活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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わが友、恐慌

わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由
わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由
(2008/07/31)
松藤 民輔 商品詳細を見る

満足度★★★

金鉱山を経営する松藤民輔さんの経済エッセイ。

  「恐慌は僕の友人だ。」
  「この世界恐慌になるまで僕は15年待った。」

松藤さんのブログ「松藤民輔の部屋」は、
現在有料化されているので、会員ではない私は確認できませんが、
恐らく本書は、そのブログを元に編集されたものです。

私は、無料時代に何度かブログを拝読していましたが、
それほど熱心な読者ではなかったので、
どの程度が書き下ろしなのかは分かりません。

元々がブログの文章なので、語り口は軽やかで、
読んでいて非常に面白い内容です。

ソロモン・ブラザーズ時代の回顧録もあり、
松本大さん、シュガー明神さん、エリック・スプロットさん、
ジョン・メリウェザーさんなどの有名人も登場します。

ただ、松藤さんの一番の魅力は大胆な予想を言い切ること。

2007年夏頃に書かれた文章には、

  「僕の予想上2009年10月24日には、NYダウが現在の半値に
  なっていてもまったくおかしくない」

とあり、ダウは2007年に14,000ドルをマークし、
2009年2月現在8,000ドルを割っていますから、
かなり松藤さんの予想に近づいていることが分かります。

また、ペーパーマネーから「金」の世界へ転換したことには、

  「株はみな知っているけれども、金のことはだれも知らない。
  知らないから競争相手がいない。
  競争しない戦略は、僕を金の世界に集中させた。」

と記述があるので、金投資は、松藤さんなりの
ブルーオーシャン戦略を選択したとも考えられます。
ただ、15年待つにはそれなりの忍耐力が必要だったことでしょう。

以下、参考までに松藤さんが言及している指標など。

  ◆デイリー・バンクラプシィレーテッド
    →1%以下で株式市場はピークを打っている可能性が高い
  ◆ゴールド・シルバー・レシオ(GSR)
    →100へ向かうと世界は恐慌へ
  ◆アップサイド・イグゾーション
    →株価などの上げ疲れ、富士山型のチャートになる
  ◆エリオット波動
    →R・N・エリオットさんが確立したテクニカル理論
  ◆銅価格
    →銅価格の暴落は時代の転換点
  ◆エビの消費量とマグロ価格
    →これらの数値の上昇はバブルのサイン

この本から何を活かすか?

  「歴史を知らない人間は人ではない。豚にすぎない。」

これは、ヨーロッパのエスタブリッシュメントの考えとして
書かれていた言葉です。

松藤さんも、歴史から学ぶことをかなり重視しています。

私は今まで、歴史を学ぶことに積極的ではありませんでした。
無意識のうちに避けていたのかもしれません。

今年から、私は歴史を学ぶことを計画していますので、
少しずつ、豚から人へ近づいていきたいものです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 経済・行動経済学 | 10:22 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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