活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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任天堂 “驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式
任天堂 “驚き”を生む方程式
(2009/05/12)
井上 理 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「任天堂の1人当たりの利益は、米グーグルの62万6000ドルや、
  ゴールドマンサックスの124万ドルといった数字を凌駕する
  160万ドルもある」

2008年9月、英経済誌「FINANCIAL TIMES」はこのように報じたそうです。

最近のビジネス書の中でも、ブルーオーシャン戦略の
成功例として任天堂を取り上げるケースもよく見かけるようになりました。

現社長の岩田聡さん → マリオの生みの親の宮本茂さん
→ ゲーム&ウォッチの横井軍平さん → カリスマ経営者の山内浩さん

本書では、成功の方程式として、任天堂に受け継がれる哲学を
現在から過去へ遡る形で解き明かします。

実際は任天堂が、最初からブルーオーシャンを目指したのではなく、
レッドオーシャンの中で、もがき苦しみながらも、
その哲学を貫くことで、結果としてブルーオーシャンに辿り着いたことが
本書を読むと良く分かります。

例えば、最近ではWiiの大ヒット。

なぜ、Wiiはこれだけヒットしたか?

いろいろなビジネス書で分析される通り、「Wiiスポーツ」や
「Wiiフィット」などソフト面で、今までゲームをしない層を取り込み、
ブルーオーシャンを切り開いた面も確かにあります。

しかしそこしは、もう一つ重要な成功要因がありました。

それは、「お母さん至上主義」。

リンビングの主導権を握るのはお母さん。
つまり、お母さんに嫌われると、本当の意味で
その家庭に溶け込むことができません。

お母さんは、何を嫌い、何を喜ぶのか?

必要とされたのは、ゲーム機としての処理力の向上技術ではなく、
コントローラーとコード、色、省スペース、省電力、
清音、耐久性、価格などリビングに溶け込むための技術でした。

こういったお母さんに嫌われないことを、
苦しみながらも徹底的にこだわって実現することが、
任天堂がレッドオーシャンからブルーオーシャンで漕ぎ出す
大きな後押しにもなったようです。

本書は、著者の井上理さんの緻密な取材と文章構成のウマさが光り、
本当に読んでいて面白い一冊に仕上がっています。

任天堂ファンの方にとっては、マリオ、DS、Wiiなどの
誕生秘話などもあり、間違いなく楽しめますが、
それ以外の方が読むと、任天堂を好きになること請け合いです。

この本から何を活かすか?

  「枯れた技術の水平思考」

これは横井軍平さんが残した名言です。

実際に横井さんは、最先端の開発競争から外れた技術を、
アイディア一つで転用することで、「光線銃」や
「ゲーム&ウォッチ」などのヒット商品を生みました。

個人の中でも、「枯れた技術の水平思考」はできないか?

今日は、この点について考えてみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 経営・戦略 | 10:48 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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