活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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多読術

多読術 (ちくまプリマー新書)
多読術 (ちくまプリマー新書)
(2009/04/08)
松岡正剛 商品詳細を見る

満足度★★★★

書評サイト「千夜千冊」で有名な松岡正剛さんの読書論。

ちなみに「千夜千冊」は、同じ著者の本は2冊以上取り上げない、
同じジャンルは続けないなどのルールを課し、ストイックで濃密な
書評を発信し続けるサイトです。

セイゴウさんの中では、書評サイトではなく
ブックナビゲーションサイトという位置づけのようですが。

本書は、セイゴウさんの持つ「読書は編集である」という
独特の世界観や、読書方法について、筑摩書房・編集担当の
高田俊哉さんがインタビューする形式で書かれています。

対話形式なので、カジュアルで読みやすい文体です。

  「読書はどんな本をどんな読み方をしてもいいと思います」

セイゴウさんは、このように発言し、
読書に対する敷居を低くしてくれています。

しかし、読んでいて、どことなく襟を正してしまうのが、
セイゴウさん持つブランド力の成せる業なのでしょう。

本書では、読書のあるべき姿が論じられるだけでなく、
次のような具体的な読書方法についても言及されています。

  ・リンクを増やす編集的読書法
  ・多読するときは、内側の機能(筋肉)をいくつも動かす
  ・本をノートとみなす(マーキング読書法)
  ・本をマッピングする(年表、引用ノート)
  ・略図的原型を働かせた読書(速読)
  ・ネットワーク的読書(キーブックと共に読み進める複合読書)

この辺は、インタビューする高田さんが、
セイゴウさんが概念的な話しに傾くところを、
うまく読者が知りたい世俗的な話題に引き戻すことで
絶妙なバランスが保たれたような感じがします。

読書の醍醐味は、「未知のパンドラの箱を開くこと」であり、
「書いてあることと自分が感じることが“まざる”こと」と
セイゴウさんが説明している通り、本書は知的好奇心を刺激し、
セイゴウさんと混ざり合い、コラボレーションすることが可能です。

これから本書を読む方は、是非、「目次」を3分間ほど眺め、
そこに出てくるキーワードから、本文の内容を想像するという
「前戯」を十分に楽しんでから、読み始めてくださいね。

この本から何を活かすか?

  「知を支える場所」

セイゴウさんは、本書で「ウェブでの検索」について、
その利便性を認めつつ、ピンポイントで必要な答えだけが
出てくる仕組みの問題点として、その答えの背景にあるもの、
つまりその知を支えてきた部分が見えないことを指摘しています。

将来、検索も「知の場所」を上手に見せる必要があると。

実はこれ、私が本を読む前に、著者のプロフィールに
先に目を通すことと同じ理由のような気がします。

「著者のバックボーン=知を支える場所」を少しでも知ることで、
本文の内容についても、どこか納得感を持って
読むことができるからです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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