活かす読書

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闘う経済学

闘う経済学―未来をつくる公共政策論入門
闘う経済学―未来をつくる公共政策論入門
(2008/05)
竹中 平蔵 商品詳細を見る

満足度★★★★

経済学者と政策実行者の両方の立場を経験した
竹中平蔵さんならではの、両者の隙間を埋めることを
目的に書かれた本です。

壮絶な小泉改革の内幕を綴った本としては、
構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌」が記憶に新しいですが、
本書は、そこまで生々しくありません。

この本では、いま一度、経済学の基本に立ち返りつつ、
もう少し冷静に、経験を実際の政策の場で生かすための
提言が、明快な語り口で書かれています。

とは言っても、熱い男・竹中平蔵さんですから、
本書でも後半に行くにつれ、経済学の話しよりも、
命を削るようにして推し進めた、政策現場でのバトルの話しが
次第に多くなっていきます。

そこに、大臣として経験したディテールの描写、
例えば、閣僚応接室の床の模様や閣議室から見える風景などの
描写が加わり、ドキュメンタリーとしての要素も
本書では、楽しむことができます。

本書は、象牙の塔から出ようとしない同僚の学者に対しての、
呼びかけであると同時に、未来を創っていく若い世代へ向けての、
闘うことの大切さを示す、熱いメッセージでもあるような気がします。

この本から何を活かすか?

小泉改革で、竹中さんぐらい批判の矢面に立たされた人はいません。

竹中さんは、あの、強烈なバッシングを、
どのようにして耐えたのか?

受けた批判に対し、竹中さんは「けっこう面白い」
との余裕のコメントを本書に残しています。

実は、“批判には3パターン”あって、
これを事前に理解していれば、受けた批判を冷静に見ることもでき、
同時に反撃としても使うことができると、竹中さんは説明しています。

ちなみに、これがその3パターンです。

  1. 常に逆のことをいうコントリアン的批判
  2. 具体的でない「永遠の真理」をいう批判
  3. 「ラベル」を貼って決めつける批判

修羅場をくぐった竹中さんからは、
人が闘って生き抜く術として、学ぶべき点が多くありますね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.  

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