活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2009年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年08月

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夏期休暇のお知らせ

7/29(水)~8/5(水)の8日間、旅行のため
ブログの更新を休止させていただきます。

同様に、いただいたコメントへも、帰ってきてからの
返答となりますので、ご了承ください。

子供もやっと夏休みに入りましたので、
キャンプをしながら釧路川をカヌーで下ってまいります。

今回は、本は持っていきません。

と言うか、荷物をカヌーに積んで移動するので
防水袋に本を入れるスペースが、まったく確保できなかった
というのが正直なところです。

それでは、また8月にお会いしましょう。


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| お知らせ | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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スッキリと「考える」技術

スッキリと「考える」技術
スッキリと「考える」技術
(2009/06/13)
岩田 徹+内山 英俊 商品詳細を見る

満足度★★★★

フレームワーク依存症に陥っていませんか?

  「フレームワークを使っただけでは、自分で考えてことになりません。
  それは、人真似の枠にピースを当てはめただけの、単なるパズルです。」

確かにフレームワークを使うと、見た目キレイだし、
ビジネスの共通言語だし、なにより分析した気分になります。

そもそもフレームワークを使う目的は、先人の知恵を利用して
漏れや重複なく大局的に整理することで、思考をショートカットすること。

これが使い方によっては、考える手助けではなく、
かえって思考停止になっていると本書では指摘しています。

私もフレームワークを使っていて、たまにシックリこなかったり
どこか違和感があることがあります。

それは、本書で説明される次の3つのポイントの
どれかが欠けているからなのでしょう。

  1. まず自分の頭でしっかり考える
  2. 意味や使い方を理解してフレームワークを使う
  3. フレームワークを使う前提を心得ておく

ここの1番で言われている“自分の頭で考える”とは、
“集中”と“発散”を繰りり返しながら具体的に考えていくこと。

そこで、フレームワークの罠に陥らないために
本書で勧められるのが、「スッキリ図解思考法」です。

これは6つの質問に沿って、シナリオを図に書きながら
集中と発散を繰り返し考える技法です。

実はこれも、見方によってはフレームワークの一種なのですが、
柔軟に考える要素を含んでいるので、より答えに直結し、
具体的で、優先順位を明確にした思考ができるようになっています。

本書では、イタリアンレストランチェーン店の
店長に任命されたAさんのストーリーのストーリーを交えながら、
「スッキリ図解思考法」で周囲の人を巻き込みながら
問題解決する手法を学びます。

どちらかというと、若手のビジネスパーソン向けに書かれた本ですが、
フレームワークを使うこと自体が目的化していたり、
思考が浅くなりがちだった私にとっては、痛い所を突かれた一冊でした。

この本から何を活かすか?

  「少なくとも自分の中では“聞くに値する”話しにしてから、
  話を切り出します。」

これは、本書の第3章に書かれていた内容ですが、
最近の私のブログにはこの視点が欠けていたことを反省。

以下、惹きつけるための3つのポイントを意識したいと思います。

  ・意外な事実から話し出す
  ・そもそもの目的から話し出す
  ・面白い結論から話し出す

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:14 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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ソロスは警告する 2009

ソロスは警告する 2009 恐慌へのカウントダウン
ソロスは警告する 2009 恐慌へのカウントダウン
(2009/06/12)
ジョージ・ソロス (解説)松藤 民輔 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書は「ソロスは警告する」のペーパーバック版が
2009年に米国で出版された際に加筆された、
「Part Three:The Crash of 2008 and What it Means」の部分を
独立して翻訳したものです。

ですからページ数は約100ページ(付録部分を除く)と少なく、
本書単独であまり多くのことが語られているわけではありません。

しかし、ジョージ・ソロスさんは自分の発言に対して責任を持っていますし、
カリスマの反省が学べるという点では意義深い本でした。

まず、冒頭で「ソロスは警告する」での主張において
何が正しく、何が間違っていたのかが述べられ、
ソロスさんの運営するクォンタム・ファンドの2008年の
パフォーマンスが示されています。

一番の誤りは、新興国経済の好況が先進経済国のパフォーマンスに
関係なく続くという「デカップリング説」を信じたこと。

具体的にはインド投資で、大きく損失を出したようですが、
それでもトータルで10%近くの年間リターンを出しているところは
さすがソロスさんですね。

全体の内容としては、大きく分けて2つのことが書かれています。

一つは、2009年の経済見通し。
もう一つは、グローバル経済が回復するためにオバマ政権がとるべき政策。

ボリュームとしては、政策提言に割かれているページの方が多いです。

ソロスさんの見通しでは、アメリカ経済の大底は2009年末で、
中国は深刻な不況に陥りつつも、もう少し早く底を打つ見込み
となっています。

また、日本については次ぎのように書かれています。

  「資産家は安全性を求めて日本円と金に向かうだろうが、
  それも当局の抵抗に遭遇するのではないだろうか。
  特に、円高には日本政府が素早く反発するであろう。」

最近の日本政府の対応を見る限り、私はソロスさんが考えるほど、
素早い対応がなされるとは思っていませんが、
ソロスさんの予想通りになることに越したことはありません。

本書は続編というより、加筆を分冊したものですが、
できれば「ソロスは警告する」シリーズとして
2010年、2011年・・・と毎年出版して欲しいものです。

この本から何を活かすか?

本書では、オバマ政権に対する5つの政策提言がありました。

  1. 財政出動による景気刺激
  2. 住宅ローンの借り手と貸し手の徹底的なオーバーホール
  3. 銀行システムの資本再建
  4. 革新的なエネルギー政策
  5. 国際金融システムの改革

実際のところ、私はオバマ政権の政策をあまり知らないので、
このソロスさんの提言が、実現性の高いものなのか
判断がつかないところがありました。

少し、オバマ政権がやろうとしていることをフォローした上で、
この部分を読み返したいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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凡人が最強チームに変わる魔法の営業ミーティング

凡人が最強チームに変わる魔法の営業ミーティング
凡人が最強チームに変わる魔法の営業ミーティング
(2009/06/11)
佐藤 昌弘 商品詳細を見る

満足度★★★

営業ミーティングの方法に特化した本。

経営コンサルタント佐藤昌弘さん、久々の新刊です。

佐藤さんは言います。

  「“売れないのはなぜか?“などど考えてはいけないのです。」

一般的に行われている営業ミーティングでは、
結果が出なければ、その原因を探り対策を考えます。

この方法は、小学校の頃から私たちに刷り込まれた
テストで良い点をとる方法と同じで、これだけではビジネスで
通用しないと佐藤さんは指摘しています。

答えが必ずあり、解法もせいぜい数通りしかない学校のテストでは、
間違った理由を見つけて、修正していくことが求められます。

しかしビジネスでは、そもそも絶対的な答えがありませんし、
そこに至る過程も数限りなくあるので、ダメな理由を潰していく
消去法では結果が得られないと。

  「1000の売れない理由を突き止めても、売れるとは限らない」

ならば、どうすればよいのか?

「たった1つの売れる理由を考える」ミーティングへのシフト。
それが、佐藤さんが説く魔法の営業ミーティングです。

これは、米精神科医のミルトン・H・エリクソン博士の治療に基づく
「ブリーフサイコセラピー」というカウンセリング技法を
アレンジした方法のようです。

手順は、次の5つのステップ。

  1. 今の営業の「全プロセス手順」をハッキリさせる
  2. その手順のなかから、改善させたい「部分」を決める
  3. 成果に直結しそうなヒントを探る
  4. 試して実行できそうなアイディアにまとめる
  5. そのアイディアを実際に行って「結果を観察」して、1.に戻る

特に3番目のステップが本書の中心テーマで、
本書では会議で必要な質問のテクニックも披露されています。

凡人が最強営業マンに変わる魔法のセールストーク」から
5年以上経ち、マーケティング業界も時代の流れを感じますが、
佐藤さんの説得力のある、分かりやすい説明は健在でした。

この本から何を活かすか?

上記のステップ3で、成果に直結しそうなヒントを探るために
事実を掘り下げて聞いていくテクニックとして
「ビデオ再現法」が紹介されていました。

これは、本人でも気づいていない、たまたまうまくいった事例の
中からもヒントを探る方法です。

そこで起きていた「事実」について、ひとつひとつ丁寧に、
ビデオを再現するかのように質問して、隠れた事実を掘り起こすようです。

私は、営業ミーティングに参加する機会は当分なさそうですが、
1つの方法として覚えておきたいと思います。

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| 会議術・ファシリテーション | 12:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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勝間和代・脳力UP

勝間和代・脳力UP
勝間和代・脳力UP
(2009/06/16)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★

  「パズルで私の人生が変わった」

このように本書で語る勝間和代さんは、
子どもの頃からパズルに親しんでいだそうです。

その結果、学校の受験から、会計士試験、
コンサルタントなどの仕事に至るまで、人生の多くの場面で、
パズルで培った思考力が役立ったと語っています。

特にお気に入りは、多湖輝さんの「頭の体操」シリーズ。
トイレのお供にしていたとか。

かくいう私も、それなりにパズルが好きで、
学生の頃は授業のお供、社会人以降は研修のお供にしていました。
紙とペンさえあればパズルは楽しめるので、
長時間拘束される時は必須でしたね。

さて本書は、「ビジネスに役立つパズル本」というコンセプト。

前半は思考力についての考察、後半はパズルの問題と解説
という構成です。

勝間さんは、ビジネスに必要な思考力を「立体思考力」と呼び、
パズルで鍛えることができると説明しています。

  「立体思考力」=「論理思考力」×「水平思考力」

  ・論理思考力は、法則力、当てはめ力、数字力の3つに分類
  ・水平思考力は、否定力、展開力、試行力の3つに分類

本書では、上記の6つに分類された分野ごとに各5問、
合計約30問のパズルが紹介されています。

全体的には、多湖さんへのオマージュといった感じですね。

勝間さんはパズル作家ではありませんから、
パズル本として問われるのはアレンジ力と編纂力。

本書は、今までパズルに触れてこなかった人を
メインターゲットにしているので問題ないかもしれませんが、
パズルファンには少し物足りなさを感じる可能性があります。

  「もっとも大事なことは、毎日、
  少しずつでいいから、続けることです。」

本書の出版に先立ち、勝間さんは携帯でパズルが楽しく学べる
サイト(有料)を立ち上げたようです。
(http://katuma-puzzle.jp ←PCでは開けません)

パズルでさえビジネスにしてしまうところが、
さすが勝間さんですね。脱帽です。

この本から何を活かすか?

勝間さんは、小学校に入学がる前からトランプゲームを
家族で楽しんだと振り返っています。

ビジネスで役立つ思考力に直結するかどうか別にして、
私の中では、一人で楽しむ「パズル」、家族で楽しむ「ボードゲーム」
という位置づけがあるので少し紹介したいと思います。

まずパズルでは、本書では紹介されていませんが
「箱つめ」といわれる分野のパズル。

参考サイトはこちら。
ジャグラー小田原の箱詰めパズル天国

また、ボードゲームも、パズル的な要素を含んだものから、
戦略的な要素を含んだもの、マネー感覚を養うものまで
いろいろありますから、遊びながら学ぶ教材としては最適ですね。

以下、いずれもスタンダードなものばかりですが、
我が家で子どもにも、大人にも好評なボードゲームです。

  ・ラミィキューブ(パズルゲーム)
  ・ブロックス(パズルゲーム)
  ・カタン(戦略ゲーム)
  ・チケット トゥ ライド(戦略ゲーム)
  ・カルカソンヌ(戦略ゲーム)
  ・あやつり人形(カードゲーム)
  ・モノポリー(マネーゲーム)

パズルと一緒にいかがでしょうか。

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| パズル・DIY | 07:47 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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バフェット・コード

バフェット・コード
バフェット・コード
(2009/06/09)
荒井 拓也 商品詳細を見る

満足度★★★★

日本をはじめ、世界中には、オマハの賢人として名高い
ウォーレン・バフェットさんの信奉者が数多くいます。

しかし、バフェットさんと同じように投資しているつもりでも、
実際に同じようなパフォーマンスを上げている方は
あまり多くないことでしょう。

なぜ、バフェットさんと同じように投資できないのか?

その謎に迫るのが本書です。

著者は、バフェットフリークとして有名な荒井拓也さん。
現在4つのファンドを運営しながら、
グローバル投資サイトiBenkei.comを主宰しています。

過去の荒井さん本では、訳書ですが「カラ売りの美学」 が
面白かったように私は記憶しています。

さて、本書の構成は次の通り。

  第1部 バフェットの歩んだ“王道”(約120ページ)
  第2部 バフェット・システム(約70ページ)
  第3部 バフェット・コード(約20ページ)

第1部が本書の半分以上のページを占め、
1977年から2007年まで、年代順にバフェットさんの投資行動を辿り、
どのような条件でどう判断し、何を売買したかを詳細にまとめています。

バフェットさんの投資行動を部分的に紹介する本は、
今までも沢山ありましたが、 ここまで細かく足跡を振り返った本は
ほとんどありません。

やはり、バフェット流投資の真髄を知るためには、
象徴的な成功例だけからではなく、数少ない失敗例からも
学ぶ必要があるということでしょう。

第2部は、バフェットさんの投資行動に対する解説です。

ここでは、バフェットさん自身は陥ることのない
「バフェット流投資の罠」が説明されていました。

一般にバフェットさんは、一度株を買ったら一生売らない とう
イメージが持たれていますが、 実際は売る時は売る。
更には、投資の王道を外れるアービトラージなどの投機も
楽しんでいる一面が示されています。

第3部では、荒井さんが導き出した「バフェット投資の公式」について
論じています。

実際のところ、フリー・キャッシュ・フロー(FCF)から
フェアバリューを算出するという「公式」は、シンプルではあるものの
これだけでは実用性に欠けるように思えます。

やはり、大量の本を読み広範な知識を頭の中に蓄積させ、
総合的に投資の判断をしているバフェットさんだからこそ、
正しい判断ができるという一面があります。

この点だけ見ると、コードはコードのままという印象が
ぬぐえませんが、トータルで見ると類書とは異なる視点で、
骨の髄までバフェットさんをしゃぶり尽くそうという意気込みが
感じられる力作でした。

この本から何を活かすか?

私は一度だけ、バフェットさんと同時期に
同銘柄を保有していたことがあります。

それは、中国株の「ペトロチャイナ」。

実際は、バフェットさんより早く買っていたので、
バフェットさんが買ったというアナウンス効果の
恩恵にもあずかりました。

本書ではバフェットさんが2003年にペトロチャイナを取得し、
2007年に売却した際の投資判断が解説されています。

この機会に、実際に私自身が行った判断を振り返り、
バフェットさんの投資判断と、何がどう違ったのかを
確認してみたいと思います。

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| 投資 | 08:06 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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全脳思考

全脳思考
全脳思考
(2009/06/12)
神田 昌典 商品詳細を見る

満足度★★★

ブレイクスルーを生む、新しい思考法を解説した本。

神田昌典さんが7年ぶりに書き下ろしたビジネス書ということで
多方面で話題になっていますね。

本書が提唱する「全脳思考モデル」とは、1枚のチャートを描くことで、
従来の分析型フレームワークでは突破できなかった
思考の壁を突き破る発想をもたらすというものです。

下敷きになっているのは、MITスローン校経営学部上級講師の
C・オットー・シャーマーさんが体系化した「U理論」。

これを神田さんは1枚の2×3のマトリックス状のチャートを
描くことで、誰もが実践できるメソッドとして本書で解説します。

チャートは左下を現在、右上をHAPPYな未来とし、
ゴールから逆算してストーリーを作っていくというもの。

HAPPYな未来を明確にイメージすることで、
論理的思考では考えつかなかった、新しい着想を得るようです。

従来のフレームワークを使った思考を「左脳的」とすると、
今回、神田さんが紹介する方法は「右脳的」な思考法といえますね。

ですから、分析型フレームワークの代替ではなく、
全脳思考モデルを併せて使うことで、
論理的かつ創造的な発想ができるのかもしれません。

この全脳思考には特設サイトが作られていて、
神田さんの解説映像を見ることができます。

本書は450ページ以上の力作で、手法自体の解説よりも、
その背景を知るための広範な説明に、多くのページを割いているので、
読む前に、先に解説映像を見るのもひとつの手です。

肝心な点は、本当に使えるメソッドか?再現性があるか?
ということ。

うがった見方をすると、本書で取り上げられていた
「クッシュボール」の事例も、最初から答えがあったものを
当てはめたと見れなくもありません。

本書の説明を読んだだけでは、微妙な感じがしますので、
まずは、何度も自分の手を動かしてチャートを描いて
試してみることが必要のようです。

この本から何を活かすか?

で、実際にやってみました。

チャートを描かずに、ただゴールから逆算で発想するよりは、
枠があるほうが発想しやすい感じがしました。

正直言って、1度試しただけでは、
簡単にブレイクスルーは起こりませんでしたが、
HAPPYな未来を先に考えるので、確かにワクワク感はあります。

先日紹介した「描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング」と
組み合わせると、面白そうな発想ができるかもしれません。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:37 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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年収が10倍アップする!フィッシュボーンノート術

年収が10倍アップする!フィッシュボーンノート術
年収が10倍アップする!フィッシュボーンノート術
(2009/06/01)
駒井伸俊 商品詳細を見る

満足度★★★

フィッシュボーン図の描き方と活用方法を説明した本。
先月、kennさんに紹介していただきました。

フィッシュボーン(魚の骨)図とは、特性要因図とも呼ばれ、
東大名誉教授だった石川馨さんが考案し、1952年に川崎製鉄で
初めて採用されて以来、 品質管理の現場で「QC7つ道具」の一つ
として使われ続けているものです。

(QC7つ道具:特性要因図、チェックシート、ヒストグラム
散布図、パレート図、グラフ・管理図、層別)

テーマ(魚の頭)を決めたら、背骨、大骨、中骨、小骨の順に
構造化しながら要因を描いていくようです。

本書では、ノート術として活用するため、骨の配置は
フレームワークを使って決めることを勧めています。

著者の駒井伸俊さんは、このフィッシュボーン図を
箇条書きやマインド・マップより優れた「ノート術」として
紹介しています。

 

構造化

視覚化

箇条書き

×

マインドマップ

フィッシュボーン


実際のところ私はフィッシュボーン図を使っていないので、
駒井さんの言うように、本当に優れているかどうかは分かりません。

選択肢の1つとして増やし、目的に合わせて
使い分けるのが現実的なところでしょう。

本書の面白いところは、フィッシュボーンは品質管理で使うもの
という固定概念を払い、様々なシーンで応用しているところ。

一般のノート術、資格試験、語学学習、読書ノート、
スケジュール管理、パソコン術、成功法則・・・

ちょっとやり過ぎという感じもしますが、
いろいろ試してみて、合う合わないを判断することが重要ですね。

駒井さんの立場上、人生の目的が叶う素晴らしい手法として
フィッシュボーンを紹介したいのは分かりますが、
道具の一つとして、割り切って使った方が良いように感じます。

この本から何を活かすか?

通常のフィッシュボーン図では、テーマを右側に配置して
描きますが、本書ではテーマを左側に配置します。

ノート術としては、左に配置した方が使いやすいとのこと。

私は、フィッシュボーン図ではテーマは右に描くものと
思い込んでいましたが、ノート術として使う場合は、
ここはアレンジのしどころなのでしょう。

それでは、テーマを上に配置してフィッシュボーン図を
縦書きにしてみるのはどうでしょうか?

試してみます。

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| ノウハウ本 | 06:06 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング

描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング
描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング
(2009/05/19)
ダン・ローム 商品詳細を見る

満足度★★★★

手描きの「絵」を使った、問題解決法を説明した本。

原書はアマゾンのBest Book of 2008(ビジネス・投資部門)
で5位に輝いたそうです。

著者のダン・ロームさんは言います。

  「問題解決こそがビジネスの本質である」

その問題解決の大きな助けになるのが、ビジュアルシンキング。

そのビジュアルシンキングは、次ぎのように説明されています。

  「わたしたちには見るという能力が備わっている
  ―実際の目と心の目で。その両方を活用してアイディアを見出し、
  そのアイディアを直感的にすばやく発展させ、
  自分以外の人々にも直感的に理解してもらえるように伝え、共有する。
  それがビジュアルシンキングだ。」

本書では、「見る→視る→想像する→見せる」という
4つのステップで、ビジュアルシンキングでの問題解決法を解説します。

  1. 見る:収集することとスクリーニングすること
  2. 視る:選択し、塊に分ける(フレームワークで問題の本質をつかむ)
  3. 想像する:そこにないものを見る(解決するためのアイディア出し)
  4. 見せる:すべてを明確にする(適切なフレームワークでアウトプット)

絵を描かないことには、ビジュアルシンキングを始められませんが、
実際問題として、絵は描けないとか、絵は苦手という方も多いと思います。

私も決して絵が上手くはないので、女子勉(joshiben)さん
ブログを拝見して、こんなにイラストが描けたらいいな~と羨んだり、
吉越浩一郎さんが「仕事が速くなる プロの整理術」で披露していた、
イラストを見て上手いな~と感心していました。

しかし、ロームさんは絵に関しては、
「芸術的な訓練も才能もまったく必要ない」と言い切り、
ごく簡単な円、三角、四角や矢印などのパーツをチャートや図の中に
描ければ十分と説明しています。

よく使う図を描く練習が、少しは必要でしょうが、
後は、「ビジュアルシンキング・コーデックス」という
本書に示されたフレームワークに当てはめると、
意外と簡単に実践できそうです。

本書自体もたくさんの絵を使い、その威力を身を持って証明していますが、
残念ながら、このブログでは文章の紹介だけなので、
実際の絵を見たい方は、ロームさんのサイトでご覧ください。

  ・著者サイト「The Back of the Napkin
  ・本書の紹介ビデオ

この本から何を活かすか?

ロームさんがTVなどに出演した様子を拝見すると、
「手持ちサイズのホワイトボード」に、直接書き込みながら
相手に説明をしていました。

数人を相手に説明するシチュエーションでは、
座ったまま説明できますし、マーカーがある程度太さがあるので
見やすいですし、いい感じですね。

ノートやスケッチブックに描くよりインパクトがありそうです。

この手持ちサイズのホワイトボード入手してみます。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 12:17 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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やめる力

やめる力
やめる力
(2009/05/23)
マツダ ミヒロ 商品詳細を見る

満足度★★★

あれもやりたい、これもやりたいと、日々過ごしていると
つい欲が出て、気がついたら詰め込み過ぎになっていることが
ありませんか?

いろいろなことに手を出し過ぎて、首が回らなくなっていたり、
結局、中途半端な状態になっていることが、私はよくあります。

今までやっていたことをやめるには、勇気が必要ですが
時には自分の生き方について、
思い切ったリストラクチャリングを断行してみる。

本書には、そんな後押しをしてくれる54のヒントが紹介されています。

著者は人気のメルマガ「魔法の質問」を主宰する
マツダミヒロさん。

以前に紹介した「しあわせは、すぐ近くにある。」でもそうでしたが、
マツダさんの言葉はシンプルで核心を突いてきます。

本書では、見開きで、左ページに、これから「やめる」習慣と、
右ページに、その代わりに新に「はじめる」習慣が
セットで提案されています。

  ・「ごほうびだけを追いかける」をやめる。
   「夢を叶える」をはじめる。

  ・「新しい挑戦」をやめる。
   「当たり前のことをする」をはじめる。

  ・「じっとガマンする」をやめる。
   「本当の気持ちを言う」をはじめる。

  ・「無理をする」をやめる。
   「自然体」をはじめる。

ただし、不必要な習慣をなくし、本質だけを残すことが重要な反面、
ある程度詰め込まないと自分のキャパが広がらないのも事実。

時には、どちらをとるか二者択一の選択ではなく、
両方とる第三の道を探らなければ、ブレイクスルーもありません。

ですから、「詰め込む力」、「やめる力」、「創造的な選択をする力」の
3つの力をバランスよく持ち、臨機応変に使う必要があるでしょう。

本書の趣旨とは少し逸れてしまいますが、
まずは「詰め込む力」で自分の枠を広げながら、
定期的に「やめる力」で大胆に整理して必要なものを残し、
場合によっては「創造的な選択をする力」で新たな境地を開拓する。

こんな使い分けができると理想的ですね。

この本から何を活かすか?

  「気に入ったデザインのノートを買って、
  いつでもメモできるように持ち歩こう。」

マツダさんは本書の中で、
「聞き流す」をやめ、「メモをとる」をはじめるための、
はじめの一歩として、このような提案をしていました。

また、先日紹介した「思考・発想にパソコンを使うな」では、
メモとノートを区別するように勧められていました。

で、持ち歩く目的ではありませんが、
メモ帳ではなくノートとして私が選んだのが
コクヨS&T カバーノート(システミック) 2冊収容タイプA5」。

机の上に立てておき、ちょっとした考えをまとめるために購入。
中身はただのA5サイズのノートです。

今まで使っていたシステム手帳だと中央のリングが
けっこう邪魔だったので、据え置きで使うにはいい感じです。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 12:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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バカヤロー経済学

バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)
バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)
(2009/05/12)
竹内 薫 商品詳細を見る

満足度★★★★

理系の人のための経済・政治の入門書。

99・9%は仮説」などでお馴染みのサイエンスライター竹内薫さんが、
小学生に戻ったつもりで、経済と政治の「先生」に質問する
対話形式で書かれています。

なぜ、小学生なのかというと、「わかったふり」をやめて、
本当にゼロから勉強しようと思ったから。

タイトルは「経済学」ですが、比重としては
経済:政治=1:2ぐらいの割合で、政治の裏側の話しも
多く語られています。

本書で、先生役を務めた方の、名前は伏せられています。

しかし、発言の内容からすると、恐らく「先生=高橋洋一さん」でしょう。

数学科出身、元財務省、ベン・バーナンキさんと縁があり、
政府紙幣の大量発行を提言し、最近、スキャンダル(事件?)で
表舞台から消えた上げ潮派の専門家。

この条件に当てはまる方は、そんなに多くはありません。

高橋さんについては、以前このブログでも、
この金融政策が日本経済を救う」を紹介しています。

本書の中で、元財務大臣の中川昭一さんや
経済学者の本間正明さんが消えていったことについて
高橋さんが語っているのが、なんとも切ないところですね。

さて、本書の内容は、以下の3章構成です。

  1時限目 ゼロから学ぶ経済学の基礎
  2時限目 税金と政治のカラクリ
  3時限目 選挙前に知っておこう!

竹内さんの質問に対し、丁寧に解説されているのは事実ですが、
決して小学生にもわかるように説明されているわけではありません。

竹内さんはサイエンスライターだけあって、例え話が妙に理系チック。
個人的にはツボにはまりました。

  ・消費税は、摩擦熱
  ・中央集権の独裁的な政府は、ラプラスの悪魔でなければ無理
  ・予算制約式は、ラグランジュの未定乗数法の考え
  ・脱税はデュアリティー(双対性)で摘発
  ・政治家は、量子力学
  ・小選挙区制では政党数が2になるのは、デュヴェルジュの法則

これらが分かりやすいかというと、微妙なところですが、
コラムでもサイエンス系のネタが解説されているので、
一粒で二度美味しいと考えることもできるでしょう。

この本から何を活かすか?

本書では、竹内さんが経済・政治を理解するために、
自分が知っている他の分野の知識に結び付けるという
テクニックをふんだんに使っていました。

他分野から概念や用語を持ち込むのは、大きな威力を発揮します。

今や、本田直之さんと言えば「レバレッジ」ですが、
これも別の分野から用語を持ち込んだ成功例ですね。

そういう視点で、自分が今取り組んでいることに対し、
全く違う分野から、使える概念や用語がないかを
考えてみるのも面白いですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 経済・行動経済学 | 07:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ドル消滅の仕組み

ドル消滅の仕組み
ドル消滅の仕組み
(2009/05)
中丸 薫&ベンジャミン フルフォード 商品詳細を見る

満足度★

タイトルから想像すると、「経済」について書かれた本かと
思いましたが、「闇の権力」や「陰謀説」についての本でした。

いわゆる、トンデモ本の一種でしょうか。

本書では、中丸薫さんとベンジャミン・フルフォードさんが
対話形式でオカルト話しを展開しています。

陰謀説を信じる方同士の、政治や経済など広い範囲にわたる
雑談といった雰囲気で、話しは盛り上がっています。

ちなみに、「2012年12月22日」に大変なことが起こるという
終末予言がお2人の話のベース。

これは、太陽系がフォン・ベルトという高エネルギー帯に差しかかり、
地球がその帯域に突入するのが、2012年12月22日の真夜中
であるという信仰です。

で、それに向けて闇の権力者たちも生き延びるために、
いろいろなことを画策しているけれど、2012年に禊に遭い、
新しい世界に突入するというストーリーのようです。

本書では、以下のような話しが真剣に語られています。

  ・闇の権力がブッシュ元大統領を使って9.11テロを自作自演させた
  ・今回の金融危機も、間違いなく彼らの演出
  ・米国は夏までに倒産する
  ・米は国家破産に備え、青い紙幣「ブルーノート計画」を進行中
  ・インフルエンザの流行も権力者によるマッチポンプ
  ・ワクチンは人口削減計画の一つで、変な薬が混ぜてある
  ・ベンジャミン・フルフォードさんの家は70箇所から盗聴されている
  ・日銀がドルを刷っている

これ以外にも、陰謀説には欠かせないフリーメイソンやイルミナティ、
宇宙人からUFOの話しまで登場します。

ここまで想像力が豊かだと、それはそれで楽しめますが、
同じ陰謀説の本でも、安部芳裕さんの
金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」の方が
まだ質が高い感じがしました。

また、本書でもはっきりと正体は明かされていませんが、
闇の権力者は、ジョージ・オーウェルさんの古典
1984年」で描かれていたビッグ・ブラザーといった
イメージでしょうか。

この手の本には会員制組織への入会案内が
掲載されているのが常で、当然、本書にも「太陽の会」という
組織の案内が巻末に記載されていました。

この本から何を活かすか?

人類は今までに、何度、滅亡しているのか?

どうでもいいことですが、「終末予言」のキーワードで
検索してみると、歴史上の人類滅亡の予言を一覧表に
まとめている方がいらっしゃいました。

  ・超常現象の謎解き-「終末予言」

2000年以降だけでも20回は滅亡する予定になっていますね。
まだまだ、この終末予言商法は健在のようです。

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| その他 | 06:29 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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僕が2ちゃんねるを捨てた理由

僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)
僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)
(2009/05/29)
ひろゆき 商品詳細を見る

満足度★★★

「2ちゃんねる」元管理人ひろゆきさんが、
ネットとメディアの関係について語った本。

前作の「2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?」同様、
ひろゆきさんが口述したものを、ライターの杉原光徳さんが
文章化しています。

2ちゃんねるの譲渡についての言及は最初の20ページ弱で
簡単に説明されています。

あまり多くを語らず、2ちゃんねるを手放すことが、
ひとつの実験的な試みであったこと、
日本で運営すべきではないと考えたことなどが、
さらっと語られています。

さて、本書のメインはひろゆきさんの冷静な視線で、
ネットとテレビや新聞、ケータイとの関係が語られていること。

ひろゆきさんは、常に現実を客観的に受け止め、その上で
どうすべきかを合理的に判断する視点を持っていますから、
個人的には見習いたいところです。

最近流行のクラウドコンピューティングについては、
本質的には、以前から使われているひとつの技術に過ぎないと、
指摘し、次ぎのように語っています。

  「“web2.0”という言葉が陳腐化してしまった後、
  何かでお金儲けをしたい誰かが“新しい何かをさがさなければいけない”
  と考えて、“クラウドコンピューティング”という言葉を
  当てはめたのではないでしょうか。」

web2.0がもてはやされた時もそうでしたが、
今回も淡々とその本質について考察されていますね。

また、テレビ局の経営悪化については、ネット脅威論やコンテンツの
議論の前に、当たり前のことができていないと指摘。

  「テレビ局が赤字にならない予算内で番組を作るという
  当たり前のことができていないからです。」

これって、現在の日本の航空業界が陥っている状況に
酷似しているような気がします。

やはり独占的立場を保護されている業界は
同じ運命を辿るということでしょうか。

本書の後半は、電波少年の「T部長」として有名だった
日本テレビのエグゼクティブディレクター、
土屋敏男さんとの対談が収録されています。

お互いに気さくに話していて、けっこう本音が出ている
興味深い対談になっています。

元々、企画されていた梅田望夫さんとの対談が実現せず、
ピンチヒッター的に土屋さんとの対談になったようですが、
これはこれで正解だったように思えます。

この本から何を活かすか?

すごい細かなことですが、ひろゆきさんと土屋さんの
対談の中で、ひとつだけ気になった表現がありました。

  「けっこうナイーブなんですね」

対談の文脈から判断すると、ナイーブは「繊細」という意味で
使われいます。

私にとって、このナイーブという言葉は、
「単細胞」とか「幼稚な」という、ネガティブな語感の言葉という
イメージが強いのですが、どうなんでしょうか?

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| IT・ネット | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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思考・発想にパソコンを使うな

思考・発想にパソコンを使うな (幻冬舎新書)
思考・発想にパソコンを使うな (幻冬舎新書)
(2009/05/27)
増田 剛己 商品詳細を見る

満足度★★★

手書き「ノート」の効用を紹介した本。

著者はオールアバウトで「散歩」のガイドも務める
フリーライターの増田剛己さん。

本書では、まず「メモ」と「ノート」をはっきり区別する
ところから始まります。

メモは短期の目的で、脳の負担を減らし「忘れる」ためにとるもの。
ノートは長期の目的で、「覚えたり考えたりする」ために書くもの。

一番の違いは、ノートは文章化というプロセスを経ることで
思考が整理されることのようです。

ですから、本書で説明するノートとは、むしろ「日記」に近いもの。

本書で紹介される著名人のノートの例は、
ほとんどが日記として世に残されたものです。

ただし、日記は日付順という型があったり、胸のうちを語る
内省的な文章となる傾向があるようですが、
本書が勧めるノートは、もう少し柔軟です。

継続するが、日課にはしない。
思考の場として使うので、必ずしも文章である必要はなく、
図や表で書いても構わないようです。

また、日記系でいうと「ブログ」がありますが、
ブログは他人向けの文章で、ノートは自分向けの文章なので、
自ずとそこに書かれる内容も違ってきます。

  「手書きをすると、脳の使い方が変わる」

確かに、キーボードを打つ行為と、ペンで書く行為は
脳の違うところが刺激をされているような気がしますね。

これは、一方が良くて他方が悪いというものではなく、
それぞれにメリット・デメリットがありますから、
一本化というより使い分けが重要なのでしょう。

ちなみに増田さん自身は、コクヨのA6サイズB罫ノートを
手帳とは別に携帯し、空き時間にメモからノートに書き写しながら
思考の整理を行っているようです。

  「インターネットにより、まるで水道の蛇口をひねれば
  情報が出てくるような世の中で、もはや情報には大した価値が
  なくなっていると言ってもいいかもしれない。」

だからこそ、手書きノートの中で、自分の頭を使って
考えたことには価値があると増田さんは指摘しています。

参考までに、当ブログで紹介にしたノート関連本の記事です。

  ・情報は1冊のノートにまとめなさい
  ・A6ノートで読書を超速化しなさい
  ・人生を劇的に変える東国原式勉強法

この本から何を活かすか?

例えば読書メモについて考える。

本書の定義で分けると、

  ・本に書かれている内容を書き写す → 読書「メモ」
  ・それに自分の考えを加えて文章化 → 読書「ノート」

現在の私の読書メモは、これが渾然一体となったものです。

この状態で、特に不都合はありませんが、
問題は、その読書メモをあまり読み返していないこと。

時間があれば、メモを読み返すより、
別の本を読んでしまうのが、主な原因です。

まずは今日、今月の読書メモを読み返してみます。

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| 読書法・速読術 | 06:33 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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貧乏はお金持ち

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
(2009/06/04)
橘 玲 商品詳細を見る

満足度★★★

サラリーマンが「マイクロ法人」を利用するメリットを紹介した本。
300ページを超える力作です。

橘玲さんの他の著作同様、本作の根底にも
「国家に依存せずに生きる」という、リバタリアン的な考えがあります。

但し、国に依存しないが、国の制度は最大限に利用する。

その手段として使うのが、マイクロ法人という訳です。

それではマイクロ法人を使うと、どのような分野でメリットがあるのか?

マイクロ法人は、打ち出の小槌ではありませんから、
稼ぐ力が増えるわけではありません。

具体的には、会計・税務・ファイナンスという分野。
この3分野で享受できるメリットについて、
本書では多くのページを割いて説明しています。

特に、制度が複雑になっている分野ほど、
そこに必ず制度の「歪」が存在しますから、
その歪をうまく利用した人は、利益を得られます。

個人が「法人」という別人格を持つことで、
得られるメリットを説く本は、橘さん独自のコンセプトでは
ありませんし、今までも多く存在しました。

しかし、橘さんは独特の世界観で切れ味よく語りますから、
私を含めた橘さんのファンの方にとっては非常に心地よく、
また、橘さんの著作を今まで読んでいない方にとっては、
本書が斬新に映ることでしょう。

奇妙な映画館、デス・スター、サラリーマン法人フグタなどの
興味深い例え話も登場し、単なるマイクロ法人設立のための
ガイドブックを超えた面白さを提供しています。

実際のところ、本書で示されたサラリーマンのマイクロ法人化が
今後の日本で増えるかというと、
現実的にそれが難しいことは、橘さんも認めています。

結局、それほど割に合わないということなのでしょうね。

第一、誰でもフリーランチが簡単にいただけるとなれば、
アービトラージの宿命と同じように、
あっという間に収益機会は消えてなくなってしまいます。

本書は、実践書というよりは、人生を会社や国家に預けるのではなく、
「自分の責任で自由に生きる」とう考えを
私たちに喚起する、啓蒙書としての役割の方が大きいでしょう。

この本から何を活かすか?

私自身は、サラリーマンではありませんが、
マイクロ法人化しています。

ですから本書で橘さんが説明するメリットも、
説明されていない部分も、それなりに理解しています。

しかし、サラリーマンの方にマイクロ法人化を
勧めるかというとちょっと微妙。

扶養がある方なら、サラリーマンを続けながら、
社会保険料等の支払をそこそこに抑えつつ、
他に複数の収入を得ることが、 リスクも分散され、
一番美味しいのではないでしょうか。

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| マネー一般 | 07:59 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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ゲームの変革者

ゲームの変革者―イノベーションで収益を伸ばす
ゲームの変革者―イノベーションで収益を伸ばす
(2009/05/23)
A.G.ラフリー&ラム・チャラン 商品詳細を見る

満足度★★★

世界最大の一般消費財メーカーであるP&G社の
イノベーションを中心に据えた経営手法を紹介する本格的な経営書。

著者は、P&G社前CEOのアラン・G・ラフリーさんと、
世界的経営コンサルタントであるラム・チャランさん。

本書は、ラフリーさんの内部からの視点と
チャランさん外部からの視点のバランスが絶妙。

ちなみに、ラフリーさんは2009年の7月にCEOを退いたばかりで、
本書を著した時は、現役バリバリのCEOでした。

ジレットの買収や、利益率の高い美容関連商品や高級日用品に
軸足を移すことで輝かしい実績を挙げ、
ラフリーさんは、世界的な名経営者として高い評価を得ています。

ビジネスを成功させる最も確実な方法は、
ゲームのルールを自分に都合に合わせて書き換えること。

これが、本書のタイトル「ゲームの変革者(ゲームチェンジャー)」
の由来です。

そのゲームのルールの書き換えを可能にするのが「イノベーション」。

イノベーションは、経営の根幹をなし、目標設定、戦略作成、
組織構成、経営資源の分配、予算策定、リーダーの育成など、
重要な意思決定を下す基盤と説明されています。

ところで、イノベーションとは何か?

本書では、発明とイノベーションの違いを確認することで、
イノベーションとは何かを、はっきりさせています。

発明とは、新しいアイディアが製品やシステムなどの形になったもの。

イノベーションとは、新しいアイディアが収益を生み出す形に変わること。

本書では、イノベーション中心の経営を進めるため、
8つの要素に分け、組織の隅々までイノベーションを浸透さる
手法が解説されています。

また、他社事例としてはチャランさんが中心に、
GE、レゴ、HP、デュポン社などのイノベーション経営を
紹介しています。

以前、P&G社について書かれた本では、和田浩子さんの
P&G式 世界が欲しがる人材の育て方」を紹介しましたが、
本書はまたそれとは違い、100%経営者目線で書かれています。

現在進行形でイノベーションの指揮を執っていたCEOが、
その秘密を明かす、非常に読みごたえのある経営書でした。

この本から何を活かすか?

本書は、2008年のビジネスウィーク誌が選ぶ
ビジネス書ベスト10に選ばれたそうですが、
日本ではあまり注目されていないような気がします。

それも、ラフリーさんの日米の知名度の違いによるのでしょう。

ちょっと残念なことですね。

また、2000年以降P&G社の大躍進は日本のマスコミで
取り上げられることはありませんから、P&G=イノベーションという
イメージが日本では、あまり浸透していないのかもしれません。

どうせなら、「世界最高のCEOが語るイノベーション経営」
ぐらい分かりやすい邦題の方が、良かったのかもしれませんね。

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| 経営・戦略 | 06:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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聞き手を熱狂させる!戦略的話術

聞き手を熱狂させる!戦略的話術~オバマに学ぶNLPプレゼンテーション~
聞き手を熱狂させる!戦略的話術~オバマに学ぶNLPプレゼンテーション~
(2009/05/27)
二階堂 忠春&田中 千尋 商品詳細を見る

満足度★★★★

米大統領バラク・オバマさんのスピーチを手本に、
NLPのプレゼンテーション術が学べる本。

ちなみに、NLPとは「神経言語プログラミング」という
体系化された一種のコミュニケーションスキルです。

本書は、NLPトレーナーの二階堂忠春さんと田中千尋さんの共著。

一市民の実例を出し、生活をイメージさせたと思ったら、
知らないうちに、オバマさんの主張にうまく結びついている。

これが、本書を読む前に、私がなんとなく持っていた
オバマさんのスピーチに対する印象です。

本書では、私がなんとなく抱いていた印象を、
明快な「戦略的話術」として、その背景にある考えや効果を
詳しく解説していました。

  「目的を定める」、「近づく」、「ストーリーを語る」、
  「暗示する」、「つなげる」、「聞き手を動かす」、「信じる」

ここに挙げた7項目が、オバマさんのスピーチで使われる
心理テクニックとのことで、本書もこの7章から構成されています。

  「現在多くの“オバマ本”が世に出ているが、オバマ氏のスキルを
  読者が日常使えるようにNLPで解き明かしたのは本書だけである。」

  「世界的な名演説家の仲間入りを果たした
  オバマ氏のスピーチを題材に、誰でも使えるスキルを抽出し、
  戦略的話術の極意をお伝えしていく。」

著者の、お2人が自信を持って書いている通り、
本書は単なる翻訳本、単なる解説本で終っていません。

最大の特徴は、身につけられるところまで、落とし込んでいるところ。

あくまでも、オバマさんのスピーチは題材に過ぎず、
豊富なワークシート(演習問題)が本書の肝となっています。

赤い表紙が、いかにも煽動的な感じがして、
私は、最初、少し身構えてしまいましたが、
中身は非常に分かりやすい、実用度の高い本でした。

この本から何を活かすか?

本書は、最初から順を追って演習しなくても、
自分の強化したいところを選んで演習することが可能です。

私が最初の演習に選んだワークシートは、次の2つ。

  ・「ネストループで話しを組み立てよう」
  ・「バックトラッキング&未来ペーシング」

ネストループとは、スピーチ全体に一貫性を持った
つながりをつくる「入れ子」構造のこと。

バックトラッキングとは、今までのことを振り返り
身につけたことに確信を持たせること。

未来ペーシングとは、聞き手が目標を達成した後の
望ましい未来をイメージさせること。

特に私の話は、話しているうちに一貫性を欠くことが
多いようなので、ネストループを重点的に演習しようと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 10:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分の答えのつくりかた

自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND
自分の答えのつくりかた―INDEPENDENT MIND
(2009/05/22)
渡辺 健介 商品詳細を見る

満足度★★★

世界一やさしい問題解決の授業」の「物語」版。

親しみやすいイラストが随所に挿入され、
内容的には小学生が読んでも理解できる物語ですが、
漢字にルビが振られていないので、実際のところは
中学生以上が対象というところでしょうか。

今回のメインテーマは、「インディペンデントマインド」を
身につけること。

本書の中での、インディペンデントマインドとは、
幅広い視野、教養、経験に基づいて築き上げられた
自立した考えと価値観を指しています。

著者の渡辺健介さんは、自立した考えと価値観を
ただの単語として伝えてしまうと、一歩間違えば協調性を失ったり、
周りの声に耳を傾けない人になりかねないことを危惧し、
コンテクストの中で、そのバランスと重要性を伝えようと試みました。

物語の設定と、本書で学ぶ内容は以下の通りです。

主人公はピンキーという名前の「魚」。サッカー好きな中学2年生。

物語はピンキーがサッカー留学を通じて、
更には、友人のブー、クラゲコーチ、人生の師であるMr.Bなど
周囲の人たち(魚たち)から影響を受け、
インディペンデントマインドを徐々に培っていく様子が描かれています。

  第1章 「ピンキーのサッカー留学」
      日常生活における個人の問題解決を「評価軸×評価シート」を
      使って学びます。

  第2章 「新しい環境、新しい自分」
      意思決定の礎となる人間的土台を作ります。
      「ピラミッド・ストラクチャー」などを使って考え抜く力をつける。

  第3章 「赤い魚たちの移住」
      いかに集団で問題解決を行っていくかを学びます。

300ページ以上ありますが、さすがに中学生でも分かるように
書いてあるだけあって、サラサラと読めてしまいます。

前半の部分は、恐らく渡辺さん自身の留学体験が話のベース
なっていると思われます。
また、後半は「カモメになったペンギン」の話しを連想させる感じでした。

こういった物語形式は、いきなり結論が示されるのではなく、
ゼロの状態から主人公と一緒に段階的に学ぶことができますので、
素養がない分野のことを身につけるには良い方法ですね。

この本から何を活かすか?

渡辺さんは留学時代、アメリカの学生がピラミッド・ストラクチャーを
体の一部になるまで叩き込まれ、使いこなせるのが当然の状態に
なっていることに衝撃を受けたようです。

確かに、ピラミッド・ストラクチャーは、使える場面が多いですから、
学生時代に身につけておくと、大きなアドバンテージになりますね。

以前、私は自分の子どもに「良い点・悪い点リスト」の
作り方を教えましたが、今度はピラミッド・ストラクチャーを
教えつつ、自分でもその使いこなしを極めたいと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 10:12 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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微分・積分を知らずに経営を語るな

微分・積分を知らずに経営を語るな (PHP新書)
微分・積分を知らずに経営を語るな (PHP新書)
(2009/03/14)
内山 力 商品詳細を見る

満足度★★★

中身は微分・積分というより、統計をビジネスに活かすための本。

統計の背後にある意味づけを、微分積分の考えで
補足しているといった感じでしょうか。

ビジネスの様々なシーンで、数値「予測」が必要とされますが、
数値はパソコンで算出できても、その意味がしっくりこない人に
丁度いい解説がなされています。

著者の内山力さんは、次ぎのように説明しています。

  現代のビジネスパーソンの最大の悩みは「いかにして明日を読むか」。

  経験もカンも度胸も使わず、誰もが、ぐうの音も出ないやり方で
  予測するために必要なのが、「昨日までを小さく区切って(微分)、
  それを未来へとつなげていく(積分)」という方法。

つまり、客観的な予測で意思決定するためには
微分・積分の考え(統計)が必要ということです。

本書では、第1章で微分・積分の考えを図解し、
第2章以降は、ビジネスの現場での活用法を紹介しています。

  第1章 微分・積分を30分で理解する
  第2章 微分がわかれば利益が上がる(利益予測)
  第3章 積分がわかれば在庫が減る(在庫管理)
  第4章 微分・積分マーケティング(ライフサイクル、価格弾力性)
  第5章 微分・積分で顧客満足度(品質管理)
  第6章 微分がわかればコストが下がる(適正ロット数)

実際に統計や微分・積分の考えをベースに管理される
ビジネスシーンはけっこう多いもの。

個人的には、マーケティングと微分積分との
巡り会わせが新鮮でした。

内山さんの本では、「数字を使える営業マンは仕事ができる」なども
そうでしたが、考えさえ理解できれば、面倒な計算はエクセルでと、
完全に割り切っているところが良いところです。

なにより、理解することだけに集中して
読むことがでるのが、ありがたいですね。

ですから、途中で「数式」が少しだけ登場する場面がありますが、
腹を固めて読めば、実はそんなに難しくはありません。

本書は、ビジネス上必要な、数学的裏づけのある
予測数値を出すために、大きな助けになることは間違いありません。

但し、「数学を恐れない」ビジネスパーソンになって欲しい
という内山さんの希望は、多くの人に届いたかどうかは
ちょっと微妙なところでしょう。

そもそも「微分・積分を知らずに」というタイトルだけで、
数学アレルギーの人は、本書を手にしないような気がしますので・・・

この本から何を活かすか?

限りなく小さく区切るとう発想。

微分と積分の背景には、こういった考えがあります。

本書では数値管理上必要な、微分・積分の考え方が
説明されていましたが、
発想法としてもこの「極限」で考えることは重要です。

極端な例を考えることで、見えなかったものが見えてきたり、
思考の幅が大きく広がることもありますね。

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| 数学 | 06:38 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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真のリーダーに導く7通の手紙

真のリーダーに導く7通の手紙
真のリーダーに導く7通の手紙
(2009/06/25)
松山 淳 商品詳細を見る

満足度★★★★
アップルシード・エージェンシー、深川さんより献本頂きました。
ありがとうございます。

最初は、何か読んではいけないものを読んでしまったのでは、
という錯覚に陥りました。

おもいっきり負の感情が吐露された、「プライベートな手紙」。
そんな感じの出だしに、私は少し面食らいました。

本書は、会社で憂き目に会ったミドル層男性の物語。

100年に1度の危機で、突然の課長への降格。
その日、主人公は偶然父親の書斎で、小さな貼紙を見つけます。

  「書くことは正確な人間をつくる」

この言葉が胸に響いた主人公は、会社の体制に感じる憤りや
上司や部下への不満など、ほとんど愚痴に近い内容の
手紙を書き始めることから物語りは始まります。

その手紙は、生前から決別していた、今は亡き父に宛てたもの。

認めたくない現実。向き合ってこなかった過去。様々なコンプレックス。

今まで目を背けていたことを、7通の手紙に書きながら、
自問自答することで、少しずつ変化する心境。

そして、完璧な人間でなくてもいいということに気づき、
彷徨いながらも、わずかな希望の光が見えるようになってきます。

これは、私が主人公と同じ世代だからかもしれませんが、
フィクションだと分かっていても、非常にリアルな心の声が
聞こえてくる感じがしました。

著者の松山淳さんは、エグゼクティブ・カウンセラーで、
本書はメルマガで発表し感動を呼んだ「リーダーの涙」を
加筆・改題したもののようです。

本書の後半は7通の手紙の解説編で、本当にカウンセリングを
受けているような落着いた雰囲気で語られ、
以下のようなポイントもまとめられていました。

  ・「エモーション・ダイアリー」を書く5つのポイント
  ・「盲点の自己」を発見する5つの習慣
  ・上手に「聴く」ための5つの心構え
  ・「自分史」を書く5つのコツ

140ページ程度の薄めの本ですが、内容は重く心に響くものでした。
苦難を乗り越え、人間的な成長を促すために
是非読んでおきたい一冊です。

この本から何を活かすか?

主人公は社史の編纂の作業を通じて、
「自分史」の作成にもとりかかりました。

本書に紹介されていた、「自分史」を書く5つのコツは
次の通りです。(少し要約しています)

 1. 人生すべてを書くことはできないと割り切る
 2. 生まれてから現在までの年表をつくり、学歴と職務経歴だけ書き込む。
 3. 全体を眺め直感を働かせ、書いてみたい出来事を思いつくまま記入。
 4. 順番に書こうとせず、書けなくなったら別の出来事に移る。
 5. 各出来事に対し、どう感じ、何を学び、どんな教訓を得たかを必ず書く。

私も、過去を振り返る機会がほとんどなかったので、
この機会に、自分史つくりにチャレンジしてみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 10:28 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法

「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法―チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる!
「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法―チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる!
(2009/05/15)
岡本 達彦 商品詳細を見る

満足度★★★

お客さまアンケートから、効果的な広告を作るための本。

  「マーケティングを勉強している時間がない方でも、
  すぐ実践できる内容になっています。」

著者の岡本達彦さんが、このように説明している通り、
難しいマーケティング用語は、ほとんど登場しませんから、
すぐに結果を出したい人には最適。

逆に、実践ではなく理論をじっくり勉強したい人には不向きです。

なぜ、売れる広告を作るために、アンケートが必要なのか?

それは、必要な情報は売る側ではなく、お客さまが持っているから。

自分の価値を一方的に押し付けるのではなく、
お客さま側から見たメリットや不安をアンケートで聞き、
素直にチラシ・DM・ホームページで活かします。

そこで登場するのが、岡本式「A4」1枚アンケート。

このアンケートには、いくつかの特徴がありますが、
ズバリ、最大のポイントは、お客様の購入プロセスに沿って、
購買心理を炙り出す仕組みがあることです。

アンケートは、一見なんの変哲もない普通のアンケートに見えますが、
岡本さんが多数のコンサルティングを行う中で、
不要な部分が削ぎ落とし、シンプルな形に完成したのでしょう。

更にアンケート集計後、「基本コンセプトシート」という、
チラシ・DM・ホームページの素となるものを作るのも特徴的。

この基本コンセプトシートでワンクッションおくことで、
俯瞰的な視点で、的を射た広告が作れるようです。

また、「大事なことはお客さまに聞く」というコンセプトは
今の岡本さん自身の仕事の起源にもなっています。

岡本さんは、販促コンサルタントになる前は、
設計事務所に務めながら、自分のために販促の勉強をしていたそうです。
自分で学んだ販促のノウハウを人に話しているうちに、
クチコミで広がり、人から相談を受けるようになったと。

そして、はじめて自分が持っているノウハウが
人の役に立っていることに気づいたそうです。

本書は、豊富な事例と分かりやすい解説で、
特別な経費もかかりませんから、
店を経営している方や、中小企業の方には有難い一冊ですね。

この本から何を活かすか?

岡本式「A4」1枚アンケートを真似て、
このブログのアンケートを作ってみました。

  Q1. このブログに初めてたどり着く前に、
    どのようなことを知りたかったですか?(欲求発生)

  Q2. どうやって、このブログを知りましたか?(情報収集)

  Q3. このブログを見つけて、すぐに記事を読みましたか?
    もし読まなかったとしたら、それはなぜですか?(購読不安)

  Q4. いろいろなブログがある中で、何が決め手となって
    このブログを読んでいますか?(購読実行)

  Q5. 実際に読んでみていかがですか?(購読評価)

とりあえず作ってみましたが、もう少しアレンジが必要のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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人を幸せにする話し方

人を幸せにする話し方―仕事と人生を感動に変える言葉の魔法人を幸せにする話し方―仕事と人生を感動に変える言葉の魔法
(2009/04/10)
平野 秀典

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満足度★★★★

正確に言うと、話し方の本ではありません。

本書では「話す」という行為を、当事者の人間力も加味した
総合力が反映された行為と捉えているので、
喋るテクニックではなく、人とつながり感動を伝えることを
主眼として書かれています。

著者は感動プロデューサーの平野秀典さん。

感動プロデューサーと名乗ること自体、
読者やセミナー受講者から、何かしらの感動を期待され、
ハードルが上がったところからスタートしますが、
その期待を必ず上回るところが平野さんの凄さです。

平野さんが本書で伝えたいことは、次の3点。

  1. あなたが言いたいことが相手の心に伝わる話し方
  2. 感動を生み出すコミュニケーションのコツ
  3. 人前で話すことが楽しくなる人間力の磨き方

そして、要所要所に配されたエピソードも感動的。
気がついたら、すっかり平野劇場に嵌っている状態です。

  ・「あるPTA会長のスピーチ」 二人称メッセージの魔法
  ・「おねえさんありがとう」 心へアクセスするサービス
  ・「おばあちゃんのおまじない」 ある美容師がもらった心のギフト
  ・「大切なものが見えた誕生日」 幸せの101%ルール

ディズニーリゾートではスタッフを「キャスト」、
お客を「ゲス」トと呼びますが、本書でも平野さんがキャストで、
読者がゲストとして迎え入れられる雰囲気があります。

それは、本書が読者に1対1で話しかけるよう書かれているから。

平野さんは、伝えたいことが無理なく伝わるように、
一文を一息で話せる長さ、心の呼吸がとりやすい長さに
調整して書いています。

私は、話し方を学びたいと思って本書を手にしましたが、
実際に本書を読んでみると、もっと人生に大きく影響することを
学ぶことができました。

あえて難点を挙げるとすれば、本質的な話をしているので、
本書を読んだだけでは、簡単に身につかないところでしょうか。

この本から何を活かすか?

人はホメオスタシス(恒常性)とう変化に対して
バランスを維持しようとする体内システムを備えています。

これが時として、新しいことを始めようと思ったときの
ブレーキになってしまう。

そこで平野さんは次のように提案します。

  「変化そのものを、基本的な状態(つまり安定した習慣)
  にしてしまえばいいのです。」

平野さんは、毎日+1%の進化、101%を継続が
感動を生むと説明しています。

今の私は、1%でもホメオスタシスが働きそうなので、
もっと小さな変化、+0.3%ぐらいから始めたいと思います。

それでも、複利で計算してみると1年で約3倍・・・
皮算用をするより、早速とりかかるべし。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 11:53 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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クリエイティブ・チョイス

必ず最善の答えが見つかる クリエイティブ・チョイス
必ず最善の答えが見つかる クリエイティブ・チョイス
(2009/04/23)
堀内 浩二 商品詳細を見る

満足度★★★★

「Aがイイか、Bがイイか?」

質問にはパワーがありますから、
こう聞かれた瞬間に思考のスイッチが入ります。

しかし、同時に頭の中に「A or B」という
限定された思考の枠ができてしまいます。

漠然と「何がイイ?」と問われるよりも、
2つの内どちらが良いかを問われるほうが、
脳に負荷がかかりませんから、質問された枠内で考えてしまうのは、
ある意味、仕方ないことでしょう。

しかし、本書が目指すクリエイティブ・チョイス(創造的選択)では、
そもそもの目的を再定義し、A or Bという二者択一思考から脱却を図り、
示されたもの以外に、自ら選択肢を創造する姿勢をとります。

少し前の例を挙げると、小泉元首相が行った郵政選挙。

分かりやすさを優先して、郵政民営化の是非を問う選挙として
位置づけられていましたが、クリエイティブ・チョイスでは、
そもそもの目的は何なの?、それ以外に選択肢はないの?
と思考し、枠に囚われない最善の選択肢を探ります。

著者の堀内浩二さんは、本書の中で創造的な選択とは、
自主的で、目的に適い、機を逃さず、後悔の少ない選択と
定義しています。

本書では、【目的】→【手段】→【試行】→【自得】
という4段階のサイクルを螺旋階段を登るように経ることで、
創造的な選択への扉を開くことを試みます。

論理的思考に、直感を加え、偶然も味方につけた実践的な選択。

国内外の豊富なエピソードと多数の名著からの引用で
補強されていますから、読み応えがある本に仕上がっています。

答えが必ずしも枠外にあるとは限りませんが、
いったんゼロベースで思考し、最善の方法を探る習慣は
是非、身につけたいものですね。

また、堀内さんは以前に「リストのチカラ」という本を
著しているだけあって、引用元を示す巻末の註が、
ほとんど名著リストと化している所も注目です。

この本から何を活かすか?

手段から自由になる「THE WANT LIST」のエクササイズ

これは、選択肢から目的を考え、その目的から選択肢を
考え下ろすことで、最初の選択肢から開放され
別の選択肢を発想するためのエクササイズ。

ナショナル・ジオグラフィック誌に写真を提供していた
元カメラマンのデューイット・ジョーンズさんが発案したようですが、
本書には、堀内さんが少しアレンジした方法が紹介されていました。

  1. 紙を用意して真ん中に線を1本引く
  2. 左半分に「WANT」として欲しいモノ、やりたい事などを書き出す
  3. 右半分は「FEEL」として、左側の「WANT」に対応して、
   それぞれが手に入った時に感じる気持ちを書き出す
  4. 左右とも書けたら真ん中の線から切り離し、左の「WANT」側を捨てる
  5. 手元に残った「FEEL」側を眺め、今度は「FEEL」側から発想する
   そこに書かれている気持ちにさせてくれるものって何だろうか?

これ、面白そうですね。早速やってみます。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 10:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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FX先生

FX先生
FX先生
(2009/05/15)
杉田 勝 商品詳細を見る

満足度★★★

「FXトレードの正しいガイドブック」というコンセプトの本。

著者はFXトレーダー塾WIN-INVEST JAPANを主宰し、
プロトレーダーを養成する杉田勝さん。

この手の本は、セミナーや教材販売への誘導色が
強くなりがちですが、本書はそれほどでもありません。

本は本として、単独で十分に内容のある良書になっています。

  「FXに必勝法など存在しない」

このように杉田さんは言い切り、本書では負けないトレーダーに
なることを目標としています。

主に解説されるテクニカル分析は、ダウ理論、20EMA、RSI。
ローソク足の型やトレンドラインの引き方の説明もあります。

私が本書で良かったと思うのは、ポジションサイジングの
説明がきちんとなされていること。

初心者向けのFX本や、FXを知らない方の資産運用本では、
「あまりリスクを取らないようにレバレッジは2倍程度にしましょう」
などど説明があるのを見かけます。

しかし、実際はレバレッジは結果的に決まるもの。

本書ではプロフィットファクターを計算し、
エントリーするか見送るかを検討。
更に、最大損失許容額と損切り幅から、
適切なポジションサイジングを行うことを推奨しています。

やはり、勝つことより負けないことが何より優先されますから、
必ずストップを置くことと、ポジションサイジングが
長く相場で生き残る鍵となるでしょう。

また、「いつが相場の天底か?」という、いわば聖杯探しのような
永遠のテーマについては、「杉田サイクル理論」で説明されています。

私は杉田さんの理論に限らず、
サイクル理論についは、どちらかというと懐疑的。

どんな信頼性の高い指標や手法であっても、
自分でバックテストをすることが必須ですから、
使用する方は、その労を惜しまないことが大切です。

この本から何を活かすか?

  「今も、日本のFXを取り巻く環境は未成熟です。
  欧米のトレーダーに比べれば、
  圧倒的にレベルが低いと言っていいでしょう。」

私は、この杉田さんの考えとは違います。

日本では長く低金利の時代が続いたため、外貨預金が注目されました。
その後、手数料の高い外貨預金の代替としてFXを始めた方も多くいます。

つまり、もともとがトレーダーとなるべくして
FXを始めた方ばかりではないということです。

そもそもの目的が違う人を含めて、レベルの高低を語っても
あまり意味がありませんし、トレードをするつもりがない人に
いくら「トレード道」を語っても、通じないように思えます。

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| トレード | 09:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」
単純な脳、複雑な「私」
(2009/05/08)
池谷裕二 商品詳細を見る

満足度★★★★★

今年読んだ本で、私が最も知的興奮した一冊。最高です。

昨今の脳ブームに便乗した、脳科学っぽい雰囲気だけの話しではなく、
脳科学で解明されていること、解明されていないことを
本当に分かりやすく説明した、池谷裕二さんによる講義録。

池谷さんの本では、ニューヨークへ留学中の中高校生を対象とした
講義を収録した「進化しすぎた脳」も素晴らしかったですが、
今回は日本で、しかも池谷さんの出身高校で後輩を相手にした
講義ですから気合の入り方も十分。

本書は、藤枝東高校で行われた全校生徒への講義(第1章)と
その後、参加希望者9名を対象に行われた春休み中の講義(第2~4章)の
計4日間の内容が収録さています。

講義テーマは「心の構造化」。

「手を見れば、理系か文系か判別できる?」、
「天然パーマはIQが低い!?」といった、いかにも高校生が食いつきそうな
ツカミから入り、次々と興味深い話しが提供されます。

更に、講演当時発表されたばかりの科学誌サイエンスに
掲載された最新の論文なども交えながら、
気がつくと、かなり本格的な脳科学の講義になっていますね。

しかし、ここが池谷さんの凄いところですが、
まったく難しさを感じさせないまま、
グイグイと魅力的な話しに引き込んでいきます。

特に後半の講義は、参加者9名のプライベート講義なので、
質疑応答や思考実験などが取り入れられ、内容が深い。

「完全なアンドロイドを、人間と区別する理由はあるか?」
「ラッセルのパラドックス(リカージョンは矛盾を生む)」
などが本書で登場した思考実験の一例。

参加している高校生もけっこうレベルが高く、鋭い質問があることで、
池谷さんが嬉しそうに講義をする雰囲気も伝わってきます。

  「脳には驚くべき単純性と、そこから創発される複雑性が共存する」

この考えが、本書のタイトルにもなっている、
池谷さんが強調している内容です。

400ページ以上ありますが、時間を忘れ没頭して読んでしまいました。
「かつてないほどの知的興奮が沸きあがる、4つの講義を収録」
という裏表紙の言葉に偽りはありません。

個人的には、是非、この講義をオーディオブックで
出して欲しいと思いますが、朝日出版社さん、いかがでしょうか?

参考までに、本書で紹介されている動画が見れる
特設サイトはこちらです

この本から何を活かすか?

  「“自由意思が存在するかどうか”という問いは、その質問自体が
  微妙なところがあって、今の講義のように、
  むしろ自由を“感じる能力”が私たちの脳に備わっているかどうか
  という疑問にも変換しうる。自由意志は、存在するかどうかではなくて、
  知覚されるものではないか、とね。」

これは第3章での池谷さんの言葉。

ここでの自由意志を「幸せ」に置き換えて考えると、
よく言われるように、幸せになることを望むのではなく、
幸せを感じることが重要という話しにつながりますね。

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