活かす読書

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ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る

ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る
ゲイツとバフェット 新しい資本主義を語る
(2009/04/17)
マイケル・キンズレー 商品詳細を見る

満足度★★★

2008年のダボス会議で、ビル・ゲイツさんがで提唱した
「創造的資本主義」に対しての議論をまとめた本。

もともとのゲイツさんのスピーチ内容は14ページ。

その後、ゲイツさんの自宅で行われたウォーレン・バフェットさん、
本書の著者マイケル・キンズレーさんらとの討論の内容が
27ページにまとめられています。

残り300ページ弱が、キンズレーさんがweb上に特設したサイトでの
専門家による「創造的資本主義」についての議論で占められます。

それでは、「創造的資本主義」とは、いったい何か?

本書では、次のように説明されています。

  「利益と評価という二つのインセンティブにより、
  自己の利益を追い求める力と他人を思いやる力を
  同時に刺激するシステム」

具体的には、第三世界の貧困を救うために、
政府の活動や非営利団体の慈善事業では全く手が回らないので、
利益を上げている企業も協力して、救いの手を差し伸べましょう
ということです。

私の解釈では、今までの資本主義の良い面は生かしたまま、
Good Samaritan(善きサマリア人)たれということでしょうか。

これだけを書くと、誰もが賛成できる考えのように思えますが、
本書の議論では、創造的資本主義の定義が曖昧であったり、
いろいろな角度からの問題点が指摘されるなど、
専門家による賛否両論の活発な議論が展開されています。

個人的には、実現の可能性は別として、
お金を持っているゲイツさんがこういった考えを
言い出していることに価値があると思います。

また、議論の中では、米元財務長官のローレン・サマーズさんを
軸にした後半のやりとりが、私は面白く感じました。

表紙のゲイツさんとバフェットさんの写真を期待して、
本書を購入した方には、期待はずれだったかもしれませんが、
たった13ページ程度のスピーチを元に議論の場を設け、
1冊の本仕上げてしまう、キンズレーの手法は
なかなか面白い試みだと思います。

この本から何を活かすか?

以下、リンクです。

・本書の元になった、キンズレーさんのサイト
  「Creative Capitalism

・ゲイツさんのスピーチ映像
  「Davos Annual Meeting 2008 - Bill Gates」

・ゲイツさんのスピーチ内容テキスト
  「Bill Gates: World Economic Forum 2008

これだけあると、ちょっとした英語の勉強になりそうです。
私もまだ詳しく見ていませんので、
じっくりと本書と比較しながら、理解を深めたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 09:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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