活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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できそこないの男たち

できそこないの男たち (光文社新書)
できそこないの男たち (光文社新書)
(2008/10/17)
福岡伸一 商品詳細を見る

満足度★★★★

傑作「生物と無生物のあいだ」の著者・福岡 伸一さんによる
“性”の謎に迫るドラマチックな科学読み物。

  「生物のデフォルトとしての女性を無理やりカスタマイズ
  したものが男性であり、そこにはカスタマイズにつきものの
  不整合や不具合がある。

  つまり生物学的には、男は女のできそこないといってよい。」

だから男性は、ところどころ急場しのぎの不細工な仕上がりで、
平均寿命も短かく、病気にかかりやすく、精神的にも弱いと。

これが、本書のキーアイディアです。

世間では、女性の社会的立場が弱いとされ、
本書の話しでは、逆に、男性の方が生物学的に弱いわけで、
この2点で考えると、うまくバランスが取れているものだな~と、
私は妙に納得してしまいました。

本書で福岡さんは、できるだけ教科書的な記述を避け、
生物学的な発見の瞬間を巧みな文章で「物語」として紡ぎだします。

事実と事実という、点と点を結びつけてストーリーに
仕上げる作業をする中で、ひょっとすると科学的に確証がない推測が
入っているのかもしれませんが、シロウトの私が読む分には、
とにかく読み物として抜群に面白い作品でした。

久しぶりの、読み出したら止まらない状態。

少し懲り過ぎていたり、後半でちょっと失速する部分もありますが、
前回の「生物と無生物」に続き、
福岡さんの文章の上手さに圧倒されました。

こういった一般の人でも読める、魅力的な科学読み物が
増えることで、日本の学生の理系離れに
少しでも歯止めがかかることを願うばかりです。

この本から何を活かすか?

本書の第1章は、「見えないものを見た男」というタイトルで、
1600年代に高倍率の顕微鏡を作ったレーウェンフックさんという
アマチュア男性を主人公とした話でした。

これを読んで、顕微鏡が欲しくなりましたね~。

ちょうど、子供に、「アイクロップス」という顕微鏡のオモチャを
買うことを検討していたので、まさにグットタイミング。

アイクロップスアイクロップス 商品詳細を見る

ただし、アイクロップスを買うにせよ、学習顕微鏡を買うにせよ、
本書で勧められている(?)、
「精子の観察」を、娘の顕微鏡でするのがバレたら、
一生恨まれることは間違いないでしょう。

私は、そこまでリスクをとった冒険は、できそうにありません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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