活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2009年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年03月

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「脳にいいこと」だけをやりなさい

「脳にいいこと」だけをやりなさい!
「脳にいいこと」だけをやりなさい!
(2008/11/07)
マーシー・シャイモフ 商品詳細を見る

満足度★★★

ポジティブシンキングのための「エクササイズ本」。

著者のマーシー・シャイモフさんによると、
幸せな生き方をしている人は、次の7つの「脳にいいこと」を
実践しているそうです。

  1. ネガティブ思考の「大そうじ」をする
  2. プラス思考で、脳にポジティブな回路をつくる
  3. 何事にも「愛情表現」を忘れない
  4. 全身の細胞から健康になる
  5. 瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる
  6. 目標を持ち、脳に眠る才能を開拓する
  7. つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える

本書では、この7項目を実現するためのエクササイズが
イラスト付きで分かりやすく紹介されています。

例えば、
  ・脳がプラスに向く「ソリューション・フォーカス」
  ・心のモヤモヤを取り除く「Mパワー・マーチ」
  ・脳をホッとさせる「4つの質問」
  ・脳のストレスをとり去る「思い出しエクササイズ」
など。
5分程度で簡単に取り組める、
メンタルトレーニング的なエクササイズが多い印象です。

また、本書の根底には、次の3つの法則があります。

  1. 拡大の法則
    → あなたを広げていくものが、あなたを幸せにしてくれます
  2. 支援の法則
    → 宇宙はあなたを支えています
  3. 引き寄せの法則
    → あなたが価値を認めるものが、あなたの周りに増えていきます

最近、少しブームが収まった感のある「引き寄せの法則」ですが、
ザ・シークレット」の著者として知られるロンダ・バーンさんの
エピソードも紹介されてました。

表紙には、著者であるシャイモフさんより、
訳者の茂木健一郎さんの名前の方が大きな文字で書かれています。
更に、帯の茂木さんの写真や“コペルニクス的転回”という
フレーズも目立ちます。

ですから、脳科学的解説を期待してしまうかもしれませんが、
プラス思考のエクササイズ本と割り切って読む方がベターでしょう。

この本から何を活かすか?

「ポジティブな回路をつくる祈りのエクササイズ」をやってみました。

  (1) 静かな場所で座り、目を閉じる。
  (2) ゆっくり深呼吸。息が身体の出入りするのを感じる。
    考えは思いのまま巡らせておく。
  (3) 次のフレーズを心の中で繰り返す。
        ・私の毎日が無事でありますように
        ・私が幸せでありますように
        ・私が健康でありますように
        ・私が平穏に生きられますように
    これを1~2分、心に穏やかさを感じるまで続ける。
  (4) 家族か友人の一人を思い浮かべて(3)と同じことを祈る。
  (5) 世の中のすべての人々のためにも、同じことを祈って
    心の膨らみを感じる。

私にとっては、普段「無事」や「平穏」を意識することが少なかったので、
このエクササイズで、むしろ現状の幸せに感謝することができました。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:27 | comments:4 | trackbacks:3 | TOP↑

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お金持ちになるマネー本厳選50冊

お金持ちになるマネー本厳選50冊
お金持ちになるマネー本厳選50冊
(2008/11/15)
水野 俊哉 商品詳細を見る

満足度★★★

いわゆる「マネー本」の書評集。

書店に行くと、マネー本が溢れかえっています。
これから投資をはじめようと思っている人が、玉石混交の中から
良書を探すのは難しい状況ですし、たとえ良書であっても
自分の目指す投資スタイルや性格に合うとは限りません。

そんな時に、役に立つのが本書のような要約本。

著者の水野俊哉さんは、数百冊のマネー本を読み、
その中から投資タイプ別に計50冊を厳選したようです。

私の見る限り、比較的新し目の入手しやすい本が
多く紹介されていますね。

各マネー本の紹介内容は、「ひとことで言うと」、「評価」、
「著者プロフィール」、「投資理論」、「書評」の項目で
分かりやすく、3ページずつにまとめられています。

また、本書では投資タイプを

  A:ライオンタイプ(アセットアロケーション+リバランス)
  B:サルタイプ(海外ETF投資、ポートフォリオ)
  C:カメタイプ(長期投資、個別株分析)
  D:ウサギタイプ(デイトレ)
  E:ヒツジタイプ(投資信託)

の5つに分類し、巻頭に掲載されている「投資スタイル診断チャート」で
自分の性格にあった投資スタイルを確認してから
読み進むことができるよう工夫されています。

水野さん自身が、「Aのライオンタイプ」のようなので、
若干のバイアスがかかっていない訳ではありませんが、
書かれている内容は、概ね客観的と言えるでしょう。

マネー本には賞味期限があります。
書店に並ぶ本の中には既に賞味期限が切れている本もあれば、
数十年たっても切れる気配がない本さえあります。

面白い点は、賞味期限が切れたと思われる本でも、
振り返ってみると、実は切れていないものが隠されていること。

選ばれた50冊については、実際に投資をしている人からすると、
「なんであの本が選ばれず、この本が選ばれているの?」
という疑問が、 多かれ少なかれあると思いますので、
厳選前に吟味された 数百冊のリストが掲載されていると、
もっと良かった気がします。

本書の一押しマネー本は、手にとって中身を確認していただくとして、
ここでは、50冊の中で当ブログで過去に記事にした本を紹介します。

  ・黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
  ・お金は銀行に預けるな
  ・大前流心理経済学
  ・サブプライム後の新資産運用
  ・マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術
  ・あなたに金持ちになってほしい
  ・バフェットの教訓
  ・投資信託にだまされるな!
  ・金融商品にだまされるな!
  ・億万長者 専門学校
  ・まぐれ
  ・経済は感情で動く
  ・黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編
  ・相場ローテーションを読んでお金を増やそう
  ・ETF投資入門

マネー本は読むこと以上に、時間をかけて検証することが大切。
検証は数時間で終わるものから、かなりの期間を要する場合もあります。

本書で本を選ぶ時間を短縮し、その分、検証する時間に回すのが、
賢いのではないでしょうか。

この本から何を活かすか?

本書の巻末には「マネー・投資本マトリックス」が掲載されていました。

私は、水野さんの本を初めて読んだので、知らなかったのですが、
web上では、「書評ブロガーマトリックス」が作られているようです。

で、よく見ると当ブログも、有名ブログに紛れて、
そのマトリックスに掲載されているように見えるのですが・・・

水野さんのブログには、

  「掲載基準には、“水野俊哉”の本を紹介したことがあるという
  バイアスがかかっています」

と記されています。

私は今まで水野さんの著書を紹介したこともなければ、
全く面識もないのに、このマトリックスに掲載していただいたようです。

水野さんの広い心に、多謝!

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| マネー一般 | 08:24 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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夢をかなえる メモの習慣

夢をかなえる メモの習慣
夢をかなえる メモの習慣
(2008/12/25)
佐藤 伝 商品詳細を見る

満足度★★★

  □ いま、メモ帳を持っていますか?
  □ 書くもの(筆記用具)を携帯していますか?
  □ いますぐ音声記録ができますか?
  □ 携帯電話の動画撮影機能を迷わず操作できますか?
  □ メモはアナログかデジタルのどちらか一方に偏らず、
    両方を臨機応変に使いこなせていますか?

これは本書に紹介されていた「メモをとる5大習慣のチェック」です。       

本文中には「メモを管理・活用する5大習慣チェック」も別途掲載され、
あなたのメモ・マイスター度が判定できるようになっています。

著者は、当ブログで約1年ぶりの紹介になる佐藤伝さん。
(2008年3月の記事:初対面3秒の魔法

本書では、メモのとり方・管理のし方・活用のし方の3点を解説し、
人生を豊かにするメモの習慣を身につけることを目指します。

特徴的なのは、メモを次の3種類に分類していること。

  1. リマインダー・メモ : 予定を忘れないために書き込む
  2. アイディア・メモ : 思いついたアイディアを書き込む
  3. ヴィジョン・メモ : 人生の夢を書き込む

「リマインダー・メモ」は断定形で、「アイディア・メモ」は疑問形でメモする。
そして、3つのメモの中で最も大切なのが「ヴィジョン・メモ」。

自分の人生を進むための「不動の北極星(ポラリス)」として、
手帳の先頭のページに書き、ことあるごとに読み返すことを勧めています。

但し、この「ヴィジョン・メモ」についての記述は数ページだけで、
本書約270ページの大半は、メモする道具や管理する道具の
説明で占められています。

メモ術全体の概要は、
常にメモできる環境の構築→メモ見直しで取捨選択し保存→PCに一元化
という流れになります。

アナログでメモするための道具、デジタルで管理するため道具、
メモする姿勢やタイミング、アイディアを出すためのエクササイズなど
かなり細かく紹介されていて参考になる点は多いのですが、
グッズの紹介が多すぎて、本筋が霞んでしまっているような気もします。

どうせなら、「夢をかなえる」部分に特化して、
あまりテクニックに走らず、Hack系のメモ術と一線を画する路線を
貫いた方が面白かったかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書からは、「アニバーサリー・リフィル」を採用します。

自分の周りの人たちの「誕生日」・「ご命日」・「記念日」を
専用のリフィル(システム手帳を想定)に、積極的に書き込んでいく。

とりあえず、リフィルさえ用意すれば、後は書き込んでいくだけで、
パラっとめむるだけで、今日は誰に声をかけたら喜ばれるかが分かります。

「人間関係をみるみるよくする」と書かれていますが、
その効果は1年以上継続してはじめて表れることでしょう。

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| ノウハウ本 | 06:21 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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緊急! 収益改善会議

緊急! 収益改善会議
緊急! 収益改善会議
(2008/12/17)
西田 順生 商品詳細を見る

満足度★★★

  「こんな理不尽な要求、やってられない!」

こう思っても、その会社の慣習やお得意様とのつきあいから、
声を大にして公の場で言える機会は、めったにありません。

本書の「収益改善会議」は、そんなビジネスパーソンの
“苦痛から逃れたい心理”をうまく応用して、
企業の負の遺産を整理して、利益アップを図ります。

「収益改善会議」の大まかな手順は次の通りです。

  1. 理由は分からないが、過去の慣習から慢性化している
    “意味のない仕事”や、お客様や他部門からの要求で
    “理不尽だと思いながらもやっている仕事”を洗い出す
  2. 洗い出された仕事の損失金額を計算する
  3. これらをリスト化する→「泣き寝入りリスト」
  4. 会議参加者は手ぶらで参加、事務局が泣き寝入りリストのみを配布
  5. 「泣き寝入りリスト」の損失金額の多い事例から議題に上げる
  6. 内容を吟味し、「加害者」を特定したうえで解決の方向性を検討
  7. 宿題を決め次回の会議へ

この会議の真髄は、みんなが思っているけれども
なかなか声に出せなかった事を、俎上に載せる機会をつくり、
“収益に直結する順番”という明確なルールの下に
メスを入れることにあります。

加害者特定というプロセスを経るので、重々しい雰囲気かと
思いましたが、実際の会議は“お祭り的”で和気あいあいと
進むそうです。ちょっと変わった会議ですね。

本書では、会議の具体的な進行例、レイアウト、
リストのフォーマットなどが掲載されていますから、
この会議に興味のある企業にとっては助かります。

本書で1点だけ気になったのは、
「利益率がたった1%増えるだけで利益が2倍に!」というレトリック。

これだけ聞くとスゴイと思うかもしれませんが、
元々の利益率が1%だとすると、利益率が1%増えると
1%+1%=2%になり、この時点で2倍になっているので、
利益が2倍になるのは当然のことです。

「利益の方程式」を説明するくだりで、著者の西田順生さんが
言いたかったことは分かりますが、誤解をまねく表現だと思います。

この本から何を活かすか?

「泣き寝入りリスト」による改善が機能したら、
次のステップとして「ブラックリスト」を作成し、
収益改善会議の土俵にあげます。

「ブラックリスト」とは、“利益額の悪いもの順に”並べた
自社の生産する全製品のリストです。

これを個人への応用を考えて、毎日の自分の行動を分解し、
効用度の低いもの順に並べた「パーソナル・ブラックリスト」
を作ってみるのはどうでしょうか。

個人の行動改善の助けになるかもしれません。

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| ノウハウ本 | 09:34 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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「ここ一番」に強くなれ!

「ここ一番」に強くなれ!
「ここ一番」に強くなれ!
(2009/02/19)
三田 紀房 商品詳細を見る

満足度★★★

大和書房、三輪さんより献本いただきました。ありがとうございます。

「ドラゴン桜」流ビジネス突破塾・第4弾。

本書で桜木建二が講義する内容は、「本番力」のつけ方。

  「人が失敗するとき、その9割は“本番力の欠如”が原因」

として、本書では、ここ一番でも空回りせず、「普通」の力が
発揮できるよう徹底した基礎力の強化を説いています。

ビジネスにおいては毎日が本番で、いざという時に
普段の何割の力が出せるかで成否が決まります。

必要なのは120%の力を発揮することではなく、「普通」にできること。

本書は名物キャラである桜木建二の言葉で語られていますから、
全編を通して刺激的なフレーズが並んでいます。

ところで本書は、昨日記事にした田中ウルヴェ京さんの本
図らずも、近いテーマを扱っていました。

しかし、方法論は全く異なります。

田中さんの本では、相手を意識せず自己ベストを出すことに
フォーカスしていました。いわばアスリート的な考えです。

一方本書では、「相手に勝つ」ことを第一条件として意識し、
相対的てっぺんを目指します。

これは、「勝つ」というゴールを見据えた考えです。
ドラゴン桜で東大合格を目指したときに、満点ではなく合格点を
狙った戦略的な方法と同じで、こちらの方が、よりビジネス的。

ただし、自己ベストを出すことも、相手に勝つことも、
実際にはどちらも必要ですから、どちらが良いというのではなく、
両方の技術を身につけることが望ましいでしょう。

私は、三田紀房さんの本では、モーニングで連載されている
ドラゴン桜のスピンオフ作品、「エンゼルバンク」も読んでいます。
こちらも、ますます面白くなっていますね。

本書の「ビジネス突破塾」のシリーズも、桜木建二の講義に続き、
将来はエンゼルバンクの海老沢康生の講義本が出るかも・・・

今後も、このシリーズから目を離せません。

この本から何を活かすか?

・「成功」の反対は「失敗」ではなく、「挑戦しないこと」
・「愛情」の反対は「憎悪」ではなく、「無関心」

これらは、よく聞く言葉です。

本書では、

  「反義語を考える思考は、物事に別方向から光を当てる訓練にもなる。」

とし、上記のようなシンプルな言葉の反義語を
誰かの言葉として知るのではなく、
自らの頭で考えることを勧めています。

それでは、「幸せ」の反義語は、「不幸」でないとすると何か?
改めて考えてみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:41 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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無欲の勝利

無欲の勝利 最高の自分を引き出す“求めない”技術
無欲の勝利 最高の自分を引き出す“求めない”技術
(2008/12/23)
田中ウルヴェ京 商品詳細を見る

満足度★★★

以前、『「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方』で
紹介しましたが、著者の田中ウルヴェ京さんは、
ソウルオリンピックのシンクロ・デュエットで銅メダルを獲得後、
現在はメンタルトレーナーとして活躍されている方です。

本書が伝えるのは、最高の能力を引き出すためのココロの使い方。

これは、スポーツ選手に限らず、一般のビジネスパーソンにも
必要なセルフコントロールの技術でしょう。

  「勝負強い人間は、ライバルに死ぬほど勝ちたいからこそ、
  勝ちを“あえて求めない”という、“逆説的な成功術”を実践している」

これを田中さんは「無欲の勝利」と呼んでします。

ライバルと自分の結果の差で、勝敗が決まりますが、
他人を過剰に意識せず、自分のできることのみに集中する。

本当の意味でコントロールできるのは、自分だけですから、
自分のパフォーマンスだけに注目するという訳です。

その時の心理状態は、適度の緊張と適度のリラックスが
バランスよくとれていて、スポーツ心理学では
「ピークパフォーマンス」と呼ぶそうです。

本書では、ピークパフォーマンスの状態をいつでも引き出せるよう、
定点確認、ライフライン、セルフトークなどの
メンタルスキルの身につけ方が分かりやすく紹介されています。

ただし、スポーツでは同じ条件下でそのパフォーマンスを競いますが、
ビジネス上ではあえて競合と同じ土俵で戦う必要はありません。

相手がその土俵で強いことが分かっていれば、
別の土俵を作っても良いのが、スポーツとビジネスとの
大きな違いでしょう。

ですから、ビジネスでは本書のように、自分の能力を最大限に
発揮できる技術も必要ですし、同時に他人との差別化で、
あえて戦わなくても勝てるブルーオーシャン戦略のような状態を
作り出すことも考えなければなりません。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されている「ライフライン」とは、自分の人生を俯瞰し、
過去の痛い自分と向き合うためのメンタルトレーニング。

B4くらいの横長の紙に、横軸を年齢、縦軸を幸福度とし、
0歳から現在の自分の年齢までの幸福度曲線を記入します。

その曲線上での当時の出来事を思い出し、ラインが落ち込んでいる
「谷」の部分に注目し、なぜ谷が訪れ、どうやってその谷から
回復できたかを読み解いていきます。

ラインの山の部分が自分の欲求であり、谷はその裏返し。

過去の痛い自分を確認するのが、いまひとつ気が進みませんが、
がんばってライフラインを書いてみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:41 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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この金融政策が日本経済を救う

この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)
この金融政策が日本経済を救う (光文社新書)
(2008/12/16)
高橋洋一 商品詳細を見る

満足度★★★

金融緩和派の主張が、駆け足で分かる本。

本書の主張を簡単にまとめると、次のようになります。

  現在の日本の景気後退は、サブプライム問題などの外的な
  要因に由来するものではなく、2006年の金融引き締めが原因。

  だから景気対策としては、金融政策を2006年当時に戻して
  金融緩和し、同時に減税政策を加味すればよい。

この考えに賛成か反対かは、意見の分かれるとことでしょう。

著者の高橋洋一さんは、小泉内閣で竹中平蔵さんのもとで
働いた方です。

また、米プリンストン大学の客員研究員を務めていたこともあって、
当時同大学に籍を置いていたベン・バーナンキ現FRB議長や
ポール・クルーグマンさんらの考えと基本的には同じ路線です。

高橋さんは、本書が「世界一簡単な金融政策の教科書」であるとし、
わかりやすく伝えるために、かなりざっくり書いたと言っています。

その関係で分かりやすく、面白く読める反面、
断定的で根拠が示されていない主張も多少見受けられますので、
その点は精査しながら読む必要があるかもしれません。

良くも悪くも「小泉劇場的」な印象でしょうか。

高橋さんは、最近話題のの麻生内閣の「2兆円の給付金支給」
については、2兆円なんてケチなことをいわず、
埋蔵金を使って20兆円くらいを定額給付にすべきと主張しています。

そういえば、バーナンキさんも「ヘリコプターから紙幣をまく」
ことを主張し、「リコプター・ベン」と揶揄されていましたから、
クルーグマンさんも含め、プリンストン大の方は、
ヘリコプターマネー論者が多いのかもしれませんね。

高橋さんは、基本的に日本の景気低迷の原因は、
2006年の量的緩和の解除と、同年と翌年に実施した誘導金利の
引き上げとしていますから、必然的に犯人は「日銀」である
ということになり、日銀批判につながります。

  「日本銀行というのは金利を上げるのが好きです。
  金融引き締めをしたら“勝ち”という、
  ちょっとバカみたいなDNAをもっています。」

確かに、マーケットに参加していると、日銀の認識が甘かったり、
対応が後手後手になっていると感じる点もありますから、
私も日銀に不満がないわけではありませんが、
さすがに、ここまでの放言はできません・・・

この本から何を活かすか?

本書では、日銀のwebサイト「にちぎん☆キッズ」からの
引用箇所がありました。

個人的には、この「にちぎん☆キッズ」はよくできていると思います。

私の子どもは、現在小学2年生。

そろそろ、お金について学んでもよい年齢になってきましたので、
本日は、一緒にこのサイトを見ようと思います。

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| 経済・行動経済学 | 06:40 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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今日からできる 上手な話し方

今日からできる 上手な話し方
今日からできる 上手な話し方
(2008/12/25)
臼井 由妃 商品詳細を見る

満足度★★★

コミュニケーションの極意を伝える本です。

著者の臼井由紀さんは本書の冒頭で書いています。

  「話し上手にならなくてもいい」

タイトルこそ、「上手な話し方」となっていますが、
本書の目的は「伝え上手」になることです。

コミュニケーションは、自分のトークを磨くのではなく、
まず相手と心を通わせることから始まります。

相手と心を通わせるためには、相手に興味を持ちよく知ること。
そのためには、聞き上手になることが大切。

臼井さんは、

  「行動も性格もすべて幸運を引き寄せるように変わっていく
  “話し方のコツ”をご紹介していきます」

と“まえがき”で書いている通り、本書には単なるテクニックではない
心が豊かになるような伝え方が説かれています。

例えば、お世辞と褒め言葉の違い。

  「お世辞は、相手をさほど知らなくても言えますが、
  褒め言葉は、相手を知り、相手の立場で考え、
  相手をじっくり見ないと言えません。」

本書では、心の伝え方が中心となりますから、
心のないお世辞と、心のこもった褒め言葉は、
はっきりと区別されていますね。

臼井さんは、若い時に吃音で悩んだ過去を持っています。

その当時、いろいろな方から受けた愛情や思いやりを
一つ一つ積み重ね、本当の話し方を学んでいった経験から
本書を綴っているので、どことなく温かさが伝わってきます。

もちろん、具体的な話し方についてのアドバイスも
書かれていて、実用面でも有益な本ですが、
それ以上に、人を癒す効果がある本のように思えます。

この本から何を活かすか?

  「知っていることでも、人に聞けば
  もっとほかの面を知ることができる」

これは、臼井さんが20代のときにアルバイトしていた
高級クラブで、ナンバーワンホステスだった「志麻さん」からの教え。

臼井さんは、「志麻さん」の教えを4つのポイントにまとめています。

  1. 話す側よりも聞く側になる
  2. あいづちに褒め言葉をプラスする
  3. 「教えてください」を素直に言う
  4. 意見は求められたら言う

私は、求められていないのに意見を言う傾向があります。

人の心をつかむのが上手になるために、この4つのポイントを
意識して生活してみます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 09:47 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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クラウドソーシング

クラウドソーシング 世界の隠れた才能をあなたのビジネスに活かす方法
クラウドソーシング 世界の隠れた才能をあなたのビジネスに活かす方法
(2008/07/23)
バリー リバート / ジョン スペクター 商品詳細を見る

満足度★★★

Wikipediaのような多くの人の知恵を利用する活動を、
企業として取り入れている具体例が紹介された本です。

クラウドソーシングとは、インターネット等を通じて
社外の不特定多数の人々に対しアウトソーシングを行うこと。

本書の原題は「We Are Smarter Than Me」であり、
「集団はメンバー1人ひとりより優れている」という考えが
クラウドソーシングの根底にあります。

本書自体も4000名からなるコミュニティの力によって
生み出され、クラウド(群集)とのコラボレーションによる
初めての書籍として話題になったようですね。

具体的事例として紹介される企業は、
アマゾン、リンデンラボ、P&G、インテュイット、M80など。
日本からはパズルで世界的に有名なニコリが登場。

製品の開発やマーケティング、顧客サービスの分野で、
クラウドの力を利用している企業があるのは分かりますが、
資金調達やマネジメントにまで活用している企業があるのは
私にとっては驚きでした。

  「自分たちの必要性や要求を満たせる状況が生み出せるなら、
  無償で手を貸すことを全く厭わない」

というインターネットコミュニティ上の性質をうまく利用し、
企業とコミュニティメンバー1人ひとりが
Win-Winの関係を築くことが、成功の鍵となるのでしょう。

本書はクラウドソーシングやウィキノミクスを詳しく知りたい方は勿論、
企業として実際に取り入れようと考えている方にも参考となります。

  「クラウドソーシングという現象を追求することはぜひ続けたほうがいい。
  それは未来のトレンドであり、その波に乗っていくべきである。」

これは、個人にとっても企業にとっても言えることかもしれません。

大前研一さんが、以前、本書を激賞してましたが
それも分かるような気がします。

この本から何を活かすか?

巻末には「クラウドソーシング成功の8つのガイドライン」が
提示されています。

  1. 裏方に徹する
  2. 立ち入る時機を知る
  3. 本物のコミュニティをつくる
  4. 秘密をつくらない
  5. 「完璧」であることを忘れる
  6. 場をかき回す
  7. 感謝を示す
  8. 先を見据える

これは、クラウドソーシングに限らず、インターネット以外のコミュニティや
組織の運営にも必要な示唆が含まれているような気がします。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:01 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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理系アタマのつくり方

理系アタマのつくり方
理系アタマのつくり方
(2009/01/07)
四ッ柳 茂樹 商品詳細を見る

満足度★★

理系的な思考プロセスをストーリー形式で学ぶ本。

著者の四ッ柳茂樹さんは、学校で分けられるいわゆる理系・文系の
分類とは異なる考えで、ビジネスパーソンに必要な能力を
「理系アタマ」と「文系アタマ」に区分しています。

  理系アタマ : 論理力、抽象力、計算力、実験力
  文系アタマ : 営業力、プレゼン力、コミュニケーション力

本書は、理系アタマを磨くための内容になっていますが、
四ッ柳さんは、理系アタマ、文系アタマ、両方の要素を
バランス良く取り入れていくことが大切と説いています。

そもそも、理系アタマと文系アタマという分類自体が
意味があるかどうかが疑問ですが、ビジネスで必要な能力である
こと自体は間違いありませんね。

本書の物語の舞台は、海外製品の輸入を行うとある中堅商社。

入社2年目の主人公(国分君)が、「ヨッツン」という人形の
輸入販売をするプロジェクトのリーダーに任命されるところから
物語は始まります。

初のプロジェクトリーダーに、戸惑い、壁にぶつかる国分君。

そこにメンターとなる謎の上司・中川さんが登場し、
いろいろなヒントを与え、国分君の成長を促しながら
プロジェクトを成功に導くというストーリー。

読者は、物語の主人公である国分君と一緒に、
論理力・抽象力・計算力・実験力の4つの能力を身につけるための
基本的な考えを学べるようになっています。

本書のターゲットは、

  「数学や論理的な考え方などがあまり得意ではない社会人」

正確に本書のタイトルを言い直すと、
「“文系アタマの人のための”理系アタマのつくり方」
という感じで、これらの考え方が超苦手な人には最適な本ですが、
それ以外の人には、内容が簡単すぎるように思えます。

この本から何を活かすか?

それでは、本書が簡単すぎると感じる人には、どんな本が良いのか?

このブログで過去に記事にした本では、

  ・ビジネスマンのための「数字力」養成講座
  ・いま、すぐはじめる地頭力
  ・地頭力を鍛える
  ・ブレイン・ティーザー ビジネス頭を創る100の難問
  ・サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル

などが良いのではないでしょうか。

私は、「フェルミ推定力養成ドリル」が、
まだ10問を終えたところです。
本日も、これから1問挑戦します。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 09:30 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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旅する力―深夜特急ノート

旅する力―深夜特急ノート
旅する力―深夜特急ノート
(2008/11)
沢木 耕太郎 商品詳細を見る

満足度★★★★

あの熱狂的ファンを持つ沢木耕太郎さんの著書、
深夜特急」の誕生秘話が明かされるエッセイ。

ちなみに「深夜特急」とは、沢木さんが26歳の時
(1970年代)に、香港を経由して、デリー発ロンドン行きの
乗合いバスの旅を綴った紀行文です。

正直、深夜特急ファン以外の方が読んで面白いかどうかは疑問。

前半は少年時代の沢木さんが、初めて旅をする話から始まり、
ノンフィクションのライターとしてデビューする経緯などが
語られているので、若干テンションは低めです。

しかし、後半に進むに連れ、旅に出るためのルート決め、持ち物、
資金、ノートの書き方など詳細に当時の裏話や手紙などが披露され、
次第に「深夜特急」を読んだ当時の、あの熱くなる感覚が蘇ってきます。

沢木さんは、

  「やはり旅にはその旅にふさわしい年齢があるのだという気がする」

と言います。

沢木さんの「深夜特急」は、20代半ばだったからこそできた旅。

しかし、本書を読むと、再び「深夜特急」が読みたくなり、
ついては、再び旅に出たくなる誘惑に駆られることでしょう。

それでは、適齢期を過ぎた人はどうしたらよいのか?

そのヒントは、“あとがき”に書かれている、
沢木さんのサイン会に来た男性のエピソードにありました。

  沢木さんは、本にサインをしながら、ある男性会話をし、
  彼の職業が歯科医であることを知り、こう話しかけます。

  「すると、あまり長期の旅行はできませんね」

  男性は、残念そうにうなずきます。

  「そうなんです」

  そう言ってから、男性はこう続けました。

  「だから、いまようやくローマに辿り着いたところなんです。」

  沢木さんは、最初、その言葉の意味わからず、男性の顔を見ました。

  「ローマまで来るのに7年かかりました」

  それを聞いて、沢木さんは、一挙に理解します。
  彼は休みのたびに少しずつ深夜特急のルートをなぞり、
  細切れに歩き、7年かけてローマに着いたのです。

  「もしかしたら・・・」

  「ええ、あと2、3年でロンドンに着きたいと思っているんです」

30年前の沢木さんの旅が、いろいろな形で人々に影響し、
受け継がれているようですね。
この男性のように、自分のできる範囲で旅を続けることが、
適齢期を過ぎてからの旅へも応用できそうです。

この本から何を活かすか?

本書の中で、語って欲しくないエピソードもありました。

一つは、あの旅でロンドンに着いたあと、沢木さんはどうしたか?

あの旅は読者が100人いれば100人なりの
旅の続きや終わりがあるので、
あえて語らなくてもよかったような気がします。

もう一つは、猿岩石について。

これも、わざわざ沢木さんがコメントしなくても・・・

とりあえず、私は大沢たかおさん主演のドラマは
見ていないので、GEOでレンタルしているか探してみます。

あと、若い世代では「深夜特急」を知らない方も多いようなので、
若い知り合いには、読むように薦めてみます。

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| 旅行・アウトドア | 10:12 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
(2008/12/24)
デビッド・アレン 商品詳細を見る

満足度★★★

森平慶司さんの訳で2001年に出版されていた
仕事を成し遂げる技術」の、田口元さんによる新訳改訂版。

「はじめてのGTD」とサブタイトルにある通り、こりらが基礎編で
以前、田口さんが翻訳されていた「ストレスフリーの仕事術」が
応用編という位置づけです。

ですからGTDを知りたい方は、本書を先に読んで、「仕事術」を
後から読むのが正しい順番となります。

さて、GTDとはGetting Things Doneの略で、本書の著者
デビッド・アレンさんが提唱する心理的ストレスを減らした
システマチックなタスクの管理手法です。

従来の時間管理術との一番の違いは、タスクの重要度に関係なく、
一度、頭の中の気になることをすべて、頭の外に追い出すこと。

GTDの5ステップは、次のようになります。

  1. 「気になること」をすべて1箇所に「収集」する。
  2. それぞれの意味と何をすべきかを明らかにする「処理」を行う。
  3. その「処理」の結果を「整理」する。
  4. それらの行動の選択肢を「レビュー」する。
  5. 選んだ行動を「実行」する。

本書では、GTDの概念、実際の導入方法、更には人生への影響まで
わかりやすく解説されています。

実際に、田口さんのサイトの百式IDEA*IDEAを拝見していると、
GTDの効果の程がよくわかりますね。

経済学者フランク・ナイトさんの「不確実性理論」でも知られる通り、
人は確率が計算できない不確実なものを嫌う性質があります。

「やりかけの仕事」が、頭の中にいくつもあることは、
人が嫌う不確実なものがある状況であり、潜在意識下において、
何らかのプレッシャーを受けることになります。

ですから、頭を空にして、以降の処理フローを
システム化するGTDの手法は、不確実な要素が確実に減って、
ストレスフリーにする効果があるのでしょう。

但し、人によっては、この手法が合わない場合もあり、
GTDがうまくいかないことが、新たなストレスを産むこともある
点に注意しなければなりません。

この本から何を活かすか?

アレンさんは、優れた思考ツールとして「ホワイトボード」を
推奨しています。

  「子どもがいる人は、子ども部屋にも置いてあげるといいだろう。
  (今でも自分が子どものときにあればよかったと思う)」

私も、ホワイトボード好きなので、自分の部屋はもちろん、
子ども部屋にも設置しています。

私のお勧めは、「ホワイトバリュー」の吸着式ホワイトボード。
少し値が張ることと、マグネットを付ける力が少し弱いことを除けば、
理想的なホワイトボードです。

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| ノウハウ本 | 09:53 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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容疑者ケインズ

容疑者ケインズ (ピンポイント選書)
容疑者ケインズ (ピンポイント選書)
(2008/08)
小島 寛之 商品詳細を見る

満足度★★★★

かなり前に、bestbookさんのブログで見かけて、
面白うそうだと思った本です。

前半は、経済学者ジョン・メイナード・ケインズさんの
「一般理論」の批判的解説。
理論の先見や誤謬、いわゆる公共事業の経済効果の是非が
平易に説明されています。

後半は、最新の経済理論や現在の経済状況に及ぶ
ケインズさんの洞察や影響を考察しています。

著者の小島寛之さんは、ケインズさんに対しアンビバレント
(両価的な)な気持ちを抱いているそうで、

  「ケインズのどこがダメでどこをスゴイと思っているのか、
  正直に書いた」

と述べています。

ケインズさんの理論に関する本は、今までも多数の本が出版されて
いますので、いまさらという感じを持つ方もいるかもしれませんが、
後半の、最近のサブプライムローン問題やバブル崩壊などについて
ケインズさんと小島さんの2重のフィルターを通して、
その現象を読み解くパートは、私にとってはかなり新鮮でした。

個人的にはケインズさんと言えば、株式投資を「美人投票」に
喩えるなど、投資家としての側面になじみがあります。

ケインズさんは、ファンダメンタルズよりテクニカルを重視し、
株式投資だけでなく、為替や商品先物など
かなり広範囲の取引を行い財を成しました。

私の中では「容疑者ケインズ」というよりも、
「投機家ケインズ」といったイメージでしょうか。

一時的には、破綻寸前の窮地に追い込まれながらも、
大胆な投機と慎重な長期投資を両立していくケインズさん。

小島さんは、ケインズさんに対し、

  「ちょっと先走りすぎて軽率だが、めちゃめちゃ鋭い洞察力を持つ
  アイディアマン。でまかせも言うが、真実を知っているのもこの男。」

と評しています。

この小島さんの持つ経済学者としてのケインズさんの人物像と、
私が持つ投機家としてのケインズさんの人物像が、
申し合わせたように一致して、妙に納得してしまいました。

本書は、プレジデント社のピンポイント選書。
このシリーズ、お買い得で当たりの本が多い感じがします。

この本から何を活かすか?

  「バブルは、いつはじけるのか?」

この問いについて、本書では物理理論を経済学に応用した
エコノフィジックスの分野での論文が紹介されていました。

バブル崩壊は「価格水準がピーク」のときに起こるのではなく、
「価格の偏りがピーク」のときに起きるのではないかという仮説です。

注目するのは、格差の度合いを示す“ジニ係数”。

ジニ係数が変化するからバブルが崩壊するのか、
あるいは、バブル崩壊にともなってジニ係数が変化するのか。

相関があるにせよ、どちらが原因でどちらが現象かによって
その意味するところが全く違います。

本書の短い紹介だけでは、不明な部分も多いので、
もう少し調べて見たいと思います。

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| 経済・行動経済学 | 06:52 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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しあわせは、すぐ近くにある。

しあわせは、すぐ近くにある。 今日から成功できる39の法則
しあわせは、すぐ近くにある。 今日から成功できる39の法則
(2008/12/16)
マツダミヒロ 商品詳細を見る

 満足度★★★

わたしたちの日々の暮らしの中に隠されている、
幸せで豊かに生きるために必要な、39個の法則が書かれた本です。

すごい特別な法則が紹介されているという感じではなく、
言われてみると、「そうだよな~」といった小さな気づきが
得られる法則が並んでいます。

大切な点は、ありふれた生活の中にも、
ちょっとした学びが隠されているということでしょう。

本書は、「法則」、「その説明」、「魔法の質問エクササイズ」
という構成になっています。

例えば、「シャンパンタワーの法則」(一部抜粋)

  シャンパンタワーは一番上から注ぎます。

  それが満タンに満たされたら次のグラスを満たすために
  次々とシャンパンが流れていきます。

  一番上のグラスを自分に見立ててください。
  次の段のグラスは家族、その下のグラスは友人、
  そして会社のお客さまなど。

  まずは自分を満たす。それができて初めて、
  他の人たちを本当の意味で助け、満たすことができるのです。

  自分のことを満たすために、何ができますか?

本書で紹介される法則は、あくまで著者のマツダミヒロさんが
発見したものに過ぎません。

ですから、読者一人ひとりにとって、
本当に響くものかどうかは分かりません。

しかし、本書の真の目的は、39の法則を「例題」として、
日々の生活の中で、自分だけの法則を発見することにあります。

やはり、自分で見つけた気づきに優るものは
ないということでしょう。

この本から何を活かすか?

  「今、目の前で起こっていること、それにもきっと意味があるはず。
  それを“法則化”することで、自分のモノにしましょう。」

マツダさんは、自分で法則を作ることを推奨し、
巻末の付録で、「法則の作り方」を次のように説明しています。

  ステップ1.「発見する」

    普段は気にしない、身のまわりのものを意識することで、
    一つ“法則の素”になるものを発見する。

  ステップ2.「考える」

    本書の39の法則をヒントに、“法則の素”から
    どんな学びがあるかをイメージする。

  ステップ3.「名前をつける」
    自分ならではの覚えやすい、わかりやすい名前をつける。

マツダさんのサイトでは、読者が作った法則を募集しているようです。

ということで、私が考えたのが北海道らしく「雪かきの法則」。
(ちなみに、上記サイトに応募はしていません)

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| 心に効く本 | 09:42 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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わが友、恐慌

わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由
わが友、恐慌──これから日本と日本人の時代が訪れる8つの理由
(2008/07/31)
松藤 民輔 商品詳細を見る

満足度★★★

金鉱山を経営する松藤民輔さんの経済エッセイ。

  「恐慌は僕の友人だ。」
  「この世界恐慌になるまで僕は15年待った。」

松藤さんのブログ「松藤民輔の部屋」は、
現在有料化されているので、会員ではない私は確認できませんが、
恐らく本書は、そのブログを元に編集されたものです。

私は、無料時代に何度かブログを拝読していましたが、
それほど熱心な読者ではなかったので、
どの程度が書き下ろしなのかは分かりません。

元々がブログの文章なので、語り口は軽やかで、
読んでいて非常に面白い内容です。

ソロモン・ブラザーズ時代の回顧録もあり、
松本大さん、シュガー明神さん、エリック・スプロットさん、
ジョン・メリウェザーさんなどの有名人も登場します。

ただ、松藤さんの一番の魅力は大胆な予想を言い切ること。

2007年夏頃に書かれた文章には、

  「僕の予想上2009年10月24日には、NYダウが現在の半値に
  なっていてもまったくおかしくない」

とあり、ダウは2007年に14,000ドルをマークし、
2009年2月現在8,000ドルを割っていますから、
かなり松藤さんの予想に近づいていることが分かります。

また、ペーパーマネーから「金」の世界へ転換したことには、

  「株はみな知っているけれども、金のことはだれも知らない。
  知らないから競争相手がいない。
  競争しない戦略は、僕を金の世界に集中させた。」

と記述があるので、金投資は、松藤さんなりの
ブルーオーシャン戦略を選択したとも考えられます。
ただ、15年待つにはそれなりの忍耐力が必要だったことでしょう。

以下、参考までに松藤さんが言及している指標など。

  ◆デイリー・バンクラプシィレーテッド
    →1%以下で株式市場はピークを打っている可能性が高い
  ◆ゴールド・シルバー・レシオ(GSR)
    →100へ向かうと世界は恐慌へ
  ◆アップサイド・イグゾーション
    →株価などの上げ疲れ、富士山型のチャートになる
  ◆エリオット波動
    →R・N・エリオットさんが確立したテクニカル理論
  ◆銅価格
    →銅価格の暴落は時代の転換点
  ◆エビの消費量とマグロ価格
    →これらの数値の上昇はバブルのサイン

この本から何を活かすか?

  「歴史を知らない人間は人ではない。豚にすぎない。」

これは、ヨーロッパのエスタブリッシュメントの考えとして
書かれていた言葉です。

松藤さんも、歴史から学ぶことをかなり重視しています。

私は今まで、歴史を学ぶことに積極的ではありませんでした。
無意識のうちに避けていたのかもしれません。

今年から、私は歴史を学ぶことを計画していますので、
少しずつ、豚から人へ近づいていきたいものです。

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| 経済・行動経済学 | 10:22 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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榊原式スピード思考力

榊原式スピード思考力
榊原式スピード思考力
(2008/12)
榊原 英資 商品詳細を見る

満足度★★★

元財務官で「ミスター円」と呼ばれた、榊原英資さんによる
「考える力をつける」ための知的生活のススメが書かれた本。

思考力を高めるためのヒントが50項目にまとめられ、
非常に読みやすく書かれています。

内容は、あまりにもノーマルで、
本当に本人が書いたの? と思わせるほど。

榊原さんだからといって、極端な意見を期待したわけではありませんが、
ちょっと拍子抜けするぐらい、まっとうな事が書かれています。

逆に言うと、本書は誰にでも適用できる内容で、
榊原さんの鋭い意見の背景には、こういった地道で
王道を行く努力があったことを窺い知ることができますね。

勧められている内容をいくつか挙げてみると、
常識を疑う、知的謙虚さを持つ、自分の意見を変える柔軟性を持つ、
異分野に興味を持つ、成功するまであきらめないなど。

具体的行動としては、ディベートを楽しむ、歴史を学ぶ、
早起きする、メモをとらない、読んで書く、運動するなどです。

榊原さんらしいという点では、
インド経済研究所を主宰していることもあり、
インドについての言及があったり、ジョージ・ソロスさん
考えを引用している部分が数ヶ所あることでしょうか。

ソロスさんがよく使う言葉「可謬性(fallibility)」は、
(人の判断は常に間違っている可能性があるという意味で、
元々はカール・ポパーさんの用語)ソクラテスさんの「無知の知」に
通じていると、私は本書を読んではじめて認識しました。

全体的には、軽めの語り口で書かれていますので、
「スピード思考力」ならぬスピード読破ができる本です。

この本から何を活かすか?

  「年令に関係なくいくつでも暗記しよう」

榊原さんは60歳を過ぎた現在でも、
何度も反復して暗記することを続けているようです。

この言葉を読んで、私は最近、
暗記する機会がなくなったことを反省。

NHKラジオ「実践ビジネス英語」を聞いていて、
知らない単語がでてきても完全にスルーしていましたが、
それじゃあ向上がありませんね。(関連記事は、こちらこちら

少しは、単語を暗記するようにします。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:26 | comments:2 | trackbacks:3 | TOP↑

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1063人の収入を60日で41%アップさせた目標達成する技術

-1063人の収入を60日で41%アップさせた-目標達成する技術 ~どんな目標も達成できる「成功の心理学」~
-1063人の収入を60日で41%アップさせた-目標達成する技術 ~どんな目標も達成できる「成功の心理学」~
(2008/12/12)
マイケル・ボルダック 商品詳細を見る

満足度★★★

著者のマイケル・ボルダックさんの衝撃的な過去の告白から
本書は始まりますが、内容は比較的オーソドックスな自己啓発本です。

前半では「感情のマスター」と「フォーカスする力」、
後半では「潜在意識への働きかけ」と「アフェアメーション
(本書ではインカンテーションと表現されています)」
について書かれています。

目標が達成できないのは、目標に集中し続けることができないから。

それでは、どうしたら目標にフォーカスし続けるられるのか?

この問いに、ボルダックさんは「質問」と答えます。

人は質問されると、瞬間的にそのことについて考えてしまう
性質があります。

この性質を利用し、適切な内容を適切なタイミングで
自分に質問し続けることで、目標を見失わないようにコントロールする。

これが、感情のコントロール、行動のコントロールへとつながり、
ひいては目標達成という結果をもたらします。

  「人生の質は質問の質で決まる!」

つまり、質問はフォーカスする力の源泉であり、
一瞬で人生を変えるほどパワフルな力を持つ成功の鍵であると
ボルダックさんは説明しています。

私の印象としては、自己啓発本としては可もなく不可もなく
という感じで、フォレスト出版の本なので短時間で読めるのが
一つの特徴でしょうか。

また、タイトルの「1063人の収入を60日で41%アップさせた」は、
妙に具体的な数値を使っていますが、特に根拠は示されていません。
(タイトルにするくらいですから、何らかの根拠はあるのでしょう)

本のタイトルには、不当表示という概念がないのかも
しれませんが、言った者勝ちで、なんでもアリの状態が
蔓延していくのもどうかと思います。

この本から何を活かすか?

ボルダックさんは、「質問」によってフォーカスを
コントロールするために、1時間毎に携帯電話に自分からの
質問メッセージを受け取るようにしているそうです。

1時間毎だと、ちょっと邪魔くさいかもしれませんね。

一日に何回が良いかは、やりながら調整するとして、
とりあえず、私はPCのリマインダーに自分向けの質問を
設定してみることにします。

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| 目標達成本 | 10:41 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル

サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル
サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル
(2008/10/23)
ローレンス・ワインシュタイン  /  ジョン・A・アダム 商品詳細を見る

満足度★★★★

歯ごたえのある「フェルミ推定」問題集。
100問以上掲載されています。

エンリコ・フェルミさんが考案した、つかみどころのない
算出困難な数値を、短時間で概算させる「フェルミ推定」。

この種の関連本が、2008年に話題になったので、
本書のタイトルに採用されていますが、原題は
「Guesstimation(当て推量)- Sloving the World's Problems
on the Back of a Cocktail Napkin」です。

例えば、こんな問題です。

  「世界中のすべての人間をぎゅうぎゅうに寄せ集めるとしたら、
  どのくらいの広さが必要でしょうか。大都市や州、小さな国の面積に
  例えてみてください。」

ただし、本書の真骨頂はもう少し、理科っぽい要素が入った問題が
数多く収録されていること。

  「スパイダーマンは、6両編成の暴走した電車を周囲の建物に
  向かって自分の糸を繰り出し、その糸を10~20ブロック引っ張って
  電車を押しとどめました。
  彼はどのくらいの力をかけなくてはならないのでしょうか。
  単位にニュートン(N)とトンを使って答えを出してください。」

完全に柳田理科雄さんの「空想科学読本」の世界ですね。

本書の目標は、答えを1/10~10倍以内にすること。
つまり、ほぼ同じ桁であればOKということです。

そのために、数値を指数表示(科学的表記法)し、
上限と下限の数値から、ざっくりと相乗平均(簡便法)を
出すことで推定します。

後半で単位換算の必要なエネルギー問題が出題されていますので、
学生時代に理科を避けて通ってきた方には、少し苦しいかもしれませんが、
理系出身の方、クイズ好きの方には、ワクワクする一冊です。

問題ページの裏にヒントが掲載され、すぐに答えが見えてしまわないように
例解も章ごとにまとめられ、詳しく解説されています。

また、巻頭では問題を解く方針が示され、必要な単位、役立つ数値などは
巻末にまとめられていなど、細かな配慮がある点もイイですね。

英語を勉強したい方には、
原書「Guesstimation」を購入するのもいいかもしれませんね。
英語の勉強にもなり一石二鳥で、しかも、時期によっては
日本語版より安いかもしれません。

参考までに、当ブログで過去に紹介したフェルミ推定関連の本です。
  ・「地頭力を鍛える
  ・「いま、すぐはじめる地頭力
  ・「ブレイン・ティーザー ビジネス頭を創る100の難問

この本から何を活かすか?

この手の問題の良い点は、紙とペンさえあれば、
いつでもどこでも楽しめることです。

原題どおり、ペーパーナプキンの裏に書いて考えることもできます。
(ペーパーナプキンに裏も表もないような気もしますが)

私は、まだ数問にしかチャレンジしていないので、
とりあえず、本書からメモ帳にいくつか問題を書き写しました。

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| パズル・DIY | 06:32 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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世界潮流の読み方

世界潮流の読み方 (PHP新書)
世界潮流の読み方 (PHP新書)
(2008/12/16)
ビル・エモット 商品詳細を見る

満足度★★★

欧米で発行部数100万部を誇るイギリスの経済誌「エコノミスト」
の元編集長で「日はまた沈む」や「日はまた昇る」の著者として
有名なビル・エモットさん。

本書は、そのエモットさんによる世界を鳥瞰したコラム集です。

月刊誌「潮」、「Voice」そして「朝日新聞」に寄稿した記事を
元に書下ろしを加えているようです。

本書の特徴は、とにかく言及が「広い」こと。

まず登場する地域は、日本・アメリカ・イギリス・イタリア・
中国・インド・韓国・アフリカ・イラン・ドバイ・・・

更に扱うテーマは、政治・外交・金融・環境問題・レジャーと娯楽。

広範囲の論評を詰め込んだ、「幕の内弁当的」な印象です。

いろいろなおかずをちょっとずつ食べたい人もいれば、
カツ定食のように一点集中でおかずを食べたい人もいるので、
そこは好みが分かれるところでしょう。

エモットさんは、いずれのコラムも現地に足を運び、
取材を重ねて書いているそうですから、
その内容は信頼に足るものなのでしょう。

しかし、初出典が2006年7月~2008年9月までと、
2年以上にも及ぶ期間の記事を編集しているので、
現時点で読むと若干事実関係が前後していたり、
新鮮さを失っている記事があるのは否めません。

長らく日本に滞在した経験から、日本の内側と外側の
両方の視点で語られる意見は貴重ですが、
個人的には、エモットさんの母国であるイギリス絡みの洞察に
もっとも興味を引かれました。

首相がブレアさんから、ブラウンさんに交代してから、
日本に住んでいると、イギリスの話題を聞く機会が減りました。

その点は、イギリスや他の国から見ても同様で、
日本の首相が小泉さんから、それ以降の安倍さん・福田さん・麻生さん
と代わるにつれ、日本の話題が少なくなっていることを
物語っているのかもしれません。

カリスマ性のあるリーダーの跡を継ぐことは、
洋の東西を問わず、難しいということでしょう。

この本から何を活かすか?

  「ダミング・ダウン(dumbing down=知的水準の低下)の時代」

近年とくに欧米で、年長者やインテリ階級の人たちが、
総じて現代人の生活がもはや文化的でないと嘆いているそうです。

エモットさんは、この傾向をメディア側の発信する情報の
変化によるものと指摘しています。

現代に溢れる情報の中には、大量の質の低い情報と、
ごく一部の質の高い情報が混在しています。

メディアの情報発信に、このダミング・ダウンが起因するとしても、
最終的に問われるのは、私たち一人ひとりの情報選択能力に
外なりません。 

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| 社会・国家・国際情勢 | 07:35 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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北海道いい旅研究室 11

北海道いい旅研究室 11
北海道いい旅研究室 11
(2009/02)
舘浦 海豹 商品詳細を見る

満足度★★★★

予め断っておくと、入手しにくい本なので、
上記リンクのAmazonでは取り扱いがない場合もあります。
(取り扱い店舗等は別途紹介)

さて本書は、おもいっきりローカルで、
北海道の温泉情報を中心に発信する、「主張」のある本です。
舘浦あざらしさん責任編集。

基本的に、ゴージャスなホテルなどは一切登場しません。

一応、国内ガイド誌というカテゴリーに入り、
形態は雑誌(ひょっとすると同人誌?)になります。

創刊は1999年で、不定期ですが1年に1冊ぐらいのペースで、
忘れた頃に出版されます。本書はその11号。

ただし、本書は出す側だけでなく買う側も、
世間の常識からすると変わり者ですから、
独特の嗅覚で新しい号の出版を嗅ぎつけているはずです。

本書のアンケートによると、読者が宿に求める条件は、

  1位 正しい温泉がある
  2位 手作りで地域色のあるおいしい食事
  3位 清掃が行き届いている

となっています。

ここで1位となっている「正しい温泉」とは、
本書で以前から繰り返される主張で、「源泉かけ流し」や
「100%天然温泉」とは全く異なる温泉です。

条件は、非塩素殺菌及び非循環ろ過であること。
地下水での多少の加水や加温はOKという考えです。

要するに、人工的化学物質を含まない新鮮な温泉ということです。

今号は、「北海道88名湯巡礼の旅・完結編」と
「椎名誠さん単独インタビュー・後編」の2大特集が目玉。

  「少数派であることを恐れない」

とは、巻頭の舘浦さんの言葉ですが、
本書はまさにその精神を貫き続けています。

本書の取り扱い店舗は、北海道内241店、同外50店。
東京では、紀伊国屋書店、ジュンク堂、三省堂、リブロなどの
一部の店舗です。
web上では、次のサイトでの取り扱いを見つけました。

紀伊国屋書店 BOOK WEB
ジュンク堂 BOOK WEB
セブンアンドワイ

北海道にお越しの際は、本書を片手に、
「正しい温泉」を巡ってみてはいかがでしょうか?

この本から何を活かすか?

「北海道88名湯巡礼の旅」の42ヵ所目として
“冬の吹上温泉(十勝岳温泉)”が紹介されています。

  「盗撮バカとエセ温泉マニアであふれかえる
  夏の吹上温泉には近寄るべからず」

という解説付きで。

私は、もう5年くらい冬の吹上温泉に入っていない気がします。

気合を入れて、久しぶりに挑戦してきます。

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| 旅行・アウトドア | 06:37 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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出社が楽しい経済学

出社が楽しい経済学
出社が楽しい経済学
(2009/01)
吉本 佳生 NHK「出社が楽しい経済学」制作班 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、NHK教育テレビで2009年1月10日から全12回で放送の
(毎週土曜23:00~23:29)「出社が楽しい経済学」を
ベースに書籍化したものです。

選ばれたテーマは、番組制作スタッフの方が
仕事を始めてから学ぶ経済学として、面白くて役に立つと思った
内容だけに絞られています。

サンクコスト、機会費用、逆選択、囚人のジレンマ、共有地の悲劇、
ネットワークの外部性など12のテーマ。

もちろん経済学の中でも特定の分野を扱っているに過ぎませんが、
経済学が「意外に面白く、けっこう役に立つ」ということを
伝えるには良いテーマが選ばれている感じがします。

ドラマ仕立てになっているテレビ番組とは異なり、
本書はストーリー形式にはなっていません。

身近な事例を多く採り上げ、実社会での活用の視点から
楽しく経済学が学べるように工夫されています。

本書の執筆分担は次の通り。

  まえがき:吉本佳生さん
  各テーマ
    本文:制作スタッフ(?)
    ミニ講義:吉本佳生さん
    番組裏話:ディレクター
  あとがき:チーフ・プロデューサー

多数の執筆者が絡んでいる割には、吉本さんの目が
行き届いているだけあって、全体にも統一感がありますし、
ディレクターの番組裏話もなかなか気が利いていて、
良いアクセントになっています。

また、番組制作後、スタッフの会話の中でも
テーマとして扱った経済用語が飛び交うようになったそうです。

本を読む人にも、番組を見る人にも共通して言えることですが、
大切なことは、用語を使って分かったつもりになることではなく、
その考えを元に合理的な判断が下せるようになることでしょう。

この本から何を活かすか?

以前の吉本さんの著書で、この番組がスタートすることは
知っていましたが、タイミングを逃して、まだ見ていませんでした。

ちなみに、今週土曜日(2月7日)放送のテーマは「モラルハザード」。

今回は、録画予約しました。

ちなみに再放送は、教育テレビ木曜午前0:45~1:14(水曜深夜)、
BS2土曜午前5:00~5:29です。

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| 経済・行動経済学 | 10:25 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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やる気のスイッチ!

やる気のスイッチ!
やる気のスイッチ!
(2008/11/21)
山崎 拓巳 商品詳細を見る

満足度★★★

  「昨日のやる気を、今日出せないあなたへ。」

この書き出しで始まる本書は、
山崎拓巳さんが、やる気が出せないあなたに贈る自己啓発書。

私は、どちらかというと、前日のやる気が次の日に出せても、
朝のやる気が、夜まで続かないタイプです。

いずれにせよ、モチベーションが低下した時に、
自分で「やる気のスイッチ」を押して、
セルフコントロールできるようになりたいものですね。

ただし、どんな状況にも効く万能の「やる気のスイッチ」はありません。

従って、私たちがやるべきことは、1つのスイッチの強化ではなく、
いくつものスイッチを用意し、種類を増やすこと。
その状況に合ったスイッチを選んで、
よいタイミングで押すことでやる気の維持を図ります。

本書で紹介される「やる気のスイッチ」は34個。

中でも私が気に入ったのは、
32番目のスイッチ「アンティークとボロ」。

  アンティークとボロの違いは、時間が経つことにより、
  価値が上がるか下がるかの違い。
  人間も同じ。
  年令を重ねるごとに、価値が上がったり下がったりする。

私も、それなりに年令を重ねていますから、
自分がボロになっていないかを自問し、
本物のアンティークになれるよう、一流のものに触れる機会を
作りたいと思います。

山崎さんの本を読むのは、私にとって
人生のプロジェクト」以来、約1年ぶりでした。

その時の、イメージ写真+数行のメッセージという
構成から比べると、本書の文字数は増えています。

約160ページの内、半分くらいが文字でしょうか。
それでも一般の本から比べると文章量は圧倒的に少なめ。

しかし、刺さる言葉が厳選されていますから、
文字で埋められていない空間が、言葉を浸透させる間として
十分に活かされている感じがしました。

この本から何を活かすか?

  「すべてはうまくいっている」
  「凄いことはアッサリ起きる」
  「私は光を選択する」

これらは、“心が乱れたら、おまじないで正す”という
スイッチで紹介されていたフレーズ。

声に出すと、自分の心に「素敵な傾向」を
与えてくれる言葉。自分でも考えてみます。

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| 心に効く本 | 10:13 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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成功ハックス

成功ハックス
成功ハックス
(2008/11/22)
大橋 悦夫 商品詳細を見る

満足度★★★

読んだ本の内容を「質問文」にして、自分に問いかけているか?

質問されると、瞬間的に脳にスイッチが入り、
そのことについて考えるようになるものです。

これは「読んだ本の内容を質問文にして自分に問いかける」
という本書10番目のHacksをそのまま質問文に変換し、
私自身に問いかけたものです。

本書では、成功本を読んだだけに終わらせないための
処方箋として、35個のHacksが紹介されています。

どちらかというと、Hacksというより、
成功へ向けてのエクササイズという感じでしょうか。

構成としては、次の3つに大きく分かれています。

  1. あなたの目標を見つけるためのハックス
  2. 「成功本」が提唱するノウハウを実践するハックス
  3. 「成功本」が提唱するノウハウを効果が出るまで継続するハックス

著者の大橋悦夫さんは、ブログ「シゴタノ!」
有名な方だけあって、ブログを継続するためのハックスに
多くのページを割いているのが特徴的。

また、大橋さんは、あまり踏み込んで解説をしていませんでしたが、
習慣を継続するための“がんばり過ぎ防止策”として、
「気分=相場」と捉え、「ドル・コスト平均法(定時定額買付)」の
考えを導入していました。

せっかくですから、ここで少し考えてみます。

例えば、毎日「散歩」する習慣。

  ・距離を決める→定時定数買付→気分が乗らないと時間がかかる
  ・時間を決める→定時定額買付→気分が乗らないと距離が短くなる

ポイントは1回当たりの効果ではなく、継続しやすさ。
この例では、距離よりも時間を決めた方が長続きするのは明白です。

もともとドル・コスト平均法は継続することが目的の
手法ではありませんが、ちょとした発想の転換で
全く関係のない分野にも応用できるものですね。

この本から何を活かすか?

本書のHacksからは、次の2つを実践してみます。

  Hacks1  毎日5分だけ「やりたくないこと」と「やりたいこと」を書く
      →目標を見つけるためのハックス。今日から実施。

  Hacks16  気になるブログはRSSリーダーに入れない
      →行動ハックス。いきなり定期購読しないで試用期間は
       ブックマークで読み、玉石混交の玉を増やす。

Hacks1は正直、いつまで続くかわかりませんが、当面続けてみます。

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| ノウハウ本 | 09:26 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100

知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
(2008/11/29)
永田 豊志 商品詳細を見る

満足度★★★

フレームワークの「レファ本」。

1つのフレームワークを、見開き2ページで
図表を使いながら簡潔に解説しています。

自分がいつも使うフレームワークって、案外固定化していますから、
ちょっと切り口を変えたい時など、手元にあると便利な一冊です。

著者の永田豊志さんは、アウトプット濃度を高めるポイントとして、

  (1) フレームワークを使いこなして、最短で本質に到達
  (2) チャートを使いこなして、データの整理と見える化
  (3) ITを使いこなして、アウトプット効率の最大化

の3点を挙げ、これを「現代のナレッジワーカーに必要な3種の神器」
と呼んでいます。

本書の構成も基本的に、この考えに基づいています。

  第2章 ビジネス戦略に使えるコンセプトフレームワーク28
    →MECE、仮設思考、SWOT分析、バランススコアカードなど
  第3章 カイゼン、時間管理に使えるフレームワーク17
    →PDCA、GTD、プロコンリスト、ハインリッヒの法則など
  第4章 マーケティングとアイディアの発想に使えるフレームワーク20
    →マーケティングプロセス、AISAS理論、PSM分析など
  第5章 数値を魅力的に伝えるデータチャート23
    →チャート作成3つのステップ、チャート作成の注意点など
  第6章 知的生産を高めるアウトプットTips12
    →ショートカットキー、ブラインドタッチ、検索効率化ルールなど

各フレームワーク解説ページのフッターには、
「このフレームワークを使っている人はこんなものも使っています」
と関連する他のフレームワークの紹介があるので便利です。

まるでアマゾンのレコメンドリストのようですね。

各章末には、部長と担当者の会話によるミニドラマで
簡単なおさらいができるようになっていますが、
私には、このパートがあまり必要に感じませんでした。

それよりも、左ページにしかページ番号を振っていなかったり、
用語索引が掲載されていないなど、レファレンス・ブックとしては
もう少し使い勝手を改善できる点がありますので、
そちらに注力して欲しかったところです。

この本から何を活かすか?

「目的に合わせてチャートを選んでくれるサービス」として
Chart Chooser”が紹介されていました。

17種類のチャートの中から目的にあったチャートを選び、
そのデータをExcelまたは、PowerPointのファイルとして
ダウンロードできるwebサービスとのこと。

テンプレートなので、当然ダウンロードしたファイルに
データを入れ直すことは可能で、
簡単に高品位なチャートが作れるそうです。

永田さんは、「Excelのデフォルト書式を使うよりずっとクール」
と表現していますので、私も一度使ってみることにします。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 10:01 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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