活かす読書

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金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った

金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)
金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った (5次元文庫)
(2008/09)
安部 芳裕

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満足度★★

  「閨閥によって地球を網の目のように覆い
  200年以上にわたり世界を動かし続ける陰の支配者。」

本書の冒頭では、ロスチャイルド家をこのように形容しています。

本書では、世界中で起こる戦争や事件を
初代マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドさんが作ったとされる
「世界革命行動計画」(世界支配の計画)に当てはめ、
ロスチャイルド家の陰謀であると説明します。

フランス革命、米リンカーン大統領暗殺、日中戦争、真珠湾攻撃から、
最近では米国同時多発テロやサブプライムショックまで。

著者の安部芳裕さんは、数多くの文献にあたり、
上手に話しを組み立てている感じがします。

勿論、書かれていることの論証は難しいので、
オカルトかどうかを考えるよりは、
純粋に“読み物と割り切って”楽しむのが良さそうです。

最後は、金融の仕組を作った支配者層に搾取されないために、
安部さんからの未来への提案で、締めくくられています。

その提言とは、国際金融資本から独立した
自立型経済を目指すもの。

地域通貨を発行し、食料もエネルギーも自給する。

極端な言い方をすれば、鎖国しましょうという提案でしょうか。

安部さんは地域通貨の専門家のようなので、
話しをそちらに持っていきたいのは分かりますが、
私なら、例え搾取されていても、鎖国しない道を選びます。

この本から何を活かすか?

本書では、お金の問題点を知るために、1つの寓話が紹介されています。
以下、ちょっと長いですが要約です。

  あるところに、自給自足をしていて、足りないものだけを
  物々交換している100人の村がありました。
  (物々交換は村内だけで、外部との交流は一切ありません)

  この村に外部から1人の男がやってきて、
  村人にあるモノを配りながらこう話しました。

  「私が良いモノを教えてあげましょう。これがお金というものです。
  これを使えば交換がスムーズにおこなえます。」

  更に男は、野菜作りが得意な人は八百屋を、狩が得意な人は肉屋をと、
  各人がお店を開くことを勧めました。

  1年後、再び男が現れ、村人にこう言いました。

  「どうです?お金があると便利でしょう?
  申し遅れましたが、実は私、銀行家です。この前、皆さんに10万円
  ずつお貸ししました。来年、また来ますので、それまでに
  利子をつけて11万円を返してください。もし返していただけない場合は
  お店の権利をいただくことになります。」

  お金のある暮らしに慣れてしまった村人は、自給自足の生活に
  戻ることができず、お金を貸してくれた銀行家にお礼を払うのは
  当然と、利子をつけて返済することを了承しました。

  こうして期限の1年が近づくと、人々の仕事の目的が、
  必要なものを提供することではなく、お金を稼ぐことに変わりました。

  1年後、銀行家は村にやってきて、お金を回収しましたが、
  村人の3分の2は返済できませんでした。

  そして、銀行家は返済できなかった人たちにこう言います。

  「またお金を貸してもいいのですが、皆さんは返済できないリスクも
  あるので、今度は利子を20%にして12万円を返してもらいます。
  ただし、今度こそ、返せない場合はお店の権利をもらいますよ。」

この寓話を用い、安部さんは、お金の問題点として、
本来、存在しなかった利子を返済するのは、
椅子取りゲームをするようなもので、これが貧富の差を招き、
結局、お金を刷っただけの銀行家が一番儲かると説明しています。

でも、何かヘンだと思いませんか?この寓話。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 


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| 経済・行動経済学 | 08:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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