活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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2010年世界経済大予言

2010年世界経済大予言―大恐慌を逆手にとる超投資戦略
2010年世界経済大予言―大恐慌を逆手にとる超投資戦略
(2009/08/25)
松藤 民輔&増田 悦佐 商品詳細を見る

満足度★★★

増田悦佐さんと松藤民輔さんによる大胆な「経済放談」。

まえがきで、松藤さんはこの対談について、
「日本の碩学と日本の金鉱山王との伝説の対談集である」と
少し冗談っぽく言っていますが、それなりに本気です。

経済楽観派の印象が強い増田さんと、
恐慌が友達の松藤さんなので、意見やポジションが異なるかと思いきや
お2人はソロモン・ブラザーズ時代の同僚で、
「世界超弱気、日本超強気」という見解が一致しています。

対談は、米国のカーライル・グループと
日本のスーパー「つるかめ」の話から始まり、
「米国の次の覇権国家が日本になると」と意気投合し、
話しのスケールは、どんどん大きくなって加速。

  「この恐慌の向こう側には日本大衆社会の時代が来る、
  と喝破した眼力と増田語の説明は楽しく未来への自信を与えてくれる」

日経平均が4000円になることと、日本が次の覇権国になることが
同じ本の中で予測されていることに、若干の違和感がありますが、
私も、モノ作りを捨てなかった日本経済が、
今後、復活して欲しいという想いは同じです。

かなり一面的なものの見方が多いような気がしますが、
ここまで大胆に言い切っていると、非常に面白いですね。

  第1章 オバマの賞味期限は2010年で終わる!?
  第2章 さらば金融立国! 製造業こそが日本と世界を救う
  第3章 日本の個人投資家はこんなにすごい!
      ダウ4000ドル、日経平均株価は4000円になる!
  第4章 金価格は1トロイオンス3000ドルを目指す
  第5章 為替、債券、原油、穀物はこうかわる!
  終章  やっぱり日本は正しかった! 覇権は日本に転がり込んでくる

増田さんは現在、松藤さんの金鉱山会社ジパングに所属しているので、
第4章で、金についての意見が一致するのは当然。

あくまで本書の対談全体が、ひとつのポジショントークと
認識した上で、お2人の洞察を参考にするのがいいでしょう。

なんとなく本書の対談を読んでしまうと、お2人の自信のある発言に
圧倒されて終わってしまう可能性がありますから、
ひとつひとつ立ち止まって、そう言える根拠はあるのか、
またその根拠は正しいのか、と考えながら読むことが必要です。

私も、ユダヤ社会で議論を深めるために、あえて反対の意見を言う
「devil's advocate(悪魔の使徒)」を実践しながら読んでみました。

この本から何を活かすか?

  「増田さんには2008年末からジパング社に来てもらって知恵を借りている。」

まえがきに、こう書かれているので、
てっきり増田さんがジパング社の社外取締役になっているのかと思ったら
役員名簿には名前はありません。

アナリストとして、在籍しているということでしょうか?

それはさておき、私は松藤さんの本を読むたびに、
毎回、金価格をチェックしています。

金価格の推移と、金に人生を注いでいる松藤さんの言動の変遷を
確かめるのも楽しみの一つです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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