活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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「日本の経営」を創る

「日本の経営」を創る
「日本の経営」を創る
(2008/11/22)
三枝 匡 / 伊丹 敬之 商品詳細を見る

満足度★★★★

この記事を書いている1月15日現在、まだ2009年1月度は
半分残っていますが、今月の暫定ベストと考えられる一冊。

とりあえず、私が付箋を貼った箇所も今月最多です。

本書は、企業経営者の立場である三枝匡さんと、
経営学者の立場にある伊丹敬行さんが、5回の対談を通して
「これからの新しい日本流・経営のあり方」を探る本です。

同じ年令で、面識がないまま一橋大学を同期で卒業したお2人が、
20代後半にスタンフォード大学のキャンパスで、
三枝さんは学生として、伊丹さんは助教授として知り合うことになる。

このように、お2人の個人史を振り返るかたちで対談が始まり、
過去の日米の経営を比較しながら、
対談はどんどん深いところへ入って行きます。

それぞれ歩んだ道のりは違うものの、
一貫した主張を持つお2人の対談は非常に密度の濃いもので、
対話によって考えが昇華していくさまが見て取れます。

現場で培った三枝さんの洞察と、伊丹さんの経営理論が
かみ合い、真の「日本の経営」像が次第に明らかになっていく。

私は過去の記事で、
「対談本は(自分も加わって)鼎談本として読む」
という読み方の提案をしましたが、正直に言って今回は、
私がお2人の対談に割って入れる箇所は、ごく僅か。

ほとんど、ふむふむと聞く側に回ってしまいました。

個人的には、私の大好きな三枝さんの三部作
戦略プロフェッショナル経営パワーの危機V字回復の経営
の裏話を聞けただけでも、かなり得をしたような気がします。

この本から何を活かすか? 

  「現象を抽象化して、現実に即して解凍する」

自分の経験を抽象化して、概念として冷凍保存しておくと、
一見違った状況に遭遇しても、概念なら広く適用できるので、
それを現場に合わせて解凍することで、
今まで経験していない新しい状況にも対処できる。

本書には、この考えについて分かりやすい図解付きで
説明されていますが、これは「経営」に限った話ではありません。

例えば読書においても、本の内容を抽象化して保存し、
現実に即して解凍することは欠かせません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  

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| 経営・戦略 | 06:33 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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