活かす読書

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円安バブル崩壊

円安バブル崩壊―金融緩和政策の大失敗
円安バブル崩壊―金融緩和政策の大失敗
(2008/05/30)
野口 悠紀雄 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、野口悠紀雄さんが「週刊ダイヤモンド」に
連載していた「超整理日記」をまとめたものです。

タイトルは、「円安バブル」となっていますが、
この点について書かれているのは、最初の1・2章のみで、
3章以降は、税制、地方財政、年金制度など多岐にわたって
論じられています。

本書では、野口さんらしい、的を射た鋭い指摘が、
いろいろな制度についてなされています。

しかし、竹中平蔵さんが「闘う経済学」で書いていた、
理論と政策現場の違いや、それを実行する難しさを考えると、
野口さんの指摘についても、
「正しいけれども、実現は難しい」と思わざるを得ません。

また、メインとなる円安バブル論についても、
「本来であれば・・・」という指摘の、論理的根拠には十分納得できますが、
現実のマーケットでは、そうならないのが常とも言えます。

例えば、野口さんは、
「本来、日米の金利差が3%あれば、これは円高が進行することで
調整されるはずだが、為替介入により円高が阻止された」
と説明しています。

為替を決める要因は様々あり、介入がなかったとしても、
他の要因により、円高にならなかった可能性もあります。

私も、自分自身がFX取引を始める前は、野口さんの指摘通り、
金利差は円高によって調整されると思っていましたが、
実際に取引してみると、心理的な側面が為替に与える影響が大きく、
教科書通りになることは少ないというのが実感です。

ともあれ、実現は難しいと思いながらも、
繰り返し制度の矛盾点を指摘し続ける、野口さんの姿勢には
見習うべき点がありました。

この本から何を活かすか?

本書では、年金制度の問題点について指摘があります。

この問題ある制度を前にして、私たちが取る行動は、
次の3つのどれかになります。

  1. 年金制度を改革しようと働きかける
  2. 個人的に年金に頼らなくてもいい環境をつくる
  3. なにもしない

私が、今まで取ってきた行動は2番目ですが、
1番についても、少し考えた方が良いのかもしれませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  

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| 経済・行動経済学 | 10:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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