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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】

「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】
「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】
(2009/09/04)
小宮 一慶 商品詳細を見る

満足度★★★

雑誌「オール投資」への連載がベースになっているだけあって、
株式投資、特にファンダメンタルズ分析を始めたい方には
欠かせない一冊。

小宮一慶さんの「1秒!」シリーズ第2弾、
「1秒!」で財務諸表を読む方法―仕事に使える会計知識が身につく本
の続編です。

個人的には、一般のビジネスパーソンにとって、
教養として財務諸表を知るレベルでは、
前作でも十分のように思えます。

そこから先は、それなりの必要性があって、
ある程度の数の財務諸表を実際に読み込まなければ
身に付きません。

そもそも、財務諸表を読み説く必要性は、
一般のビジネスパーソンにとっては、世間で言われているほど
多くないのが実際のところでしょう。

自分の会社が利益を生み出す仕組みは叩き込まれても、
財務3表の読み方や分析となると、必要な職種は限られています。

かといって、経理担当者が本当の意味で財務諸表を
読み説くことができるかというと、必ずしもそうとは限りません。

なぜなら、経理担当者は自社における過去の比較は行ないますが、
他社との比較を行なう機会が少ないからです。

M&Aなどに携わる方でなければ、ビジネスで他社の財務諸表を
目にすることは、殆どないのではないでしょうか。

会計知識を身につけたいと思う人が多くても、
実際に財務諸表を読み解ける人が少ないのは、そのためでしょう。

さて、本書では、財務諸表を読み解く優先順位を

  1.安全性 → 2.収益性 →3.成長性

とし、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書の
読み方のポイントを解説しています。

この優先順位を、きちんと説明している本は意外と少ないもの。

具体例も豊富で、サブプライム危機前後でのトヨタとGMの
財務諸表分析や、イオン、ソニー、花王など大手企業の
直近のキャッシュフロー計算書をみながら分析方法が解説されます。

財務3表の「作り方」を解説した簿記・会計の
資格系の本とはまったくアプローチが異なります。

ですから、株式投資のために、簿記の本を手にとって、
全体像が見えないまま挫折した人でも、
本書を読むと、その勘所がつかめるようになっています。

この本から何を活かすか?

大前研一さんが、サラリーマンにとって、
「IT」と「英語」と「会計」が三種の神器である
と発言してから10年以上が経ちます。

10年以上前には、PCを使えない人もそれなりにいましたが、
さすがに最近では、全く使えない人はいなくなり、
ITについては、確実に平均値が上昇しました。

しかし、英語と会計については、それに比べると
進歩の幅は大きくないように思えます。

その原因は、先に述べたとおり、
求められる機会が少ないからに他なりません。

私は、以前からこの三種の神器を一気に強化するには、
「米国株か香港H株に投資せよ!」ということを提唱しています。

今では、さほどIT力の強化にはならないかもしれませんが、
英語力と会計力の強化にはつながることは請け合いです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 08:47 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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