活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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「知の衰退」からいかに脱出するか?

「知の衰退」からいかに脱出するか?
「知の衰退」からいかに脱出するか?
(2009/01/23)
大前研一 商品詳細を見る

満足度★★★★

日本人が集団としての「低IQ化」から脱するための、
いかにも大前研一さんらしい啓蒙書です。

400ページを超える力作。

本書では、日本で起こるさまざまな現象を、
集団知の低下を切り口に解説し、
一人ひとりが考え、行動することを促します。

一般的に人は選択肢が増え過ぎると、逆に選択できなくなる
傾向がありますから、世の中に情報が溢れ複雑になった現代ほど、
人々は問題の単純化を望み、「二者択一」や「シングルイシュー化」を
歓迎しているのかもしれません。

これが集団の「低IQ化」を招く訳ですが、ある意味、
人の自己防衛的な選択で、自然の流れと考えることもできます。

しかし、一方で世界中を見回すと「教育」を国づくりの柱にし、
この「低IQ化」の流れに逆らって、世界をリードしようとしている国々が
あることに本書は気づかせてくれます。

また、低IQ化に関しては、ネットの悪影響として、
“何でもgoogle検索で済ませていると思考力が低下する”
と指摘している人々がいますが、これに対し大前さんは、
次のようにこの意見を一刀両断しています。

  「知識獲得に使っていた時間を思考につかえばいい」

要するに、検索で調べて分かったつもりになるか、
そこから自分の頭で考えるかは、その人次第。

とにかく大前さんは、「知の衰退」から脱出するためには、
自分で「考える」しかないという、言ってみれば当たり前の結論を
再三再四、本書の中で繰り返し訴えています。

本書は読者に向け「質問」が発せられ、
それに大前さんが答える形で進みます。

見方を変えると、本書全体が一つの思考訓練の場です。

この「質問」を利用して、大前氏に思考の勝負を
挑んでみてはどうでしょうか?

ちなみに、集団知に関しては、本書でも紹介されている
クラウドソーシング」に詳しい事例が掲載されています。

この本から何を活かすか?

  「手に入れた一時情報の意味を考え、ときに疑い、
  ストックした情報と照らし合わせて、栄養のある情報だけを
  吸収して自分の中に取り込み、あとは捨てる」

これが大前流・情報活用術のキモです。

具体的には頭の中に「棚」をつくり、情報を整理して置いておき、
新しい情報が入ってきた時に、引っ張り出して合成して、
「ようするに、これってどういうことなんだ?」と自問するようです。

まだまだ、この自問が私には足りないことを痛感。
意識して自問する機会を増やします。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 


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