活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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認め上手

認め上手 人を動かす53の知恵
認め上手 人を動かす53の知恵
(2009/06/11)
太田 肇 商品詳細を見る

満足度★★★

  「よく効く薬も使いすぎると効かなくなるし、副作用も強い」

ここでの“よく効く薬”とは、“ほめる”ことを指します。

ほめ言葉の乱用は、耐性菌のような空気が広がり、
ほめても反応しなかったり、かえってヤル気をなくすケースもあると
著者の太田肇さんは指摘します。

なぜ、ほめるだけではダメなのか?

それは動物レベルの強化とは異なる、人間特有の欲求があるから。

一人前の人間として扱われたいという欲求。

つまり、相手を人間として尊重するなら「ほめる」ことより、
「認める」ことのほうが重要というわけです。

コーチングでいうところの、アクノリッジメントのススメですね。

本書では、第1章で有能感や自己効力感を高め、やる気を引き出す
認め方について。第2章では、ほめること、しかることのマイナス面に
注意しながら、上手なほめかた、しかりかたについて。
第3章で、やる気と満足感を高める効果的な「表彰制度」について
説明されています。

特徴的なのは、表彰制度だけで、まるまる一章のページを割いていること。

表彰は認めることより、ほめることに近いような気がしますが、
これには、太田さんが日本表彰研究所を設立し、
表彰の研究と普及活動を行っている背景があるのでしょう。

表彰の主な狙いは、会社が何に価値を置いているかをシンボリックに
伝えることと、社員のモチベーションを高めること。

本書では表彰を3つの形に分類しています。

  ・顕彰型 : 高い業績に対しての表彰
  ・奨励型 : 地道な努力に対しての表彰
  ・HR(Human Rslations)型 : 細かな気配りなどを称える軽い表彰

これらを組織の構成や目的、あるいは承認のタイプによって
使い分けるようです。

表彰もほめることと同じように、毒にも薬にもなる場合がありますから、
しっかりとその副作用を理解したうえで、効果的に活用したいものです。

本書は認め上手になるための53のヒントが、
分かりやすく噛み砕いて説明されているので、
主な対象は会社の上司や組織の管理者ですが、
誰が読んでも参考になる点があるでしょう。

同僚として、仲間として、親として、
人生のあらゆる場面で、人を動かす機会が訪れますから
認める技術はぜひとも身につけたいものです。

この本から何を活かすか?

  パートやアルバイトは陰でほめる。チームで表彰する。

これは完全に私の盲点でした。

私は、ほめる時は立場に関わらず、人前の方が
効果が高いと思い込んでいましたが、
本書では細かな配慮が書かれています。

パートやアルバイトなどは、日常の人間関係が
大きなウエイトを占め、人前でほめると職場の
人間関係に微妙な影響を与える。

確かに、将来正社員を目指す意識の高い人を別にして、
家計を助けるためにパートで働きに来ている方にとっては、
楽しく働ける雰囲気であったり、休憩の合間のおしゃべりが大切で、
ほめられることで周囲から反発を受けるこのと方が、
気になるのかもしれません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:09 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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