活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2008年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年11月

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超「超」整理法

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー
超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー
(2008/09/18)
野口 悠紀雄 商品詳細を見る

満足度★★★

  「分類するな。検索せよ」

これが、今回の野口悠紀雄さんからのメッセージです。

本書は1993年に出版された『「超」整理法』の大改訂版。

前半は、実用的なGmailを使ったデジタル・オフォスの構築法。
Gmailをフローの処理だけでなく、ストックを活用する場として
利用する方法が紹介されています。

後半は、概念的な知的生産論となっていて、いつもながらの、
野口さん独自の視点と、切れ味の良い論理展開が楽しめます。

欲を言えば、特に前半部分は2年前に書いて欲しい内容でしたが、
野口さんがGmailを使うようになったのが、2006年頃のようですから、
この時期の出版となったようです。

それでは、なぜ野口さんはGmailをすぐに使わなかったのか?

パソコン通信の時代から、新しい技術を利用してきた
野口さんからすると、Gmailの利用が遅かった感じがします。

それは、グーグル・フォビア(グーグル恐怖症)があったから。
Gmailでは内容を見られてしまうという潜在的な恐怖感。

しかし、このフォビアを克服する際にも、

  「第一に、私はグーグルやCIAに監視されるほど重要な人物ではない。
  第二に、仮にグーグルがそのようなことをしたら、社会の信頼を
  一挙に失ってしまうだろう。グーグルが合理的な企業であるとすれば、
  決してそうしたことをしないだろう。」(一部抜粋)

と合理的に考えて切り替えているところが、
いかにも野口さんらしいところです。

私自身は、グーグル・フィリア(グーグル過剰愛好者)なので、
Gmailは招待制だった2004年頃から使っています。

そのため、本書の基本的な考えには大賛成ですが、
野口さんが新機軸を提案してくれるとう、期待が大きかった分、
少し物足りなさを感じました。

この本から何を活かすか?

本書で提案されたITの活用方法で、
私自身は実践していないものが、いくつかありました。

  1.パスワードや個人情報をGmail上に置く
  2.SugarSync による複数マシンの同期(有料サービス)
  3.送付書類のPDF化

1.も2.も複数のPCを使う場合にメリットがありますが、
最近の私の生活環境から考えると、いまのところ必要なさそうです。

3.は、確かにPDF化した書類をやり取りして、
そのまま保存できるので、事務能率は上がりそうです。

これも、それほど機会は多くありませんが、
書類のPDF化を進めてみようと思います。

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| ノウハウ本 | 09:53 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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あなたをお金持ちにする魔法の場所

あなたをお金持ちにする魔法の場所―熱海に住んで週末は銀座で過ごす月に一度は北海道
あなたをお金持ちにする魔法の場所
(2008/06)
佐藤 富雄 商品詳細を見る

満足度★★

・平日は熱海
   夢を実現する場所。生活の拠点で健康上のメリットや仕事を
   効率的に行える場所。
・週末は銀座
   夢を刺激する場所。文化的刺激があり、情報収集や欲望の
   エネルギーを掻き立てる場所。
・月一で北海道(3~7日)
   夢を育むオアシス。思考の拠点で創作活動が自然に行える場所。

著者の佐藤富雄さんは、このように3つの拠点で暮らしているようです。

オーストラリア・カナダ・日本を拠点にしている大橋巨泉さんの
生活をコンパクトにしたような感じでしょうか。
(巨泉さんとは、目的は違うような気がしますが)

佐藤さんは、生活空間が意識にも大きく影響するため、
目的の違う「三つの生活空間をつくるべき」と本書で主張しています。

確かに、そんな生活ができたら理想的ですし、
脳を刺激するなどの、メリットがあることも十分に理解できます。

しかし、問題は、どうやったらそんな環境を手に入れられるのか?

端的に言うと、お金の問題をどうするか?

佐藤さんは、自分を刺激する環境に先に投資すると、
後から収入がついてくるという考えです。

小さいところでは、新しい万年質を買う、立派な机を調達する、
高級な腕時計を手にいてる・・・
少しずつ、背伸びをしながら、その環境にあった自分に高めていく。

本書のあとがきでは、理想の環境に程遠い人へのメッセージとして、

  「“そういう環境をつくろう”ということを、
  意識にしっかり根付かせることが重要なのだ。」

と締めくくられています。

これだけでは、ちょっと寂しい気がしますね。

この本から何を活かすか?

佐藤さんは、欲しいモノに刺激を受けて自分を高め、
お金を使えば、それ以上の収入が付いてくるという考え方。

一方、昨日の記事で紹介した京セラ名誉会長の稲盛和夫さんは、
「足るを知る」ことの重要性を説いています。

きっと、若い時は佐藤さんの考えで欲望をエンジンとして成長し、
ある時点で、稲盛さんの考えに切り替えるのが良いのでしょう。

私は稲盛さんの考え方のほうが、今の自分に合っています。

しかし、70歳を過ぎているのに、ローラーブレードを履いて
北海道の地で高速ウォーキングする佐藤さんのバイタリティーにも、
見習う点があると感じました。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 09:13 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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「成功」と「失敗」の法則

「成功」と「失敗」の法則
「成功」と「失敗」の法則
(2008/09)
稲盛 和夫 商品詳細を見る

満足度★★★★

人間は「試練」によって磨かれる。

しかし、稲盛和夫さんの考える試練とは一般的にいわれる
「苦難」のことだけを指す訳ではありません。

  「成功さえも試練なのです。」

なぜ、成功も試練なのかというと、
成功を糧に、さらに謙虚に努力を重ねるには、
それ相応の「人格」が必要だからです。

成功して得た地位、名声、財には、人を溺れさせるだけの
強大なパワーが秘められていて、その誘惑に負けずに、
崇高な精神を保てるかどうかも、天が与えた試練という訳です。

稲盛さん自身も、京セラの急成長により経営者としての評価が上がり、
傲慢に陥りそうなときがあったそうですが、「反省」を強く意識する
ことによって、謙虚であり続けることができたそうです。

本書は、月刊誌「致知」に1996年から2007年にかけて掲載された
巻頭言を再構成したものです。

10年をかけて書かれた言葉には、
稲盛さんの深い人生観が詰まっていて、一言一言が重く響きます。

本書のタイトルは、ジェームス・アレンさんの名著
「原因」と「結果」の法則』に合わせてつけられている雰囲気があります。
(本文中にも、アレンさんの本からの引用あり)

期せずして、アンサーソングならぬ、稲盛さん流のアンサーブックに
なっていると考えることもできますね。

まさに、アレンさんと稲盛さんの、国と時代を超えた
コラボレーションといったところでしょうか。

  「人生における真の成功を獲得するために、いかに思い、
  いかに生きるべきか。七十有余年の人生を懸命に生きていく中で得た、
  私の考えを行間にまで込めたつもりである。」

この稲盛さんの言葉に、偽りはありません。

この本から何を活かすか?

日々迫られる困難な経営判断でさえも、
最終的には、「人間として正しいか」を基準にする。

私は、稲盛さんのように経営判断を迫られることはありませんが、
それでも、日々、決めていかなければならないことがあります。

すべての判断の根底に「人間として正しいか」を置き、
筋の通った、ぶれない人生を歩みたいものです。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 09:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本人にはもう売るな!

日本人にはもう売るな!ネットで世界進出する方法 (PHPビジネス新書 70)
日本人にはもう売るな!ネットで世界進出する方法 (PHPビジネス新書 70)
(2008/09/19)
菅谷 義博 商品詳細を見る

満足度★★★

商品の売上を伸ばす最も確実な方法は、水平展開。
つまり販売エリアを広げることです。

本書が提案するのは、海外までそのエリアを拡大すること。

かつて海外進出するには、いろいろな障壁がありましたが、
インターネットのおかげて、その壁はずいぶん低くなりました。

本書は、海外にネットを通じて商品を売るためのHow To本です。

著者は、ロングテールの法則で有名になった菅谷義博さん。

実際に菅谷さん自身が運営する、
海外向けプラモ販売サイト「プラモヤオンライン」や、
サポートする海外向けECサイトで蓄積したノウハウを元に
次の6つのステップで説明されています。

  ステップ1.海外のニーズをつかむ
  ステップ2.実際に売れるかテストする
  ステップ3.検索エンジンに広告を出して展開
  ステップ4.多言語での顧客対応
  ステップ5.海外との金銭のやりとり
  ステップ6.海外への配送

私自身は、販売する商品を持ち合わせていないので、
本書の手法に沿って海外進出することはありませんが、
e-bayで商品を購入したことがある程度の人なら、
海外へ商品を売るのも、それほど難しくないように感じます。

また、本書にはGoogle、Yahoo以外の「国別・検索エンジン対策」が、
紹介されていたのも貴重でした。

  ・韓国 : ネイバー (2007年国内シェア72.7%)
  ・中国 : 百度 (2007年国内シェア50.0%)
  ・ロシア : ヤンデックス (2007年国内シェア47.4%)

欧米圏以外では、かなり検索に関する事情も異なるようですね。

この本から何を活かすか?

いろいろなサイトで提供している「日本語-英語」間の自動翻訳は、
あまり使いものになりませんが、「日本語-韓国語」の翻訳は、
言語構造が似ているため、けっこう精度が高いそうです。

そこで、当ブログの昨日の記事を、試しに韓国語化してみました。
(クリックで拡大)
韓国語化 
韓国のサイトを日本語化しなければ、その精度の程は分かりませんが、
「韓国語のサイトを日本語で検索できる」サービスもあるので、
こちらも使ってみようと思います。

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| マーケティング・営業 | 10:09 | comments:0 | trackbacks:20 | TOP↑

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ブログ論壇の誕生

ブログ論壇の誕生 (文春新書 657)
ブログ論壇の誕生 (文春新書 657)
(2008/09)
佐々木 俊尚 商品詳細を見る

満足度★★★

ジャーナリスティック系のブログが「ブログ論壇」を形成し、
政治や社会を変える原動力になることをレポートした本。

とは言いつつも、実際に全体を通して語られるテーマは、
「非対称戦争」。

非対称戦争とは、ベトナム戦争やアルカイーダの組織ように、
組織の一つ一つがアメーバのように生まれ、独立して活動し、
強大な組織にゲリラ戦を仕掛けていくような状態です。

では、いったい誰と誰が非対称戦争をしているのか?

佐々木俊尚さんが本書で解き明かす対立構造は、
ネットにあまり馴染みのない団塊世代と、
ネット世界を代表するロストジェネレーション世代
(だいたい1970年~1980年初頭の生まれの世代)。

もちろん、この非対称戦争ではロスジェネ世代がゲリラ側です。

毎日新聞低俗記事事件、ウィキペディア情報操作事件、
小沢一郎さんのニコニコ動画事件、志位和夫さんの国会質問、
トリアージ騒動、「JJ」読者モデルブログ炎上、光市1.5人発言・・・

こういったネット上の事件を元に、ブログだけでなく、
2ちゃんねるやニコニコ動画といったネットの世界を発信源とする
非対称戦争の様子が詳細に報告され、
その影響力と、佐々木さんの今後の見通しが語られています。

私自身は、団塊とロスジェネの間の世代に当たり、
本書では完全に脇役です。

しかし、対立する両方の世代の主張が、それなりに分かる立場に
あるともいえるので、私の世代こそが、ネットでもリアルでも、
もっと発言する必要性を感じました。

この本から何を活かすか?

巻末には、「佐々木俊尚が選んだ著名ブロガーリスト」として
170サイト余りのリストが掲載されています。

佐々木さんの考える“日本の論壇系ブログの一覧表”という
位置付けのようです。

私が読んでいるブログは、2~3入っている程度。
普段いかに、ジャーナリスティックなブログを読んでいないかが分かります。

載っている数がかなり多いですが、ヒマを見て少しずつ
リストにあるサイトを覗いてみようと思います。

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| 社会・国家・国際情勢 | 08:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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マイクロソフトを飛び出して億万長者になった、私

マイクロソフトを飛び出して億万長者になった、私
マイクロソフトを飛び出して億万長者になった、私
(2008/07/08)
クリスティン・コマフォード・リンチ 商品詳細を見る

満足度★★★★

正直、この話しどこまで本当なの?
と思えるところはありますが、少なくとも著者の
クリスティン・コマフォード・リンチさんが
バイタリティ溢れる女性であることは間違いありません。

  「私は行き当たりばったりに何かを始めることが多い。
  それでも最後までやり抜けば、たいていはうまくいく。」

  「“悩みのタネ”を見つけてから起業するのも、
  起業してから探すのも、そう違いはない。」

これらの言葉の通り、リンチさんはとにかく行動します。

  16歳でニューヨークに出てモデルになり、高校を中退。
  その後、仏教にのめり込む。
  20代でマイクロソフトで働いた時は、
  ビル・ゲイツさんとデートするも、ふられて、芸者修行に没頭。
  オラクルCEOのラリー・エリソンさんとも交際。

この経歴だけでも、十分に好奇心をそそりますが、
もちろんビジネスでも人材派遣会社やITコンサル会社を
立ち上げるなど成功を収めます。

しかも、ラリー・エリソンさんと付き合って、
インターネットを教えてもらった直後(1990年代前半)
オンラインショップのプロモーション会社を立ち上げ
数百万ドルの利益を得るなどの、したたかさもあります。

また、本書では成功のエピソードだけでなく、
数々の失敗エピソードも紹介されていますから、
そこから学ぶべき点も多くあります。

各章の最後には、リンチさんが経験から学んだ「ルール」が
まとめられているので、単にエピソードを読んで面白かった
で終わらせない工夫がされているのも、良い点でした。

この本から何を活かすか?

  「ワーク・ライフ・バランスを語る人は多いが、
  精神の修養やボランティアについて語る人は少ない。」

こうリンチさんに言われて、
あまりボランティアに積極的でなかった自分を反省。

私には、心のどこかに、定期的に寄付しているから、
(と言っても少額ですが)体は使わなくてもいいだろうという、
安易な考えがあったのかもしれません。

まずは、子供の学校のボランティア、何かないか聞いてみます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 11:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「お金を稼ぐ!」勉強法

「お金を稼ぐ!」勉強法
「お金を稼ぐ!」勉強法
(2008/07/18)
藤井孝一 商品詳細を見る

満足度★★★

アウトプット重視の勉強方法について書かれた本です。

ただし、インプットするだけでなく、アウトプットしましょう
というよな単純な話ではありません。

自分がやりたいことを勉強(インプット)するのではなく、
誰かが、あなたに助けて欲しい(アウトプットして欲しい)と
求めていることを勉強する。

ですから、本書が目指すのは、「誰かの役に立つための勉強法」。

それが結局は、「稼ぐ」ことにつながる。

その第一歩として、自分がどういう時に声をかけてもらいたいか、
人や場面を想定し、その道の専門家として自己プロデュースしていく。

これが、著者・藤井孝一さんが一番言いたかったことだと思います。

その他にも、資格についての考え方、情報術、読書法、時間管理、
習慣化、人脈術、道具の使い方など、細かなことにも触れていますが、
すべて「誰かの役に立つ」前提がなければ、
そういったテクニックやノウハウは意味を成さないということです。

現在、何かを勉強中の人は、勉強オタクで終わらないために、
その勉強が「誰のために役立つのか?」という点について、
真っ先に確認する必要があるということでしょう。

また、藤井さんは、この本の原稿を書くと同時に、
ビジネスに特化した「サラリーマン勉強島」というSNSを
立ち上げたそうです。

こちらでは、メンバーの稼ぐ目標は年収2000万円で、
勉強を通して人生を切りひらき、精神的、経済的、社会的に自立した
ビジネスパーソンになることを目指しているとの説明があります。

この本から何を活かすか?

本書には、

  「年収2000万円以上の人は、古典や偉人伝、歴史書など、
  一見、仕事に関係ないような、教養に重点を置いた書籍を読み、
  それ以下の人は、反対にすぐに役立つ実用系の書籍を
  手に取る傾向がある」

と紹介されていました。(情報源は、どこかの雑誌の特集とか)

理屈っぽい私は、歴史書を読んだから年収2000万以上になったのか、
それとも年収2000万以上だから歴史書を読んでいるのか、
本当に因果関係があるのかなどと、つい考えてしまいます。

しかし、そんな事を考えているヒマがあれば、つべこべ言わず、
教養を高める本を読んだ方が良いということですね。

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| 勉強法 | 09:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ソロスは警告する

ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
ソロスは警告する 超バブル崩壊=悪夢のシナリオ
(2008/09/02)
ジョージ・ソロス (解説)松藤 民輔  商品詳細を見る

満足度★★★

ジョージ・ソロスさんの「哲学」を語った本です。

  「サブプライム危機は、超バブルの崩壊のスイッチを入れた、
  いわば引き金でしかなかったのだ。」

こういった金融危機に対する警鐘も述べられていますが、
本書でソロスさんが最も言いたかったのは、
ソロス哲学の真髄でもある「再帰性の理論」について。

これは、市場が需要と供給の均衡点に収斂するという
「均衡理論」を否定する考えで、本書の端々から、
ソロスさんの「再帰性の理論」を世間に認めさせたいという、
執念さえ感じられます。

再帰性について私の理解の範囲で説明すると、
人はある時点の市場を見て投資をしますが、その投資行動自体が
市場にも影響を与え、判断した時点とは違う市場になってしまう。

思考と現実が相互に干渉し合うので、期待した結果とは
乖離してしまうということです。

個人的には、「再帰性」と表現するよりも、「相互干渉性」とか、
「相互作用性」と表現した方が、合っている気がします。

更にこの説明に、人は不完全な情報を元に判断するので、
常に間違う運命にあるという可謬性(かびゅうせい)の話が
絡んでくるので、けっこう理解しにくい印象を受けます。

いずれにせよ、古いパラダイム(均衡理論)から、
新しいパラダイム(再帰性理論)に切り替える必要があるので、
過去の経験を未来の判断に使うな、ということでしょう。

本書は、金融や投資の知識はなくても読めますが、
ソロスさんの哲学的思考に馴染めない人には、
少し苦しく感じる啓蒙書かもしれません。

この本から何を活かすか?

巻頭の解説で、松藤民輔さんも言っていますが、
2008年1月~3月までのソロスさんの投資行動が日記形式で
書かれているのは貴重です。

実質、7日間ぐらいの日記ですが、何をどう判断して、
ポジションを取っているかの一端が披露されています。

とにかく、米国はショート、中国&インドはロングという
見通しのようですね。

恐らく、現時点でもソロスさんのシナリオは
変わっていないと予想されますので、
これに逆らうようなポジションを立てないよう、
注意しなくてはなりませんね。

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| 経済・行動経済学 | 10:21 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!
(2008/09/01)
細野 真宏 商品詳細を見る

満足度★★★★

細野真宏さんは、本書の冒頭で「分かったつもり」の
弊害について説明しています。

一番の問題は、そこで“思考停止”になってしまうこと。

それでは、「分かったつもり」から抜け出すには、どうしたらよいのか?

細野さんは2つの事を押さえる必要があると言います。

  一つは、「数学的思考力」を身につけること。
  もう一つは、「思考の歩幅」を理解すること。

「数学的思考力」は、本書を読んで身につけていただくとして、
ここでは、「思考の歩幅」について細野さんの説明を紹介します。

  足の長さによって「歩幅」が違ってくるように、
  人の思考にも「歩幅」に違いがある。

  人に何かを伝える時には、相手の思考の歩幅に合わせなければ、
  分かりやすく伝えることはできない。

人によって理解力に差があるという話ですが、
この表現と、細野さんのキャラクター「コロちゃん」の説明もあって、
本書を読むと、非常にイメージしやすくなってます。

全編を通じて、とにかく分かりやすい細野ワールドが展開され、
どんどん引き込まれ、気がつけば、
理解が深まるように書かれているのは、さすがベストセラー作家ですね。

後半には、ニュースを素材にした演習問題が用意されていますから、
本書を読んで、細野さんの説明が「分かったつもり」に陥っていないかを
確認することができます。
(この演習問題、全てにチャレンジすると、けっこう脳みそが疲労します)

細野さんは以前、株に関する本も書かれていましたが、
私は、本書のようなテーマの方が、細野さんには合っていると感じました。

この本から何を活かすか?

細野さんは、2桁×2桁を暗記する「インド式掛け算」については、
やや行き過ぎとの感想を持っているようです。

これで思い出したのですが、先日、うちの小学2年の娘が、
「20までの2桁の掛け算」をする様子を見て、驚いている親がいました。

この計算方法って、意外と知られていないのでしょうか?
(私は、これがインド式がどうか知りません)

例えば、15×13なら、
  1.一方の数に、もう一方の1の位の数を足し10倍する(15+3=18→180)
  2.次に、1の位の数同士の掛け算をする(5×3=15)
  3.最後に、この求めた2つの数を足す(180+15=195→15×13=195)

説明すると長く感じますが、実際は、18と15を桁を一つずらして足す計算を
しているだけなので、慣れると3秒程度で計算できます。

18×19なら18+9=27、8×9=72→270+72=342
17×12なら17+2=19、7×2=14→190+14=204

私は、この方法を学生時代に使って、けっこう重宝していた記憶があります。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 08:15 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術

弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術
弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術
(2008/08/28)
谷原 誠 商品詳細を見る

満足度★★★

タイトルがすべてを物語っていますが、気の弱い人や口ベタな人が、
強気で押しの強い人と交渉しても、最大限の利益が獲得できるような
テクニックと心構えを解説した本です。

谷原誠さんの本では、以前『するどい「質問力」! 』を
紹介しましたが、本書の方が切り口も斬新で私は好きです。

「気弱なあなたの」とタイトルに付くだけで、
弱きを助け、強きをくじくようなイメージもありますし。

  ・気弱だから、勝ち負けに捉われない
  ・話ベタだから、余計なことを言わない
  ・気弱だから、相手の要求を最初にすべて吐き出させる

本書に紹介されるテクニックは、気弱だからこそ使えるものもあれば、
気が強い弱いに関係なく使えるものまで紹介されています。

なかでも強烈なのは、

  「話すのが苦手なら黙り込んでしまえ!」

と沈黙話法を勧めていることでしょうか。

沈黙したからといって、本書のシナリオの通り
相手が自滅してくれるとは限りませんが、
タイミングよく使うと、相手を不安にさせ
うまく譲歩を引き出すことができるかもしれません。

本書では、数多くのテクニックを紹介した後、
最終章のケーススタディで、それをどう使うかの会話例が
掲載されていますので、実際に使う場面がイメージしやすくなっています。

また、先日紹介した「3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術」とは、
若干スタンスが違いますが、この2冊のテクニックを組み合わせて使うと、
より効果的な交渉ができそうです。

この本から何を活かすか?

  「ブレーンストーミングを交渉の準備で使う。」

企画会議などでよく使うブレストですが、谷原さんは
会議の準備で、自分と相手の取りうる立場を可能な限り想定するために、
使うことを勧めています。

相手の立場をブレストで全て書き出すことで、
交渉のパターンを網羅し、その後のシナリオを練ることができるようです。

私は、「3000人のユダヤ人に」を読んだ後、
交渉の目的とゴールを紙に書いて明確にしておくことを
実践しようと思いましたが、本書の「相手の立場想定ブレスト」も
合わせて、交渉の前にやっておきたいところです。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 08:31 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分をグローバル化する仕事術

自分をグローバル化する仕事術
自分をグローバル化する仕事術
(2008/08/29)
天野 雅晴 商品詳細を見る

満足度★★★

  「世界標準のコミュニケーションは、自己主張からスタートします」

これは、本書の最初に書かれている「世界標準ルール」です。

“自己主張”と聞くと、自分の意見を押し付けたり、
他人の意見を無視したり、強い口調で主張したりといった
イメージがありますが、それは日本だけのことのようです。

自己主張は、相手に自分の立場を理解してもらうための
コミュニケーションで、同時に相手の主張を聞くことも含まれる。

このルールを知らない日本人は、自己主張が苦手。

自己主張は、穏やかな気持ちでゆったりとした口調で話すと
良いようです。

私も、自己主張が得意な方ではありませんが、
著者の天野雅晴さんが本書で説明するような
ルールを知らないことに、その一因があるのかもしれません。

本書は、天野さんがシリコンバレーに30年近く在住して得た
数多くの経験を、「20の成功ルール」としてまとめたものです。

私は以前、「マルチタスク・ワーキングのすすめ」という本を読みましたが、
本書では、

  「シングルタスクで物ごとを進めるのが世界標準のルール」

とのこと。

よくよく読むと、マルチタスク、シングルタスクそれぞれの特性を理解し、
目的に応じて使い分けることが重要と書かれています。

働いてると、同時にいくつの仕事をこなすのが普通なので、
全体としてはマルチタスクで対応しながらも、
部分部分では、シングルタスクで集中して結果を積み重ねることが
現実的のような気がしました。

この本から何を活かすか?

  「大切なのは、ルールを知っていることではなく、
  ルールに基づいて行動すること」

あとがきで、天野さんはこのように書いています。

確かに、シリコンバレーのルール(世界標準ルール)を
知っておくことも大切ですが、知っただけではどうにもなりません。

私自身は、100%シリコンバレーのルールに則って行動するというよりは、
そういったルールを踏まえて自分の行動ルールに足りない点を、
補いながら、少しずつ行動を変えていきたいと考えています。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 09:56 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術

3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術
3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術
(2008/06/17)
マーク富岡 商品詳細を見る

満足度★★★

ユダヤ人は「生まれながらの交渉の達人」と呼ばれるそうです。

私は、“ユダヤ人=商人”のイメージはあったものの、
“ユダヤ人=交渉の達人”との認識が薄かったので、
中身を読むまで、タイトルの「3000人のユダヤ人にYESと言わせた」ことが、
凄いことなのかどうなのかも、わからずに本書を手にしました。

本書の目的は、相手の心をつかみYESと言わせること。

著者のマーク富岡さん自身も、最初はそんな交渉ができなかったようですが、
ある交渉で、マイヤーさんという1人のユダヤ人男性とめぐり合います。

本書の前半は、富岡さんの交渉方法を変えるきっかけとなった、
マイヤーさんとの交渉を振り返り、その時の気づきを追体験します。
その交渉術の奥深さは圧巻です。

中盤では、アメリカ人、イタリア人、スペイン人、アラブ人、
韓国人、インド人など、計10カ国にも及ぶ生活習慣や価値観の
違う相手との交渉体験を、カタログ的に紹介しています。

いささか典型的過ぎる事例が多いような気もしますが、
これからの時代、違う国の人と交渉する機会は増えることはあっても、
減ることはありませんから、参考になる点も多いでしょう。

そして、後半では富岡さんが、今まで1万人以上の交渉相手から、
蓄積したスキルがノウハウとしてまとめられ、紹介されています。

ちなみに、普通の日本人で日系アメリカ人でもない富岡さんが、
なぜ「マーク富岡」なのかは、本書のツカミになっていますので、
それは読んでのお楽しみです。

この本から何を活かすか?

  「交渉の目的とゴールを紙に書いて明確にしておく」

それ以外にも、「譲れないポイント」や「折れてもいいポイント」なども、
あらかじめメモしておくことが、勧められていました。

交渉を航海に喩えるなら、これらのメモは海図やコンパスに当たりますね。

私も、今後の交渉の際には、
こういったメモを作ってから臨みたいと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 11:23 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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P&G式 世界が欲しがる人材の育て方

P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデ<br /><br />            <br />ントはこうして生まれた
P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデ
ントはこうして生まれた

(2008/08/22)
和田浩子 商品詳細を見る

満足度★★★

P&G流の人材育成方法を紹介する本です。

本書が、「育成する側の人」にとって参考になるのは当然ですが、
「育成される側」の人にとっても、参考になる話が語られています。

それは本書が、著者の和田浩子さんが1977年に新入社員として
P&Gに入社してから、日本人初のヴァイスプレジデントにまで上り詰め、
2000年に退職するまでのことがベースに書かれているからです。

現在、学生の方が読んでも得るものがあり、
読後はP&Gへの入社を考えるようになっているかもしれません。

それぐらい、P&G社は人材育成に力を入れ、
倫理観や信条がとても強い会社のように感じます。

和田さんが入社当時のP&G日本法人は、決して今のような
環境の整った会社ではなかったようですが、
「和田流」の仕事のやり方で、少しずつ体制が変わっていきます。

そして、「米P&G流」の仕事のやり方も、徐々に日本で根付いていく。

更に、「和田流」と「P&G流」が渾然一体となって、
数々の成功を収めていく様子が描かれています。

P&G流が素晴らしいことに異存はありませんが、
本書を読む限りでは、きっと和田さんなら、
他の会社に入社していても、成功していたように感じます。

  「正しくて難しいことをやれ」

これが、P&Gの教えとのことですが、
和田さんの成功は、まさにそれを実践した結果のようです。

この本から何を活かすか?

本書の最後の方に、和田さんが退職する時に、
上司や同僚、友人に送った退職メッセージが掲載されています。
(長文なので、ここには掲載しません)

これが、なかなか素敵なメッセージで、こんな素晴らしい気持ちで
退職できたら理想的だろうなと思える内容でした。

私は既に退職してしまっているので、 これを参考にできませんが、
これから(まだ、ずいぶん先の話ですが)退職を向かえる
友人には、本書を紹介しておこうと思います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術

考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
(2008/08/22)
久米 信行 商品詳細を見る

満足度★★★★

まさに、私のために書いてくれたのではないかと
思わせる一冊でした。

  ・自分から率先して声をかけられない
  ・断られると、食い下がることができない
  ・飛び込み営業ができない
  ・まずインターネットで調べないと行動できない
  ・プレッシャーに負けてしまう

など、本書は31の症状に対しての処方箋が書かれています。

目指すのは、「見る前に跳べる人」になること。

書かれているのは、ノウハウよりも心構えや考え方が中心。

こういったことができない人からすると、本書で語られていることは、
言われなくても、本当は自分で分かっていることなのかもしれません。

しかし、実際には行動できていない自分を考えると、
本書の言葉が、グサグサと突き刺さってきます。

本当に、自分の行動を変え、新しい習慣を身につけたいなら、
本書に示される、「すぐやる!」ためのヒントを、
1つ1つ確実に、実践していくしかないでしょう。

「すぐやる!」ためのヒントは、本当に小さな一歩ですが、
その一歩を踏み出してみると、
今までとは違った世界が見えるのかもしれません。

著者の久米信行さんは、明治大学で「ブログ起業論」という講座を
担当しているらしく、本書で示されるいくつかの症状への解決策として、
“ブログの活用”が勧められています。

ブログを書いたり読んだりする人で、自分に行動力や積極性が
欠けると感じる人は、1度は目を通してもよい本だと思います。

この本から何を活かすか?

本書から、いくつか実践します。

  症状その1. 「真っ先に手を挙げられない」
     →講義や会議で、質問・発言の1番をゲットするつもりで参加

  症状その2. 「一度失敗するとあきらめてしまう」
     →1日1回は失敗して、その数を貯金だと思って記録する

  症状その3. 「タイミングを狙いすぎて動けない」
     →すぐやる場合とやらない場合の「成功率推移表」をつくる

私は、講義や会議に出席する機会は少ないので、
1番目の実践は、次の機会でということになりますが、
2番目と3番目については、今日から、すぐやります!

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| ノウハウ本 | 09:29 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ゆらぐ脳

ゆらぐ脳
ゆらぐ脳
(2008/08/07)
池谷 裕二 木村 俊介 商品詳細を見る

満足度★★★★

海馬の研究で有名な池谷裕二さんに対し、ライターの木村俊介さんが
最新の成果や仕事について、インタビューしてまとめた本です。

池谷さん自身は、「仕事上のボヤきを並べた」と、
あとがきで述べていますが、木村さんのインタビューの仕方も、
池谷さんの説明の分かりやすさも、さすがと思わせる内容です。

  「科学者のサバイバルのためには、プレゼンテーション能力が絶対に必要」

と言うだけあって、難しい研究内容でも、
中学生でも理解できるように説明されています。

また、脳の「ゆらぎ」の研究自体も大変興味深いものですが、
池谷さんの仕事への考え方は、科学者でない一般の読者でも、
参考になる言葉が並んでいます。

  ・「研究はやりすぎるくらいでなければ成功しない」

  ・膨大な研究データが得られた後、役に立つのは
   「どれだけ専門分野以外の勉強をしたことがあるか」

  ・「合理主義は非効率的。一見、ムダに見えるものこそ大切」

  ・「貴重なデータであればあるほど、世界中のサイエンティストに
   開かなければならない」

単に、科学者としての理想的な世界を語るのではなく、
現実として研究を続ける上で直面する問題などについても、
率直に語っていますから、本音トークという意味でも、
池谷さんの言葉が、読者に届きやすくなっているのかもしれません。

また、本書には、日経新聞夕刊に掲載された池谷さんのコラムが、
「ミニ質問」コーナーとして、23本ほど抜粋されて載っています。

ここだけ読んでも、好奇心を刺激する十分な内容です。

この本から何を活かすか?

池谷さんの研究室の前教授、齋藤洋さんが、
「スンクスの嘔吐」を発見するエピソードが紹介されていました。

「吐く」という機能は、ごく限られた動物しか持たず、
実験動物がいないため、臨床医学の研究が遅れていたそうです。

スンクスとはモグラの一種で、もともと肝硬変の研究で、
この研究室では実験動物として使用していました。

実験の準備は学生たちが行い、アルコールを投与するのですが、
スンクスは毎回、「ウゲッ」と嘔吐をしていたそうです。

しかし、この嘔吐をヘンだと思う学生は1人もいなかった。

ある時、人手が足りなく、
教授自身がアルコール投与を手伝い、驚きます。

「スンクスが吐くじゃないか!」

「え、それは、そうですけど、それが何か?」

ここで、これが大発見だと気づく訳ですが、
同じ現象を事前に何度も目撃していた学生たちは、
それを事実として知っているだけで、発見にはならなかった。

このエピソードは、背景的な知識を持っていたかどうかの違いですが、
知識でなくとも、持っている「視点」や「意識」の違いでも、
同じような差が出てきそうですね。

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| | 10:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法

明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法 (講談社BIZ)
明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法 (講談社BIZ)
(2008/04/17)
小宮 一慶 商品詳細を見る

満足度★★

正しい考え方という土台の上に、メジャラブルな目標を立て、
一つ一つは小さくとも正しい努力をコツコツと続ける。

これが、本書の基本的な考え方。

ちなみに、メジャラブルとは「測定可能な」という意味です。

本書は、タイトルこそ「新・目標達成法」となっていますが、
メインとして書かれているのは、「毎日の行動習慣」について。

少しの努力を長年続けることで、大きな差のつくヒントが
数多く紹介されています。

  ・高層マンションを見たら階数を数える
  ・新聞は1面から読む
  ・3年連用日記をつける
  ・1次会には行くが、二次会には行かない
  ・飛行機に乗ったら落語を聞く
  ・タクシーのお釣りは受け取らない

かなり小宮一慶さんの、個性や趣味が反映されていて、
誰にでも適用すべき一般化された行動習慣とは
考え難いものも、正直に言って含まれています。

しかし、少なくとも小宮さん自身が実践し、
効果があったものが紹介されているはずです。

「目標達成法」という意味では、目標をメジャラブルなものにすることと、
年間目標を月間目標に落とし込み管理することが中心で、
あまり「新」という感じはしません。

ここは、ノウハウや術に頼って目標を達成するのではなく、
紙一重の努力を毎日愚直に続けることこそが重要であるという
小宮さんからのメッセージと解釈するのが妥当でしょうか。

この本から何を活かすか?

  「ビジネスの世界では、自尊心や自負心を持つことが大切」

このように小宮さんは語ります。

更には、子供を持つ親にも、子供が自尊心や自負心を持つように
接することを勧めています。

私も、今まで意識していなかった訳ではありませんが、
今後はもう少し、この点を考えて子供に接しようと思います。

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| 目標達成本 | 09:59 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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村上式シンプル英語勉強法

村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける
村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける
(2008/08/01)
村上 憲郎 商品詳細を見る

満足度★★★

グーグル日本法人社長の村上憲郎さんが書いた
英語の勉強法についての本です。

最初に、「必要なことしかやらない」と言っている通り、
本書では、多くのことを割り切って諦めています。

その結果として、勉強法がシンプルになり、
使える英語への道も近くなるという考えです。

  ・知らない形容詞は、「good」か「bad」に変換する
  ・熟語、イディオムは捨てる
  ・日本人に英作文は無理(あきらめて英借文を)
  ・「R」と「L」の違いなんて気にするな

こういったことをバッサリ切り捨てる代わり、
「読む」、「単語」、「聴く」、「書く」、「話す」の5つの分野を
同時に一気呵成に攻めることを目指します。

それぞれ、目指す地点は、

  読む : まず100万語、最終的に300万語
  単語 : 1万語
  聴く : トータル1000時間
  書く : 英借文とブラインドタッチ
  話す : 基本5パターンと自分についての100英文を暗記

村上さんは30歳まで英語が全然できなく、
31歳を過ぎて本書の方法で努力し、
英語が使えるようなったと書いています。

しかし、その「全然できない」が個人によって全く違うことと、
勉強を始めてからも、能力の差が効率に大きく影響しますから、
本書の方法がシンプルだとしても、相当の覚悟と努力なしに
使える英語をモノにすることはできないでしょう。

本書は150ページ程度で、誰にとっても非常に読みやすい本ですが、
だからこそ、読んで「ハイ、終わり」と
しないように肝に銘じなければなりません。

この本から何を活かすか?

本書では、「毎日1万語を、ひたすら眺めて」
英単語を覚えることを勧めています。

私の頭では、眺めるだけで覚えられそうにありませんが、
まずは、自分の現在の単語レベルをチェックすることが
大切ということで、本書で紹介されていた
アルクの英単語のレベル診断」をやってみました。

1と2のセットをやってみて、各30問中26問正解でした。
結構、今日は勘が冴えていたようです。

とりあえず、どちらのセットもラスト3問は
全く未知の単語だったので、
眺めるだけでなく、しっかり覚えようと思います。

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| 勉強法 | 11:50 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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神々の「Web3.0」

神々の「Web3.0」 (Kobunsha Paperbacks 125)
神々の「Web3.0」 (Kobunsha Paperbacks 125)
(2008/08/23)
小林雅一 商品詳細を見る

満足度★★★

ITとメディア、更にはアテンション・エコノミーの最前線を
入念な取材からレポートする本です。

ちなみに、アテンション・エコノミーとは、
過剰に溢れる情報に対して、人々のアテンション(関心)は
有限であることから、アテンションを引くことが経済の中で
重要となるという考えです。

本書は、ネットワーク、モバイル、コミュニティ、メタバース(仮想空間)
などの分野で活躍する日米の専門家やビジネスの先駆者への
インタビューから、その実態と今後の可能性を探ります。

タイトルに「神々の」とつくのは、
普通の人が、いつ神になるか分からないのがITの世界ということで、
本書で取材した専門家や、あるいは読者自身が神になる可能性が
あることでネーミングされたようです。

その例として、10年前は単なる大学生だったグーグルの創始者、
ラリー・ペイジさんとセルゲイ・ブリンさんが、神になったことを挙げています。
(ただ、私にはこの2人が元々普通の大学生だったとも想像できませんし、
たまたま一つの発明をしたから神になったようにも思えません。)

また、巻末にはウェブ2.0を提唱したティム・オライリーさんへの
インタビューが掲載されています。
内容自体は濃いのですが、ちょっと的外れっぽい質問があるのと、
インタビューが少し前(2006年12月)のものである点が残念でした。

あと、内容に直接関係なく、本書だけのことではありまあせんが、
この本は「光文社ペーパーバック」という仕様で、
ジャケットや帯がなく、再生紙が使われています。

400ページ近いのに1000円とお買い得なのは良いのですが、
ちょっとクセがあるのが“4重表記”。
ひらがな、カタカナ、漢字、英語の特性をそのまま取り入れたそうです。

例えば、「・・・あるいは人間関係の可視化visualization、
組織の透明化transparencyと呼んでもよいだろう。」
などのように日本語と英語でダブって書かれているので、
私は最初、違和感がありました。
(読んでいるうちに、だんだん気にならなくなりますが。)

この本から何を活かすか?

本書のトピックの中で、私が一番気になったのが、
「通信内容を解析するターゲティング広告」です。

要はGmailの音声版のようなサービスです。

携帯電話の通話料が無料になる代わりに、
会話を終えた直後に、ディスプレイに広告が表示されるとか。

もちろんこの解析がプライバシーの侵害となると
考える人もいると思いますが、私は選択肢の一つとして
このサービスが実用化されることを願います。

今後、この技術に注目していきたいと思います。

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| IT・ネット | 06:24 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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マインドハックス勉強法

脳と心を味方につける マインドハックス勉強法
脳と心を味方につける マインドハックス勉強法
(2008/07/25)
佐々木 正悟 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は勉強法についての本ですが、
あなたが現在実践している勉強法を根底から変えるものではなく、
今の方法にプラスアルファするものです。

ですから、今、具体的な目標を持って勉強していない人にも
参考になる部分がある、実用的な本になっています。

本書がカバーするのは、暗記術、ヤル気術、継続術、ながら術、
ノート術、テスト本番術に加え、英語学習法まで。

全体的に本書に貫かれているのは、テクニックよりも
楽観的な気持ちで勉強に臨めるような心や脳に対しての工夫です。

本書の利用法としては、著者の佐々木正悟さんも書いていますが、

  「自分に役立ちそうなところや、興味のあるところを拾って、
  とにかく試してみる」

ことに尽きるでしょう。

以下、私が試してみようと思ったものです。

  ・(勉強する前に)イヤな気持ちがあれば、紙に書き出す
    →筆記療法。書き出すことで、その気持ちを終わりにする。

  ・「Femo」を使ったジャグリングノート術
    →無償提供されているツール、見直したい日付にタグをしておく。

  ・透明付箋紙を使う
    →無印良品、140×95mm、20枚、525円。

  ・のどまで答えが出かかっている状況(TOT現象)で、あきらめない
    →余白に周辺事項を片っ端から書き、時系列にたどる。

  ・英語学習サイト「iKnow」を使ってみる
    →ディクテーションした英文をiPodで持ち出せる。

とりあえず、今日のところは、「Femo」と「iKnow」に登録完了しました。

この本から何を活かすか?

何の勉強をするにせよ、肝心なのは継続すること。

最近は「仕組化」ブームですから、メンタルな面は二の次に
なっている感もありますが、やはり最後は精神的な部分に
よるところも大きいと思います。

私も過去を振り返ってみると、
「5年前や10年前に、もっと、こうしておけば良かった」と
いつの時点でも、同じように思っていることに気づきました。

つまり、10年先の未来から考えると、今が、やり直したいあの瞬間。

そう考えると、何をするにせよ、
以前よりはモチベーション維持が、し易くなった気がします。 

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超! 自分マネジメント整理術

超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
(2008/08/25)
石田 淳 商品詳細を見る

満足度★★★

「整理」を切り口にした、セルフマネジメントの本です。

ベースが行動科学マネジメントですから、
大筋は過去の石田淳さんの著書と大きな違いはありません。

ちなみに、行動科学マネジメントとは、結果だけを評価せず、
望ましい行動をとったかどうかというプロセスに着目する
マネジメント方法です。

それでは、「行動科学」と「整理」は、どんな関係があるのか?

本書によると、

  「行動科学マネジメントの実践で行う、行動を分解して、
  重要な行動と不要な行動を見分け、不要な行動はカットする
  という過程は、まさに“整理”そのもの」

と説明されています。

つまり、行動科学の実践は、整理を必要とするため、
この2つは、決して切り離して考えられない関係のようです。

本書で対象とする整理は、単なるモノの整理だけに止まらず、
情報や思考の整理も含まれますから、応用範囲は広そうです。

そして、「自分マネジメント整理術」は
次の4つのステップを踏んで実践されます。

  ステップ1.重要なモノ(こと)「ピンポイント行動」を見極める
  ステップ2.なすべき行動を一目でわかる形に
  ステップ3.ピンポイント行動を計測
  ステップ4.継続のためのプログラム(強化)

中でも、最初のステップで、どれが結果に結びつく行動なのかを見極め、
ピンポイント行動を拾い出すプロセスが最も重要ですね。

また、本書では石田さんのオフィスで実践する
環境の整理法や情報の整理法などについても、
写真付きで紹介されているのが新鮮でした。

今後も、行動科学をベースとして、切り口を変えた本が
次々とリリースされる雰囲気を感じました。

この本から何を活かすか?

自分マネジメント整理術のステップ2.で「一目でわかる形に」
とありますが、本書を拝見する限り石田さんのオフイスは、
徹底的にビジュアル化され、視覚支援プログラムが活用されています。

石田さんでさえ、ここまでやっているのですから、
私も身の周りでも、もっとビジュアル化が必要と痛感。

少し、マネしてやってみます。 

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 09:55 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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即戦力の人心術

即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
(2008/09)
マイケル・アブラショフ 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書は、米海軍・誘導ミサイル駆逐艦ベンフォルドの
艦長として活躍した元海軍大佐マイケル・アブラショフさんが贈る
リーダーのための教科書です。

アブラショフさんが着任した当時のベンフォルド艦は、
問題だらけで、上司を信頼できない乗組員ばかりでした。

アブラショフさんは、それを2年間で全米一と呼ばれる
理想の艦(チーム)へ改革します。

本書は、アブラショフさんが艦長時代に成果を上げた
問題解決の手法をまとめあげたものですが、
ビジネス上はもちろん、どんな組織においても活用できる
リーダーに必要な不変の真理が語られていると言っても
過言ではありません。

  「真のリーダーシップとは“教訓”ではなく、
  “実例”によって示されなければならないのだ。」

アブラショフさんがこう語るように、本書に示される内容は
すべてが理想の上司としての実例です。

中でも私が気に入ったのは、次のエピソードです。

ある時、アブラショフさんが副長に、訓練所を卒業して着任する
新兵のための「新人歓迎プログラム」について聞いたそうです。

副長の答えは、「新人に対しては何も用意せいていません」というものでした。
以下、少々長くなりますが2人の会話です。(アブラショフさん:ア、副長:副)

  ア : 「キミには5歳になる娘さんがいたな。
      これから12年後、彼女は海軍に入隊するかもしれない。
      キミはその初日に、彼女をどう扱ってほしいと思う?」

  副 : 「親切にしてもらいたいと思います」

  ア : 「彼女が17歳で、たった今艦にやってきたとして、
      キミは彼女にまずどうしてもらいたい?」

  副 : 「家に電話して、無事到着したと伝えてもらいたいと思います」

  ア : 「その通りだ!彼らを艦長室に連れてきてもらって、
      親やボーイフレンドやガールフレンドに電話して、
      無事に着いたと伝えられるようにしてはどうだろう?」

この会話の後、素晴らしい新人歓迎プログラムが用意され、
敬意を持って新人が迎え入れられたのは言うまでもありません。

本書のうたい文句として、「巧みな人心術」と書かれていますが、
単なる“術”ではなく、もっと本質的な人との接し方が書かれていますから、
1人でも部下のいる人には、必読書と言えるでしょう。

この本から何を活かすか?

  「すべてのレッテルを今すぐはがせ!」

「あの人は、○○だから」と、人にレッテルを貼ると、
情報の処理として楽になります。

しかしそれは、その人をよく知ることを放棄しているということ。

私は、誰かにレッテルを貼っていないか思い巡らせたところ、
身近な親族ほど、けっこうレッテルを貼っていることを発見しました。

かなり強力に張り付いていますが、がんばってはがしてみます。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 11:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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思考のボトルネックを解除しよう!

思考のボトルネックを解除しよう!
思考のボトルネックを解除しよう!
(2008/08/18)
石川 和幸 商品詳細を見る

満足度★★★★

「ボトルネック」とは、その系の中で、その箇所でのパフォーマンスが
全体のアウトプットに制限を及ぼすような、まさにボトルの首のような部分。

本書の著者・石川和幸さんが指摘するように、
ボトルネックに着目し、改善するという考えは、
エリヤフ・ゴールドラットさんの著書「ザ・ゴール」で有名になりました。

(恐らく「ザ・ゴール」を読む以前の私は、“律速段階”という用語で
ボトルネックのことを表現していたと思います。)

ところで、ゴールドラットさんの示したボトルネックは、
工場などの物理的な系の中でのボトルネックでした。

それに対して、石川さんは人間の「思考システム」の中にもボトルネックが
存在するとして、本書でその改善方法を説明します。

いくら時間術や勉強法などの本を読んでノウハウを身につけても、
別のところにボトルネックが存在すれば、
一向にアウトプットは改善されないという訳です。

私は最初、系(流れ)の中のボトルネックというイメージが強く、
思考のボトルネックという考えがピンときませでしたが、
系というより、思考を枠組みに分割し、その要素の掛け算が
全体のパフォーマンスを決めると考え直すと、すっきりイメージができました。

石川さんは、思考を<知識>・<選択>・<生/活力>という3つの枠組みに分割し、
それぞれが、次の3つの要素で構成されていると説明します。

  ・知識 : <情報>、 <手法>、 <技能>
  ・選択 : <認識>、 <選択>、 <前提>
  ・生/活力 : <健康>、 <習慣>、 <好奇心>

この中から、自分のボトルネックになっている部分を見つけ、改善する。

そして、1番のボトルネックを改善しても、
次に弱かった部分が、新たなボトルネックとなる点にも注意して、
発見→改善のサイクルを続けなくてはなりません。

私にとっては、思考の中にもボトルネックがあるという
イメージが持てただけでも、大きな進歩でしたが、
それ以外にも、参考になる点が盛りだくさんの本でした。

この本から何を活かすか?

情報のボトルネックを解除する方法として、
「ECRSの魔法」という考えが紹介されていました。

  E : Eliminate(なくせないか)
  C : Combine(いっしょにできないか)
  R : Re-order(順番を変えられないか)
  S : Simplify(単純化できないか)

製造業などでは、非付加価値の作業時間をこの視点を使って
減らすそうですが、自分の非付加価値時間の削減にも
この考えが応用できるようです。

早速、私の1日の行動をチェックしてみます。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 09:17 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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「残業ゼロ」の人生力

「残業ゼロ」の人生力
「残業ゼロ」の人生力
(2008/08/03)
吉越 浩一郎 商品詳細を見る

満足度★★

吉越浩一郎さんは、人生を3つのフェーズに分けています。

  [学生期] → [仕事期] → [本生期]

3番目の本生(ホンナマ)期とは、リタイヤ後の生活ですが、
「本当の人生、本番の人生、本来歩むべき人生」という意味で、
“余生”と対極にあるという想いで、吉越さんはネーミングしたようです。

充実した本生期を迎えるためには、どのような人生戦略を立てて、
どのような準備をしたらよいのか?

これが、本書のテーマです。

残業をしない、TTP(徹底的にパクる)、デッドラインを設ける・・・

この辺は、前著である「残業ゼロの仕事力」と内容が被りますが、
仕事力が向上すると、人生力の向上につながるというのが、
吉越さんの基本的な考えです。

また、本書では人生全般について語られていますから、
夫婦のあり方や、子育てについての考え方も述べられています。
個人的には、そういった家族に対する接し方が参考になりました。

ただ、仕事期において「1ヶ月以上のバカンスを取ろう」などの主張は、
理想論としては、そうなって欲しいものの、
特殊な環境で仕事をしている人意外は、現実的には難しと感じました。

「バカンスが取れるよう、自分で考えて行動を起こせ」と
一般のサラリーマンの方に言われても、

  ・現在の会社で、バカンスを取れるように働きかける
  ・バカンスの取れる会社に転職する
  ・バカンスを取るために独立する
  ・リタイヤまたはセミリタイヤする

などの選択肢しかなく、仕事期に無理にバカンスを取ろうとするとが、
かえって本生期に悪い影響を与える可能性すらあるような気がします。

吉越さん流の仕事術も、真似るには難しい面があると思いましたが、
吉越さん流の生き方もまた、少しハードルが高いように思えました。

この本から何を活かすか?

  「仕事を辞めても人生が忙しいのは変わらない」

これは吉越さんが、トリンプ香港に勤めていた時代に
ドイツ人上司に聞いた教えのようです。

実際に私も、仕事を辞める前にイメージしていたほど、
時間にゆとりのある毎日を過ごしていないような気がします。

「時間術」や「仕事術」などと無縁の生活というよりも、
むしろサラリーマン時代より、そういったノウハウを
駆使して過ごしている一面さえあります。

それが良いことなのか、どうかの結論は今のところ出ていませんが。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 11:26 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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人生哲学 阪神タイガース的

[PR by ブログタイムズ]

当記事は、ブログタイムズのPR記事のため、
書籍リンク先がAmazonではなく、
ソニー・マガジンズ オンラインショップになっています。



「あるがままを受入れる」ということは、大切なことです。

それには一種の“悟り”が必要でしょう。

悟りを開くなんて、簡単にできそうもありませんが、
本書では意外な方法が紹介されています。

それは、プロ野球・阪神タイガースのファンになること。

本書の著者、ひろさちやさんは長年、阪神ファンをやってきて、
この悟りの境地に達したといいます。

  「阿呆でなければ阪神ファンをやってられないし、
  阪神ファンをやっていれば、いずれそのうち自分の阿呆さに気づき、
  阿呆さに気づけばやがて『心の平安』が得られます。」

そして、この根拠をソクラテスの「無知の知」に
なぞらえて説明している部分が、なかなか説得力がありました。

最近でこそ、阪神タイガースは強いチームになっていますが、
かつて“ダメ虎”と言われ、期待に応えないことこそが、
タイガース的であると思われた時期もありました。

阪神ファンであることは、どんなに負けても、どんなに裏切られても
不機嫌にならない精神修行を積むことと同じこと。

阪神ファンを宣言することは、まるで結婚の誓いで、
「良いときも悪いときも、富めるときも貧しきときも、
病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで・・・」
と宣言するのに似ている感じさえあります。

本書では、話しの題材こそ阪神タイガースですが、
実際に語られているのは、人生論そのもの。

例えば人間関係でも、人の欠点を欠点としてではなく、
それを個性として受け止めれば、人間関係は改善します。

そんな人生の教えが、本書には散りばめられていました。

ですから、阪神ファン以外の人はもちろん、プロ野球自体に
興味がない人でも、本書に共感できる部分はありそうです。

私には、未完成を未完成のまま楽しむことこそが、
人生を楽しむ秘訣であるという、ひろさちやさんのメッセージが、
深く伝わってきました。

本書の購入は、ソニー・マガジンズ オンラインショップからどうぞ。
リンクはこちら → 人生哲学 阪神タイガース的


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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 22:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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英語は逆から学べ! 実践トレーニング編

英語は逆から学べ!実践トレーニング編 ~聴くだけで英語脳ができるバイノーラルCD付き!~
英語は逆から学べ!実践トレーニング編 ~聴くだけで英語脳ができるバイノーラルCD付き!~
(2008/09/04)
苫米地 英人 商品詳細を見る

満足度★★

本書は、基本的には“英語教材”という位置づけです。

英語は逆から学べ!」の実践トレーニング編ですが、
大きく2部構成になっていて、パート1が理論編で
約30ページからなる「英語は逆から学べ!」の要約。
パート2がトレーニング編でリスニング教材となっています。

教材部分は、付属のCDに約1分半程度のダイアログが
35本収められていて、イメージ写真を見ながらリスニングをして、
聞き取れるようになったら、シャドーイングをするという内容です。

前作や本書のパート1を読まずに、後半の教材部分だけを聞くと、
「いったい、何が“逆から”だっけ?」と思えるほど、
至って普通の英語教材のようにしか聞こえません。

他の一般教材と違いは、CDが「バイノーラル録音」になっている
ということです。

本書の説明によると、この録音方式は、実際にその場にいて
耳で聞いているような臨場感を得ることができるそうで、
このCDを聞くことで、最速で英語脳ができるとか。

全部で35本収められているダイアログの中で、
1~32までは、一般録音にバイノーラル録音を重ねたもので、
33~35までは、バイノーラル録音のみで作られています。

1~32は、英文を読み上げている人が動きながら録音している
感じはするものの、普通に聞くことができます。

33~35は、一方から男性、もう一方から女性が読み上げる声が
聞こえ、尚且つ、読んでいる人が、移動しているように聞こえます。

こちらは、5~7分程度の長さのダイアログで、
聞いていると、英語脳はできるのかもしれませんが、
私は気持ち悪くなりそうな感じがしました。

これは、私のように英語脳ができていない人が聞くと、
気持ち悪く感じるのかもしれませんね。

この本から何を活かすか?

ざっと聞いた感じでは、NHKのラジオ講座で言うと、
「徹底トレーニング英会話」より少し内容は易しめで、
ダイアログは長めという印象です。

ほとんど難しい単語や表現は使われていませんから、
聴き取るという行為に集中できると思います。

せっかくですから、今週末に何度か繰り返し聴いてみます。

ただし、ダイアログ33~35は気持ち悪くなりそうなので、
聞くのを控えようと思いますが・・・

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| 勉強法 | 08:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「口コミ病院検索QLife」の紹介

[PR by ブログタイムズ]

私はかつて、転勤族でした。

知らない土地に転勤するのは、新鮮な刺激がある反面、
困ったことも多々ありました。

その困ったことの一つは、「病院」情報です。

どこの病院が評判が良いのか?

内科や外科の通院では、重い症状を患ったことがないので、
病院を変わっても、そんなに不便を感じませんでした。

私を最も悩ませたのは「歯科」です。

  ・治療方針が、歯科によってかなり異なる。
  ・治療方針の異なる歯科に移ると、治療のやり直しになることがある。
  ・そのため、いろいろな歯科を転々とする人が少ない。
  ・地元の人に聞いても、自分の通う歯科の情報しか持っていない。

そんな時に、今回紹介する「口コミ病院検索QLife(キューライフ)」ような、
病院のクチコミサイトがあると便利です。

私の場合は、技術の差が痛さとして伝わる歯医者さんで
利用するのが便利だと思いましたが、
めったに行かない種類の病院、人に話したくない病気の時、
または、最近の医療問題の心配などもありますから、
こういったサイトの情報はありがたいですね。

で、実際に使ってみました。

想像したより、多くの書き込みがありましたが、
残念ながら、私の通う歯医者さんは、まだクチコミはゼロ件。
後で、登録して書き込みしておきます。

まだ地域によって、書き込みの差があるのかもしれませんね。

宣伝記事だから言う訳ではありませんが、こういったサイトは
多くの人が利用し、クチコミが蓄積されるほど利用価値が上がりますから、
もっともっと沢山の人に利用してもらいたいものです。

クチコミ数がティッピング・ポイントを超える日も近いかも。

また、こういったクチコミサイトの影響力が大きくなればなるほど、
医療の質の向上につながるのではないでしょうか。

ところで、病院側はこういったサイトを利用する
マーケティング意識があるのでしょうか?

関係者によるサクラの書き込みが増えては困りますが、
私が病院経営者なら、患者さんにこのサイトへの書き込みを
お願いするのにな~。

<関連情報>
知的健康生活マガジン『QLife SQAURE』
  医師へのインタビューやセミナーの取材など、役立つ情報が満載。

病名辞書編纂プロジェクトサイト『みんなで作る家庭の医学』
  wikiを使って病名辞書を作り上げるユーザー参加型の編纂プロジェクト。

動物病院検索サイト『PET@QLife』
  全国約7000施設を網羅した動物病院専門の検索サイト。


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| その他 | 16:24 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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「心の翼」の見つけ方

「心の翼」の見つけ方「心の翼」の見つけ方
(2008/06/06)
浜口 隆則 商品詳細を見る

満足度★★★

人は誰でも多かれ少なかれ、「思い込み」があるものです。

著者の浜口隆則さんも、かつては様々な思い込みがあったようですが、
いろいろな経験や出会いにより、思い込みの壁を突き破ることで、
その後ろに隠れていた、「心の翼」を見つけたそうです。

心の翼を見つけるとは、自分の可能性に気づくこと。

  ゼロの習慣 「何か足さないと成長できない」という思い込みを捨てる
  第1の習慣 「自分にはできない」という思い込みを捨てる
  第2の習慣 「失敗しちゃいけない」という思い込みを捨てる
  第3の習慣 「仕事は嫌なこと」という思い込みを捨てる
  第4の習慣 「運はコントロールできない」という思い込みを捨てる
  第5の習慣 「お金は汚いもの」という思い込みを捨てる
  第6の習慣 「自分らしさは悪いこと」という思い込みを捨てる
  第7の習慣 「成功しないと幸せになれない」という思い込みを捨てる
  第8の習慣 「自分は一人で生きている」という思い込みを捨てる

それぞれの習慣は、ストーリーやエピソードによって語られています。

いろいろな本で紹介されているエレファント・シンドロームの話しが
出た時には、正直、「またか」とも思いましたが、
浜口さん自身の経験をストーリー化するなどして語られている部分も多いので、
読むほどに、言葉の重みが伝わってきました。

「思い込み」の厄介なところは、
自分で思い込んでいると気づかないことでしょう。

私自身は、最初に目次で、ゼロから第8の習慣までを眺めた時、
「自分はそこまで思い込んでいないかな」との考えが頭を過ぎりましたが、
実際は、局所的な部分で、いろいろな思い込みがあることに、
本書を読んで気づくことができました。

この本から何を活かすか?

人の成功度が分かる定規。

  「自分の人生で起こるさまざまなことを、どの程度、
  自分の責任だと考えているか?」

私も、こういった本を読んだ直後は、「すべて自分の責任」と
思い直しますが、時間の経過とともにその心がけを忘れがちです。

いろいろな人に話す機会を増やすことで、
この心がけを、自分が忘れないようにしたいと思います。

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| 成功哲学 | 09:25 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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すべての経済はバブルに通じる

すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書 363)
すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363) (光文社新書 363)
(2008/08/12)
小幡績 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「バブルの最中は、誰もバブルと気づかず投資しているのではなく、
  ほとんどの投資家は、バブルと認識して参加している。
  賢いプロの投資家であるほど、バブルに乗らないわけにはいけない。」

これが21世紀型バブルの特徴であると、著者の小幡績さんは説明し、
あえて「リスクテイクバブル」と呼んでいます。

つまり、現代のマーケットではバブル発生が構造的に組み込まれ、
必然的に発生と崩壊を繰り返すと。

小幡さんは、自らの投資経験から、机上の論理だけでなく、
バブル時の投資家心理を的確に本書で読み解いています。

実際、サブプライム問題が発生する前も、バブルだとの声は
ずいぶん上がっていましたから、個人投資家でも、
全くバブルと認識せず、投資をしていた人は、少なかったと思います。

問題は、そのバブルがいつ崩壊するか、そして崩壊の規模
(どこまで影響が及ぶか)を正しく予測できたかどうか。

これが、投資結果の大きな違いとして現れます。

それでは、今後何度もバブルが繰り返されると仮定するなら、
バブル時に私たちは、どのような投資戦略をとれば良いのか?

以下、私の個人的な考察ですが、

  1.バブルと知って、逃げる準備をしながら便乗する
  2.崩壊のタイミングを待って、売りから参入する
  3.崩壊後の底を確認し、誰もいなくなった時に買いで参入

の3つの戦略が存在します。

1.は俊敏性、2.は忍耐力と判断力、3.はひたすら忍耐力が
要求されます。

1.→2.→3.の順で、すべて参加すると1度のバブルで莫大な利益を
上げることができますが、そう簡単にはいかないでしょう。

  「今後、幾度となく、キャンサーキャピタリズム(癌化した資本主義)は
  発症し、リスクテイクバブルは繰り返され、さらに別の形のバブルや
  それ以外の発症があるであろう。」

このように本書は締めくくられていますから、少なくとも
そういう「シナリオ」を持ってマーケットに参加する必要はありそうです。

この本から何を活かすか?

先程挙げた3つの戦略は、インデックスファンドの購入などでは、
機敏性を欠き使えません。

それでは、インデックスファンドは無力なのか?

ポイントは次の2点に集約されるでしょう。

  1.その市場が、バブル発生と崩壊を繰り返しながらも「成長する市場」であること
  2.発生と崩壊の「何サイクルもの期間」、ドルコスト平均法を継続すること

この両方の条件が満たされれば、インデックスファンドも
大きな武器になりますし、一方でも欠くと、悲惨な結果を覚悟しなければなりません。

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| 経済・行動経済学 | 06:19 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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一気に業界No.1になる!「新・家元制度」顧客獲得の仕組み

一気に業界No.1になる!「新・家元制度」顧客獲得の仕組み―どんなビジネスにも使える! 継続率96%の秘密
一気に業界No.1になる!「新・家元制度」顧客獲得の仕組み―どんなビジネスにも使える! 継続率96%の秘密
(2008/07/11)
前田 出 商品詳細を見る

満足度★★★

従来の家元制度は、ピラミッドの頂点に立つために
一歩ずつ階段を上がり、長い年月をかけた修行が必要です。

本書の提唱する「新・家元制度」とは、まだ業界の歴史い分野で、
自らが業界標準を作り、短期間でインストラクター(先生)を養成して
頂点に配置し、その先生から徐々にピラミッドの裾野を広げる
手法をとります。

基本的に何かを教える一種の「教育」産業ですが、
生徒をターゲットをにするのではなく、先生をターゲットとし、
同時に養成した先生をビジネスパートナーとして、事業を拡大します。

本書の考えに共感して作られたインストラクター事業の
一例を挙げると、

  ・天然石検定
  ・健康食育マイスター講座
  ・ボディマネジメントコーチ認定講座
  ・自然暮らし検定

などがあるようですが、いずれも、「財団法人」や「社団法人」などの
組織の器を用意して、インストラクターの先生方を束ねています。

著者の前田出さんは、ホビークラフトの分野でインストラクター事業を
成功させましたが、神田昌典さんのアドバイスを受けて、
その手法を他の分野でも活用できるよう、ノウハウ化したようです。

養成された先生たちが、誇りを持って仕事ができ、
きとんと収入が得られる仕組まで作ることがポイントのようですね。

私には、本書のターゲットとするインストラクターが、
ほとんど「女性」だけという部分が、少し気になる点でした。

この本から何を活かすか?

業界の標準化を図り、質を高めるという点について
本書の考えや手法は良いと思います。

ただ、最近の検定ブームで、聞きなれない検定が増えていますから、
このまま行くと、検定や認定のデフレが進みそうです。

結局は、本当に必要とされるものだけが残ることになりますから、
事業としてやる側も、先生として参加する側も、
その部分の見極めが一番重要なポイントになることでしょう。

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| マーケティング・営業 | 10:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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