活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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FXの小鬼たち

FXの小鬼たち―マーケットに打ち勝った12人の「普通」の人たちの全記録 (ウィザードブックシリーズ)
FXの小鬼たち―マーケットに打ち勝った12人の「普通」の人たちの全記録 (ウィザードブックシリーズ)
(2009/01/16)
キャシー・リーエン、ボリス・シュロスバーグ 商品詳細を見る

満足度★★★★

個人トレーダーへのインタビュー集です。

インタビューされるのは、ファンドマネージャーや銀行ディーラー
などのいわゆるプロではない、「普通」の個人トレーダー。

原題の「MILLIONAIRE TRADERS」に対し、
なぜか邦題は「FXの小鬼たち」という意味不明のネーミング。

実際に紹介されるトレーダーは、FX専門の方もいれば、
株式、先物、オプションなど様々。
FXに特化した本ではないので、ご注意を。

また、住んでいる国も米国に留まらず、南アフリカや香港など
様々ですし、各人の投資スタイルも千差万別。

ただし、書かれている内容は「本物」。

実際にトレードをしている人が読めば、たとえ扱っている商品や
マーケットが違っても、このインタビューがトレードの核心を
突いていることが分かるでしょう。

インタビュアーは「FXトレーディング」のキャシー・リーエンさんと
同僚のボリス・シュロスバーグさん。

トレードを始めたきっかけ、最初の資金、取引スタイルや回数、
目標、最高と最低のトレード、生活費の捻出、ナンバーワンルール
などの質問を中心に、12人のトレーダーにインタビューを行います。

具体的なパラメータの設定など、あまり細かい話は出てきませんが、
インタビュアーがしっかりしているので、各トレーダーの叡智を
うまく引き出せている印象です。

第1章は、12人それぞれのインタビューから得られた
ユニークなアイディアを「トレードの極意」としてまとめ、
第14章(最終章)では、「トレーディングのはじめ方」が説明されています。

正直に言って、この2章だけでもかなりのエッセンスが
凝縮されていますので、本書に興味がある方は、
いきなりネットで注文せずに、実際に書店でこれらの章に
軽く目を通してから、購入することをオススメします。

ちなみに、「トレードの極意」のタイトルは次の通りです。

  1. ニュースが良いのに株価が下落したときは買い
  2. 自分自身を知り、自分のトレードを知る
  3. 復讐は絶対に割に合わない
  4. バーチャルトレードを二回試み、資金を二回とも
   三倍にしてからリアルトレードに入れ
  5. 冷静さを失わず、必ずストップを置く
  6. 資金を守り、自分を守る
  7. アベレージダウンは敗者の技だが、アベレージインは
   成功と失敗を分ける可能性がある
  8. 天井と底はあとでしか分からない
  9. 転換は一度だが、トレンドは継続する
  10. ポジションの最後の25%が全体的な利益に大きく貢献する
  11. お金を自分のために働かせる
  12. 探りの注文を入れてコンピューターに勝つ

この本から何を活かすか?

本書で紹介された12人の個人トレーダー中で、
私が一番好きなスタイルは、2番目に紹介されているロブ・ブッカーさん。

ブッカーさんに、仕事は何かと尋ねると、
まずは「バックテスター」、次に「トレーダー」と答えるそうです。

バックテストで有効性が確認されない限り、本物のお金を使った
トレードをしないことに徹し、収入未満の生活を送る倹約家。

ブッカーさんは言います。

  『「トレードは失ってもいいお金でやるべきだ」は有害な言葉』

徹頭徹尾、守りのトレードをするブッカーさんにとって、
失ってもいい気軽なお金など存在しません。
だからこそ、徹底的にバックテストし、
厳密にロスカットする姿勢が貫かれているわけです。

マーケットは生き残ってナンボの世界ですから、
この姿勢は、見習いたいものですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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