マイクロトレンド
マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと
(2008/04)
マーク J.ペンE.キニー・ザレスン 商品詳細を見る
満足度★★★
先日、記事にした「マインドセット」の著者、
ジョン・ネスビッツさんは、
ベストセラーになった「メガトレンド」で有名ですが、
本書は、それと対極にある「マイクロトレンド」です。
著者は、PR会社バーソン・マーステラCEOで、
ヒラリー・クリントンさんの選挙アドバイザイーも務めた
マーク・J・ペンさん。
「私たちの身の回りには、かつてないほどの選択肢が溢れ、
もはや誰もが夢中になる巨大トレンドは存在しない。
その代わりに、1%のマイクロトレンドが、
世の中に大きな影響を及ぼすようになった。」
このようにペンさんは説明します。
「80対20の法則」に対して、「ロングテールの法則」が提唱されたように、
「メガトレンド」に対しての「マイクロトレンド」といった感じでしょうか。
本書のマイクロトレンドは、「ある嗜好を持つ人々(グループ)」
としてまとめられています。
紹介される41項目は、“マイクロ”と言いつつも、
自分も含め、けっこう身の回りに該当する人がいて、
興味深く読むことができます。
私の友人で、札幌から首都圏へ通勤している変わり者がいますが、
本書でも「超長距離通勤者」がマイクロトレンドとして
紹介されていたのには、驚きました。
「木々をつぶさに見たことで、森全体の様子が違って見えた」
とペンさんは書いていますので、身の回りで起こっている
小さなトレンドでも、大きな影響力を持つものがないか
注目していきたいところです。この本から何を活かすか?
訳者の吉田晋治さんは、日米での事情の違いを考慮して、
原書より41項目を抜粋して翻訳したと、
「訳者あとがき」に書いています。
何が、省略されたかが気になりましたので、
Amazon(USA)で原書「Microtrends」を
“なか見!検索”で見てみました。
原書は、75項目のマイクロトレンドが紹介されている様子です。
章立ても異なっていて、「Race and Religion」と「International」
の章が翻訳版にはないようです。
こちらも、読んでみたいところですが、
そこまで時間に余裕はなさそうです。
Miss a meal if you have to, but don't miss a book.
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| 経済・行動経済学 | 10:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
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