活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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メディア・バイアス

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書 (298))
(2007/04/17)
松永 和紀商品詳細を見る

満足度★★★★

あなたは、「無添加」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?

私もそうでしたが、世間一般では、いったい何が無添加で、
何が添加されているかも確認せず、なんとなく良いイメージを
持っている人が多いのではないでしょうか?

もしそうなら、危険信号です。
あなたはメディア・バイアスによる影響を、受けているかもしれません。

メディア・バイアスとは、メディアによる情報の取捨選択による“ゆがみ”。

「視聴率を上げたい」、「部数を伸ばしたい」と考えるメディアは、
多種多様の情報の選択肢の中から、自分に都合の良い情報だけを、
あたかも白黒がはっきりついているように単純化して、
ゆがんだ報道をすることがあると、著者の松永さんは指摘します。

この本では、そういったメディア・バイアスの中で、
あやしい健康情報とニセ科学をテーマとして、
捏造問題のあったテレビ番組「発掘!あるある大辞典Ⅱ」、
書籍では「食品の裏側」や「買ってはいけない」、
トンデモ科学では「マイナスイオン」や「水からの伝言
などの欺瞞を暴き解説します。

そして最後には、科学ライターとして松永さんが考える
ニセ科学情報を見破るための十か条が掲載されています。

 1.懐疑主義を貫き、多種多様な情報を収集して自分自身で判断する
 2.「○○を食べれば・・」というような単純な情報は排除する
 3.「危険」「効く」など極端な情報は、まず警戒する
 4.その情報が誰を利するか、考える
 5.体験談、感情的な訴えには冷静に対処する
 6.発表された「場」に注目。学術論文なら信頼性は比較的高い
 7.問題にされている「量」に注目する
 8.問題が発生する条件、特に人に当てはまるかを考える
 9.他のものと比較する目を持つ
 10.新しい情報に応じて柔軟に考えを変えてゆく

こうして見ると、ニセ科学を見破るだけでなく、
巷に溢れる詐欺商法などを見破る際にも、使えそうな感じがします。

あと、もう一点。
科学者が正しい食品安全情報を発信する活動として、
畝山智香子さんのブログが紹介されていましたので、
興味のある方は、ぜひ、ご覧ください。

この本から何を活かすか? 
 

私は以前から「地産地消(地元で生産し、地元で消費する)」という
考えには、違和感を持っていました。

農業が大切だということを否定はしませんが、
地元で作ったからといって安全とも限りませんし、
地元の割高なものを消費するか、割安な輸入品を消費するかは、
あくまでその個人(家庭)が何を優先するかという問題です。

また、自治体でこれを推進しても、助かるのは一部の生産者で、
地域住民全体の経済合理性に、かなっているとも思えません。

第一、食糧自給率が40%程度の日本で、
本当の意味での地産池消が成り立たないのは明白でしょう。

本書にも、地産池消を主張するある自治体の市長の
トンチンカンなエピソードが紹介されていましたが、
単に、生産者から票を集めるための、スローガンにしか聞こえません。

松永さんが指摘するように、「食の安全を守れ」などの
“きれいごと”を利用する、政治的な駆け引きに
惑わされないように、注意していかなければなりませんね。

May the reading be with you!   


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