活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2009年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年04月

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仕事の筋トレ

30代までに鍛えておきたい仕事の筋トレ
30代までに鍛えておきたい仕事の筋トレ
(2009/02/19)
嶋津 良智 商品詳細を見る

満足度★★★

「コツコツとあたりまえ」の、愚直な努力の大切さを訴える本。
熱く語られているので、読者の目を覚ましてくれます。

著者の嶋津良智さんは言います。

  「仕事と筋トレは同じだ!」

どんなスポーツをするにしても、筋力をつけることは必須。

仕事でも、たとえ最初からやりたい事や、目的が決まっていなくても、
20代の頃から「仕事の筋肉」をつけることは、
将来、確実に大きなリターンを生むことになります。

  「ワークライフバランスなんて考えるな!」

最近では、勝間和代さんをはじめ、ワークライフバランスの大切さを
説く本をよく見かけるようになりましたが、嶋津さんは20代の
ビジネスパーソンが、そんなことを考えるのは100万年早いと言います。

そもそも、勝間さんだって寝る間も惜しんで必死に働いた
時期があったからこそ、仕事の筋肉や実力がついた面も大きいはずです。

最初からワークライフバランスを優先させていたら、
今の勝間さんは、存在しなかったかもしれませんね。

さて本書は、なにかヤルには、それに適した年齢があるという前提で、
主に20代~30代のビジネスパーソン向けに、
5つの分野で、仕事の筋力をつける方法をまとめています。

時間の筋トレ、お金の筋トレ、社会人の筋トレ、
コミュニケーションの筋トレ、勝者(心)の筋トレ。

嶋津さん自身が、20代を死ぬ気で働いた経験があり、
それが自分の基礎を作っているという実感があるからこそ、
本書で熱血教師のごとく語ることができるのでしょう。

私のように、40代以降の人は、過去に遡って
筋トレをすることはできませんが、
自己のチェックとして、本書を使うことが可能です。

ただし、上司が部下に本書をストレートに薦めると、
ちょっと押し付けがましくなり、逆効果になる可能性もあるので、
できれば若手社員が、自発的に本書を手に取る環境を
演出できるといいかもしれません。

この本から何を活かすか?

嶋津さんは、単純に人と会う機会が多ければ良い
という考えを否定し、次のように語っています。

  その人にあって、学びも何も得られなければ「経費」。
  先々に役立つ出会い、勉強になれば「投資」です。

時間には限りがありますから、より学べる人を優先して
会うのは、投資効率を高める一つの方法です。

また、同じ人に会っても自分の心がけ次第で、
多くを学べる場合もあれば、学べない場合もありますから、
どれだけ学ぶ体勢を持っているかも、重要なポイントでしょう。

更に、相手にとっても自分と会うことが「経費」とならないよう、
本田直之さんが言うように「コントリビューション」の考えを
持って人に会うことも大切ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 


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| ビジネス一般・ストーリー | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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心にズドン!と響く運命の言葉

心にズドン!と響く運命の言葉 (王様文庫)
心にズドン!と響く運命の言葉 (王様文庫)
(2009/01/28)
ひすい こたろう 商品詳細を見る

満足度★★★★

コピーライターであり心理カウンセラーでもある
ひすい こたろうさんがまとめた名言集。

ひすいさんが、これまでの人生で出会った、
「伝説」の名言、54個を集めています。

運命が変わる名言、生き方を教えてくれる名言、幸せになる名言、
ダメだと思ったときに効く名言、新しい自分を見つける名言。

5つのパートに分かれていますが、いずれも
「名言+エピソード+イラスト」という構成です。

イラストを担当する日野さおりさんは、ほのぼのとした挿絵で
本書にいい味を添えていますが、エピソードでも何度か登場します。

どことなく、この本に関わっている人、
すべてがハッピーになっている感じが伝わってきます。

さて、ひすいさんが本書で紹介する名言は、有名な偉人の名言から、
ラーメンマン(筋肉マン)や友人のものまで様々。

ただし、こういった名言集は名言自体の選択もありますが、
それを補足するエピソードで善し悪しが決まりますので、
その点では、天才コピーライターを自称するひすいさんの
才能が、本書では遺憾無く発揮されていますね。

それでは、気に入った名言やエピソードを3つほど。

  ・「置いていかなければならない宝物を持っていることを、
   天に感謝したいくらいだ。」 byサン・テグジュペリさん

   これは、テグジュペリさんが戦場に向かう前に妻に残した言葉。

  ・「みんな“幸せになりたい”って言うけど、本当は大人になっている
   時点で、すでに幸せな証拠なんですよね。」 by山下弘司さん

   ひすいさんは、急病の息子さんを看病したとき、
   自分も親から同じような愛情を注がれて育ったことに気づき、
   この言葉を思い出したそうです。

  ・「いまやっていないことは将来もできない」 by福島正伸さん

   ひすいさんが、漠然と「本を出せたらいいな」と思っていた時期に、
   ある男性に「もう、原稿書いたんですか?」と聞かれ、
   気づかされた耳が痛い名言。

本書はありふれた名言集だと思って、あまり期待せず
読み始めましたが、読むうちにどんどん引き込まれました。

文庫本で価格も安かったので、得した気分です。

この本から何を活かすか?

今回はじめて、ひすいさんの本を読みました。

過去に売れていた「名言セラピー」などはスルーしていたので、
近いうちに読んでみようと思います。

名言といえば、私はNHKラジオ「実践ビジネス英語」の
「Quote...Unquote」のコーナーが大好きです。
(過去のこのコーナーは「人生を考える英語」として書籍化されています)

4月以降も、杉田敏先生の講座は継続しますので一安心。

最近はPCのストリーミング配信で聞いているので、
あまり気にしていませんでしたが、新年度はラジオの放送時間が
変わるようです。ラジオで聞いている方はご注意を。

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| 心に効く本 | 06:19 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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頭のいいお金の使い方

お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方
お金の流れを呼び寄せる 頭のいいお金の使い方
(2009/02/17)
午堂 登紀雄 商品詳細を見る

満足度★★★

お金の稼ぎ方や増やし方ではなく、「使い方」に特化して書かれた本。

  ・節約は結局自分の首を絞めているだけ
  ・収入の範囲内で生活する発想をやめる
  ・無駄使いは最高の投資教育

これらの言葉だけを表面的に見ると、単に浪費を勧めているようにも
見えますが、著者の午堂登紀雄さんが言いたいのは、
もっと長い目で見てリターンが増える「戦略的なお金の使い方」です。

午堂さんの考えのベースになっているのが、
ある大富豪の方に教わったという「たらいの水理論」。

  「お金というのは、たらいに入った水のようなもの。
  手元に掻き集めようとすると脇からこぼれて逃げていってしまうが、
  押し出す、つまりお金を使うと逆に集まってくる」

円いたらいを思い浮かべて、この理論を考えると、しっくりくると思います。
本書にはイラスト付きで、イメージしやすく解説されていますね。

お金は、ひとつの「道具」。

道具という面では、「英語」や「パソコン」と同じで、
それをどう活かすかが重要になります。

ただし、他の道具と異なる点は、「お金」はある程度ないと困る
必須の道具であることと、単に「消費」することも可能なこと。
そして、これらの点に意識が集中してしまうと、知らず知らずのうちに、
道具の奴隷となってしまう可能性があることでしょう。

そのことを、午堂さんはあえて刺激的な言葉を使いながら
本書で分かりやすく解説しています。

ただ、一流品や高級品を買って所有することが、
意識を高めることに直結するかどうかは、その人の性格次第。

実際に私は、どちらかというと、モノの所有が
自分の意識に与える影響は少ない方です。

午堂さんは、本書で一流の「モノを所有」することと、
一流の「サービスを体験」することの両方を勧めていますが、
「モノの所有」と「サービスの体験」では、
それぞれ刺激する部位や、持続性などの「効能」が異なります。

ですから、この点については自分の性格を考えて、
より効果的な方にウェートを置いて投資すべきでしょう。

この本から何を活かすか?

  「お金のKYにならないようにする」

お金は他人に影響を与えます。

午堂さんが、一貫して本書で言っているのは、
同じ金額のお金でも「死に金」にするのではなく、
「生き金」にすること。

相手が喜ぶタイミングや、言われるとウレシクなる言葉を添えて、
相手の立場でお金を使う。

私は、本多静六さんを師とする質素倹約派ですが、
この発想は取り入れてみたいと思います。

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| マネー一般 | 06:21 | comments:3 | trackbacks:1 | TOP↑

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断る力

断る力 (文春新書)
断る力 (文春新書)
(2009/02/19)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★

同調することから脱し、「断る力」を身につけるための本。

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド」の
続編という位置づけのようです。

勝間和代さんは、空気を読んで同調することのマイナス面に着目し、
自分の意に沿わなければハッキリと「断り」、必要とあれば、
より高次の提案をして、断りながらもWin-Winの関係をつくることを
提案しています。

ただし、実力がなければ、断ることができない場面も多々あるでしょう。

しかし勝間さんは、逆に断らないから実力がつかないと考えます。

本田直之さんが、本を読む時間がないと嘆く人に、
本を読まないから時間がない」と逆説的な言い方を
していたのを思い出しますね。

断ることで、他者に置き換え可能な「コモディティ」な自分から、
置き換えできない「スペシャリティ」な自分へ、立場を変えていく。

世界一の投資家であるウォーレン・バフェットさんは、
「コモディティ型」の企業へは一切投資せず、「消費者独占型」企業へ
集中投資することで知られています。

本書の目指す姿は、「バフェットさんに投資されるような自分」と
言い換えることもできるでしょう。

勝間さんは本書の冒頭で、20代後半の自分にアドバイスするとしたら、
「断る力を一刻も早く身につけること」と言っています。

個人的には、若い時は頼まれた仕事を何でもこなすことで、
自分の幅が広がりますし、そこで最高の結果を出すことに
注力することは、普通のレベルの人にとっては良いように思えます。

また、これは完全に私の思い込みですが、断る力を誤解して実践すると、
「たいして美味くもないのに、やたら横暴な頑固オヤジの食堂」
になってしまう可能性があるような気がします。

私なら、同じスペシャリティでも「頑固オヤジの食堂」よりも、
何でも断らない「リッツ・カールトン」のサービスを受けたいですね。
読後の感じが、いまひとつスッキリしなかったのは、
そのせいでしょうか。

この本から何を活かすか?

勝間さんが本書でも繰り返し推薦している
「ストレングス・ファインダー」は以前試したので
今回は、和田秀樹さんの「シゾフレ・メランコテスト」をやってみました。

これは、自分の特性をシゾフレ(分裂病型)と、メランコ(躁鬱病型)とに
分ける性格診断テストです。

勝間さんは、メランコ度76%、シゾレフ度2%。
それに対し私は、メランコ度56%、シゾレフ度26%でした。

ストレングス・ファインダーよりもかなり軽めの手軽なテストです。
でも、このテストで登場する時事ネタは、ちょっと古め。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:37 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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英語ハックス

楽しく、ラクに、シンプルに! 英語ハックス
楽しく、ラクに、シンプルに! 英語ハックス
(2009/02/19)
佐々木 正悟&堀 E. 正岳 商品詳細を見る

満足度★★★

英語学習を「側面から」サポートする本です。

昨日紹介した本では、テクニックに走らず「正面から向き合う努力」
の大切さが訴えられていました。

英語学習においても、簡単にできることを謳う教材がありますが、
少ない努力で英語が突然できるようになることは、決してありえません。

まさに「正面から向き合う地道な努力」が欠かせない世界ですね。

だからこそ、継続するための仕組や刺激、あるいは「快的」に
学習するためのツールが必要なのではないでしょうか。

本書では、「必要に応じて、必要なことだけはできるようにする」 ために、
「基礎英語力+α」の力を身につけることを目指し、
その助けとなる、数多くのハックスを紹介しています。

分野は単語、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング、
TOEIC・TOEFL対策に別れ、巻末には便利ツール集も掲載されています。

本書では、私がいつも旅行時に感じるスピーキングについての
メンタルブロックについても言及されていました。

それは、「(他の)日本人が聞いていることを過度に気にしてしまう」こと。

アメリカ人に自分のたどたどしい英語で話しても気にならないし、
日本で他の日本人に自分の英語を聞かれても恥ずかしいと感じないのに、
なぜか、海外だと他の日本人に聞かれることを気にしてしまう。

まったく合理的でないと分かっていても、そう感じていました。

この点について、著者の佐々木正悟さんは「とにかく気にしないように」
という程度の解決方法しか示していません。

しかし、私個人としては、「なんだ、みんな同じように感じていたんだ」
と気づき、ちょっと胸のつかえが取れたような気がしました。

以下、本書で私が興味を持ったハックス集です。

  ・Don't Break the Chain(習慣化の補助ツーツ)
  ・iKnow!(現smart.fm)の米オバマ大統領就任演説学習コース
  ・家族と一緒に取り組む「NHK英語講座
  ・ESL podcast(英文法もリスニングで学習)
  ・えいご漬け バリンガシステム(PCソフト)
  ・アメリカ人のブログにコメントをつける
  ・MIT OpenCourseWare(MITの講義集)

当ブログで過去に記事にした本では、
怖いくらい通じるカタカナ英語の法則」が紹介されていました。
あと、私もよく読むグログ「創造マラソン」の淺田義和さんが
コラムに登場していましたね。

この本から何を活かすか?

佐々木さんは、オススメの電子辞書として、カシオの「エクスワード」を
推薦していましたが、私はSII(セイコー)派なので、
現在最も欲しいと思っている機種は「SR-G10001」です。

でも、ただでさえ電子辞書を何度も買い換えることを
家族から反対されているので、価格を優先して「SR-G9001」に
落ち着くような気がしますが・・・

それはさておき、もうすぐ4月。
新ことを始めるには、ちょうどいいタイミングです。

英語学習については、いつものNHKラジオ講座「実践ビジネス英語」に加え、
今年は岩村圭南さんの「英語5分間トレーニング」も聞こうと思います。

ちなみに、4月からはラジオ講座14番組がストリーミングで配信されます。

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| 勉強法 | 09:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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超凡思考

超凡思考
超凡思考
(2009/02/10)
岩瀬 大輔&伊藤 真 商品詳細を見る

満足度★★★

司法試験対策で有名な伊藤塾で師弟関係にあった
伊藤真さんと岩瀬大輔さんによる対談本です。

「子どもに何を伝えたいか」を出発点として、
およそ1年かけて対談した内容を4章立てに編集しています。

スタートは「子どもに対して」のもだったかもしれませんが、
実際は、一般のビジネスパーソンに向けた内容です。

  「テクニックより、自分と向き合う地道な努力こそ大切」

という、お二人からの強いメッセージが伝えられています。

タイトルの「超凡」とは、「非凡」と同義。
世間の評価を畏れることなく、とことん自分と向き合えば、
「平凡」はやがて「非凡」に変わることを意味するようです。

  第1章 目標設定 (本文:岩瀬さん、まとめ:伊藤さん)
  第2章 時間術 (本文:伊藤さん、まとめ:岩瀬さん)
  第3章 情報整理 (本文:岩瀬さん、まとめ:伊藤さん)
  第4章 伝える力 (本文:伊藤さん、まとめ:岩瀬さん)
  まとめの対談

元々が対談ですから、非常に読みやすく書かれています。
伊藤さんと岩瀬さんで、1章ごとに交互に執筆し、
お互いに章末のまとめでフォローし合っているので、
私には、ちょっと変わった感じがしました。

  「誰かのテクニックやノウハウをお手軽に真似するのは、
  もう、やめよう。早道も、正解も、どこにも転がっていない。
  結局、どこまで自分と向き合えるか。」

このメッセージには、十分な説得力があるものの、
平凡な私からすると、東大在学中に司法試験に合格するような
お二人とは、そもそも自分と向き合って努力できる「量」や「質」が
違う気もするので、それを補う意味でもテクニックやノウハウが
必要と考えます。

実際のところ、お二人が指摘するように、
テクニックやノウハウに頼るから、自分と向き合う努力が
なされないのか、それとも、テクニックやノウハウで補っても、
努力が足りない分をカバーできないのかは不明ですが。

誰でもできることを、誰もができないくらい続けることが、
成功の秘訣とはいいますが、それが難しいことも
純然たる事実であると、本書を読んで再認識しました。

参考:本書で紹介されていた本
P&G式 世界が欲しがる人材の育て方

この本から何を活かすか?

  「思考の整理、アイディアを生み出すきっかけとして、
  ホワイトボードは欠かせないのです。」

岩瀬さんは、自分ひとりで考えを深めたい時に
ホワイトボードを使用しているようです。

とりあえず思いつくことを書き出して、視覚化する。
考えが尽きたところで、少し離れたところから俯瞰する。

私もホワイトボード愛用者なので、ほぼ同じ使い方をしています。

  「ホワイトボードはいわば、ボクシングでいうところの
  スパーリング・パートナーです。」

この岩瀬さんの表現は、我が意を得たりという感じでした。

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| ビジネス一般・ストーリー | 10:39 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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超・投資勉強法

超・投資勉強法──「動乱の時代」に金運を掴む人、掴めない人
超・投資勉強法──「動乱の時代」に金運を掴む人、掴めない人
(2009/01/30)
松藤 民輔 商品詳細を見る

満足度★★★

  「2008年11月で株価の大きな下落はいったん終わった。
  このまま2009年3~4月中旬くらいまでは、株価、金価格、商品、原油など
  下落したものは反発し、なだらかに上昇する。

  だが、その後に本格的な大暴落となる。」

これが、松藤民輔さんの描く近未来予想図です。

本書は、恐慌を友とする松藤さんが、
どのように投資力を磨くかを解説した指南本です。

現在の金融危機を100年に一度の大チャンスと捉え行動を起こすか、
先行きの不透明さに怯えじっとしているかは、その人次第。

「コップ半分の水」の例えと同じで、その人の見方によって
同一の現象でもまったく違った世界に見えることでしょう。

ただし、恐慌時だからこそ、行動を起こすには
身につけなくてはならないスキルがあるはずです。

  「この金融危機を生き抜き、勝ち抜くには猛烈にに勉強するしかない」

この「猛烈に」を数値に換算すると1万時間。

それでは、いったい何を勉強するのか?

PER、PBR、ROE、PCFRなどの一般的な経営数値や投資指標は、
恐慌時には、すべて役に立たないと松藤さんは指摘します。

虫の目、鳥の目、魚の目をもって、未来を透視する。

そこで本書で紹介されるのが、「松藤流10の透具(透視道具)」です。

  1 .金価格とNYダウをCPIで調整したチャート(ビッグピクチャー)
  2. バルチック海運指数(BDI)
  3. 恐怖指数(VIX)
  4. ゴールド・シルバーレシオ(GSR)
  5. リアル・ゴールド・プライス(RGP)
  6. フィラデルフィアKBW銀行株指数(BKX)
  7. 米ドル指数(DX)
  8. ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)
  9. 石油株指数
  10. カナダドル指数

これらは単なる指標に過ぎませんが、こういったチャートを見て
どのような未来を予想するかが、重要とうことでしょう。

他に、日経新聞などの金融紙の読み方や、
「Xデー銘柄」の読み解き方、セミナーの活用方法、投資日記の書き方など
一般的な投資力の磨き方についても、本書では解説されています。

この金融危機後には、日本が覇権国になるという
松藤さんが「あとがき」に書いているシナリオには、
簡単には同意できませんが、学ぶべき点のある本でした。

この本から何を活かすか?

「投資の勉強」と四つに組む例として、
元東工大教授の増田正美さんが紹介されていました。

定年後に株に目覚め、投資の研究に打ち込み、
4つのテクニカル指標(ボリンを軸に、RSI、DMI、MACD)
を組合せた手法を公開していました。

私も、かつて増田さんの本「定年後の株、小さく儲け続ける必勝法」を
読み検証したことがあります。

本書を読むまで知りませんでしたが、
増田さんは2006年にお亡くなりになられたようです。

生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

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| 投資 | 06:36 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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30日で夢をかなえる脳

30日で夢をかなえる脳 自分を変えるなんて簡単だ
30日で夢をかなえる脳 自分を変えるなんて簡単だ
(2009/01/22)
石浦 章一 商品詳細を見る

満足度★★

脳にとっての「良い生活習慣」をまとめた本です。

第1章に書かれている内容をまとめると、次のようになります。

  夢をかなえるためには、習慣を変えることが必要。

  習慣を変えることは、自分の「脳のしくみ」を変えることに等しい。

  脳には可塑性があり、繰り返しの刺激を与えると、
  およそ30日で脳内の地図が書き換わる。

  これは、タンパク質の合成と構築に約30日必要なため。

  だから、夢をかなえるための大きな目標の前に、
  まずは「30日間続けることを最初の目標」にする。

  また、目標は数値測定できるものにし、脳を飽きさせないために
  適度な報酬を与えることが必要。

最初の1章こそタイトルの「30日で夢をかなえる脳」について
書かれていますが、全6章構成の内、
残り5章は脳についての雑学的な話が中心。

脳にまつわる諸説・俗説が幅広く解説されています。

  ・脳のシワの多さと頭の良さは関係ない
  ・レモン、緑茶、豆腐、魚を食べよう
  ・心が疲れたときこそウォーキング
  ・「右脳人間」「左脳人間」なんていない
  ・血液型で性格はわからない
  ・遺伝子組み換え食品は安全

テレビのワイドショーや健康番組で、特集しそうな内容が多いので、
肩ひじを張らずに、気軽に読むことができます。

みのもんたさんが、目隠しフリップを使って説明していても
違和感のない内容が多い印象です。

タイトルだけ見ると、自己啓発書のようなイメージがありますが、
本書の目的は、読者に「脳って面白いなぁ!」という
発見をしてもらうことにありますから、その点はご注意を。

この本から何を活かすか?

なぜ、年をとると、親に似てきたり頑固になるのか?

本書では、次のように説明されています。

親に似てきたり頑固になるのは、その人の「性格」の部分。
この性格は、2種類に分けられます。

一つは、遺伝によって培われる先天的な「気質」と
もう一つは、環境によって培われる後天的な厳密な意味での「性格」です。

「協調性」などの性格は、世間で揉まれて徐々に身につけていくもの。

これが、年をとって退職したりすると、社会性を求められる機会が減り、
次第に後天的につくっていた「性格」の部分が薄まり、
先天的に持っていた「気質」が強く前面に出てくるようです。

私も、サラリーマン時代から比べると、今は世間に揉まれる
機会が少なくなり、以前よりヘンクツ度が増しています。
気をつけなければなりません。

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| 科学・生活 | 06:23 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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お金の味

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
(2009/02/05)
金森 重樹 商品詳細を見る

満足度★★★★

マーケッターや不動産投資家として有名な金森重樹さんの自叙伝。
平成6年から平成16年頃までの約10年間のノンフィクションです。

大学卒業後、フリーター生活をしていた金森さん。
投資会社の手口に引っかかり、商品取引による投機で5000万円以上を損失。
その時の借金が利息によって膨れ上がり、最終的な負債は1億円以上に。

借金に終われる生活で、もがき苦しみながら開けた「マーケティング」の扉。
その中から活路を見出し到達した「毒を以って毒を制す」脱出方法。

「借金を返すために借金をして、お金を生み出す」ことに
辿り着くまでの金森さんの思考の変遷が綴られています。

実際にお金を生み出す方法論は、
他の著作で語られているので、本書には書かれていません。
あくまで、その背景にある考えのみ。

金森さんは、なぜ物事の裏側を見抜く力があるのか?
どうやって、理詰めで億万長者になる方法に到達したのか?

その秘密が本書で明かされています。

  「必要なのは、金持ちになるための仕組についての深い洞察と、
  より高いステージへの飛躍だけです。」

以前の金森さんは、こともなげに、このように語っているように
見えましたが、本書を読んで、金森さんに対する印象が
変わった方も多いハズです。

本書は、金森さんのメルマガ「回天の力学」に長期連載されていました。
メルマガはすべて公開されていますから、バックナンバーをさかのぼれば、
本書の内容は殆ど読むことが可能です。

ちなみに、連載開始は2006/03/10の第64号で、
連載終了は2008/11/30第118号です。

月1のペースでメルマガの連載で読んでいた当時は、
話題が飛んでいるような印象もありましたが、一冊の本として通読すると
まとまりがあり、金森さんの文章のウマさが引き立っていますね。

メルマガのタイトル、「回天の力学」の由来については、
毎回、記事の最初に書かれていて、私もいつも目にしていましたが、
本書を読んで、改めてその深みを感じました。

  「天を回らし、劣勢を挽回する、起死回生のマーケティング」

この本から何を活かすか?

搾取される側から、搾取する側に、いかにして回るか?

これは金森さんが常に持っている視点です。

例えば、「宝くじ」を考えてみると、期待値は完全にマイナスです。

つまり、「宝くじ」を買う側は搾取され、
確実に儲かるのは搾取できる売る側というわけです。

しかし、現実的には富くじの販売は法律で禁止されています。

それではどうするか?

「宝くじ」ではなく、同じ仕組のものに注目します。

橘玲さんの言葉を思い出してみましょう。

  「保険とは不幸が起きたときに賞金が貰える宝くじ」

要するに、宝くじは売れないが、保険なら売れる。

搾取する側に回るには保険を買ったりせず、保険会社に雇われるのでもなく、
保険会社を所有すること。

これを実践しているのが、オマハの賢人ウォーレン・バフェットさん。
だから、バークシャー・ハサウェー社の中核事業は保険なのです。

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みとめの3原則

みとめの3原則 - 人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術
みとめの3原則 - 人間関係にも業績アップにも効く「1日たったひと言」の仕事術
(2009/01/06)
木戸 一敏 商品詳細を見る

満足度★★★

あなたは、ちゃんと仕事をやらない部下を認められますか?
威張ってばかりのヤル気をなくさせる上司を認められますか?

本書が実践を勧めるのは、どんな相手であっても
その人の考え方や価値観を「みとめる」こと。

いわゆる「アクノリッジメント」の勧めです。

「ほめる」のではなく「みとめる」。やるべきことは単純。
だからといって、それが簡単にできるとは限りません。

人は誰しも、認めたくない人や、許せない人が多かれ少なかれ
いるものですから、接する人すべを「みとめる」のは、
なかなか難しいことでしょう。

著者の木戸一敏さんは、自身の営業経験などから
相手を「みとめ」て人間関係を改善させるコツを本書で説明します。

本書の「みとめる」は、3段階に分かれています。

  ステップ1. 見とめる(=受けとめる)
  ステップ2. 認める(=受入れる)
  ステップ3. 皆富める(=受入れ合う)

これが、タイトルの「みとめ3原則」。

具体的には、相手の言葉をオウム返しにして、
最後に「ありがとうございます」を付け加えるなど。

例えば先輩から「営業は、まず身だしなみをキチンとすることだ」と
指導されたら、「身だしなみですね、ありがとうございます」と答える。

更に、相手に厳しいことや理不尽なことを言われても、
まずは「みとめ言葉」を一つ間に挟んでから会話をスタートさせます。

  そうですね、そうだったんですか、なるほど、その気持ちよく分かります、
  それで行こう、大変でしたね、頑張ったね、最高、ありがとう・・・

誰でも承認欲求がありますから、たとえ、その人の行為は許せなくとも、
その人自身や、その人の気持ちを「みとめる」ことが、
人間関係を良くするキッカケになることは間違いありません。

本書には、効果的に「みとめ」の技術をマスターするために、

  ・ひとり「みとめ」トレーニング法
  ・ワンパターン狙い撃ちトレーニング法

などが紹介されていました。
これで、「みとめ」が苦手な人も一歩ずつ始められそうです。

そういえば以前、俳優の石田淳一さんが女性との会話テクニックで、
  「うそー?」、「ほんとー?」、「信じらんない」
の3ワードだけで、聞き役に徹することが、女性を気持ちよくさせる
秘訣と語っていたことを思い出しました。

これなんかも、きっと「みとめ言葉」の応用なんですね。

この本から何を活かすか?

本書の最後には、自分や家族を「みとめる」ことの
大切さが書かれていました。

昨日、出先でクッキーと煎餅をもらったので、
帰宅して特に考えもなく、子どもにクッキー、妻には煎餅を渡しました。

すると突然、「なんで、私が煎餅なの?!」と妻が半ギレに。

私は、何が起こったか理解できず、
その場では「みとめ言葉」が出てきませんでした。

本書によると「みとめ言葉」はタイミングを逃しても
効果があるようですから、
「いやぁ~、昨日の煎餅のことだけどさ、そうだよね~・・・」と
後で切り出してみようと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:22 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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ケン・フィッシャーのPSR株分析

ケン・フィッシャーのPSR株分析 (ウィザードブックシリーズ)
ケン・フィッシャーのPSR株分析 (ウィザードブックシリーズ)
(2009/01/16)
ケン・フィッシャー 商品詳細を見る

満足度★★★

成長企業の株が割安になった時期を狙って投資する
ファンダメンタル分析の本です。

「フィッシャーさん」と言えば、
古典的名作『フィッシャーの「超」成長株投資』を著し、
ウォーレン・バフェットさんにも影響を与えた
フィリップ・A. フィッシャーさんを思い出します。

本書の著者、ケン・フィッシャーさんはその息子さん。
親子2代にわたって、成長株を追及しているわけですね。

本書の目的は「スーパー株式」を探すこと。

これは次のように定義されています。

  ・3~5年で購入時よりも株価が3~10倍になる優良企業の株式
  ・それが、不良会社と同水準で購入できる価格にあること

良い企業の株が低く評価されている時に買うのは、投資の鉄則。

それでは、なぜ、そんな割安になる時機があるのか?

それは成長企業独特の製品のライフサイクルなどによる
「グリッチ(問題)」とよばれるスランプ期があるからです。

その際の見極めに使う指標が、邦題にもなっている「PSR」です。

  PSR(株価売上倍率:Price/Sales Ratio)=時価総額÷売上高

簡単に言うと、株価と売上高の関係を表した指標で、
一般的には新興成長企業の株価水準を測る目的で使われます。

意味合いとしてはPERに似ていて、利益の代わりに
売上高を用いてることで、PERよりずっとうまく機能すると、
フィッシャーさんは解説しています。

本書では、「PSRが0.75以下」であることを一つの基準としています。

実際は、企業の規模や分野によっても異なりますし、
このPSRにも当然ながら盲点がありますから、
他の指標や定性分析で補い、スーパー株式を探し出します。

本書は1984年に出版された本の復刻版。
そのため、取り扱う事例はクラシックな銘柄ばかりですが、
PSR分析について理解を深めてくれる一冊です。

この本から何を活かすか?

ファンダメンタル分析で用いられる指標にも流行り廃りがあります。

今まで注目されていなかった指標が、突如ブームになり、
機能しなくなって忘れ去られていく。

本書で解説されるPSRも、かつて注目された指標の一つです。
確か10年位前に、利益が出ない新興企業の
株価水準を測るために、よく使われていた記憶があります。

果たして、今の時期にPSRがうまく機能するでしょうか?

この点は自ら検証してみるしかありませんね。

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| 投資 | 06:37 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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「知の衰退」からいかに脱出するか?

「知の衰退」からいかに脱出するか?
「知の衰退」からいかに脱出するか?
(2009/01/23)
大前研一 商品詳細を見る

満足度★★★★

日本人が集団としての「低IQ化」から脱するための、
いかにも大前研一さんらしい啓蒙書です。

400ページを超える力作。

本書では、日本で起こるさまざまな現象を、
集団知の低下を切り口に解説し、
一人ひとりが考え、行動することを促します。

一般的に人は選択肢が増え過ぎると、逆に選択できなくなる
傾向がありますから、世の中に情報が溢れ複雑になった現代ほど、
人々は問題の単純化を望み、「二者択一」や「シングルイシュー化」を
歓迎しているのかもしれません。

これが集団の「低IQ化」を招く訳ですが、ある意味、
人の自己防衛的な選択で、自然の流れと考えることもできます。

しかし、一方で世界中を見回すと「教育」を国づくりの柱にし、
この「低IQ化」の流れに逆らって、世界をリードしようとしている国々が
あることに本書は気づかせてくれます。

また、低IQ化に関しては、ネットの悪影響として、
“何でもgoogle検索で済ませていると思考力が低下する”
と指摘している人々がいますが、これに対し大前さんは、
次のようにこの意見を一刀両断しています。

  「知識獲得に使っていた時間を思考につかえばいい」

要するに、検索で調べて分かったつもりになるか、
そこから自分の頭で考えるかは、その人次第。

とにかく大前さんは、「知の衰退」から脱出するためには、
自分で「考える」しかないという、言ってみれば当たり前の結論を
再三再四、本書の中で繰り返し訴えています。

本書は読者に向け「質問」が発せられ、
それに大前さんが答える形で進みます。

見方を変えると、本書全体が一つの思考訓練の場です。

この「質問」を利用して、大前氏に思考の勝負を
挑んでみてはどうでしょうか?

ちなみに、集団知に関しては、本書でも紹介されている
クラウドソーシング」に詳しい事例が掲載されています。

この本から何を活かすか?

  「手に入れた一時情報の意味を考え、ときに疑い、
  ストックした情報と照らし合わせて、栄養のある情報だけを
  吸収して自分の中に取り込み、あとは捨てる」

これが大前流・情報活用術のキモです。

具体的には頭の中に「棚」をつくり、情報を整理して置いておき、
新しい情報が入ってきた時に、引っ張り出して合成して、
「ようするに、これってどういうことなんだ?」と自問するようです。

まだまだ、この自問が私には足りないことを痛感。
意識して自問する機会を増やします。

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| ビジネス一般・ストーリー | 10:27 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座

六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座
六法で身につける 荘司雅彦の法律力養成講座
(2009/01/24)
荘司 雅彦 商品詳細を見る

満足度★★★★

社会生活上、利益対立に遭遇することは誰にでもあります。

弁護士に相談するほどでもなく、「法律上はどうなってるの?」と
法律を確認したい場面が一番多いのではないでしょうか。

そんな時、私はweb上で法律相談のQ&Aを検索します。
しかし、そこで類似したケースの答えを見つけても、
何かが足りない気がしていました。

私に足りなかったものは、「法律力」。

著者の荘司雅彦さんは、すべてのビジネスパーソンに
絶対必要な最低限のスキルとして、「法律力」を挙げています。

これは、法的思考力と法解釈力を併せた能力。

  ・法的思考力:利益対立をバランスよく解決し、論理的に説明する力
  ・法解釈力:はじめて見る条文であってもその趣旨を正確に読み取る力

該当する条文に簡単にアクセスできても、書かれていることが
理解ができないと、そこでビジネスがとまってしまいますから、
これらの力が必要だと実感している人も多いことでしょう。

本書では法律を真正面から取り上げ、六法について、
その「キモ」となる部分を、分かりやすく解説することで、
法的思考力と法解釈力を身につけることを目指します。

  二重の基準、要件と効果、契約、不当利益、
  不法行為、無罪推定、処分権主義、表見代理・・・

法律用語もいくつか登場しますが、最低限どこかで
耳にしたことがある程度のものに留められています。

一般的には、法律の問題は専門家にアウトソースして、
ビジネスパーソンは会計・英語・ITの3つの力を身につけよ
という風潮がありますが、荘司さんが言うように、「法律力」も
あらゆる分野で通用するポータブルスキルです。

今後、弁護士以外の方が「法律力」の必要性を主張するようになると、
一気にビジネスパーソンに必須のスキルとして「法律力」が
注目されることになるでしょう。

この本から何を活かすか?

本書は法律の入門書です。

私は商法以外、あまり馴染みがないので、
入門書とはいえ正直、一度読んでもピンとこない箇所が
けっこうありました。

本書には各章末に、さらに学習したい人向けに参考書籍が
紹介されていますが、今のところ私には必要なさそうです。

まずは、荘司さんが「あとがき」で書いているうように、
短期間で本書を数回読み返したいと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:38 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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戦略PR 空気をつくる。世論で売る。

戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書 94) (アスキー新書) (アスキー新書)
戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書 94)
(2009/01/13)
本田 哲也 商品詳細を見る

満足度★★★

「PR」と「広告」の違いは何か?

本書の著者、本田哲也さんは、今までのPRと広告には
次の3点の違いがあると説明します。

  1. 広告枠を買うのが広告で、買わないのがPR
  2. 信頼性が高いのがPRで、低いのが広告
  3. コントロールしやすいのが広告で、しにくいのがPR

一般的にPRというと、選挙などで使われるパブリシティという
イメージが強いのではないでしょうか。

しかし、本田さんは言います。

  「広告とPRの垣根はどんどんなくなっていく」

本書では、商品を売るために直接訴求するのではなく、
買いたい気分になる「空気」を意図的につくりだし、
ブームをつくることで売る手法=「戦略PR」を説明しています。

本田さんは、商品が売れるための空気のことを、
「カジュアル世論」と定義。

本書が事例として取り上げるのは、「ビリーズビートキャンプ」、
永谷園の「冷え知らずさんの生姜シリーズ」、「漢検DS」など。

マスコミを活用し背景をつくり上げ、クチコミで浸透させ、
専門家や有名人によるお墨付で決定打を与える。

カジュアル世論をつくり出すには、
「おおやけ=マスコミ」、「ばったり=クチコミ」、「おすみつき=専門家」
の3要素が必要と説明されています。

本田さんが本書を執筆しようと思ったのは、
佐藤尚之さんの「明日の広告」を読んだことが一つのきっかけ。

本書を「明日の広告」の続編と位置づけ、
巻末では佐藤さんとの対談を実現しています。

続編というより、トリビュートBOOKという印象でしょうか。

ちなみに、佐藤さんが「戦略PR」に対して持っていた
イメージは、広告のための「前戯」でした(笑)。

この本から何を活かすか?

戦略PRは、ブロガーにとって他人事ではありません。

カジュアル世論をつくり出すための重要な役割をブログが担い、
ブロガーを中心にクチコミを巻き込む具体的な方法も
本書では説明されています。

勝間和代さんの手法とも共通していますね。

当ブログのような「読書ブログ」では、
出版社や著者の方との「距離」をどう保つかという点も、
よく考えた方がよさそうです。

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| マーケティング・営業 | 10:13 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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バフェットの株主総会

バフェットの株主総会
バフェットの株主総会
(2009/01/23)
ジェフ・マシューズ(Jeff Matthews) 商品詳細を見る

満足度★★★★

サンフランシスコから来た17歳の参加者が質問します。

  「投資家として大成功するためには、何をすべきですか?」

この質問に単純明快な答えが返されます。

  「手当たりしだい、読むことです」

この返答した人物こそ、世界一の投資家ウォーレン・バフェットさん。

上記のやりとりは、2007年の米バークシャー・ハサウェー社
株主総会での質疑応答のひとコマ。

バークシャー・ハサウェー社は、バフェットさんがCEOを務める
世界最大の投資持株会社。

本書は、その株主総会参加の実況レポートです。

同社の株主総会は毎年5月の最初の週末に、ネブラスカ州オマハで
開催され、参加株主数は3万人を越える一大イベントになっています。

著者のジェフ・マシューズさんは、2007年と2008年の総会に
参加した様子をブログに掲載しており、その巡礼の様子を
まとめたのが本書です。

オマハ行きの飛行機に乗るところから始まるトラブル。
バークシャー傘下の仮説店舗がひしめき合う展示場。
もちろんメインとなる質疑応答の様子は詳細に記述されています。

質問者は10代の子どもから高年齢者まで50人以上。
質問の内容も投資に関することから社会問題まで多岐に渡ります。
それら株主からの質問に対し、バフェットさんと盟友である
チャーリー・マンガーさんが5時間以上かけて、的確に答えます。

世間的には、バフェットさんだけが注目されがちですが、
本書のレポートからは、マンガーさんの存在の大きさが窺えますね。

  「毎日、8時間から10時間、読んだり、考えたりしました」

これは1998年のLTCM危機の時にとったバフェットさんの行動です。

また、徹底的な倹約家でも知られるバフェットさん。
このあたりは、私の尊敬するもう一人の投資家・本多静六さんと
共通点を見つけることができます。

バフェットさんは自分の寿命を、あと10年ほどと見積もっています。
それは、確実に訪れることであり、本書ではバフェットさんが
去ったとのバークシャーについても、最終章でまとめられています。

この本から何を活かすか?

本書を読むと、バークシャーの株主総会に参加したくなります。

それでは、どうしたら参加できるのか?

少なくとも、BRK-B株の取得が必要です。
(ちなみに、今から動いても2009年の株主総会には間に合いません)

詳しくは、板倉雄一郎さんのブログにも参加レポートがあるので、
興味がある方はそちらを参照してください。

その他、参考サイト
BERKSHIRE HATHAWAY INC. Shareholder Meeting Information
Ultimate 2009 Berkshire Hathaway Annual Meeting Guide
How to go to the Berkshire Hathaway meeting

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| 投資 | 11:59 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則

面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則
(2009/01/15)
本田 直之 商品詳細を見る

満足度★★★★

大きな面倒にならないよう、あえて小さな面倒をやっておく
55の生活習慣が紹介された本です。

著者はレバレッジ・シリーズの本田直之さん。

本田さんは、「面倒くさがりや」を2つのタイプに分類しています。

  ・堕落型 : 面倒なことから逃げ、雪だるま式に面倒を増やす人
  ・先行型・変革型 : 面倒なことがイヤだから、早めに対処する人

自分が、どちらのタイプの「面倒くさがりや」かを簡単に判別するには、
「予約する」習慣があるかどうかで分かるそうです。
ここぞという時にレストランなどへ予約して行く方は「先行型・変革型」。

もちろん、本書が目指すのは「先行型・変革型」の面倒くさがりやです。

本書では、「面倒くさいから○○する」というパターンで、
55個の法則=生活習慣が語られます。

  法則01 : 面倒くさいから、目標をつくる
  法則21 : 面倒くさいから、「朝5分」に一番力をそそぐ
  法則39 : 面倒くさいから、「お手本」を見つける
  法則55 : 面倒くさいから、人脈をつくる

今までのレバレッジ・シリーズが横断的に総復習できる内容です。

また、昨日記事にした吉井亮介さんの「ポータブル・スキル」
考え方とも多くの共通点がありました。

注目すべき点は、本書に「レバレッジ」という言葉が登場しないこと。

本田さんと言えば、最初の翻訳本「パーソナルブランディング」以外は、
とにかく徹底して「レバレッジ」をキーワードとして使ってきました。

ちなみに、今まで本田さんが使ってきた
キーワードの変遷は次の通りです。

   初の翻訳本 : 「Doing More With Less」
          ↓
   レバレッジ・シリーズ : 「レバレッジ、レバレッジ、レバレッジ」
          ↓
   本書 : 「面倒くさいから、・・・」

これらの、キーワードの基本的な考えはすべて同じです。

今回、「レバレッジ」というキーワードをあえて使わなかったのは、
「レバレッジブランド」から「本田直之ブランド」への本格的な移項を
試みているようにも窺えます。

この本から何を活かすか?

多くの方が、タッチタイピング(ブラインドタッチ)は
必須と語っています。

本書でも、当然のように

  「面倒くさいから、タッチタイピングを極める」

という項目が入っています。

私はそれほど不便を感じていなかったので
今まで取り入れてきませんでしたが、
やっと重い腰を上げる決心をしました。

今月中に、面倒くさいから、タッチタイピングをマスターします。

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| ノウハウ本 | 06:15 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!

どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!
どこの会社でも通用する、ポータブル・スキルを身につけろ!
(2009/01/16)
吉井 亮介 商品詳細を見る

満足度★★★★

個人のスキルアップのための指南書。

ポータブル・スキルとは、

  「会社の垣根を越えて持ち運びができて、
  どの会社でも活かせる仕事の技術」

と説明されています。

著者の吉井亮介さんは、自分の市場価値を上げる
11個のスキルについて、ブラッシュアップする方法を
本書で紹介します。

  勉強力、行動力、自己投資力、時間投資力、
  やる気キープ力、気配り力、発想力、文章・コピー力、
  問題解決力、自分ブランド力、成長力

11個のスキルを見てみると、会社の垣根を越えるだけでなく、
ビジネスの垣根も越え、自分の人生そのもを豊かにする
スキルとも考えることができますね。

項目が多いので浅くカバーしてるのかなとも思わせますが、
大事な点がシンプルにバランスよく書かれていました。

また、章末の「まとめ」は箇条書きではなく、イメージ図。

これが、右脳と左脳の両方で理解できるようで、
なかなかいい感じです。

一つの企業で長く働いていると、徐々にその企業でしか
通用しない仕事の仕方に偏ってしまうもの。
転職するすないに関わらず、どこでもやっていける
ポータブル・スキルは、意識してぜひ身につけたいものです。

ただし、スキルを身につける目的は、
他人に勝つためではなく、価値を与えるため。

吉井さんは、「あとがき」で、

  「これからのビジネスは“勝つビジネス”ではなくて“在るビジネス”。
  自分の在り方を追求して、市場に価値を与えるスタンスが重要」

と説明しています。

これは、企業も個人も同じこと。

本書では、問題解決力のパートで、常に自分に対し、
「行動に移しているか?」それとも「不満を言っているだけか?」の
問いを突きつける習慣を身につけることを勧めていましたが、
「自分はどんな価値を与えているのか?」という問いも
常に自分に向けて発していく必要があるのでしょう。

参考:吉井亮介さん公式サイトはこちら。

この本から何を活かすか?

私は、英語での雑談に強い苦手意識があります。

でもよくよく考えると、日本語での雑談も決して得意ではありません。
要するに言葉の問題ではなく、雑談の技術の問題。

本書では、「雑談の技術」について説明がありました。

ポイントは、雑談を「雑談」と考えず、
「共通点を探すための会話」と考えること。

確かに、共通点があると、自然と笑顔で会話が弾むようになります。

相手に興味を持って、共通点を探す。
この意識を忘れないようにしたいと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 10:01 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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2週間で一生が変わる魔法の言葉(まほうのじゅもん)

2週間で一生が変わる魔法の言葉(まほうのじゅもん)(魔法の言葉のパワーを上げるCD付き)
2週間で一生が変わる魔法の言葉(まほうのじゅもん)(魔法の言葉のパワーを上げるCD付き)
(2008/12/20)
はづき虹映 商品詳細を見る

満足度★★★

14日間でポジティブな自分に生まれ変わるための実践プログラム。

著者のはづき虹映(こうえい)さんは、「誕生日占い」で有名な方
のようですが、本書には「占い」の話しは出てきません。

いわゆる、普通の自己啓発書です。

元々、はづきさんが自分自身のために考えたプログラムを、
「メールレッスン」という形で一般に公開したようです。

それを書籍化したのが本書。

プログラムの内容は、「法則の伝授編(レッスン)」と
「法則の実践編(エクササイズ)」が1日毎、交互に組まれていて、
トータルで7つの「法則」と、9つの「じゅもん」を14日間で身につける
カリキュラムになっています。

  第3のじゅもん : 「すべてはうまくいっている」
  第7のじゅもん : 「私は日々、あらゆる面でますます光り輝いている」
  第9のじゅもん : 「ツイてる。ツイてる」

正直に言って、本書で紹介される「じゅもん」は、
自己啓発書ではよく見かけるフレーズばかり。

しかし、「奇跡」が起きるかどうかは別にして、
このプログラムを実践すると、確実に「幸せ」になれそうだと、
本書を読んでいて十分に実感させられます。

また、本書は全体的に軽いタッチで語られていますが、

  「いつ、どんな状態の時に、どんな『じゅもん』を、
  どういう順番で、何回くらい唱えればよいのか」

具体的に書かれていますから、実践しやすくなっています。
特に、使う順番や、場面などに、はづきさんのこだわりが感じられますね。

基本的に私は、この種の本に関しては、
「騙されたと思ってやってみて、効果があればラッキー」
といったスタンスなので、まずは実践しようと思います。

ちなみに、本書にはCDが付属しています。
インタビュー形式で、はづきさんが本書の内容を深く理解できるように
解説しています。録音時間は約40分。

この本から何を活かすか?

ということで、今日は1日目のレッスン。
【絶対、大丈夫】の法則。

紹介される「じゅもん」は、次の2つ。

  「人間だもの、いろいろあっていいじゃない」
  「絶対、大丈夫」

やる気が出ない時や、落ち込んでいる時に、現状を受入れて
見止めることで、自分をニュートラルな状態にするレッスンです。

一通り本書は読み終えていますが、今日から1日1レッスンづつ
実践してみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:24 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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世界連鎖恐慌の犯人

世界連鎖恐慌の犯人 (Voice select)
世界連鎖恐慌の犯人 (Voice select)
(2008/12/18)
堀 紘一 商品詳細を見る

満足度★★★

堀紘一さんは、かなり怒っています。

誰に対して怒っているのか?

それは、今回の金融危機を起こした元凶である、
ウォール街の金融異星人たちに対して。

タイトルにある「世界連鎖恐慌の“犯人”」を、
ズバリ言うと、「インベストメントバンク」と「ヘッジファンド」。

本書はこれらの金融異父兄弟に対する糾弾の書という感じで、
徹底的に、その悪らつな手口を暴きます。

  「本来、魔女狩りは好むところではない。しかし、今回に限っては、
  この元凶のあくどさが並外れていることと、
  私の怒りがそれだけ大きいのだとご理解いただきたい。」

とは言っても、100%情にまかせて書いている訳ではなく、
本書は、現在の歪んだ金融資本の構造を冷静に解説する一面と、
拝金主義にまみれたインベストメントバンクとヘッジファンドに
対して、怒りの感情をぶつける面の2面性を持ってます。

金融資本の構造を解説する本としては、
デリバティブ、サブプライムローン、CDO、CDSなどについて
難しい言葉は一切使わず、誰にでも理解できるように
平易に説明しています。

ここまで、分かりやすく書いている本も珍しく、
短時間で読めてしまうのも、本書の魅力の一つでしょう。

また、堀さんが本書を“緊急出版”したのは、
現在の状態に危機感を持ち、世間がウォール街を叩かない状況に
業を煮やしたこともありますが、
どうやら積年の恨みもあったようです。

堀さんの会社ドリーム・インキュベーターが上場した後、
ゴールドマン・サックスやヘッジファンドが仕掛けてきた
卑劣な手口に対する恨み。

堀江貴文さん、村上世彰との論争で、当時世間からは
堀さんが悪者扱いされたことに対する悔しさ。

中には一方的過ぎる意見や、個人的には多少同意できない
考えもありますが、その点も含めて、
私は、堀さんの正しさを貫こうとする姿勢や人間性が好きです。

この本から何を活かすか?

本書からの提言が巻末にまとめられています。

  ・会計システムへの提言
     → 一時的にでも、時価会計をやめるべき

  ・各企業への提言
     → 無借金経営にする、採用を控える、既存顧客を大切に

  ・読者への提言
     → ブルーチップを買え、転職はするな、勉強せよ
      そして、チャンスと見たら果敢に打って出よ

個人的には、打って出る時機は冷静に見極めようと思っています。

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| 経済・行動経済学 | 06:28 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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アイデアパーソン入門

アイデアパーソン入門 (講談社BIZ)
アイデアパーソン入門 (講談社BIZ)
(2009/01/08)
加藤 昌治 商品詳細を見る

満足度★★★★

「アイディアとは既存の要素の新しい組合せにしか過ぎない」
という考えを「アイデアのつくり方」の中で示した
ジェームス・ウェブ・ヤングさん。

そして、その既存の要素の集め方と組み合わせ方の
ノウハウをまとめた、加藤昌治さんの「考具」。

アイディア本の金字塔ともいうべき2冊ですが、
「アイディアのつくり方」を母、「考具」を父として、
その両親の間に生まれたのが、本書「アイディアパーソン入門」という
感じでしょうか。

本書では51のステップで、あなたがアイディアパーソンとして
覚醒するための準備を手伝い、練習方法を示します。

ちなみに、「アイディアパーソン」とは、なにやらカッコイイ
響きを持つ言葉ですが、本書では、

  「公私を問わず、どんな課題に対してもくだらないモノも含めて
  アイディアをたくさん出す人」

または、

  「アイディアの素となる既存の要素を追い求めるために“たぐる”
  という行動習慣を使いこなす人」

と定義されています。

それでは、雑学的な知識量の多い人は、既存の要素、
つまり選択肢を多く持っているので、それを組合せさえすれば、
簡単にアイディアパーソンになれるのか?

答えはNO。ただ知っているだけでは足りません。

アイディアにするためには、知識や体験を“自分ごと化”して
活性化しておく必要があるようです。

加藤さんは、その“自分ごと化”する技を「たぐる」と
表現していますが、一般的にはアイディアをインキュベートしている
過程に相当するイメージでしょう。

理想的には、脳の中を「24時間循環風呂」のように、
新しいお湯(知識)を加えつつも、古いお湯(知識)もグルグル対流させ、
表面(顕在意識)には常に、いろいろな記憶が押し出される状態を
つくり出すようです。

また本書は、原稿段階で一部の人に読んでもらい、
寄せられた質問を「先取りQ&A」として各章末に掲載していますので、
うまく読者の理解を深めやすいよう工夫されています。

極端な言い方をすると、「アイデアのつくり方」、「考具」、
そして本書の3冊セットで、アイディア本は完成したとも
思えてしまいそうです。

この本から何を活かすか?

アイディアパーソンとしての「プロとアマの差」。

加藤さんは、次のように説明しています。

  アマチュアは、手にした知識をそのまま使いたがる。

  プロは、それを触媒に自分の中に蓄積された要素を呼び起こし
  一捻り加えたり、要素に分解し肝心なものだけを取り出そうとする。

これは、私が日々ブログを書いていても感じることです。

いわゆるアルファブロガーと呼ばれる方の中には、
上記のプロとしての作業が、当たり前のようにできている方が
多いように感じます。

本書のステップを私のブログ生活の中でも、使ってみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| ノウハウ本 | 10:06 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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世界は感情で動く

世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)
世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)
(2009/01/21)
マッテオ・モッテルリーニ 商品詳細を見る

満足度★★★★

  次のプロフィールから、マリアという女性の「職業」を推理してください。

    マリアはミラノに住む25歳。サッカー選手と婚約中。
    ちょっと軽率で、モード好き。ファッション・コミュニケーションの
    資格を持ち、美人コンクールに出て優勝した。

  [選択肢]
    A : ミラノでPR嬢として働いている
    B : ホームレスのために奉仕活動している
    C : ミラノでPR嬢として働きながら、ホームレスのために奉仕活動している

この問いを出すと、選ぶ人が最も多いのがA、次いでC、
最後がBの順番になるようです。

面白いのは、BよりもCを選ぶ人が多い点。

Cは、AとBの両方の条件を満たしていなければならないので、
確率で考えると、一番可能性が低いことになります。
  P(A∩B)<P(A)ないしはP(B)
つまり、合理的に判断していれば、Cを選ぶ人が一番少ないハズ。

私が選んだ答えは、確率的には一番可能性が低いCでした。
まんまと「脳のトラップ」に引っかかってしまったようです。

さて、本書は直感が引き起こす「脳のトラップ」を解説する本です。

いわゆる行動経済学の本ですが、上記のようなクイズ、
大小の実験、かなりの数の具体例が紹介されているので、
退屈せずに、楽しく学ぶことができます。

偶然にも、昨日の記事が「生年占いの本」だったので、
(正しくは、能力分析プロファイリングの本)
私にとっては、タイムリーな一冊でした。

本書には、「占いはどうして当たるか」というテーマで、
バーナム効果の解説がなされていました。

マッテオ・モッテルリーニさんの前著、
経済は感情で動く」も全編クイズ形式で、濃い内容でしたが、
本書も負けず劣らずボリューム満点の内容。

私は、この手の本を何冊か読んでいますので、事象としては
知っていることも多いのですが、それでも相変わらず「脳のトラップ」を
回避できていないのが現状です。

ひょっとすると、多くの本を読むことで「後知恵」的な解釈をする
癖がついていたり、「自信過剰」の罠に陥っているのかもしれませんね。

<関連書類>
  ・経済は感情で動く
  ・出社が楽しい経済学
  ・予想どおりに不合理
  ・人は意外に合理的
  ・まぐれ
  ・オークションの人間行動学
  ・亜玖夢博士の経済入門

この本から何を活かすか?

  「極端なほど手ごわいものがある。
  それは鋼とダイヤモンドと、自分を知ることである」

これは、本書に紹介されていた、ベンジャミン・フランクリンさんの言葉。

知らずにではなく、「知っているつもり」で、
物事を決定してしまうトラップは、かなり厄介です。

本書によると、女性より男性の方がその傾向が強いとか。

私も本を読んだだけで、知っているつもりにならないよう、
強く意識しなければなりません。

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| 経済・行動経済学 | 06:41 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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あなたの仕事がうまくいく12の才能(ギフト)

あなたの仕事がうまくいく12の才能(ギフト)
あなたの仕事がうまくいく12の才能(ギフト)
(2009/01/22)
溝口 耕児 商品詳細を見る

満足度★★

能力分析プロファイリングについての本。
平たく言うと、「誕生年占い」の本。

以前、「なぜ、追いつめられたネズミはネコに噛みつくのか?
を紹介しましたが、溝口耕児さんの本業はメンタルセラピスト。

前半では、溝口さんがメンタルセラピーと出会うまでの半生、
後半では、溝口さんが8万人のデータを積み重ねて完成させた
能力分析(「LAMS型」分析)の一端が公開されています。

理論上は、生年、生まれ月、生まれ日、生まれた時間、
バイオリズム、性格・性質などから分析して、
1兆3億通りの分析パターンが存在するそうですが、
本書では、その中から基本となる12パターンが紹介されています。

まずは、基本属性となる「LAMS型」という4つのタイプに分類され、
それぞれが、「123型」の補助属性で細分化されます。

つまり、4パターン×3パターン=12パターンの分類。

  L型 : リーダーシップ属性
  A型 : アナリスト属性
  M型 : マーケティング属性
  S型 : スペシャリスト属性

  1型 : 総合職
  2型 : 内務職
  3型 : 専門職

で、結局のところその12パターンのどれに自分が当てはまるかについては、
次の2つの選択肢が用意されています。

  その1. 生年だけから、本書の「早見表」を参照して、およその傾向を知る
  その2. 溝口さんにサイトにアクセスし、正確な分析をメールで依頼する

ちなみに、私(1967年生まれ)のタイプは、
本書の早見表で確認すると、
「L2型:スペシャリストタイプのリーダーシップ型」。

有名人では、坂本竜馬さん、ビル・ゲイツさん、大前研一さん、
掛布雅之さん、稲盛和夫さん、坪内逍遥さんなどがこのタイプだとか。

自分の中に眠る才能を探り、その能力を生かす道を進むことは、
大切なことかもしれませんが、いかんせん、本書を読むだけでは
その目的は達成できないようです。

現実的には、「誕生年占いの本」と割り切って読むのがよいでしょうか。

この本から何を活かすか?

「プロファイリング」と言えば、FBIの捜査などが有名で、
本書でものその活用例が紹介されています。

私は、あまり「占い」に興味がないので、詳しく知りませんが、
「占い」も広義では、プロファイリングの一種なのでしょう。

いずれにせよ、このパターンにはこの傾向があるという、
統計的有意があるだけなので、絶対視することは禁物。

しかし、思い込みをする方が有用な場面も多々ありますから、
ヒューリスティックの罠に嵌らないことを意識しつつ、
都合の良いときだけ、柔軟に活用するのが得策なのでしょうね。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:44 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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FXの小鬼たち

FXの小鬼たち―マーケットに打ち勝った12人の「普通」の人たちの全記録 (ウィザードブックシリーズ)
FXの小鬼たち―マーケットに打ち勝った12人の「普通」の人たちの全記録 (ウィザードブックシリーズ)
(2009/01/16)
キャシー・リーエン、ボリス・シュロスバーグ 商品詳細を見る

満足度★★★★

個人トレーダーへのインタビュー集です。

インタビューされるのは、ファンドマネージャーや銀行ディーラー
などのいわゆるプロではない、「普通」の個人トレーダー。

原題の「MILLIONAIRE TRADERS」に対し、
なぜか邦題は「FXの小鬼たち」という意味不明のネーミング。

実際に紹介されるトレーダーは、FX専門の方もいれば、
株式、先物、オプションなど様々。
FXに特化した本ではないので、ご注意を。

また、住んでいる国も米国に留まらず、南アフリカや香港など
様々ですし、各人の投資スタイルも千差万別。

ただし、書かれている内容は「本物」。

実際にトレードをしている人が読めば、たとえ扱っている商品や
マーケットが違っても、このインタビューがトレードの核心を
突いていることが分かるでしょう。

インタビュアーは「FXトレーディング」のキャシー・リーエンさんと
同僚のボリス・シュロスバーグさん。

トレードを始めたきっかけ、最初の資金、取引スタイルや回数、
目標、最高と最低のトレード、生活費の捻出、ナンバーワンルール
などの質問を中心に、12人のトレーダーにインタビューを行います。

具体的なパラメータの設定など、あまり細かい話は出てきませんが、
インタビュアーがしっかりしているので、各トレーダーの叡智を
うまく引き出せている印象です。

第1章は、12人それぞれのインタビューから得られた
ユニークなアイディアを「トレードの極意」としてまとめ、
第14章(最終章)では、「トレーディングのはじめ方」が説明されています。

正直に言って、この2章だけでもかなりのエッセンスが
凝縮されていますので、本書に興味がある方は、
いきなりネットで注文せずに、実際に書店でこれらの章に
軽く目を通してから、購入することをオススメします。

ちなみに、「トレードの極意」のタイトルは次の通りです。

  1. ニュースが良いのに株価が下落したときは買い
  2. 自分自身を知り、自分のトレードを知る
  3. 復讐は絶対に割に合わない
  4. バーチャルトレードを二回試み、資金を二回とも
   三倍にしてからリアルトレードに入れ
  5. 冷静さを失わず、必ずストップを置く
  6. 資金を守り、自分を守る
  7. アベレージダウンは敗者の技だが、アベレージインは
   成功と失敗を分ける可能性がある
  8. 天井と底はあとでしか分からない
  9. 転換は一度だが、トレンドは継続する
  10. ポジションの最後の25%が全体的な利益に大きく貢献する
  11. お金を自分のために働かせる
  12. 探りの注文を入れてコンピューターに勝つ

この本から何を活かすか?

本書で紹介された12人の個人トレーダー中で、
私が一番好きなスタイルは、2番目に紹介されているロブ・ブッカーさん。

ブッカーさんに、仕事は何かと尋ねると、
まずは「バックテスター」、次に「トレーダー」と答えるそうです。

バックテストで有効性が確認されない限り、本物のお金を使った
トレードをしないことに徹し、収入未満の生活を送る倹約家。

ブッカーさんは言います。

  『「トレードは失ってもいいお金でやるべきだ」は有害な言葉』

徹頭徹尾、守りのトレードをするブッカーさんにとって、
失ってもいい気軽なお金など存在しません。
だからこそ、徹底的にバックテストし、
厳密にロスカットする姿勢が貫かれているわけです。

マーケットは生き残ってナンボの世界ですから、
この姿勢は、見習いたいものですね。

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| トレード | 09:29 | comments:4 | trackbacks:3 | TOP↑

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マネー力

マネー力 (PHPビジネス新書)
マネー力 (PHPビジネス新書)
(2009/01/17)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★

大前研一さん流の“世界経済の読み方”が語られると同時に、
大前研一の株式・資産形成講座」の宣伝を兼ねた一冊。

ちなみに、この講座は大前さんが学長を務める、
ビジネス・ブレイクスルー大学院大学」にある
オープンカレッジの一つのコースです。

本書は、月刊誌「THE21」と「Voice」でのインタビューを
再構成した文章がほとんどで、後半の5章と6章は
“BBT株式・資産形成講座事務局”によって書いています。

本書の流れは以下の通り。

  ・大前さん流の世界経済の分析と今後の行方
      ↓
  ・今が投資のチャンス
      ↓
  ・日本人は投資を学び、マネー力を磨け!
      ↓
  ・基本は長期運用、分散投資
      ↓
  ・そのためには、専門の講座を受けるのが一番

サブプライム後の世界や、米オバマ政権への言及など、
最近のトピックについての記述も一部あります。

全体的を通して、大前さんの著書ではお馴染みの、
「アトランティックの戦い」、「道州制」、「ホームレスマネー」、「マルチプル」
なのどのキーワードを使って、世界のお金の流れが解説されています。

ただし、後半に進むにつれ、宣伝色が強くなってしまい、
その印象が読後に残ってしまうのが残念なところでしょうか。

大前さんの、他の著書を読んでいる人や、
雑誌に連載する記事に目を通している人、
あるいは大前さんの講座に興味がない人には、
あまり魅力的な本とはいえません。

本書の内容自体も、「大前流心理経済学」と
被っている部分が多い印象です。

最近の大前さんの本では、国家レポートシリーズの
ロシア・ショック」が、私には一番良かったのですが、
大前さんの“新書本”に、当たりが少ないと思うのは私だけでしょうか?

この本から何を活かすか?

  「アメリカと関係の薄い国を探せ」

大前さんは、経済がアメリカと強くカップリングしている国、
具体的には中国やインドへの投資は、当面避けるように言っています。

狙い目は、アメリカとの関係が薄く、
エネルギー・鉱物・食料に強い国。

本書で挙げられている国は、次の通りです。

  ・ロシア、EU、カザフスタン、ウクライナへの投資は◎
  ・ブラジル、カナダへの投資は○

カザフスタン、ウクライナについては、少し調査してみます。

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| マネー一般 | 09:58 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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超!部下マネジメント術

超!部下マネジメント術-1/3の時間と労力で人が育つ!インストラクショナルデザイン-
超!部下マネジメント術-1/3の時間と労力で人が育つ!インストラクショナルデザイン
(2009/01/22)
石田 淳 商品詳細を見る

満足度★★★

「インストラクショナルデザイン」により、
戦略的な指導で、部下を早く確実に育てるための本です。

それでは、インストラクショナルデザインとは何か?

これは、本書の核となる教育の効果を高める方法論。

  「ものごとを効率よく教えるためには、
  授業や教材をどのように準備し、どのように教えていけばよいのか」

を体系化したもの。“教え方”にフォーカスしたメソッドです。

著者の石田淳さんは、
以前から提唱している「行動科学マネジメント」に、
この「インストラクショナルデザイン」を融合させ、
ビジネスの現場で、
「誰が誰に対して行っても効果が上がるインストラクション(指導)」
を行う目的で、本書にノウハウをまとめました。

簡単に言うと、部下育成のための長期的な設計図をつくり、
行動科学マネジメントでフォローするということです。

インストラクショナルデザインには、次の2つの大原則があります。

  原則1. 部下は常に正しい
  原則2. すべてを「具体的な行動」に落とし込む

原則1を見ると、ギョっとする方もいるかもしれませんが、
この方法論では、部下ができない・育たないのは、
すべて上司(教え手)に責任があるという考えに基づいていますから、
部下は常に正しいという前提に立ちます。

だからこそ、効果的な指導方法の追求がなされるわけですね。

また、原則2は行動科学マネジメントそのものといえるでしょう。

本書単独だと、この部分についての記述が少ない感じもしますので、
石田さんの他の行動科学マネジメント関連の書籍と併せて読むと
細かな実践的な部分まで見えてくるでしょう。

本書を読む限り、部下育成以外の分野でも、
インストラクショナルデザインは応用できそうです。
今後、いろいろな切り口で関連書籍が出版されるのが楽しみです。

この本から何を活かすか?

  「実は子育てと、新人の育て方とは、重なる部分は多分にあります」

このように石田さんは指摘しています。

ならば、インストラクショナルデザインを子育てに
使うこともできるということでしょう。

また、本書には「ガニェの9教授事象」という
学習効果を最大限に高める、指導手順の手本が紹介されていました。

  1. 学習者の注意を喚起する
  2. 学習者に目標を知らせる
  3. 前提条件を思い出させる
  4. 新しい事項を提示する
  5. 学習の指針を与える
  6. 練習の機会をつくる
  7. フィードバックを与える
  8. 学習の成果を評価する
  9. 保持と転移を高める

私は、娘の勉強をみる機会が多いので、これらを参考にしてみます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 11:20 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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レバレッジ・マネジメント

レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』
レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略』
(2009/01/16)
本田 直之 商品詳細を見る

満足度★★★

本田直之さんのレバレッジ・シリーズは、今まで個人の能力アップを
テーマとしていましたが、本書では初めて「経営」をテーマとしています。

といっても、経営がうまくいくか否かの鍵を握るのは、「経営者自身の思考」。

つまるところ、経営者個人の思考を改革することに、行きつく訳ですが、
本書では「経営者として、どう考えるべきか?」という視点で、
“本田流レバレッジ経営術”が披露されています。

  第1章 : 経営者のレバレッジ
  第2章 : 戦略のレバレッジ
  第3章 : 営業のレバレッジ
  第4章 : ブランドのレバレッジ
  第5章 : 仕組み化のレバレッジ
  第6章 : 組織ののレバレッジ

本書は上記の6章立てで、全部で68の「問い」により、
経営者としての思考訓練がなされます。

  「本書は経営者自身が第三者として“自分のアドバイザイー”となる
  機能をもつ。より良い経営ができているかを点検する“セルフチェック”
  の要素も備えている」

本田さんが、今までの著書で主張していたように
個人が自己啓発としてレバレッジを効かせることは重要です。

しかし、「てこの原理」では、支点から力点までの距離が長くなるほど
小さな力で、大きなものを持ち上げることが可能となるので、
多くの人が絡む組織でこそ、そのレバレッジ効果は顕著に表れるはずです。

つまり経営者の思考を変え、レバレッジを効かせることで、
会社の業績も大きく変わることになりますから、
「レバレッジ・マネジメント」がシリーズの一冊として、
世に出てきたのは必然と言えるかもしれませんね。
(ちなみに、私が2007年8月の記事で書いた予想に、本書は含まれています)

本書は、具体的なノウハウよりも、経営者として持つべき視点が
クールに語られているので、今までの本田さんの本とは、
少し雰囲気が異なります。

私としては、過去の著作を読んでも、
「本田さんは、どのようなビジネスをしているのか?」
という点が、いま一つ見えなかったので、
本書を読んで、その疑問が少し解消されました気がします。

この本から何を活かすか?

  「デザインは意識されているか?」

経営書の中で、デザインを問うているのは本田さんらしいですね。

今までのレバレッジ・シリーズの装丁の写真は、
すべて本田さんのオフィスを撮影したもののようです。
(本書のみ例外で、ハワイで最も有名なデザイン会社の写真を使用)

私は、今まで機能性を重視してきましたので、
デザインには、どちらかというと無頓着でした。

少し、自分の書斎をセンス良くすることを考えてみます。

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| 経営・戦略 | 10:21 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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