活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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億万長者より手取り1000万円が一番幸せ!!

億万長者より手取り1000万円が一番幸せ!!―年収400万円+副収入でプチリッチになる
億万長者より手取り1000万円が一番幸せ!!―年収400万円+副収入でプチリッチになる
(2009/04/10)
吉川 英一 商品詳細を見る

満足度★★★

年収400万円程度のサラリーマンが株式投資で資金を作り、
その後、不動産投資で可処分所得1000万円を得るための本。

本書は、ストックで何億円もの資産を持つのではなく、
着実なフローとして手取り1000万円を目指します。

タイトルにある通り、本書は億万長者を目指しません。

それは、なぜか?

その秘密は、「所得税率」にあります。

日本の所得税は、課税所得金額別に
5%、10%、20%、23%、33%、40%の6段階に分かれていますが、
この中で一番割りの良い「23%」の税率に留まるのが、
本書の基本戦略です。

著者の吉川さんは、この税率を
「ちょうど居心地のいいスイートスポット」と評し、
キャリア官僚が自分達のために作った居場所とも推測しています。

可処分所得1000万円までの青写真としては、
まずはサラリーマンとして収入を得ながら貯金をして、
株式投資で1000万円程度の資金を作ります。

その後、不動産投資に切り替え、収益物件を少しずつ買い増しして、
可処分所得を増やし、税率23%になったところで買い増しを終了。
一般的なマネー本では、ここで更に多くの収入を目指しますが、
吉川さんは、それ以上投資を拡大させないことを推奨しています。

ここで、ポイントとなるのがサラリーマンを辞めないこと。

物件取得時の銀行融資の審査が、一定の収入のある
サラリーマンの方が、自営業者などより断然有利だからです。

  「アパートを1棟も取得しないで会社を辞めるなんて、
  これほどもったいないことはありません。辞めるのは、
  思う存分物件を取得してからだと思います。」

吉川さんが言う通り、スーパーで天然ブリが迷わず買え、
年3回の海外旅行に余裕でいける生活が、億万長者より幸せかどうか
私には分かりませんが、少なくとも、税の仕組みを利用して、
少ない労力で、効率よくお金を回すことは重要ですね。

但し本書は、最初の不動産取得の費用を作るまでの
株式投資のパートは、あまり情報が厚くありませんので、
他の書籍で補足・研究されるのが良いでしょう。

また、不動産投資に関しては何年か前の本ですが、
金森重樹さんの「1年で10億つくる!不動産投資の破壊的成功法
も参考になりますね。

この本から何を活かすか?

本書の株式投資法について一言。

中長期の投資で5年、10年の月足チャートを見て
株を仕込むのは良いでしょうが、
紹介されていた「ピラミッド投資法」は、使い方に注意が必要です。

これは、資金を分割して、最初の買値より下げたら、
買付単位を増やして買い下がっていく方法。

吉川さんは、最後に損切りのことも書いていますが、
これを徹底しないと含み損を抱え込み、かなり危険です。

マルチンゲール戦略ほどではありませんが、
それなりに資金が必要であることも知っておくべきでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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