活かす読書

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DNAのワトソン先生、大いに語る

DNAのワトソン先生、大いに語る
DNAのワトソン先生、大いに語る
(2009/04/16)
ジェームス・D・ワトソン 商品詳細を見る

満足度★★★★

1953年4月25日号の科学雑誌ネイチャーに掲載された、
たった900字で、DNAの革新的な2重らせんモデルを示す論文。

これが、後の遺伝子解析への新たなる歴史の幕開けとなりました。

本書は、DNAの2重らせん構造の発見で、
1962年にフランシス・クリックさん、モーリス・ウィルキンスさんと共に
ノーベル生理学・医学賞を受賞したジェームス・D・ワトソンさんの自叙伝。

  「わたしがどのような人生を送ってきたかに
  興味を抱いている人々に役立つであろう。」

ワトソンさんの著作としては、DNA構造を発見するまでの
数年間のドキュメントとして「二重らせん」が有名ですが、
本書では、生い立ちから、1976年にハーバード大を去るまでの
約50年の人生をカバーしています。

書物と野鳥の観察に熱中した子ども時代、学生時代の初デート、
DNA構造の解明の歴史的瞬間、ノーベル賞受賞報道の裏舞台、
ストックホルムでの授賞式、受賞後に昇給しなかったことへの不満、
人々との関わりと結婚など、当時の貴重な写真とともに、
様々なエピソードが400ページ超のボリュームで紹介されています。

また、本書の特徴は、ワトソンさんがそれぞれの時代で得た
「忘れられない教訓」を各章末にまとめていることです。

「まえがき」を書いたシカゴ大学ハンナ・H・グレイさんも
指摘していますが、この教訓は、誰にでも役立つ一般化されたものから
ワトソンさんにしか当てはまらないごく個人的なものまで、
玉石混交で紹介されています。

その予測がつかないことが、ワトソンさんの一つの魅力であり、
本書の原題が「Aviod Boring People」となっている所以なのでしょう。

文中で、「人々を退屈させるな」と発言するだけに留まらず、
インタビューでも問題発言が多いワトソンさん。

いろいろな意味で話題を提供し、人々を退屈させないという教訓を
自ら実践するワトソンさんですが、
その旺盛なエネルギーが偉大な発見につながったことは
想像に難くありません。

この本から何を活かすか?

科学者としてのワトソンさんの習慣と教訓は、
私には参考にできる部分が少なそうなので、
以下、第12章「おもしろい本の背後にある習慣」の教訓です。

  1. 誰よりも先におもしろい話しを語る人間になれ
  2. 賢明な編集者は、高額な前金よりも重要だ
  3. その助言に自分が従えるような代理人を見つけろ
  4. 章の冒頭には歯切れのいい文章を使え
  5. 自伝を使って、過去の行動やその背後にあった動機を正当化するな
  6. 不正確な修飾語を使うな
  7. あなたが対象としている読者のことを常に意識せよ
  8. 自分が書いた文章を声に出して読むようにしろ

日本だと、ノーベル賞を獲った科学者が、
このような教訓を、書くことがあまり想像できませんね。

ブログを書くには、ちょうど良い教訓なので参考にします。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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