活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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無敵の思考

満足度★★★
付箋数:23

本書で定義される「無敵」とは「幸せ」のこと。

本書は、「2ちゃんねる」の元管理人で、
「ニコニコ動画」を作ったことでも知られる
西村博之さん(以下ひろゆきさん)の幸福論です。

最初に断っておきますが、本書のうち、
ひろゆきさんがちゃんと書いたのは、
「おわりに」の2ページのみです。

本文は、ひろゆきさんが過去に書いたことや
話したことを中心に編集者がまとめたもの。

もし、ちゃんと本人が書かれた本じゃないと
読む価値がないと思っている方がいれば、
本書は読まない方がいいでしょう。

それは、本書がひろゆきさんの手によって
書かれていないからではなく、
その思い込みがあると、ひろゆきさん的な
「幸せ」は理解できないからです。

本書は、「幸せ」に生きるための考え方を
21のルールとしてまとめた本です。

  「 “考え方” 次第で、人は“無敵”になれます。
  けれど、多くの人はそれができていません。
  たとえば、期待値が1を下回るギャンブルは、
  やり続ける限り絶対に損をします。
  お金に余裕があって、損をすることを前提で
  やっているのなら別にかまいません。
  でも、なぜか “自分だけは大丈夫だ” という
  非理論的な考え方をしてしまいます。
  そして、 “わかっているけど、やめられない” 
  という言い訳をします。
  そんな人に向かってできることは、
   “論理的に正しくないよ” と言い続けること
  しかありません。」

ひろゆきさんの考え方は、合理的です。

そして、自分で決めたルールに従って
暮らすことを心掛けています。

ひろゆきさんが事前にルールを決めるのは、
人は何かを選択するときには、
かなりのエネルギーを使うからです。

選択に迷ってしまうと、それがストレスに
なるからです。

  「僕は、 “こういうときは、こうしておこう” 
  というルールを先に決めます。
  それで実際に、 “これ、違うな” と思ったら、
  その都度見直してルールを変えます。」

これが本書で語られる幸福論の大前提です。

私は、世間一般では「変わり者」と言われる
部類なので、ひろゆきさんの考えに同意できる
ルールもたくさんありました。

特に「お金」に関するルールには同じような
考えを持っています。

 ルール15 「金銭感覚」を保っておく
 ルール18 「払いたくない支出」を明確にする
 ルール19 「元をとること」を考える
 ルール20 買い物は「思想」と「機能」に分ける

一方、「さすがにそれはできないな」と思う
ルールもけっこうありました。

例えば、ひろゆきさんが実践している
「海外旅行に行くと必ず生水を飲む」という
ルールです。

これは耐性を増やしておくことが目的で、
現地の人は必ずその水を飲んでいるという
理由で実践しているようです。

もちろん、翌日のスケジュールが空いていて、
トイレにこもってもいいという条件で。

さすがに、いくら探究心があっても、
限られた旅行期間のスケジュールを潰して、
敢えてこのリスクを取ろうとは思いません。

これは、時間的に余裕があるひろゆきさん
だからこそ実践できるルールでしょう。

本書の考えを、単に理屈っぽいと思うのか、
それとも論理的で無駄がないと思うのかは
その人次第です。

しかし、ひろゆきさんのような考え方が
理解できないと、「幸せ」を感じる頻度は
多くないように思えます。

この本から何を活かすか?

ひろゆきさんは、次の5つの条件を満たす本を
「良書」と考えています。

 1. 今後10年以上も影響を与える「技術」や
  「文化」をテーマとしている

 2. 結論に至る「経緯と理由」に筋が通っている

 3. 「資料」から組み立てられていて、
  個人の感想を書いているわけではない

 4. 一般的な「常識」とは違う結論や発見がある

 5. 単純に読んでいて「おもしろい」

本書では、この条件を満たす本として
マルク・レビンソンさんの『コンテナ物語』が
紹介されていました。

古い本ですが、私も読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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信じる覚悟 超訳 西郷隆盛

満足度★★★
付箋数:21

著者の鈴木博毅さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

2018年は明治維新から、ちょうど150年に
あたります。

それを機に2018年のNHK2018年大河ドラマは
林真理子さんの小説『西郷どん!』を原作に
製作されることになりました。

ドラマの主人公は、もちろん西郷隆盛さんです。

上野公園に建っている銅像でも知られる
西郷さんは、「リーダーの中のリーダー」とも
呼ばれる、幕末から明治にかけての偉人です。

この国の歴史に大きな足跡を残し、
今日につながる社会改革を後押ししました。

西郷さんは、薩摩藩の下級武士として
生まれ育ちましたが、藩主の島津斉彬さんに
認められ抜擢されます。

1864年の禁門の変で、薩摩軍を指揮して
長州藩と戦ったのを皮切りに活躍し始めました。

その後も薩長同盟、江戸城無血開城、戊辰戦争
など幕末維新期の重要なポイントで中心となり、
明治維新を完成させます。

明治政府内でも、廃藩置県などの大きな
制度改革を推進し、陸軍大将などの要職を務め、
国政でも重要な役割を果たしました。

最後は、不平士族の反乱が続く中、
私学校生徒の暴動から起こった西南戦争を
指揮しましたが、敗れて自決しました。

  「西郷は日本を、天道を進む “本当の文明国”
  にする理想を持っていました。その理想に
  向かって邁進する姿は、多くの人々にとって、
  まさに “理想のリーダー” でした。
  その理想と自らの信念を貫く生き方は、
  現代の私たちにも大きな学びを与えてくれます。
  誰にも恥じることなく、天道を歩めとした
  彼の言葉。西郷の死から140年目の今、
  それを超訳した本書が、多くの方々へ、
  西郷の志と珠玉のメッセージをお伝えできる
  ことを願っています。」

本書は、『西郷南洲翁遺訓』を中心に、
西郷さんの言葉を超訳した本です。

その誰にも恥じない生き方を、現代の私たちが
学ぶべるように、西郷さんのメッセージが
短い言葉でわかりやすくまとめられています。

ちなみに、『西郷南洲翁遺訓』とは、西郷さんが
明治維新後にかつての敵であった出羽庄内藩士に
語った話をまとめたもの。

現在でも西郷さんの考えを知る書として、
多くのリーダーたちが参考にしています。

本書では、西郷さんの言葉を厳選し、
6つのカテゴリーに分けて、176の言説を
紹介しています。

 1. 天に恥じない生き方を選ぶ
 2. 美しい人になる
 3. 上に立つ者の覚悟
 4. 大業を成す人の法則
 5. 社会を照らす志を持つ
 6. 未来、その先へ歩み続ける

  「天を敬う生き方
  私たちは、天という大きな存在に生かされて
  います。人間は、この世界から見れば小さな
  存在です。私たちがいなくなったあと、
  10年後の今日を覚えている人はいません。
  小さな存在である人間が、大きな生き方を
  するにはどうすることがよいか。
  目の前の小さな出来事ではなく、天を相手に
  して生きることです。天に恥じぬ生き方を選び、
  天に恥じぬ仕事を成し遂げる。私たちを
  包み込む天を敬い、周囲にいる人を愛して
  生きるのです。」

西郷さんの言葉には、信念が貫かれています。
読んでいると、存在の大きさを感じました。

現代を生きるビジネスパーソンにとっても、
西郷さんの言葉は、魂を揺さぶるものが
あるように思えます。

この本から何を活かすか?

西郷さんの座右の名は「敬天愛人」で、
この言葉を好んで使いました。

これは、天を敬い人を愛することの意味で、
西郷南洲翁遺訓』では次のように書かれています。

  「道は天地自然の物にして、人はこれを
  行うものなれば、天を敬するを目的とす。
  天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する
  心を以て人を愛する也」

これが西郷さんの思想の根源となる考えです。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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多動力

満足度★★★
付箋数:18

  「 “多動力” とは何か。
  それは、いくつもの異なることを同時に
  こなす力のことを言う。しかし、 “多動力” 
  のある人は、次から次に、興味が移って
  しまい、まったくもって落ち着きがない。
  モノは忘れるし、なくすし、不注意で
  怪我だってする。やるべきことをしていない
  のに、やりたいことばかりしてしまう。
  (中略)
  この “多動力” 。
  かつては、マイナスでしかなかったかも
  しれない。 “多動力” を仕事に生かす場面は
  少なく、おかしな人だと思われていた
  はずである。しかし、これからの時代は
   “多動力” こそが最も必要な能力だ。」

堀江貴文さんは、興味を持ったことがあれば、
次から次へと手を出していきます。

興味を持ったら、サルのようにハマります。
しかし、あっさりと飽きてしまいます。

このハマって飽きるを、ひたすら繰り返す
ことが「多動力」の源泉です。

日本には「石の上にも三年」ということわざが
あるように、1つのことをコツコツ続ける
ことが美徳とされていました。

しかし、堀江さんは時代は変わったと言います。

  「寿司屋の修行なんて意味がない」

なぜ、コツコツやるよりも、興味のあることに
次から次へと手を出す方がいいのでしょうか?

それはインターネットが、これまであった
「タテの壁」をなくしていくから。

これまでのほとんどの産業は、
垂直分業型モデルで成り立っていました。

そのモデルを壊して、インターネットが
もたらしたのは、水平分業型のモデルです。

  「あらゆる産業のタテの壁が溶けていく、
  かつてない時代に求められているのは、
  各業界を軽やかに超えていく “越境者” だ。
  そして、 “越境者” に最も必要な能力が、
  次から次に自分が好きなことをハシゴ
  しまくる “多動力” なのだ。」

堀江さんは、多くの日本人は「バカ真面目」
の洗脳にかかっていると言います。

それは言い換えると、「全部自分でやらなきゃ
いけない症候群」です。

例えば、本はゴーストライターに書いて
もらった方が良く、弁当を手作りするよりも、
冷凍食品を並べた方がイイと言います。

手を抜けるところは手を抜いて、
自分の貴重な時間は、自分の強みが
一番発揮できる仕事に集中するためです。

そして、他人から奪われていた自分の時間を
取り戻し、好きなことだけ、楽しいことだけを
どんどんやるのが多動力のある働き方です。

  「多動力を身につけると、 “仕事” も “遊び” 
  も、次第に境目がなくなり、1日24時間が
  ワクワクで埋め尽くされる。目的なんか
  なくなり、ただ夢中で日々を過ごすことに
  なる。
   “多動力” は大量の仕事をこなすための、
  技術ではない。命が果てるまで、1秒残らず
  人生を楽しむための、生き方である。」

本書で説かれているのは、まさに堀江さんの
生き方そのものです。

誰もが堀江さんのような生き方ができるとは、
限りません。

しかし、これからの時代、堀江さんのような
生き方をするのも1つの選択肢だと思えました。

 第1章 1つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
 第2章 バカ真面目の洗脳を解け
 第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
 第4章 「自分の時間」を取り戻そう
 第5章 自分の分身に働かせる裏技
 第6章 世界最速仕事術
 第7章 最強メンタルの育て方
 第8章 人生に目的なんていらない

この本から何を活かすか?

堀江さんは、本書で「質問力」がない人の
5つの特徴を挙げています。

  1. FAQレベルの愚問を何度も聞いてくる
  2. 論点がごちゃまぜになっている
  3. 前提条件がはっきりしない
  4. 不要な情報をダラダラと説明する
  5. 答えてほしい内容がすでに決まっている

この5つの特徴に陥らないように、
明確に簡潔に聞く習慣を身につけていくと
質問力は上げることができるようです。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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幸福の「資本」論

満足度★★★★
付箋数:25

  「この本が生まれるきっかけは “幸福な人生” 
  の土台についてライターの渡辺一朗さんから
  インタビューを受けたことで、それをもとに
  過去の著作をアップデートするかたちで
  一冊にまとめました。(中略)
   “人生設計については書きつくした” 
  という気持ちがあったのですが、今回、
   “3つの資本=資産のポートフォリオ” 
  という視点から幸福の “資本” 論を
  まとめてみると、また新しい発見が
  あることに気づきました。」

本書は、私たちが持つ「3つの資本」から、
「幸福に生きるためのインフラ」の設計に
ついて考察する本です。

著者は、『マネーロンダリング』や
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
などで知られる橘玲さんです。

橘さんの著作は、独自の視点と、
そこからスキのない論理を組み立て、
身も蓋もない結論に辿り着くのが特徴です。

本書は、過去の著作の集大成的な意味合いも
ありますが、橘さんらしい特徴の出た本に
なっています。

人によっては、「理屈っぽい」と感じますし、
一方では「目から鱗」と感じる方も多いと
思います。

さて、本書は「人の幸せ」を築くための
「3つの土台(インフラ)」に焦点を当てて
いますが、3つとは、「金融資産(資本)」と
「人的資本」と「社会資本」です。

これらは、幸福の条件として「自由」、
「自己実現」、「共同体=絆」の3つを
挙げたときに、それぞれに対応するものです。

金融資産とは、そのものズバリ、
持っている(換金できる)お金のこと。

人的資本とは、その人の稼ぐ力のことで、
富の源泉になります。

社会資本とは、「つながり」、すなわち
人間関係のことです。

ちなみに、この3つの土台の中でも、
極めて重要なのは社会資本です。

なぜなら、「幸せ」は社会資本からしか
生まれないからです。

この3つの土台は、きわめてシンプルですが、
だからこそとても強力です。

本書の提案に則って正しく人生を設計すると、
誰でも「幸福の条件」が手に入ると
橘さんは述べています。

本書では、「超充」、「リア充」、「旦那」、
「金持ち」、「退職者」、「ソロ充」、
「プア充」、「貧困」の8つの人生パターンと
3つの土台の関係を見ていきます。

例えば、プア充は金融資産と人的資本を
ほとんど持っていませんが、社会資本だけを
持っています。

また、退職者は金融資産だけを持った人で、
ソロ充は人的資本のみを持った人になります。

  「資本をひとつしか持っていないと、
  ちょっとしたきっかけで貧困や孤独に陥る
  リスクが高くなることがわかります。
  それに対して2つの資本を持つことができれば、
  人生の安定感ははるかに増すでしょう。
  ただし3つの資本=資産を同時に持つ
   “超充” になることはおそらく不可能です。
  ―― その理由はお金と共同体の道徳が
  対立するからです。」

本書を読んだかたといって、幸福感が
高まる訳ではありません。

本書の幸福論を、何かしら自分の人生に
生かすのか、ただの幸せの結論として
認識するのかは、読者次第だと思います。

この本から何を活かすか?

  「マイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』は、
   “幸福” とは何かを考えるうえで必見の
  映画です。(中略)
  富も名声もなにもかも手にしたスーパスターは
   “幸福” だったのでしょうか。人生の最後まで
  理想のエンタテインメントを追求したという
  意味では、本望だったのかもしれません。
  しかし『THIS IS IT』を観て、マイケルの
  人生に憧れるひとはいないでしょう。
  その表情からは、とてつもないプレッシャーに
  押しつぶされていく苦痛しか伝わってこない
  のです。」

私も『THIS IS IT』は見ましたが、
橘さんのような視点で考えていませんでした。

確かに、「限界効用の逓減」があることが、
わかる実例になっていますね。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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この自伝・評伝がすごい!

満足度★★★★
付箋数:24

最初の企画段階では、成毛眞さんが、
「この人のこんなところを真似したい」
をまとめるのがコンセプトでした。

しかし、そんな本を書いても、
「成毛さんが好きな人物のおまとめ」
と言われてもつまらないと考え、
企画内容を変えたそうです。

  「そこで本書は “私が真似したいこんな人の
  こんなところ” を読者と共有するにあたり、
  その人物に関しての注目すべき才能や
  性格などを把握することができる評伝、
  自伝などを取り上げる。
  私が推薦する本を読みながら、その人物の
  強みを指摘していく、といった設えだ。
  当然、単なる人物伝でも評伝でもない。」

本書は、成毛さんがセレクトした
「すごい人物の本当にすごいところ」
を伝える最強の偉人伝集。

本書は4つの要素から成り立っています。

まず、偉人と呼ばれる人の中から誰を選ぶか。

次に、その偉人について書かれたどの偉人伝
を推薦するか。

さらに、その偉人伝の中から、どの部分を
引用したり紹介するか。

最後に、その引用した部分に対して、
どの切り口で、どんな解釈を加えるか。

  人物 × 偉人伝 × 引用箇所 × 切り口

この4要素の掛け算で書かれたのが本書です。

もちろん、面白い本になるのも、つまらない
本になるのも、最も重要な鍵を握るのは、
最後の「切り口」です。

同じ部分を選んでも、それをどういう視点で
語るかによって、全く違ったものになります。

この切り口に関して、成毛さんは秀逸。

いつも一般の人とは違う、独自の視点を
示してくれますから、本書がつまらない本に
なるはずはありません。

例えば、ノーベル生理学・医学賞を受賞した
山中伸弥さんを偉人として選んだ場合。

成毛さんが山中さんの業績を伝える本として、
選なだのは次の本です。

山中伸弥先生に、人生とiPS細胞に
ついて聞いてみた


この本からピックアップされているのは、
最終ページの「ご支援のお願い」としての
「iPS細胞研究基金」への寄付のお願いです。

そして、成毛さんが山中さんを評する
切り口は、「研究より予算獲得、学問に
収益性を持ち込んだビジネスマン」でした。

成毛さんが山中さんを賞賛しているのは、
山中さんの持つ「金策力」です。

ノーベル賞を獲ったことではなく、
iPS細胞の研究に大金があつまる競争力を
つけたことなのです。

ノーベル賞を獲った偉人をつかまえて、
その研究業績をさて置き、金策力に感服する
とはなかなか言えません。

本書から見えてくるのは、偉人たちの
これまであまり認識されていなかった
意外な強みです。

  「ここに挙げた人物達の凄みは意外な
  ところであった、という読後感が
  読者にはあるはずだ。もちろんそれは
  狙いのひとつだったが、なぜ、
  こんなことが起こるのか。
  それはとかく人が、ひいては世の中が
  美談を急ぐからだ。美談を急げば、
  本質を見失う。今回、私はその本質を
  ついただけなのである。」

本書で選ばれた偉人達は、たまたま男性のみ
になってしまったようです。

最後に女性の偉人伝による「続編」が
予告されているのが嬉しいところです。

本書では、越井隆さんの人物イラストが、
かなりイイ味を出しているので、
続編でもこのタッグでお願いしたいです。

この本から何を活かすか?

本書で紹介されている偉人は次の20人です。
(敬称略)

  イーロン・マスク、小倉昌男、安藤百福、
  土光敏夫、ビル・ゲイツ、ラマヌジャン、
  山中伸弥、中村修二、岡崎慎司、桂米朝、
  十八代目中村勘三郎、タモリ、田中角栄、
  小泉純一郎、ウィンストン・チャーチル、
  安倍晋三、リチャード・ニクソン、
  保科正之、徳川綱吉、横井小楠

この中で、サッカーの岡崎慎司さんに
ついては、「ネガティブ力」に注目して
いるのが面白かった。

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