活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座

デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
デューデリジェンスのプロが教える 企業分析力養成講座
(2008/10/09)
山口 揚平 商品詳細を見る

満足度★★★★

M&Aのために企業の本質的価値を見抜く作業を
デューデリジェンス(企業精査)といいます。

本書は、デューデリのプロである山口揚平さんが、
一般のビジネスパーソン向けに企業分析の方法を
まとめた本です。

山口さんは、本書で企業分析に必要な9つの視点を
紹介していますが、1つの企業を9つの視点で見るのではなく、
各視点につき1企業のケーススタディで説明しています。

  case1. 収益構造-スターバックス
  case2. 資本価値-三菱地所
  case3. 事業構造-創通
  case4. 競争構造-ビックカメラ
  case5. 市場構造-GABA
  case6. 社会動向-JR東日本
  case7. マクロ経済-横浜銀行
  case8. 資本市場-ミクシィ
  case9. 資本政策-任天堂

一部上場企業から、新興企業まで幅広く
扱われているのが良い点ですね。

巷に溢れる「決算書入門」や「財務諸表の読み方」系の本は、
会計上の解釈から現在の企業の症状を読み取るものです。

しかし、本書では現在の利益を生んだ「源泉」に注目し、
その源泉となる事業構造が、今後どのように変化していくかを
洞察することで、企業の将来価値を予測しますから、
財務諸表の解説本とは、一線を画しています。

本書のケーススタディは、あえて誰でも入手できる
情報を元に書かれています。

ですから、山口さんと同程度の「洞察」は無理ですが、
「分析法」だけなら、本書を参考に練習すれば
誰でも簡単に身につけることができるでしょう。

個人的には、もう少し踏み込んで解説して欲しい
部分もありましたが、各ケースの合い間に書かれている
コラムも充実していて、読む価値の高い一冊でした。

この本から何を活かすか?

本書には、キャッシュフロー(CF)分析を視覚化する方法として、
「キャッシュフローマトリックス」が紹介されていました。

横軸を「営業CF」、縦軸を「投資CF」とし、
年度毎にとった座標を線で結び、
時系列の変化から、企業の状態を知ろうとするものです。

私が企業分析する目的は株式投資のためですが、
この方法を使うと、CF状態が見える化され、
かなり分かりやすそうです。

早速、昨日の記事で注目したSalesforce.com
分析で使ってみます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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| 会計・ファイナンス・企業分析 | 11:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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