活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2007年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年01月

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大前流心理経済学

大前流心理経済学 貯めるな使え!
大前流心理経済学 貯めるな使え!
(2007/11/09)
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満足度★★

本書の理論の展開は次のような流れです。

  日本の財政状況は、破綻した“夕張市”と同じ。
   ↓
  この状況から日本が復活するには、個人金融資産1500兆円の活用が鍵。
   ↓
  そのためには、日本人の心理を変える必要がある。
   ↓
  心理を変えるために、資産運用を「国技」としよう。
   ↓
  だから、40代以降の人は資産運用の勉強をしなさい。
  (20~30代の人は、世界標準の人になれ!)
   ↓
  資産運用の勉強なら、大前さんの資産形成講座を受けましょう(笑)。

相変わらずの、大前節で日本人や日本の政治のダメな部分を
一刀両断し、解決のための方法を提案しています。

タイトルほど、アカデミックな内容ではないので、
350ページ程度の本ですが、サクサク読めてしまいます。

しかし、著者が大前さんだからと言って、
書いてあることが、すべて正しいとは限りません。

自分の理論を展開するために、確信的に都合の良い数値を
使っている部分もありますから、そこは読む人も
大前さんの 頭の良さに、 惑わされないようにしなくてはなりません。

例えば、「日本人は1人平均3500万円もの資産を抱えたまま死ぬ」と、
大前さんは本書で指摘しています。

これだけを聞くと、あたかも死ぬ時に「貯金」が1人3500万円、
夫婦だったら7000万円くらい持っているかの印象です。

しかし、総務省から出ているデータは、“世帯”の家計資産であり、
“住宅土地などの実物資産も含む”数値となっています。

まして“平均値”は、一部の層に資産が集中することで“中央値”と
大きく乖離することを、大前さんが知らずに使っているはずはありません。

ですから、3500万円持って死ぬと聞いて、多くの人が持つ
「そんなに持っていないだろ~」という感覚の方が、
この場合は、正しいでしょう。

これは、本を読む際にも、自分で検証し、頭を使って読めという
大前さんからのメッセージに他なりませんね。

この本から何を活かすか? 

この本の出版を記念して(?)、大前さんのwebサイトで、
「株式・資産形成講座」のサンプル映像が見れますので、
興味のある方は、こちらからご覧ください。
(メールアドレス登録必要です。本に挟んであったチラシには
期間限定12月24日までと書かれています。)

私も見てみましたが、ちょっと大前ブランドが心配になりました。

また、別のサイトでは、本書の内容を要約したものが、
掲載されていますので、この本に興味を持った方は、
まず、こちらを読んでから、
この本を、読む・読まないの判断をすると、良いと思います。

May the reading be with you!     


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| 経済・行動経済学 | 08:24 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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