活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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世界連鎖恐慌の犯人

世界連鎖恐慌の犯人 (Voice select)
世界連鎖恐慌の犯人 (Voice select)
(2008/12/18)
堀 紘一 商品詳細を見る

満足度★★★

堀紘一さんは、かなり怒っています。

誰に対して怒っているのか?

それは、今回の金融危機を起こした元凶である、
ウォール街の金融異星人たちに対して。

タイトルにある「世界連鎖恐慌の“犯人”」を、
ズバリ言うと、「インベストメントバンク」と「ヘッジファンド」。

本書はこれらの金融異父兄弟に対する糾弾の書という感じで、
徹底的に、その悪らつな手口を暴きます。

  「本来、魔女狩りは好むところではない。しかし、今回に限っては、
  この元凶のあくどさが並外れていることと、
  私の怒りがそれだけ大きいのだとご理解いただきたい。」

とは言っても、100%情にまかせて書いている訳ではなく、
本書は、現在の歪んだ金融資本の構造を冷静に解説する一面と、
拝金主義にまみれたインベストメントバンクとヘッジファンドに
対して、怒りの感情をぶつける面の2面性を持ってます。

金融資本の構造を解説する本としては、
デリバティブ、サブプライムローン、CDO、CDSなどについて
難しい言葉は一切使わず、誰にでも理解できるように
平易に説明しています。

ここまで、分かりやすく書いている本も珍しく、
短時間で読めてしまうのも、本書の魅力の一つでしょう。

また、堀さんが本書を“緊急出版”したのは、
現在の状態に危機感を持ち、世間がウォール街を叩かない状況に
業を煮やしたこともありますが、
どうやら積年の恨みもあったようです。

堀さんの会社ドリーム・インキュベーターが上場した後、
ゴールドマン・サックスやヘッジファンドが仕掛けてきた
卑劣な手口に対する恨み。

堀江貴文さん、村上世彰との論争で、当時世間からは
堀さんが悪者扱いされたことに対する悔しさ。

中には一方的過ぎる意見や、個人的には多少同意できない
考えもありますが、その点も含めて、
私は、堀さんの正しさを貫こうとする姿勢や人間性が好きです。

この本から何を活かすか?

本書からの提言が巻末にまとめられています。

  ・会計システムへの提言
     → 一時的にでも、時価会計をやめるべき

  ・各企業への提言
     → 無借金経営にする、採用を控える、既存顧客を大切に

  ・読者への提言
     → ブルーチップを買え、転職はするな、勉強せよ
      そして、チャンスと見たら果敢に打って出よ

個人的には、打って出る時機は冷静に見極めようと思っています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 


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| 経済・行動経済学 | 06:28 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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