活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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最強国家ニッポンの設計図

最強国家ニッポンの設計図
最強国家ニッポンの設計図
(2009/05/29)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★★

  スタッフ募集 : 若い優秀な人材、年俸2000万

これは大前研一さんが構想する国家シンクタンク
「株式会社 ザ・ブレイン・ジャパン(以下TBJ)」の募集要項。

この組織は、最低5年間は大前さんが社長を務め、
基本的に20年計画で国家の改革に携わり、
目的が完了した場合は解散を予定しているようです。

TBJについては特設サイトも用意され、「頭脳提供者」と
「資金提供者」が、本当に募集されていますね。

さて本書は、その国家シンクタンクTBJが実行する
国家戦略の概要について述べられたものです。

基本的には、大前さんが20年来言い続けてきたことの集大成。

年金問題、フラットタックス、アクティブ・シニア・タウン構想、
農業問題、道州制、外交問題、金融危機対策・・・

大前さんの著作を読んでいる方にはお馴染みの内容で、
雑誌SAPIOでの連載をベースにしています。

後半は、比較的最近のキー著作、「さらばアメリカ」や
大前流心理経済学」で語られた内容が中心です。

  「私は、あえて言う。
  いま日本に必要なことは“切り捨て”だと思う。」

例えば、食の安全に関わる農業問題。

大前さんの主張は、農業への無駄な補助金をやめて、
農地は国外の最適地に分散して持ち、輸入するというもの。

地産地消派の方も多いので、反発の声があがりそうですが、
私は、どちらかというとアンチ地産地消派なので、
基本的にはこの考えに賛成です。

もちろん国内産にこだわるニーズも根強くありますから、
それはそれで生産を続ければ良いと思います。

消費者にとって重要なのは、産地や生産の過程が
分かるようになった食材や食品が選択できること。
輸入食材で作った100円のハンバーガーと、純国内産の3000円の
ハンバーガーが並び、選択の自由があることが大切だと思います。

政策提言については、本書の主張以外にもいろいろあると思いますが、
少なくとも大前さんが言うように、いまの日本を良い方向に変えるには、
マイナーチェンジでは駄目で、まずは私たち日本人の意識改革が
最初に必要ではないでしょうか。

今回は巻末のビジネス・ブレイク・スルーなど募集広告が、
たった1ページしかなく、大前さんの本気度が覗えました。

この本から何を活かすか?

私は大前さんの提言に賛成する点も多いのですが、
もう一つ、考えなければならないことがあります。

約20年間同様の提言を続ける大前さんの主張が、
なぜ、民意を得られないのか? 

伝えられる私たちの問題なのか、伝える大前さんの問題なのか?

あるいは、提言の内容の問題なのか、伝え方の問題なのか?

自分のことを棚に上げて言う訳ではありませんが、
正直に言って、伝え方の問題もあるような気がします。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 社会・国家・国際情勢 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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