活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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まぐれ

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
(2008/02/01)
ナシーム・ニコラス・タレブ 商品詳細を見る

満足度★★★★

個人的には面白かったので、満足度は高いのですが、
私はこの本を、人に薦めようとは思いません。

分かりやすくスッキリ書かれていないので、
読むのに時間がかかり、忍耐力と思考力を試される本です。

本当は、昨日の記事でこの本を紹介しようと思っていましたが、
読み切れず、今日にずれ込んでしまいました。

著者は、オプショントレーダーでありながら大学教授として
不確実性科学の研究をする、ナシーム・ニコラス・タレブさん。

「能力」のように見えても、実際には「運」であることが多く、
物事は私たちが思っている以上に、“たまたま”起きている
ということを、タレブさんは指摘します。

それが、運なのか実力なのかを判断する一つの材料となるのが、
サンプルの大きさです。

例えば、サルをワープロの前に座らせ、好きに叩かせます。

この時、サンプルとして無限大匹のサルを用意できるならなら、
適当にキーボードを叩いているうちに、
中には傑作小説を書き上げてしまうサルが出てくる。

果たして、もう一度このサルにキーボードを叩かせた時に、
別の傑作小説を書くことを期待できるでしょうか?

もし、当初のサンプル数が5匹なら、このサルに次の傑作を
期待しても良いでしょうが、サンプル数が無限大匹なら、
その傑作は“たまたま”だということです。

そして、実際には成功したサルだけが注目され、
「生存のバイアス(勝ち馬しか見えないので、オッズが歪んで見える)」
に陥ってしまう。

実際にタレブさん自身も、偶然に騙されやすいことを認めます。

ただし、それが自分の弱点であると分かっていることが、
トレーダーとしての合理的判断につながっているのでしょう。

この本から何を活かすか?

本書を読むのに時間がかかったのは、
知らなかったり、意味の曖昧な言葉を、調べながら読んだからです。

エルゴード性、モンテカルロ・ジェネレータ、ポリア過程、
反証主義者、ポパー主義、受渡最割安センセーション・・・・

タレブさんの次作も、ダイヤモンド社が出す予定とのことなので、
今回、意味を調べたサイトは、ブックマークしておきます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.   

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| 経済・行動経済学 | 07:05 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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