活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2008年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年05月

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あなたに金持ちになってほしい

あなたに金持ちになってほしい
あなたに金持ちになってほしい
(2008/01/23)
ドナルド・ トランプ、ロバート・キヨサキ 他 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、不動産王ドナルド・トランプさんと、
金持ち父さんのロバート・キヨサキさんの共著です。

3種類いる投資家の中でも、

  1.投資をまったくしない人(年金に頼る人)
  2.負けないように投資する人(分散投資する人)
  3.勝つために投資する人

本書は、3番目の“勝つ投資家”になりたい人向けに、
ファイナンシャルIQを高める目的で書かれています。

対談形式ではなく、1つのテーマにそれぞれが意見を述べていますが、
基本的には、キヨサキさんが主導で金持ち父さん流の持論を展開し、
トランプさんがそれをフォローする形で書かれています。

少し、キヨサキさんの本にマンネリを感じていた人にも、
本書では、トランプさんの経験豊富なアドバイスが加わり、
新鮮に感じられるでしょう。

同じ内容を言っているにしても、違った深みが出ています。

また、本書で私が面白いと感じたのは、
第1章「ミリオネア、ビリオネアに出会う」で、
キヨサキさんの葛藤が書かれている部分です。

ミリオネアのキヨサキさんでも、桁の違う大富豪のトランンプさんに
共著の話しを持ちかけられ、自分がそれに見合う価値があるのか、
少々自虐的に試行錯誤するくだりが書かれています。

これを冒頭のつかみに持ってくるのは、さすがですね。

今後もキヨサキさんが、いろいろな人とタッグを組む路線で
新しい本を、どんどん出版することを期待します。

あと、参考サイトを3つほど。

  ・キヨサキさんのコラム(YAHOO FINANCE、英語)
  ・キヨサキさんのコラム(ヤフーファイナンス、日本語)
  ・キャッシュフローケーム携帯版サイト

この本から何を活かすか?

トランプさんと言えば、本書でも何度も紹介されていますが、
NBCのテレビ番組「ジ・アプレンティス」が有名です。

私は、この番組映像を見たことがなかったので、
NBCの公式サイトにアクセスしてみました。

見てみると、ハイライトシーンの動画がアップされていて、
決め台詞の「You're fired!(お前は、クビだ!)」、
ちゃんと言っていました。

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| マネー一般 | 10:29 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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仕事の「5力」

仕事の「5力」
仕事の「5力」
(2008/03/18)
白潟 敏朗 商品詳細を見る

満足度★★★

   【人生・仕事の結果】=[考え方]×[熱意]×[能力]

という式を示したのは、京セラ名誉会長の稲盛和夫さんです。

本書の著者・白潟敏朗さんは、この式の要素[能力]を3つのレベル、
「マネジメントスキル」、「専門スキル」、「基本的スキル」に分けました。

更に、全ビジネスパーソンに必要な「基本的スキル」を、
「聴く力」・「考える力」・「話す力」・「書く力」・「時間力」
の5つから構成されると考えるのが、本書のコンセプトです。

この5つの力=5力(ごじから)を効率的に習得するために、
白潟さんは、20種類のシンプルな「しかけ」を
フォーマットや合言葉として、本書で紹介します。

大切だと理屈では分かっていても、いざという時に体が反応しなければ、
ビジネスでは通用しませんが、白潟さんの紹介する「しかけ」は、
そのネーミングにインパクトがあり、思い出さずにはいられません。

  ・あいのソナタ → あいづちの打ち方
  ・みつまめくん → 3つにまとめる訓練シート
  ・じかん上手 → 優先順位をつける時間管理シート
  ・マイアポもテチョ~ル → 自分1人の仕事時間確保

などなど。

まるで、小林製薬が販売する製品のネーミングを見ているようですが、
実践的に使える力として、習得するためには、
こういったすぐに思い出せる工夫が、効果を発揮することでしょう。

本書は最初から最後まで、かなりハイテンションなので、
ちょっと気恥ずかしいネーミングの「しかけ」も、
その勢いに押され、知らないうちに使ってみたくなるかもしれません。

この本から何を活かすか?

今回はこのブログ記事を、「書く力」の章で紹介されていた、
「プリスタ」でチェックしてみました。

「プリスタ」とは、プリントからスタートの略。

つまり、文書をプリントアウトして紙上でチェックすることです。

今まで、ブログ記事を紙に印刷してチェックしたことは
ありませんでしたが、けっこう違った印象に見えました。

これで、いつもより誤字脱字が減っていることを願います。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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天才たちが愛した美しい数式

天才たちが愛した美しい数式
天才たちが愛した美しい数式
(2007/12/18)
桜井 進 商品詳細を見る

満足度★★★★

あなたは、「対数」に対して、どんな印象を持っていますか?

logなんて、記憶の彼方に消えてしまっていたり、
高校で対数を習って、数学が嫌いになった人も多いかもしれません。

しかし、本書の著者・桜井進さんは、
「対数は、愛の結晶とも呼ぶべき数学」と言い、
本書では、発見者ジョン・ネイピアさんの生き様を、
壮絶なドラマとして語ります。

ネイピアさんは大航海時代に、「計算によって人命を救う」という
使命感に衝き動かされ、途方もない計算の世界に立ち向かった
結果として、対数が発見されます。

物語の内容は、本書を読んでいただく他ありませんが、
対数が現在の科学技術に、大きな影響を及ぼしていることは、
紛れもない事実ですし、このストーリーを読めば、
対数にアレルギーを持っている人も、素直に感動できるでしょう。

また本書では、他の偉大な数学者のエピソードも紹介されていますが、
特に日本人数学者の関孝和さん、仁科芳雄さん、谷山豊さんの
ドラマが詳しく紹介され、素晴らしい知的エンターテイメント作品に
仕上がっています。

途中にいくつもの、公式や数式がでてくるので、
それだけで目を背けたい人もいるかもしれません。

実際に私も、まったく理解できない式もたくさん登場します。

しかし、それを読み飛ばしてもなお、
本書は読むに値する一冊だと思います。

この本から何を活かすか?

本書の監修は、東海大学教育研究所教授の中村義作さんです。

中村さんは、数理パズルの世界では有名で、
私も何冊か本を持っています。

そういえば、「パズルでひらめく 補助線の幾何学」は
買ってから、全然手をつけていないことを思い出しました。

ちょっと引っ張り出して、やってみます。

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| 数学 | 09:13 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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ファシリテーターの道具箱

ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49
ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49
(2008/03/14)
森 時彦/ファシリテーターの道具研究会 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書を、「PREP法」を使って表現してみましょう。

P:Point
  あなたは、本書を手にすることで、
  会議に参加するメンバーからアイディアを引き出し、
  チームを活性化させ、最適な解への合意を導く
  ファシリテーターとしての務めを果たすことができます。

R:Reason
  なぜなら、本書には、会議で活かせる実用的な「道具」が、
  非常に分かりやすく、誰にでも使えるように並べられているからです。
  それぞれの「道具」は見開きで、
  使える場面・使い方・使用例・使い方のヒントなどが紹介され、
  パッと見ただけで使い方がイメージできるイラストが添えて、
  解説されています。

E:Example
  「これだけは身につけたい道具」編(入門)で8個、
  「シンプルに考えるための道具」編(初級)で13個、
  「愉快にロジカルに進める道具」編(中級)で16個、
  「実行力を高める道具」編(上級)で12個、
  計49個の道具が紹介されていますが、この「PREP法」も
  中級編で紹介されていた道具の一つです。

P:Point
  本書の「道具」の中から、自分に合ったものを5つほどマスターすると、
  実際にはかなり使えると、説明されています。
  「ファシリテーション・グラフィック」や「秘伝すごい会議」と
  一緒に本書を活用すると、きっと創造的な会議ができるでしょう。

慣れない私が、「PREP法」を使って書いたこの記事は、
間抜けな広告っぽい文章になってしまいましたが、
本当は、「PREP法」を使うと宣言して会議を始めると、
話す側も、聞く側もロジカルに会議に参加できるようです。

この本から何を活かすか?

「自分自身をファシリテートする」というコラムの中で、
自分が集中できない時も、「パーキングエリア」という道具が
使えると説明がありました。

「パーキングエリア」とは、本題から外れた話題が出た時に、
あらかじめ<PA>と書かれた模造紙しに、その話題を書き込んで
区切りをつけ、速やかに本題に戻る手法です。

同様に、自分自身が集中したいと時も、
<PA>と書いた大きめのポストイットを用意しておいて、
目前の仕事以外のことが、頭に浮かんだらそこにメモし、
雑念を払って、元の仕事への集中力を高めます。

私は、けっこう集中力がないので、いいかもしれません。

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| 会議術・ファシリテーション | 05:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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朝9時までの「超」仕事術

朝9時までの「超」仕事術
朝9時までの「超」仕事術
(2008/02/20)
見田村 元宣商品詳細を見る

満足度★★

本書は、「朝4時起き」をキャッチフレーズにする
税理士・見田村元宣さんの本ですが、前半は時間活用術、
後半はブランディングについての内容となっています。

以下は、見田村さんの1日のスケジュール例です。

 4:00 起床(携帯活用、シャワー、身支度)
 5:00 自宅出発、駅まで徒歩(ブログ更新、情報収集、朝食)
 6:00 会社到着(この3時間がゴールデンタイム、本書の要)
 9:00 通常業務スタート
 19:00~20:00 終業
 20:00~21:00 帰宅
 22:00~23:00 就寝

早起きすることが、大前提となりますが、
始業前に作り出した6時から9時までの「3時間」の
活用方法が本書の中心となります。

基本は、この3時間を3つに分割して、
例えば、「原稿執筆」、「読書」、「差迫った仕事の処理」など、
異なる3つのテーマに取り組むそうです。

本書を読んだからといって、早起きが苦手な人が、
すぐに早起きができるようになるとは思えませんが、
時間を有効に活かし、目的を持って生きる見田村さんの姿勢は
よい刺激になることでしょう。

私は、どちらかと言うと、時間管理方法より、
「朝4時起き」をうまくブランディングしていくパートの方が、
いろいろと参考になりました。

ちなみに、見田村さんの充実した1日と比べると、恥ずかしい限りですが
私のありがちな1日の過ごし方は、こんな感じです。

 4:00 起床(シャワー、読書メモ、ビジネス英語)
 7:00 家族と朝食
 7:30 散歩・ストレッチ
 8:30~17:00 フリータイム
 17:00~18:00 子供と遊んだり、勉強を見る
 18:00~21:00 夕食・風呂、家族団らん(ボードゲームなど)
 21:00~23:00 就寝

この本から何を活かすか?

見田村さんは、「メールを10倍の効率で処理する3つの裏ワザ」
として、次のように紹介しています。

  1.惰性で取っているメルマガは、思い切って登録解除
  2.必要なメルマガも自動振分機能で、独自フォルダに一時保存
  3.「書名」をたくさん用意する

言われてみれば、私も惰性で取っているメルマガ、
けっこうあるような気がします。

これを機に、少し整理して不要なメルマガは登録を解除します。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 09:55 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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グローバル化時代の資産運用

グローバル化時代の資産運用―ハッピーリタイアメントを目指して (現代の錬金術師シリーズ 58)
グローバル化時代の資産運用―ハッピーリタイアメントを目指して (現代の錬金術師シリーズ 58)
(2008/02/14)
浅川 夏樹 商品詳細を見る

満足度★★★

投資と恋愛の共通点は、何でしょう?

本書の著者、浅川夏樹さんは銀座のホステスが本業(バーを経営)ですが、
ちょっとしたプロよりも、海外での資産運用に詳しい個人投資家です。

浅川さんは本書で、「執着すると悪化する」ことが、
投資と恋愛の共通点と説明しています。

本書は、そんなホステスさんならではの話しを
織り交ぜながら説明されていますが、
非常に情報量の多い資産運用の指南書です。

基本方針は、「セクターで最も競争力のある企業に投資する」こと。

目的が海外分散投資ではなく、最強の企業に投資した結果、
地域が分散されるという考えです。

例えば、一般消費財のセクターが有望と思うなら、
花王とライオンを比較するのではなく、P&Gと比較して
最も競争力のある企業の株を買うということです。
(とは言っても、本書でメインとして扱われているのは、
個別の株ではなく、ファンドですが)

本書に掲載されている浅川さんのポートフォリオは、

  ・日本株25%
  ・先進諸国株式ファンド20%
  ・中国株10%
  ・米国株10%
  ・エマージングファンド10%
  ・ヘッジファンド10%
  ・その他15%(キャッシュ、国債、その他ファンド)

となっています。(2008年1月現在)

このポートフォリオの中で、実際に浅川さんが
購入しているファンドも、本書で数多く紹介されています。

ただし、その多くがオフショア口座を開設しなければ、
購入できないものなので、 これを読んで、
すぐに真似するにはハードルが高そうです。

しかし、本書には海外に口座を開設する際の英文例なども掲載され、
いろいろな情報がシッカリ調べて書かれていますから、
いい加減なプロの書く投資本よりも、海外投資に興味のある方には、
よっぽど価値がありそうです。

この本から何を活かすか?

本書は、ホステスさんになぞらえた話しがなければ、
「海外投資の専門家が書いたの?」と思えるぐらいの
情報が詰まっています。

そこで、私はこの本を読むまで浅川さんのことを
知らなかったので、主催するサイトを見てみました。

かなり本格的に海外投資について情報発信しているようです。

「銀座のホステスが・・・」という枕詞は、
ウソではないようですが、うまくそのキャッチフレーズに
乗せられた感じがします。

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| 投資 | 09:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Mind Hacks

Mind Hacks―実験で知る脳と心のシステム
Mind Hacks―実験で知る脳と心のシステム
(2005/12)
トム スタッフォード、マット ウェッブ 他商品詳細を見る

満足度★★★

ふと、時計に目をやった瞬間に、秒針が異常なくらい
長く止まっていると感じたことはありませんか?

これは、本書に紹介されているハックの一つですが、
脳は、少なくとも眼球が動いている間は、視点を向けた物体が
静止していると、勝手に推測する性質があるために、
生じる現象のようです。

この現象は、素早く目を動かせば、
何度か繰り返すうちに、誰もが経験できるそうです。

本書は、いわゆるライフハック系の、
ちょっとした工夫を高める本とは全く異なり、
「脳や心をハッキングする実験を楽しむ本」です。

全部で100のハックが掲載されていて、
ほとんどのハックには、「やってみよう」の実験と、
「なぜだろう」の理由の説明があります。

紹介されている実験を試すことで、自分の頭が
どう働いているのかを、手軽に確かめることが可能です。

私も、すぐにできそうなものを3分の1程度は試してみましたが、
けっこう驚いたものから、そうでもなかったものまで、
いろいろありました。

冒頭で紹介した、「秒針が止まって見える現象」のハックの他、

  ・「人間は脳の10%しか使っていない」はウソ
  ・自分で自分をくすぐっても、くすぐったく感じない理由
  ・コックリさん(ウイジャ盤)の謎

などのハックが、面白かったです。

一部、広告などの分野以外では、
あまり実用的な本ではないかもしれませんが、
ちょっとした話しのネタにすることもできますし、
子供と一緒に実験をするのも、面白いかもしれません。

この本から何を活かすか?

それでは、もう一つだけ、本書に掲載されている
「動かないものが動く」、視覚に関するハックを紹介します。

  1.「The Motion After-Effect」のサイトにアクセスしてください。
   (QuickTimeで動きます)
  2.滝のアニメーションが表示されます。
  3.しばらく滝が落ちるのを見た後、「ポーズ」ボタンをクリック。
  4.すると、止まっているはずの滝の水が、
    なんとなく上に昇っていくように見えるハズ・・・

参考までに、本書ハック関連のリンクを
まとめたサイトは、こちらです。
(数年前の本なので、リンク切れがいくつかあります)

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| | 10:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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牛丼一杯の儲けは9円

牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書 さ 5-1)
牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書 さ 5-1)
(2008/01)
坂口 孝則 商品詳細を見る

満足度★★

利益を伸ばすには、売上を増やすか経費を削減するかの
どちらかしかありませんが、本書は後者の経費削減の中でも、
「仕入れ」を安くすることに注目した本です。

著者の坂口孝則さんは、現場で仕入れを知り尽くした
現役のバイヤーとして、本書では具体的な例を紹介します。

坂口さんの計算によると、

  ・牛丼1杯の利益は9円
  ・ブランドバック1個の利益は600円
  ・高級テレビ1台の利益は1万円
  ・コーヒー1杯の利益は20円
  ・自動車1台の利益は10万円

となっています。

私は、これらの業界の裏側を知りませんので、
この利益予想の精度は分かりませんが、
企業が利益を増やすために、仕入れを安くすることに
注力するのは当然のことでしょう。

本書では、坂口さんが勧める正攻法の仕入れの「工夫」と、
事例として紹介する「不正」の両方が紹介されています。

だだ、決して坂口さんは、「不正」を勧めている訳ではないのですが、
読後に、なんとなくスッキリしない感じが残る本でした。

また、「客から価値を認められない“こだわり”」は、
バッサリ切って、仕入れ単価を下げることが善であるという
考えが披露されていました。

しかし私は、本当にお客さんにとってメリットのある“こだわり”で、
単にそれが伝わっていないだけなら、
まず、そのメリットを伝える努力を一番にする方が、
健全な企業の姿だと感じました。

この本から何を活かすか?

「本当に安いところから買っているのか?」

当然のように思えて、意外とこれができていないと、
坂口さんは指摘します。

企業にとって、仕入れを安くすることが重要なように、
家計にとっても、同じものなら安く買うのは大切なことです。

私は、何かとAmazonや価格comを利用していますが、
案外、安いという私の思い込みだけで、
もっと安く買えるところが、他にあるのかもしれません。

時間があるときは、もっと価格調査をしてから購入したいものです。

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| 経済・行動経済学 | 09:33 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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経営の未来

経営の未来
経営の未来
(2008/02/16)
ゲイリー ハメル 商品詳細を見る

満足度★★★

本書の目的は、経営管理をイノベーションすること。

事例研究として登場する企業は、

  ホールフーズ・マーケット社(自然食やグルメ食材中心のスーパー)
  W・L・ゴア社(ゴアテックスで有名な会社)
  グーグル

などです。

ちょっと考えると、類似点のなさそうなこれらの企業は、
卓越さや偉大さの模範として、本書で紹介されて訳ではありません。

この3社は、「従来型の経営管理手法を無視して成功」する企業として、
経営の未来の姿を探るために紹介されています。

本書の著者は、「コア・コンピタンス経営」の提唱者として
有名はゲイリー・ハメルさん。

ハメルさんは、経営をイノベーションするための挑戦課題として

  1.戦略変更のペースを劇的に加速させること
  2.イノベーションをすべての社員の日常業務とすること
  3.社員を奮起させ最高の力を発揮させる労働環境を築くこと

の3つを提示し、
従来型の経営管理手法から脱する「マネジメント2.0」の方向性を
示唆します。

本書の理想とする組織は、階層の少ないフラット型で、
管理の少ないコミュニティのような形態となります。

それなりに年功序列の残る日本では、一般的に受入れられるのは
まだ先のような気がします。

肩書きがないと困る人たちが、すんなり受入れるとは考え難いからです。

本書は、未来はこうあるべきという、断定的な予測をするよりも、
読者自身が経営の未来を築くための手助けをする、
というスタンスで書かれた、非常に読み応えのある本です。

ピーター・ドラッカーさん亡き後、マネジメントの分野では、
ハメルさんが水先案内人となると思わせる力作になっています。

この本から何を活かすか?

DoCoMo2.0ではありませんが、橘玲さんは「金融2.0」と言い、
ハメルさんは「マネジメント2.0」を本書で提示しました。

何でも、2.0さえ付ければいいという訳ではありませんが、
どこか「言ったモン勝ち」的な雰囲気もあります。

そこで、私は次世代型の読書方法として「読書2.0」を提唱します!

もちろん、単に勢いで言ってみただけですから、
内容はまったく考えてません。

せっかくですから、このブログを育てつつ、
「読書2.0」のコンセプトを練ってみようと思います。

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| 経営・戦略 | 09:28 | comments:0 | trackbacks:2 | TOP↑

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頭はいいのに… なぜうまくいかない?

頭はいいのに… なぜうまくいかない?
頭はいいのに… なぜうまくいかない?
(2008/01/31)
アレン・ウィーナー 商品詳細を見る

満足度★★★

信頼されるコミュニケーション術を身につけるための本です。

  頭はいいのに、空気が読めない
  頭がいいのに、常識がない
  頭がいいのに、上手に伝えられない・・・

読んでいて、「そういう人、いるいる」とか、「ひょっとして、自分?」
と思えるさまざまな、“So Smart But…”な人が、
本書には数多く登場します。

これらの人たちに対し、本書では、
「能力」、「人格」、「落ち着き」、「社交性」、「外向性」
の5つの面から、改善のための処方箋を示します。

正直、読んでいて心に刺さるフレーズは、そんなにありませんが、
実用面で考えると、いろいろと活用できそうです。

見た目を決める要素から、レトリックのパターン、
要点を伝える順序など、けっこう細かな点にまで、言及しているので、
自分の弱点に対してピンポイントで、改善することもできるでしょう。

また、付録にまとめられた、
信頼性の多面評価チェックシートも利用価値がありそうです。

著者のアレン・ウィナーさんも、監訳者の佐藤昌弘さんも
共にコンサルタントを生業としていますので、
そういったコンサルタント目線で本書が活用しやすいかを考えて、
書かれている印象を受けました。

この本から何を活かすか?

  上司には「ささいなこと」でも、部下にとっては大問題

これは、本書にある一つの事例ですが、
上司と部下という人間関係以外でも、
当てはまることがないか、自分に問うべきテーマだと思います。

例えば、

  ・自社には「ささいなこと」でも、クライアントにとっては大問題
  ・自分には「ささいなこと」でも、彼女にとっては大問題
  ・親には「ささいなこと」でも、子供にとっては大問題

など、相手にとっては、もっと深刻な問題なのかもしれません。
この相手側から見る視点を、忘れないようにしたいものです。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:27 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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クリエイティブ資本論

クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭
クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭
(2008/02/29)
リチャード・フロリダ 商品詳細を見る

満足度★★★★

「全米で、一番クリエイティブな都市はどこか?」

こう聞かれれば、私ならシリコンバレーが近いから
サンフランシスコと答えると思いますが、正解は違います。

本書のクリエイティビティ・インデックスによると、
全米で最もクリエイティブな都市は「オースティン」。

恥ずかしながら私は、
「オースティンって南部の町かな?」程度のイメージしかなく、
テキサス州にある都市だと、きちんと認識していませんでした。

さて、本書の著者であるリチャード・フロリダさんは、
ファミリーネームが“フロリダ”だけに、
「地域や都市」について研究する社会学者です。

本書の中心となる考えは、

  「現代はクリエイティブな階層の人たち(クリエイティブクラス)が
  大きく経済に影響を与える時代であるが、
  このクリエイティブクラスは、ある特定の“地域”が引き寄せている」

というものです。

曰く、クリエイティブな人たちは、
仕事がある場所よりも、住みたい所に集まると。

そこで、重要となるのが、

  ・何が、あるのか?
  ・誰が、いるのか?
  ・何が、起こっているのか?

に着目した「場所の質」という考え方。

更に、フロリダさんは経済が成長するには、
「3つのT」(技術・technology、才能・talent、寛容性・tolerance)
が必要であると提唱します。

冒頭のオースティンは、この要素を満たすように発展しているそうです。

また本書では、「寛容性」の度合いを測るために、
一つの尺度として、 ゲイの人たちのいる割合を示す
「ゲイ指数」を用いているのが、興味深いところでした。

もともと、フロリダさんは、ハイテク技術者の集まる地域のリストと、
ゲイの人たちが集まる地域のリストに、強い相関があることに気づいて、
本書のアイディアを着想したとか。

ひょっとしたら日本でも、
積極的にゲイの人たちを受入れる都市ができれば、
例えそれが地方都市でも、大きな経済発展が
期待できるのかもしれませんね。

どこかの、自治体の首長さん、このアイディアどうでしょうか?

この本から何を活かすか?

最近、いろいろな本を読んでいて目にするのが、
「弱い絆」というキーワード。

実は1970年代から注目されていた考のようですが、
個人的には、ここ半年くらいで読んだ本で、特に見かけます。

本書でも、「弱い絆の強さ」について言及していました。

ブログという媒体も、言ってみれば「弱い絆」で
つながっているようなものですよね。

近いうちに、このキーワードをタイトルに使った、
ビジネス書が世に出るような気がします。

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| 社会・国家・国際情勢 | 08:45 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジョージ・ソロス投資と慈善の哲学

ジョージ・ソロス投資と慈善の哲学 (NHK未来への提言)
ジョージ・ソロス投資と慈善の哲学 (NHK未来への提言)
(2008/01)
ジョージ・ソロス、山本 正 他 商品詳細を見る

満足度★★

  「私たちは皆、誤りを犯す存在であり、
  世界に対する私たちの誤解が実は世界を形成している」

この“自分は間違っているかもしれない”という、自己批判の精神が
ジョージ・ソロスさんが金融市場で成功した理由だと述べられています。

ソロスさんといえば、“イングランド銀行を潰した男”
として有名なヘッジファンドの帝王ですが、
もう一つ、慈善活動家としての顔を持つことでも知られています。

本書は、NHK・BS1のテレビ番組「未来への提言」に
ソロスさんが出演した回のインタビューの内容を、
文章に起こして編集したものです。

私は、この番組を知りませんでしたが、
不定期で2年くらいやっているんですね。

さて、本書はNHKのインタビューですから、
投資家としてのソロスさんには、あまり触れられず、
主に慈善活動家としての活動に焦点を当てています。

インタビューは、ソロスさんの生い立ちの話しに始まり、
ポッパー哲学、慈善事業財団の活動、エイズとの闘い、
そして世界平和の実現にまで話しが及びます。

後半は、2006年にソロスさんが出版した
世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘』を元に
語られていて、行き過ぎた市場主義やブッシュ政権への
批判が多くなっています。

私は番組を見ていないので、単なる推測ですが、
やはりオリジナルのテレビ番組として見た方が、
本で読むより、空気感が伝わり良いような気がしました。

この本から何を活かすか?

そこで、NHKでは再放送の予定もないようなので、
ネット上でソロスさんのインタビューを探してみました。



これも、『世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘』が
出版された後のインタビューのようです。
インタビュアーは、GoogleのCEOエリック・シュミットさん。

1時間以上ありますが、時間を作って見てみようと思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド
勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド
(2008/03/01)
勝間 和代 商品詳細を見る

満足度★★★

2006年に出版された勝間和代さんの処女作、
インディでいこう!」を新書版化したものです。

私はインディと聞いて、インディ・ジョーンズ=冒険野郎?
を勝手にイメージしていましたが、全く勘違いでした。
最初から、インディペンデント(自立)と言ってくれればいいのに・・・

さて本書は、
「“女性が”いかに自立して生きていくか」を
説く本です。

勝間さんの言う自立には、次の3つの条件があります。

  1.年収600万円以上
  2.いいパートナーがいる
  3.年をとるほど、素敵になる

この条件を満たすインディ(自立した女性)になるためには、
「じょうぶな心」と「学び続ける力」が
必要であると説明されています。

基本的に本書は、女性読者を対象にしているので、
第5章はまるまる、「いい男を見分けて選ぶ」内容に当てられています。

勝間さんが考える、インディにとっての「いい男の条件」は、

  1.年収1千万以上で今後も継続して年収が上がる
  2.インディの価値が分かり、パートナーとして協力できる
  3.インディと一緒に、年とともに成長する

が挙げられています。

ここで、この条件をつきつけられた男性が、とるべき行動は、

  ・この条件に合うよう自分を高める
  ・この本をなかったことにして、妻や恋人の目に触れないところに隠す

のいずれかとなるでしょう。

ちなみに、私は妻に離婚されないよう後者を選択しています。

本書は、勝間さんの源流を知ることはできますが、
他の著書を読んでいる人にとっては、無理して読まなくても
いい本かもしれません。

この本から何を活かすか?

本書で勝間さんは、「ながら学習」の一つとして、
ケーブルテレビが見れる環境にある人には、
CNNやBloombergをすすめています。

私は、同じBloombergでもインターネットラジオを、
「ながら」で流していることが多いです。
(上の「インターネットラジオ」をクリックすると、
Windows Media Playerが立ち上がり、ストリーミング再生が始まるので、
音を鳴らしたくない方は、注意してください)

これなら、ケーブルテレビやスカパーの契約がなくても、
利用可能ですし、耳を鍛えることに関しては、
映像があるより、効果があると思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 10:04 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑

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「やる気を出せ!」は言ってはいけない

「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~
「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~
(2008/02/09)
石田 淳 商品詳細を見る

満足度★★★★

本書を読んでいて、山本五十六さんの言葉

 「やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、ほめてやらねば、人は動かじ」

を思い出しました。

本書は、組織のパフォーマンスを上げたい
“リーダーのための本”ですが、「部下をどう動かすか」ではなく、
「どうしたら部下に自発的に動いてもえるか」に焦点を当てています。

そのためには、部下が喜んで仕事ができる
環境と関係性を作る必要があります。

そこで登場するのが、本書で説明される「行動マネジメント」。

これは、行動分析学をベースにした、“見える行動”に着目した
マネジメント手法で、成果だけを評価するのでなく、
「望ましい行動」をしたかどうかというプロセスも評価の対象とします。

そこで大切となるのが、“望ましい行動とはなにか”、
つまり、効果のでる“やり方”を、きちんと事前に教えることです。

ですから、本書のタイトルになっている、
「ヤル気を出せ!」や「常識でわかるだろう」などは、
リダーとしては、決して言ってはいけない言葉であり、
それよりも、具体的な方法を示し、楽しく取り組める環境を
整えることが重要であると、説明されています。

本書は、150ページ程度のサラサラ読める本で、
行動マネジメントの概要を知るには、非常に手ごろです。

“組織”の行動マネジメントについてもう少し詳しく知りたい方には、
著者の石田淳さん自身が、あとがきで、
短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント』を勧められていました。

“個人”の行動をマネジメントする本では、『「続ける」技術』がありますが、
コストパフォーマンスの面では、『すごい「実行力」』が私のオススメです。

この本から何を活かすか?

さて、問題は

 「本書を読む必要がある上司ほど、本書を読む可能性が少ない」

ことにあります。

そこで、もし、あなたの上司がそういった“困った上司”なら、
「どうしたら本書を、その上司に読んでもらえるか?」に
智恵を絞るべきでしょう。

そこで、ヒントとなるのが、本書の行動マネジメント。

上司に「読ませる」のではなく、
上司が「読みたくなる環境」を用意することが
ポイントとなるのではないでしょうか。

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| 組織・社内教育・コーチング | 10:25 | comments:4 | trackbacks:3 | TOP↑

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STUDY HACKS!

STUDY HACKS!
STUDY HACKS!
(2008/02/28)
小山 龍介 商品詳細を見る

満足度★★★★

著者の小山龍介さんは、いろいろなハックを使い
“色彩検定”を受検し、合格したそうですが、
「なぜ色彩検定を?」という質問をよく受けるそうです。

その答えは、ブルー・オーシャン戦略

ブルーオーシャン戦略とは、
血みどろの戦いの既存市場(レッドオーシャン)を
避けて新しい市場(ブルーオーシャン)を作り出し、
そこで莫大な利益を享受する戦略です。

つまり、自分のキャリアにも
ブルーオーシャン戦略を用いるということです。

ただし、ここで勘違いをしてはいけない点は、
小山さんの様にベースとなるキャリアをしっかり極めた上で、
意外性のある資格を加えないと、本末転倒になってしまうということです。

そういえば、レバレッジシリーズの本田直之さん
世界遺産検定などの、ちょっと変わった資格を取得していましたね。

さて、本書はいわゆるライフハック(ちょっとした工夫で、
効率や人生の質を高める)に関する本で、
ツール、環境、時間、習慣、試験、語学、キャリアの
7つの分野のハックが紹介されています。

ちょっとしたテクニックでは、「お寺」をイメージした
ハックも意外性があり面白いですし、
もっと本質的な部分での勉強法や人生戦略が多く盛り込まれていて、
いろいろと参考になりました。

ちなみに、本書の勉強法を
もう少し掘り下げて述べている本としては、
  ・勉強でアハ!体験 → 脳を活かす勉強法(茂木健一郎)
  ・学習の転移 → 頭の回転が50倍速くなる脳の作り方(苫米地英人)
などがあります。参考までに。

この本から何を活かすか?

私は、小さなメモ帳を持ち歩いていますが、
いざメモをしようと思った瞬間に、該当するページがすぐに開けず、
イライラすることがありました。

この問題を解決するために、本書で紹介されていた
100円ノートを多機能に変える」ハックを参考にしようと思います。

けっこう使えそうな感じです。

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| 勉強法 | 06:30 | comments:2 | trackbacks:4 | TOP↑

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ビジネスマンのための「数字力」養成講座

ビジネスマンのための「数字力」養成講座
ビジネスマンのための「数字力」養成講座
(2008/02/27)
小宮 一慶 商品詳細を見る

満足度★★★★

「数字」に関連する本が、最近いろいろ出版されているので、
最初に他の本との位置関係を確認してみます。

  ・山田真哉さんの「食い逃げされても・・・」と比べると、
  もう少し踏み込んでいて、もっと実用的に書かれています。

  ・細谷功さんの「地頭力を鍛える」と比べると、
  地頭を鍛える前段階の部分に、より焦点が当てられています。

  ・本書の著者、小宮一慶さんの前作に当たる
  「“発見力”養成講座」とは、本質的には共通し、
  本書はその実践編に当たると、まえがきで説明されています。

本書で、小宮さんの言う「数字力」とは、
数字を使って全体を把握し、具体的に考え、目標を達成する
ことができる力を指します。

この本では、その「数字力」を
次の3つのステップで養成を図ります。

  1.数字を把握する
  2.数字と数字を関連づける
  3.数字をつくっていく

そして、基本的な力をつけるために、
本書では、途中にミニ演習問題も掲載されていてます。

例えば、
  日本の直近の「合計特殊出生率」はいくらですか?

など、どちらかというと、これらは考える過程を重視するよりも、
“押さえておくべき数字”としての意味合いが強そうな問題です。

また本書では、

  第2章 数字の見方“七つ”の基本
  第3章 数字力を阻害する“六つ”の罠
  第4章 数字力が高まる“五つ”の習慣

と、いたるところで数字にこだわっていますが、
何を覚えて、どう訓練したら「数字力」が身につくか、
具体的に分かりやすく書かれていて、
小宮さんのバランス感覚の良さを感じさせる本でした。

この本から何を活かすか?

次の数字、知っていますか?

日本のGDP、人口、労働人口、世帯数、一般会計予算、財政赤字額・・・
同様にアメリカや中国、世界全体の数字も・・・

私は、細谷功さんの「地頭力を鍛える」で、
フェルミ推定問題にチャレンジしたときに、
ポイントとなる具体的な数字がわからないため、
何度も何度も遠回りして推定する羽目になりました。

「この数字さえ、分かっていれば」と何度思ったことか。

小宮さんは、“基本的な数字は、あらかた覚えておく”ように言います。

確かに、常識として知っておいた方が良いですね。

本書には、巻末に付録として、覚えておくべき数字が
リストとして載っているので、便利です。

私も、これを機に少しは覚えようと思います。

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| ノウハウ本 | 07:06 | comments:0 | trackbacks:3 | TOP↑

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マリッジ・プレミアム

マリッジ・プレミアム―仕事の成功を約束する結婚生活の送り方
マリッジ・プレミアム―仕事の成功を約束する結婚生活の送り方
(2007/11)
赤城夫婦 商品詳細を見る

満足度★★

よりよい夫婦関係を築き、仕事でも成功するための本です。

赤城良典さん(夫)と加奈乃さん(妻)の
ご夫婦で、本書を執筆されているようです。

お二人が提唱する、理想的な結婚により得られる効果を
マリッジ・プレミアムと名付けているようですが、
具体的には、「健康」、「才能」、「お金」の3つの面で
結婚により、プレミアム(特典)が発生すると説明されています。

確かに、パートナーによっては、独身時代よりも
良くなる場合も悪くなる場合もありますから、
どうせなら、プラスの効果がある関係を築きたいものですね。

本書では、夫婦関係を4つのステージ、

 幻想夫婦 → 戦国夫婦 → 調整夫婦 → 共鳴夫婦

に分け、理想的な夫婦関係である「共鳴夫婦」になるための
アクションプランを示します。

私は本書を、
「この夫婦は、きっと子供がいないんじゃないかな~?」
と考えながら読んでいましたが、
“あとがき”に書かれているエピソードから推測すると、
私の予想は当たっているような気がします。

あくまでも、本書は「家族」関係ではなく、
「夫婦」関係を良くするために書かれているので、
読者層が、けっこう限定されているかもしれません。

(もっと、広い人間関係を改善したい場合は、
同じキングベアー出版の「7つの習慣」を読んだらよい
ということなのかもしれませんね)

ちなみに、本書では理想の夫婦例として
岩元貴久さんご夫妻のエピソードが紹介されていました。

この本から何を活かすか?

赤城さんご夫婦は、
マリッジ・プレミアムの効果を実証するために、
「結婚を機に、夫婦揃って全ての仕事をやめた」
そうです。

大変勇気がいることで、大きな変化をもたらすという
意味では、良いのかもしれません。

しかし、純粋に結婚によるプレミアム発生の
効果を測りたいなら、条件が変わりすぎて、
対照実験にならないような気がしますが・・・

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| 心に効く本 | 10:42 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
黄金の扉を開ける賢者の海外投資術
(2008/03/07)
橘 玲 商品詳細を見る

満足度★★★★

  私 「橘さんの新作、読んだよ」

  妻 「どうだった?」

  私 「もう、ゴミ投資から10年経つんだって。
    相変わらず、あちこちで“口座を作った初めての日本人”
    になっているみたいだよ」

これが、本書を読んだ直後に後に、
我が家で交わされた会話の一部です。

本書は、「海外投資を楽しむ会」10周年企画として
これまでに、橘玲さんとその仲間が培ってきたノウハウを
「金融2.0」というコンセプトのもとに、まとめたものです。

今回は、「臆病者のための株入門 」の上級者版という位置づけで、
デリバティブやエマージング投資の話題が多く取り上げられています。

また、香港や他のアジアの町の情景描写が、
導入として書かれている章も多く、
マネーロンダリング」や「永遠の旅行者」などを彷彿させる
小説っぽいテイストも味わうことができます。

一般の人が、実際の投資に活かしやすい部分としては、
第1章の、マンガ“美味しんぼ”になぞらえた“投資んぼ”の
「究極の投資VS至高の投資」の考察が中心となりますが、
他の章でも、現地情報や今までに蓄積したスキーム
が遺憾なく披露され、面白く読むことができます。

しかも、難しいことを独自の切り口と見事な例えで、
分かりやすく説明してくれていますので、
あまり投資に明るくない人でも、
楽しく読める上質な本に仕上がっています。

橘さんのファンは、間違いなくこの本を手にすることでしょうが、
今まで、橘ワールドを体験したことのない方も、
本書でその魅力を味わってみるのは、いかがでしょうか?

(なんだか、橘さんの宣伝マンになったような記事ですが、
私が橘ファンということで、ご容赦ください。)

この本から何を活かすか?

本書では、オンライン専業の「BOOM証券」が紹介されていました。

アジアをはじめ、12の国と地域の株式市場にアクセスし
個別株の取引が可能なマルチマーケット証券会社です。

私は最近、新しいことにチャレンジする欲が、
初めてゴミ投資家シリーズを読んだ頃と比べると、
ずい分少なくなっていたかもしれません。

こんな事じゃ、ダメですね。

真剣に、BOOM証券への口座開設を検討しようと思います。

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| 投資 | 10:51 | comments:2 | trackbacks:2 | TOP↑

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ウェブ時代 5つの定理

ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
ウェブ時代 5つの定理 この言葉が未来を切り開く!
(2008/02/28)
梅田望夫 商品詳細を見る

満足度★★★

梅田望夫さんは、
ウェブ進化論」で、ウェブの現在と未来像を解き明かし、
ウェブ時代をゆく」で、その時代を生きる術を示しました。

本書は、
「なぜ、梅田さんが、そのようにウェブ時代を見通す発想ができたのか?」
を知ることができる本です。

梅田さんは、まえがきで「私の勉強法」として、
次のように書いています。

  「私はひたすら、ビジョナリーたちの切れ味の良い言葉を
  探しては考える、ということをずっと繰り返してきました。」

ここで言うビジョナリーたちとは、
スティーブ・ジョブズさん、ゴードン・ベルさん、アンディー・グローブさん、
サーゲイ・ブリンさんやラリー・ペイジさんなどの
シリコンバレーのオピニオン・リーダーたちを指します。

そして本書では、梅田さんがこれまでに集めて思考の糧にしてきた
金言や名言を、5つのカテゴリーに定理として分類・整理して
まとめています。

ウェブ時代という枠組みを、5つの定理でおさえ、
そこに発想の源泉となる金言を配置し、梅田さんが解説しているので、
一般にある金言集とは、少し趣が異なり、
梅田さんの思考の流れを感じ取ることができます。

また、5番目の定理を「大人の流儀」として、
ネット空間での振舞いや、育てる思想について、
まとめている点も、なかなか興味深いものでした。

この本から何を活かすか?

梅田さんは、本書に掲載された金言を、原文の英語でも味わい、
できれば「かっこいい英語」として活用することを勧めています。

私は、あまり長文は覚えられないので、
短めのを2つほど、英語で使えるようにしようと思います。

  ・I try to work on things that won't happen unless I do them.
  (自分がやらない限り世に起こらないことを私はやる)
      ― Bill Joy(ビル・ジョイ)―

  ・That's the way to go!(それが進むべき道だ)
      ― people in Silicon Valley(シリコンバレーの街の人々)―

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| IT・ネット | 10:31 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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論理で人をだます法

論理で人をだます法
論理で人をだます法
(2006/02/07)
ロバート・J・グーラ 商品詳細を見る

満足度★★★

 妻  「あなた、全然私の目を見て話さなくなったわね」

 夫  「サン・テグジュペリが言っている。
    “愛する― それはお互いに見つめあうことではなく、
    一緒に同じ方向を見つめることだ”と」

これは、本書の「はぐらかし」のテクニックを解説する章の
冒頭に書かれてている例文です。

これが、本書のイラストを担当した千野エーさんの
扉絵と相まって、なんとも言えない雰囲気を醸しだしています。

本書は、まちがった考え方を繰り出すいろいろな手口を
指摘し、分類し、その考え方を説明する本です。

手口をノウハウ化している訳ではないので、
本書を読んでも、だます方法を身につけることはできませんが、
インチキ論理のパターン集として、全部で150以上の例文が
掲載されているので、よく使われている「どこかおかしいと感じる論理」を
本書で参照することができます。

また、本書で特徴的なのは、著者のロバート・J・グーラさんに対し、
訳者の山形浩生さんが、手放しに賞賛していない点です。

文中で、山形さんはグーラさんの考えに反論する訳注を
付けるのに止まらず、「訳者あとがき」では次のように書いています。

  「本書の著者は、本書の著者だという以外にこれといって
  特筆すべき人物ではない。また本書に書かれた内容も、
  著者の独創はまったくないと言っていい。」

もちろん、本書の網羅性など良い部分はしっかり褒めていますが、
ここまで訳者が著者に対し書いている本も珍しいでしょう。

余談ですが、Amazonでの本書の著者名の表記は
ロバート・A・グーラさんとなっていますが、
正しくは、ロバート・J・グーラさんです。 

この本から何を活かすか?

本書を読むと、普段、私自身が使っている言い回しや、
書いている文章にも、意図しないインチキ論理が多く含まれている
ことが良く分かりました。

どうやら、私は本書の第5章の「無関係な話を持ち出す」手口を
使いがちのようです。気をつけなくては・・・

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 10:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書
はじめての課長の教科書
(2008/02/13)
酒井穣 商品詳細を見る

満足度★★★★

話題になっていたので読んでみましたが、
評判通りの“良書”でした。

本書は、中間管理職の象徴的な存在でありながら、
なかなかスポットが当たらなかった「課長」に
焦点を当てた本です。

確かに、いくら欧米型の経営手法が取り入れられようとも、
日本の企業においては、課長は重要なポジションですから、
課長が元気になれば、企業が強くなるという著者の主張も
頷けますね。

本書では、課長の役割、必要なスキル、直面する問題、キャリア戦略と、
課長として知っておくべきことが網羅されています。

私もサラリーマン時代には「課長」を経験していますので、
本書で説明されていることが、非常に納得できました。

特に第4章の、「課長の避けることができない問題」では、
9つの問題とその対処法が紹介されていましたが、
この内、次の6つの問題は、私も課長時代に直面し、
頭を悩ませたものでした。

  1. 問題社員が現れる
  2. 部下が「会社を辞める」と言い出だす
  3. 心の病にかかる部下が現れる
  7. 違法スレスレの行為を求められる
  8. 昇進させる部下を選ぶ
  9. ベテラン係長が言うことを聞かなくなる

私が初めてこれらの問題に直面した当時は、
どう対処してよいかわからず、
試行錯誤しながら対応した記憶があります。

その時、本書のような指針があれば、
私も自信を持って、対応できたかもしれません。

本書は、全体的になめらかな語り口で、
的を射た説明がされているます。
これから課長を経験する可能性がある方は、
読んでおいて損はない一冊と言えるでしょう。

ちなみに、著者の酒井穣さんは、現在オランダに住んでいるそうです。
そのオランダ生活を綴る酒井さんのブログは、こちらです。

この本から何を活かすか?

「いたるところで政敵をほめる」

これは、社内政治のルールの一つとして
本書で説明されていたものですが、
課長時代の私は、これができていませんでした。

課長どころか、サラリーマンも終えてしまった今では、
社内政治もなにもありませんが、私に欠けている能力の一つとして
認識することで、他の場面で活かしていきたいですね。

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| 組織・社内教育・コーチング | 10:48 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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まぐれ

まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
(2008/02/01)
ナシーム・ニコラス・タレブ 商品詳細を見る

満足度★★★★

個人的には面白かったので、満足度は高いのですが、
私はこの本を、人に薦めようとは思いません。

分かりやすくスッキリ書かれていないので、
読むのに時間がかかり、忍耐力と思考力を試される本です。

本当は、昨日の記事でこの本を紹介しようと思っていましたが、
読み切れず、今日にずれ込んでしまいました。

著者は、オプショントレーダーでありながら大学教授として
不確実性科学の研究をする、ナシーム・ニコラス・タレブさん。

「能力」のように見えても、実際には「運」であることが多く、
物事は私たちが思っている以上に、“たまたま”起きている
ということを、タレブさんは指摘します。

それが、運なのか実力なのかを判断する一つの材料となるのが、
サンプルの大きさです。

例えば、サルをワープロの前に座らせ、好きに叩かせます。

この時、サンプルとして無限大匹のサルを用意できるならなら、
適当にキーボードを叩いているうちに、
中には傑作小説を書き上げてしまうサルが出てくる。

果たして、もう一度このサルにキーボードを叩かせた時に、
別の傑作小説を書くことを期待できるでしょうか?

もし、当初のサンプル数が5匹なら、このサルに次の傑作を
期待しても良いでしょうが、サンプル数が無限大匹なら、
その傑作は“たまたま”だということです。

そして、実際には成功したサルだけが注目され、
「生存のバイアス(勝ち馬しか見えないので、オッズが歪んで見える)」
に陥ってしまう。

実際にタレブさん自身も、偶然に騙されやすいことを認めます。

ただし、それが自分の弱点であると分かっていることが、
トレーダーとしての合理的判断につながっているのでしょう。

この本から何を活かすか?

本書を読むのに時間がかかったのは、
知らなかったり、意味の曖昧な言葉を、調べながら読んだからです。

エルゴード性、モンテカルロ・ジェネレータ、ポリア過程、
反証主義者、ポパー主義、受渡最割安センセーション・・・・

タレブさんの次作も、ダイヤモンド社が出す予定とのことなので、
今回、意味を調べたサイトは、ブックマークしておきます。

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| 経済・行動経済学 | 07:05 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「朝30分」を続けなさい!

「朝30分」を続けなさい!人生勝利へのスピード倍増!朝勉強のススメ
「朝30分」を続けなさい!人生勝利へのスピード倍増!朝勉強のススメ
(2007/12/13)
古市 幸雄 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、当たり前のことを継続できない人に、
「喝」を入れるための本です。

  ・やる気がないなら、やらなければいい!
  ・脱落するのは、あなたの自由
  ・いい加減、目を覚ませ!
  ・それでも勉強したくないなら、勉強しなくていい!

以上は、著者・古市幸雄さんが入れる「喝」の一例です。

冒頭で、「コツコツ勉強・努力を嫌う人、実践しない人が
読む本ではありません。この本の対象者以外は読まないでください。」
と書かれていますが、古市さんの本心は真逆です。

コツコツ努力を実践する人に、
「目を覚ませ!」なんて言うのもおかしな話ですし、
タイトルになっている“30分を続けなさい”というのも、
現在、努力ができていない人が「30分なら、できるかも」と思って
この本を手にすることを期待したものでしょう。

差別化するなら他人の3~5倍のインプット量が必要と、
第6章に書かれていますが、
30分ぐらいの勉強時間では、あまり効果がないことは、
古市さん自身が、一番よく知っているはずです。

前作『「1日30分」を続けなさい!』の主張と重複する部分も多いので、
ある程度、書店で目を通してから、
購入するかどうかを決めた方がよいでしょう。

自分が弛んでいると自覚がある人は、本書のようにビシッと
言ってくれる本を読むと、「やらなくちゃ!」と思えるはずです。

ちなみに、私は本書ではエピローグが、一番グッときました。

この本から何を活かすか?

古市さんは、「立ち読み」を否定しています。

良書は何度も読み返す必要があるし、
立ち読みで“知ったつもり”になるのは、勘違いも甚だしい、
といったことが書かれています。

私は、立ち読み肯定派なので、この考えには反対です。

どんな良書でも、その人に合う合わないがありますし、
本と巡り合うタイミングもまた重要です。

実際に、立ち読みだけで事足りる本もありますから、
別に肩ひじ張らずに、立ち読みしてから、あるいは、
図書館で借りてから、気に入れば購入するというスタイルでも
良いのではないでしょうか。

(これは、タイトルだけを見て、ネットで注文して失敗する
私の反省の弁を含んでいます)

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| 勉強法 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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脳を活かす勉強法

脳を活かす勉強法
脳を活かす勉強法
(2007/12/04)
茂木 健一郎 商品詳細を見る

満足度★★★

本書は、最近流行の勉強本と比較すると、
細かなテクニックは、あまり書かれていません。

それは、なぜか?

その理由を、著者の脳科学者である茂木健一郎さんが、
はっきり書いている訳ではありませんが、
基本的に本書の勉強法では、細かなテクニックは不要だからです。

なぜ、テクニックが不要なのかと言うと、
本書の勉強法の最大のポイントは、
「脳を暴走させる」ことにあるからです。

暴走している脳にとっては、テクニックなど些細なことなのです。

それでは、いかにして脳を暴走させるのか?

ここでのキーワードは「快感」です。

ある勉強に没頭 → 小さな達成感 → 快感物質のドーパミンが分泌
→ くせになる → 更に達成感を求め没頭 → 同じサイクルを繰返し暴走

これを本書では、学習強化サイクルと呼んでいます。

軽い気持ちで麻薬に手を出した人が、その快感がやめられなくなって
麻薬中毒に陥る過程を、人為的に作っていく。

「脳をドーパミン中毒」にして、やめられなくするということです。
中毒になった脳にとっては、テクニックなど必要ありません。

こう書くと、なんだか恐ろしいように感じますが、
実際に本書では、このように形容しているわけではないので、
ご安心ください。

本書は、脳科学の専門用語を散りばめて説得力を高めつつも、
非常に平易で読みやすく書かれています。

誰もが、過去の経験からなんとなく分かっていたことを、
納得できるように、理由を説明してくれています。

私にとっては、目からウロコというより、
読んでスッキリという感じの本でした。

この本から何を活かすか?

「朝は脳のゴールデンタイム」

寝ている間に記憶が整理され、目覚めた時は脳がクリアな状態に
なっているとは、よく言われていることです。

茂木さんは、思考の整理のため、
朝起きてすぐブログをアップするそうです。

私も起きてすぐに、前日に読んだ本の内容を抽出(メモ)する
ことが多いですが、一気に記事にしない時がほとんどです。

本を読む → 時間を置く(寝る) → 内容抽出 
→ 時間を置く(散歩など) → 記事

ちょっと間を置くことで、考えが熟成される感じがしますが、
すぐに記事にした方が良いのかな?

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富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか

富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか
富裕層はなぜ、YUCASEE(ゆかし)に入るのか
(2008/02/08)
高岡 壮一郎 商品詳細を見る

満足度★★★

あなたの周りには、富裕層の方がいますか?

2007年のワールド・ウェルス・レポートによると、
日本国民の83人に1人は富裕層だとか。
けっこう、多いものですね。

誰でも83人くらいは、知人がいるはずですが、
富裕層に思いあたる人がいない場合も
意外と多いのではないでしょうか。

それは、多くの富裕層は人前で
「自分が富裕層」であることを言わないからです。

人の嫉妬深さを十分に知っているのでしょう。

そんな富裕層の人たちが、安心してコミュニケーションがとれる
場が、本書で紹介される「YUCASEE(ゆかし)」です。

YUCASEE(ゆかし)とは、2006年に誕生した、
インターネット上の、富裕層向けの会員制クラブで、
入会基準は、純金融資産1億円以上。

本書は、このクラブの運営者である高岡壮一郎さんが、
会員の生の声を拾い、富裕層が何を考え、何を求めているかを
明らかにしたものです。

会員の一番ボリュームの大きい属性をピックアップすると、
保有金融資産3億円、経営者、年収4000万、40代、東京在住
となっています。

そして、富裕層が大切にしているものは、
お金よりも智恵や知識とのことです。

本書を読んだからといって、富裕層の仲間入りはできませんが、
興味のレベルでは面白いですし、富裕層マーケティングなどの
参考になりそうです。

このクラブの金融情報で、一部、一般公開されている
「ゆかしマネー」のサイトは、こちらです。興味のある方は、どうぞ。

この本から何を活かすか?

トリクルダウン効果って、ご存知でしょうか?

隣の人がお金持ちになると、周りの人々へも水が滴るように
お金が染み渡るという効果だそうです。

マスコミでは、経済格差が広がることを非難する論調が
多いようですが、富裕層は寄付が好きですし、
トリクルダウン効果もあるなら、中流層が増えるより、
富裕層が増えたほうが、貧困層にとっては恩恵があるのかもしれません。

私は、染み出すほどのお金は持ち合わせていませんが、
僅かながらも、寄付は今後も続けていくつもりです。

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| マネー一般 | 06:34 | comments:6 | trackbacks:1 | TOP↑

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その幸運は偶然ではないんです!

その幸運は偶然ではないんです!
その幸運は偶然ではないんです!
(2005/11/18)
J.D.クランボルツ 商品詳細を見る

 満足度★★★★

「想定外の出来事」は誰の人生においても、よく起こります。

それが、良い出来事ならまだしも、
失望であることも、実際には多いことでしょう。

しかし、はじめから「想定外の失望=チャンス」と心に強く刻んでおけば、
それが起こった後の行動が、まったく違うものとなるはずです。

何の心構えもなく、失望に遭遇すると、
立ち直るまでにかなりの時間を要しますが、
はじめから、失望はチャンスであると分かっていれば、
苦しいながらも、その出来事を最大限に活用する行動がとれるはずです。

あとから振り返って、「想定外の失望」が起こったときに
何も行動を起こさなければ、それは単に「不運」と呼ばれ、
チャンスに変える行動を起こすことができれば、「幸運」と呼ばれる
だけの違いなのかもしれません。

本書は、慎重に立てた計画より、偶然の出来事の方が、
キャリアに与える影響が大きいと説明し、
自分自身で運をつくり出し、それを活かす方法を教えてくれます。

この考え方は、キャリアだけでなく人生のほかの場面でも
応用することは可能です。

取り上げられる事例が、有名人や偉人ではなく、
普通の人の出来事であることも、私たちが身近に起こる事として
感じながら、本書を読むことを可能にしています。

また、章末の練習問題では、自分自身の人生に当てはめるための
ワークが用意され、より理解が深められるのもいいですね。

本書の考えは、著者であるスタンフォード大学教授の、
J.D.クランボルツ博士が提唱する「ハプタンス・アプローチ」と
いうそうです。

私がこの本を読んだのは、3月15日の記事に対し、kennさんがコメントで
「計画された偶然理論(planned happenstance theory)」という考えを
教えたくれたからです。

これも、偶然が作用した結果なのかもしれません。

この本から何を活かすか?

「大きくなったら、何になりたい?」

大人は子どもに対し、よくこの質問をして、
「お医者さん」などの、なにかしら明確な職業名の答えを聞くと、
聞いた大人が勝手に自己満足をすることがあります。

しかし本書では、この質問が、なんの情報も判断材料もない子どもに
変なプレッシャーを与え、時には一時しのぎで口にした職業に縛られる
弊害があることを指摘しています。

私も、何気なくこの質問を子どもにしたことがありましたが、
よくよく考えれば、子どもにとっては迷惑な質問だったかもしれません。
以後、気をつけます。

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:04 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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