活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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大人の投資入門

大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」
大人の投資入門―真剣に将来を考える人だけに教える「自力年金運用法」
(2008/01/12)
北村 慶 商品詳細を見る

満足度★★

非常に、ツッコミどころの多い本です。

著者は、「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」が
長く売れている北村慶さんです。

本書は、公的年金を補完するための、
超長期の資産運用に特化した本です。

ですから、現在、公的年金が何で運用しているかも考慮にいれ、
アセット・アロケーションを組みます。

簡単に言ってしまうと、本書の勧める運用は、
「国内外の株式中心のパッシブ運用を、定時定額積立」によって
行うこと。後は、1年に1回程度、リバランスを行います。

これを北村さんは、
「ちょっと賢い、らくちん&ほったらかし運用法」と命名し、
本当に賢い人だけが行う大人の運用法と説明しています。

最近はインデックスファンドだけでなく、
ETFの種類も増えつつありますから、
この方法自体は、一つの投資法として良いでしょう。

しかし、あまりにもデタラメな説明が多すぎます。

冒頭で、1ヶ月1万円(年間12万円)を投資へ回し運用する
Aさん、Bさん、Cさんの3人の投資家の例が紹介されます。

  Aさんは、年間の高値と安値を事前に予測する天才(的中率100%)
  Bさんは、大きな相場の転換点を察知する才能の持ち主
  Cさんは、凡人なので、インデックスファンドの積立運用を行います

8年間運用の結果、Aさんは+16万円、Bさんは+19.7万円。
そしに対し、積立だけしていたCさんは+37万円ということで、
本書の勧める運用方法が、素晴らしいという根拠とされています。

さすがに、この説明を読んだ時は、大笑いしました。

北村さんは、日本人の金融リテラシーの不足を危惧していますが、
私は、本書の内容をそのまま信じることができる人がいれば、
その人の金融リテラシーの不足を、逆に心配してしまいます。

この本から何を活かすか?

繰り返しますが、本書の勧める投資法がダメなのではなく、
根拠とする説明に、デタラメが多く含まれているのが問題です。

例えば、ドルコスト平均法は、どういう前提の時に機能し、
どういう場合は機能しないのかを、きちんと説明すべきでしょう。

私は、本書や、「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント」を
購入した人には、先週の記事に書いた、吉本佳生さんの
金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50」を
併せて読むことを強くオススメします。

吉本さんの本を読んでから、北村さんの本を読むと、
面白いくらい、その作為的なウソの部分に気がつくことでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book. 

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