活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ザ・クリスタルボール

ザ・クリスタルボール
ザ・クリスタルボール
(2009/11/13)
エリヤフ・ゴールドラット 商品詳細を見る

満足度★★★

TOC理論(Theory of Constraints:制約の理論)でお馴染みの
エリヤフ・ゴールドラットさんの1年ぶりの新作。

今回は、小売業を舞台にしたビジネス小説です。

タイトルの「クリスタルボール」とは、未来がわかる水晶玉。

  「客が何を買うのか、どんな商品を用意しておいたらいいのか
  -それを教えてくれる魔法のクリスタルボールがあったら、
  どんなに助かることだろう。」

こう嘆く、本書の主人公ポール・ホワイトは
チェーン店であるハンナズショップの店長。

売れ残るリスクを抱えてまで在庫を持つべきか、
それとも売上が落ちるリスクがあっても在庫を減らすべきか。

ポールの店は、最近、地域チェーン店10店舗の内、
利益率で8位までランクを落としていました。

そんな最中、地下倉庫の水道管が破裂する緊急事態が発生。

地下倉庫が使えず、店ではわずか20日分の在庫しか
置けない状況になり、在庫を持つか持たざるべきかというジレンマが、
強制的に解消されることになります。

  「在庫を大幅に減らしながら、利益を上げる。」

本書のストーリーは、生産管理で使う印象の強いTOC理論を
小売業に応用したものを中心に展開されます。

つまり、SCM(サプライチェーン・マネジメント)の基礎が
ストーリー形式で学べる本になっています。

日本では、これだけコンビニが発達していますので、
在庫を持たずに経営する手法は、
まったく初めて聞くようなものではありません。

しかし、いつものことですが、小説としての面白さは折り紙つき。

前作の「ザ・チョイス」では、ゴールドラットさんと
娘のエフラットさんの対話で構成するという、
異色の構成でしたが、今回はビジネス小説の王道を踏襲。

安心してストーリーに引き込まれながら、
TOC理論を学ぶことができます。

 この本から何を活かすか?

本書の監訳は岸良裕司さん。
ゴールドラット・コンサルティングディレクター日本代表です。

今まで気づきませんでしたが、ゴールドラット・コンサルティング
TOCをさらに普及させるために、2002年に設立されたようですね。

この組織のCEOはラミ・ゴールドラットさん。
名前と写真から推測すると息子さんと思われます。

だんだん、息子さんや娘さんの露出度が増えているのが気になります。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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