活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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この金融政策が日本経済を救う

この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)
この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)
(2008/12/16)
高橋洋一 商品詳細を見る

満足度★★★

金融緩和派の主張が、駆け足で分かる本。

本書の主張を簡単にまとめると、次のようになります。

  現在の日本の景気後退は、サブプライム問題などの外的な
  要因に由来するものではなく、2006年の金融引き締めが原因。

  だから景気対策としては、金融政策を2006年当時に戻して
  金融緩和し、同時に減税政策を加味すればよい。

この考えに賛成か反対かは、意見の分かれるとことでしょう。

著者の高橋洋一さんは、小泉内閣で竹中平蔵さんのもとで
働いた方です。

また、米プリンストン大学の客員研究員を務めていたこともあって、
当時同大学に籍を置いていたベン・バーナンキ現FRB議長や
ポール・クルーグマンさんらの考えと基本的には同じ路線です。

高橋さんは、本書が「世界一簡単な金融政策の教科書」であるとし、
わかりやすく伝えるために、かなりざっくり書いたと言っています。

その関係で分かりやすく、面白く読める反面、
断定的で根拠が示されていない主張も多少見受けられますので、
その点は精査しながら読む必要があるかもしれません。

良くも悪くも「小泉劇場的」な印象でしょうか。

高橋さんは、最近話題のの麻生内閣の「2兆円の給付金支給」
については、2兆円なんてケチなことをいわず、
埋蔵金を使って20兆円くらいを定額給付にすべきと主張しています。

そういえば、バーナンキさんも「ヘリコプターから紙幣をまく」
ことを主張し、「リコプター・ベン」と揶揄されていましたから、
クルーグマンさんも含め、プリンストン大の方は、
ヘリコプターマネー論者が多いのかもしれませんね。

高橋さんは、基本的に日本の景気低迷の原因は、
2006年の量的緩和の解除と、同年と翌年に実施した誘導金利の
引き上げとしていますから、必然的に犯人は「日銀」である
ということになり、日銀批判につながります。

  「日本銀行というのは金利を上げるのが好きです。
  金融引き締めをしたら“勝ち”という、
  ちょっとバカみたいなDNAをもっています。」

確かに、マーケットに参加していると、日銀の認識が甘かったり、
対応が後手後手になっていると感じる点もありますから、
私も日銀に不満がないわけではありませんが、
さすがに、ここまでの放言はできません・・・

この本から何を活かすか?

本書では、日銀のwebサイト「にちぎん☆キッズ」からの
引用箇所がありました。

個人的には、この「にちぎん☆キッズ」はよくできていると思います。

私の子どもは、現在小学2年生。

そろそろ、お金について学んでもよい年齢になってきましたので、
本日は、一緒にこのサイトを見ようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経済・行動経済学 | 06:40 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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