活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2008年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年01月

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臨時休載のお知らせ

感染性胃腸炎にやられました。

大変申し訳ございませんが、
体調が戻るまで、休ませて頂きます。


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| お知らせ | 11:18 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

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10人の法則

10人の法則 ―感謝と恩返しと少しの勇気
10人の法則 ―感謝と恩返しと少しの勇気
(2008/11/05)
西田 文郎 商品詳細を見る

満足度★★★★★

今まで何冊か、西田文郎さんの本を読みましたが、
私の中では、本書が一番です。素直に感動しました。

「10人の法則」自体は、言葉にすると簡単です。

  あなたが感謝すべき人、10人の名前をあげなさい。
  そして1年以内に、10人全員にあなたの「感謝」を伝えなさい。

感謝の大切さを説く本はたくさんありますが、
本書ほど感謝の本当の意味を考えさせられる本は、
あまり多くありません。

誰でも「感謝しています」と簡単に言いますが、
普段、私達が口にする「感謝」には、
「感謝しなければいけない」とか「感謝すべき」などの
理屈で考えたものが含まれているようです。

しかし、本当の感謝とは頭ではなく心で感じるもの。

西田さんの勧める「10人の法則」は、
理屈脳の感謝を感情脳に落とし込みます。

  ・人は嬉しいと、感謝したくなる
  ・人は感謝すると、嬉しくなる

本当に感謝すると、このプラスのスパイラルが起こり
どんどん良くなっていく。

「10人の法則」を実行することで、
多くの人に支えられてきた自分が好きになり、
自分ほど運のいい人間はいないと確信できるようになるようです。

また、「10人の法則」の活用編として、

  ・金持ちになりたければ、10人の金持ちと付き合え
  ・やる気がある人間になりたければ、10人のやる気がある人間と付き合え
  ・美人になりたければ、10人の美人と付き合え

などが紹介されています。

なりたい人と付き合うことで、意識が変わり、限界を超えられる。

本書には、西田さんの今までの経験や、
いくつもの感謝にまつわるエピソードも紹介され、
読むだけで駆り立てられるものを感じました。

この本から何を活かすか?

小児癌で男の子を失った母親の手記が紹介されていました。

  死の時が迫った少年は、ベッドの上で母親に尋ねたそうです。
  「ママ。人間は死んだらどうなるの?生まれ変わるの?」
 
  お母さんはハッとして、どぎまぎしながら答えます。
  「また赤ちゃんになって、生まれてくるんだよ」

  それを聞いた少年は、安心した顔になりました。
  「ママも、生まれ変わるの?」

  「そうね。きっと生まれ変わると思うよ」

  「それならママが生まれ変わる時は、お願いだから女に生まれてきてね。
  女に生まれて、また僕を産んでよ」

西田さんは、この少年のように、母親が生きているうちに
「またあなたに産んで欲しい」と伝えられなかったそうです。

幸いなことに、私の両親はまだ健在ですから、
今のうちに、「またあなた方の子として生まれたい」と
伝えたいと思います。

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| 心に効く本 | 07:41 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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シークレットアドバイス

シークレットアドバイス-世界トップの企業家&CEOが明かした「私の働き方」
シークレットアドバイス-世界トップの企業家&CEOが明かした「私の働き方」
(2008/09/03)
「フォーチュン」編集部 商品詳細を見る

満足度★★★

米国の雑誌「フォーチュン」とその姉妹誌に掲載された
インタビュー記事をまとめた本です。

  「あなたの働き方を教えてください」

という質問に答えるのは、世界のトップリーダー達。

アンディー・グローブさん、ビル・ゲイツさん、ジム・コリンズさん
ウォーレン・バフェットさん、ピーター・ドラッカーさん、
ジャック・ウェルチさん、、ビル・グロスさん、ジョン・マケインさん
ハワード・シュルツさん、リチャード・ブランソンさん・・・・

一人ひとりが1冊以上の本になる、そうそうたるメンバーばかりが
並びますが、これは本書に紹介される一部に過ぎません。

本書では、数多くのトップリーダーや企業家が語る
成功の秘訣やアドバイスが紹介されています。

1人分(1社分)のインタビュー内容は、約2ページと若干少なめ。

合間に、ショートストーリーとして、
「クイッケン開発秘話」、「デルコンピュータ成功物語」などの
十数ページの記事もいくつか掲載されています。

私は、読んでいる途中で、すべての記事をこれくらいの長さに
して欲しいと、贅沢な欲求が出てきましたが、
元々が雑誌用の記事なので、この点はしかたありません。

本書で紹介されるトップ企業のCEO達の言葉は、
そのまま自分の仕事や生活に活かせる部分が数多くあり、
シークレットという訳ではありません。

しかし、彼らのインタビューを表面的にとらえるのではなく、
その言葉の裏に隠された深い部分まで読み取った人にだけ、
シークレットアドバイスの扉が開くのかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書に紹介されていた成功企業の記事から1つ。

ニュージャージー州にあるホンダのディーラーでは、
受付で、販売員の相談が必要ないお客さんに対しては、
「見るだけ」と書かれたバッジが渡されるそうです。

このバッジをつけているお客さんには、
販売員が声をかけないので、警戒心が薄れるそうです。

実際は、15分もすればバッジを外して
商談に入るお客さんも多いとか。

バッジを渡す所から、客側が受付の人も通さずにできれば、
ディーラー以外の多様な店舗でも使えそうなアイディアですね。

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| リーダーシップ | 07:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ザ・チョイス

ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!
ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!
(2008/11/08)
エリヤフ・ゴールドラット 商品詳細を見る

満足度★★★

ザ・ゴール 」の著者として日本でも有名な
エリヤフ・ゴールドラットさんの新作です。

今回もストーリー形式ですが、ゴールドラットさんと
心理学者である娘のエフラットさん(実名)の対話で構成されています。

途中に紹介されるレポートも実際にコンサルティングのために
ゴールドラットさんが作成したケースが掲載されています。

そのレポートのタイトルが「フリーダム・オブ・チョイス(選択の自由)」。

試みがうまくいかなかった時の選択肢は2つ。

  ・自分を取り巻く現実を恨むこと
  ・現実が与えてくれた贈り物を感謝して刈り取ること

どちらを選ぶのも、その人次第という意味が込められています。

本書は、エフラットさんが語り手という設定。
このレポートを読みながら、対話を通じてエフラットさんが
ゴールドラットさんの考えに導かれる形で話しが展開します。

対話の中で、ゴールドラットさんが何度も口にするのが、

  「ものごとは、そもそもシンプルである」

ということ。

これが、本書の1つのテーマでもあり、
複雑なシステムの中でも、何が本当に重要かを見極めることの
重要性を説いています。

また、ゴールドラットさんはビジネス上の問題だけでなく、
個人の人生のあり方についても、同時に問いかけているので、
少々哲学的な親子の対話になっています。

明晰な思考によって、充実した人生を送る。

話題がTOCなどの生産管理だけに絞られず、
人生の本質にまで言及されているので、読者層を限定しませんが、
読む人によっては、この親子の会話こそシンプルになっていないと
感じるかもしれません。

しかし、すっきりしない感じが残ったことで、
私は逆に、何度も本書を読み返したいと思いました。

この本から何を活かすか?

本書では、ロジックが循環し、トートロジーに陥らないための、
日常での思考訓練について述べられていました。

  ・身近な事象に対し、その原因と結果について常に考える
  ・相手の言葉を鵜呑みにせず、前提と結論が現実に即しているかを確認
  ・集中力を分散せず、その事柄に関する直感を高める

確かに、根拠のない前提によって導かれた結論が、
まかり通っていることがありますので、

  「Think like true scientist(科学者のように考えよ)」

というゴールドラットさんの言葉を思い出し、日頃から注意したいものです。

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:21 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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Can You See What I See? On a Scary Scary Night

On a Scary Scary Night (Can You See What I See?)
On a Scary Scary Night (Can You See What I See?)

(2008/08)
Walter Wick 商品詳細を見る

満足度★★★★

昨年のクリスマスに続き、「Can You See What I See ?」
シリーズからの一冊です。

本書は、ミッケ!(I SPY)ですっかりお馴染みになった
指定されたアイテムを写真から探す“かくれんぼ絵本”。

この「On a Scary Scary Night」は、この記事を書いた
2008年12月時点では、日本語訳版は出ていません。

ちなみに、昨年紹介した「Once upon a Time」は、
現在は「チャレンジミッケ! 5 むかしむかし」として
糸井重里さん訳で日本語版が出版されています。

今回の題材は、古典的おとぎ話(?)「In a Dark, Dark Wood」。

この話しからインスピレーションを得た、ウォルター・ウィックさん
象徴的な12ヶ所のシーンからジオラマを作り、撮影しています。

本作も、一見すると絵にしか見えない程の質の高さです。
ウィックさんのサイトを見ると、撮影のシーンの一部
公開されていますね。

遠くに城が見る墓地のシーンから始まり、
街を通り、少しずつ城に近づく。
城の中に入ってからは、塔に登り、カップボードを開け、
ゴーストが閉じ込められているボトルへ。

次第にズームアップされていく様子は、
同シリーズの「Dream Machine」と似ています。

本書のサンプルページは、こちら

子供はもちろんですが、大人さえも「さっきのアレが、ここにある!」
と無邪気に発見する喜びを楽しみ、
更には精巧な作り込みに感嘆することでしょう。

怖~い話しなので、本当はクリスマスではなく、
ハロウィーンの時期の方が良いのかもしれませんが、
ちょっとしたプレゼントにも最適な一冊です。

この本から何を活かすか?

ウチの娘は、昨年の「Once upon a Time」の時は、
すべて英語表記なので、自分1人では、やりたがりませんでした。

しかし、今年の「On a Scary Scary Night」は、
自分で電子辞書を引きながら、怖い怖いと言いながらも、
1人でやろうとしています。

親としては、子供と一緒にやるのが楽しかったのに、寂しい限りです。

と同時に、1年間の子供の進歩に対して、
自分の進歩のなさ(退化?)を反省しています。

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| パズル・DIY | 09:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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PLAY・JOB (プレイ・ジョブ)

PLAY・JOB (プレイ・ジョブ)
PLAY・JOB (プレイ・ジョブ)
(2008/10/08)
ポール・アーデン 商品詳細を見る

満足度★★★

ブリティッシュ・エアウェイズやトヨタの広告を手がけた
英国の天才的クリエーター、ポール・アーデンさんが贈る、
インスピレーションを掻き立てる本です。

本書では、印象的な写真に短いインパクトのある言葉を載せ、
常識に陥りそうな私たちの思考に、いろいろな角度から
刺激を与えます。

PLAY JOB

ズバリ、本書のテーマは「逸脱」すること。

常識に逆らい、矛盾を楽しみ、無難な思考から脱出する。

一気に読み切るよりも、ちょっと行き詰った時に、
この本をパラパラとめくるだけで、
新しいアイディアが浮かぶことを期待させます。

  この本は、「常識はずれな行動」の重要性を説明している。
  「無茶をすること」が、いかにあなたの人生を安定させるか。
  「まともじゃない方法」が、なぜ論理的な方法よりも優れているのか。

アーデンさんが説く考えは、ビジネスを遊びに変え、
今まで私たちが囚われていた常識の枠を破壊します。

論理的にノウハウを学ぶ本も必要ですが、
時には、右脳を刺激する感覚的な本も必要です。

本書は、写真の要素が大きいので、
あまり文章で説明しても、その良さが十分に伝わりません。

気になる方は、実際に書店で手にとってみることをオススメ。

ちなみに、アーデンさんは2008年没。

この本から何を活かすか?

アーデンさんが手がけたコマーシャルでは、
ブリティッシュ・エアウェイズが有名です。



1989年の作品ですが、いま見ても新鮮。まさに傑作なのでしょう。

ここまで、クリエイティブなものを生み出せなくても、
アーデンさんの言う通り、まずは、
「正反対のことを想像する」ことから始めてみます。

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| アイディア・発想法・企画 | 07:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネスパーソンのための自分プロデュース術

ビジネスパーソンのための自分プロデュース術 転職に役立つ「自分の強み」の作り方、活かし方
ビジネスパーソンのための自分プロデュース術 転職に役立つ「自分の強み」の作り方、活かし方
(2008/12/16)
細井 智彦 商品詳細を見る

満足度★★★

大和書房さんより献本いただきました。ありがとうございます。

求人票や募集広告には載せられないようですが、
ほとんどの企業が応募者に求めている、隠された要件があるそうです。

コミュニケーション力や、論理的思考力のように
表立っては強調されない能力。

それは、「ストレスへの耐性」。

企業側は、どんな過酷な状況でも耐え抜くことを社員に
要求しているのではなく、病気にならないような自己管理能力を
備えていて欲しいというのが、本音のようです。

精神面でのセルフマネジメント能力ということでしょうか。

本書は、カリスマ転職エージェントである
細井智彦さんが教える、自分をプロデュースするための本です。

「転職」を目的に、自分の持っている資源を発掘し、
それを意識し、行動する方法が紹介されています。

個人的には、

  ・自分ができることを「可視化」しておく
  ・「思いを込める」とは「丁寧にする」ことである
  ・「話が長い」のは「準備不足」でしかない!
  ・「GTR」でたとえ話に差をつけよう

などが参考になりました。

ちなみに、GTRとは、

  G=概念 → T=たとえ話し → R=リアルケケース(事例)

の流れで話しをすること。

この順序だと、聞いている側の理解や納得感が高まるそうです。

私自身が、転職を考える状況にないため、本書の真価を
体感できませんでしたが、転職を必要としない人にも、
参考になる点は多々あります。

自分自身が、採用する企業側であり、同時に応募者であると
見立てることで、本書に紹介されるツールを活用し、
求める自分、なりたい自分に近づけることができるからです。

この本から何を活かすか?

山本ケイイチさんの本にも話がありましたが、
鍛えたい部分の筋肉に意識を集中して筋トレをすると、
効果が上がる(意識性の原則)と言われます。

細井さんは「ビジネス筋力」にも、意識性の原則があると
説明しています。

よくよく考えてみると、ビジネス筋力(能力)の方こそ、
意識を集中することで、トレーニング効率がアップするのは、
当然のように思えます。

問題は、意識することを忘れない工夫ですね。

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| ブランディング | 09:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事が夢と感動であふれる5つの物語

仕事が夢と感動であふれる5つの物語 (講演CD付)
仕事が夢と感動であふれる5つの物語 (講演CD付)
(2008/10/31)
福島正伸 商品詳細を見る

満足度★★★★

昨日の記事に引き続き、福島正伸さんの本です。

こちらは、「どんな仕事も楽しくなる3つの物語」の
続編的な位置付け。

仕事を通じて夢を持ち、それに向けて取り組むことの大切さが、
5つのショートストーリーで語られています。

誰しも、「こういう仕事ができたらイイな」と考えることは
ありますが、忙しい毎日に追われて過ごしていると、
つい大切なことを忘れがちになります。

そんな時に、本書のストーリーを読むと、
自分が一番大切にしなければならないことを思い出す
きっかけになるでしょう。

全体を通して読んでも、30分程度で読めますが、
5つの物語はそれぞれ独立していますから、
5分×5回に分けて読んだ方が、
本書の効果が長持ちするような気がします。

人によっては涙ぐむ話しも、あるかもしれません。

第1話の「馬車のパレード」が、一番多くの人に感動を
与えそうですが、私はどうしても親子の話に弱いので、
第2話の「日本一のパパ」にグッときました。

いずれにせよ、夢を持って努力し続ける人の話には、
人を感動させるパワーがあるということです。

本書には、福島さんのセミナーCD(約30分)が付きます。

前作「3つの物語」出版直後の講演内容で、
福島さんの巧みな話の中にも、
「仕事の意味」を改めて考えさせられ、
正直、このCDだけでも買う価値があるように思えます。

この本から何を活かすか?

5つの物語のまとめとして、「夢を持つと変わる、7つのこと」が
最終章に紹介されていました。

  1. 景色が変わる
  2. 苦手な人も必要な人に変わる
  3. 経営資源が集まる
  4. 時間が増える
  5. 勇気が出る
  6. すべての過去が意義あるものになる
  7. 能力を引き出す

よく、「他人と過去は変えられない」と言いますが、
夢を持てば、過去の事実は変えられなくとも、
その意味付けが変わり、すべて必要な過去になるようです。

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| 心に効く本 | 08:24 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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リーダーになる人の たった1つの習慣

リーダーになる人の たった1つの習慣
リーダーになる人の たった1つの習慣
(2008/10/29)
福島 正伸 商品詳細を見る

満足度★★★

リーダーとして、一番大切なことをストーリー形式で学ぶ本です。

実話をベースにしているそうですが、設定は次のようになっています。

  柴田正光が主宰する経営者育成スクールで、
  あるプロジェクトが行われることになりました。

  参加者はセミナー受講生の
  武田勝也(31歳)、五十嵐あかね(29歳)、間宮幸人(34歳)の3人。

  そのプロジェクトとは、赤字続きで回復の見込みがなく、
  取り潰す予定の3つカラオケ店を、3人それぞれが店長となって
  1年間だけ経営して黒字化させるというものです。

  3人は勤めていた会社を辞め、背水の陣でプロジェクトに臨みます。

  コンサルタント出身でキレ者の武田。
  前向きで発想力が豊かな五十嵐。
  人と人のつながりを大切にする間宮。

  3人は、それぞれの特性を活かした改革を行おうとしますが、
  三者三様で大きな壁にぶつかります。

  スタッフとの対立、前任者の負の遺産、体調不良・・・

  3人は、月1回の柴田とのミーティングをヒントに、
  悩みながらも、少しずつリーダーとして成長していきます。

人を育てるノウハウを「メンタリング」というそうですが、
私たち読者は、この物語の主人公と共に、
このメンタリングのポイントを学ぶことになります。

  第1に、自分が見本になること。
  第2に、相手を信頼すること。
  第3に、相手を支援すること。

そして、行動主体である相手を動かす一番大きなきっかけは、
相手を感動させること。

箇条書きにすると味気ないですが、ストーリーで疑似体験しながら
学ぶと、もっと実感を伴ったものとして伝わります。

本書は170ページ程度の本で、短時間で読めますから、
ちょっと人間関係で行き詰った時に、
パッと読んで気持ちを切り替えるといった使い方もできそうです。

この本から何を活かすか?

  「白紙の意味」

間宮は、自分が店長となったカラオケ店の問題を探るため、
スタッフ全員に白紙を渡し、これまでに不満に思ったことを
何でも書くように指示しました。

しかし、20分後に紙を回収すると、すべてが真っ白。
誰一人、名前さえ書かずに提出していました。

これを見て、間宮は考えます。

  「あれは白紙じゃない。店員みんなの気持ちそのものが、
  びっしりと溢れんばかりに書いているんじゃないだろうか。」

これは物語なので少々ドラマチックですが、
日常的な人間関係の中にも、「話さないことにこそ意味がある」
と考えさせられました。

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| リーダーシップ | 07:27 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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デキるトップのすぐ効く!しかけ

デキるトップのすぐ効く!しかけ 短期間で会社が劇的に変身する!
デキるトップのすぐ効く!しかけ 短期間で会社が劇的に変身する!
(2008/11/20)
白潟 敏朗 商品詳細を見る

満足度★★★

大和書房さんより献本いただきました。ありがとうございます。

価値観の共有は、企業にとって重要なテーマです。

本書では、社長の「こだわり」、
つまり、その会社が最も大切にしていることを
全社員に浸透させる仕掛けを紹介しています。

やるべき内容は、非常にシンプル。

社長と管理職や社員との会話の機会を増やすことと、
こだわりを明文化することの2つのみです。

しかし、そんな当たり前と思えることでも、
意外とできていない会社が多いのも事実です。

そんな時こそ、本書で紹介される簡単な仕掛けを実践すると、
コミュニケーションの頻度が上がり、
短期間で効果が出てくることでしょう。

会話の架け橋診断、「○○さん、おはよう」と声をかける、
泊りの合宿、こだわりを語ろう会、こだわりテスト、などなど。

きっと、本書を読んで「そんな簡単なこと・・・」と
考えるトップの人ほど、実際にはコミュニケーションが
うまく取れていなかったりするのものです。

本書は、白潟敏さんが語りかけ、
それに対して“架空の社長さん”が相槌を入れる
会話調で書かれています。

非常に分かりやすく読むことができますが、
その辺は、好みの別れる所かもしれませんね。

また、本書はグループのリーダーや管理職の方が読んでも
参考になる点があるにも係わらず、
「社長さん!」という呼びかけが、けっこう多いので、
読者を会社のトップに絞っているような印象を
与えているの点が、少し気になりました。

この本から何を活かすか?

米国の心理学者、ロバート・ザイアンスさんが提唱する
「ザイアンスの法則」は次のようなものです。

  1. 人は知らない人には、攻撃的、批判的、冷淡に対応する
  2. 人は会えば会うほど好意を持つ
  3. 人は相手の人間的側面を知ったときに好意を持つ

セールスやマーケティングの分野では、
自分の意思を伝える上で欠かせない法則として有名(?)ですが、
本書の仕掛けも、基本はこの考えに則しています。
(本書に、この法則が紹介されている訳ではありません)

少しだけ響きが似ているので、私は「ザイアンスの法則」と
「ザイガニック効果(潜在意識が中途半端なものを
完成させようとする働き)」をよく混同したいました。

これを機に、どちらがどちらかを確認することができました。 

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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野村式「ID為替」

野村式「ID為替」──プロが教えるFX短期トレード超投資法 (講談社プラスアルファ新書)
野村式「ID為替」──プロが教えるFX短期トレード超投資法 (講談社プラスアルファ新書)
(2008/10/21)
野村 雅道 商品詳細を見る

満足度★★★

元外銀・為替部門チーフディーラーを務めた
野村雅道さんの「FX短期トレード」指南書です。

野村さん自身は、長期投資7割、短期投資3割で
為替取引を行っているようです。

長期取引については、
働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術
に書いていますので、
この本では、短期トレードに的を絞って書かれています。

FXのデイトレードでは、7~8割の確率で利益を上げることが
できると野村さんは言います。

そのためには、相場のクセを分析して把握した上で、
集中して値動きとニュースを追って取引する。

タイトルの「ID為替」とは、
プロ野球の野村克也さんが提唱した「ID野球」になぞらえて、
野球好きで、しかも同じ姓の野村雅道さんが
データを重視する為替取引に命名したものです。

いろいろなFX関係の書籍がありますが、
野村さんぐらい「需給」について言及している人は少ないですから、
本書でもそれが1つの目玉であり、FXの入門書程度しか
読んでいない人にとっては、違った視点を与えくれることでしょう。

ただ、野村さんのブログを読んでいるフォロアーの方からすると、
本書は、ちょっと物足りなく感じるかもしれません。

全体的には、野村さんの人柄がにじみ出て、私は好きですが、
欲を言えば、最終章の税金の話しは削ってでも、
ブログには書かれていない詳細なデータや取引ケースを
記載して欲しかったところです。

ちなみに、野村さんのブログはこちら(Day)と、こちら(月木)
また、為替について解説する映像は、YAHOO!動画でご覧いただけます。
(2008年12月現在)

この本から何を活かすか?

野村さんがメインで使用するテクニカルは、
ローソク足、ポイント&フィギュア(以下P&F)です。
(他にMA、BB、一目均衡表)

本書でも3枠転換のP&Fの解説がありましたが、
私自身は、P&Fでバックテストを行っていなので使っていません。

暇を見て、短期でのP&Fの有効性を検証してみます。

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| トレード | 07:55 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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人生が変わる瞬間

人生が変わる瞬間
人生が変わる瞬間
(2008/10/09)
佐藤 英郎 商品詳細を見る

満足度★★★

7つの物語で綴られる、気づきを得るための自己啓発書。

それぞれ物語は、主人公のおかれる状況もテーマも違います。

  第1話 私(著者)が化粧品営業から学んだ仕事の価値
  第2話 幸せを取り戻したある夫婦の物語
  第3話 新人賞受賞後から崩れていった営業マンが見出した仕事の意義
  第4話 仕事がすべてだった男性が見つけた新しい生き方
  第5話 自分のやり方が正解だと思っていたある上司の変化
  第6話 娘の心に悩むある親子のかかわり
  第7話 もう一度夢に向かって走りはじめたある女性の挑戦

これだけいろいろな設定があると、誰が読んでも
自分に置き換えて考えられる物語が、1つ2つあることでしょう。

これら7つの物語は状況は異なりますが、
実は根底にあるものは共通していて、それぞれの主人公は、
悩み苦しみながらも、最終的には自分と向き合うことで、
考え方や行動を変え、「人生が変わる瞬間」を迎えます。

第1話の主人公は、著者・佐藤英郎さん自身。
こちらのサイトで第1話のムービーが見れるようになっています。)

ここで佐藤さんの信条を語ることも兼ねていますので、
第2話目以降の話も、自然と説得力を増しています。

佐藤さん以外の話は、実話かどうか分かりませんが、
変に作り込んでいないので、スッと読めるものばかりでした。

ほんの少し考え方を変えるだけで、その後の行動が変わります。
それが、その後の人生を大きく変えるきっかけとなる。

  「8番目の“人生が変わる瞬間”の物語は、
  あなた自身がつくり上げてください。」

このように、佐藤さんは本書を締めくくっています。

この本から何を活かすか?

人生を変える瞬間を迎えるために、佐藤さんから
次の五つの質問が出されていました。

  1. 今の状況をつくっているのは誰ですか?
  2. あなたは、これからどうなりたいですか?
  3. そのために今、何をしていますか?
  4. なりたい自分と今していることの間に、ギャップはありますか?
  5. もっと良い方法はありませんか?

そろそろ、今年1年を振り返る時期なので、
この質問に答えつつ、次年度の目標を考えようと思います。

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白いネコは何をくれた?

白いネコは何をくれた?
白いネコは何をくれた?
(2008/10/21)
佐藤 義典 商品詳細を見る

満足度★★★

ストーリー形式でマーケティングを学ぶ本です。

佐藤義典さんの同じ形式のマーケティング本では、
ドリルを売るには穴を売れ」がありますが、
そちらよりも、本書の方がもう少し踏み込んだ内容です。

主人公の日向実直は中堅広告代理店に務めるサラリーマン。
入社4年目で、仕事に行き詰まりを感じ、不完全燃焼な日々を
過ごしていました。

ある雨の日、実直は自分のアパートに帰ると一匹の白い猫を見つけます。
ずぶ濡れの猫を抱え部屋に入り、ボロボロだから「ボロ」と名づけます。

実はこのボロ、世にも珍しい喋る猫でした。
ボロは風呂と食事のお礼に、実直にある「武器」を授けることにします。

それが、本書で学ぶBASiCS(ベーシクス)という
マーケティング戦略を統合するフレームワーク。
佐藤さんオリジナルです。

  B : Battlefield(戦場・競合)儲かる戦場で戦う
  A : Asset(独自資源)自社独自の経営資源を蓄積
  S : Strength(強み・差別化)強い商品を提供
  C : Customer(顧客)顧客のニーズに応える
  S : Selling message(メッセージ)上手に顧客に伝える

ちなみに、BASiCSの「i」の説明がありませんが、
これは単なる語呂合わせではなく、5つの要素を統合する
integrationを意味するようです。

つまり、5つの要素の一貫性が大切ということ。

ムリに主人公の恋愛話しを挿入しなくてもいいのになと、
感じる部分もありましたが、
ストーリーの前後で理論の補足解説もありますから
非常に読みやすい一冊となっていました。

この本から何を活かすか?

白いネコ、ボロの教の1つに、

  「強みは弱み、弱みは強み」

という考えがあります。

佐藤さんの会社、ストラテジー&タクティックス社も、
「1人でやっている会社」とのことですが、
1人でやっていることが弱みではなく、それを強みとして活かす
発想の転換こそが重要と説明しています。

私も、これを機に自分の弱みをピックアップして、
それを強みと考えることができないか探ってみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| マーケティング・営業 | 09:17 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブレイン・ティーザー ビジネス頭を創る100の難問

ブレイン・ティーザー ビジネス頭を創る100の難問
ブレイン・ティーザー ビジネス頭を創る100の難問
(2008/10/17)
ジョン・ケイドー 商品詳細を見る

満足度★★★

ちょっと変わったクイズ・パズルの本。

何が変わっているかというと、「面接試験」で出題される
ことが前提に書かれている点です。

マイクロソフト社などのIT企業や、コンサルティングファームの
面接試験で、実際に出題されたパズル問題を中心に
100問が収録れています。

ラテラルシンキング問題、ロジカルシンキング問題、
確率パズル、フェルミ推定、ビジネスケース問題、実行パズルなど。

パズル好きな人には馴染みの問題が多く、
タイトルにあるようなティーザー(難問)は、
実際のところあまり多くありません。

ただし、面接試験という緊張する場で、口頭で出題されると、
紙上で読む以上に難しく感じることは間違いないでしょう。

純粋なパズル本と考えると、口頭出題&口頭解答を
前提としていますから「図形パズル」がないのが寂しく感じます。

しかし、パズル好きの人にとっては、
ビジネスケース問題等が収録されているので、
逆に、新鮮に感じる問題もあるかもしれません。

また実際に、こういう問題が出題される企業を受ける人には、
巻末に「面接攻略の15か条」などがまとめられているので、
きっと参考になる部分も多いのでしょう。

監修者の勝間和代さんは、パズルの解答部分について、
「他の本に比べてわかりやすい」
と説明していますが、面接試験を想定していない私にとっては、
もっと簡潔に解答して欲しかったところです。

それでは、本書から1問、パズルを紹介しましょう。
=========================================
  100枚の金貨を手に入れた海賊が、5人で分けようとしています。
  そこで、最年長者から順に分配方法を提案することになりました。
  提案に対して全員が投票し、賛成票が半数以上入れば、
  その提案どうりに分配されます。
  賛成が半数に満たなかったら、提案者は殺されます。
  誰かの案が採用されるまで、この手順を繰り返します。
  最年長者はどんな提案をするでしょう?
  ただし、5人とも優秀な頭脳と強欲さを併せ持つ人物で、
  何としても生き残りたいと思っています。
=========================================
時間のある方は、考えてみてください。

この本から何を活かすか?

ちょっとした、スキマ時間があるけれど、
本さえ読めない環境の時ってありませんか?

私はそんな時のために、パズル本から1~2問メモして
持ち歩いていることがよくあります。

仮にメモを忘れても、問題さえ覚えていれば、
いつでも楽しむことができるのが、パズルの利点ですね。

私は、本書からも何問かメモしました。

また本書は、けっこう簡単な問題も多いので、
ここから毎週1問ずつ、小学生の娘に出題しようと思っています。

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| パズル・DIY | 08:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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変革を定着させる行動原理のマネジメント

変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか
変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか
(2008/10/18)
中島 克也 商品詳細を見る

満足度★★★

変革が長続きしなかったり、行動が定着しない・・・

組織やチームのリーダーが必ずぶつかる、
こうした壁を打破するために、
本書の著者・中島克也さんは、

  1. なぜ、そうした事態が起きるのか?
  2. そうした事態に、どう対処したらいいのか?

という2点を中心に本書で詳しく解説します。

最初の問いについて簡単に言うと、
長続きしない原因は、「慣性」の働きを軽視し、
行動を継続する「刺激の与え方」を知らないから。

そして、そうした事態への対処法は、突き詰めると、
望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らすことになります。

そのために本書では、

  ・承認による行動強化(望ましい行動を増やす)
  ・脅迫による行動強化(望ましい行動を増やす)
  ・処罰による行動弱化(望ましくない行動を減らす)
  ・無視による行動弱化(望ましくない行動を減らす)

この4つの行動を、ケース別に、
使い分けたり、組合せることで対応します。

どんな状況に対しても、常に1つの方法が正しいことは
ありえませんから、状況に応じて組合せを変えるのは現実的。

本書の説明は、いずれも中島さんの長年のコンサルティング経験を
基にしていますので、非常に具体的かつ実践的な内容です。

あまり無駄な記述や遊びがないので、少し堅苦しい感じもありますが、
本書を片手に真剣に改革を定着させようと思う方には、
これぐらい実直な書き方が、良いのかもしれません。

中島さんが、ノウハウを惜しみなく書いた
まさに、組織改革の教科書といった雰囲気の一冊でした。

この本から何を活かすか?

本書では、望ましい行動を引き出して定着するために、

  「1.成果と行動の特定化」 → 「2.測定」
  → 「3.フィードバック」 → 「4.承認」 → 「5.飽き防止」

の5ステップをとる方法が説明されていました。

特に注目が、5番目の「飽き防止」。

本書では「モチベーションマップ」を作り、
あらゆる方向から計画的に承認を行い、飽き防止を図ります。

「飽き」に襲われることが最初から分かっていれば、
先に対策を考えて、手を打っておくのは有効です。

これは、組織だけでなく個人の習慣化にも取り入れられますね。

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| 経営・戦略 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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だれかに話したくなる小さな会社

だれかに話したくなる小さな会社
だれかに話したくなる小さな会社
(2008/09/22)
浜口 隆則 / 村尾 隆介 商品詳細を見る

満足度★★

小さな会社向けのブランド戦略の本です。

第1章では、10社以上の「だれかに話したくなる」
素敵な会社の例が紹介されてます。

詳細なストーリーは語られず、
ページの半分はイラストで占められていますから、
感性に訴えるように書かれている感じです。

後半のブランド作りのための説明も、
会社のネーミング、コーポレートメッセージやロゴの作成、
クレドの活用、スタッフのブランディングなどについて
全体的にサラッと書かれています。

本書全体を通しても、細かなノウハウを学ぶ本というより、
「ブランド作りをイメージするための本」といえそうです。

  「会社には、二つの矢印が存在します。
  内向きの矢印と、外向きの矢印です。」

これが、本書のキーメッセージであり、
「はじめに」と「おわりに」で、重ねて説明されています。

  ・内向きの矢印の会社は、会社に必要なものが
   向こうからやってくるハッピーな会社(ブランド会社)。

  ・外向きの矢印の会社は、必要なものを外に求める
   常にバタバタしている会社。

この説明を読んでスッとイメージがわく人は、
著者の浜口隆則さん・村尾隆介さんと感性が合う方でしょう。

残念ながら私は、この「会社の矢印」の考えが
イラスト付きで説明されても、いま一つピンと来ませんでした。

私とは波長が合わない部分もありますが、
こういった雰囲気の本が好きな人は、意外と多いような気がします。

この本から何を活かすか?

  「失礼ですが(あなたは)何の専門家ですか?」

この質問にワンフレーズで答えられるかどうかが、
個人にしても会社にしても、しっかりとしたブランディング
できているかどうかのポイントとなるようです。

とりあえず私は、「本を読んで活かす専門家」と
胸を張って答えられるようにしたいところですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 


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| ブランディング | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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できそこないの男たち

できそこないの男たち (光文社新書)
できそこないの男たち (光文社新書)
(2008/10/17)
福岡伸一 商品詳細を見る

満足度★★★★

傑作「生物と無生物のあいだ」の著者・福岡 伸一さんによる
“性”の謎に迫るドラマチックな科学読み物。

  「生物のデフォルトとしての女性を無理やりカスタマイズ
  したものが男性であり、そこにはカスタマイズにつきものの
  不整合や不具合がある。

  つまり生物学的には、男は女のできそこないといってよい。」

だから男性は、ところどころ急場しのぎの不細工な仕上がりで、
平均寿命も短かく、病気にかかりやすく、精神的にも弱いと。

これが、本書のキーアイディアです。

世間では、女性の社会的立場が弱いとされ、
本書の話しでは、逆に、男性の方が生物学的に弱いわけで、
この2点で考えると、うまくバランスが取れているものだな~と、
私は妙に納得してしまいました。

本書で福岡さんは、できるだけ教科書的な記述を避け、
生物学的な発見の瞬間を巧みな文章で「物語」として紡ぎだします。

事実と事実という、点と点を結びつけてストーリーに
仕上げる作業をする中で、ひょっとすると科学的に確証がない推測が
入っているのかもしれませんが、シロウトの私が読む分には、
とにかく読み物として抜群に面白い作品でした。

久しぶりの、読み出したら止まらない状態。

少し懲り過ぎていたり、後半でちょっと失速する部分もありますが、
前回の「生物と無生物」に続き、
福岡さんの文章の上手さに圧倒されました。

こういった一般の人でも読める、魅力的な科学読み物が
増えることで、日本の学生の理系離れに
少しでも歯止めがかかることを願うばかりです。

この本から何を活かすか?

本書の第1章は、「見えないものを見た男」というタイトルで、
1600年代に高倍率の顕微鏡を作ったレーウェンフックさんという
アマチュア男性を主人公とした話でした。

これを読んで、顕微鏡が欲しくなりましたね~。

ちょうど、子供に、「アイクロップス」という顕微鏡のオモチャを
買うことを検討していたので、まさにグットタイミング。

アイクロップスアイクロップス 商品詳細を見る

ただし、アイクロップスを買うにせよ、学習顕微鏡を買うにせよ、
本書で勧められている(?)、
「精子の観察」を、娘の顕微鏡でするのがバレたら、
一生恨まれることは間違いないでしょう。

私は、そこまでリスクをとった冒険は、できそうにありません。

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| 科学・生活 | 10:10 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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一流アナリストの「7つ道具」

一流アナリストの「7つ道具」―フェルドマン直伝!「掛け算」の知的生産術 (ピンポイント選書)
一流アナリストの「7つ道具」―フェルドマン直伝!「掛け算」の知的生産術 (ピンポイント選書)
(2008/10)
ロバート・アラン フェルドマン 商品詳細を見る

満足度★★★

ビミョーに得した感じ。
135ページの小ぶりなハードカバー。850円。

テレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」でおなじみの
ロバート・フェルドマンさんが、アナリストに必要なスキルと
それを身につける方法を書いた本です。

情報が溢れる現代においては、必要な情報を抽出・分析して
人に伝えるアナリスト的なスキルは、一般のビジネスパーソンにも
必要だと、フェルドマンさんは言います。

本書のベースとなっているのは、フェルドマンさんが
アナリストの採用基準として重視する7つのスキル。

  「分析力」、「プレゼン力」、「人間力」、「数字力」、
  「エネルギー管理力」、「言語力」、「商売力」

アナリストと聞くと「分析力」のイメージが強いですが、
それは7つの能力の一つに過ぎないようです。

そして、これらの7つの能力は「足し算」ではなく、「掛け算」で決まる。

つまり、どれか1つのスキルがゼロだと、全体がゼロになる。

スキルが足し算の関係にあると、得意科目を強化するのが得策ですが
掛け算の関係なら、苦手科目を強化するのが得策と説明されています。

本書では、7つの分野について広く書かれていますので、
当然、他のビジネス書で見かける内容と被る部分もありますが、
日米両方のビジネスに通じるフェルドマンさんだけあって、
引用する例もちょっと違って新鮮でした。

読む前は、文字数もページ数も少ないように感じたので、
一瞬、ハズレを引いたのかと思いましたが、
良い意味で裏切られました。

的確な表現で無駄な言葉がなく、質の高い本です。

この本から何を活かすか?

フェルドマンさんの分かりやすい文章にもお手本があります。

シャーロットのおくりもの」で有名な
E・B・ホワイトさんが書いた「The Elements of Style」。

この本には、簡潔で分かりやすい文章を書くルールがびっしり
詰まっているそうです。

中でもフェルドマンさんが最も参考にするのは次の5つのルール。

  1. 要らない言葉を省く
  2. 二重否定を使わない
  3. 文章は単純な構造に
  4. 能動態を使う
  5. 強調したい言葉を文章の最後に持ってくる

私も、ブログを書く際の参考にしたいと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 09:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ツキと幸運がやってくる31日の習慣

ツキと幸運がやってくる31日の習慣
ツキと幸運がやってくる31日の習慣
(2008/10/22)
西田文郎 商品詳細を見る

満足度★★★

才能があっても、努力を続けても、必ず成功するとは限らない。

多くの成功者が語っているように最後に必要なものは「ツキ」。

著者の西田文郎さんは、「ツキ」を左右するのは、
その人の脳の状態だと、説明します。

西田さんは、北京オリンピックで金メダルを獲った、
女子ソフトボール日本代表チームのブレイントレーニングを
担当しました。

トレーニングの冒頭で、目標と目的を思い出すアクションとして、
あのユニホームの胸元に書かれた「Japan」の文字に触れ、
人差し指を頭上に突き上げるポーズを決めたそうです。

今度は、私たち読者のメンタルトレーナーとして、
“ツイていない脳”が、“ツキがどんどんやってくる脳へ”
変わるよう、本書で指導してくれます。

大切なのは、日頃からの考え方、行動、言葉遣い。

本書では、1ヶ月間、毎日1つのテーマに取り組めるよう、
31個のツキを呼び込むための習慣が紹介されています。

例えば、今日、このブログを書いているのは12月8日なので、
本書の「8日目」の習慣を実践すればよいだけですから、
非常にとっつきやすいですね。

西田さんは1ヶ月を上旬・中旬・下旬と大きく区分して、

  上旬 : 月の初めなので、アクティブな習慣が中心
  中旬 : 中だるみを防ぐ、ユニークで刺激的な習慣
  下旬 : 締めくくりとして、人間力も高められる習慣

と、全体のバランスを考えて、習慣を配置しています。

もちろん最初は、本書にある習慣をそのまま実践しても
いい訳ですが、一部、自分で実践したい習慣と差し替えるなど
アレンジしても面白そうです。

肝心なのは、毎日1つずつ実行して、それを毎月繰り返し、
習慣を、頭や体に染み込ませていくことでしょうか。

この本から何を活かすか?

本日「8日目」のテーマは、「人を何回喜ばせたか数える」。

西田さんは、

  「自分を喜ばせる幸せと違い、“人を喜ばせる幸せ”には限界がない」

と解説しています。

回数を数えるためには、少なくとも今日1日は、
人を喜ばせることを考えて行動しなければなりません。

まずは、ちょっとしたことから始めてみます。

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 10:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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本当に頭がよくなる1分間勉強法

本当に頭がよくなる1分間勉強法
本当に頭がよくなる1分間勉強法
(2008/08/22)
石井 貴士 商品詳細を見る

満足度★

本書の手法を使うと、1冊の本が1分で読めるようになると
説明されています。

著者の石井貴士さんは、ワンミニッツ・リーディングと
名づけていますが、このリーディング部分は“Reading”ではなく
“Leading”と書くそうです。

速読でもなく、暗記術でもない手法だとか。

具体的に、どうするかというと、

  1. そもそも、既に知っている内容の本を選ぶ
  2. 右手で本を持ち、左手でページをめくる
  3. 見開き2ページを0.5秒で眺め、次のページをめくる
  4. 内容を理解しようとせず、「何かを感じ取る」ようにする
  5. 気になる部分は、ページの上端を三角に折っておく

要するに、ただ単にパラパラとページをめくり
なにか雰囲気を感じ取るだけ。

これを石井さんは2日間のセミナーで教え、
誰もがマスター可能なスキルであると、説明しています。

内容を理解しようとせず、ページをめくるだけなら
別にセミナーを受けなくても、
幼稚園児でもすぐにできることでしょう。

セミナーでは、本の持ち方でも教えるのでしょうか?

そして、本書のもうひとつの柱が、
「カラー・マジック」という勉強法。

これは、赤・緑・黄・青の四つに色分けされたシートに、
読んだ本から覚えたいことを、
青色のペンで書き込んで作成するそうです。

最も重要な部分は赤い場所に、次に重要な部分は緑の場所に、
と色分けされた箇所別に書き込むとか。

そして、作成したシートを1枚1秒で眺めて復習する。

これで1分で60枚のシートを眺めることができるので、
「1分間で60冊分の復習ができる右脳学習法」と説明しています。

もちろん、読んだ本の内容を何度も復習するというスタンスには、
大いに賛成ですが、石井さんが薦める10冊の本に
2冊も挙げられていた ブライアン・トレーシーさんが、
可愛そうにさえ感じました。

この本から何を活かすか?

石井さんは、地方放送局のアナウンサーだったそうですが、

  「局アナを捨てて、ゼロからスタートして億万長者になったら、
  もっと多くの人を勇気づけられるのではないか?」

と考え退職したそうです。

なんだか、後でとってつけたような理由にしか聞こえません。

その後、億万長者になったかどうか知りませんが、
石井さんのウェブサイトを見る限り、かなり怪しい・・・

知らない著者の本をアマゾンで購入する時は、
事前に著者のサイトを確認しておくことが必須のようです。
いい勉強になりました。

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| 勉強法 | 07:14 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

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クルマは家電量販店で買え!

クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学
クルマは家電量販店で買え!―価格と生活の経済学
(2008/11/08)
吉本 佳生 商品詳細を見る

満足度★★★★

吉本佳生さんといえば、「スタバではグランデを買え!」が
有名ですが、本書はその続編です。

内容はどちらも「価格」を題材に、経済的思考を養う本ですが、
「スタバ」は“取引コスト”をメインテーマとした初級編、
本書は“裁定”に軸足を置いた中級編といった違いです。

後半ではゲーム理論の説明もありますが、ここまで上手く
実例に当てはめて説明している本は少ないでしょう。

例えば、マーティン・シュービックさんが考案した
ゲーム理論でよく出てくる「ドル・オークション」というのがあります。

これは、“1ドル札そのもの”をオークションするのですが、
1つだけ変わったルールがあります。

それは、入札した人は、落札しなくても、
入札額をオークション主催者に支払わなければならない。

吉本さんは1ドルを1000円に変えて、
自身が教える大学の授業で、実際にやっているそうですが、
かなりの確率で過当競争が起こり、
落札額が1000円を大きく超えてしまうそうです。

途中で勝負を降りると、ただ入札額を損するだけになるので、
1000円を超えてもオークションが続く・・・

吉本さんは、このオークションと構造的に
同じ競争が行われている例として、

  ・1人の女性をめぐって、プレゼント合戦をする男性陣
   (女性をものにできなくても、プレゼントは返ってこない)

  ・利権を獲得するために、接待を争う企業
   (利権を獲得できなくても、接待費は返ってこない)

などを挙げ説明しています。

私は、このドル・オークションを人に説明する時に、
「だから、損切り額を決めたら厳格に守り、ナンピンは絶対にしない。
トレードと基本的に考えは一緒。」
などど、一部の人にしか理解できない例(喩えにもなっていない?)
しか思い浮かばず、説明に窮したことがありましたが、
吉本さんの例を使えば、誰にでも説明ができそうです。

本書では最初から最後まで、吉本節が冴え渡り、
クルマ、学歴、環境などを題材に切れ味鋭い経済的視点で
解説していますから、「スタバ」に少し物足りなさを感じた人にも、
満足できる一冊となっていると思います。

この本から何を活かすか?

フードマイレージ」をご存知でしょうか?

マスコミで取り上げられる機会が増えているようですが、
あまりメディアに接していない私は、本書で初めて知りました。

食べ物の生産地から消費地までの食べ物の
「移動距離×量(重さ)」を計算し、数字が大きくなるほど、
環境に悪い食生活をしていると評価するそうです。

吉本さんは、このフードマイレージを無意味な指標とメッタ斬り。

私は、地産地消を押し付けられるのがイヤな方なので、
(好きな人が、地産地消しているのは一向に構いませんが)
吉本さんの意見に大いに賛成です。

何はともあれ、私はこのフードマイレージ自体を知らなかったので、
今度、農水省に勤める友人に合った時に聞いてみようと思います。

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| 経済・行動経済学 | 08:00 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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アンガー・マネジメント

アンガー・マネジメント―アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及! イライラ、ムカムカを一瞬で変える技術
アンガー・マネジメント―アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及! イライラ、ムカムカを一瞬で変える技術
(2008/09)
安藤 俊介 商品詳細を見る

満足度★★★★

著者の安藤俊介さんより献本いただきました。ありがとうございます。

アンガー(怒り)をコントロールするための
体系化された技術を学ぶ本です。かなり実践的。

私は、怒りっぽい方ではないと、自分では思っていましたが、
ちょうどよいタイミング(?)で、イラつく出来事ことが発生。

本書の効果を、身をもって知ることができました。(事の詳細は後半で)

「怒り心頭」とはいかないまでも、ちょっとしたイライラは
誰でも日常的に感じることです。
しかも、結局、イラついて損するのは自分。

ですから本書の技術を習得すると、個人にメリットをもたらすだけでなく、
不機嫌な職場」も少しずつ解消に向かうことでしょう。

怒りをマネジメントするポイントは2つ。

  1. 怒ってしまった後の対処(行動の修正)
  2. そもそも怒らない気質にする(認識の修正)

アンガー・マネジメントでは、この両面から攻めることで、
怒りの感情とうまく付き合いながら、次第に怒らない気質へ
変わることを目指します。

ですから、本書で紹介されるテクニックも、
即効性のあるものと、徐々に効果を発揮するものに分かれます。

<即効性のあるテクニック>
  ストップシンキング、ディレイテクニック、グラウンディング、
  コーピングマントラ、タイムアウトなど

<徐々に効果を発揮するテクニック>
  ミラクルデイエクササイズ、24時間アクトカーム、スケールテクニック、
  アンガーログ、ストレスログ、3コラムテクニックなど

私自身が、本書を読んだ限りでは、

  ・怒った時こそ、本来の“目的”を思い出し
  ・怒りの原因より、怒りをコントロールしてどうなりたいかを思い描き
  ・怒った自分を「スケールテクニック」で冷静に分析

を組み合わせて、日頃のイライラに対処するのが、
使いやすそうに感じました。

本書の後半には、アサーティブなコミュニケーション方法が
少しだけ紹介されていましたが、
もっと詳しく知りたい方は、大串亜由美さんの本を参照してください。

この本から何を活かすか?

「アンガーログ」とは自分の怒りを記録して、
客観視するための“見える化”ツールです。

以下、恥ずかしながら、私のアンガーログです。

  日時:
     2008年12月2日20時30分

  出来事:
     話し合うことがあったのに、妻が8時半に子供と
     一緒に寝てしまう。その後、起こしても起きず、
     妻は朝も普通(6時半)に起床。結局10時間睡眠。
     いつも8時以上寝てるのに、まだ寝るのか!

  思ったこと:
     イラ立ち。

  感情の強さ:
     5/10段階

  行動:
     夜イライラして、1人でヤケ食い。
     朝は自分の時間を確保したいので、妻を早くは起こさず。

  結果:
     妻が起床後もバタバタして話し合いの時間を持てず。
     スケジュールがズレ込んでしまう。

  異なる考え方:
     夜1人の時に、朝やるべきことを先にやってしまえば、
     朝、妻を早めに起こして話し合いができたはず。

こうやって書き出してみると、些細なことでイラついて
反応的な行動をとっているのことが分かり、
同じ轍は踏まないよう、自分の行動を見直すことができます。

怒りを感じるたびに続けることで、効果がアップするそうなので
続けてみようと思います。

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| ノウハウ本 | 10:44 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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かぼ

かぼ
かぼ
(2008/10/28)
石井 裕之 商品詳細を見る

満足度★★★★

「かぼ」とは、この物語に出てくる少年のあだ名。

本書は、セラピストである石井裕之さんが贈る、
私たちの中にある大切なものを思い出させてくれる
良質なストーリーです。

物語なので、さわりだけ紹介します。

  主人公の松田純平は、本が1冊だけ世に出た売れない小説家。

  しかし、彼の人生はカリスマIT企業の社長である有馬達也の
  ゴーストライターを務めてから激変します。

  純平は有馬の会社に取締役として迎えられ、有馬の思想である
  “有馬イズム”を伝える広告塔として、表舞台に立つことになります。

  そんなある日、純平のもとに「小説家の松田純平さんと会いたい」
  という連絡が入ります。

  連絡してきたのは、余命いくばくもない病気の少年、吉野薫。
  あだなは、「かぼ」。自称天使の12歳。

  純平は、「かぼ」との他愛もない会話を通して、
  少しずつ自分の中に変化してていくものを感じます・・・

最初の有馬達也の設定を読むと、私は、
勢いがあった時の元ライブドア社長・堀江貴文さんを
思い出し、松田純平のモデルは、他業界から取締役になった
宮内亮治さんを想像しましたが、それは一瞬だけ。

後は、素直にストーリーに引き込まれていきました。

主人公の松田純平が抱える問題は、私たちが日常的に悩んでいること。

「かぼ」との会話を通して、
大切なことに気づき、救われるのは読者である私たちのようです。

読み終わった後に、自分の心の中にも変化を感じる
ちょっと素敵なセラピー小説でした。

この本から何を活かすか?

悪意のある人への対処法。(以下要約)

  悪意を持つと苦しい。
  だから、悪意を持っている人は、相手にも悪意のタネを蒔こうとしている。
  悪意に対して、悪意で対抗すると、結局自分が苦しくなる。
  だから、相手の悪意に染まらないように冷静に淡々と対処する。

このように、「かぼ」と純平は話しをしています。

私は本書を読んでから、嫌な人と遭遇しても、
「相手の悪意に染まらないように」と考えるようにしています。

そうすることで、相手の行為ではなく、自分の気持ちに
フォーカスできるようになり、ずいぶんイライラが減りました。

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| ビジネス一般・ストーリー | 10:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか?

なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザ
なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザ
(2008/09/19)
山岸 二郎 商品詳細を見る

満足度★★

究極の差別化でブランディングするために、
自己開示し、お客さんのメリットを打ち出して、
USP(他にない独特の強み)を明確にしましょうという話しです。

著者の山岸二郎さんは、「ペンだけで行列をつくるマーケッター」
を名乗っていますから、本書の説明もペンで書ける部分、
つまり、セールスレターを書くところまでとなります。

山岸さんは本書で、ルパン三世、ドラえもん、ガンダム、
ロッキーなど、誰もが知っているキャラクターや話の構造を例に
ブランディングの方法を説明します。

非常にもっともな事を説明しているのですが、
あまりに、キャッチーなキャラクターの例に当てはめようとし過ぎて、
少々無理やり感が出ている印象を受けました。

タイトルにある、

  「なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか?」

については、スイカに塩をかけると甘く感じる(対比効果)
例を引き合いに出し説明しています。

要するに、ルパン三世という物語の中でも、
泥棒よりもっと悪党を登場させ、泥棒であるルパンを
相対的に善玉として見せているから、ヒーローであると。

ただ、この説明だと、相対的にも絶対的にもルパンより善である
銭形警部が、一番のヒーローにならない理由になっていません。

私は、本書のタイトルを見たとき、単純に
「ルパンがヒーローなのは、カッコいいからでしょ」と思い、
そんなに好奇心が掻き立てられる感じは受けませんでしたが、
みなさんは、いかがでしょうか?

この本から何を活かすか?

結局、本書が言いたいことは、自分や自社の生い立ちを語り、
USPを打ち出してブランディングましょうということに尽きます。

本書のように、キャラクターの例から学ぶ方が好きな方も
いるかもしれませんが、同じブランディング分野の本なら、
個人的には、ピーター・モントヤさんの
パーソナルブランディング」が好きですね。

本田直之さんが、レバレッジ・シリーズでブレイクする前に
翻訳していた本です。

何度も読んでいる本ですが、もう1年ぐらいご無沙汰しているので、
久しぶりに、読み直してみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 


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| ブランディング | 09:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分で奇跡を起こす方法

自分で奇跡を起こす方法~読むだけで人生が変わる真実の物語
自分で奇跡を起こす方法~読むだけで人生が変わる真実の物語
(2008/09/19)
井上 裕之 商品詳細を見る

満足度★★★

ある事故で、奥さんが植物人間になってしまった、
著者の井上裕之さん。

奥さんの入院先は、家から片道4時間かかる病院。

井上さんは、平日は歯科医としての仕事をこなし、
土曜の診察が終わった後、4時間かけて奥さんの看病に向かい、
日曜の夕方には、また4時間かけて帰る生活を続けます。

そんな精神的にも、肉体的にもキツイ逆境の中で、
井上さんは、現実から逃げずに自分を成長させようと
努力を続け、いろいろな気づきを得ます。

そして、奇跡が起こる・・・

井上さんは、この本を書いた理由を、

  「人生なんて簡単に変わるものであり、自分の力で変える
  ことができる。(中略)そして、どんな困難に直面しても、
  奇跡を起こすことができるということを伝えたかった」

と記しています。

本書のメッセージには、実話の持つ説得力がありますが、
1冊の本として読むと、私には、前半の体験談部分と、
後半の教訓部分が、若干スムーズにつながっていない
感じがしました。

このあたりは、本ではなくセミナー等で話しを聞いた方が、
違和感なく、もっと素直に感動できるのかもしれません。

150ページにも満たない、手軽に読める本ですが、
あまり過剰な期待をせずに読めば、
スッと心に入ってくるものがあると思います。

この本から何を活かすか?

井上さんは本書で、大切な気づきを与えてくれましたが、
私は、正直に言って、むちゃくちゃ心を揺さぶられるほどの
感動ではありませんでした。

しかし、事故に遭ったのが、冬の北海道。
私も、何度も通ったことのある道路です。
しかも、車に乗るのは、自分と妻と娘の3人。

私にとってこの設定は、事故現場が目に浮かぶほどリアルで、
身につまされるものがありました。

これから、日常的に冬道を運転する私としては、
慎重にハンドルを握ろうと、肝に銘じました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 心に効く本 | 09:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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