活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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気づきの投資術

気づきの投資術―投資心理のメカニズムを知りマーケットに勝つ究極の智慧
気づきの投資術―投資心理のメカニズムを知りマーケットに勝つ究極の智慧
(2009/03/25)
新田 ヒカル 商品詳細を見る

満足度★★★★

タイトルがけっこう誤解を招きそうなので、
最初に本書の対象を確認しておきます。

<本書が適さない人>
  ・「投資」の極意を知りたい人
  ・プロスペクト理論を詳しく知りたい人
  ・「トレード」のノウハウを知りたい人

<本書が必要な人>
  ・これから「トレード」を始めたい人
  ・「トレード」上で、自分の精神的弱さを克服したい人
  ・「トレード」で、壁にぶち当たっている人

著者の新田ヒカルさんは、225先物を得意とするトレーダーです。

ですから、本書の内容は、いわゆる「投資」というより、
トレーダー向けのメンタルマネジメントが中心となっています。

  「(投資やトレードで)成功する人とそうでない人の違いを
  発見することは、難しくありません。
  その違いとは、“ディシプリン”を持っているか否かということです。
  “ディシプリン”とは、“規律”を意味します。」

トレードで必要なことは、ビジネスと同様に
 「仮説」 → 「検証」 → 「実行」
のサイクルの地道な繰り返しです。

ただし、一般的なビジネスと異なるのは、「実行」の段階が、
ほぼ個人で行われ、常に欲や恐怖と背中合わせのため、
心理的バイアスに囚われやすいことです。

その、心理的バイアスについて研究したのが、
ダニエル・カーネマンさんが提唱したプロスペクト理論であり、
そのバイアスに陥らない方法が、新田さんが本書で説明する
ディシプリン(規律)に基づくトレードです。

本書の面白いところは、ディシプリンを
仏教の戒律に近い概念として捉えているところです。

新田さんは、トレードで人の判断を誤らせる心を、
「欲」、「怒り」、「無知」に区分し、
仏教哲学の「貪瞋痴(とんじんち)の三毒」の考えで解説します。

成功しているトレーダーが、必ずしも仏教哲学を
学んでいるわけではありませんが、同じような戒律を
自分の中に持っていなくては、長期間に渡り
マーケットに生き残ることはできないでしょう。

そもそも、投資やトレードは経済的自由を得るための手段に過ぎず、
経済的自由を得る目的は、時間的自由、精神的自由を得ることであり、
「自分らしく、豊かに生きる」ことが究極的な目的であると
新田さんは考えています。

私は、この辺りの考え方も共感できました。

誰にでも勧められる本ではないかもしれませんが、
私にとっては、かなり納得できる部分の多い、好みの一冊でした。

この本から何を活かすか?

投資やトレードにも読書が必要。

特に、新田さんは投資関連以外でも、論理学と確率統計の本を
読むことを強く勧めています。

以下、「新田ヒカルの12冊」として挙げられていた推薦書です。
  ・マーケットの魔術師
  ・まぐれ
  ・論理学
  ・タートル流投資の魔術
  ・投資の行動心理学
  ・図解雑学 統計解析
  ・夢をかなえるゾウ
  ・努力はいらない! 「夢」実現脳の作り方
  ・弾言
  ・ネット株の心理学
  ・100万回生きたねこ
  ・Present Moment,Wonderful Moment―この瞬間がすべての幸福

私が、新田さんの考えに賛同するのは、バックボーンとなっている
読んでいる本、好きな本に共通しているもが多いからかも知れません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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