活かす読書

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サブプライム後の新世界経済

サブプライム後の新世界経済~10年先を読む「経済予測力」の磨き方~
サブプライム後の新世界経済~10年先を読む「経済予測力」の磨き方~
(2009/03/05)
中原 圭介 商品詳細を見る

満足度★★★

サブプライム後の新資産運用」がベストセラーになって、
ノリに乗っている中原圭介さんの新作。

今回のテーマは、次の2つです。

  1. 中原さんが考える2009年以降の世界経済の分析と予測
  2. 正確な「経済予測力」を身につける方法の公開

私は前作での中原さんの「○○だけ押さえれば良い」という
極端な単純化について、危うさがあることを指摘しました。

しかし、今回はテーマが広いのでそういった危うさはありません。

書かれている内容も極端な煽りがない点は好感が持て、
予測についてもそれなりに納得感があり、
中原さんのセミナーが、人気があるのも頷けるものでした。

簡単に本書の内容を要約すると、次のようになります。

  テーマ1.について、
  世界経済は、今までの5%成長の時代は終焉し、
  今後は2%程度の穏やかな成長の時代を迎える。
  株価は、回復には時間がかかるものの、底打ちは近い。

  テーマ2.について、
  情報を取捨選択し、経済学以外にも「歴史学」、「心理学」、
  「哲学」などの複眼的な視点を持つと予測の精度が高まる。

本書の表紙には「最も予測の当たるカリスマFP」と
謳い文句として書かれているので、
中原さんの過去の予測は、当たった実績があるのでしょう。

また、経済学以外の複眼的な視点を持つことにも
私は異存がありません。

ただし、中原さんが歴史学、心理学、哲学の3つの分野を
学んでいたから、過去の予想が当たったのか、
あるいは予測の当たった中原さんの興味がある分野が
たまたま歴史学、心理学、哲学の3つの分野だったのか、
この因果関係についてはハッキリ分かりません。

ですから、単純に歴史学、心理学、哲学の3つの分野を
中原さんを真似て勉強するというよりは、
多角的に見る視点を増やすということを、見習うべきだと考えます。

あと、本書の最後には、中原さんからの金融機関への提言や
日本経済復活への施策が示されていましたが、
これらは本書のテーマから外れているので、
触れない方が中原さんの主張が明快に伝るように思えました。

この本から何を活かすか?

  「世間で騒がれている100年に一度といわれる危機が、
  今後も10~20年のサイクルで起こる可能性がある」

これは、本書で示されていた中原さんの考えです。

私は、過去の記事

  「100年に一度の危機(チャンス)は、10年に一度起こり、
  10年に一度の危機(チャンス)は、毎年起こる。」

と自分が教訓化していることを書きました。

現金なもので、似た主張を一つ見つけただけで、
ずいぶん中原さんに親近感が持てるようになりました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.   

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| 経済・行動経済学 | 06:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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