活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2009年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年10月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

売れる会社のすごい仕組み

売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略
売れる会社のすごい仕組み~明日から使えるマーケティング戦略
(2009/08/01)
佐藤 義典 商品詳細を見る

満足度★★★★★

マーケティング戦略を「ストーリー+解説」の形式で学べる本です。

ドリルを売るには穴を売れ」の続編。

前作で、中堅商事に勤める主人公の20代女性、売多真子(うれたまこ)は
廃止寸前のレストラン事業を立て直すよう特命を受けました。

そして、メンターの指導を受けながら、マーケティングの基本を学び、
イタリアンレストラン「そーれ・しちりあーの」というコンセプトを立案し、
見事に新規開店に結びつけました。

本書のストーリーはここから。

真子が店長に就任して、レストランは順調な滑り出し。
しかも、今後のチェーン店化を睨んで、レストラン部門を独立させ
真子がその社長に抜擢されました。

そんな矢先、近くにライバル店が出店したことで、売上が徐々にダウン。

真子をはじめとする「そーれ・しちりあーの」の主要メンバーは、
ライバル店に偵察に行くと、そこで屈辱的な挑発を受けます。

更に、真子は親会社の社長から呼び出され、こう告げられます。
「君はいったい何がしたいんだ? 君には戦略がないんだよ・・・」

こうして、真子は経営の厳しさ、社長としての責任を感じつつ、
再びメンターの指導を受けながら、「売れる仕組み」を学んでいきます。

前作は出店まででしたが、今回は出店してから経営ですから、
より大きな壁にぶつかり、その分、多くのことを学ぶことになります。

著者の佐藤義典さんが挙げる、本書の差別化ポイントは次の2点。

  1. 誰でも明日から使えるシンプルなツールが厳選されている
  2. 物語で「体験」し、カラダに染みこませることができる

シンプルなツールとは、「戦略BASiCS」、「3つの差別化軸」、
「せ・す・じ・評価」、「マインドフロー」など独自のフレームワークです。

経営者は評論家ではありませんから、本当に求めているのは
美しい理論ではなく、シンプルな理論を実践でどう使うかという点です。

主人公の真子は、社長し就任した当初、「想い」と「戦略」がないまま
経営していたのでブレが生じ、いろいろな問題に直面していました。

本書では、戦略やフレームワークのブレを修正し、
「一貫性」と「具体性」を持つことを最重要課題として、
実際にどう使われるかが、ストーリーの中で描かれています。

佐藤さん自身は、主人公の真子とは違い、はじめから本書を
「想い」と「戦略」をもって、キャラクターの一言一言まで、
細部にこだわりながら執筆していますから、
非常に密度の高い、学ぶべき点が多い一冊になっています。

現時点で佐藤さんの著作の中では、最高傑作ではないでしょうか。

この本から何を活かすか?

真子が経営論を少しだけかじって、「5 Forces」や「SWOT分析」の
フレームワークを使ったときに、次ぎのように指摘されています。

  「よく覚えたな。で、それが真子にどう関係あって、
  どういう意味を持つんだ?
  そもそも何でこのフレームワーク(考え方)を使った?」

私も、最近はフレームワークを使い機会が増えていますが、
“フレームワークの罠”に陥らないよう、
自分でもこの「問い」が必要だと実感しました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


このエントリーをはてなブックマークに追加

| 経営・戦略 | 08:10 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |