活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2008年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年10月

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ワンランク上の問題解決の技術《実践編》

ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ
ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ
(2008/07/15)
横田 尚哉 商品詳細を見る

満足度★★★★

「○○を探して!」と頼まれて、一生懸命探しても見つからない。

さんざん探してから、「一体何のために、それを探してるの?」と
目的を聞くと、案外、別のモノでも代用が利くことってありませんか?

1947年、GE社でも同じようなエピソードがあったそうです。

しかし、同社の調達マネージャーだったローレンス・D・マイルズさんは、
これをヒントに「モノ」からアプローチせず、モノの「機能」からアプローチする
問題解決法=「ファンクショナル・アプローチ」を開発しました。

この手法は生産活動の管理技術として発展したため、
あまりビジネスの現場では知られていないようです。

著者の横田尚哉さんは、このファンクショナル・アプローチを
一般のビジネス現場でも使えるようにアレンジし、本書で説明します。

横田さん自身は公共事業のコンサルタントとして、
この手法を利用しているようですが、解決する問題さえあれば、
どんなビジネスでも、個人の日常生活でも利用できるようです。

大まかな流れとしては、

  「準備 → 問題をファンクションに分解・再構築 
   → アイディアの創出 → アイディアを評価し磨き上げる」

という4つのステップを経て問題解決に当たります。

また、モノのファンクションを抽出するためには、
細かく分解した「名詞+他動詞」で表すそうです。

例えば、「アイロン」のファンクションは、

   <熱を伝える>、<圧力を伝える>、<温度を上げる>・・・

のようになります。

横田さんは、この手法で視点が変わると解説していますが、
確かに、このように考えるだけでも、モノの機能や背景にある意図が
見えてくる感じがしますね。

この本から何を活かすか?

日常生活でファンクショナル・アプローチを活用するには、
まず身のまわりで見聞きするもの、手に触れるものについて、
「何のために?、誰のために?」を考えることから始めるようです。

モノやコトから離れ、機能を考える。

ちょっと今日は、この視点で我が家のモノを点検してみたいと思います。

私の知らない所で、意外なモノが
意外な目的で使われているかもしれません。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 09:15 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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分析力を武器とする企業

分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学
分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学
(2008/07/24)
トーマス・H・ダベンポートジェーン・G・ハリス 商品詳細を見る

満足度★★★

本書では、分析力が武器となっている企業を頂点として、
そこに至る過程として、5つのステージに区分しています。

  第1ステージ 分析力に劣る企業
  第2ステージ 分析力の活用が限定的な企業
  第3ステージ 分析力の組織的な強化に取り組む企業
  第4ステージ 分析力はあるが決定打に至らない企業
  第5ステージ 分析力を武器とする企業

最終ステージに到達する企業として、グーグル、ハラーズ、
アマゾン、キャピタル・ワンなどが紹介され、
プロスポーツ界からは、オークランド・アスレチックス、
ボストン・レッドソックスなども併せて紹介されています。

確かに、グーグルやアマゾンを利用していても、
分析力が企業の推進力の一つになっていることが分かりますし、
メジャーリーグやプロ野球を見ても、分析力がチーム力に
大きな影響を与えている様子はうかがえますね。

そもそも、「なぜ、分析力が武器となるのか?」
について、本書では以下のように説明しています。

  ・イノベーションを創出するのは以前よりはるかに難しくなっている
               ↓
  ・だから、効率化や、意思決定の最適化を図ることが大きな差になる
               ↓
  ・それを実現するのが企業の分析力である

この理論で考えると、今後はますます、分析力が企業の競争力を
左右する重要なファクターになるということでしょう。

また、企業が採用する分析のプロは、数学や統計の専門家ですから、
学生の理数系離れが危惧される日本では、海外の優秀な人材を積極的に
採用しなければ、日本企業の未来も明るくないのかもしれません。

この本から何を活かすか?

話しは全く異なりますが、投資においても
「直観か、分析か?」と聞かれれば、
私は間違いなく「分析」と答えます。

最近は、私の知人でも投資をしている人が増えてきましたが、
どうも勘や噂だけで、資金をリスクに晒す人が多いようです。

そういう人に限って、どの株や通貨を買ったらよいか、
“銘柄”を単純に聞きたがります。

私も、その都度、投資の参考になる本を紹介するようにしていますが、
あまり勉強や分析をしたくない方も多いようです。

だからこそ、本書が言うように、分析力を重視する人(企業)は
分析を軽視する人(企業)に対して優位性があるのでしょう。

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| 経営・戦略 | 11:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ひらめきの導火線

ひらめきの導火線 (PHP新書 544)
ひらめきの導火線 (PHP新書 544)
(2008/08/19)
茂木 健一郎 商品詳細を見る

満足度★★★

最近の風潮では、日本でも突出した人材や
天才を育てる環境を求める声があります。

本書は、教育論の本ではありませんが、
そういった突出した個人を求める考えと反対の立場です。

1人の天才のもの凄いアイディアで動く世の中か、
普通の人のちょっとしたアイディアの積み重ねで動く世の中か。

著者の茂木健一郎さんは、後者の立場で、
「トヨタのカイゼン」などを例に挙げ説明します。

多様性や持続可能性の面から考えても、
普通の人の集団の知の方が優っていると。

凡人の私の立場からすると、どこかの知らない1人の天才が
世の中を動かすと考えるより、非力ながら自分も世の中を動かす
一端を担えると考えた方が、何につけヤル気が出ますね。

ただ、普通の人のアイディアは、単独では天才のアイディアに敵わないので、
小さなひらめきを蓄積して、ネットワーク化する必要があります。

茂木さんは、ノーベル賞(1人の天才)とトヨタ(集団の知)とう
対立軸で考え、トヨタ方式のネットワークを築く方が、
日本人の特性や文化にマッチしていると説明しています。

スポーツ競技で、個人能力がそう高くない日本人が、
チームとして闘うと、個々の能力で優る他国のチームに
打ち勝つことが多いことが、茂木さんの主張の正しさを
裏付けているのかもしれません。

本書は、茂木さん自身が元々持っていた
日本人としてのコンプレックスから発想された面もありますので、
読むと日本の文化や、日本人としての誇りが喚起されます。

この本から何を活かすか?

  「小さなひらめきを書き続けることで、大きなひらめきにいたる」

最近、ひらめくことが少なくなったような気がしたので、
いつも携帯しているメモ帳の消費ペースで、過去の自分と比較してみました。

  ・過去のメモ帳 → だいたい半年に1冊のペースで使い切り
  ・現在のメモ帳 → 1年以上使っている

メモ帳に書き込むのは、アイディア以外の内容も多いですが、
ここ数年の隠居生活で、明らかにひらめき度が落ちているようです。

無理矢理、メモ帳を使い切ることでアイディア出しを強制してみます。 

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| | 11:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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グラフで9割だまされる

グラフで9割だまされる 情報リテラシーを鍛える84のプレゼン
グラフで9割だまされる 情報リテラシーを鍛える84のプレゼン
(2008/08/21)
ニコラス ストレンジ 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書の目的は、

  「あからさまな嘘をつかずに、できるだけ狙いどうりに
  相手を誤解させる図表づくりのテクニックを明かす」

ことです。

簡単に言うと、図表を使った騙しのテクニックを紹介する本です。

「欺瞞の度合い」や「バレやすさ」に注意して騙し方を選ぶ。

手法は、代表値をいじる、軸に小細工をする、ゼロを隠す、
複数のチャートを使う、データ項目の定義をいじる、などなど。

まさに、騙しのテクニックのオンパレードです。

豊富な事例を用い解説されていますが、スペースシャトルの事故、
コレラ大発生、1900年代初めのクラシカルな図表など、
あまり見かけない一風変わった例も登場します。

本書は、もともと英国で出版された本なので、
他のビジネス書と違った印象を受けるのかもしれません。

「騙すための本」という英国人の著者らしいブラックな切り口ですが、
本書を騙すために使うのか、騙されないために使うのかは、
読者の良識に任されているようです。

(英国人=ブラックというのは、モンティ・パイソンからくる
私の思い込みです。偏見以外のなにものでもありません。)

少なくとも、本書を読み終えた後は、図表を見るたびに、
  ・騙されていないか?
  ・情報提供者の意図は何か?
と考えるようになり、図表リテラシーが向上することでしょう。

更には、今まで意識せずに自分が作成した図表にも、
「欺瞞が入り込んでいないか?」 
という疑念が湧いて、見直したくなるかもしれません。

この本から何を活かすか?

さて、何か図表が載った資料がないかと探したところ、
手元にあったのが、私の住む自治体の「広報誌」でした。

もらった時は何も意識せず、素通りしていた感じでしたが、
あらためて、見直してみると、いろいろ怪しいのが出てきました。

意図してやっているかどうかは不明ですが、
意味のない図表から、軸に細工された図表、母数のおかしい調査・・・

これから、いろいろな図表を見る楽しみが増えました。

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| 数学 | 10:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブログタイムズ

実は、「ブログタイムズ」の登録申請が通りました。

以前、淺田義和さんの「創造マラソン」の記事で知ったのですが、
ブログに広告記事を書いて、掲載料をもらうというサービスです。

おもいっきり、当ブログの趣旨から外れます。

小銭がほしくなったというわけでもないんですが、
なかなか興味深いサービスなので、
試しに申請してみたところ、通ってしまいました。

という訳で、以後、ブログタイムズ関連の広告記事を
アップする可能性があるので、自分なりのルールを以下にまとめました。

  1. 本末転倒とならないよう、読書関連の記事の更新ペースは、
    今まで通りとする。

  2. 広告記事を掲載するのは、読書記事をアップした後、
    同日2本目の記事として、または、現在記事をアップしていない
    日曜日にアップします。

  3. ブログタイムズからは、いろいろなオファーがあるとおもいますが、
    私自身が興味があるものだけを広告記事にします。

  4. 広告記事とはいっても、私自身がどこに興味を持ったのか、
    良さそうな点、イマイチな点などは率直に書きたいと思います。

  5. 広告記事には、[PR by ブログタイムズ]と表記することなっていますので、
    興味がない方は、申し訳ありませんがスルーしてください。

月に何本くらいになるか、現時点では全く不明です。

モノは試しということで、少しやってみて継続するかどうか
判断したいと思います。

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| お知らせ | 13:46 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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いつも目標達成している人の読書術

いつも目標達成している人の読書術
いつも目標達成している人の読書術
(2008/09/03)
丸山 純孝 商品詳細を見る

満足度★★★

  「特にビジネス書を読む目的といえば、
  最終的に『行動』につなげて『結果』を残すこと」

著者の丸山純孝さんは、こう述べていますが、
まさに、このブログのテーマとピッタリです。

私は購読していないので、詳しく知りませんが、
丸山さんの書評メルマガ「エンジニアがビジネス書を斬る!」は、
読者が約3万人の、日本有数の規模を誇るそうです。

さて、本書の内容は、
読書の目的、良い本の見つけ方、時間の作り方、多読のすすめ、
アウトプットのすすめ、目標達成の仕方、おすすめビジネス書など。

最近、こういった内容の本を見かけることが多くなりましたが、
本書は必要な内容が一通り網羅されていますから、
これから「(ビジネス書の)多読」を始めたいと思う人には、
ちょうど良い水先案内人になってくれるでしょう。

本書で、丸山さんも「多読」を勧めていますが、
どの程度を多読というかは、人によってイメージが異なります。

私自身は、通常1日1冊と決めている(あまり読み過ぎないように)ので、
1日3冊以上読むと、多読という感じがしますね。

あと、本書で「図書館は使うべきか否か」というテーマで、
丸山さんは、時間制限の目安とするならOKという見解を示しています。

よく、この手の本で、「本は必ず購入せよ」という意見の
著者がいますが、それから比べると柔軟な考えです。

買うか、借りるかでどちらが費用対効果が高いかは、
その人の利用の仕方や、条件によっても変わるでしょう。

私自身は、子供が読む本の調達に、図書館は欠かせないと思っています。

この本から何を活かすか?

丸山さんは、「ブックギフトを贈る」ことを勧めています。

私は購入した本を、BOOKOFFに持っていくとが多いのですが、
去年くらいから、人に譲る機会が多くなっています。

当初は、自分で読了して置く場所がないから、
なんとなく人にあげるというスタンスでした。

しかし、その人の性格や興味のある分野を考えて、
本を選んであげるようにしてから、がぜん反応がよくなりましたね。

知り合いで、誰も読みたそうな人が思い浮かばない場合は、
図書館に寄贈するというのも、一つの手かもしれません。

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| 読書法・速読術 | 10:24 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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ブライアン・トレーシーの 話し方入門

ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力
ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力
(2008/07/17)
ブライアン・トレーシー 商品詳細を見る

満足度★★★

デール・カーネギーさんの著書にも、
「話し方入門」というのがありましたが、
この本の著者は、ブライアン・トレーシーさんです。

トレーシーさんは、人に感銘を与えるようなスピーチの秘訣は何か?
と聞かれるといつも、

  「まず、準備だ」

と答えるそうです。

ですから、本書を読んだからといって、
すぐに話し方が上手くなるわけではありませんが、
本書には、人を魅了するスピーチをするために、
「何を準備して、どう練習するか」が、細かく記されています。

文章の組み立て方、伝える技術、精神面、会場の準備・・・

46カ国で4千回以上の講演を行い、500万人以上の人々に
話をしてきたトレーシーさんの、“徹底した準備へのこだわり”が、
本書から感じ取れます。

一つ一つ積み上げていく地道な努力が、
感動的なスピーチを生んでいるということなんですね。

またトレーシーさんは、

  「コミュニケーションで素晴らしいのは、
  行うことで下手になることはないということだ。」

とも説明していますから、徹底した準備をした後は、
どんどん実践をすることが、
話し方がうまくなる一番の近道ということなのでしょう。

上手な人のスピーチ例を、音で学べるという点で、
大串亜由美さんの「研修女王の最強3分スピーチ(CD付き)
を併せて読むと、もっと高い学習効果が得られると思います。

この本から何を活かすか?

サラリーマン時代は、人前で話す機会も多かったのですが、
今は、その機会もかなり少なくなって、ちょっと不安があります。

来月、たまたま、人前で話しをする機会がありますから、
トレーシーさんお勧めの、
「自分の声を録音して聞く」という事前準備を行うことにしました。

内容ばかりでなく、発音、口調、ペースなども
しっかりチェックしたいと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 11:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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サブプライム後の新資産運用

サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践
(2008/07/18)
中原 圭介 商品詳細を見る

満足度★★

所々、「この人、本当にこの方法で自分で運用してるの?」
と思わせる内容でした。

本書の基本的な考えは、次の通りです。

  ・株式、外貨預金、現金でポートフォリオを組む
  ・年代別、景気の盛衰に合わせ組成割合を変える
  ・景気後退期は、株から撤退し現金化
  ・株はETFやインデックスファンド中心で
  ・長期的には円安となるので、外貨預金をする
  ・外貨預金はネット銀行、またはMMFで

大きな景気の流れに合わせて、株式の保有割合を変える
考えについては賛成ですが、本書が対象とする読者に、
それがたやすくできるとは、私には到底思えませんでした。

長期国際分散運用の弱点を指摘し、随所に短期運用の手法を
取り入れていますから、運用経験の少ない人から見ると、
新鮮で魅力的な解説のように思えるのかもしれません。

しかし、本書が単なる「絵に描いた餅」ならよいのですが、
かなり大胆に言い切っていますので、内容を鵜呑みにして実践すると、
大やけどをする危険性があるので、要注意です。

  「為替相場の動きは、各国の金利差、物価上昇率、経済成長率の
  3つを押さえれば良い」

  「日本株の動きは、日銀短観と外国人の売買動向の
  2つを押さえれば良い」

  「アメリカ株のトレンドは、雇用統計とISM製造業景気指数の
  2つを押さえれば良い」

本当に、こんなに単純ならイイんですけどね。

また、FXを避ける理由として、「レバレッジが高いから」
としているのも、訳がわかりません。

高いレバレッジがイヤなら、高くしなければ良いだけですし、
“高レバレッジ=リスクが高い”という思い込みも、
なかなか厄介です。

この本から何を活かすか?

今年の夏(2008年7月末)、ハワイに旅行した時、
友人(以下会話では:友)と資産運用の話になりました。

  友 : 「豪ドルを97円の時に“外貨預金”したけど、
      日本を出発する前は103円くらいで、だいぶ含み益が出てる」
  私 : 「そろそろピークだから、利食ったら?」
  友 : 「そうだね、ちょっと考えてみようかな・・・」

3週間後、旅行から帰ってきた時点では、
豪ドル円は10円くらい円高が進んで、
彼の含み益は、含み損になりかけていました。

そして、9月の前半に彼と再会したときのレートは、
更に10円程度円高が進んで、1豪ドル88円くらいでした。

  私 : 「例の、豪ドルの外貨預金どうした?」
  友 : 「金利も6%くらいつくし、10年くらい持つつもりなんだよ」

彼は外貨預金なので、当然ながらこの間、AUD/JPYの売りポジションを
新規で作ることもできませんでした。

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| 投資 | 09:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ドット・コム・ラヴァーズ

ドット・コム・ラヴァーズ―ネットで出会うアメリカの女と男 (中公新書 (1954))
ドット・コム・ラヴァーズ―ネットで出会うアメリカの女と男 (中公新書 (1954))
(2008/06)
吉原 真里 商品詳細を見る

満足度★★★

以前、bestbookさんのブログで紹介されていて
私は、きっと読むことのない本だな~と思っていた1冊。

リアル書店で著者・吉原真理さんのプロフィールだけでも
見ておこうと思い、本書を手にすると、
私とほぼ同年代であることが判明。(吉原さんは1968年生れ)

目次を見ると、ひたすら男性らしき名前が列挙してある。

ハワイ大学の教授を務める40歳前後の女性が、
次々とデートを重ねる、オンライン・デーティング体験記・・・

こんなキッカケで、本書を読み始めました。

オンライン・デーティングとは、ネット上のサイトに登録して
デート相手を探すサービスです。

日本では、インターネットを通じた出会いというと、
どこかいかがわしいイメージがありますが、
アメリカではかなり一般化しているそうです。

本書ではニューヨークとハワイで吉原さんが出会った、
15名以上の男性との出会いが綴られています。

一歩間違えば、アダルトビデオになってしまう可能性さえありそうな
素材を、オンライン・デーティングを通して、ミクロな視点から
「現代アメリカの断片像を描くこと」をも目的とし、
スマートかつ面白い作品に仕上げているのは、さすがです。

  「オンライン・デーティングを始めたときは、まさか1冊分のネタが
  集まるほどの経験を重ねることになろうとは思っていなかった。」

このように、あとがきで吉原さんは振り返っていますが、
まさに、ものは書きようで、どのような経験でも
表現や視点を工夫することで1冊の本にできることが分かりました。

この本から何を活かすか?

日本でも、今後、オンライン・デーティングが盛んになる
可能性もあると思い少し調べてみました。

1.株式会社オーネット(会員約5万人)

  日本最大手の結婚相談会社で、現在は楽天の100%子会社。

  日本では、ネット上でも「結婚」を目的とした出会いが、
  まだまだ主流のようなイメージで、よく書店で本を買うと、
  (私の顔を見て、店員さんが)同社のチラシを同封してくれます。

  少なくとも、楽天は見込みのある分野と考えて買収したのでしょう。

2.match.com(会員約1500万人、日本人会員約84万人) 

  本書で、吉原さんが利用していた会社です。既に日本法人が
  設立(2004年)されているようですね。

  私は既婚者なので、登録条件に当てはまらないため
  詳しくサイト内を確かめることができませんが、
  試しに「北海道、女性、37~45歳」の条件で検索すると、
  けっこう沢山の方がヒットしました。

2社とも上場していませんから、財務内容などを簡単に確認することは
できないようです。

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| 社会・国家・国際情勢 | 09:44 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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成功本はムチャを言う!?

成功本はムチャを言う!? (青春新書INTELLIGENCE (PI-209))
成功本はムチャを言う!? (青春新書INTELLIGENCE (PI-209))
(2008/08/02)
新田 義治 商品詳細を見る

満足度★★★

本書の著者、新田義治さんは、

  「成功本の著者と、それを読む多くの読者の間に
  深くて大きい溝、心理的なギャップがある」

と言います。

本書の目的は、そのギャップを埋めること。

まず、本書の考えは次のような流れです。

  ・成功本を読んでも、95%の人が成功できないのは、
  “実践しない”からでなく、“実践できない”から。
               ↓
  ・実践できないのは、その内容でモチベーションが上がらないから。
               ↓
  ・それは、人によって内発的動機付けが違うから。
               ↓
  ・だから、成功本を自分の個性に合わせて活用をしなければならない。

そこで、本書では成功ノウハウを自分流にアレンジすることが、
成功の秘訣であると説き、まずは自分の「性格傾向」を把握することを
勧めています。

よく考えれば、褒めた方が力を発揮する人もいれば、
中には叱った方が力を発揮する人もいますから、
その人のタイプに合わせてアプローチ方法を変えるという
新田さんの考えも、十分に納得できます。

本書では、大きな括りとして次の4つに性格傾向をタイプ分けしています。

  1. 目標達成的思考(「勇」:行動を重視する人)
  2. 親和的思考(「親」:調和することを重視する人)
  3. 献身的思考(「愛」:愛し愛されることを重視する人)
  4. 評価的思考(「智」:考えることを重視する人)

完全に4つに色分けされる訳ではありませんが、
4つのうちどれに一番の価値基準を置くかを確認して、
目標へのアプローチ方法を変えます。

例えば、私なら1番の思考が強そうなので、
心が燃え上がるような高い目標を見つければよいようです。

本書は、タイトルだけ見ると、成功本を否定しているように
誤解を受けるかもしれませんが、
新田さんは成功本の価値を認めた上で、
本書に、「教科書に対する、教科書ガイド」的役割を担わせています。

この本から何を活かすか?

新田さんの義理のお兄さんの口癖が紹介されていました。

  「自分が一番大事! 自分がいつも幸せでいたい。」

更に、続きます。

  「家内や家族が不幸では自分が幸せでないから、家族を幸せにする。
  家族が幸せでも、親や親戚が不幸では、自分は幸せでないから
  親や親戚も大事にする。
  友だちに不幸な人がいると、自分が幸せでないから・・・・」

ちょっと、ひねた言い方かもしれませんが、
これを読んで、今の私の幸せも、周りの幸せが
あってこそだということを実感しました。感謝。

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| 成功哲学 | 11:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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プロ法律家のクレーマー対応術

プロ法律家のクレーマー対応術 (PHP新書 522)
プロ法律家のクレーマー対応術 (PHP新書 522)
(2008/05/16)
横山 雅文 商品詳細を見る

満足度★★★

“クレームは企業の財産”などと言われますが、
中には、財産になるどころか、従業員や善良顧客を脅かす
悪質で執拗なクレーマーが存在します。

本書の著者、横山雅文さんは主に企業の顧問弁護士として
活躍しているようですが、年々、悪質クレーマーに対する
依頼が増えているそうです。

この本では、そんな横山さんの弁護士としての経験から、
悪質クレーマーの実態を紹介し、
タイプ別にその対処法を紹介します。

ちなみに、タイプは次の4タイプに分類されています。

  1. 性格問題クレーマー(反省することなく不当要求を繰り返す)
  2. 精神問題クレーマー(心の欠損を埋めるために執着する)
  3. 常習的悪質クレーマー(少額の金銭や利益を求める)
  4. 反社会的悪質クレーマー(巨額の金銭・利益を求めるのが目的)

最終的には、法的対応をとることになるケースもありますが、
弁護士に頼る前にできる対応も多々ありますし、
特に初期の対応が適切であることが、後々大きく影響します。

本書では、顧客をクレーマー化させないことから始まり、
文書例から通知方法まで細かくフォローされていますから、
クレーマー対策のかなり力強い味方になってくれるはずです。

正直に言って、読んでいて面白い種類の本ではありませんが、
企業、学校、行政窓口などでは必携の「実務書」と言えます。

個人的には、悪質クレーマーが本書を読んで、
クレーム対策に対する、更なるクレームを考え出さないことを
願うばかりです。

この本から何を活かすか?

  「無償サービスほど悪質なクレームを受けやすい」

確かに、行政窓口などでの凄まじいクレームを
目にすることがありますね。

そういえば、私には市役所で働く友人がいることを思い出しました。

彼女は福祉関係の窓口にいるはずなので、
本書を薦めてみようと思います。 

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 09:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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もっとも美しい数学 ゲーム理論

もっとも美しい数学ゲーム理論
もっとも美しい数学 ゲーム理論
(2008/02)
トム・ジーグフリード 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書の原題は、「A Beautiful Math」です。

これは、天才数学者ジョン・ナッシュさんの人生を描き、
ラッセル・クロウさん主演で映画化もされている
「A Beautiful Mind」を意識してつけられたタイトルです。

ビューティフル・マインド」では、ナッシュさんの内面に
焦点が当てられていますので、当然ながらその偉業については、
あまり深く掘り下げられていません。

そこで、著者のトム・ジークフリードさんは、本書で、
ナッシュさんの作り上げた数学を中心にゲーム理論を紹介します。

ちなみに、ゲーム理論とは、複数の主体が自分の利益を最大にするために
最適な戦略を探し出すツールで、フォン・ノイマンさんと
オスカー・モルゲンシュテルンさんによって生み出されました。

本書では、ゲーム理論の誕生から、ナッシュ均衡、そして経済学、
人類学、神経学など次第にその応用範囲が広がっていく様を、
ゲーム理論の秘密を探る知的冒険として描いています。

弱虫ゲーム、公共財ゲーム、最後通牒ゲーム、囚人のジレンマなど、
よく知られた例題も紹介されていますが、本書のメインテーマは、
ゲーム理論の多様な応用と今後の可能性を探ることですから、
その部分が特段に分かりやすく書かれているわけではありません。

しかし、ゲーム理論の持つ煌きや奥深さは、遺憾なく伝わってきますから、
「美しい数学」を十分に感じ取ることができます。

この本から何を活かすか?

ビューティフル・マインド」の中でも紹介されているそうですが、
本書でもノイマンさんの逸話が紹介されていました。

ある人が、ノイマンさんに数学の有名な引っ掛け問題を出したそうです。

  「2人の人間が自転車に乗って20マイル離れたところから互いに向かって
  時速10マイルで走り始め、同時に1匹のハエが2人の間を時速15マイルで
  いったりきたりしはじめたとする。この2人が出会うまでにハエは
  どのくらいの距離を飛ぶか?」

この問題のタネは、2台の自転車の間を行き来するハエの“飛行距離”に
注目することではなく、ハエの“飛行時間”に注目することにあります。
(つまり、ちょうど1時間飛び続けた=15マイル)

ノイマンさんは案の定、1、2秒で答えを出したので、
みんなは、なんだあ、タネを知ってたんだ、とがっかりしたそうです。

ノイマンさん曰く、
  「タネって?、わたしは無限級数を足しただけなんだが・・・」

私は、このエピソードを読んでノイマンさんに興味が湧いたので、
ノイマンさん関係の本も読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.   

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| 数学 | 10:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネス脳を磨く

ビジネス脳を磨く (日経プレミアシリーズ 6) (日経プレミアシリーズ 6)
ビジネス脳を磨く (日経プレミアシリーズ 6) (日経プレミアシリーズ 6)
(2008/05/09)
小阪 裕司 商品詳細を見る

満足度★★★★

脱工業化社会と言われるようになって、久しくなります。

それでは、工業社会を脱して、どんな社会に変わったのか?

著者の小阪裕司さんが、示す答えは「情報化社会」ではありません。

私たちは毎日、情報が大量に流通する中で生活しています。
そして、次々と降ってくる情報を、素早く処理しているのが、
人の「感性」という機能。

ですから、小坂さんは現在を「感性社会」と呼びます。

この感性社会には、次の3つの特徴があります。

  1. 単一の解がない
  2. 今日通用しても、明日は通用しない
  3. 真似しても使えない

従来の考えしかできなければ、まさに予測不可能な社会のように
感じてしまいます。

それでは、この感性社会に、どう対応したらよいのか?

小阪さんは、「フレーム」を変える事が重要と説明します。

工業社会のフレームではなく、感性社会のフレームで考える。
そうすることで、現象として見える「結果」ではなく、
結果に至るまでの「思考のプロセス」が見えてくる。

本書では、「感性情報デザイン」をキーワードに、
感性社会での、自分の磨き方が解説されます。

主張されている内容や事例になどは、
過去の小坂さんの著作と重複する部分はありますが、
私は毎回読むたびに、
「もっと感性を磨かなくては!」と痛感させられます。

この本から何を活かすか?

モノが売れないのは、どうしてか?

小坂さんの答えは、
「感性情報デザインが適切でないから」。

つまり、消費者の心の中の変化を起こすように、
情報が構成されていないということで、
裏を返せば、感性情報デザインが適切なら、
どんなものでも売れるということを意味します。

私はモノを売ることを生業としていませんので、
思考訓練のために、街で売られているモノを
「自分ならどうプロデュースするか?」を考えながら、
ウィンドウショッピングしてみようと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 10:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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トップスピード・マーケティング

3時間で1052万円稼ぐ! トップスピード・マーケティング【CD付】
3時間で1052万円稼ぐ! トップスピード・マーケティング【CD付】
(2008/05/22)
山口友紀雄 商品詳細を見る

満足度★★

私は本書をAmazonでチェックせず、リアル書店で購入しました。

読後、恐る恐るAmazonのレビューを見ると、
予想通りボロクソに書かれていました。(2008年9月時点)

あまり悪く書かれていると、「まあ、そこまでひどくないけどな~」と
逆に擁護の感情が湧いてしまうのが人情なのかもしれません。

さて、本書はスクールやセミナーを入り口に集客し、
バックエンドで儲けましょうとうお話しです。

例えば、「パン屋さん」をやりたい人でも、
最初は元手のかからない「パン教室」からスタートし、
教室に参加した人に、商品を売ったり、別のセミナーに
誘導して利益を積み上げていくということです。

この手法自体は、リスクを少なくするという点では、
悪くはないと思いますが、
やり過ぎると、悪徳商法やどこかの新興宗教のように
なってしまうので注意が必要ですね。

恐らく、Amazonのレビューで本書に批判が集まっているのは、

  ・「3時間で1052万円稼ぐ」などの煽りがイヤ
  ・著者の山口友紀雄さんが、平秀信さんの弟子なので胡散臭い
  ・もう、こういう商法に飽きあきしている

などの理由からでしょう。

個人的には、こういう批判レビューを削除しないだけ、
まだマシのような気がします。

私は本書について、上記の点に特に嫌悪感を持っていませんが、
「いったい、何がトップスピード(マーケティング)なのか?」という
中身の説明が十分でないことが残念でした。

ちなみに、本書には音声CDが付属していますが、
私は聞いていません。

この本から何を活かすか?

本書と、Amazonのレビューを見る限り、
「煽る」ことを中心に置いたマーケティング手法は、
かなり嫌悪感を抱かれていることが分かります。

どうせなら、煽って煽って、笑えるくらい徹底的に煽りまくる。

「煽り芸」の域まで極めてくれれば、
それはそれで、読んでいて楽しいような気がしますが・・・

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| マーケティング・営業 | 10:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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フォーカス・リーディング

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
(2008/08/01)
寺田 昌嗣 商品詳細を見る

満足度★★★★

  「読書はスポーツだ!」

著者の寺田昌嗣さんは、体育会系のノリで
本書の速読トレーニングを勧めます。

本書のノウハウは、“右脳の活用”や“潜在意識のパワー”といった、
実態のつかみにくいものではありません。

目的に徹底的にフォーカスした読書を目指し、
「眼」、「体」、「心」を使う“技術”を磨きます。

そして、本書が目指すのは、
読書におけるコスト(=時間)を下げて、
得られる成果を最大化することです。

そのため、アウトプットにも投資対効果の発想を持ち込みます。

つまり、アウトプットに難儀して時間がかかるようなら、
無理をして読書メモを残さず、
「線と付箋だけで十分」と割り切ることも必要と考えます。

その作業自体が目的化してしまわないように、
あくまでも、本来の読書の目的を優先させます。

本書の「フォーカス・リーディング」を簡単に説明すると、
技術に立脚した、TPO(Time:時間設定、Purpose:目的意識、
Occasion:状況認識)を踏まえた読書法と言うことができます。

フォーカス・リーディングの一つのトレーニング法として、
本屋さんでの“立ち読み”が推奨されていますので、
この本に興味がある方は、
まずは、本書を立ち読みしてみるのはいかがでしょうか?

この本から何を活かすか?

32分46秒。

私が、本書を読むのにかかった時間です。

思ったことをメモしたり、付箋を貼りながら読んだだけで、
紹介されていた訓練などは、一切やっていません。

私は、比較的読むのは早い方だと思いますが、
速読などの技術は身につけていません。

ただ、本書の方法は私の読書法と、
かなり酷似している部分がありました。

  ・TPOを踏まえて読書する
  ・時間がないときは、立って読む
  ・視野をやわらかく広げて読む
  ・無理に早く読もうとせず、文字に入り込みすぎない
  ・最初は丁寧に読み、トップダウン処理に活かす

トレーニングを積めば、32分の所要時間が10分まで
短縮されるのかもしれませんが、
私は、今のところ、そんなに不自由を感じていません。

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| 読書法・速読術 | 11:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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90日変革モデル

90日変革モデル 企業変革を加速させる3つのフェーズ (Harvard Business School Press) (Harvard Business School Press)
90日変革モデル 企業変革を加速させる3つのフェーズ
(2008/05/22)
ベナム・タブリージ 商品詳細を見る

満足度★★★

比較的大きな企業向けの改革の「手引書」です。

同じ「90日」をタイトルにしていても、
神田昌典さんの本とは、かなり趣向や対象が異なります。

著者のベナム・タブリージさんは、10年以上にわたり、
500社以上の企業を調査し、成功要因となるフレームワークを
導き出しました。

それが、「90日変革モデル」です。

実際には、

  ・準備 : 30~90日
  ・計画 : 30日×3フェーズ(この部分が、90日変革モデル)
  ・実行 : 半年~1年

のスケジュールになっており、90日に該当するのは「計画」の部分だけで、
変革を実行するのは、91日目以降になります。

内容としては、特に斬新なものはありません。

しかし、企業の規模が大きくなると、
従来の手法で着実に変革すること自体が難しいですから、
こういったロードマップは役に立つはずです。

また、規模の大きくない会社では、変革モデルそのものより、
タブリージさんの調査から抽出された、
「包括性」・「統合性」・「迅速性」・「コミットメント」
という4つの成功要因を参考にすると良いかもしれません。

本書で変革が成功された企業として、事例が紹介されているのは、
3M、日産、アップル、ベリサイン、ベイ・ネットワークスなど。

個人的には、以前、カーリー・フィオリーナさんの本を読んでいたので、
ヒューレッド・パッカード社の2人のCEOの手法を比較する、
「フィオリーナさん VS ハードさん」のケーススタディが
興味深く読むことができました。

もちろん、フィオリーナさんが失敗事例で、ハードさんが成功事例です。

この本から何を活かすか?

さすがに長期間の調査研究に基づいているだけあって、
本書には、調査方法や数量モデルについて
40ページもの資料が、付録として掲載されていました。

本書の意図するところとかなり違いますが、
私の場合は投資目的で、企業データなどを分析するのが好きです。

本書の分析方法や評価プロセスで参考になるものはないか、
もう少し詳細に、この付録部分を読み込んでみようと思います。

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| 経営・戦略 | 11:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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LIVE HACKS! [ライブハックス!]

LIVE HACKS! [ライブハックス!]
LIVE HACKS! [ライブハックス!]
(2008/04/22)
大橋 悦夫 商品詳細を見る

満足度★★★

同じ広さの畑から、収穫を5倍にするには?

現在、農業を営まれている方からすると、ちょっと非現実的な
問いかもしれませんが、土地・タネ・肥料などの各要素が
改善すれば、収穫が増える方向に進むことは間違いありません。

本書では“時間”を“畑”になぞらえ、「時間畑」という概念を用い、
同じ時間枠から得る成果を、5倍にする方法を紹介します。

  ・土地の改良 = 時間の割り振り方の改善
  ・良いタネを蒔く = 望ましい行動をする
  ・良い肥料を与える = 将来活かされる勉強をする

著者の大橋悦夫さんは、「シゴタノ!」の運営で有名です。

私は、そのイメージから細かなTipsが数多く紹介されている本を
想像していましたが、実際に読んでみると違いました。

本書は根本的な時間の捉え方を変えることにページを割き、
戦略的に時間を使いこなし、それを継続することを中心に
書かれている印象です。

また、畑への例えで言うと、実際の収穫は“天候”という
要因が大きく影響することに、本書は触れていません。

しかし、ワタミ社長・渡邉美樹さんの、

  「すべて起こることは、いいことである」

という言葉を引用し、変えられないことを心配せず、
変えることが可能なものに集中するよう書かれていますから、
その点もフォローされているということでしょう。

私にとっては、かなり稔りある一冊でした。

この本から何を活かすか?

当ブログのテーマは、「読んだ本を活かすこと」ですが、
本書にも、そのためのヒントが紹介されていました。

キーワードは「質問化」。

本を読んで気になった箇所を、単にメモしておくだけでなく、
質問化することで、自分への行動を促します。

基本は、「AをBする」とあったら「AをBしているか?」へ変換。

例えば先程の、渡邉さんの言葉は、

  「すべて起こることは、いいことである」
             ↓
  「すべての起こるは、良いこととして受入れているか?」

のように質問化します。

確かに、この方がより行動に結びつきそうですね。

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| 時間術 | 09:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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サム・ロイドの「考える」パズル

サム・ロイドの「考える」パズル
サム・ロイドの「考える」パズル
(2008/06)
サム・ロイド 伴田良輔 商品詳細を見る

満足度★★★

サム・ロイドさんは1841年米国生まれのパズル作家です。
1911年に亡くなるまでに10,000万点近いパズルを作りました。

以前に紹介した「巨匠の傑作パズルベスト100」では、
他の作家の作品も含まれていましたが、
本書はサム・ロイドさんの単独パズル作品集です。

編訳者の伴田良輔さんは、ロイドさんを次のように評しています。

  「サム・ロイドが天才パズル作家であることはまちがいないが、
  ちょっとへんなおじさんであることも事実である。
  10代でチェスの天才、パズルを考えたら世界的なヒット、
  大学など行かなくても数学は独学でマスター。(中略)
  しかもパズルの挿絵の多くは自分で描いた。
  話をはじめたら落語家のように面白い。」

本書は、そんなロイドさんのパズル作品から45点が掲載されています。

出展は「Sam Loyd's Puzzles : A Book For Children」と
「Sam Loyd's Cyclopedia of 5000 Puzzles」から選ばれた作品です。

本書の特徴は、ロイドさんの魅力的な挿絵が大判で見れること。
画集として見ても、楽しいぐらいです。
==========================================
【マフィットちゃんのボード・パズル】
マフィットちゃん
図のマフィットちゃんがやっているように、まっすぐな線を1本だけ引いて、
その線の通ったマスの数字の合計が、一番多くなるようにしてください。
マフィットちゃんが、今、引いている線の合計は8+4+1+10+11=34です。
==========================================

また、切り取って考えるタイプのパズルは、
本文とは別に、巻末付録として「切り取り用」がついているのも
ウレシイところです。

「巨匠の傑作パズルベスト100」より、
本書に掲載されているパズルの難易度は、少し低めですから、
子供と一緒に楽しむこともできそうです。

この本から何を活かすか?

ロイドさんのパズルは、
「パズル自体の秀逸さ」+「挿絵の魅力」+「導入文の面白さ」
の3点で、人々を魅了したようです。

そこでWeb上で、「Sam Loyd's Cyclopedia of 5000 Puzzles」を
見てみました。

かなり魅力的!

残念ながら日本のアマゾンでは、2008年9月現在、
在庫を持っていないようなので、
米アマゾンより直接購入しようと思います。

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| パズル・DIY | 10:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「成り上がり」の人間学

「成り上がり」の人間学―逆風をパワーに変える「生き方の流儀」
「成り上がり」の人間学―逆風をパワーに変える「生き方の流儀」
(2008/06/12)
田中 森一 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、著者の田中森一さんが「収監」される
秒読み段階で書かれた本です。

田中さんは、かつて検察のエースとしてその腕を振るい、
退官後、弁護士(いわゆるヤメ検)へ転身して活躍。
徐々に裏社会の大物たちと人脈を築きます。
しかし、2008年に手形詐欺事件で実刑判決が確定しました。

本書は、収監が目前にに迫った田中さんに対し、
元「週刊現代」編集長の元木昌彦さんがインタビューして、
文章に起こしたものです。

元木さんの言葉を借りると、
本書は「田中さんがシャバに残した遺言」です。

内容は、裏社会の大物から学ぶ人生訓といったところでしょうか。

伊藤寿永光さん、許永中さん、宅見勝さん、
高山登久太郎さん、中岡信栄さん、末野謙一さんなど、
いずれも世間を騒がせた大物が登場します。

たとえ裏社会であっても、修羅場をくぐりトップまで
上り詰めた人たちには、突き抜けた能力や人間的魅力があり、
多くの学ぶべき点があることが分かります。

逆に、本書で紹介される大物たちの殆どは、田中さんを含め、
いずれ失脚する運命をたどりますから、
その点も、大切な教訓として本書を読むことができますね。

一般読者とっては、非常に面白い魅力的な本ですが、
内情を暴露されたり批判される検察側からすると、
田中さんを早く収監して黙らせたいと思わせる一冊でしょう。

この本から何を活かすか?

田中さんが凄腕検察官として鳴らした時代に活用した、
「信憑性のある供述書作りのテクニック」が、
ビジネスの現場でも、信用を得るために役に立つようです。

  1. “過去形”で語り、事実としての重みづけをする。
  2. 部分的に詳細に語り臨場感を増し、信憑性を高める。
  3. わざと突っ込まれる箇所を意図的に作っておく。

確かに、使えそうなテクニックですが、
どの程度使うかのサジ加減が重要なポイントでしょう。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 10:01 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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悩む力

悩む力 (集英社新書 444C)
悩む力 (集英社新書 444C)
(2008/05/16)
姜尚中 商品詳細を見る

満足度★★

好みの分かれる1冊です。
少なくとも、私にはあまりマッチしませんでした。

本書は、“悩む”ことを生きる力と捉え、
どうせなら徹底的に悩み抜くことを応援しています。

私たちは、グローバリゼーションという波が押し寄せる中で、
先の見えない時代を、多くの悩みを持ちながら生きています。

そこで、100年前に生きた2人の炯眼の持ち主である、
夏目漱石さんとマックス・ウェーバーさんの「悩み」に、
今を生きるためのヒントを見出すことを、本書では試みています。

「私」とは何者か、世の中すべて「金」なのか、「信じる者」は救われるか、
何のために「働く」のか、「変わらぬ愛」はあるか・・・・

現在、もんもんとするような悩みを持っている人は、
本書が、その悩みを肯定してくれますから、
次の一歩を踏み出すきっかけを作ってくれるかもしれません。

ただ、私自身が深く悩まないタイプであり、
恥ずかしながら、漱石さんの著書は学生時代に少し読んだ程度、
ウェーバーさんの著書にいたっては、1冊も読んだことがないため、
いまひとつ、ピンとこなかった部分もありました。

著者の姜尚中(カン サンジュン)さんも、最近は苦悩と無縁の
生活を送っている、底の浅い人がいると指摘していますが、
私がまさにその底の浅い人に該当しているようです。

あと、「何のために働くのか?」という問いに対し、
姜さん自身は、“他者からのアテンションを求めるために働く”
という考えのようですが、ここでの議論は、
何を指して「働く」と言っているのかが、しっかり定義されていないので、
読む人によっては受け止め方が、ずい分変わってくるようにも感じました。

この本から何を活かすか?

先程、漱石さんやウェーバーさんの著書をほとんど読んでいないことを
告白しましたが、実は姜さんの著書を読んだのもこれが初めてです。

姜さんの本職は政治学なんですね。

私は、ついつい実用的な本ばかり選ぶ傾向があるので、
今度は、姜さんの政治学関係の著書も読んでみようと思います。

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| 成功哲学 | 09:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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NHKラジオ ビジネス英会話 高橋修三 ワークライフバランスを考える

NHKラジオビジネス英会話-高橋修三ワークライフバランスを考 (NHK CDブック)
NHKラジオビジネス英会話 高橋修三ワークライフバランスを考える
(2008/06)
杉田 敏 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書は、杉田敏さんが講師を務めるNHKラジオ講座、
「ビジネス英会話」の、2006年10月~2008年3月に放送された
講座の中から、24レッスンを収録したCDブックです。

以前に、「ビジネス英会話:高橋修三キャリアアップの道
を紹介しましたが、その続編に当たります。

高橋修三とは、本講座・ビニエット(物語)の主人公です。

彼は、米国の大手食品メーカーに転職したのですが、
上司の退職により、副社長に昇格したところから物語が始まります。

この高橋修三シリーズは、本書が第3弾でシリーズ最終巻。
(第1弾はヘッドハントされる、第2弾はキャリアアップの道

基本的に、主人公とその会社の仲間数名の、
仕事やプライベートに関する“雑談”が題材となっています。

レッスンのタイトルをいくつか挙げてみると、

  ・Expat Lifestyle 駐在員生活
  ・Money Talk お金の話
  ・Living Longer 長生きする
  ・Financial Scams 詐欺事件
  ・Helicopter Parents 過保護な親たち

などなど。

ですから、タイトルにあるように、主人公の高橋修三が
ワークライフバランスについて考えているという訳でなく、
単に24レッスンの中に、仕事を題材にしたもの、プライベートを題材にしたもの
それぞれが含まれているといった内容です。

ワークライフバランス、CRS(企業の社会的責任)、ヘリコプターペアレンツ
などの用語は、最近では日本でもずいぶん耳にする機会が増えましたが、
思えば、私がこれらの用語を知ったのは、この講座が最初でした。
(ラジオ放送当時)

この本から何を活かすか?

私は、杉田さんの講座を聞き始めて10年くらいになります。
きちんと聞くようになったのは、荒木裕美シリーズから。

私が、「杉田さんのビジネス英語、すごく面白いよ!」と人に薦めると、
「ちょっと難しすぎるから・・・」という反応を受けることがあります。

もちろんレベルの合う合わないはありますが、
私が聞き始めた当時は、TOEICで500点前後。

最初はハードでしたが、難しさがどうのというより、
その内容に魅了され、なんとか聞き続けることができました。

10年を振り返ってみると、無理をしてでも、
この講座を聞き続けて良かったことは間違いありません。

後は、杉田さんが少しでも長くこの講座を
担当し続けてくれることを願うばかりです。

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| 勉強法 | 11:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編
黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 究極の資産運用編
(2008/07/26)
橘 玲+海外投資を楽しむ会 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書は“カタログ”です。

海外ETF、ADR、GDR、デリバティブなどの金融商品の詳細なリストと
その取引方法が説明されています。

先日、同時に発売されたもう1冊の本を紹介しましたが、
読む順番をまとめておくと、

  1. 「臆病者のための株入門 」で基礎を学ぶ
  2. 「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」で理論を学ぶ
  3. 「至高の銀行・証券会社編」で海外口座を開設する
  4. 本書、「究極の資産運用編」で実際に取引を行う

が、推奨される順番です。

本書で紹介される1000本以上のETFの多くは、
海外口座を開設していなければ購入できません。

また、“なぜ、ETFでグローバルポートフォリオを組むことが究極なのか?”
についての詳しい解説は、最初の2冊に書かれているので、
本書では触り程度に止めています。

ですから、なるべく上記の順番で読み進めることが賢明でしょう。

本書では、資産運用の

  第一の革命を、「アクティブからインデックスへ」
  第二の革命を、「インデックスからETFへ」
  第三の革命を、「ETFから株価指数先物へ」

とし、第二の革命のETFで世界ポートフォリオを組むことを中心に、
各国市場でのトレード、デリバティブを使っての資産運用まで
フォローされています。

現在、投売り状態にある「サブプライムREIT」への
投資についてまで触れているのは、さすがですね。

無理をして海外に口座を開いてまで、資産運用をしたくないという方は、
太田創さんの著書カン・チュンドさんの著書で十分ですが、
グローバルな金融の最先端に触れたい方や、
個人でもヘッジファンドと同じような運用をしたい方には、
本書は欠かせないでしょう。

いずれにせよ、個人でもやる気になれば、様々な金融商品を駆使して
資産運用ができる時代になったということです。

これこそが、橘玲さんが説明する「金融2.0」なんですね。

この本から何を活かすか?

本書では、米Yahoo! Financeを使っての
ポートフォリオ管理が説明されていました。

私も長らく、米Yahoo! Financeを使っていますが、
こうして改めて説明を読むと、
けっこう使っていない機能がありましたし、
Stock Screenerも使ったことがありませんでした。

本書を片手に、久しぶりにMY PORTFOLIOSの設定を
カスタマイズを見直してみようと思います。

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| 投資 | 08:02 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術

マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」
マネーの未来、あるいは恐慌という錬金術──連鎖崩壊時代の「実践・資産透視学」
(2008/07/11)
松藤 民輔 商品詳細を見る

満足度★★★

結論は、読む前から分かっていました。

  恐慌が来た。“金”と“金鉱山株”を買え!

パターンの美学と言うべきでしょうか?

水戸黄門のドラマで、同じパターンを楽しむように、
松藤民輔さんの本は安心して読むことができます。

もちろん、松藤さんが印籠を出す(金投資を勧める)までの
プロセスには、最新の経済状況や事件などが盛りこまれていますから、
出版される本によって、内容は毎回マイナーチェンジされています。

しかし、大筋は変わりません。

それでもなお、松藤さん本を読んでしまうのは、
独自の視点の面白さや、シナリオ構築力の高さがあるからでしょう。

  「15年間、私はこの恐慌を待っていた。」

と松藤さんは言います。

本書では、バブル崩壊、中国の失速、中東の誤算など、
これから起こり得る最悪のシナリオを描き、
金投資の時代が到来したことを、声高に叫びます。

  ・“有事のドル“から“有事の金”へ。
  ・金の理論価格は、2,289ドル。
  ・60年に1度の金投資へのチャンス到来。

どの本でも、変わらぬ持論を展開することで言えば、
ミスター“円安”こと藤巻健史さんも同様です。

このお2人の主張は、対極に位置するほど異なりますが、
共通してるのは、評論家ではないという点です。

松藤さん、藤巻さん共に自ら巨大なポジションをとって、
その上で主張していますから、その言動には迫力があります。

同じポジションをとるかどうかは別にして、
私は、お2人共、好きなんです。

この本から何を活かすか?

さて毎回、松藤さんの著書を記事にするたびに、
金ETFの状況を確認してきましたが、
現在は、東証に金ETFが上場してから数ヶ月が経過しました。
(2008年9月時点)

 

取引値だけ見ると、こなれてきた感じもしますが、
出来高があまりにも少なすぎて、
私は今のところ手を出す気になれません。

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| 投資 | 08:25 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編
黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 至高の銀行・証券会社編
(2008/07/26)
橘 玲+海外投資を楽しむ会 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は“マニュアル”です。

海外の銀行や証券会社での口座開設を
あまり考えていない方は、書店で中身をザーッと確認してから、
購入するかどうかの判断をした方が良いでしょう。

それよりも先に、「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」を
まだ読んでいない方は、最初にそちらを読むことをオススメします。

「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」が理論編であるのに対し、
本書は実践編という位置づけで、海外の5つの銀行と7つの証券会社の
口座開設方法が詳しく解説されています。
(“まえがき”と“あとがき”では「8つ」の証券会社を紹介と、
書かれていますが、詳しく書かれている証券会社は「7社」です。)

本書で紹介されるのは、
  銀行:アビーインターナショナル、HSBC香港、シティバンク香港など、
  証券会社:ファーストトレード、イートレード、BOOM、KGIなど。

それでは、海外の金融機関を利用するメリットは何か?

この質問に対し本書では、

  1. 日本にない多様な投資商品・金融サービスにアクセスできる
  2. 日本よりも安いコストで金融商品を取引できる
  3. グローバルな金融の最先端が体験できる

との回答を示しています。

海外投資を楽しむ会(AIC)が10年前に、ゴミ投資家シリーズを出版した当時、
私の目に最も魅力的に映ったのは、3番目の理由である、
未知の(他の人ができない)経験ができるということでした。

現在では、そんなワクワク感は少なくなり、日本の証券会社で買える
金融商品の種類も、当時より増えました。

しかし、それでも国内の証券会社から投資できない金融商品は数多くあり、
海外口座を開設して選択肢を広げれば、それだけ投資機会を逃すことも
少なくなります。

ですから、今でも上記、1番目の理由は健在ですね。

本書は、大半がQ&A形式と手続き説明で占められているので、
“読み物”としては、あまり面白くないかもしれませんが、
最新の情報にアップデートされたマニュアルとしては、
精度は高い本に仕上がっていると思います。

この本から何を活かすか?

海外投資を楽しむ会は、もともと金融の専門家ではなく、
Do It Yourselfの精神で、トライ・アンド・エラーを繰り返すことで、
この分野のパイオニアとして活動してきました。

私自身を振り返ってみると、最近ではハングリー精神が減退し、
何に関しても、あまりトライ・アンド・エラーを繰り返していないことに
気づきました。

これじゃ、だめですね。Back To Basics!

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| 投資 | 09:58 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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仮想化する社会

仮想化する社会―次世代マネジメントのためのビジネスヒント32 (SRI Reports 1) (SRI Reports 1)
仮想化する社会―次世代マネジメントのためのビジネスヒント32
(2008/05/27)
ソフィア総合研究所株式会社 商品詳細を見る

満足度★★★

 【財布を知らないこどもが80%】

   文部科学省が行った小学生の生活調査によると、お金を使ったことのない
   児童が8割を超えていることがわかった。文科省はこの実態を踏まえ、
   あらためてお金の大切さを教える授業を設けることを、指導要領の改訂版に
   反映させる意向。・・・・

本書は、このような近未来の“予測”レポートを、新聞記事風に紹介します。

ビジネス、インフラ、技術、生活の4つの面から、
全部で32本の未来予測記事と、その解説が書かれています。

見出しだけ、いくつか拾ってみると、

  ・在宅勤務が5割を突破
  ・アバターが政府登録制に
  ・日米間が3時間で結ばれる
  ・東京、亜熱帯化か?
  ・公営出会いサイト47都道府県で出そろう

など、近い将来本当に起こりそうなものから、現時点では実現の
難しそうなものまで様々。

単なる未来の夢を描くだけでなく、将来の危機への提言も含まれます。

また、「在宅勤務の割合が増える」に関連する記事として、
「紳士服の売上激減」、「増える家族の団らん」などの予測が
紹介されていました。

これは、私がサラリーマンをやめてスーツを着なくなった事実や、
家族と一緒にいる時間が大きく増えたことを考えると、
連鎖的に起こることとして、この予測は十分にありえそうです。

いずれにせよ、本書を読むとワクワクするものがありますし、
更に、この未来予測記事から連想して、
自分の考える近未来像を思い描くこともできます。

本書のまえがきには、

  「過去の経験を基に未来を予測し対応する事は、
  ビジネスの基本であるし、ビジネスマンの基本ともいえる。」

と書かれています。

本書をヒントに、予測対応力を磨くこともできそうです。

この本から何を活かすか?

ちょっとトリビアな話しですが、

  “テレビのデジタル放送では、時報は流されていない”

って知っていましたか?

私は、本書のコラム「(デジタル)テレビの盲点は時報」で、
デジタル放送の時刻表示は、アナログ放送より遅れる
という事実を初めて知りました。

デジタル放送では、一度データを圧縮・展開する分、
アナログ放送より遅れるそうで、NHKはデジタル放送では、
時報を流さず、時刻表示も減らしているとか。

今度、知ったような顔をして、このトリビアを友人に披露してみます。

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| IT・ネット | 10:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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日本人が知らなかったETF投資

日本人が知らなかったETF投資
日本人が知らなかったETF投資
(2008/08/30)
カン・チュンド 商品詳細を見る

満足度★★★

著者のカン・チュンドさんより献本いただきました。ありがとうございます。

ETFに関する本では、以前に太田創さんの本を紹介しましたが、
こちらは、もう少し入門者向けに丁寧に書かれている印象です。

これから、じっくり投資をはじめようと考えている人には、
安心して読める一冊と言えそうです。
カンさんの人柄が、にじみ出ていますね。

ちなみにETFとは、市場全体の縮小コピーであるインデックスファンドを
上場させて、個別銘柄のように売買できるようにしたものです。
これから、ETFを投資の中心に据える人が、もっともっと増えることでしょう。

実際に私も、いろいろとETFを購入していました。

しかし、私の場合はトレーリング・ストップを基本としていますので、
現在のような局面ではストップにかかって、ほぼ手放した状態です。
(例えば東証1306は、2003年に買い、2006年の下落で売却。
その後、私は買い直していません。)

投資には、いろいろなスタイルがありますが、
カンさんが本書で勧めるのは、時間がない方でも可能な、
ETFを中心としたバイ・アンド・ホールド戦略です。

最初にポートフォリオを組む時以外は、年に1度の割合で
リ・バランスするだけですから、殆ど手間はかかりません。

逆に、忍耐力が求められますから、
じっと待つことが苦手な人は、この手法は合わないと思います。

本書では、基本的に海外のETFを含めて
ポート・フォリオを組むことを推奨しています。

そのため海外ETFが、どこの証券会社で購入できるかなど、
詳しく表としてまとめられていますから、ありがたいですね。

ただ、ETFのメリット・デメリットがまとめられていた部分では、
インデックスファンドに対してと、個別株に対してのことが、
ごちゃまぜになっていました。

この部分はETF・インデックスファンド・個別株の「比較表」に
まとめてくれた方が、読者には分かりやすかったかもしれません。

この本から何を活かすか?

カンさんは、ETFのメリットとして挙げていませんが、
私がETFが好きな一つの理由には、
“空売りができる”ということがあります。

先程、「東証1306を2006年以降買っていない」と書きましたが、
正確ではありません。

実際には、2007年末から何度か空売りしていますので、
“決済の買い”は、入れているからです。

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| 投資 | 09:32 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術

1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術
1回の会議・打ち合わせで必ず結論を出す技術
(2008/06/27)
斎藤 岳 商品詳細を見る

満足度★★★

結論の出ない会議ほど、参加していて
ストレスの溜まるものはありません。

  「メタボ会議の撲滅!」

これをスローガンに、本書では結果が出せる
会議の進め方が体系的に学べます。

会議に関する本では、ファシリテーション技術に関する本も
最近では多く出版されるようになりましたが、
そういったテクニカルな本を読む前の1冊として、本書は最適です。

  インタビューを、“狙っている彼女との1対1のデート”とすると、
  会議は、“三角関係がバレた友人の三者面談の仲介役”

など、本書の喩えはかなりユニークです。

メインとなる会議を進める技術は、ストーリー形式で学べます。

  宝くじで100万円が当たった、ある家族。
  その使い道で、家族会議は混迷を極めます。

  そこへ通りがかった1匹のノラ猫が、
  「会議で結論を出す技術(通称:ケツダシ)」
  というマル秘・研修テキストを落として去っていきます。

  その一家はケツダシを元に、効率的に会議を進めて行く・・・

このようなストーリーで、設定はかなり突飛ですが、
会議の本質的な部分を、非常に分かりやすく理解できますから、
無理して難しい本を読むより、効果が期待できると思います。

著者の斎藤岳さんは、

  「会議が変われば、仕事はもっと楽しくなり、
  そして生活にゆとりができる。」

を目標として、本書を執筆したようですが、
この本をしっかり活用した方には、
斉藤さんの想いが、しっかりと伝わることでしょう。

この本から何を活かすか?

以前に読んだ会議本から私は、パーキングエリア(パーキングロット)
という方法を覚えて使っていますが、
本書からは、“待ったくん”と“論点くん”の2人のキャラを
使ってみようと思います。

いずれも、会議で使うホワイトボードや資料に、
「キャラの絵+フキダシのセリフ」を事前に書いておき、
キャラクターに発言させるというスタイルをとります。

  ・待ったくん 
  → 会議のテーマから外れて、飛びそうな話題が予想できれば、
    「○○については、今日は話しません」とフキダシに書きます。

  ・論点くん 
  → 会議の論点を、フキダシで論点くんに説明させます。

キャラクターに語らせた方が目を引くと同時に、角も立たず、
使っていくうちに、キャラが立って市民権を得るようになるとか。

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| 会議術・ファシリテーション | 08:48 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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