活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2008年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年02月

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景気サイクル投資法

景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)
景気サイクル投資法 (Pan Rolling Library)
(2008/11/21)
鈴木一之 商品詳細を見る

満足度★★★

「景気敏感株」に特化した投資法を解説する本です。

著者の鈴木一之さんは、大和証券を経て、
現在はフィスコのシニアフェローを務める方。

タイトルは、イメージしやすいように「景気サイクル投資法」
と書かれていますが、本文中では「シクリカル投資法」で
統一されています。

シクリカル(cycleical)とは、循環するという意味で、
この投資法は、景気は循環しながら動いているという
景気循環論を前提にしています。

本書が対象にする景気敏感株は、ウォーレン・バフェットさんが
手を出さないコモディティ型企業に含まれるという意味で、
「裏バフェット型投資法」というサブタイトルが付けていますが、
バフェットさんの投資法とは、なんら関係はありません。

それでは、以下にシクリカル投資法の概要をまとめてみます。

  ・商品価格を景気敏感株の先行指標とする。
    例えば、ニッケル価格を参考に、住友金属鉱山(5713)、
    鉛価格を参考に、東邦亜鉛(5703)を売買する。

  ・順張りで、+20%で利食い、-10%でロスカットを目安にし、
   トレーリングストップの手法を用いる。

  ・直前の重要な高値を抜いたら買い、その逆なら売り。

  ・空売りの場合は、ロスカット幅を-7~8%と小さくする。

基本は、先行する商品価格を見ながら、それに連動する
銘柄の取引を、上昇下落の両局面(下落時は空売りで)で
行うだけです。

商品と銘柄のペアは、ある程度決まっていますから、
銘柄選択に時間はかかりません。

ファンダメンタルズ分析をしないどころか、割安・割高さえも
一切考慮しないので、一般的な指標であるPBR、PER、ROE
なども全く用いません。

テクニカル面でも、せいぜい「直前の高値抜け」を
目安にする程度で、株価の予想もしなければ、
投資期間の定めもありません。

非常にシンプルといえばシンプルな投資法ですが、
しっかりとこの手法の有効性を検証した上で、試したいものです。

この本から何を活かすか?

どんな有効な投資法も、その手法を使う人が増えると
その有効性は失われます。

例えば、マーケット参加者が全員ウォーレン・バフェットさんと
同じ行動をとったなら、バフェットさんでさえ利益を出すことが
できなくなります。

実際に、過去に有効だった手法が知れ渡ることで、
陳腐化してしまう事例(有名どころでは、ダウの負け犬戦略や
コバンザメ投資法など)もよくあります。

基本は、その手法が機能することが検証できたら、
誰にも言わないこと。

よく、情報を先に与えるとそれ以上の情報が入ってくると
言われますが、こと投資法に関しては世間に公表すると
その寿命を縮めることは間違いありません。

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| 投資 | 07:26 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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読書は1冊のノートにまとめなさい

読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
(2008/12/05)
奥野宣之 商品詳細を見る

満足度★★★

本との出合いから活用方法までを説明した実践マニュアル。

著者は「情報は1冊のノートにまとめなさい 」の奥野宣之さん。

前著のコンセプトと同様、読書についても情報は
すべて100円ノートに一元化を図ります。

本書では、速読や多読をといったスピードや量にこだわらず、
    探す → 買う → 読む → 活用する
といった読書全体のマネジメント方法が説明されています。

名づけて「インストール・リーディング」。

奥野さんは本書で、

  「頭に残らない読書はダメなのです」

と説明し、手にした本と濃密な関係を築き、
確実にリターンを得る読書を目指します。

本を読みっぱなしにしないという考えには大賛成です。

当グログのコンセプトが、読んだ本を実践して自分のものとする
ことにありますから、相通じるものがありますね。

ただし、細かな方法論としては、奥野さんの提唱する
「100円ノート式」を既に実践している人以外は、
参考になる部分だけ取り入れるのが現実的でしょう。

例えば、本書では主体的に本を買うために「探書リスト」を
作成して記入することを勧めていますが、私はそれさえも手間と
感じてしまうので、気になった本はとりあえずアマゾンで検索し、
「欲しいものリスト」に登録しておきます。

ですから、リアル書店ではタイトルを覚えていれば
その本をチェックしますが、むしろそれ以外の本との出会いを
求めることが主体となっています。

また、「情報は1冊のノートにまとめなさい」の時に
私のネックとなった、検索する目的でテキストデータを作成し
PC入力する作業が今回もありますので、
この方法の導入は諦めることにします。

ただし、私はブログを書くための下書きをテキストエディタで
作成し保存しているので、Googleデスクトップ検索をかければ、
簡単にそのデータを探すことができます。

更に、このブログ自体にもサイドバーに「ブログ内検索」が
あるので、出先ではこれを活用しています。

この本から何を活かすか?

  「家中に本を置く」

これは、成毛眞さんも「本は10冊同時に読め!」の中で
勧めていましたが、奥野さんは玄関に本置き場を作ると
便利だったと書いています。

出かける前に玄関に置いた本から、サッと選んで持っていく。

玄関に本が置いてある状態は、見た目は微妙ですが、
とりあえず玄関に本を置くスペースを確保して
本当に便利かどうか検証してみます。

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| ノウハウ本 | 06:38 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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人は意外に合理的

人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く
人は意外に合理的 新しい経済学で日常生活を読み解く
(2008/11/20)
ティム ハーフォード 商品詳細を見る

満足度★★★

日常生活の裏に隠された人々の合理的な判断を解き明かす本。

著者のティム・ハーフォードさんは、
英フィナンシャル・タイムズ紙で読者から寄せられる悩みに
経済学理論を駆使してユーモラスに回答する身の上相談ページ
Dear Economist」を担当する経済学者。

とにかく扱っているトピックが生活に密着しています。
ギャンブル、戦争、恋愛と結婚、職場の上司、居住区・・・

日常生活において私たちは、想像よりはるかに広い範囲で、
数え切れないほどの目に見えない合理的な意思決定を、
なかば無意識のうちに下しているようです。

本書の冒頭で採り上げられるのは、
アメリカでオーラル・セックスをするティーンエイジャーが
増加してるという話題。

単に、最近の子供はませているとか、淫らになったと
片付けずに、この問題に対し「なぜ?」という問いを発します。

  「合理的な人々はトレードオフとインセンティブに反応する」

という基本的な考えから、[コスト]・[ベネフィット]・[予想される結果]
の3点から、オーラル・セックス増加の合理的理由をあぶり出します。

とらえ方によっては“屁理屈”にしか聞こえない面もありますし、
ハーフォードさんも、人が常に合理的な判断を下している
とは考えていません。

しかし、どのような事象においても、その背後にあるロジックを
考える習慣が身についていると、役に立つことがありそうです。

少し前に、ダン・アリエリーさんの「予想どうりに不合理」を
読みましたが、この2冊の主張は対極にあるものではなく、
それぞれが人の持つ一面を表しているといえます。

まとめると、
「人は意外と合理的に判断を下しているもので、
不合理な行動をとっても、それはけっこう予想がつくことが多い」
となりますね。

この本から何を活かすか?

それを知りえて得られる便益よりも、それを知るためのコストが、
上まわるため、無知のままでいること。

これを本書では、

  「合理的であるがための無知」

と表現しています。

何か常識的なことを知らずにツッこまれた時に、

  「私はそれを知るためのコストと、知って得られるベネフィットを
  合理的に判断し、知らないままにしておいたのだよ」

と切り返すのはどうでしょうか(笑)。

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| 経済・行動経済学 | 10:12 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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「ウェイ」のある強い経営

「ウェイ」のある強い経営―第5の経営資源を磨け!
「ウェイ」のある強い経営―第5の経営資源を磨け!
(2008/11/24)
野口 吉昭 HRインスティテュート 商品詳細を見る

満足度★★★★

「ウェイ」とは、その企業らしい人や組織の動き方・動かし方。

著者の野口吉昭さんは、人・モノ・カネ・情報に次ぐ
5番目の経営資源として、「ウェイ」を位置づけています。

加賀屋、パタゴニア、トヨタ、ホンダ、3M、YKK・・・

本書でも数多くのウェイのある企業が紹介されていますが、
本来、ウェイとはその企業の歴史と共に試行錯誤を重ねて
形づくっていくものです。

本書では、そのウェイを意識的かつ戦略的に
つくり上げていく方法を解説します。

いわば「ウェイの促成栽培」。

本書でのウェイづくりは、次の3つの段階に分かれています。

  フェーズ1. 企業遺伝子の見える化からウェイを策定する
  フェーズ2. ウェイが現場に浸透する「仕組み」をつくる
  フェーズ3. ウェイをもとに「人」を育てる

最近、世間を騒がすような不祥事を起こした企業でも、
恐らく、社訓や企業理念は存在したはずです。

問題はその浸透度と実践度。

社訓や理念に込められた想いに、
経営者や現場の一人ひとりが、本当に共感し
実践していれば、不祥事にまで至らなかったことでしょう。

本書のウェイづくりは、

  ミッション&ビジョン → 企業遺伝子 → ウェイ

という道筋でウェイを策定(フェーズ1)した後、
「仕組み」を回すことによって、組織の隅々までウェイを
浸透させる(フェーズ2)ことが最大のポイントです。

最終的に野口さんは、本書を次のように締めています。

  「結局のところウェイづくりは、人づくりに行きつく。」

人がベースとなっていながらも、つくられた人そのものではなく、
“人の育て方”が遺伝子として受け継がれるため、
優秀な人材が抜けても、それを補う人が次々と成長する点が、
ウェイのウェイたる所以なのでしょう。

この本から何を活かすか?

最近は、企業だけでなく個人でもミッションやビジョンを
掲げている人が増えました。

一方、ウェイは一人だけで「自分らしさ=ウェイ」と考えても、
単に我を通しているだけのような感じもあり、
個人に適用するには、どうもしっくりこない気がします。

とすると、ウェイを適用する最小単位は「家族」でしょうか。

そんな訳で、我が家でも規範ともなるべきウェイを
話し合ってみることにしました。

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| 経営・戦略 | 10:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハッピーマインド ハッピージョブ

ハッピーマインド ハッピージョブ
ハッピーマインド ハッピージョブ
(2008/11/29)
梅澤伸嘉 商品詳細を見る

満足度★★★

群馬県桐生市で介護事業を営む梅澤伸嘉さんの、
介護に対する熱い想いを綴った一冊。

梅澤さんの言葉は、特に介護に関わる仕事をしていなくても、
すべての人に、元気を与えます。

本書は2部構成になっていて、前半は梅澤さんの気づきや
大切にしている精神が短いセンテンスで語られ、
後半は、介護事業を立ち上げたいきさつや、業界の現状を含め
梅澤さんの仕事への考え方・関わり方が書かれています。

21歳の時におじいちゃんの死をきっかけに介護業界に転身し、
2005年に理想の介護を実現すべく独立。

業界の平均離職率が20%を超える中において、
小規模多機能居宅介護事業所では離職率ゼロを継続。

梅澤さんは、スタッフに介護技術は一切教えず、
“どうしたら利用者さんを喜ばせるか”を身を持って
示すことに徹しているようです。

最近は、グッドウィルの不祥事などもあり、
介護業界に対する良くないイメージが蔓延していますが、
本書を読む限り、介護という仕事は喜びを与えながら
自らも喜べる仕事であることが伝わってきます。

実際の現場は、厳しく辛いことも多いでしょうが、
Win-Winならぬ、Happy-Happyの精神で接することが
大切ということです。

また、梅澤さんは難しい判断を迫られた時に、
自分がヒーローになったつもりで、

  「普通の経営者だったら、こっちを選ぶだろうにな」

と自分に酔いながら、その状況を楽しむようです。

これは、経営者でなくても応用できます。

  「普通のヤツなら、ここで諦めるけど、オレは違う」
  「普通のビジネスマンなら、ここまでしかしないけど・・・」
  「普通の親ならこうするけど・・・」

辛い場面に遭遇したら、この考えで乗り切りたいですね。

この本から何を活かすか?

前半の言葉の中に、

  「誕生日って親に感謝する日」

というのがありました。

実際に梅澤さんは、31歳の誕生日に
はじめて両親に感謝の手紙を書いて、
書きながら感謝があふれ出て、涙が止まらなかったそうです。

その手紙が、本書の最後に掲載されていました。

私も、誕生日といわず両親に感謝の手紙を書いてみます。

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| 心に効く本 | 09:53 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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21世紀の国富論

21世紀の国富論21世紀の国富論
(2007/06/21)
原 丈人 商品詳細を見る

満足度★★★

国を豊かにするのは、新しい「技術」である。

基幹となる産業は、繊維から鉄鋼、
そしてIT産業からポスト・コンピュータ産業へ。

そのポスト・コンピュータ産業時代の核となるのが、
「PUC」という次世代アーキテクチャ。

簡単に著者の原丈人さんの主張をまとめると、
国が繁栄するためには、このPUCという技術に注力し、
それを活かす体制を政府としても整えよ、
ということです。

ところで、本書のキーワードとなる「PUC」とは、
Pervasive Ubiquitous Communicationの略で、  
使っていることを感じさせず、どこにでも偏在し利用できる
コミュニケーション機能を指す技術的概念です。

これは原さんがつくった概念で、いわゆるユビキタスのように
単にコンピュータをいたる所に偏在させるものではなく、
「機械が人間に合わせる社会の実現」がその思想の
根底にあるようです。

本書の前半は、REO重視経営、ストックップション制度、
時価会計・減損会計など、日本でも重視されるようになった
アメリカ型資本主義への批判にページを割いています。

後半はPUCを中心に据えた国興しへがテーマとなっていて、
そのビジョンには賛同できるものの、実現のためには、
もう少し現実に則した提言が必要のようにも感じました。

本書は、私が読んだ時点(2009年1月)で既に、
執筆されてから2年近くの歳月が経過していますが、
現時点でも、まだ少し先の世界という印象でした。

この本から何を活かすか?

新しい基幹産業が雇用を生み出し、物質面で人々の生活を
豊かにするのは紛れもない事実です。

しかし、新しい技術のみが、国や世界を豊かにする
唯一の方法と考えてしまうと、貢献できるのはごく限られた
一部の最先端技術を持った人だけになってしまいます。

例えば、マザー・テレサは技術を持っていませんでしたが、
多くの人々を豊かにしました。

私のような特段の技術を持たない人は、原さんが切り開く
未来を歓迎しつつ、マザー・テレサとまではいかなくとも、
少しでも社会に貢献できることを考え実践すべきなのでしょう。

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| 社会・国家・国際情勢 | 10:42 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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スピード・ブランディング

スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる
スピード・ブランディング―普通の人がブランドを確立し、成功を加速させる
(2008/12/05)
鳥居 祐一 商品詳細を見る

満足度★★★

  質問1 あなたは何をしているときが一番楽しいですか?

  質問2 過去の学歴や職歴、あるいは趣味の領域で
      あなたの強みになりそうなものは何ですか?

  質問3 ある分野で誰にも負けない経験をしたことがありますか?
      また他の誰も経験していない経験をしたことがありますか?

これが本書に掲載されていた、自分のUSP(独自の強み)を
見つけるための3つの質問です。

自分の価値を高めるには、インプットとアウトプットの
両方が必要ですが、本書で解説されるのはアウトプットによる
パーソナル・ブランディング方法です。

著者は、ミリオネア・コンサルタントとして
自らのブランド化に成功した鳥居祐一さん。

鳥居さんは、先の質問によりUSPを明確にした後、
自らの体験を交えながら、個人をブランド化する方法を
次の7ステップで分かりやすく解説します。

  STEP1  肩書きを考える
  STEP2  プロフィールを作る
  STEP3  ブログやメルマガを始める
  STEP4  ホームページを作る
  STEP5  勉強会やセミナーを開催する
  STEP6  レポートや小冊子で情報提供する
  STEP7  出版する

手法としては、奇を衒ったものは一切ありません。

誰もが知っている方法ですが、こういった既存の方法を
一つずつフルに活用して、パーソナル・ブランディングに
成功している人は、ごく僅かなのが実情のようです。

本書の「スピード」というタイトルが合っているかどうかは、
微妙なところですが、パーソナル・ブランディングを
これから考える人にとっては、一つの参考となる本でしょう。

この本から何を活かすか?

  “ミリオネア・コンサルタントの鳥居祐一”

これは鳥居さんのキャッチコピーですが、
このように「肩書き+自分の名前」をセットにして
自分のブランド化に使っている方も多いようです。

本書では、オリジナルの肩書きに名前を加えたキャッチコピーを
言い続けることの重要性が説明されていました。

私の場合は、「本活用スペシャリストのikadoku」とか
「ビジネス書実践家のikadoku」とでも名乗りましょうか。

あらためて考えてみると、このikadokuというハンドルネームが
どうもイタダケナイ感じがしますね。

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:11 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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リーダーの教科書

伝説の外資トップが説く リーダーの教科書
伝説の外資トップが説く リーダーの教科書
(2008/11/28)
新 将命 商品詳細を見る

満足度★★★★

新将命(あたらしまさみ)さんのことは、かつてNHKラジオ
「やさしいビジネス英語」の土曜サロンを担当していたので
知っていましたが、今回初めて著書を読みました。

ひとことで言うと、素晴らしい本でした。

本書は、これからリーダーを目指す人、現在リーダーとして
活躍する人に向け、基本から応用としての考え方まで
徐々にレベルアップする流れで書かれています。

  第1章 これからリーダーへなる人へ(上司の心得)
  第2章 リーダーとして歩き始めた人へ(上司としての認識)
  第3章 リーダーシップをさらに磨きたい人へ(上司のスキル)
  第4章 選ばれたリーダーをめざす人へ(上司の役割)

各章はいずれも14のレッスンで構成され、
「リーダーの教科書」という看板に偽りはありません。
しかも長い期間、ずっと使える奥深さも備えています。

新さんは、本書をあえて読者に近づいて「心地よいもの」、
「やさしいもの」のにしなかったと、あとがきで語っています。

それが40年以上にわたり外資の第一線で闘ってきた
新さんが伝えたかったリアルな厳しさでもあるのでしょう。

また、三三三公式、人生のVSOP、任せビリティ、八褒め二叱り
など新さん独自の用語や、英語の名言などを織り交ぜながら、
さまざまな切り口でリーダーに必要なマインドを伝えてくれます。

では、この中から新さんが考えたキャリアづくりのキーワード
「人生のVSOP」を紹介しましょう。

  V : バイタリティ(活力)-20代
  S : スペシャリティ(専門性)-30代
  O : オリジナリティ(独自性)-40代
  P : パーソナリティ(人間力)-50代

年代ごとに必要な自己形成が示されています。
40代の私は、独自性を磨く時期にいるようですね。

この本から何を活かすか?

本書の付録として「リーダー人財カルテ」という
簡単な自己診断シートが掲載されていました。

50点満点中、私は36点。
セミプロフェッショナルと診断されました。

この診断自体は10項目に答えるだけなので、1分で終了します。

重要なのは、その診断の結果に対して、
自分のリーダー人財度を高めるためのコミットメント欄に、
何を(What)、どうやって(How)、いつまでに(When)
という対策を記入すること。

これから、じっくり考えたいと思います。

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| リーダーシップ | 09:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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FX&日経225先物 システムトレード勝利の方程式

FX&日経225先物 システムトレード勝利の方程式
FX&日経225先物 システムトレード勝利の方程式
(2008/11/13)
今井 雅人+システムトレード研究チーム 商品詳細を見る

満足度★★★★

タイトル通り「システムトレード」に関する本で、
メインは日経225先物です。FXはどちらかというとオマケ。

また、著者名に今井雅人さんの名前が入っていますが、
今井さんが執筆しているのは“あとがき”程度で、
本文はシステムトレード研究チームの平野正成さんが
書いているようです。

裁量トレードを行う今井さんが、平野さんらの構築する
システムトレードにお墨付きを与えたということでしょうか。

さて本書は、これからシステムをつくろうとする人や
現在システムを使用中の人向けの内容になっています。

基本用語の解説などは、あまり書かれていませんから、
トレード初学者にとっては、少々とっつき難いかもしれません。

しかし、これだけ儲かったとか、資産が何倍にもなったなどの
煽り的な記述もなく、まじめにシステム構築について
書かれていますから、非常に良心的な本といえるでしょう。

条件などは次の通りです。

  ・投資期間はデイトレまたはスイング
  ・使用する足は5分足・15分足が中心
  ・サインは交差、3線交差、1線滞在、2線滞在、位相など
  ・これに裁量などの実行フィルターを加える

平野さんは30年に及ぶシステムトレード構築のノウハウを
惜しみなく詰め込んだと書いていますが、その言葉に偽りはなく、
システム構築の考え方から、詳細な検証データ、
更にはパラメータやルールも全て公開されています。

特に素晴らしい点は、システム改良のプロセスが
書かれていることでしょうか。

本書のシステムやパラメータを
そのまま使用することもできそうですが、
どんな相場にも適合する万能なシステムは存在しないので、
自分でシステムを改良する際の参考になることでしょう。

今井さんが、「この種の本とすれば、“踏み込みすぎ”」と
評しているのも、まったく誇大表現ではありません。

この本から何を活かすか?

本書のまとめに掲載されていた「システムトレードの勘どころ」を
少し要約して紹介します。

  1. 1つのシステムをできるだけ丁寧に仕上げる
  2. 1つのシステムに完璧を求めない
  3. 一度信じたシステムは、少々のことで投げ出さない
  4. 利益ではなく、安定性を求める
  5. シュミレーションが良すぎる時は、バグがあることを疑う
  6. 懲りすぎはダメ、複雑すぎはもっとダメ
  7. 汎用性を求めすぎてはいけない
  8. 1つのシステムには限界あり、カバーするために複数用意
  9. 性格の異なるシステムを揃える
  10.複数システムでも限界あり、妥協も必要
  11.別の性格の異なる銘柄でのシステムも用意する
  12.取り扱い銘柄が増えれば、完成に近づく

これに加えて、システムで負けが続いている時に、
そのシステムを信じて、ルール通りの運用を
することができるかどうかも重要な点ですね。

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| トレード | 10:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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予想どおりに不合理

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
(2008/11/21)
ダン アリエリー(Dan Ariely) 商品詳細を見る

満足度★★★★

「不合理」の追求。つまり行動経済学の本です。

人は単に不合理に振る舞うだけでなく、
いつも同じことを起こし、それを何度も繰り返す。

わたしたちは、本書のタイトルの通り、
つい“予想どおり”に不合理な行動をとってしまうようです。

本書では、好奇心をそそる実験により
不合理な行動を解き明かし、そこから教訓を得ます。

例えば、「性的に興奮している状態での意思決定についての研究」

これは20代の男子学生に被験者になってもらい、
冷静な状態の時と、性的に興奮した状態の時に同じ質問をして、
その回答の変化を考察するというものです。

“60歳の女性とセックスする自分を想像できますか?”
という質問に、冷静時には7%がYesだったのに対し、
興奮時は23%がYesとなり、その差は3倍以上の結果でした。

詳しい実験内容は本書に譲りますが、この実験の承認を
大学側にとりつけるために、著者のダン・アリエリーさんは
かなり苦労をしたようです。

本書では他にも、おとり選択、アンカリング、無料の不合理さ、
先延ばし問題、プラセボ効果、保有効果など多くの実験を
題材として取り上げています。

アリエリーさんは、本書から得られる教訓として、

  1. わたしたちはみんな、自分がなんの力で動かされるか
    わかっていないゲームの駒である。
  2. 不合理が当たり前であっても、それを克服することができる。

の2点を挙げています。

もちろん、一番よく知っているはずのアリエリーさんも、
自分が不合理な行動をとることを本書の中で認めていますから、
完全に克服することは不可能ですし、
不合理だからこそ人間らしいと考えることもできるでしょう。

本書は、訳本なので文章の言い回しは少し平坦ですが、
やっていることの面白さは群を抜いている一冊でした。

この本から何を活かすか?

  「トムは人間の行動の偉大なる法則を発見した。
  人に何かを欲しがらせるには、それが簡単には手に入らない
  ようにすればよい。」

本書では、人間のとる行動の本質を突いているということで、
マーク・トウェインさんの「トム・ソーヤの冒険」からの引用が
数箇所ありました。

こういった物語を大人になってから読むと、少し視点が変わり、
子供の時には分からなかった気づきがあるのかもしれません。

ウチの子供も、いわゆる名作物語を読める年令に
なってきたので、今度一緒に読んでみようと思います。

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| 経済・行動経済学 | 09:49 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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起きていることはすべて正しい

起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
(2008/11/29)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★★

勝間和代さんによる超合理的な自己啓発書。

運やメンタルといった内容を扱いながら、
本書でもフレームワークがふんだんに活用され、
具体的な行動まで落とし込まれています。

つまり、運を引き寄せるための精神論ではなく、
技術論として、どういった行動をとったら良いかが
ハッキリと説明されています。

本書のタイトルにある「起きていることはすべて正しい」は
勝間さんの座右の銘であり、最初にすべてを肯定して受入れることが
偶然を幸運に変える「セレンディピティ」のための
根底にあるとの考えです。

本書では、セレンディピティを起こすために必要な
「メンタル筋力」を鍛える方法として、

  1. 脳内フレームワーク120%活用法
  2. 即断即決法
  3. パーソナル資産増強法
  4. 勝間式人間関係の兵法

の4つの技術が解説されています。

セレンディピティを起こすのも、要するに一つのスキルであり、
「現状手に入ること、起きていることを、使い尽くす」
という能動的な態度が必要とされるようです。

巻末にはお決まりとなっている、参考書籍の一覧と
「勝間式グッズ」の紹介ページが掲載され、
今回は、「勝間語辞典」として勝間さんがよく使う用語の解説も
付録としてまとめられています。
(勝間語がどんどん増えているということですね)

本書は、相変わらず盛りだくさんの内容で、
個人的には、前半の潜在意識の活用法が最も参考になりましたが、
そろそろ攻める一方だけでなく、もう一歩引いて深みのある
勝間さんの本も読みたい気がしました。

そう言えば、私は以前の記事で、読書の役割について
「触媒」という表現を使いましたが、本書の中で勝間さんも
似たような捉えかたをしていましたね。

この本から何を活かすか?

本書に掲載の「メンタル筋力度」自己診断シートでは、
私は合計12点のバランス型でした。

全体的にもう一段の筋力アップが必要のようです。

また、勝間さんが以前からプッシュしている
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」のストレングス・ファインダーという
テストでの私の強い資質は、
  1.戦略性 2.活発性 3.指令性 4.着想 5.親密性
です。

勝間さんの資質に含まれる、学習意欲、最上志向、目標志向が
含まれて入ないことに妙に納得。

とりあえず、自分の強みを活かせるようにしたいところです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 08:21 | comments:4 | trackbacks:2 | TOP↑

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仕事はストーリーで動かそう

仕事はストーリーで動かそう
仕事はストーリーで動かそう
(2008/11/12)
川上徹也 商品詳細を見る

満足度★★★

「ストーリー」は感情に訴えたり、記憶に残る効果があります。

実際にストーリー形式のビジネス書が数多く出版され、
いくつもベストセラーになっていることからも
その効果の程が分かります。

本書の目的は、ストーリーをビジネスで活かすこと。

あくまで手段として、ストーリーを仕事上で活用するため、
短くシンプルに作るのが良いようです。

本書では、ストーリーの持つメリットとデメリットを
踏まえつつ、理論編・実例編・実践編の三部構成で、
ビジネスにおけるストーリーの使い方を説明しています。

例えば、営業ストーリーなら、

  1. 得意先を主人公に(欠落した部分を探す)
  2. 徹底的なシュミレーション(シナリオ作り)
  3. シンプルにする(1分以内にまとめる)

という手順で相手を主人公として組み立てるようです。

また、自社の商品のストーリー発見するための
10のヒントなども本書では紹介されています。

最後のあとがきでは、著者の川上徹也さん自身の
ストーリーで締められていますので、
うまく読者が共感できるような形で終わっています。

ただ一点欲をいえば、
ごく普通の企業から作り出した簡潔なストーリーの実例が、
ほとんど掲載されていなかったので、
この点がフォローされていれば、もっと活用しやすかったと思います。

ルイ・ヴィトン、松下電器、東京ディズニーランドなどの
有名企業の伝説的ストーリーを紹介しない訳には
いかないでしょうが、どんな会社でもストーリーを作れると思える
身近な実例も掲載して欲しかったですね。

この本から何を活かすか?

私は、ファイロファックス社の手帳を使っています。

本書には、そのファイロファックス社の物語が紹介されていました。

  戦後直後、ロンドンのファイロファックス社にひとりの男が
  手帳の修理を頼みに来た。

  その革表紙には、銃弾のくい込んだ跡があった。

  1944年ノルマンディー上陸作戦の将校だった彼は、
  戦場で軍服の胸ポケットに入れていたファイロファックスが
  敵の銃弾をくい止めたために命拾いしたと語った。

  丈夫な革カバーにリフィルがたくさん詰まったバイブルサイズの
  ファイロファックスが彼の命を救ったのだ。

私は、このストーリーを知らず、
特に理由もなくファイロファックスを使っていましたが、
こういう話を聞くと、愛着が湧いてきますね。

大切に使いたいと思います。

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| ビジネス一般・ストーリー | 10:13 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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机の上はいらないモノが95%

机の上はいらないモノが95%―世界一シンプルな整理法
机の上はいらないモノが95%―世界一シンプルな整理法
(2008/10/27)
リズ・ダベンポート 商品詳細を見る

満足度★★

整理ベタによる、整理ベタのための本。

リズ・ダベンポートさんの前著である
気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ」は、
話題を呼びましたが、本書はその簡略バージョン。
内容も、かなり重複しています。

本書でメインとなるのは、机周りの整理術で、
後半は時間管理術が少々解説されています。

実施するのは、次の6つのステップ。
(基本は、前著と同じステップです)

  1. 自分専用のコックピット(U字型のデスク)を用意する
  2. 管理塔プランナー(スケジュール帳)をつくる
  3. ペンディングトレー(ハンパ書類の集合場所)を用意する
  4. 作業を効率化する時間管理術をマスターする
  5. システムをルーティン化する
  6. 定期点検する

ダベンポートさんは、自身が整理ベタのため
自分でも継続できるようなシンプルな整理術を考案した
とのことですが、本当に整理が苦手な人にとっては
本書のシステムでもハードルが高いのかもしれません。

私のサラリーマン時代に最もお世話になった上司で、
仕事がデキ、かなりのキレ者の「Sさん」という方がいましたが、
机の上は書類が積み重なり、いつもぐちゃぐちゃでした。

しかし、他人からはカオスにしか見えない書類の山の中で、
Sさんは、どの書類がどの位置にあるかを正確に把握しており、
いつも必要な書類を、あっという間に取り出していました。
(たまに山が崩れ、大変なことになっていましたが)

ダベンポートさんの、“整理”の定義は、

  「必要なモノを必要なときに見つけられること」

ですから、Sさんにとっては、あのカオスな状態が
整理された状態だったということなのでしょう。

本書は、100ページ程度の薄い本で、読むのにあまり
時間がかかりませんので、整理をするための“きっかけ”
にするには丁度よいのかもしれません。

この本から何を活かすか?

ということで、机周りだけでも使用頻度による
モノの配置に修正します。

  ・毎日使うモノは、目の前の手が届く範囲へ
  ・週1程度で使うモノは、目の前ではない机周辺へ
  ・月1程度しか使わないモノは、最低限部屋の中へ
  ・月1も使わないモノは、部屋の外へ

実際にやってみると、95%とはいわないまでも、
けっこう使用頻度の低いモノが、手の届く範囲にあったので、
配置換えをしてスッキリしました。

また、月1も使わないモノは、自分の部屋から出しても
他の場所にも収納できないモノが多かったので、
結局は、かなりの割合で現状維持となりました。

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| ノウハウ本 | 06:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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起業家タマゴの経営イロハ

起業家タマゴの経営イロハ
起業家タマゴの経営イロハ
(2008/11/21)
森田 謙一 商品詳細を見る

満足度★★★★

通称「ケンミレ」。

投資をしている人にとってはお馴染みの投資情報サイトです。
正式名称は、ケン・ミレニアム株式会社で、
投資教育と自社開発ソフトをネットを通じて行う独立系の会社です。

本書は、ケンミレCEOである森田謙一さんが説く
ベンチャー企業経営者の実践的な心得集。

  「社会から信頼を得る手法について、これから起業したいと思う人」

を対象に書いたと、森田さんは語っています。

目指すところは、正しいこと(王道)を目の前の壁がなくなるまで
(ネバーギブアップで)続けること。

本書のキーワードとして、この「王道」という言葉が、
たびたび登場しますが、あくまで目的が正しいことであり、
それを実現する森田さんの手法は、
決してオーソドックスなものではありません。

いわゆる、常識破りで既存のルールに囚われない方法です。

経営手法ではありませんが、森田さんのお子さんが、
小学校5年生で登校拒否になった時のエピソードを一つ。

  息子さんは、水泳のクロールができないから
  学校に行きたくないと言い出しました。

  それを聞いた森田さんは、学校に出向き、
  校長先生と教頭先生と3人で話し合ったそうです。

  「息子がプールに入りたくないようなので、
  入らなくてもいいようにしてください」

  すると学校側は、
  「学校はルールを守ったり、協調性を覚えるところだから、
  息子さんもプールに入れたほうがいいですよ」
  と答えました。

  それに対して森田さんは、
  「息子はルールを守る方ではなく作る方なので、
  ルールを守ることを教えなくていいです。」

  「協調性ではなく、独自性や創造性を重視する生き方を
  して欲しいので、協調性を教えなくてもいいです」
  と言ったそうです。

少なくとも、私は自分の子供が登校拒否になっても
このようには言えないでしょう。

本書には、このような森田さんの強い個性が、
色濃く反映されていますから、“そこまでするか”と思わせる
経営についての考え方満載されています。

この本から何を活かすか?

ケンミレでは、「朝ノート」を書かないと退職を迫られるようです。

「朝ノート」とは、朝の始業前の30分間で行うべき仕事を、
<今日すること・当面1ヶ月ですること・将来したいこと>
の3つに分けてすべて書き出し、
具体的やり方を毎日考える思考の整理です。

残っている課題は、毎日書くことになります。
それが記憶に刷り込まれ、改善点を考えることになりますので、
脳が活性化され、自然にアイディアも出てくるようになるようです。

毎日続けるのは、かなりハードですが、

  「面倒くさいことしか価値がない」

と森田さんは言っていますので、試してみる価値はありそうです。

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| 経営・戦略 | 06:42 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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「日本の経営」を創る

「日本の経営」を創る
「日本の経営」を創る
(2008/11/22)
三枝 匡 / 伊丹 敬之 商品詳細を見る

満足度★★★★

この記事を書いている1月15日現在、まだ2009年1月度は
半分残っていますが、今月の暫定ベストと考えられる一冊。

とりあえず、私が付箋を貼った箇所も今月最多です。

本書は、企業経営者の立場である三枝匡さんと、
経営学者の立場にある伊丹敬行さんが、5回の対談を通して
「これからの新しい日本流・経営のあり方」を探る本です。

同じ年令で、面識がないまま一橋大学を同期で卒業したお2人が、
20代後半にスタンフォード大学のキャンパスで、
三枝さんは学生として、伊丹さんは助教授として知り合うことになる。

このように、お2人の個人史を振り返るかたちで対談が始まり、
過去の日米の経営を比較しながら、
対談はどんどん深いところへ入って行きます。

それぞれ歩んだ道のりは違うものの、
一貫した主張を持つお2人の対談は非常に密度の濃いもので、
対話によって考えが昇華していくさまが見て取れます。

現場で培った三枝さんの洞察と、伊丹さんの経営理論が
かみ合い、真の「日本の経営」像が次第に明らかになっていく。

私は過去の記事で、
「対談本は(自分も加わって)鼎談本として読む」
という読み方の提案をしましたが、正直に言って今回は、
私がお2人の対談に割って入れる箇所は、ごく僅か。

ほとんど、ふむふむと聞く側に回ってしまいました。

個人的には、私の大好きな三枝さんの三部作
戦略プロフェッショナル経営パワーの危機V字回復の経営
の裏話を聞けただけでも、かなり得をしたような気がします。

この本から何を活かすか? 

  「現象を抽象化して、現実に即して解凍する」

自分の経験を抽象化して、概念として冷凍保存しておくと、
一見違った状況に遭遇しても、概念なら広く適用できるので、
それを現場に合わせて解凍することで、
今まで経験していない新しい状況にも対処できる。

本書には、この考えについて分かりやすい図解付きで
説明されていますが、これは「経営」に限った話ではありません。

例えば読書においても、本の内容を抽象化して保存し、
現実に即して解凍することは欠かせません。

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| 経営・戦略 | 06:33 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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「しゃべる」技術~仕事力が3倍あがる話し方の極意

「しゃべる」技術~仕事力が3倍あがる話し方の極意
「しゃべる」技術~仕事力が3倍あがる話し方の極意
(2008/10/22)
麻生けんたろう 商品詳細を見る

満足度★★★

著者の麻生けんたろうさんは、北海道のテレビやラジオで
喋りの仕事をする方です。

北海道在住の私が、麻生さんの名前を聞いたことがなかったので、
ひょっとすると、あまり有名な方ではないのかもしれません。

プロフィールに書かれている“ラジオDJ”という肩書きを読んで、
ビジネストークについてはあまり期待せずに読み始めたのが、
私にとっては、かえって良かったのでしょう。

本書の内容は、私の期待を大きく上回るものでした。
非常に実用的なトーク術が満載。
もちろん、多様なビジネスシーンで使えます。

あがらないためのコツ、事前準備のポイント、リアクションのとり方、
声の出し方、話しを続けるコツ、ビジネストークのテクニックなど。

話法やフレーズはそのまま直ぐに使えますし、
「話す力」として時間をかけて養成が必要な面については、
訓練方法が紹介されていますから、総合的な話し方を
身につけることができそうです。

麻生さんは、本書で紹介した方法を一つでも試した後、

  「すぐに全部忘れてください」

と書いています。

これは万全の準備はすれど、準備したことばかりに
意識が向いて、その場の生きたコミュニケーションを
見失わないためのアドバイスです。

  「ベストをつくすために10も20も用意します。
  でも、いったん相手を目の前にしたら、
  きちんと真正面から向き合うことが大切なのです。」

テクニックや事前に考えたシナリオに頼り過ぎると、
気持ちが相手に伝わりませんから、
この点は一番大切にしたいポイントですね。

この本から何を活かすか? 

  「連想力」で会話を広げ、
  「着地力」で狙った所に落とし込む。

この2つの力が身につくと、話が続かない・まとまらない
という悩みが解消されるようです。

私の場合は、あまり会話を広げず、
直ぐに着地点を目指す傾向がありますから、
少し連想力を身につける訓練をした方が良さそうです。

ちょっとした時間のある時に、目や耳に入ったものに対し、
「~といえば○○」と頭の中で言葉やイメージを、
遊び感覚でつなげる。

この練習、やってみます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:28 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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「儲かる!会社」に一瞬で変わる

「儲かる!会社」に一瞬で変わる 1日10分、年収3倍 見田村流超マーケティング
「儲かる!会社」に一瞬で変わる 1日10分、年収3倍 見田村流超マーケティング
(2008/11/22)
見田村 元宣 商品詳細を見る

満足度★★★

以前、『朝9時までの「超」仕事術』を紹介した、
“朝4時起きの税理士”をキャッチフレーズにする
見田村元宣さんのマーケティング本です。

爆発的に稼ぐためのマインド(考え方・発想)と
テクニック(マーケティング)を伝える目的で書かれています。

テクニック面は、奇をてらうことなく比較的オーソドックスなので、
本書で初めて目にするような内容は少ないかもしれません。

しかし、オーソドックスなことを執着心を持って繰り返す
「マインド」面こそが重要というのが、
見田村さんが本書で一番伝えたかったメッセージ。

  「“成功する秘訣は成功するまでやめないこと”
  とはいうものの、これは本当に難しいことです。」

見田村さんは、このように書いています。

この言葉も、実際に成功するまで諦めなかった
見田村さんが書いているからこそ、重みがありますね。

サブタイトルにある「1日10分」は、
少しの時間でも本書を読み返し、心が折れそうになった時の
支えにして欲しいという意味のようです。

本書は、“(苦しんでいた時代の)昔の自分に向けたメッセージ”
でもあると見田村さんは書いて、
気持ちが込められているのが伝わってきますから、
モチベーションを高めたい時には、効果を発揮しそうです。

タイトルだけ見ると「儲かる!会社に」と入っていますので、
一見、経営者だけに向けた内容と思われがちですが、
マインド面が本書の中心なので、自分の価値を高めたいと
思う人には、参考になる点が多い本です。

また、マーケティング本にありがちな、
煽る文体や大げさな表現もなく、
見田村さんのマジメさが滲み出ている点も好感が持てました。

この本から何を活かすか? 

  「同じ経験をしても、“マーケティングを考える人”と
  “ただ経験しただけの人”とに分かれます。この違いは、
  “24時間365日アンテナを立てられるかどうか”です。」

本書には、ファミリーレストランを利用した際の、
見田村さんのマーケティング的思考の一端が紹介されていました。

これを読んで、最近、私のアンテナが
ずいぶん鈍っていることに気づきました。

“ただ経験しただけの人”にならないよう、気をつけたいと思います。

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| マーケティング・営業 | 06:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事が速くなる プロの整理術

仕事が速くなる プロの整理術
仕事が速くなる プロの整理術
(2008/11/20)
吉越 浩一郎 商品詳細を見る

満足度★★★

吉越浩一郎さんの本は、どれも似通ったことが書かれている
イメージがありましたが、本書はちょっと違った印象でした。

もちろん、今回も「デッドライン」の説明は欠かせませんし、
整理術の中心となる「メリタ式書類整理術」は過去の著作でも
紹介されていました。

ちなみに、「メリタ式書類整理術」とは、
吉越さんがドイツ企業のメリタに在籍していた時代に学んだ、
書類を締め切り日順に収納する整理術です。

基本は、引き出しの中に、1年分の「仕切り」を用意します。
3ヵ月先までは1日単位、それ以降は1ヶ月単位。
そこにA4に統一された書類を、色別のクリアファイルに入れ、
締め切り日順に入れていきます。

本書のメインは「整理術に対する考え方」で、
ノウハウとしては、紙ベースであるメリタ式の欠点を補う形で、
Gメール、グーグルカレンダー、iPhoneなどのデジタルツールの
利用方法が解説されています。

しかし、本書の中で最も私の目を引いたのは、
中盤にかなりのページを割いて掲載されている
吉越さん直伝の「図解・イラストの書き方講座」です。

本書全般を通しても、吉越さん直筆の図解やイラストが
ふんだんに使用され、「パラパラ漫画」まで掲載されています。
(実際は、イラストを描いている様子の連続写真を
ページの隅に載せたもの)

ロジカルに考えれば、図だけではなくイラストまで
描けるとのことですが、ある程度の量をこなして
慣れる必要があるのかもしれせん。

この本から何を活かすか? 

吉越さんの図やイラストは、サインペンで描かれていました。
中太の線で描いたイラストは力強く説得力を感じます。

こういうのが、サクサク描けるといいですね。

私は普段、図を描くことはあっても、イラストはほとんど描きませんが、
ちょっとトライしてみたくなりました。

まずは形から入るということで、中太サインペンを入手します。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:58 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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刺さる広告

費用対効果が23%アップする 刺さる広告―コミュニケーション最適化のマーケティング戦略
費用対効果が23%アップする 刺さる広告―コミュニケーション最適化のマーケティング戦略
(2008/10/18)
レックス・ブリッグス / グレッグ・スチュアート 商品詳細を見る

満足度★★★

比較的大きな企業を対象とした、
マーケティングの投資効率(ROI)を高めるための本です。

すばらしいアイディアの発想に頼ったマーケティングではなく、
客観的にマーケティング活動を分析し、問題解決を行いながら、
最適な方法にたどり着くことを目指します。

本書の特筆すべき点は、30社以上に対する5年間もの大規模な
リサーチをベースに書かれていることでしょう。

マクドナルド、フォード、P&G、ユニリーバ、J&Jなど
いずれも名だたる一流企業でリサーチを行っています。

このリサーチには、実験計画法と継続的追跡法が用いられました。

実験計画法とは、結果に影響する因子が複数ある場合、
最適な組合せを少ない実験回数で見つけるための分析手法で、
私も学生時代は理系だったので、実験計画法を使った記憶が
あります。

リサーチの結果、本書ではマーケティング4Pを補完する、
4M(モチベーション、メッセージ、メディア、マキシマイゼーション)
という新たなフレームワークを提示し、
実際にマーケティングのROIを高めるための解決方法として、
「コミュニケーションの最適化プロセス(COP)」が説明されています。

このCOPは次の3つのステップを経ます。

  ステップ1.キャンペーンの目標に関するコンセンサスを得る
  ステップ2.意思決定ツリーを作って行動プランのコンセンサスを得る
  ステップ3.マーケティング効果の評価と行動プランを結びつける

実はこのCOP、トヨタ生産方式として有名な「カイゼン」を
マーケティングに取り入れたものとなっています。

多くの中小企業が活用するには、
もっと実用的な本が良いのかもしれませんが、
内容としては、なかなか面白い本でした。

この本から何を活かすか? 

本書を読んで、学生時代に使っていた
実験計画法を思い出しましたが、
他にも学生時代に学んでその後活用していない
知識やノウハウがあるのではないかと考えました。

もちろん、当時学んだまま使えないから、
知識が陳腐化しているのですが、
使う分野を変えたり、応用することで、
今の生活でも、活かせるものがあるかもしれません。

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サラリーマン「再起動」マニュアル

サラリーマン「再起動」マニュアル
サラリーマン「再起動」マニュアル
(2008/09/29)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★★

30~40代の現状に危機感を持つサラリーマンへ向けて
大前研一さんが書いた啓蒙書。

小学館からの出版ということもあり、
懐かしい「サラリーマン・サバイバル」シリーズの
延長上にある内容です。

  「今の30後半~40代は旧大陸の環境(アナログ時代の古い経済社会)で
  ビジネスの戦闘訓練を受けた人たちであり、
  新大陸の環境(デジタル時代の新しい経済社会)で生き延びていくための
  戦闘訓練は受けていないのだ。」

このように大前さんは説明し、サバイバルするための、
自己改造法を指南します。

本書は「週刊ポスト」に連載されている「ビジネス新大陸の歩き方」
がベースになっているので、扱っているテーマは広範囲で軽め。
キャッチーなものや、雑学的な内容も多く含まれている印象です。

手帳術、英語勉強法、海外旅行、グーグル、ユーチューブ、
ティーボ、NHKオンデマンド、アマゾン・マーチャント・・・・

最終的には、昔から大前さんが主張している
サラリーマンにとって三種の神器である「英語・IT・財務」の
3つの力をつけ、中でも中年層はゼネラリスを目指すように
アドバイスされています。

本書のタイトルの「再起動」を英語にすると、“reboot”ですが、
かつて大前さんは、「Re-Boot!」 という本を書いていました。

「Re-Boot!」では、政治や教育など国の制度に対する
大前さんの考えも多く述べられていましたが、
本書では、時代を読み違えている行政などはさておき、
個人としてどうすべきかに焦点を合わせて書かれています。

今まで、大前さんの本を多く読んでいる方や、週刊ポストの連載を
読んでいる方には、少し新鮮味に欠ける内容だったかもしれません。

最近の大前さんの本では、私は「ロシア・ショック」の方が好きですね。

この本から何を活かすか? 

  「親は子供にお金を使うのではなく、時間を使うべきである」

これはコストカットの話の中で、教育費削減の流れから出た
大前さんの発言です。

  「子供にかけたお金と、子供の質は反比例する」

とまで、大前さんは言っています。

反比例とまでは、私も思いませんが、
先の、“お金を使うなら時間を使え”という考えには大賛成です。

現在、私の子供は冬休み中。
(北海道の学校は1月20頃まで冬休み)

一緒に話し、遊び、学び、少しでも共に過ごす時間を多く取り、
子供とのコミュニケーションを密にしていこうと思います。

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| ビジネス一般・ストーリー | 10:34 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイデアのちから

アイデアのちから
アイデアのちから
(2008/11/06)
チップ・ハース / ダン・ハース 商品詳細を見る

満足度★★★

アイディアを「記憶に焼きつくもの」にするための
フレームワークを提示する本です。

新にアイディアを発想するための本ではなく、
今あるアイディアをもっと印象に残るものに変えるのが
メインの目的です。

本書で紹介されるフレームワークは、次の6つの原則です。

  原則1. 単純明快である (Simple)
  原則2. 意外性がある (Unexpected)
  原則3. 具体的である (Concrete)
  原則4. 信頼性がある (Credentialed)
  原則5. 感情に訴える (Emotional)
  原則6. 物語性がある (Story)

頭文字を取るとSUCCES(s)=成功となるようです。

解説を務める勝間和代さんも使っているフレームワークで、
本書は、勝間さんが2007年に読んだ原書の中で、
最もお気に入りの一冊とのこと。

この6原則をただ並べただけでは、なんとも味気ないものですが、
本書では1章ごとに1つの原則を解説し、豊富な事例やエピソードが
紹介されていますから、非常に興味深いものになっています。

多少ピンとこない事例もいくつか含まれていますが、その点は
翻訳本の宿命のようなものですから、やむを得ないでしょう。

本書から、原則3.の「具体性である」ことの
重要性を示すエピソードをひとつ紹介します。

  キング牧師が暗殺された1968年、米アイオワ州にある小学校の
  3年生のクラスで、「差別」を理解させることに限界を感じていた
  女性教師が、ある試みをしたそうです。

  教師は、茶色い目の児童と青い目の児童を分けて、宣言しました。

  「茶色の目の子は、青い目の子より優れている。
  この教室では、目が茶色い方が偉いのです。」

  その後、青い目の子は特別な首輪をつけさせられ、
  座席、休み時間など差別的な扱いをすると、児童同士の友情も壊れ、
  茶色い目の子たちは、悪意に満ちた差別的な人間に変貌したそうです。

  その翌日、女性教師はこう言いました。

  「自分は間違っていた、実は茶色の目の子の方が劣っていた。」

  子供達はこの運命の逆転を、たちまち受け入れ、青い目の子たちは
  歓喜の叫びを上げ、首輪を茶色い目の子につけようと駆け出したそうです。

この体験は、後々まで児童に影響を与え、児童が成人した後の調査でも
同年代の人々より、はるかに差別意識が低い大人になったそうです。

教育上のこととはいえ、とにかく強烈な試みですね。
具体性もここまで行くと、トラウマになるような気もします・・・

この本から何を活かすか? 

どちらのアイディアが良いか?

こう問われる場面は比較的よくあります。

そんな時、本書の6原則をチェックリストとして活用すると、
どちらが優れているか簡単に判断がでます。

本書では、「アイディア・クリニック」として、
この6原則に沿ってアイディアを比較するコーナーが設けられていましたが、
これはすぐにでも活用できそうです。 

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| アイディア・発想法・企画 | 11:48 | comments:2 | trackbacks:3 | TOP↑

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残り97%の脳の使い方

残り97%の脳の使い方【セミナーCD付】 ~人生を思い通りにする!「脳と心」を洗う2つの方法~
残り97%の脳の使い方【セミナーCD付】 ~人生を思い通りにする!「脳と心」を洗う2つの方法~
(2008/11/12)
苫米地 英人 商品詳細を見る

満足度★★★

英語は逆から学べ!」のシリーズが、あまり私には
フィットしなかったので、少し苫米地英人さんの本から
遠ざかっていましたが、本書の内容はスッと入ってきました。

脳の使い方と、メンタルトレーニングについての本です。

本書では、いわゆる「引き寄せの法則」について、
苫米地さんの解釈が披露されていました。

引き寄せの法則とは、強くイメージすれば、
その出来事やものが引き寄せられて実現するという
考えですが、苫米地さんは次のように説明しています。

  実際は引き寄せているのではなく、目標が強くリアルにイメージ
  されることにより、コンフォートゾーンがずれ、スコトーマが外れ、
  目の前にあった目標達成に必要なものが、
  「これまで見えなかったのが見えるようになる」ということです。

スコトーマとは、心理的盲点のことで、
エフィカシー(自分の能力に対する自己の評価)と共に、
本書での重要なキーワードになっています。

ここで語られていることが、本書の中核となる考えです。

最終的にやるべきことは、他の自己啓発本で語られている内容と
大差ないようにも思えますが、脳機能科学と認知し理学の両面の
裏づけがあるとのことで、説得力がありますね。

ただ、逆に独特の専門用語がたくさん登場することと、
実践的な内容は、後半に少し出てくるだけなので、
少し物足りなさを感じるかもしれません。

いかにもフォレスト出版の本らしいといえばそれまでですが、
本書には、苫米地さんの講演CDが付属していますので、
その点を考えると、全体の満足度は決して低くはありません。

録音時間は70分以上あるにもかかわらず、
苫米地さんの話に引き込まれて、
あっという間に終わってしまうという印象でした。

この本から何を活かすか? 

  「目標は、達成できそうもない荒唐無稽な方が良い」

これは、本文ではなく、付属のCDで苫米地さんが
語っていた言葉です。

本気で達成したと思っていることが重要で、
リアルにイメージできる必要はないそうです。
(リアルであることは、現状の延長でしかないから)

目的は、スコトーマを外し、今まで見えなかった
ゴール達成に必要な人、モノ、アイディア、チャンスを
見えるようにすること。

私は、今年のNew Year's Resolutionが、
まだ固まっていなかったので、苫米地さんの言うように、
荒唐無稽なものをひとつ取り入れたいと思います。

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早わかりビジネス理論

早わかりビジネス理論 (PHPビジネス新書)
早わかりビジネス理論 (PHPビジネス新書)
(2008/10/18)
中野 明 商品詳細を見る

満足度★★★

著名なビジネス理論を要約した本です。

ただ、何冊もの有名な本の要約を羅列しているのではなく、
ビジネス理論の全体像にピーター・ドラッカーさんの
フレームワークを採用し、各論としてその分野の大家の理論を
上手にまとめていますから、各理論の関連性が理解できるように
工夫されています。

<ドラッカーさんのフレームワーク:マネジメント>
・企業の使命 → ・経営戦略 → ・マーケティング
 (企業理念)              ・イノベーション

企業の使命:
  ジェームズ・コリンズさん、ジェリー・ポラスさんの
  「ビジョナリー・カンパニー

経営戦略:
  マイケル・ポーターさんの「競争の戦略
  チャン・キムさん、レネ・モボルニュさんの「ブルー・オーシャン戦略

マーケティング:
  フィリップ・コトラーさんの「マーケティング・マネジメント
  エベレット・ロジャーズさんの「イノベーションの普及
  ジェフリー・ムーアさんの「キャズム

イノベーション:
  クレイトン・クリステンセンさんの「イノベーションのジレンマ

現代人に必須のビジネス理論とはいえ、これだけの本を
普通に読むとかなりの時間を要します。

また、著作の多いドラッカーさんやコトラーさんの場合は、
「いったい、どの本から読めばいいの?」という迷いもありますから、
本書のような要約書をガイドにするのも有効でしょう。

著者の中野明さんは、

  「あらかじめ全体像を把握しておけば、細部の理解も円滑に進む」

と言っています。

有名なビジネス理論に興味はあるけれど、
なかなか手を出せなかった人や、途中挫折してしまった人にとっては、
救いになる本ですね。

また、それぞれの本を読んだ人にとっても、全体をサッと思い出し、
自分の理解との相違を確かめる意味でも活用できまです。

この本から何を活かすか?

  「個人の生き方にもドラッカーのフレームワークを活用できる」

本書の最後で中野さんは、このように説明しています。

自分の強みから、自身の使命を定義し、
それを実現するための戦略を練り、
マーケティングとイノベーションで具体的なニーズに応える。

私自身には、ドラッカーさんのビジネス理論を
自分の人生で活かす発想がありませんでした。

ビジネス理論と自分の生き方の両方を俯瞰し、
活用できる部分がないか探ってみます。

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| ビジネス一般・ストーリー | 06:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ロシア・ショック

ロシア・ショック
ロシア・ショック
(2008/11/11)
大前 研一 商品詳細を見る

満足度★★★★

大前研一さんの著作では、思考法や啓蒙書、
あるいは戦略書や経済論などが注目を集めることが
多いようですが、私は本書の「国家レポート」シリーズが
けっこう気に入っています。

東欧チャンス」の時もそうでしたが、あまり日本のマスコミでは
報道されない情報もレポートされ、その国に対して新たな視点を
持つことができるようになります。

  「日本が最も注目すべき国はどこかと聞かれれば、
  私は悩むことなく答えることができる。ロシアである。」

このように、大前さんは書いています。

本書では、ここ数年で変貌したロシアの姿をレポートするだけに
とどまらず、2020年の多極化した世界の中でのEUとロシアの関係、
それを見越した日露関係への提言までが示されています。

大前さんは、多くの日本人が持つロシアに対するイメージは、
社会主義時代のものか、ペレストロイカ時代で時計の針が
止まっている“古いロシア観”であると指摘しています。

私自身は、まさにその通りで、
「ロシアのイメージ = マスコミ報道」だったので、
本書でロシアに対する見方が大きく変わりました。

実際、大前さんのロシアに対する言動も3~4年前と
大きく変わっていますから、それほどまでにこの国が
ダイナミックに変貌しているということでしょう。

ちなみに、本書が見通す区切りは2020年まで。
これは、プーチンさんの政権が続くと予想される期間です。

現在のメドベージェフさんが4年間2012年まで、
プーチンさんの影響下で大統領を務めた後、
再びプーチンさんが2期8年間大統領の座に就くと、
大前さんは予想しています。
(つまり2020年までプーチン政権が続く)

この予想が当たるかどうかは別にして、
今後、ロシアとの付き合い方を変えていく必要があることは、
本書を読んで十分に納得できました。

この本から何を活かすか?

本当は、ロシアの現地視察にでも行きたいところですが、
本書を読んだ後に、すぐにできそうなことは、
「ロシア株」について調べること。

今まで注目していなかったので気づきませんでしたが、
既に取引中の証券会社で、ロシア株の取り扱いをしていました。

流動性の低いマーケットほど、参入のタイミングが重要です。

ひょっとすると現在が最高のタイミングなのかもしれませんが、
100年に1度のチャンスは、毎年やってくると肝に銘じ、
まずは、じっくりロシアのマーケットについて調べてみることにします。

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| 社会・国家・国際情勢 | 09:21 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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2009謹賀新年

明けましておめでとうございます。

2008年は、体調不良でフェードアウトするように
ブログを終えてしまって、申し訳ありませんでした。

訪問していただいた皆様&コメントを頂いた皆様方には、
大変感謝しております。

じっくり休養し、完全復調しましたので、
1/5(月)より読書記事の更新を再開します。
本年もよろしくお願いします。

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