活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2009年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年06月

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一生モノの勉強法

一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
(2009/04/03)
鎌田 浩毅 商品詳細を見る

満足度★★★

究極的には、「火山」に興味を持ってもらうために書かれた本。

著者の鎌田浩毅さんは、京都大学で火山学を専門とする教授です。

本書の内容は、タイトルの通り「勉強法」についてですが、
鎌田さんは、次のような戦略を考えているようです。

  1. 「火山」意外の切り口で、多くの人に鎌田さんを知ってもらう
  2. 鎌田さんを知った人が、鎌田さんの話しに耳を傾けるようになる
  3. ここで初めて、自分が伝えたい「火山」についての話をする

鎌田さんはTV番組などにも、派手なファッションで
登場することが多いようですが、それも同じ目的です。

さて、鎌田さんの真の目的はどうあれ、
本書で解説される勉強法は、非常に実践的。

「成功」を目的とする、大人のための
戦略的な勉強法が公開されています。

  第1章 面白くてためになる「戦略的」な勉強法とは
  第2章 勉強の時間を作り出すテクニック
  第3章 効率的に勉強するための情報整理術
  第4章 すべての基本「読む力」をつける方法
  第5章 理系的試験突破の技術
  第6章 人から上手に教わると学びが加速する

ポイントは2つ。

一つは、限られたリソースを適切に配分すること。

もう一つは、生活の中に楽しく続けられる
システムを組み込むこと。

やはり「一生モノ」というだけあって、勉学ではなく
「勉楽」と考えて、長続きする仕組みが重要のようです。

“理系人気教授”とサブタイトル入っているので、
もう少し、理系チックな内容を想像しましたが、
書かれている内容は、そういった偏ったものではありません。

最近は勉強本ブームということもあって、
紹介されるテクニックは、本邦初公開ではないかもしれませんが、
鎌田さんが書くと、気負わずにできる印象を与えます。

火山学者でありながら、独自にマーケティングを学び、
マスコミへの露出の多い鎌田さんですから、
その辺の見せ方は十分熟知している感じがします。

この本から何を活かすか?

  「インターネット検索は、あらゆる作業の中でも
  時間を食う最大の魔物です。」

確かに、私もこの魔物にけっこうヤラれます。

  「15分検索して見つからないものは、ほとんどの場合
  1時間検索しても見つからないものです。」

というより、インターネット検索の場合、一つのことを
検索しているうちに、別のことを次々と検索したくなり、
気がついたら、あっという間に時間が過ぎている。

これが、私がよく嵌るパターンです。

ここは、鎌田さんのアドバイスに従い、タイマーで15分の
締め切りを、あらかじめ設定するようにしたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 勉強法 | 15:49 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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本日の記事更新

本日の記事更新は、午後からになります。

鎌田浩毅さんの「一生モノの勉強法」で、
16時頃を予定していますので、よろしくお願いします。


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| お知らせ | 11:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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藤田晋の仕事学

藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー
藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー
(2009/04/27)
藤田晋 商品詳細を見る

満足度★★★★★

  「“仕事を通じて成長した人ランキング”がもし仮にあったとしたら、
  私はかなり上位にランクインすると思います。」

冒頭でこのような、藤田晋さんの「自負」が語られています。

そして、約250ページの本書を読み終える頃には、
冒頭の自負が、ハッタリでも思い込みでもなく、
紛れもない事実であると、私には十分に納得できました。

サイバーエージェントを立ち上げて11年。
濃密な期間の過ごしている藤田さんだからこそ書ける「仕事論」。
藤田流の仕事哲学が、本書に詰め込まれています。

実際のところ、自己の成長を促すためのセオリーは
本書で提示される77個以上に、もっと存在するでしょう。

しかし、藤田さんがまとめた77個のセオリーは、
十分条件ではないかもしれませんが、
少なくとも、すべてビジネスの現場で実証済みの
必要条件になっているように感じます。

  「そもそも自分の上司の望むものすら汲み取ろうとしない人に、
  顧客の望むものを汲み取ることなどで切るでしょうか。」

これは、自分が評価されないと思う若手のビジネスパーソン向けの
アドバイスの言葉ですが、藤田さんの視点は、
新入社員から中堅社員、管理職、経営者まで自在に動きます。

借りてきた言葉ではなく、日々現場に立って感じることを
藤田さんが、自分の言葉で語っていますから、
どんなレベルのビジネスパーソンにも刺さる言葉が満載です。

もともと本書は、「日経ビジネスアソシエ」に
2005年10月から連載している「渋谷ではたらくキャリアアップ塾」に
加筆修正したもののようです。

この内容がアソシエ読者にしか伝わらないのは、
正直に言ってもたいないので(私も連載は読んでいません)、
書籍化されて本当に良かったと思います。

勢いのある書き下ろしとは異なり、
毎月の連載の中で、冷静に自分の成長過程を振り返りながら、
魂を込めて書いているような感じがします。

過去のビジネス書では語られていない斬新なことを
語っているわけではありませんが、等身大の藤田さんがそこにあり、
非常に伝わってくるものがありました。

この本から何を活かすか?

サイバーエージェント社には、新規事業の
「撤退の法則」があるそうです。

新規事業立ち上げ後の過程を5段階でふるいにかけ、
手を引くかどうかを判断するものです。

事業開始後、9ヶ月で月額粗利500万を達成すると、
次の段階に昇格。できなければ撤退。
更にその後も、期限とクリアすべき数字が決まっていて、
どんどんふるいにかけられます。

まさに、プロ棋士の養成機関である奨励会のようですね。

この「撤退の法則」を個人に応用できないでしょうか。

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| 仕事論 | 10:52 | comments:4 | trackbacks:2 | TOP↑

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アライアンス「自分成長」戦略

アライアンス「自分成長」戦略
アライアンス「自分成長」戦略
(2009/04/09)
平野敦士カール 商品詳細を見る

満足度★★★★

平野敦士カールさんの「アライアンス」シリーズ第3弾。

今回のテーマはキャリア戦略です。

平野さんが提唱するアライアンス・キャリア戦略には
2つの大きな特徴があります。

一つ目は、企業戦略の考えを個人の人生戦略に導入していること。

企業が変化の激しいビジネス環境の中で採用してきた
代表的な3つの戦略を参考にします。

  1. 競争の戦略
   (マイケル・ポーターさん:ファイブ・フォースと3つの戦略)
  2. ブルー・オーシャン戦略
   (W・チャン・キムさん:6つのパスよ4つの作業)
  3. プラットフォーム戦略
   (アンドレイ・ハジウさん:自己プラットフォーム化)

この中で、アライアンス「自分成長」戦略と密接に関わるのは
3番目のプラットフォーム戦略です。

これは、エイドリアン・J・スライウォツキーさんが
ザ・プロフィット」の中で提唱していた、
スイッチボードモデルと似ていて、確か金森重樹さんも、
ある本の中で、このモデルを参考にしたと語っていましたね。

特徴の二つ目は、寄り道のキャリアメイクをすすめていること。

一刻も早くゴールを目指す、最短距離型のキャリア戦略は、
柔軟性を失い、自分の可能性を狭めてしまう可能性があります。

そこで平野さんは、戦略的に寄り道しながら可能性を広げ、
アライアンスすることでチャンスを呼び込み、
キャリアを積み上げていくことを提案しています。

実際に、平野さん自身が、
興銀 → ドコモ(おさいふケータイ) → 会社経営 → ハーバード大講師
と直線的ではないキャリアを歩みながらも、
自分のやりたいことを実現していますから、説得力があります。

この寄り道キャリア戦略は、J.D.クランボルツさんの
「その幸運は偶然ではないんです!」に、通じるようなところがありますね。

そして、キャリア戦略を構想した後は、
「半径3mからはじめる8つの行動」で実践に移します。

遠くの目標に至るまでのワインディングロードを、しっかり捉えながらも、
自分の周り3mのところから、着実に実行に移すことが、
アライアンス「自分成長」戦略のポイントといえるでしょう。

この本から何を活かすか?

会社の名刺がなくても通用する「3行自己紹介」。

自分のキャッチフレーズを決める際に、掛け算でテーマを絞り、

  1. 現在の自分
  2. これまでの自分
  3. 相手に与えたい自分のイメージ

の3行で、立体的に自己紹介する方法が説明されていました。

簡単なフレームワークですが、かなり使いやすそうなので、
私も「3行自己紹介」を考えてみようと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 10:47 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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100年に1度のチャンスを掴め!

100年に1度のチャンスを掴め! (PHPビジネス新書)
100年に1度のチャンスを掴め! (PHPビジネス新書)
(2009/04/17)
藤巻 健史 商品詳細を見る

満足度★★★

藤巻健史さんのファンにとっては、読む前から内容が分かる本。

水戸黄門然り、ヤッターマン然り。
パターンの美学とでも言うべきでしょうか。

藤巻さんが本書で主張する内容も、
基本的には、過去の著作で書かれている内容と同じです。
頑なに主張を変えないところが、藤巻さんの魅力。

さて、本書の内容は、以下に要約できます。

  サブプライム問題は、ミスプライシングという技術的問題が原因。

  よって解決可能な問題で、マーケットが考えているより
  早く景気が回復する可能性がある。

  その後、お金がバラ撒かれ、ジャブジャブに溢れた状態なので、
  必ず「資産インフレ」が起こる。

  だからインフレ時の資産運用の定番、不動産・株・借金を持とう。

以前から藤巻さんは、資産インフレ説を主張されており、
自身のポートフォリオを、長期固定金利で可能な限り借金して、
株と不動産と外貨建て商品で組んでいます。

2008年の10月6日に、日本株全部と米国株の半分を
売ったそうですが、同じ10月の月末に再度、日米株を買い戻し、
現在は、ほぼ同じポートフォリオを維持しているようです。

ちなみに、以前の著書の主張と比較すると、
「今がチャンスなので、日本株と“米国株”を買おう!」から
「100年に1度のチャンスなので、日本株と“欧米株”を買おう!!」へと
ほんの少しだけ変わっています。

肝心なのは、「いつ」藤巻さんと出会うか。

数年前に藤巻さんに感化され、
同じポジションに乗った人は、今のところ最悪です。
これから乗る人にとっては、良い出会いなのかもしれません。

いずれにせよ、予測が当たる、当たらないということよりも、
ロジックの組み立ては、いつもながら見事なので、
見習うべき点が多くあります。

本書は、藤巻さんファンの方には変わらない安心感を与え、
初めて藤巻さんの著書を読む方にとっては、
世間で喧伝される考えを疑う目を養ってくれる一冊です。

この本から何を活かすか?

以前の記事でも紹介した「藤巻プロパガンダ」。

ファンの方にはよく知られていますが、
基本的に藤巻さんの予想が外れまくっている時は更新が遅くなり、
当たっている時はよく更新される、非常に分かりやすいサイトです。

以前はマーケット分析の「付録」として書かれていた
藤巻さんのオトボケな日常が、最近は、「フジマキな日々」として
単独記事で更新されるようになっています。

写真も掲載され、カジュアルな感じが強くなり、
更新頻度もいつになく多くなっていますね。

これって、藤巻さん、絶好調ということでしょうか?

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| 投資 | 06:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロフェッショナルの交渉力

プロフェッショナルの交渉力
プロフェッショナルの交渉力
(2009/03/26)
田中 均 商品詳細を見る

満足度★★★★

田中均さんといえば、小泉訪朝後、北朝鮮拉致問題において
メディアから激しいバッシングを受けたことが記憶に新しいところです。

日米経済摩擦、大韓航空機爆破事件、日米安保共同宣言、
沖縄・普天間飛行場返還、北朝鮮拉致問題・・・

これらの日本の歴史的外交が動いた影には、
外務省官僚として活躍した田中さん存在がありました。

本書は、2つの側面で語られています。

一つは、プロが語る「交渉の本質」。
数々の修羅場を経験した田中さんは、小手先の「交渉術」ではなく、
本書で本物の「交渉論」を説きます。

もう一つは、プロフェッショナルな「外交」について。
当然ながら、本書で登場する事例は、国の代表が
国益を主張して話し合いのテーブルに着く外交の最前線です。

メディアでは結果論として、日本の主張が少しでも通らなければ
批判があるだけで、そのプロセスが報じられることは殆どありません。

本書では、私たちが、普段うかがい知ることのできない
国家間の交渉の裏舞台が、リアルに描かれています。

弾が飛んでこないテレビ局のスタジオで、
勝手な論を展開する 評論家とは異なり、
実際に交渉の場に立っていた 田中さんの言葉には凄みがあります。

本書では、田中さんが交渉の基本的要素と考える、

  「確信」、「インテリジェンス」、「信頼性」、「リスク」
  「力」、「戦術」、「保秘」、「発表」「人間関係」

の9つのキーワードを中心に交渉の本質が語られています。

  「交渉は国家間であれ企業であれ、つまるところ人と人の営みである。
  人を動かすロジックは共通である。」

難しい交渉ほど、ビッグピクチャーを描き、双方の共通利益に
つながる土俵を用意し、、最終的にWin-Winの関係を目指すことは、
外交でもビジネスの交渉でも同じということですね。

私たちが、日々直面する交渉にも難しいものがありますが、
田中さんが行ってきた交渉と比較すると、
まだまだ可愛いモノでしょう。

突破口が見えないタフな交渉に挑む前には、
是非、読んでおきたい一冊です。

この本から何を活かすか?

本書を読む少し前に、私はある交渉の場に立ちました。

結果は惨敗。

頭も心もホットになってしまいましたことと、
根本的には、下準備が足りなかったことが原因です。

交渉の難しさを実感しましたが、本書で説かれている交渉の本質と
自分の行った交渉を照らし合わせ、次回につなげたいところです。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 07:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人でなしの経済理論

人でなしの経済理論-トレードオフの経済学
人でなしの経済理論-トレードオフの経済学
(2009/04/03)
ハロルド・ウィンター 商品詳細を見る

満足度★★★★

著者のハロルド・ウィンターさんはオハイオ大学の経済学教授。

あるとき、ウィンターさんの母親が、
大学の講義でウィンターさんが、どんなことを教えているかを
尋ねたそうです。

社会政策について経済的な側面から熱く語るウィンターさん。

それを聞いて母親はおびえたような目つきでひと言。

  「あんたは鬼だわ!」

こんなエピソードを持つウィンターさんが
本書で解説するのは「トレードオフ」の考え方。

一方を採用すると、他方は採用できない二律背反の経済的関係。
これを費用と便益、つまり最小の費用で最大の経済的効果を
得ることだけに着目して議論を進めます。

取り上げられるテーマは、人命の価値、臓器売買、
著作権問題、医薬品と特許、喫煙、製品の安全性など。

着目点は、正しいか、間違っているかではなく、どちらが得か。

一般的には道徳的な判断や心情的な配慮がなされる問題を、
本書ではあえて経済的、論理的に割り切って議論しているので、
大胆な仮説や極論を用い、トレードオフの本質を見極めます。

世間一般で「悪」とされる行為についても、
頭ごなしに、「悪=無価値」そ判断せず、
一端はその行為の便益や、良い点などを考えるわけです。

現実の世界では、公正であるべき裁判でさえ、
客観的な判断だけでなく、主観的な判断が入り込みます。

更に、私たちが日々直面する問題においても、
矛盾点をトレードオフするのではなく、
アンビバレントに解決する場面も多いことでしょう。

しかしながら、最終的に道徳的判断が下されるにせよ、
本書で解説されるように、費用便益分析を行い、
その結果を判断材料のひとつに加えることも重要なはずです。

「人でなし」とタイトルについているだけのことはあり、
取り上げられる事例で、ウィンターさんの悪趣味が
顔を覗かせる部分もあるので、すべての人にオススメできる本では
ありませんが、私は十分に楽しむことができました。

次作の「The Economics of Crime」(日本語訳版は未刊行)では
犯罪の便益が論じられているようで、こちらの出版も楽しみです。

この本から何を活かすか?

本書は、「その数学が戦略を決める」などを訳していた
山形浩生さんの翻訳です。

本文の訳もさることながら、山形さんの「訳者あとがき」も
ピリリと辛さが効いていて最高。

まるでピザに欠かせないタバスコのように良いテイストを加えています。

で、山形さん自身に興味をもったので、
YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page」を拝見しました。

かなり個性の強い方のようですね。
今後、山形さんの訳書にがぜん注目です。

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| 経済・行動経済学 | 09:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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草食系ビジネスマンのためのストレスフリー仕事術

草食系ビジネスマンのためのストレスフリー仕事術
草食系ビジネスマンのためのストレスフリー仕事術
(2009/05/24)
奥田弘美 商品詳細を見る

満足度★★★

思草社、三浦さんより献本いただきました。ありがとうございます。

  「突然ですが、あなたは草食系、それとも肉食系ですか?」

冒頭で著者の奥田弘美さんは、読者に問いかけます。

世間で言う「草食系男子」は、恋愛の態度を指した言葉ですが、
「草食系ビジネスマン」は、働き方や性格を指す言葉です。

  ・能力がないわけではないが、出世や成功にこだわらない
  ・野心や競争心を抱かず、仕事は受身で淡々とこなす
  ・見るからに真面目で誠実、周囲との調和を大切にする
  ・自己主張がどうも苦手

本書では、こういった真面目な性格ゆえにストレスを抱えがちな
20代~30代のビジネスマンを「草食系ビジネスマン」と呼びます。

奥田さんは、精神科医としての専門家の立場から草食系の心理を分析し、
その弱点をカバーし、長所を活かす方法を本書で提案します。

頑張ることを強要せず、スローでも着実な働き方を
肯定してくれるので、押し付けがましさが一切ありません。

  ムリに「肉食系」になろうとしない。
  口下手を直すことはない。聞き上手に徹する。
  柔軟性をダイバーシティ・マネジメントに活用する。
  コンスタントに安定した持久力を発揮する。

自分が草食系に当てはまらなくても、あるいは性別が男性でも女性でも、
精神的に疲れていたり、ストレスを感じている時が、誰にもあるはずです。

そんな時に本書が「紙上カウンセリング」の役割を果たし、
元気な自分を取り戻す手助けをしてくれます。

日本人の5人に1人が「うつ病」になると言われているそうです。

しかし、ちょっとストレスで押しつぶされそうになったぐらいでは、
なかなか精神科や心療内科へ、足は向かないものです。

それなら、ストレスを限界まで溜め込んで、
本当に深刻な問題に進展する前に、 本書のようなメンタルヘルスの
改善本に頼るのもひとつの手段です。

落ち込んでいる時に、重たい雰囲気の本は読みたくありませんから、
切り口が「草食系」の本書は、とっつきやすいと思います。

折りしも、草食系のイメージが強かったSMAPの草剛さんの
話題があった後なので、草食系がタイムリーということでなく、
時代がストレスフリーの働き方を求めているのような気がします。

この本から何を活かすか?

本書にはエゴグラムをアレンジした「草食度チェックリスト」が
掲載されていました。

実際にやってみると、私はあまり草食度が高くないようでした。

確かに本書を読み進めるにつけ、自分が草食系ではないことを
実感する場面が多かったように感じます。

しかし、意外な落とし穴が。

本書に掲載の「睡眠障害チェックリスト」です。(一部省略)

  □ 最近、寝つきが悪い。1時間以上寝つけない。
  □ 悪夢を見て夜中に目が覚めたり、朝起きても寝た気がしない。
  □ 深夜何度も目が覚めて、その後、なかなか寝つけない。
  □ 早朝に目が覚めてしまう。目ざまし時計の設定前に起きてしまう。
  □ 眠りが浅く、6時間以上寝ても、なかなか起きられない。

上記の症状に1つでも当てはまり、2週間以上続いている場合は
出来るだけ早く専門家に相談した方が良いそうです。

私は、いつも目ざまし時計の設定前に起きてしまうので、
睡眠障害の疑いがあるということでしょうか? 要注意ですね。

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| 心に効く本 | 08:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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勝間和代のお金の学校

勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー
勝間和代のお金の学校―サブプライムに負けない金融リテラシー
(2009/04/14)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★

勝間和代さんと金融の各分野のプロフェッショナルとの対談集。

コンセプトは「学校」なので、各章の対談者は先生という位置づけで、
章自体は「○時限目」と表示されています。

  1時限目 : 竹中平蔵さん-金融とリスク
  2時限目 : 竹川美奈子さん-投資信託
  3時限目 : 太田忠さん-株式投資
  4時限目 : 河口真理子さん-社会責任投資
  ホームルーム : 勝間さんへのインタビュー(聞き手:田中彰一さん)

最初の4章は、勝間さんが聞き役、最終章は勝間さんが話す立場。

聞く側から聞かれる側へ変わったときの勝間さんの発言の変化と、
各章のゲストとの微妙なかみ合い具合がけっこう面白いですね。

例えば、勝間さんは河口さんとの対談では、
SRIファンドやエコファンドの価値に共感している感じでしたが、
自分がインタビューされた時には、

  「個人投資家がつかまりがちな投資信託というのは、
  “テーマ型投信”と呼ばれていまして・・・」

などと発言しています。

以下、各対談の内容ではなく、私の「ひと言」感想です。

・対、竹中さん
 竹中さん(大臣時代)の「ETF絶対儲かります」発言を思い出しました。

・対、竹川さん
 今ひとつ、かみ合っているのか、いないのか分からない微妙な対談。

・対、太田さん
 意外(?)にも、かなりかみ合った株式投資の王道談義になっています。

・対、河口さん
 テーマは、私の好みではありませんでしたが、けっこう興味深い対談でした。

・勝間さんへのインタビュー
 好きに話していますから、今までの章との対比が楽しめます。

対談の中に出てくる用語解説が、親切にも各奇数ページに都度
まとめられているので、金融用語を知らなくても内容についていけます。

また、金融用語の知識がある人だと、用語解説を読み飛ばすので、
300ページ以上ある本でも、サクサクと読み終わってしまうでしょう。

日経のサイトに、本書の対談の動画が公開されていますから、
興味のある方は、こちらをご覧ください

この本から何を活かすか?

  「特に名目金利と実質金利の違いを、ほとんどの人が
  わかっていないんじゃないか。あるいは、株式のαとβの違いも
  わかっていないんじゃないかという、・・・」

これは、竹川さんとの対談での、勝間さんの発言です。

勉強しないまま投資をしている人が多いことに嘆いていますね。

勝間さんが言っていることは、かなりの部分が正論です。

しかし、もう少し世間一般のレベルを正確に認識した方が、
勝間さんが目指すことが、早く実現できるように私には思えます。

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| マネー一般 | 12:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロフェッショナルたちの脳活用法

プロフェッショナルたちの脳活用法 (生活人新書)
プロフェッショナルたちの脳活用法 (生活人新書)
(2009/04)
茂木 健一郎 NHK「プロフェッショナル」制作班 商品詳細を見る

満足度★★★

NHK総合で毎週火曜日22:00~22:48で放送中の
脳科学者・茂木健一郎さんがキャスターを務める
「プロフェショナル 仕事の流儀」という番組があります。

この番組は、誰もが認めるその道のプロをゲストに迎え、
彼らがどのような流儀で仕事をしているのかを、密着ドキュメントと
スタジオでのインタビューで探っているようです。

番組サイトの説明によると、

  「“プロジェクトX”は過去の業績に光をあてましたが、
  “プロフェッショナル”は、今と未来を描くドキュメンタリー。」

とのこと。

本書は、その番組の100回記念スペシャル特番を書籍化したもの。

いわば、現在活躍中のプロ中のプロ達の「名言集」です。

アートディレクターの佐藤可士和さん、慶応大学教授の小池康博さん、
キリンビバレッジ商品開発部長の佐藤章さん、帝国ホテル総料理長の
田中健一郎さん、堀川高等学校校長の荒瀬克己さん・・・・

100名を超える番組ゲストに、茂木さんがインタビューした中から、
仕事のやり方や日常生活の過ごし方まで、参考になる言葉が掲載され、
その言葉に脳科学的な見地からの解説が加えられています。

  第1章 ひらめきの極意
  第2章 プレッシャー克服法
  第3章 やるきを高める
  第4章 創造性を豊かにする
  第5章 制約との付き合い方

本書のようにまとまった形で見てみると、
プロ中のプロと呼ばれる人たちは、そのれぞれが極める分野は
異なっているものの、こだわりや信条としていることに、
かなり共通点があることが分かります。

極めた先で辿り着く真理は、同じということなのでしょう。

プロ達の言葉をそのまま読むも良し、
茂木さんのフィルターを通して読むのも良し。

必要な場面でそのプロ達の言葉をヒントにする
レファ本的な活用も可能な一冊です。

この本から何を活かすか?

茂木さんが実践しているノウハウのひとつに、
「だるまさんがころんだ仕事術」があるそうです。

子どもの頃に遊んだ「だるまさんがころんだ」のように、
ごくごく短い細切れの時間でも、その時間だけエイヤッと
集中して、出来る作業をやってしまう方法。

制約をうまく利用し、
集中力と瞬発力を高める効果を狙います。

私の生活スタイルは、比較的細切れ時間を持ちませんが、
あえて制約を自分に課して、「だるまさんがころんだ仕事術」を
実践してみようと思います。

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| 仕事論 | 06:22 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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不透明な時代を見抜く「統計思考力」

不透明な時代を見抜く「統計思考力」
不透明な時代を見抜く「統計思考力」
(2009/04/15)
神永 正博 商品詳細を見る

満足度★★★★

身近な生活や仕事で使える、統計的思考を身につけるための本。

そもそも、世の中で発表されるデータや指標などは、
必ず作成者の「意図」が反映されています。

主張したいことが先にあって、そのことを裏付けるために都合のいい
「部分」だけを切り取って、加工してされてデータは発表されます。

大切なことは、数字・表・グラフがあるからといって
主張されていることを鵜呑みにせず、思考停止に陥らないことです。

そのためには、自分の頭で考えるための統計思考力が必要です。

著者の神永正博さんは、本書の中でほとんど数式を使わず、

  第1章では、データの見方(元データに当たる習慣)
  第2章では、データの読み方(統計の基礎)
  第3章では、データの使い方(過去データから未来を予測)

の3ステップで、統計的思考が簡単に学べるようガイドしています。

  「他人が気づいていない問題を見つけ出し、
  自分で考えて結論をだすことです。
  だれかが書いたデータの解釈を読まされている状態から
  自分でデータを読むようになれば、見える世界が変わってきます。」

神永さんは、まえがきで書いているように、
統計思考力は、生きていく上で大きな武器になります。

学生時代に「数学」で最も身につけるべき力は、ロジック構築力であり、
分野では、「確率・統計」が一番活用度が高いように、私には思えます。

本書は、数学アレルギーの人には、少し難しく感じる部分も
あるかもしれませんが、統計の概念とその身近な応用例を学ぶには、
まさに最適の一冊です。

以下、参考までに私が勉強になった点です。

1.経済現象や株価が統計で予想できる範囲の考察

  経済現象では、正規分布で考えるととんでもない事態になることが、
  頻繁に起こり、「元データを先に見る」ことが重要であること。

2.「人口ボーナス期」と「人口オーナス期」の概念

  人口ボーナス期 : 働く人口が多く、老人・子どもが少ない(経済発展)
  人口オーナス期 : 子ども < 働く人口 < 老人 (経済減速)

この概念によって何がわかるかというと、人口データから各国の
人口ボーナス期が予測できるので、例えば、中国やインドが
いつまで発展するか、ひとつの目安を持つことができるようです。

この本から何を活かすか?

統計関連のオススメ本を以下にまとめます。

神永さんが本書で紹介していて、私が未読のもの。

  ・「禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン
    フラクタルの考えから金融市場を分析。
  ・「ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
    ナシーム・ニコラス・タレブさんのブラック・スワン上下巻で
    ダイヤモンド社から6月19日発売予定。今から楽しみです。

本書で紹介していないものも含め、私のオススメ。

  ・「数字を使える営業マンは仕事ができる
    神永さんが本より易しく、即、仕事で活かしたい方向け。
    (2009年5月現在、Amazonでは在庫無くマーケットプレイスのみ)
  ・「グラフで9割だまされる
    統計と図やグラフはセット。癖はあるが面白い本。
  ・「まぐれ
    昨日も、「新田ヒカルさんの12冊」で紹介したばかりですが、
    タレブさんのこの本は絶対に外せませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 数学 | 10:52 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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気づきの投資術

気づきの投資術―投資心理のメカニズムを知りマーケットに勝つ究極の智慧
気づきの投資術―投資心理のメカニズムを知りマーケットに勝つ究極の智慧
(2009/03/25)
新田 ヒカル 商品詳細を見る

満足度★★★★

タイトルがけっこう誤解を招きそうなので、
最初に本書の対象を確認しておきます。

<本書が適さない人>
  ・「投資」の極意を知りたい人
  ・プロスペクト理論を詳しく知りたい人
  ・「トレード」のノウハウを知りたい人

<本書が必要な人>
  ・これから「トレード」を始めたい人
  ・「トレード」上で、自分の精神的弱さを克服したい人
  ・「トレード」で、壁にぶち当たっている人

著者の新田ヒカルさんは、225先物を得意とするトレーダーです。

ですから、本書の内容は、いわゆる「投資」というより、
トレーダー向けのメンタルマネジメントが中心となっています。

  「(投資やトレードで)成功する人とそうでない人の違いを
  発見することは、難しくありません。
  その違いとは、“ディシプリン”を持っているか否かということです。
  “ディシプリン”とは、“規律”を意味します。」

トレードで必要なことは、ビジネスと同様に
 「仮説」 → 「検証」 → 「実行」
のサイクルの地道な繰り返しです。

ただし、一般的なビジネスと異なるのは、「実行」の段階が、
ほぼ個人で行われ、常に欲や恐怖と背中合わせのため、
心理的バイアスに囚われやすいことです。

その、心理的バイアスについて研究したのが、
ダニエル・カーネマンさんが提唱したプロスペクト理論であり、
そのバイアスに陥らない方法が、新田さんが本書で説明する
ディシプリン(規律)に基づくトレードです。

本書の面白いところは、ディシプリンを
仏教の戒律に近い概念として捉えているところです。

新田さんは、トレードで人の判断を誤らせる心を、
「欲」、「怒り」、「無知」に区分し、
仏教哲学の「貪瞋痴(とんじんち)の三毒」の考えで解説します。

成功しているトレーダーが、必ずしも仏教哲学を
学んでいるわけではありませんが、同じような戒律を
自分の中に持っていなくては、長期間に渡り
マーケットに生き残ることはできないでしょう。

そもそも、投資やトレードは経済的自由を得るための手段に過ぎず、
経済的自由を得る目的は、時間的自由、精神的自由を得ることであり、
「自分らしく、豊かに生きる」ことが究極的な目的であると
新田さんは考えています。

私は、この辺りの考え方も共感できました。

誰にでも勧められる本ではないかもしれませんが、
私にとっては、かなり納得できる部分の多い、好みの一冊でした。

この本から何を活かすか?

投資やトレードにも読書が必要。

特に、新田さんは投資関連以外でも、論理学と確率統計の本を
読むことを強く勧めています。

以下、「新田ヒカルの12冊」として挙げられていた推薦書です。
  ・マーケットの魔術師
  ・まぐれ
  ・論理学
  ・タートル流投資の魔術
  ・投資の行動心理学
  ・図解雑学 統計解析
  ・夢をかなえるゾウ
  ・努力はいらない! 「夢」実現脳の作り方
  ・弾言
  ・ネット株の心理学
  ・100万回生きたねこ
  ・Present Moment,Wonderful Moment―この瞬間がすべての幸福

私が、新田さんの考えに賛同するのは、バックボーンとなっている
読んでいる本、好きな本に共通しているもが多いからかも知れません。

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| トレード | 07:43 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール
史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール
(2009/03/19)
メアリー・バフェット&デビッド・クラーク 商品詳細を見る

満足度★★★★

ウォーレン・バフェットさんの投資方法の大きな特徴の一つに
株を“擬似債券(エクイティ・ボンド)”と見なす考え方があります。

「永続的競争優位」を持つ企業への投資は、
元本保証型の株価指数連動債券を買うようなもので、
毎年の利払いの代わりに、税引前利益を安定的に積み上げるので、
将来に行くほど利札が大きくなる擬似債券と考えられるからです。

そこで、本書が解説するのは、「永続的競争優位」を持つ会社を
見分けるための財務諸表の読み方です。

具体的には、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の
読み解き方がまとめられています。

著者は、今まで何冊も共著を世に送り出している
バフェットさんの息子さんの元妻、メアリー・バフェットさんと
バフェトロジスト第一人者のデビット・クラークさんの
お馴染みのコンビです。

ウォーレン・バフェットさんの思考をなぞるように
注目すべきポイントが書かれていますから、
単なる財務諸表の入門書とは、かなりテイストが異なります。

例えば、研究開発費に多く支出する企業は良い企業か?

一般的な見方では、研究開発費を高い比率で支出している企業は、
将来への投資を行っている、競争力の維持が期待できる企業として
評価されます。

しかし、バフェットさんは、多額の研究開発費を要する企業は、
競争優位性に先天的な欠陥を内包していると考えます。

つまり、常に技術開発競争に参加していないと、
優位性が保てないレッドオーシャンにいる企業ということです。

バフェットさんが好む企業は、そもそも研究開発費を投じて
競争性を保つ必要の無い、永続的にブルーオーシャンにいる
有料ブリッジ型の企業です。

また、バリュー投資と違った、バフェット流投資術の特徴である
のれん代や無形資産の評価につても、本書で解説されています。

本書は、同じ徳間書店から出版されている「バフェットの教訓」の
続編という位置づけのようで、著者のお2人が目指した
「簡潔でわかりやすい手引書」として完成されています。

ただ、本書は少し簡潔過ぎるようにも感じるので、
バフェットの銘柄選択術」を併せて読むと、
よりバフェットさんの投資術が深く理解できると思います。

この本から何を活かすか?

著者のお2人は、企業の財務情報を入手するサイトとして、
MSN.com」と「Yahoo!Finance」の2つを挙げていました。

私は、もっぱら米株式に関してはYahoo!Financeを
利用していましたが、本書によると財務諸表に関しては、
MSN.comの方が充実しているとのこと。

早速、MSN.comも使ってみることにします。

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| 投資 | 11:19 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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英語は逆から学べ! 上級トレーニング編

英語は逆から学べ!~上級トレーニング編~超バイノーラル&超デュアルインダクションCD付
英語は逆から学べ!~上級トレーニング編~超バイノーラル&超デュアルインダクションCD付
(2009/03/19)
苫米地英人 商品詳細を見る

満足度★★

普通の英語リスニング教材です。

シリーズ第3弾で、今回は上級トレーニング編。
対象はTOEIC600点以上、または600点以上を目指す人です。

私が付属のCD音声を聞いた限りでは、ターゲットとしている人には
ちょうど良いレベルのように思えます。

前作と同様に、第1章には苫米地さんの英語理論の
おさらいが掲載されています。
クリティカルエイジとか、文法はいらない。
視覚を利用し予想しながらリスニングするという、いつもの内容です。

第2章からがリスニング教材となっています。

1枚のイメージ写真を見ながら250ワード前後で、
長さにすると1分半程度のダイアログをリスニングします。

これが付属CDに音声が収められ、トラック1~32までは男性と女性の
ネイティブによる会話がバイノーラル録音で収められています。

ヘッドフォンで聞くと、男女2人が移動しながら会話しているように
感じられるので、「臨場感を得ることができる」という
謳い文句は、それなりに納得できるものでしょう。

トラック33はボーナストラックで、
バイノーラル録音&デュアルインダクション録音に
なっているようですが、私は前作のボーナストラックで
気持ち悪くなった経験があるので、今回は一度も聞いていません。

今回、ちょっと気になったのは、
文部科学省が苫米地さんの提唱する理論を
学校の英語教育で採用したかのような記述があること。

物は言いようというか、言った者勝ちという感じもしますね。

本書は、録音方式が特殊である以外は、
どこからどう見ても、ありふれたリスニング教材です。

このシリーズが何十万部も売れていることが、
私には今一つ信じがたいのですが、
これも苫米地さんとフォレスト出版の販売戦略が
功を奏したということでしょう。

この本から何を活かすか?

さて、英語学習といえば、何度もここで書いていますが、
私はNHKラジオ「実践ビジネス英語」杉田敏さんのファンです。

1週遅れで、webでのストリーミング配信を聞いていますので、
今週は、「Bicycling to Work」のビニエットの前半を聞いています。

ところで、昨年途中からAmazonでNHKラジオ講座の
テキストが販売されなくなりました。(CD付を除く)

採算が取れなくなったから、販売を中止したのでしょうか?

そのため、毎月14日を過ぎるとリアル書店に
テキストを買いにいかなければなりません。

うかうかしていると、売り切れになって、書店めぐりを
するはめになるので(実は、それはそれで楽しいのですが)
娘の聞いている基礎1のテキストと一緒に、今日、入手してきます。

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| 勉強法 | 06:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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10倍株投資の実践理論

10倍株投資の実践理論―明日のスターバックスを発掘する方法
10倍株投資の実践理論―明日のスターバックスを発掘する方法
(2009/03/13)
マイケル・モー 商品詳細を見る

満足度★★★★

明日のスター企業の株を見つける「成長株投資」の本。

株式投資には昔から、「バリュー投資」と「成長株投資」の
2大派閥があります。

バリュー投資は、ベンジャミン・グレアムさんにより提唱され、
成長株投資は、フィリップ・フィッシャーさんによって確立されました。

世界で最も賢明な投資家といわれる、ウォーレン・バフェットさんは、
バリュー系のイメージが強いようですが、
実際はグレアムさんとフィッシャーさんの2人を師匠に持つため、
この2つの投資法を絶妙な割合でミックスしています。

また、成長株投資でも、既に人気が出ている勢いのある株式を買って、
もっと高値になったところ売り抜ける短期寄りの手法と、
あまり知られていない企業の株を自分で発掘し、
その企業が大きく成長するのをじっくり待つ、長期の手法があります。

本書で解説されるのは、後者の手法。

著者のマイケル・モーさんが考える成長株投資の
ポイントをまとめると、次の3点に集約されます。

  1. 利益、利益、利益
  2. 4つのPに注目
  3. 勝ち馬に乗る

1.は、モーさんの一番重要視している点です。

  「利益成長こそが長期にわたって株価を押し上げる
  というのがぼくの投資哲学だ。」

2.の「4つのP」とは、利益以外で成長企業を見極める際に
必要な4つの注目点です。

  ・People(人)
  ・Product(製品)
  ・Potential(将来性)
  ・Predictability(予見性)

3.の勝ち馬に乗るとは、時代の追い風のこと。
いわゆるメガトレンドに乗っているかどうか。

今の大企業も、かつては中小企業でした。
本書の手法は、10年後、20年後に大企業になる株を
発掘することですから、株式投資の醍醐味が
存分に味わえるはずです。

日本語訳も、「ヤバい経済学」や「まぐれ」などで好評を得ている
望月衛さんが担当し、非常に読み易いくなっています。

この本から何を活かすか?

上昇トレンドが続く好景気の時には、
誰が何に投資しても儲かります。

しかし、現在のような世界的な不況下では、
実力が如実に表れ、運だけで儲けていた投資家は
見事に振り落とされてしまいます。

世界的な不況、あるいは時代の転換点にこそ、
あらたなメガトレンドは萌芽しています。

そして、明日のスター企業はこの厳しい環境下で、
じっくりとインキュベートされていることでしょう。

誰もが株式投資に飛びつく時代ではないからこそ、
本書のような良書で、じっくり研究を積みたいものです。

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| 投資 | 11:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「人間力」の科学

「人間力」の科学
「人間力」の科学
(2009/03/14)
小阪 裕司 商品詳細を見る

満足度★★★

小阪裕司さんが月刊誌「文蔵」に2年間連載していたコーナー
「バルバロッサな人」に加筆し、4つの章にテーマ別にまとめた本。

落着いた語り口で楽しめるビジネスエッセイの雰囲気があります。

  第1章 「世の中のしくみ」に気づく
  第2章 「脳のチカラ」に気づく
  第3章 「能力の活かし方」に気づく
  第4章 「時代が求めているもの」に気づく

「バルバロッサ」とは、イタリア語で「赤ひげ」を意味し、
センスと教養を感じさせ、プロ意識が高く、理知的に冒険する
今の時代に必要なタイプを指すようです。

全く本書に関係ありませんが、「バルバロッサな人」と聞くと、
昔、フジテレビ系列で放送していた「カノッサの屈辱」を
思い出します。

イタリア語の素養のない、私には
どれも同じ響きに聞こえるのでしょうね。

さて、本書のテーマは、魅力溢れる
「人間力」のある大人となるために、何が必要なのかを探ること。

その手掛かりとして活用するのが
各専門家が行っている「学術研究」。

いわゆる学術研究は、象牙の塔などの言葉がある通り、
とかく日常とは、別世界で行われていることも多いようです。

そこで、小坂さんが本書(この連載)で行った試みは、
そういった専門の研究を独自の視点で捉え直し、
洞察を加えることで、生活とリンクさせようとするものです。

学術研究とビジネスの世界の両方で活躍する
小阪さんだからできるの試みなのでしょう。

本書の一つのトピックで「ピア・ラーニング」という概念が
取り上げられています。

ピア・ラーニングとは、
「ピア(peer=仲間)と協力して学ぶ(learn)方法」。

これは、結果を教わるのではなく、学びの課程を共有することで、
互いの持っているリソースを活用し、理解を深化させる方法です。

本書も、すぐに小坂さんの出した結論に飛びつくのではなく、
「本書をピア・ラーニングの場」として、
小坂さんと一緒に思考の過程を辿りながら、
洞察を深める方法で読むのが良いのではないでしょうか。

この本から何を活かすか?

小阪さんが提唱するビジネススタイルに
「マスタービジネス」という手法があります。

売り手がマスターとなって、お客さんに提供している
商品やサービスの「価値を教える」という考え方を基本にします。

当ブログは、私自身がまだまだマスターのに域に達していませんので、
マスターブログにはほど遠い状態にあります。

本を読んで、ブログに書いて、コメントを頂いて
理解を深めるという「ピア・ラーニング」を繰り返しています。

しかし、いずれは毎回「気づき」を提供する
マスターブログになりたいものですね。

それが実現できた時が、
私がバルバロッサな人になった時なのでしょう。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 11:51 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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コーチング・ワークショップ

コーチング・ワークショップ
コーチング・ワークショップ
(2009/03/19)
高木 善之 商品詳細を見る

満足度★★

正確に言うと、コーチングが目的の本ではありません。

本書は、高木善之さんが代表を務めるNPO法人
ネットワーク「地球村」が行った、1泊2日、約30時間の
コーチングのワークショップを実況中継したものです。

  第1章 地球環境の事実を知る
  第2章 (環境問題の)根本原因を探る
  第3章 (環境問題の)解決の方向性を探る
  第4章 コーチングのワーク
  第5章 始点を切り替えるワーク(サイレント・ウォーク)
  第6章 旅立ちのワーク(未来を担う意識)

確かに、第4章でコーチングについての説明もありますが、
どちらかというと、環境問題についての現実を知って
行動するこがメインテーマのワークショップで、
それが書籍化されたと考えるのが妥当でしょう。

実際のワークショップへは、子育てがうまくいかない、夫婦間の対立、
職場の人と考えが違う、自分は後ろ向き、人生の目的が見つからない
など、それぞれの悩みを抱える30名の方が参加しています。

しかし、高木さんからの地球温暖化、オゾン層破壊、森林破壊、
食糧危機、エネルギー危機など、地球がもっと深刻な問題を
抱えているという話しを聞き、今までの自分の考えや生活を
改める必要性に気づくという展開でワークは進みます。

第1章~第4章までが1日目、5章・6章が2日目の内容で、
ワークショップの目玉は、2日目早朝に行われる
サイレント・ウォークというイベント。

自然の中で自分を解放して歩くので、
今まで見えていなかった自然の営みが目に入るようです。

もちろん、地球環境について考えることは大切で、
一人ひとりが行動を起こす必要があるのは事実です。

ただ、本書は経済活動のプラス面には注目せず、
マイナス面だけを大きく取り上げ、高木さんの結論に
誘導しているように感じる面があります。

私のように、コーチングの内容を期待していると
それ以外の印象が強すぎて、
ちょっと違うかなという感想をもつかもしれません。

高木さんの活動に関心のある方は、
こちらの、ネットワーク「地球村」のサイトをご覧ください。

この本から何を活かすか?

高木さんは、テレビスタジオが
いくつものカメラで番組を収録することになぞらえ、
「複数のカメラの視点を持つ」このと大切さを説明しています。

  1カメ : 自分から見た視点
  2カメ : 相手の立場から見た視点
  3カメ : 第三者の客観的な視点
  4カメ : 過去から現在を眺める視点
  5カメ : 未来から現在を見る視点

単に、相手の立場や客観的な立場で考えようと思っても
なかなか難しいものです。

しかし、このようにカメラの切り替えイメージを持つと、
視点の切り替えがうまくいきそうな感じがしますね。

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| 科学・生活 | 06:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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コンサルタントの習慣術

コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ (朝日新書)
コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ (朝日新書)
(2009/03/13)
野口 吉昭 商品詳細を見る

満足度★★★★

・自分でやりたいことの、1年先や2年先のスケジュールを確定しているか?

・仕事は選べなくても、仕事に取り組む態度は自分で選べる。
 単純な仕事でも、その仕事のやり方や態度は主体的に選択しているか?

・グーグルのように、自分の仕事や生活に「20%ルール」を課しているか?

恥ずかしい話しですが、実は、上記の問いに対して、
私はいずれも習慣化ができていませんでした。

本書で説明されるのは、誰にでもできることですが、
誰もが実行しているわけではない習慣術です。

野口吉昭さんは言います。

  「世の中に、近道をして成功した人間なんて、一人もいない。
  世の中に、近道をして目標を達成する方法なんて、存在しない。」

ですから、本書で説明される習慣術は、努力をせずに
簡単にできることを謳ったものではなく、地道な努力を伴います。

しかし、気合と根性だけで、習慣を作るものでもありません。

習慣化のコツは、プロセスをマネジメントすること。
野口さんが挙げるポイントは、次の3つです。

  1. 見える化(レコーディングダイエットのようにプロセスをチェック)
  2. ランドセルサイクル(いつでも前倒しの準備を怠らない)
  3. 愚直さ(継続こそ力の原点)

ここで聞きなれない言葉が「ランドセルサイクル」。

実はこれ、小学生が背負う「ランドセル」のことです。

小学生は大きく2タイプに分けられ、学校から帰ってきてすぐに、
明日の準備をランドセルに詰めてから遊びに行くタイプと、
翌朝、起きてからバタバタと持っていくものを準備するタイプ。

当然、前もって準備することがルーティン化されている方が
良いわけで、大人の仕事についても同様のことが言えるので、
野口さんは事前準備をルーティン化しておくことを、
「ランドセルサイクル」と呼んでいます。

ちなみに我が家の小学生は、油断するとすぐ後者になるので、
まだまだランドセルサイクルは完成していない状態です。
親の私が、やるべきことを習慣化していない影響かもしれません。

本書の目指す習慣化のゴールは、「それをしないと気持ちが悪い状態」。

そのために、プロセスをマネジメントすることに焦点を当て、
積小為大の精神を説く本書は、まさに習慣化の王道といえる一冊です。

この本から何を活かすか?

野口さんの家では、家族会議の時にも、
ホワイトボードと各種のフレームワークを使っているそうです。

例えば、次女が馬場馬術競技会で優勝するには?
というテーマで、「心・技・体」のフレームワークや
「自分・馬・ライバル」のフレームワークなどを使って議論するとか。

我が家では、家族会議でホワイトボードは使用していますが、
フレームワークを使って話し合いをしていませんでした。

早速、実践してみます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:32 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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「1日10分」で脳が生まれ変わる

「1日10分」で脳が生まれ変わる (East Press Business)
「1日10分」で脳が生まれ変わる (East Press Business)
(2009/03/19)
苫米地英人 商品詳細を見る

満足度★★

「自我」を変えるための本。

分かりやすい表現に変えると、1日10分のトレーニングで
自分の考え方を変えるための本です。

苫米地英人さんが示す、トレーニング内容は次の通りです。

  1. 断片的な記憶を思い出す
  2. 思い出した記憶を組み合わせる
  3. 上位3つの記憶を選び出す
  4. 上位3つの記憶を合成する
  5. 合成した記憶を「ゴールを達成している自分の姿」に貼り付ける
  6. 合成した記憶を「いま、自分があるべき姿」に貼り付ける
  7. 貼り付ける記憶を3つから5つに増やす

このトレーニングを行う前に、自分の「ゴール」を決めておく
必要があります。

そのゴールの条件は、次の2点を満たす必要があるようです。

  ・かないそうにない夢であること
  ・「want to」であること

本書で示される理論は、「残り97%の脳の使い方」などと同様に、
「時間は未来から過去に流れている」と、「ゴールの設定をすると
見えないものが見えるようになる」という、2つの考えが根底にあります。

いつもながら、苫米地さんが説明している内容は、
概念としてはあり得る事かもしれないけれど、
私には、現実的にあまり出来そうに思えませんでした。

例えば、抽象度の高い視点をもつことは、
ことの本質を理解するうえで重要であることは分かります。

だからと言って、本書に紹介されるトレーニングを積めば、
6分の1の時間で、ひとつのことを6倍の速さでこなせるようになり、
6×6=36倍の仕事ができるというのは、
単なる机上の計算で、あまりリアリティのある話しには思えません。

更に、6つの同時にやれば、
6×6×6=216倍の仕事ができると言われても・・・

私を含め読者は、脳の専門家としての苫米地さんの話しに
耳を傾けるわけですから、せめて、成果が36倍になると謳うなら、
その根拠を示す実験データを掲載して欲しいものです。

この本から何を活かすか?

せっかくですから、最初からムリと否定せず、
次の2つのトレーニングに挑戦してみました。

  その1. 10分を1時間と考えるトレーニング
      →時計の短針を見ず、長針だけを見る??

  その2. 話す単語の数を6分の1にするトレーニング
      →無駄な言葉を省き、1時間の内容を10分で言い換える

その1.については、何かに集中すると時計の針など、
見向きもしなくなり、時間が経過している感覚がなくなります。
結局事後的な解釈となり、1時間経過したことを
6時間経過したと解釈し直しても、なんら変化はありませんでした。

その2.については、全く不可能でした。
そもそも話すことで、思考がまとまる面もありますから、
単に1時間話した内容を録音して10分に要約することができても、
それは思考の結果を要約したに過ぎず、
話す単語の数を減らすことにはなりません。
だいたい、いつも話し続けている訳ではないので、ムリがあります。

トレーニングが足りないと言われればそれまでですが、
やはり、私には難しいようです。

愚直に実行するのが大事なこともあれば、
早々に見切りをつける方が得策なこともあります。

今回は、後者と判断しました。

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大恐慌でもあなたの資産を3倍にする投資術

大恐慌でもあなたの資産を3倍にする投資術
大恐慌でもあなたの資産を3倍にする投資術
(2009/03/06)
諸星きぼう 商品詳細を見る

満足度★★★

「投資戦略」+「幸せ」について書かれた、ちょっと変わった本。

著者は金融・投資アドバイザーの諸星きぼうさん。

本書全体の流れは、「今後の予測」、「やってはいけない投資」、
「資産を3倍にする投資戦略」、「マネーと幸せについて」となっています。

メインシナリオは、基軸通貨としての米ドル崩壊。

そこで、諸星さんは次の
「今、やってはならにこと五か条」を挙げています。

  第一条 米ドルを持っては、いけない
  第二条 金を買っては、いけない
  第三条 日本株を買っては、いけない
  第四条 住宅を買っては、いけない
  第五条 信用取引はしては、いけない

で、結局、何をするかというと、
「ユーロと豪ドル買い」と「米ドルのショート」です。

この戦略が当たるか外れるかは、投資期間によります。
通貨の動きにはサイクルが見られる場合も多いので、
そのサイクルに合えば、上記の戦略で成功しますし、
合わなければ損をすることになります。

ところで、本書で目を引くのは、諸星さんの大胆な予測です。

  ・NYダウが4,000ドル割れ
  ・秋~年末にかけ日経平均5,000円付近まで下落
  ・米ドルは必ず下落し、1ドル50円付近までフリーフォール
  ・これから金価格は必ず下がる
  ・日本の金利は永遠に上昇しない

どうせなら極端な予測を書いていたほうが、
当たった時のインパクトが大きいので、
それを狙っているのではないでしょうか。

実際に諸星さんのブログを拝見すると、
日経平均の目先のターゲットは9530円(2009年5月7日記事)と
なっているので、あくまでも上記の予測は書籍用の
リップサービス(?)と考えるのが妥当でしょう。

また、終盤の「マネーと幸せについて」のパートでは、
お金がなければ幸せになれないという思い込み
を捨てることの重要性が書かれています。

この考え方は中村天風さんの「君に成功を贈る」が
ベースになっているそうです。

この本から何を活かすか?

昨日の記事で私は、最低1年間、できれば3年間、
半分の生活費で暮らすことを推奨しました。

諸星さんも本書の中で、生き方をパラダイム・シフトするために、
同じような事を述べています。

  「年収600万円を貰っていた人なら、600万円に
  アンカリングされていると思うが、それを年収300万円程度まで
  ドラスティックに落とす必要がある。」

「マネー」のアンカーは下げ、「幸せ」のアンカーは上げる。
そうすることで、マネーと幸せのリンクが外れる。

お金は、無いよりある方が選択肢が広がるので、
イイに決まっていますが、諸星さんのこの考え方には、
私は大いに賛成します。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 投資 | 06:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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本田式サバイバル・キャリア術

本田式サバイバル・キャリア術
本田式サバイバル・キャリア術
(2009/03/18)
本田直之 商品詳細を見る

満足度★★★

先の見えない時代を生き抜くための指南書。

本田直之さんが、今までの人生で遭遇した
5大危機を乗り越えて生き残った経験をベースに、
サバイバルの「法則」がまとめられています。

キーワードは「サバイバビリティ」(survivability:生き残る力)。

但し、本田さんのレバレッジシリーズのように
徹底して「レバレッジ」という言葉を多用していないので、
「サバイバビリティ」の浸透度はあまり高くありません。

本書の考えを要約すると、次のようになります。

  時代は大きなうねりを向かえているので、
  シングル志向からマルチ思考へ切り替え、
  所属する会社でコーポレートキャリアを築くと同時に、
  社外でも通用するパーソナルキャリア作りましょう。

そのために必要な思考法やノウハウが本書で
解説されていますが、他の本田さん本に比べると、
イメージや精神論で語られている割合が多いように感じます。

例えば、「平凡なスキルをポータブル・スキルに進化させる」
ためのアドバイスとして書かれているのは、
「常に意識を持つこと」だけ。

これでは、ちょっと寂しいですね。

また、本書の中で、ビジネス書のベストセラーの変化が
語られているパートがありました。

  「10年前のビジネス書のベストセラーは、(中略)
  しかも、大前研一さんや稲盛和夫さんのような、
  本の世界以外ですでに名をなしている人がほとんどでした。」

これに対して、今の時代は企業の看板を背負わない
本田さんや勝間和代さんが活躍する個人の時代になった
ということです。

  「10年前」、「大前研一さん」、「サバイバル」・・・

この3つのキーワードで、私が思い出したのが
大前さんのベストセラー「サラリーマン・サバイバル」。
(リンク先は10年前のモノではなく、その後に出た文庫版です)

ひょっとすると本書は、かつてのベストセラーを
今もっとも勢いのある本田さんが現代風にアレンジした、
リメイク作品なのかもしれませんね。

同じく、勝間和代さんの「会社に人生を預けるな」も、
大前さんのサラリーマン・シリーズ第2弾に当たる
サラリーマン・リカバリー 会社から自分の人生を取り戻せ
とタイトルが被っています。

本田さんや勝間さんに、その意識があるかどうかは分かりませんが、
かつての名作を現代風にアレンジしたリメイク作品が、
今後も、続々と出版される可能性は高いような気がします。

この本から何を活かすか?

本田さんは、サバイバビリティを鍛えるため、

  「1ヶ月間、半分の生活費で暮らしてみる」

ことを推奨しています。

私は、“別の目的”で1ヶ月間ではなく、
最低1年間、できれば3年間、半分の生活費で暮らすことを推奨します。

その目的は、こちらの記事の「この本から何を活かすか?」の
部分をご覧ください。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 10:45 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)
「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~ (扶桑社新書)
(2009/02/27)
細野 真宏 商品詳細を見る

満足度★★★

細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
(以下、「数学的思考力」)で解説されていた思考法を実践した本。

テーマは「サブプライム問題」と「年金問題」です。

ご存知のように、細野真宏さんは経済の専門家ではありません。

しかし、特段の専門知識がなくても、一般に入手可能な情報を使って、
論理的に考えることで、問題の本質を見極めることが可能であると、
細野さん自身が、本書で証明しています。

いつものように、「コロちゃん」のイラストも交えながら、
難しいと思われている2大テーマについて、非常に分かりやすく、
解説がなされています。

正直に言って、私は年金問題については、
あまり関心がなかったので、本書の解説で、
今まで見えなかった部分が見えるようになった気がします。

ただし、最も注意すべき点は「分かったつもり」になって、
思考停止に陥ってしまうこと。

本書を読んで、細野さんの思考過程をたどるだけでは、
数学的思考力は身につきません。

例えば、中学や高校の数学の問題が解けるようになるには、

  (1)考え方の理解 →(2)例題 →(3)練習問題

の3つの段階を経る必要がありますが、このステップに当てはめると
(1)が前作の「数学的思考力」であり、本書は(2)の例題に該当します。

つまり、本当の数学的思考力を身につけるためには、
身近なテーマを自分で見つけ、(3)のステップで
大量の練習をこなすことが欠かせません。

但し、数学の問題と異なる点は、解答が載っていないこと。

しかも、ほとんどの問題に正解はありませんので、
練習をこなす過程では、何度も(1)や(2)へ戻って、
自分が結論を導くまでのロジックに、誤りや飛躍がないかを
確認する必要があります。

また、私が驚いたのは、本書の説明の分かりやすさもさることながら、
前作「数学的思考力」に対して、細野さん自身が、
かなりやり尽くした感を持っている点です。

  「現時点でも、あの本が“遺作”になっていたとしても、
  後悔はありません。」

とまで書かれています。

数学的思考力」が、細野さんの集大成であったことは理解できます。

しかし、これが自分の最高傑作と決めた時点で、
以降はあまりいい作品が生み出せなくなるアーティストも多いですから、
細野さんには、限界を決めずに、まだまだ傑作と呼ばれるような本を
執筆し続けて欲しいものです。

この本から何を活かすか?

  「やはり、自分の買った株や投信が元本を割ったからといって、
  簡単にグラつくようでは問題なのです。」

細野さんの投資に関する考え方は、「長期保有」が基本なので、
上記のような言及になるのでしょう。

しかし「長期保有」は、長期として設定した期間において、
その国の経済や対象の株が発展し続けることが前提です。

仮に、長期を20年と設定しても、その20年間あまり経済発展しない
国に投資していた場合は、間違った戦略となります。

ですから、私なら細野さんの言葉を次のように言い換えます。

「やはり、自分の買った株についてロスカットルールを
決めていないようでは問題なのです。」

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| 経済・行動経済学 | 10:09 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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できる大人の“一筆添える”技術

できる大人の“一筆添える”技術
できる大人の“一筆添える”技術
(2009/03/15)
むらかみ かずこ 商品詳細を見る

満足度★★★★

さわやかな季節になりました。
ゴールデンウィークは楽しく過ごされましたか。

このような自分が日常で使う言葉で、ササッと添えるのが、
本書が勧める“一筆添える技術”です。

「拝啓」「敬具」といった形式張った表現は使いません。

著者は、「手紙は自分の人生の一部」と言うくらい手紙好きで、
それが高じて、文章を書く仕事をしているむらかみかずこさん。

IT化、ペーパーレス化が進む現代だからこそ、
手書きで一筆添えられた言葉は、より効果的に感じられます。

  「そもそもこうした“ひと言書き”は、絶対に添えなければいけない
  ものではありません。けれど、そのほんのちょっとのひと手間が、
  想像以上に相手に喜ばれ、感謝され、結果として、大きな価値となって
  自分に返ってくることも、また事実です。」

むらかみさんが書いている通り、
「ひと言」添えるのは、必須のルールではありません。

だからこそ、ひと手間かけて言葉を添える人と、
添えない人の差が大きく感じられるはずです。

本書では、一筆箋、ハガキ、切手、筆記用具といった
アイテムの選び方や書き方のコツが分かりやすく解説され、
併せて豊富な例文が掲載されています。

ポイントは、普段使わない難しい表現は使わず、
シンプルなわかりやすい言葉で、素直に書くこと。

気の効いた言葉を書こうとしたり、無理に余白を埋めようと
頑張り過ぎないことも重要のようです。

私のように一筆添える習慣がない方は、
一筆箋や筆記用具を購入するなど、形から入ることも大切。
いつでも書ける環境を整えることが、
最初の一歩を踏み出す後押しとなります。

本書には、特別なことが書いているわけではありませんが、
読むと、自分でも一筆添えたくなることは請合いです。

また、むらかみさんの手紙に対する想いや
人柄が滲み出ていて、読んでいて気持ちが暖かくなる一冊でした。

この本から何を活かすか?

  手紙におまじないをかける

  「読み手を幸せな気持ちにさせる“魔法の言葉”を添えて、
  手紙におまじないをかけましょう」

手紙に限らず、メール、ブログ、メルマガなど
対象は、なんでも構いません。

読み手だけでなく、書き手にも
おまじないがかかった感じがするようです。

それでは、次の言葉で締めたいと思います。

あなたに、たくさんの幸せが舞い込みますように。

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| 文章術 | 09:19 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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本がどんどん読める本

本がどんどん読める本 記憶が脳に定着する速習法! (講談社BIZ)
本がどんどん読める本 記憶が脳に定着する速習法! (講談社BIZ)
(2009/04/07)
園 善博 商品詳細を見る

満足度★★★

読書の理解度を高める「速習法」を身につけるための本。

「速度」より「理解」を中心に考えることで、
結果として読むスピードも上がるそうです。

内容は、「読む前の準備」と「読み方」に大きく分かれます。

まず、読む前に2つのことを準備。

  ・プリペアードマインド(準備された心)
    目的、条件、欲求、イメージの4点をはっきりさせます。
  ・プライミング効果の利用
    「パラパラ読み」で脳に先行刺激を与え下地をつくります。

そして、本の読み方には次の3つのポイントがあります。

  1. 本は分けて読む
  2. 目的に応じて、3つの読書法を使い分ける
  3. 内容を振り返る

ここで登場する3つの読書法とは、以下の通りです。

  ・スキミング・リーディング(概要把握)
  ・ターゲット・リーディング(詳細把握)
  ・トレーシング・リーディング(通読)

簡単に言ってしまうと、本を読む目的を持って、
その目的に合った読み方をしましょうということです。

そのほか、本を読むことが苦手な人の
メンタルブロックを外すために、本を読むことの利点や、
本の選ぶ時のポイントなどが解説されているので、
これから、本を読むを習慣をつけたい人には
良い指針になりそうです。

著者の園善博さんは、図書館で本を借りることより、
身銭を切って本を買うことを推奨しています。

この点について、私の考えはちょっと違います。

これこそ園さんの読書法ではありませんが、読む目的によって、
買うことと借りることを併用した方が良いのではないでしょうか。

例えば、出版されてから年数の経つ本。

リアル書店では在庫がなくても、
図書館に所蔵しているケースもあるでしょう。

その場合、図書館で借りてパラパラ読みで内容を確認して、
買う価値があると判断してからアマゾンで注文すれば
良いわけです。

時間の価値がものすごく高い人は、気になる本すべてを
アマゾンで次から次へと注文した方が効率的ですが、
一般のビジネスパーソンは、その目的に合わせて、
「買う」、「借りる」、「立読みする」の3つを併用するのが
現実的のように思えます。

この本から何を活かすか?

最近、読書について気になる事といえば、「アマゾン・キンドル」。



日本で未発売の電子書籍端末です。

恐らく、日本で発売されると
「やっぱり紙の本がイイ」VS「電子書籍の方が便利」といった
二者択一の議論が起こるかもしれません。

しかし、これについても、それぞれのメリット・デメリットがあるので、
こだわらずに、目的によって両方使い分けたいものです。

何にせよ、早く日本でも発売して欲しいですね。

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| 読書法・速読術 | 06:57 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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がんばらないで成果を出す37の法則

がんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ー
がんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ー
(2009/03/26)
平野敦士カール 商品詳細を見る

満足度★★★

タイトルの「がんばらないで成果を出す」だけ見ると、
効率よく成果をあげるヒントが書かれている本のような
印象を受けますが、中身のニュアンスは少し異なります。

最初に、平野敦士カールさが強調しているのは、
「もうひとりでがんばらない」ということ。

つまり、本書のタイトルをあえて分かりやすくするなら、
「なぜか、いつも助けてもらえる人になるための37の法則」
となります。

もちろん、一方的に助けてもらうことが目的ではありません。

平野さんが提唱するのは、アライアンスを築くこと。

アライアンスとは、もともと企業同士の提携を指す言葉として
使われていましたが、平野さんが前著
1の力を10倍にする アライアンス仕事術」で、人と人との関係を
築く際にも使う概念として、持ち込んだ表現です。

ただし、アライアンスというとビジネスライクな感じがしますが、
実際に大切なのは、もっと泥臭い「巻き込み力」でしょう。

  「人を巻き込むような人になるには、まず巻き込まれる人になればよい」

最初は、他人の志に自分が巻き込まれるところからスタートします。
そして、自分の志に他人を巻き込む段階を経て、
最後は、自分の志と他人の志が巻き込みあって、創発を生む。

本書では、アライアンスを築くためのコミュニケーション術、
人脈術、交渉術、プレゼン力、自分をプラットホーム化する方法などが、
150ページ弱の比較的薄い本の中に、コンパクトにまとめられていますから、
人脈作りの教科書としての役割を果たすでしょう。

出版社は異なりますが、昨年出版されたと「アライアンス仕事術」、
本書、そして最近出版された「アライアンス「自分成長」戦略」は、
平野さんの「アライアンス三部作」のようですから、
併せて読むことが薦められています。

私も、「アライアンス「自分成長」戦略」はもう少し後になりますが、
読む予定です。

この本から何を活かすか?

本書の巻末に「オススメ書評メルマガ&書評ブログ」の
一覧が掲載されています。

<オススメ書評メルマガ>
  平成進化論、ビジネス選書&サマリー、エンジニアがビジネス書を斬る!、
  ビジネスブックマラソン、知識をチカラに!

<オススメ書評ブログ>
  シゴタノ!、404 Blog Not Found、俺と100冊の成功本、Makeup Life!、
  「読むが価値」ビジネスブック・ミシュラン、Business Bible Readers、
  ほぼ日blog、オンライン書評図書館、そろそろ本気になって勉強しようか、
  自己投資のための書評サイト、1日1歩、「継続は力なり」を実践している書評、
  悩める25歳平凡会社員の「多読」成功術、成功へのアウトプット、山といえば川、
  蟻の目 鳥の目 俺の目 輝く時、佐倉ごるふの「あくまで前向き 2009」、
  早起きサラリーマンのワクワク読書日記、なんでも経理的『効率化』読書と仕事術、
  大志は現実化する、さすらいコピーライティング道、まいにち楽読(らくどく)、
  読書ノススメ、joshiben(女子勉)―働く女性のためのビジネス書の書評ブログ、
  マインドマップ的読書感想文、活かす読書

当ブログもご紹介いただき、大変光栄です。ありがとうございました。

私も拝読していないブログも多く含まれています。

書評系サイト同士、アクセスやランキングを競うより、
アライアンスを築き、大きなプロジェクトを実現したいものですね。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 05:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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小飼弾の 「仕組み」進化論

小飼弾の 「仕組み」進化論
小飼弾の 「仕組み」進化論
(2009/03/19)
小飼 弾 商品詳細を見る

満足度★★★

小飼弾さんが贈る、上級者向けの「仕組み」作りの本。

きっと、他の仕組み本を読んである程度ノウハウを身につけ、
物足りなさを感じている方や、更なる飛躍を遂げたい人の
知りたい答えが、ここにあります。

本書が目指すのは「“本当の”20%ルール」。

「20%ルール」とはグーグルが採用する、すべてのエンジニアが
勤務時間の20%を自分が重要だと思うプロジェクトに
費やせるというルールです。

これを発展させた小飼さん流「“本当の”20%ルール」は、
その比率を逆転させたもの。

つまり、20%の時間だけで既存の仕組みを回し、
残りの80%で新しい仕組み作りを行うという考えです。

時間でいうと、午前中の1時間半~2時間だけで必要な業務を回し、
残りの6~7時間をクリエイティブな活動に当てるイメージです。

言うは易し、行うは難しという感じもしますが、
それを実際に行ってきたら、今の小飼さんがあるようです。

実際にどうやって、20%の時間だけで既存の仕事をこなすかというと、
プログラマー目線で、日常業務を仕組み化することが鍵となります。

仕組み作りが仕事であるプログラマーに、
仕組み化のコツを学ぶわけですが、
実は、この辺はあまり具体的な例が示されていません。

あくまでも、既にある仕組みの
チューンナップとして捉えた方が良さそうです。

また、本書では、類書でほとんど触れられてこなかった、
仕組みつくりのコストやブルーオーシャン戦略の盲点、
生物に学ぶ仕組み作りなど、小飼さん独自の視点が示されています。

仕組み作りのヒントを生物の生き残りに得るというのは、
一見、大胆な発想に思えます。

しかし、実際に仕組みを作るのも、仕組みを使うのも
私たち人間という生物であることを考えると、
実は一番参考にすべき手本なのかもしれません。

本書のタイトルの「進化論」は、小飼さんが読者と一緒に
仕組み作りを進化させたいという考えと、
生物の生き残りの仕組みとしての「進化論」から
ヒントを得るという、2つの意味が含まれているようです。

この本から何を活かすか?

  「It's not what is right, It's what is left.」
  何が正しいかではなく、生き残ったものが正しい。

これは、「仕組みと生物」の章に書かれていた言葉です。

これはトレードにおいても重要な意味を持ちます。

リスクコントロールの仕組みを作らず、
マーケットに参加する人は、時に大きく利益を上げることがあっても、
いずれ退場を余儀なくされます。

リターンを得るための方法は幾多とありますが、
生き残るための方法は厳格なリスクコントロールに尽きますね。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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検索は、するな。

検索は、するな。
検索は、するな。
(2009/04/13)
安田 佳生 商品詳細を見る

満足度★★★

安易に答えを求めず、考え抜くことの大切さを訴える本。

著者は、「千円札は拾うな。」の安田佳生さん。

今の時代、読書感想文でさえ、検索して書いてしまう小中学生も
いるぐらいですから、こういったタイトルの注目度はバツグンです。

安田さんはいつもユニークな考え方をするので、
タイトルが目を引くだけでなく、中身も面白い本です。

実際に本書を読んで、「検索」を控える人はいないでしょう。
と言うより、単純に検索をしなくなっては、
安田さんの言いたいことを全く理解していないことになります。

大切なことは、思考を深めること。

この本を読んでも、安田さんの言葉をそのまま鵜呑みにせず、
本当にそうなのかを、自分の頭で考えることが一番大切なはずです。

また、「検索」に関しては、次のように考えることも可能です。

  ・検索しない → 自分の頭で考えることが目的
  ・検索する → 調べる時間を短縮し、思考の時間をつくるのが目的

相反する2つの行為が、「自分で考える」という
同じ目的のために行われていることさえあり得ます。

いずれにせよ、検索で手軽に知ったことが、
自分で考えたと錯覚してしまうことが最も危険。
思考停止状態に陥らないよう、気をつけなければなりません。

また、検索に限らず、今、絶対になくてはならないと
固定観念に縛られているものを、あえて絶つことも
新しい境地を開くために有効かもしれません。

修行としての、断食ならぬ、
断検索、断読書、断PC、断ケータイ、断仕事、断家族・・・

ひょっとすると、今まで見えなかったものが見えたり、
気づかなかったものに気づくようになるかも知れません。

安田さんの本のタイトルは、誰もが当たり前と思っていることの
逆を突いてきますから、次は「本は読むな。」とか、
「ケータイは使うな。」なんていうのも、ありえそうですね。

この本から何を活かすか?

  「娘がつまらない男を連れてこないために」

これは、本書のPart5に書かれていたトピックです。

私の娘はまだ8歳なので、まだまだ先のことと
思っていましたが、実はそうではないようです。

  「親にできることは、小さいころから、
  どんな男が素敵な人かを一緒に考え、
  娘の基準を正しいものに変えていく。」

あまり考えたことのないテーマでしたが、これは必要と感じました。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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