2010年1月)に、本書に掲載されている店を訪れると、
本田さんとバッタリ出会えるかもしれませんね。

個人的に参考になったのは、次の2点。

  ・クラゲ情報サイト「808 Jellyfish
  ・FMラジオ局ガイド(一番のオススメはKCCN FM100

ちなみに、このブログもKCCN FM100を聞きながら書いています。

 この本から何を活かすか?

過去に何度か紹介していますが、
シュノーケリング好きの私にとってハワイの最高のガイドブックは
Andrew Doughtyさんの以下のシリーズです。

Maui Revealed: The Ultimate Guidebook (Maui Revealed)
Oahu Revealed: The Ultimate Guide to Honolulu, Waikiki & Beyond
Hawaii the Big Island Revealed: The Ultimate Guidebook
The Ultimate Kauai Guidebook: Kauai Revealed

今後、ハワイに行く予定の方は、
本田さんが紹介してくれたクラゲ情報サイトで、
クラゲ要注意日を確認しつつ、
これらのガイドブックを参考に、是非、シュノーケリングをお楽しみください。

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| 旅行・アウトドア | 06:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律

伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律
伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律
(2009/11/19)
カーティス・フェイス 商品詳細を見る

満足度★★★★

大いなる不確実性の時代。

日々、リスクと向き合う必要があるのは
何もトレーダーに限ったことではありません。

私たちは、ビジネスではもちろん、普段の生活においても、
不確実な状況下で、判断を下さなければならない場面に
しばしば遭遇します。

そんな時、リスクと向き合わず、決断を先延ばししてしまうと
かえって問題を大きくしてしまいます。

本書は、リスクと効果的に向き合うための本。

著者のカーティス・フェイスさんは、
1980年代に活躍した伝説のトレーダー集団「タートルズ」に
19歳で選抜され、3000万ドルを超える利益を挙げた方。
(もう少し詳しいプロフィールは過去記事参照)

そこで学んだリスク管理は、次の7つのルールに集約されます。

  1. 恐怖を克服せよ
  2. 柔軟でありつづけよ
  3. 筋の通ったリスクを取れ
  4. はずれに備えよ
  5. 積極的に現実をもとめよ
  6. 変化にすばやく対応せよ
  7. 結果でなく決断に集中せよ

本書は、トレーディングのノウハウ本ではありません。

フェイスさんがトレードを通じて会得したリスク管理の手法を、
ビジネスや他の分野で幅広く活用することが目的です。

先の見えない不透明な時代を生きる私たちには、
リスクを理解し、管理する術を身につけることは必須。

  「リスクはこちらから取りにいかなくてはならない。

  (中略)リスクを自分の人生に取り込み、それが身に降りかかった
  制御不能のできごとではなくて、むしろみずから意図した行動に
  なるように仕向けることだ。」

一つの分野で秀でた結果を残した方のアドバイスは
他の分野でも活かせるものです。
本書はまさにその典型。

さすがに、本書を純粋なトレードの本と考えると
2007年のBEST・トレード本である前著には敵いません。

以下、タイプ別のオススメ。

・トレードをする人向け
  → 前著 「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
・トレードをしない人向け
  → 本書 「伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律

 この本から何を活かすか?

筋の通ったリスクでの取引とは何か?

フェイスさんは、次の2つの要件を同時に
満たすものと定義しています。

  条件1. 適切なエクスポージャー(価格変動リスクにさらす資産割合)
  条件2. 正の期待値をもつエッジ(優位性)

例えば、ローンを組んで家を買うこと(条件1に反する)も、
宝くじを買うこと(条件2に反する)も、
筋の通ったリスクでの取引ではないというのが、
これを読んだ私の個人的解釈です。

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| 読書法・速読術 | 12:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「希望」論

「希望」論
「希望」論
(2009/11/26)
堀江 貴文 商品詳細を見る

満足度★★★

堀江貴文さんが口語文体で綴る「幸福論」。

今回最大の注目は、「サンガ」という仏教系出版社から
本書が刊行されているということ。

サンガは、もともとA・スマナサーラさんという
スリランカ仏教界の長老の考えを広く伝えるために
作られた出版社とのこと。

瞑想会なんかも開催されています。

  「そんな仏教系出版社と私のコラボレーション?
  と最初はうまくいくのかどうか、懸念があった。

  しかし、この『希望』論の話を進めていくうちに、
  私の考えていることと仏教の考え方には
  多くの共通点があることを知った。」

小飼弾さんの「働かざるもの、飢えるべからず。
も同社刊行で、本書との共通点は
「ベーシック・インカム」について語っていること。

本書では、第四部がまるごとベーシックインカム論に
ページが割かれ、堀江さん流の考えが語られています。

ちなみにベーシック・インカムとは、セーフティネットのひとつで
年齢や収入、資産に関係なく、すべての人に無条件で
毎月、必要最低限のお金を配るという制度。

私は、小飼さんの「働かざるもの、・・・」は未読ですが、
お2人とも、労働=美徳とは考えていない点で
相通ずるものがあるのでしょう。

さて、本書は「無常」について改めて語られている以外は、
堀江さんの過去の著作やブログで書かれている内容と
大きな違いはありません。

  第1部 希望論-人間編(無常、幸福論など)
  第2部 希望論-未来編(宇宙開発、電気自動車など)
  第3部 希望論-社会編(司法改革、政治改革など)
  第4部 希望論-ベーシック・インカム編

私は、堀江さんの現在の達観した考えは、
てっきり、留置所生活や裁判での検察との戦い経験して、
得たものと思っていましたが、どうやら違うようです。

既に中学の卒業文集で、「諸行無常」について語っていたとか。

やっぱり堀江さんは、昔から特殊な子どもだったんですね。

 この本から何を活かすか?

子どものために命を捨てられるか?

  「子どもの命が助かるんだったら私の命はいりません
  っていう親がいます。けれど僕は無理です。(中略)
  格好だけでも“できる”って言ったほうがいいのでしょうか。」

私は、できます。

私以外の「できる」派の親も、別に格好をつけるために
言っているのではなく、子どもへの想いから、
自然とその言葉が出てくるのではないでしょうか。

これは、どちらが良いという話ではなく、
何に重きを置くかの考えは人それぞれ。

堀江さんにとって、離れて暮らす子どもは
それだけの想いをのせる対象ではないということですね。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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書いて稼ぐ技術

書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)
書いて稼ぐ技術 (平凡社新書)
(2009/11/14)
永江 朗 商品詳細を見る

満足度★★★

フリーライターの仕事周りが見える本。

著者は文筆稼業25年の永江朗さん。

本書は、大きく分けると3部構成です。

「不況だからこそフリーライター」という“希望編”から始まり、
ライターとして身につけるべき“技術編”をはさみ、
最後は原稿料や印税などの“現実編”で締められます。

フリーライター志望の方には、

  「会社員である編集者よりも、フリーランスの
  ライターのほうが相対的に安定しています。」

という夢を見せつつ、

  「フリーライターの生活はとても不安定です。
  常にリスクを分散するように心がけましょう。」

という厳しい実態も知ることのできる内容。

フリーライターを志望しない一般の読者としては、
中盤の技術編を参考にしたいところです。

永江さんが書いている
「こんな時代だからこそフリーライターに(なる)」という言葉を、
「こんな時代だからこそフリーライターの技術を身につける」
と読み替えるべきでしょう。

メモ術、アイディア術、プレゼン術、調査術、読書術、
質問術、ルポルタージュ術、批評術、ゴーストライター術

社会で生活している以上、文章を書くスキルは
いろいろな場面で求められますから、
本書で披露されるプロの技は参考になるところも多いはずです。

個人的に参考になったのは、「いい質問を考える2つのコツ」。

  ひとつはたくさん考えること。
  もうひとつは粘り強く考えること。

「たくさん」とは、質問が10個しかできなくても、
それが100個考えた内の10個にするということ。

「粘り強く」とは、ふだんから頭を問題発見モードにし、
いつでも問題を発見する癖を身につけるということ。

日常の些細で当たり前と思っているようなことを、
ひとつひとつ疑うことから始め、感性を鋭くする。

これを積み重ねることで、ものごとの本質をえぐるような
いい質問ができるようになるようです。

 この本から何を活かすか?

私のように、本についてのブログを書いている人にとって
参考にしたいのが「批評術」。

  ・基本は「内容」と「位置づけ」と「評価」の三要素を書く
  ・切り口、アングルが面白さを決める
  ・バイヤーズガイドとしての側面も意識
  ・けなすだけの書評はしないが、見つけた欠点は正直に指摘

「読まれるブログ」を書くためには、
「いい質問を考えるコツ」と同じように、
考え続ける習慣を身につける必要がありそうですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 文章術 | 06:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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眠れなくなる宇宙のはなし

眠れなくなる宇宙のはなし
眠れなくなる宇宙のはなし
(2008/06/21)
佐藤勝彦 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「誰にでも、眠れない夜ってありますよね。
  そんな夜には、宇宙のことを考えてみるのもいいかもしれません。」

こう語るのは、佐藤勝彦さん

インフレーション宇宙論の提唱者として、
ノーベル賞との呼び声も高い方です。

本書は、そんな宇宙物理学の世界的権威である
佐藤さんが書いた、一般向けの宇宙の本です。

一晩で1章ずつ語る形式で書かれ、宇宙観の変遷から、
最新の宇宙理論までを分かりやすく解説しています。

  第1夜 ひとはなぜ宇宙を想うのか
  第2夜 神の手による宇宙の創造
  第3夜 合理的な宇宙観の誕生
  第4夜 天動説から地動説への大転換
  第5夜 広大な銀河宇宙の世界へ
  第6夜 ビッグバン宇宙論
  第7夜 新たな謎と革新的宇宙モデル

有名なところではコペルニクス、ガリレオ、ニュートン、
アインシュタイン、ホーキング(以上、敬称略)などの
人間味溢れるエピソードも紹介され、
宇宙が身近な存在として感じられ、興味深く読むことができます。

また、一見難しそうな最新の宇宙理論も、
長崎訓子さんの味わい深いイラストの助けも合って、
わかりやすくイメージすることができます。

宇宙について想いを馳せても、それって役に立つの?
そんな野暮なことは言いっこなし。

アインシュタインのような偉大な科学者でも
自分の「思い込み」によって大失態を演じました。

宇宙が自分の役に立たないと思う方は、
一度自分の価値観や基準を疑ってみたほうがいいかもしれないと
佐藤さんは説明しています。

本当に寝る前に本書を読むと、ロマンと好奇心が掻き立てられ、
逆に寝れなくなる方もいるかもしれませんが、
宇宙のことを考えながら眠りに就くって、素敵なことですね。

昔、大前研一さんが世界のことを考え、
地球儀を抱えたまま寝てしまったことがあるという
エピソードを披露していましたが、
宇宙のことを考えるほうが、もっとスケールの大きな夢が
見れるかもしれません。

  「今宵、あなたも宇宙について考えてみませんか?」

 この本から何を活かすか?

北極星って、何という星か知っていますか?

現在は、こぐま座のアルファ星です。

ポイントは「現在は」というところ。

北極星は、方位を知る手がかりとして使われてきましたが、
地球の年差運動(自転軸の首振り運動)によって、
長い年月のうちに、天の北極はズレてしまうようです。

つまり、年数が経つと違う星が北極星になってしまう。

今から約7000年後には、はくちょう座の一等星デネブ、
約1万2000年後には、こと座の一等星ベガが北極星になるそうです。

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| 科学・生活 | 06:21 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座

どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
(2009/11/19)
小宮 一慶 商品詳細を見る

満足度★★★

小宮一慶さんの養成力講座シリーズ第6弾。

今回は「時間力」です。

ただし、時間そのものの効率的な使い方には
あまり多くのページが割かれていません。

むしろ本書の真のテーマは
「仕事力」と言ったほうがいでしょう。

例えば、1日の細切れ時間をいかに有効に使おうとも、
24時間以上を捻出することはできません。

あるいは、今まで1時間でやっていた仕事を
半分の時間で仕上げることは可能かもしれませんが、
ゼロにすることはできません。

いずれにせよ、効率やスピードのアップには
物理的な「上限」があります。

小宮さんが注目するのは「上限」がないもの。

それは仕事のアウトプットの「質」。

質を高めるには、限界がありませんから、
改善することで、最も影響が大きく現れます。

  「どれだけ働いているかではなく、どれだけアウトプットを出したか、
  それも質の高いアウトプットを出したかなのです。」

そのための基本は、次の3つ。

  1. 自分の時間を把握していること
  2. 自分が行なうことを把握していること
  3. メリハリを持つこと

自分の時間とやるべきことをコントロールし、
やる気が高く、質の良いアウトプットができる時間に
集中して仕事をするのが目標です。

また、本書で説明される主な内容は次の通り。

  ・時間ではなく「やる気」をコントロールする
  ・「やる気」と「自由度」を軸にした小宮式四象限マトリックス
  ・インプットとアウトプットを高める技
  ・時間力を阻害する7つの誘惑
  ・時間力を高めるちょっとした10のコツ

一部「技」や「コツ」が説明されている部分もありますが、
全体的には仕事の質を高める王道が説かれていますので、
本書の教えを実践しても、すぐに効果が出ないかもしれません。

常人の5倍の仕事をこなすという小宮さんも、
「習慣」が長い時間をかけて、今の小宮さんをつくり上げたはずですから、
まずは本書で、その「習慣」を身につけたいものです。

 この本から何を活かすか?

本書では、自分の時間と仕事を把握するために、
ビジネス力養成 小宮一慶手帳2010」が推奨されています。

本書が2009年の11月に発売されたのは、
年末の「手帳商戦」へ向けてたディスカヴァー・トゥエンティワン社の
販売戦略の一環なのでしょうね。

小宮さんの手帳を買う買わないは別にして、
「ホーソン効果」で知られている通り、
測定することだけでも、明らかに生産性は向上しますから、
何らかの形でスケジュールを管理することは必要ですね。

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| 時間術 | 06:22 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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お金がお金を生むしくみの作り方

金持ち父さんの新提言 お金がお金を生むしくみの作り方
金持ち父さんの新提言 お金がお金を生むしくみの作り方
(2009/10/22)
ロバート・キヨサキ 商品詳細を見る

満足度★★★

ロバート・キヨサキさんと言えば、「金持ち父さん」シリーズですが、
本書は同シリーズとは異なり、次のような特徴があります。

1. 筑摩書房刊ではなく、青春出版社刊であること。
2. 白根美保子さんの訳でないこと。
3. 約200ページと薄めの本で、文字もあまり詰まっていないこと。
4. 日本についての言及が多いこと。
5. 不動産以外の投資銘柄について、具体的に挙げていること。

なぜ、「金持ち父さん」シリーズとは違うのか?

それは、本書が雑誌に連載された記事をまとめたものだからです。

本書は、青春出版社の雑誌「月刊 BIG tomorrow」に
連載された記事と、本書のために行なったインタビューを、
再編集したものです。

ちなみに、BIG tomorrowには現在もキヨサキさんの
「金持ち父さんの逆襲!」という記事が連載中のようですね。

さすがに雑誌の記事だけあって、日本の読者へ向けた
ピンポイントのアドバイスも多く、中には「ライブドアショック」など、
今となっては懐かしい出来事へのアドバイスもあります。

また、ドナルド・ トランプさんとの共著を刊行した前後の
記事ではトランプさんへの言及が多くなっていますね。

「金持ち父さん」シリーズファンの方からすると、
改めて本書を読む必要がないように思えますが、
同シリーズを読んでいない方にとっては、
簡単にキヨサキさんのエッセンスを知ることができる一冊。

おなじみのキャッシュフロー・クワドラントや
B-Iトライアングルの図なども登場します。

金持ち父さん貧乏父さん」が最初に出版されてから、
既に10年が経過しました。

同シリーズをリアルタイムで読んでいない方も
最近では多くなっているはず。

一度は、金持ち父さんを読んでみたいと思っても、
同シリーズから、現在これだけ多くの本が出版された状況では、
いったいどれを読めば良いか迷う状況かもしれません。

そんな時に本書は、雑誌を読むような気軽さで
入門編として読むことができます。

 この本から何を活かすか?

キヨサキさんは米コロラド州の太陽光発電企業、
アセント・ソーラー社に投資しているようです。

  「私はアセント・ソーラー社という企業に投資している。
  この企業の株価は、来年の4月あたりまでは低水準で推移するだろう。
  まだ工場を建てている段階だからだ。」

この会社はナスダダック上場企業でティッカーはASTIZ。

ASTIZ

キヨサキさんの言う通り、現在は株価低迷中のようです。要注目。

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| マネー一般 | 06:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2010謹賀新年

あけましておめでとうございます。

昨年中はたいへんお世話になりました。

今年は1/1(金)~1/4(月)まで正月休みとさせていただきます。

1/5(火)より、通常の更新を再開いたしますので、
よろしくお願いします。

また、昨年に引き続き、水野俊哉さん作成の
ビジネス書評ブロガーマトリックス」に
当ブログを掲載頂きました。

水野さん、本当にありがとうございます。

相変わらず、このブログはグループ化されず、
趣味・情報の象限にポツンと1つだけマッピングされていますね。

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| お知らせ | 14:39 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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