活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2009年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年09月

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整理HACKS!

整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣
整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣
(2009/06)
小山 龍介 商品詳細を見る

満足度★★★

小山龍介さんによる、「HACKS!シリーズ」の一冊。

書類、環境、情報、生活、思考、人脈の6つの分野について、
全部で90個の整理に関するハックが紹介されています。

本書の目玉は、「ペーパーレス&どこでもオフィス」を実現すること。

SugarSyncというアプリケーションと、
ドキュメントスキャナのScanSnapを組み合わせます。
更に、Evernoteを導入すると、メモまで一元化できるため、
固定された場所から解放されるだけでなく、
固定されたPCを利用することからも解放されます。

この「どこでもオフィス」実現には、iPhoneの活用も絡んできますが、
本書とは別に「iPhone HACKS!」も出版されているようですね。

さて、他にも本書で紹介されるハックは、それ以外にも、
ハイテクなものからローテクなものまで様々。

  ・紙の書類はクリアホルダーで時系列管理
  ・ティッシュとペン立ては固定して秩序を保つ
  ・本を捨てて情報吸収力を上げる
  ・書類を会社で受け取って評判を上げる
  ・創造性を高めるためのToDoリストのつくり方
  ・1年たったら名刺を捨てる

この中の「本を捨てる」ハックの目的は、本を新陳代謝させることで、
新しい情報を常に得る習慣をつけることにあります。

ですから実際には、ただ捨てより、少し手間をかけても、
不要な本は、売るなり、寄贈する方がイイですよね。

また、本書のようなハック本の魅力の一つは、
紹介される情報を切り取って、パーツとして使えることにあります。

しかし、小山さんは本書のまえがきで、次のように書いています。

  「整理のアイディアをお伝えするとともに、
  プロセスについて考える楽しさも伝えていきたい。」

これより、本書は3ステップで活用することが考えられます。

  ステップ1. そのままハックを取り入れる
  ステップ2. ハックの持つ仕組みを取り入れる
  ステップ3. 仕組み化する思考を取り入れる

1.の視点で読むのと、3.の視点で読むには大きな違いがあります。

会社に喩えるなら、従業員の視点と経営者の視点ぐらい差が
あるのではないでしょうか。

この本から何を活かすか?

さて、簡単にはステップ3.の視点での活用は思いつかないので、
まずは、すぐできるステップ1.の視点で、私が活用するものについて。 

[即採用したハック]
  ・Picasa3の利用(Picasa2のまま使っていました)
  ・類語辞典weblioの利用
  ・IMEバーを画面上端中央に置く

[採用検討中のハック]
  ・本の目次を縮小コピーしてノートに貼る
  ・観葉植物カプセルプランツを机上に置く
  ・マウスではなく、トラックボールを使う

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ノウハウ本 | 07:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!

「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!
「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!
(2009/07/23)
池田 千恵 商品詳細を見る

満足度★★★

「朝4時起きブロガー」の私としても、見過ごすわけにはいかない
早起きによって、自分の夢を叶えるヒントが書かれた本です。

著者の池田千恵さんは、今でこそ図解化コンサルタントとして
独立していますが、経歴を拝見する限る、超人ではない、
いわゆる普通の女性です。

その池田さんが朝4時起きをきっかけに、大学受験、ワタミ新入社員、
外資系コンサル会社の契約社員、同正社員、そして独立と
徐々に成長していく様が描かかれているので、読んでいて親しみが持て、
「自分も4時起きできそうだな」と思える本です。

池田さんが、真似できないような圧倒的な存在ではなく、
読者と変わらない目線で書かれているのがイイ所ですね。

早起きするためのTipsや、時間の有効活用法なども
数多く紹介されています。

池田さんが、早起きする自分をうまくブランド化したことも、
目標を持って朝4時起きする習慣の成せる業。

そういえば、税理士の見田村元宣さんも「朝4時起きの税理士」を
キャッチフレーズに、自分をブランド化していましたね。
(ちなみに、冒頭の「朝4時起きのブロガー」は見田村さんのパクリです)

池田さんは、プロローグで次ぎのように語っています。

  「早起きしたい」と思う前に、「何のために早起きするのか」を考える。
  つまり、目的意識を明確にすることが、早起きを続けるためのコツなのです。

早起きはあくまで手段であって、目的ではないので、
その点を履き違えないようにすることが大切です。

朝4時起きを実践する私が言うのも変な話ですが、
そもそも早起きが、誰にでも合うわけではありません。

夜の方が効率的に時間を使える方もいるでしょうし、
起きる事に膨大なエネルギーを使って、本当にやりたいことが
できなくなっても本末転倒です。

早起きは、時間を増やす魔法ではなく、タイムシフト。

世の中の一般的な生活リズムと時間をずらすことによって
価値が生まれるメリットもあれば、デメリットもありますから、
その点を考えて実践したいものです。

朝4時に起きる私の一日の時間割は、過去記事の通りです。

以前は6:30まで寝ていた私の妻が、
つい最近、朝5時頃に起きてくるようになったので、
ちょっと時間が減った感覚があるのが玉に瑕。

この本から何を活かすか?

早起きしたい人に向けての、私なりのアドバイスです。

 1. 寝室のカーテンを閉めない
  →夜明けと共に目覚めます。ただし、今の時期(8月末)は、
   5時近くまで、あまり明るくなりません。

 2. 就寝前にトイレに行かないor就寝前に水分を多く摂取
  →リスク(?)はありますが、効果は絶大です。

 3. 目覚まし時計と一緒に、自分の目標を思い出させるモノを置く
  →目標を紙に書く手もありますが、部屋が暗いと見えないので、
   すくに想起させるモノの方が効果的でしょう。

 4. 起きるか寝るか葛藤したら、とにかく立つ
  →そして、すぐにシャワーに直行するのがいいですね。

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| 時間術 | 06:48 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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「ぼうず丸もうけ」のカラクリ

「ぼうず丸もうけ」のカラクリ
「ぼうず丸もうけ」のカラクリ
(2009/07/17)
ショーエンK 商品詳細を見る

満足度★★★

お寺の暴露本のようなテイストで、
実は、お寺を身近に感じさせる本。

著者は、そろばん10段、税理士の資格を持つショーエンKさん
現役の若いお坊さん(住職)のようです。

ちょっと覗いてみたいと思わせる、お寺の裏事情で
興味を引きつつ、お布施や戒名の本来の意味・目的や、
お寺との上手な付き合い方まで学べる内容になっています。

全体的に、暗いイメージにならないよう、
ユーモラスに書かれていますから、気軽に読めるのが魅力。

「お坊さんの視点から見た、ありのままの、現在のお寺の姿」が
冷や汗が出る度合い、1汗~5汗までのランクで表示された、
40の知られざるカラクリで開示されています。

ちなみに5汗にランクされるのは、次のような内容。

  ・「時給50万円」が、安心の、即日、現金一括払い!
  ・「お布施の金額」は気持ちで決まる?
  ・最強の無税地帯。お寺を守る「10の結界」
  ・禁断の最終奥義。住職との「お布施、交渉術」
  ・掟破りの「お寺」選び

本書の前半は、キャッチーな見出しの楽しい読み物ですが、
後半のお寺との上手な付き合い方は実用的。

いざという時はバタバタして、ゆっくり本を読んでいる状況では
ありませんし、誰に相談したらよいのか、なかなか分からないことなので、
事前に知っておきたい内容が説明されています。

購入特典として、「お葬式のマナー帳」と「初詣の作法集」が
ダウンロードできるのも、私のような無作法者には有難いところですね。

ショーエンKさんが、税理士の資格を持ってることから、
お金事情の面だけがクローズアップされ、悪趣味とか罰当たりと
感じる人もいるかもしれませんが、よく読むと、
お寺のことをもっとよく知って、お寺離れを防ぎたいという
気持ちが込められているのが良くわかります。

将来は、本書に興味を引かれる読む若い年代の人達と、
お寺は付き合っていかなければなりませんから、
こういった親しみやすい本で、お寺を身近に感じてもらうことは、
大切な布教活動(マーケティング)の一環なのでしょう。

余談ですが、西本願寺では「NET縁」という
お坊さんの結婚支援サイトを開設しているようです。

お坊さんとしてお寺に入る「入寺コース」と、お嫁さんとして
お寺に入る「結婚コース」があるようです。
興味のある方は、ご覧ください。

この本から何を活かすか?

「おさい銭」の意味。

人々がお金を投げ捨てているように見えるこの行為は、
本来、「お金への執着を捨てる修行のひとつ」とのこと。

今まで私は、なんとなく、おさい銭を入れて拝んでいましたが、
本当の意味を知るのは大切なことですね。

合掌!

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| ノウハウ本 | 06:31 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロの残業術。

プロの残業術。 一流のビジネスマンは、時間外にいったい何をしているのか?
プロの残業術。 一流のビジネスマンは、時間外にいったい何をしているのか?
(2009/08/22)
長野慶太 商品詳細を見る

満足度★★★★★

草思社、三浦さんより献本いただきました。ありがとうございます。

前作「TIME×YEN時間術」で、私はすっかり長野慶太さんの
ファンになりましたが、本書でそれは更に加速しました。

長野さんは、ビジネス書の著者の中で、
今、最も熱い男ではないでしょうか。

  「アメリカにどれだけの日本人がいようと、
  対米企業交渉で最も役に立つ日本人は私だと思っている。」

この自信は、誰よりも「残業」をしてきたという、
長野さんの自負の表れ。

賢い人は残業せずに早く帰るというイメージがあり、
残業しないのが良いという風潮が蔓延することに
長野さんは真っ向から反論します。

本書で語られるのは、本当の仕事論です。

ハンデを埋め、結果を出すには「残業」しかない。

しかし、残業には良い残業と悪い残業があります。
結果を出すには、良い残業をしなくてはなりません。

それでは、良い残業とは何か?

長野さんが主張するのは、「私的残業」。
会社からやらされる残業ではなく、自分のためにやる残業です。

  「Overtime is my time.」

長野さんは、「残業を感動のためにやっている」とまで言っています。

それでは、私的残業で具体的に何をするのか?

それは、熟考を要する「考える仕事」。
思考は時間に追われては、質のいいものにならないので、
私的残業で集中的に行います。

やらされる仕事は、制約の多い日中に回し、私的残業では夢を追う。

本書は単なる精神論ではない、
ロゴスとパトスをあわせ持った、魂がこめられた一冊。
なんと言っても長野さんは、国を背負う気持ちで本書を執筆しています。

そして最後に、長野さんはハッと思わせることを書いています。

  「残業ができる人は限られている。
  もし、あなたができるのなら、感謝をもって私的残業に取り組もう」

確かにいろいろな事情で、残業したくてもできない人は
世の中には沢山います。
感謝を持って私的残業するからこそ、その時間が自らの血となり肉となり
人生を変える力となるのでしょう。

この本から何を活かすか?

「いい文章を速く書く方法」

  1.最後まで一気に書く
  2.手が止まったら、自分用にメモを残して先に進む
  3.メモには略語を多用する
  4.最後の「一舐め」は残業時間にする

ポイントは、無理やりにでも最後まで一気に書いしまうこと。
それから、彫刻を彫りこんでいくように、推敲する。

私はブログ文章を書くのに、けっこう時間がかかってしまうので、
この方法を試してみます。

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| 仕事論 | 07:45 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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経営思考の「補助線」

経営思考の「補助線」
経営思考の「補助線」
(2009/06/26)
御立 尚資 商品詳細を見る

満足度★★★

ボストン・コンサルティング・グループ日本代表のお一人、
御立尚資さんによるビジネスエッセイ。

本書は、日経ビジネスオンラインに2006年6月から2009年7月まで
連載されたコラム『御立尚資の「経営レンズ箱」』を修正し、
第1部第1章の数ページを書き下ろして加えたものです。

冒頭で御立さんは、本書について次ぎのように説明しています。

  この本は、「補助線」であり、「カクテル」であり、
  そして「ゲーデル、エッシャー、バッハ」のようでもあると考えている。

ちょっと謎めいていますが、そこは読んでのお楽しみということで。

本書は、「二十一世紀初頭の社会と経営を取り巻く、大きな潮流」
がテーマになっています。

連載された順番ではなく、「潮流そのものの中身」、
「潮流の変化への積極的な対応策」、「変化期を乗り切るための
リーダーシップのあり方」という三部構成にまとめられています。

実は、このテーマ、最初から決まっていたものではなく、
御立さんが、コラムを本にまとめようとして読み返してはじめて、
自分では意識していなかったメタテーマがあることに気づいたそうです。

本書では、アフリカ、CM、白黒テレビ、歴史、お笑いなど、
少し視点を広げたところから、御立さんの専門である経営に、
流れるように話しがつながっていきます。

似たタイトルの本では、茂木健一郎さんの「思考の補助線」が
ありましたが、“補助線”という言葉はどこかスマートな印象を
与えます。

たった一本の補助線を引くことで、解くことが一見不可能に見える問題も、
驚くくらい見事に解けることあるので、補助線=スマートといった
イメージがあるのでしょう。

補助線を引くには、目的をハッキリさせ、条件を把握し、
広い視野をもって、その問題を眺める必要があります。

私の学生時代の経験では、目に力を入れて凝視して考えるより、
少しリラックスして力を抜いて考えた時の方が、
きれいな補助線が 浮かんできた記憶がありますから、
本書も同じように気軽に読むことで、ビジネスに生かすヒントが
浮かび上がってくるかもしれません。

この本から何を活かすか?

「それでもCMを見ますか?」 というコラムの中で、
御立さんは、テレビ番組はレコーダーに録画して見ている
と書いています。

我が家でも、このブログで勧めていただいたことをきっかけに
以前にレコーダーを購入しました。

購入した機種は、TOSHIBA VARDIA RD-S303
単に安いという理由で選んだ、普通のDVDレコーダーです。

しかし、この機種、発売して半年以上経ち、
世間ではブルーレイへの流れが加速している中、
価格comの売れ筋ランキングでは、上位をキープしています。

なぜ、このDVDレコーダーが最新機種が並ぶ
価格com上で、売れ筋上位をキープしているのか?

そこには、3つの理由があります。

まず1つ目の理由は、機能の割りに安価であること。
2つ目の理由は、我が家のように高画質を求めない層が一定数いること。

そして、注目すべきが3つ目の理由です。

この機種には、とんでもない秘密が隠されていました。

我が家は実践していませんが、興味がある方は、
こちらの価格comのクチコミのスレッドをご覧ください

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| 経営・戦略 | 08:03 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界一の会社をつくった男

世界一の会社をつくった男
世界一の会社をつくった男
(2009/07/03)
後藤 勇人 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、世界一のギター会社「フジゲン」を26年で作り上げた
横内祐一郎さんの人物伝です。

私は、先週読んだ「成功したければ目標は立てるな」で、
横内祐一郎さんという人物にに興味を持ちました。

そこで、記事に書いたとおり、1994年に出版された
横内さん自身の著作「運を掴む」を図書館に借りに行きましたが、
あいにく未所蔵。

その帰りがけに書店で購入したのが本書です。

率直に言って、「成功したければ目標は立てるな」と
内容が重複している部分も多いので、
どちらか一方で十分という感じがします。

しかし、どちらか一冊を選ぶとすれば、本書の方が流れがあり
構成もスッキリしているので私は好きです。

横内さんという素材自体が素晴らしいので、下手に加工しない方が
素材そのものの魅力が際立つのではないでしょうか。

神田昌典さんが、横内さんの壮絶な人生と奇跡の物語を聞いて、
3度涙したという話しも、まんざらではないようです。

本書にはフジゲン設立前の、横内さんが農業を営んでいた時代の
エピソードから、会社を設立し、世界一のギターメーカーへ
成長していく様が描かれています。

以下、本書から拾った横内さんの象徴的なエピソードと
フジゲンの歩みです。(年代は判明分のみ表記)

1927年 ・長野県に生まれる
1945年 ・母親から懇願され農業に足を踏み入れる
      ・売上高100万円の日本一の農家を目指す
      ・ナス作りで、名人の3倍以上の収穫をあげる
      ・乳牛の飼育で売上高100万円を達成
1959年 ・ある講演を聞き、直感的に農業を捨てる決意をする
1960年 ・バイオリン製造会社富士弦楽器を共同経営で始める
      (横内さんは専務)
      ・ビートルズの影響でギターが売れていることを知り、
      ギター製造の会社へ急転換をはかる
      ・ギター1000本の返品に遭うも、国内販売が軌道に乗る
      ・全く英語ができないながら、ギター8本を抱え、
      営業のためニューヨークへ渡る
      ・言葉が通じず、どこの楽器店でも門前払いを食らい、
      注文が一つも取れない状況が3ヶ月以上続く
      ・お金も尽き、日本に帰る飛行機代もなく、死を待つ覚悟をする
      ・セントラルパークで奇跡が起こり、全米で1万本の注文を受ける
      ・帰国後、海外事業を大きく展開する
      ・円高により赤字が4000万円まで膨れ上がり危機に陥る
1969年 ・社長に就任し赤字が膨れるも、全社員の給料を上げ士気を高める
      ・工場が火災に遭うも、保険会社から奇跡がもたらされる
      ・ギブソンのマネージャーが視察、賞賛の言葉を受ける
1986年 ・創業26年で世界一のギター会社へ成長、58歳で会長職へ退く

掲載されていた写真の、ギターを持った横内さんの朗らかな笑顔が
非常に印象的でした。

この本から何を活かすか?

  「まずは、身近な世界一を目指せばいい」

フジゲンがシェア40%を誇るメーカーとなる前には、
職場での「世界一の気持ちいい挨拶をする」といった身近な世界一を重ね、
徐々に大きな世界一に向けて道筋をつけていったそうです。

あなたは、まず、どんな身近な世界一から始めますか?

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| 仕事論 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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出逢いの法則

出逢いの法則
出逢いの法則
(2009/07/10)
クレア&イチロー 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、二人の男女が運命的なパートナーとして
出会うまでの物語です。

主人公は、クレアさんとイチローさん
同時に本書の著者でもあります。

クレアさんは、東京に住む日本人女性。
小学生の娘さんを持つシングルマザーです。

イチローさんは、シカゴに住む日本人男性。
留学後、勉強と研究に明け暮れる日々を過ごしていました。

二人は日々の生活の中で、悩み、行き詰まりを感じ、
今の自分を変えたいと思い、それぞれが住む地域で開催される
自己啓発系のイベントやセミナーに参加します。

クレアさんは、本田健さんのイベントに。
イチローさんは、アンソニー・ロビンズさんのセミナーに。

それをきっかけに、徐々に変わっていく二人。

そして物語は、東京、シカゴ、ゴールドコーストと
舞台を変えて大きく展開し、
二人は運命的ともいえる出会いをします。

女性側と男性側の両方の視点から描かれていますから、
誰が読んでも感情移入しやすいストーリーです。

但し、二人の出会いは、最初から決まっていた、
いわゆる赤い糸で結ばれていたものではなかったはずです。

自分を変える行動をとらなければ、決して出会うことのない環境で
二人は生活していました。

それが、勇気を持って少しずつ行動を起こすことで、
自らの力で引き寄せた出会いだったのです。

本書は二人の経験を2部構成でまとめています。

第1部は、実話に基づく二人の出会いの物語(約170ページ)
第2部は、出会うための法則(約70ページ)

これから、人生のパートナーを見つけたい人には、
背中を押してくそうな一冊です。

と、ここまで書いていてなんですが、正直に言って、
恋愛関係の本を記事にするのは、私はどうも苦手です。

やはり恋愛本は、bestbookさんのブログ
精神科医が読み解く、ビジネス・投資・自己成長のヒントになる本
にお任せした方が良いかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書では、男女間のコミュニケーション・メソッド として
イチローさんが考案した「プッシュ&プル・メッソド(PPM)」が
紹介されていました。

異性間のコミュニケーションのスキルを4つの要素に分け、
「ラポール」と「性的緊張感」のバランスをうまくとるようです。

  ・楽しさの要素45%
  ・思いやりの要素25%
  ・ロマンスの要素25%
  ・ワルの要素5%

この割合が、とても大切と説明されています。

既婚者の私が、どこかでこのメソッドを使っても
良くない事が起こりそうなので、
私は我が家における、家族間コミュニケーションの要素を
PPMに習って考えてみました。

  ・信頼の要素45%
  ・尊敬の要素25%
  ・楽しさの要素25%
  ・チャレンジの要素5%

既婚者の皆さん、こんな割合でいかがでしょうか?

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 07:42 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ユダヤ式学習法

ユダヤ式学習法―わが子の学力がグングン伸びる
ユダヤ式学習法―わが子の学力がグングン伸びる

(2009/05)
坂本 七郎 商品詳細を見る

満足度★★★★

小中学生の勉強法に関する本です。

著者の坂本七郎さんは、家庭学習コンサルタント。

坂本さんは、ある時期、指導する生徒の成績が上がらず
苦しんでいたそうです。

そんなある日、偶然立ち寄った書店でユダヤ人の功績が
書かれている本を手にしました。

そこに書かれていたのは、ノーベル賞受賞者や有名人リストなどの
ユダヤ人の驚くべき功績でした。

  今までの日本人のノーベル賞受賞者は16人。
  それに対して、人口が約10分の1のユダヤ人の受賞者は178人。
  全ノーベル賞受賞者に対し、ユダヤ人が占める割合は23%・・・

この違いに驚いた坂本さんは、ユダヤ人の優秀さの秘密を
もっと詳しく調べようと考えました。

そして、いろいろな文献を当たり、研究をすすめるうちに、
「ハブルータが、ユダヤ最高の学習法」という一文を発見しました。

ハブルータとは、いったい何か?

これは、イェシバ(ユダヤ神学校)で行われるシンプルな対面学習法。
学生が2人1組になって、お互いに勉強したことを教え合います。

この方法を、坂本さんが教えていた生徒に試してみると、
次々と成果が現れたそうです。

これを更に家庭学習用にアレンジし、ブラッシュアップたのが、
本書で解説されるユダヤ式学習法です。

具体的には、親子で取り組みます。
子どもが教える側で、親が教わる側。

子どもには次のように伝えます。

  「このユダヤ式学習法はね、お母さんと一緒に勉強する方法なの。
  あなたが学校で習ってきたことを、お母さんに説明する方法なのよ。
  私が生徒役になって、あなたから勉強を教えてもらうの」

人の理解は、教える側に立つとぐっと進みます。
この原理をうまく活用しているのが、ユダヤ式という訳です。

しかも、親子のコミュニケーションをベースにした学習法ですから、
勉強以外にも、いろいろな副次的効果がありそうですね。

実践の際には、細かな注意点や教科別の方法なども
詳しく説明されていますから、是非、本書をご覧ください。

また、本書は子どもの学習法についての本ですが、
このユダヤ式は大人に対しても、ビジネス上での研修や
OJTなどへ応用が可能でしょう。

この本から何を活かすか?

  「あなたは、家で勉強する習慣がありますか?

  あなたが普段から勉強している姿を見せていれば、
  お子さんは勉強を特別なものとは考えません。
  ごく自然なものとして受入れてくるようになります。」

最近、私は子どもに自分が勉強する姿を見せていませんでした。

坂本さんが提唱する、家族が1つの部屋に集まり、
みんなで一斉に勉強する「一斉集中タイム」。

実践してみます。

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| 勉強法 | 06:07 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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大前の頭脳

大前の頭脳 「産業突然死」時代を生き抜く知恵
大前の頭脳 「産業突然死」時代を生き抜く知恵
(2009/07/09)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★★

日経BP社のサイトNikkeibp.netに連載中(2009.08現在)の
時評コラム「大前研一の『産業突然死』の時代の人生論」を
編集しまとめた本です。

タイトルは一見、思考法や発想術に関する本のような
印象を与えますが、あくまでも本書は国内外の様々な問題に対する
大前さんの分析と提言を集めたものです。

さすがに「大前の頭脳」というタイトルには、
大前さん自身もちょっと抵抗があったようで、
日経BPの編集者がつけたとエピローグに書かれています。

ただし、そこには単なる論考集として表層を読むのではなく、
世の中で起こった事象から、大前さんがどのようなデータを集め、
何を読み取り、どう予測するのかという「思考の型」を
学び取って欲しいという思いがあり、このタイトルに合意したようです。

掲載されているコラムは、以下のようにまとめられています。

  第1章 : 日本の抱えるリスク(13コラム)
  第2章 : 日本が抱える問題(14コラム)
  番外編 : 世界経済と日本(7コラム)

実は、本書を読む私たちのような一般の読者が、
細かな部分で大前さんの揚げ足を取るのは簡単です。

なぜなら、私たちは部分的に答えを知っているから。

本書に掲載の2005年時点での大前さんの分析や予測は、
2009年の現時点において、既に一部が現実のものとなったり、
あるいは予測が外れたものが出てきているからです。

通常、こういった時事系のコラムは時間と共に鮮度が失われるので、
約1年くらいで連載したものをまとめて本にします。

しかし、本書は2005年から2009年までの約4年半にわたって
書かれたコラムが、現時点から見た修正なしにそのまま掲載されています。

こんなことが可能なのは、大前さんの主張が問題の本質をついているため、
通常より賞味期限が、はるかに長いからに他なりません。

更に、そのベースになっている大前さんの考えには、
20年来の主張なども多く含まれ、それが現時点でも
有効な提言として生きていることには、本当に驚かされます。

この本から何を活かすか?

本書の書下ろし部分は、プロローグとエピローグの約15ページ。

それ以外は、以下のサイトで読むことができます。

  ・最近5ヶ月間の「大前研一の『産業突然死』の時代の人生論」
  ・連載当初からのバックナンバー(SAFTY JAPAN)

私は、不定期でこれらのサイトを訪れ、大前さんのコラムを
拝読していますが、バックナンバーを眺めて見ると、
本書にも未掲載で読んでいないコラムがけっこうありました。

今日は、それらの未読コラムをじっくり読みたいと思います。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:14 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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宇宙に秘められた謎

宇宙に秘められた謎 (ホーキング博士のスペース・アドベンチャー 2)
宇宙に秘められた謎 (ホーキング博士のスペース・アドベンチャー 2)
(2009/07/10)
ルーシー&スティーヴン・ホーキング 商品詳細を見る

満足度★★★

スティーブン・ホーキング博士と娘のルーシーさんによる
子ども向けスペース・アドベンチャーの物語。シリーズ第2弾。

今回のテーマは、「宇宙の宝探し」です。

主人公のジョージ(イギリス在住)は、科学好きな小学生の男の子。

前作「宇宙への秘密の鍵」で知り合った隣の家に住む女の子
アニーが急にアメリカに引っ越すことなったので、
ジョージは夏休みを利用して、アメリカに会いに行いきます。

そこでアニーは衝撃的なことをジョージに告げます。

  「あたし、エイリアンからメッセージを受け取ったのよ」

宇宙のどこへでも出かけられるドアを作れるスーパーコンピューターの
「コスモス」が復活し、火星、木星の月タイタン、そして太陽系外の
アルファ・ケンタウリなど、二人は壮大な宝探しの旅に出ます。

今回は新しく登場するキャラクター、エメットが要所要所で活躍します。
彼は、トレッキー(スター・トレックの熱心なファン)な
コンピューター・プログラムが得意な男の子。

今回も、科学的事実に裏づけされた宇宙の描写で、
物語を読みながら、宇宙の様子や宇宙探査の歴史、
地球外生命体が存在する可能性などを学ぶことができます。

前作同様コラムでは、最新の宇宙理論が解説されていますが、
何といっても今回の目玉は、「宇宙を知るためのガイド」。

これは物語の中でもジョージの愛読書として登場し、
ホーキング博士と実在の5人の科学者が執筆を担当したもので
コラム形式で挿入されています。

子どもがいる方は、ぜひ親子で一緒に読みたい一冊ですね。

子ども向けの本を読むのにちょっと抵抗がある方は、
英語版の原書を読むのはいかかでしょうか。

  ・George's Cosmic Treasure Hunt(本作)
  ・George's Secret Key to the Universe(前作)

ちなみに、英語版の特設ページはこちら

この物語は3部作になっていて、日本語訳の第3弾は
2011年刊行予定ですが、オリジナル版なら来年(2010年)
読むことができます。

この本から何を活かすか?

前作を読んだ時(2008年3月)は、ウチの子どもはまだ小学1年で、
一人で読むことできなかったので、私が読み聞かせました。

子どもの成長は早いもの。

今では小学3年生になり、すこし難しいかもしれませんが
どうにか一人で読めそうです。

読み終わったら、特設サイトにあるクイズを一緒にやろうと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 科学・生活 | 06:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55

革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55
革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55
(2009/06/27)
永田 豊志 商品詳細を見る

満足度★★★

世界には400以上もの発想技法のツールがあるそうです。

本書は、その中から55以上の発想法などが紹介されています。
言わば、発想方法のカタログ。

著者は「知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100」が
好評だった永田豊志さん。

前作のが「準備編」で、本書が「本編」という位置づけです。

なぜなら、「最強フレームワーク」の論理的思考で生産性を高めて
捻出されるのは「時間」であり、本当にやるべきことは、
作られたの時間で、クリエイティブな活動を行うことだからです。

  「一旦世の中に出たものは、真似される運命にあります。」

特に現代のようなインターネット環境の下では、
あっという間に広がって、類似の商品やアイディアが
出回ることになります。

だからこそ、アイディアそのものではなく、
「アイディアを生み出す力」こそが、真の競争力であると
永田さんは説明しています。

本書では、ジェームス・ヤングさん、アレックス・オズボーンさん、
グラハム・ワラスさん、トニー・ブザンさん、川喜田二郎さんなど
発想術の本では外せない、古今東西の先人達の叡智を
キレイにまとめています。

この辺は、永田さんのフレームワーク力が申し分なく
発揮されているところでしょう。

本書には、いろいろな発想法が紹介されていますが、
あれこれと手をつけず、まずは本書のメインとなる
「四則演算の発想フレームワーク」をしっかりと自分のものとして
マスターしたいところです。

また、前作の「最強フレームワーク」はレファ本としては、
索引がないなど少々使い難い部分もありましたが、
本書の巻末には、前作と本書を通しての総合索引がついているので
かなり便利そうです。

この本から何を活かすか?

発想のチェックリストとして有名な「オズボーンのチェックリスト」 。

9つの視点でアイディアを考えるためのリストで、
私も活用することがあります。

これを日本語にして記憶しておくための方法が、
「ださく似たおち」という語呂合わせ。

星野匡さんの「発想法入門」で紹介されているようです。

  だ : 代用できないか
  さ : 逆さまにしたら
  く : 組み合わせたら
  似 : 似たものはないか
  た : 他の用途はないか
  お : 大きくしたら
  ち : 小さくしたら

7文字なので、「オズボーンのチェックリスト」の中の
「変更したら?」と「入れ替えたら?」がないようですが、
リストが手元にないときなど便利そうですね。

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| アイディア・発想法・企画 | 07:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!

先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
(2008/10/02)
小林朋道 商品詳細を見る

満足度★★★★

kennさんより、面白いタイトルの本があると教えていただいた一冊。

著者は鳥取環境大学教授で動物行動学、人間比較行動学を
専門とする小林朋道さん。

本書は、小林さんの研究室や大学周辺で起こる
動物や学生を巻き込んだ“珍事件”が描かれています。

登場する生き物は、イノシシ、タヌキ、ヤギ、シマリス、
アオダイショウ、アカハライモリ、ナガレホトケドジョウ、
アカネズミ、テン、イヌ、ネコ、学生など。

モノクロですが、写真も多く掲載されているので、
生き物好きな方には、たまらない一冊でしょう。

小林さんの研究者としての探究心は、次々と愉快な研究アイディアを生み、
すぐに実行されているようで、楽しさがストレートに伝わってきます。

また、全編のエピソードからは、小林さんの生き物(人間を含む)への
愛情が滲み出ていて、読むと和やかな気持ちになりますね。

タイトルの「シマリスがヘビの頭をかじる」は、
小林さんが20年近く前に発見し、学会に発表された
SSA(Snake-Scent Application)と名づけられたシマリスの行動。

食べることが目的ではなく、自己防衛のための行動です。

シマリスは、死んでいたり、冬眠中で動かなくなっている
ヘビを発見すると、恐る恐る近づき、頭や体表を噛みほぐし
自分の体毛にヘビのニオイ塗りつけるそうです。

これで、捕食者であるヘビから逃れやすくなるため、
生後1ヶ月の子どものシマリスでも、SSAを行うと説明されています。

ただし、この珍しいシマリスの生態よりも、
実験をするまでにシマリスと親しくなる日常生活の様子が
描かれているパートの方が本書の魅力。

最近私が読んだ同じ科学系の本で比較すると、
福岡伸一さんが書く、少し高尚で知的好奇心を刺激する文章とは異なり、
親しみやすく楽しさが伝わってくる文体です。

本書を読むと、できれば小林さんのような
生き物の先生が、身近にいて欲しいと思えます。

この本から何を活かすか?

実は本書は、シリーズ第2弾。

小林さんが描く、ほのぼのとした動物日記の様子は、
大変評のようで、「先生シリーズ」として第3弾まで
出版されているようです。

  第1弾 : 先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!
  第2弾 : 先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!
  第3弾 : 先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!

今日は図書館に行って、横内祐一郎さんの本を探す予定なので、
ついでに、この第1弾の本も探してみます。

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| 科学・生活 | 06:33 | comments:2 | trackbacks:3 | TOP↑

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成功したければ目標は立てるな

成功したければ目標は立てるな―「世界一の教え」富と強運をつかむ36のセオリー
成功したければ目標は立てるな―「世界一の教え」富と強運をつかむ36のセオリー
(2009/06)
後藤 勇人 商品詳細を見る

満足度★★★

横内祐一郎さんの「世界一の教え」を伝える本。

著者の後藤勇人さんの肩書きを見ても、
“横内祐一郎「世界一マインド」伝承者”と
書かれています。

それでは、横内祐一郎さんとは、いったい誰なのか?

楽器にあまり興味がない私は、本書を読むまで知りませんでした。

世界シェア40%を占める、ギターメーカー「フジゲン」の
創業者であり、現在は会長を務める方。

わずか創業26年でギター製造において、NO.1の地位を
確立したそうですが、日本のギターメーカーが世界一なんですね。

さて、本書の最大の教えはタイトルにある、
「成功したければ、目標を立てるな」というもの。

通常は最初に目標を決め、それを紙に書き出し、
ゴールから逆算して、具体的な行動に落とし込むのが一般的。

実際に著者の後藤さんも、横内さんと出会う前は
この方法を実践していたようです。

しかし後藤さんは、横内さんに次のように言われました。

  「あなたは、目標設定を自分ですることをやめなさい。
  まず、いま直面していることに120%の力でぶつかりなさい。」

なぜ、目標を決めることが良くないのか?
そして、目標を決めず、いったいどこに向かって行くのか?

横内さんの言葉は続きます。

  「人間には、無限の可能性があるのです。
  もちろん、あなたにも無限の可能性があります。
  ただし、その可能性は、あなたが自分自身で描く
  小さなデザインでは、引き出すことはできません。」

だから、とにかく目の前のことに一心不乱で打ち込み、
自分の人生のデザインは、天に任せてフローな状態にしておく。

いわゆる、逆転の発想です。

しかし、本書の横内さんのエピソードを読む限りでは、
横内さん自身も大枠の目標をもって、それに向け邁進してきた
ようですから、実際のところは、大志を抱いた後は、
細かな目標に囚われ過ぎるなというニュアンスなのでしょう。

十人十色なので、このアドバイスが最適な人もいれば、
細かな目標設定をした方が良いタイプの人もいるように
私には思えます。

福岡伸一さんが「世界は分けてもわからない」の中で人性格を、
全体図を捉えてから行動するマップラバー(地図好き)と、
とにかく目の前のものから手をつけるマップヘイター(地図嫌い)に
分類していましたが、本書の教えは明らかに後者ですね。

この本から何を活かすか?

本書は横内さんの教えに、後藤さんの経験を交えながら
書かれたもの。

それでは、横内さん自身の著書はないの?
と思いAmazonで調べたところ、1994年出版の「運を掴む」
という本がありました。

しかし、取り扱いはマーケットプレイスの中古品のみ。

こんな時こそ、図書館を活用しない手はありません。
あいにく、今日は月曜日で図書館の休館日のようなので、
明日行って探してみます。

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| 成功哲学 | 06:35 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ピンチをチャンスに変える51の質問

ピンチをチャンスに変える51の質問
ピンチをチャンスに変える51の質問
(2009/07/08)
本田 健 商品詳細を見る

満足度★★★

ユダヤ人大富豪の教え」で有名な、本田健さんによる
1年半ぶりの書き下ろしです。

タイトルの通り、いざという時に自分に投げかけたい
51個の質問とその解説が書かれています。

  ・プロローグの質問
    「最高の人生をスタートするために今からできることは?」
  ・ピンチを乗り切る10の質問
  ・心を軽くする10の質問
  ・人生に変化を起こす10の質問
  ・ライフワークを見つける10の質問
  ・最高の自分を生きる10の質問

約140ページの薄い本ですから、ただ読むだけなら30分程度で
読めてしまうでしょう。

問題は、本当にピンチの時に、冷静に自分に対して
本書のような効果的な質問ができるかどうかです。

質問には視点を変えるパワーがありますし、
人生を変えることさえもできますが、
肝心な時に、質問が出てこなければ意味がありません。

ピンチに陥った時、「ヤバイ、自分に質問しよう」と
自分のスイッチを即座に押せるようになるのが理想的。

そのためには、普段から自分に質問を投げかける習慣を
持つことが不可欠です。普段やっていないことを、
非常時にだけやろうと思っても無理があります。

ですから、毎日、朝でも夜でも構わないので、
自分に質問する時間を設けて、習慣として身につけたいものです。

紙に質問を書いて必ず目に付く所に張ったり、
携帯の待ち受けを質問にしたり、その気があればいつでも
自分に質問を投げかける習慣は身につけられます。

本書をきっかけに、本田さんの質問をそのまま使っても良いですし、
オリジナルの質問を自分で作っても面白いと思います。

この本から何を活かすか?

私がピンチの時に使う、メタ認知を応用した
テクニックを一つ紹介します。

「もうこんな状態から、一刻も早く逃げ出したい!」
そう思った最悪の時に私が使う方法です。

名づけて、「ピンチの時の岡目八目」テクニック。

どうするかというと、
まず、その最悪の状況から逃げ出します。

そして、ただ自分が逃げ出すだけではなく、
その場には身代わりをおきます。

しかも、自分の一番大切な人を。

もちろん、ドラえもんの道具を持っているわけでないので、
本当に逃げ出したり、入れ替われることはできません。
あくまでもバーチャルです。

岡目八目という言葉の通り、当事者よりも第三者の方が
情勢や利害得失などを正しく判断できるのは常。

冷静な判断を下すために、本当は自分に起きたことを、
他人事のように外から観測して、アドバイスを考えます。

しかも、身代わりになっているのは、
自分の大切な人ですから、助けないわけにはいきません。

これを質問化すると、次のようになります。

「(この)最悪な状態に置かれている大切な人に、
今できる一番良いアドバイスは?」

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界は分けてもわからない

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
世界は分けてもわからない (講談社現代新書)
(2009/07/17)
福岡 伸一 商品詳細を見る

満足度★★★

コンビニの弁当やサンドイッチを選ぶ時、奥の方から
日付の新しいもの取り出して、しめしめと思っていませんか?

  「日付の新しい商品は、確かに製造年月日が新しいわけですが、
  同時に、そこに含まれている“毒”もまた新しいということに
  注目してください」

こう福岡伸一さんに言われると、少々ドキッとしますね。

もちろん福岡さんは、添加物のソルビン酸が危ないというような
短絡的な話をしているわけではないので、ご安心を。

本書は、福岡伸一さんのファンにとっては待望の一冊。

傑作「生物と無生物のあいだ」と同じ講談社現代新書からの
出版ということもあり、いやが上にも期待が高まります。

今回は、「全体は部分の総和以上の何ものかである」がテーマ。

トリプトファン学会、ランゲルハンス島、ソルビン酸、
マップラバーとマップヘイター、境界線はどこか? など
魅力的な科学エッセイが綴られています。

中でも最もエキサイティングなのは、1980年ニューヨーク州・
コーネル大学のエフレイム・ラッカーさんの生化学研究室で起きた
科学界を揺るがすストーリー。

福岡さんは先輩からの伝聞、公表された論文や出版物を基に
物語を構成したそうですが、ストーリーテラーとしての福岡さんの
才能が存分に発揮されています。

しかし、それぞれのエッセイは間違いなく面白いのですが、
生物と無生物のあいだ」ほど、本全体が各章の総和が以上の何かを
生んでいるようには感じられませんでした。

+アルファの感動が、少なかったということですが、
これは私の事前期待が、ちょっと高すぎたのかもしれません。

話は全く変わりますが、「全体が部分の総和以上の何か」で、
私が思い出したのは、コンセプトアルバムについて。

ipodの時代にコンセプトアルバムは生き残れるのか?

古くは、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」や
ジギー・スターダスト」など名コンセプトアルバムがありましたね。

私自身も、最近は1つのアルバムを通しで聴く機会が
ほとんどなくなってしまいました。行く末が心配です。

そいえば、初めて福岡さんの本を読んだ時も、
これらの歴史的名盤を聴いた時の衝撃に近いものがありました。

この本から何を活かすか?

グット・ラボラトリー・プラックティス。実験室におけるよき習慣。

  「ヒトは常に間違える。忘れる。混乱する。だから、それをしないように
  注意するのではなく、それが起こらないための方法論を考えよ。
  あるいはミスが起こったとき、その被害が最小限にとどまるような
  仕組みを考えよ。それが君たちの仕事だ。」

これは、本書で紹介されるエフレイム・ラッカーさんの言葉。 

実験室の中だけでなく、ヒューマンエラーが起こりえる
全ての場面で活かしたい習慣です。

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| 科学・生活 | 06:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事ができる人の論理的に考え、書く技術

仕事ができる人の論理的に考え、書く技術
仕事ができる人の論理的に考え、書く技術
(2009/06)
小野田 博一 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書を読んで、自分の書く文章が、
いかに論理的でないかを思い知りました。

著者は、私には講談社ブルーバックスの
論理パズルで馴染みのある小野田博一さん。

文章が論理的であるとは、次の状態のことを指します。

  「結論(としての主張)」(A)と「結論(主張)を支えるもの」
  (B)があり、Bを読んで「なるほどそれならAという結論になるな」と
  読み手が思うとき、AとBのつながりかたが「論理的」であり、
  その文章は論理的なのです。

簡単に言うと、最初に主張があって、その後に
理に適った理由が書かれている文章ということです。

従って、論理的な文章には次の3要素が必要です。

  ・結論
  ・論理の標識(「だから」などの接続語)
  ・結論を支える理由

ポイントは、3つ目の結論を支える理由ですね。

直接支えているか?、確かなもので支えられているか?
飛躍はないか?、理由は更に事実で支えられているか?

これらが、書き手の視点ではなく、
読み手にとって納得できるものでなければなりません。

本書では、論理的であることの本質と、論理的な文章を書くコツが
シンプルな例文で説明されています。

紙面の約1/3がマンガで占められているので、
文章量としてはかなり少なめですが、分かりやすさは抜群。

本書を読んでもなお、論理的な文章がかけていない
私が言っても説得力に欠けますが、論理的な文章を書く
自信のない方には、大きな助けになるでしょう。

ちなみに、私が今までに読んできた小野田さんの本は、
以下の通りです。(いずれもブルーバックス)

  ・史上最強の論理パズル―ポイントを見抜く力を養う60問
  ・論理パズル「出しっこ問題」傑作選―論理思考のトレーニング
  ・論理パズル101―推理の楽しさ、ひらめきの快感

また、小野田さんは子ども向けの論理本
13歳からの論理ノート」も執筆されているようなので、
ウチの子のために、どのような本なのか、
ちょっと中身を確かめてみようと思います。

この本から何を活かすか?

  人が読みたい意見とは、はっきり「〇〇すべきである」と
  書いてあって、かつ「なぜ〇〇すべきか」が詳しく書いてあり、
  その理由を読んで「その理屈はもっともだ。だから〇〇すべきだ、
  ということは正しいだろう」と思える文章なのです。

根本的な問題として、私のブログには
「〇〇すべき」という主張が、ほとんどありません。

だから反論もなく、議論を巻き起こすこともありません。

なぜ、主張が少ないかというと、
基本的に他人のふんどし(本)で相撲をとってるから。

これが大きな欠点ですね。

今後は、主張のある「論じている文章」も、少し増やしたいと思います。

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| 文章術 | 06:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アインシュタイン・ファクター

アインシュタイン・ファクター
アインシュタイン・ファクター
(2009/05/25)
リチャード・ポー&ウィン・ウェンガー 商品詳細を見る

満足度★★★

自分の潜在意識を解き放つ、右脳系の加速学習本。

イメージ・ストリーミング、フォト・リーディングなど
自分の中の秘められた能力を引き出す様々なテクニックが
盛りだくさんで紹介されています。

総ページ数は450頁超。

タイトルに「アインシュタイン」と入っていますが、
もちろんアルバート・アインシュタインさん自身が、
本書の方法に関わっている訳ではなく、あくまでも著者の
ウィン・ウェンガーさんによる命名です。

本書のメインとなるのはイメージ・ストリーミングという
非催眠の脳力開発方法。

方法は、次の通りです。

  1. リラックスして座り、目を閉じて頭の中にイメージを浮かべる。
  2. 頭の中に浮かんだイメージを大きな声で、パートナーか
   ボイスレコーダーに説明する。
  3. 説明する時は、全五感を使う。
  4. 説明は、全て現在形で話す。

簡単に言うと、イメージを声に出して言うだけのシンプルな方法です。

最大のポイントは、頭の中の想像だけで終わらせず、
必ずパートナーかボイスレコーダーに説明すること。

そうは言っても、頭の中でイメージすることが苦手な人が
約3割いるそうなので、本書ではイメージ・ストリーミングを
効果的に行うための数々のテクニックを、
これでもかというぐらい 次々と紹介しています。

あまりにも多くの理論やテクニックが紹介されているので、
その中からいくつかを選んで、試してみるというが現実的でしょう。

本書は、10年以上前に「頭脳の果て」とういう邦題で
出版されていましたが、今回は原題「The Einstein Factor
そのままので復刻です。

現在は、右脳系の本が多く出版されていますが、
本書はそのはしりではないでしょうか。

基本的に書かれている内容に違いはありませんので、
本書に興味がある方は、「頭脳の果て」を図書館で探すのも
一つの手ですね。

ちなみに訳者の田中孝顕さんは、「速聴」を提唱されている方。
以前の版には速聴CDが付属していましたが、
今回は資料請求でのプレゼントになっています。

この本から何を活かすか?

  「ポータブルメモリーバンク・テクニック」

これは小さなノートをいつも持ち歩き、頭に浮かんだ
どんな記録に値しない些細なことも書き留めるという手法。

科学者のマイケル・ファラデーさんが実践していたそうです。

考えを書くたびに行動が強化されるので、実践すると
クリエイティブな考えが浮かんでくるようになるとか。

メモした内容を後から使うことをあまり考えず、
とにかく思い浮かんだことを書き留めるが目的。

まずは今日、このテクニックを実践してみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 07:08 | comments:8 | trackbacks:1 | TOP↑

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最強国家ニッポンの設計図

最強国家ニッポンの設計図
最強国家ニッポンの設計図
(2009/05/29)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★★

  スタッフ募集 : 若い優秀な人材、年俸2000万

これは大前研一さんが構想する国家シンクタンク
「株式会社 ザ・ブレイン・ジャパン(以下TBJ)」の募集要項。

この組織は、最低5年間は大前さんが社長を務め、
基本的に20年計画で国家の改革に携わり、
目的が完了した場合は解散を予定しているようです。

TBJについては特設サイトも用意され、「頭脳提供者」と
「資金提供者」が、本当に募集されていますね。

さて本書は、その国家シンクタンクTBJが実行する
国家戦略の概要について述べられたものです。

基本的には、大前さんが20年来言い続けてきたことの集大成。

年金問題、フラットタックス、アクティブ・シニア・タウン構想、
農業問題、道州制、外交問題、金融危機対策・・・

大前さんの著作を読んでいる方にはお馴染みの内容で、
雑誌SAPIOでの連載をベースにしています。

後半は、比較的最近のキー著作、「さらばアメリカ」や
大前流心理経済学」で語られた内容が中心です。

  「私は、あえて言う。
  いま日本に必要なことは“切り捨て”だと思う。」

例えば、食の安全に関わる農業問題。

大前さんの主張は、農業への無駄な補助金をやめて、
農地は国外の最適地に分散して持ち、輸入するというもの。

地産地消派の方も多いので、反発の声があがりそうですが、
私は、どちらかというとアンチ地産地消派なので、
基本的にはこの考えに賛成です。

もちろん国内産にこだわるニーズも根強くありますから、
それはそれで生産を続ければ良いと思います。

消費者にとって重要なのは、産地や生産の過程が
分かるようになった食材や食品が選択できること。
輸入食材で作った100円のハンバーガーと、純国内産の3000円の
ハンバーガーが並び、選択の自由があることが大切だと思います。

政策提言については、本書の主張以外にもいろいろあると思いますが、
少なくとも大前さんが言うように、いまの日本を良い方向に変えるには、
マイナーチェンジでは駄目で、まずは私たち日本人の意識改革が
最初に必要ではないでしょうか。

今回は巻末のビジネス・ブレイク・スルーなど募集広告が、
たった1ページしかなく、大前さんの本気度が覗えました。

この本から何を活かすか?

私は大前さんの提言に賛成する点も多いのですが、
もう一つ、考えなければならないことがあります。

約20年間同様の提言を続ける大前さんの主張が、
なぜ、民意を得られないのか? 

伝えられる私たちの問題なのか、伝える大前さんの問題なのか?

あるいは、提言の内容の問題なのか、伝え方の問題なのか?

自分のことを棚に上げて言う訳ではありませんが、
正直に言って、伝え方の問題もあるような気がします。

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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コンテキスト思考

コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術
コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術
(2009/06/19)
杉野 幹人&内藤 純 商品詳細を見る

満足度★★★★

コンテキストとは、一言でいうと「文脈」のこと。

本書は、「コンテンツ」の裏側にある「コンテキスト」を読むことで、
「おもしろい成果」を生み出すための思考法を「コンテキスト思考」と
定義し、それを実践する方法について、まとめています。

著者は戦略系コンサルティング会社A・Tカーニーの
マネージャーを務める杉野幹人さんと内藤純さん。

お2人は、1980年までを「あ・うん」の時代、1980年~現在までを
「コンテンツ」の時代、これからを「コンテキスト」の時代として
新しいフレームワークを提示します。

それでは、なぜ、今までの「コンテンツ」での思考ではダメなのか?

コンテンツとは、音声・文字・数字など物理的に認識でききるも。
物理的に認識できるものは、普遍的で客観的であるため、
いつ誰が見ても同じ解釈になります。

つまり、コンテンツからの発想では誰もが同じアイディアに
辿り着いてしまい差別化が図れないと、本書では指摘されています。

そこで登場するのが、「コンテンツ」の裏側にある「コンテキスト」。

コンテンツに背景や物語、あるいは独自の価値観を加えることで
思考が立体的となり、論理的思考だけでは超えられなかった壁を
突き破ることができるようです。

そのために利用するのが、次の「3S」というフレームワーク。

  ・Surrounding(環境)→ 関係性 → ユニークな視点
  ・Soil(土壌) → 価値観  → ぶれない自分軸
  ・Sun(太陽) → 目的 → 共感

これは植物が生態系の中で育つように、おもしろい成果がこの
3Sのフレームワークから発想できるように擬えたもの。

実際のところ、既存の成功事例をこのフレームワークに
当てはめることは簡単ですが、一から発想することは
容易なことではないでしょう。

だからこそ、差別化された思考が得られるのかもしれませんが。

また本書は、少し美しくまとまり過ぎているので、
いかにもデキるコンサルタントが、フレームワークにまとめました
という雰囲気があり、同じように実践できるか不安が残りますが、
試してみる価値は十分にありそうです。

この本から何を活かすか?

本書では、「コンテキスト思考」をするための土台として
2つの基礎能力が必要であると説明されています。

その能力とは、「教養」と「楽観」。

この2つがないとコンテキスト思考を理解できても空回りしてしまうようです。

私に足りなのは、全体像を想像する資質である「教養」の方ですね。

周りのモノ知りとのディスカッションが、教養を高めるとの
アドバイスがあるので、意識して機会を設けたいと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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認め上手

認め上手 人を動かす53の知恵
認め上手 人を動かす53の知恵
(2009/06/11)
太田 肇 商品詳細を見る

満足度★★★

  「よく効く薬も使いすぎると効かなくなるし、副作用も強い」

ここでの“よく効く薬”とは、“ほめる”ことを指します。

ほめ言葉の乱用は、耐性菌のような空気が広がり、
ほめても反応しなかったり、かえってヤル気をなくすケースもあると
著者の太田肇さんは指摘します。

なぜ、ほめるだけではダメなのか?

それは動物レベルの強化とは異なる、人間特有の欲求があるから。

一人前の人間として扱われたいという欲求。

つまり、相手を人間として尊重するなら「ほめる」ことより、
「認める」ことのほうが重要というわけです。

コーチングでいうところの、アクノリッジメントのススメですね。

本書では、第1章で有能感や自己効力感を高め、やる気を引き出す
認め方について。第2章では、ほめること、しかることのマイナス面に
注意しながら、上手なほめかた、しかりかたについて。
第3章で、やる気と満足感を高める効果的な「表彰制度」について
説明されています。

特徴的なのは、表彰制度だけで、まるまる一章のページを割いていること。

表彰は認めることより、ほめることに近いような気がしますが、
これには、太田さんが日本表彰研究所を設立し、
表彰の研究と普及活動を行っている背景があるのでしょう。

表彰の主な狙いは、会社が何に価値を置いているかをシンボリックに
伝えることと、社員のモチベーションを高めること。

本書では表彰を3つの形に分類しています。

  ・顕彰型 : 高い業績に対しての表彰
  ・奨励型 : 地道な努力に対しての表彰
  ・HR(Human Rslations)型 : 細かな気配りなどを称える軽い表彰

これらを組織の構成や目的、あるいは承認のタイプによって
使い分けるようです。

表彰もほめることと同じように、毒にも薬にもなる場合がありますから、
しっかりとその副作用を理解したうえで、効果的に活用したいものです。

本書は認め上手になるための53のヒントが、
分かりやすく噛み砕いて説明されているので、
主な対象は会社の上司や組織の管理者ですが、
誰が読んでも参考になる点があるでしょう。

同僚として、仲間として、親として、
人生のあらゆる場面で、人を動かす機会が訪れますから
認める技術はぜひとも身につけたいものです。

この本から何を活かすか?

  パートやアルバイトは陰でほめる。チームで表彰する。

これは完全に私の盲点でした。

私は、ほめる時は立場に関わらず、人前の方が
効果が高いと思い込んでいましたが、
本書では細かな配慮が書かれています。

パートやアルバイトなどは、日常の人間関係が
大きなウエイトを占め、人前でほめると職場の
人間関係に微妙な影響を与える。

確かに、将来正社員を目指す意識の高い人を別にして、
家計を助けるためにパートで働きに来ている方にとっては、
楽しく働ける雰囲気であったり、休憩の合間のおしゃべりが大切で、
ほめられることで周囲から反発を受けるこのと方が、
気になるのかもしれません。

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:09 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブラック・スワン

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
(2009/06/19)
ナシーム・ニコラス・タレブ 商品詳細を見る
ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
(2009/06/19)
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満足度★★★★

出版が待たれていた、ナシーム・ニコラス・タレブさんのエッセイ。
不確実性と人間の認知のバイアスについて書かれています。

前著の「まぐれ」もそうでしたが、本書も個人的には
タレブさんの個性が発揮されていて、楽しく読むことができましたが、
あまり人に薦めようとは思いません。

本書は、かなり癖がありますし、
タレブさんは「一般化」することの弊害を本書の中で
再三述べていて、本書自体も極端な論調で一般化を
避けているからです。

タイトルのブラック・スワンとは、まずありえないことの象徴。

特徴は3つ。

普通は起こらないこと、とても大きな衝撃があること、
そして一度起こると適当な理由で予測可能だったとされてしまうこと。

特に3つ目の理由が本書の大きなテーマであり、
人が知らず知らずのうちに持つ思い込みやバイアスについて、
いろいろな事例を出しながら繰り返し語られています。

  「私たちは極端な出来事から手をつけるべきだ。極端なことを、
  例外としてじゅうたんの下あたりに隠しておくのは間違いだ。」

本書の「敵」は単純化したり次元を下げたりして、
ものごとを一般化して、わかったという幻想を抱くこと。

ですから、ベル型カーブ(正規分布)やノーベル経済賞を受賞した
ロバート・マートンさんなどの著名な経済学者に対しても
挑発的な発言をしています。

上巻は約300ページ、下巻は約200ページ+資料約100ページで、
かなりのボリュームです。

  「この本を書くのは、思ってもみないぐらい楽しかった。
  実際、この本は自分で自分を書き上げてしまったようなものだ。」

タレブさんが語っている通り、楽しんで書いているうちに
つい長くなってしまったという印象で、300ページ以上の力作を
書き上げたという感じではありませんから、タレブさんの独自の
世界観を楽しむつもりで読むのが良いでしょう。

また、デリバティブ・トレーダー兼研究者というタレブさんの
トレーディングの成績については、望月衛さんの訳者解説に
興味深い内容が書かれていました。

  「オレはトレーディングを始めてから3回しか儲けていない。
  1987年、1998年、そして2008年だ」

一応解説しておくと、1987年はブラック・マンデー、
1998年はアジアの通貨危機やロシアの財政危機があり
LTCMが破綻した年、2008年はサブプライム問題からの
金融危機・・・

まるで、「恐慌は友人」と言っている松藤民輔さんのようですね。

この本から何を活かすか?

  「バーベル戦略」の日常生活への一般化

バーベル戦略とは、守りを固めた態度と、行き過ぎたくらい
積極的な態度を同時に取ることからなる戦略。

通常は債券投資などで用いられます。

タレブさんは、中くらいのリスクをとらず、一方で大きなリスクをとり、
もう一方で一切リスクをとらないこの戦略を、人生のあらゆる局面で
とるにはどうしたらいいかを考察しています。

私も、人生のバーベル戦略を考えてみます。

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| 経済・行動経済学 | 06:40 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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大人のための名作パズル

大人のための名作パズル (新潮新書)
大人のための名作パズル (新潮新書)
(2009/03)
吉田 敬一 商品詳細を見る

満足度★★★

早速ですが、本書からパズルを1問。

  有能なエンジニアが会社と雇用契約をするにあたり、
  技術手当てについてA社、B社いずれの条件がよいか思案しています。
  その他の待遇(給与、交通費など)は、両社とも
  差がありません。どちらの会社を選べばよいですか?

    A社:毎年400万円で、年1回払い。毎年80万円増額。
    B社:半期200万円で、半年払い。半年毎に20万円増額。

きっと著者オリジナル問題なのかもしれません。答えは後ほど。

本書の著者、吉田敬一さんの専門は情報科学ですが、
国立大学を定年で退官後、現在は私立大の文系学部で
「パズル」を教えているそうです。

少し前に「勝間和代・脳力UP」の記事でも書きましたが、
私は学生の頃、授業中によくパズルを解いていました。

つまらない授業の合間に、こっそりパズルに取り組むのが
ひとつの楽しみだったので、面と向かって「パズルの授業」が
開講されると、天邪鬼な私はちょっと引いてしまうかもしれません。

さて、本書に掲載されているパズルは、吉田さんの自作問題を含め
古今東西の原典から集められた名作パズル全74問。

内訳は、「ひらめき」を生む16問、「論理」を鍛える13問、
「数字」に強くなる13問、「へりくつ」に負けない9問、
「計算」が楽しくなる15問、これができれば祝・卒業!の厳選8問です。

全体的に問題の脚色にはあまり力を入れず、
パズルそのものを楽しみ、ひらめきや論理力を
鍛えられるように作られています。

名作パズルなので、お馴染みの問題が並んでいますが、
シンプルな解説には、原典のエピソードなども添えられているので、
パズルファンの方には好感を持たれると思います。

また、巻末には代表的な出典もまとめられていますので
本書でパズルに興味をもった方にも非常に有難いですね。

最近、当ブログで紹介したパズル本の特色をまとめておくと、
次ぎのようになります。

・伴田良輔さんの「100年楽しめる古典名作パズル
  背景を含めて名作をじっくり味わうための本。84問掲載。

・勝間和代さんの「勝間和代・脳力UP
  約30問掲載。携帯サイトとの組み合わせがウリ。

・本書「大人のための名作パズル」
  名作パズル入門。パズルを解く楽しみを実感する本。

私は今回の旅行には、本は持参ませんでしたが、
紙とペンは携行してたので、ちょっとした時間潰しに
パズルは大活躍しました。

この本から何を活かすか?

冒頭の問題の答えですが、好条件なのはB社。
この手の問題は、ぱっと見た印象と、実際に計算た結果が
異なるのがポイントですね。

 

初年度

2年目

3年目

A社

400

480

560

1440

B社

200+220
=420

240+260
=500

280+300
=580

1500


A社の1年での増額が80万円なのに対し、
B社の1年での増額が20万円×2=40万円と考えてしまいがちなのが、
一番ひっかかるところのようです。

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| パズル・DIY | 07:48 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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本日より再開します。

昨晩、帰ってきました。

またブログを再開しますので、よろしくお願い致します。
現在、日に焼けすぎて、皮がボロボロはがれる状態。

本日は、リハビリも兼ねて軽めの記事です。


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