活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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AI時代の子育て戦略

満足度★★★
付箋数:21

  「すでに “ガリ勉をして東大” というルートは
  ヤバイ。私の肌感覚から言うと、東大卒で
  本当に使える人は10人に1人いるかどうかだ。
  幼い頃から難関校合格を目指して少中高と
  学習塾に通い、特定の正解を得るための
  テクニックを磨く。
  そうやって東大を卒業した結果、わが子が
   “使えない人材” になったら・・・・。
  私なら、そんなハイリスクな教育にベット
  しようとは思わない。」

本書は、マイクロソフト日本法人元社長で、
日本屈指のイノベーターである成毛眞さんが、
AI時代の「子育て」について語った本です。

こらから更にAIが発達すると、今ある職業の
多くは10年後、20年後には存在しないとも
言われています。

それはかつて存在した、一生懸命受験勉強させて、
一流大学へ合格させて、一流企業に就職させる
子育て路線が通用しなくなったことを意味します。

では、これからの時代、どんな子育てをしたら
よいのでしょうか?

  「最初の機会を親が与えるのはいい。
  ただ、そのときは親は無表情でいるべきだ。
  無表情でやらせてみて、ハマっているようなら
  続けさせればいい。それこそが、子どもにとって
  生きる術になる可能性がある。」

これは単に子どもの「習い物」のことだけを
言っているわけではありません。

「ハマるもの」を探して、それを続けさせる
ことが、これからの子育ての重要なポイント。

創造性の少ない仕事はAIに代替され、
学歴というブランドも通用しなくなるので、
秀才を育てる教育は必要なくなるのです。

本書には、成毛さんと堀江貴文さんの対談も
掲載されていますが、そこで堀江さんも
同じことを言っています。

  「僕はずっと “ハマることの大切さ” を
  言い続けてるんですよ。物事にハマる力は
  みんな持っているはずなのに、いつの間にか
  忘れてしまう。親とか学校から “ゲーム
  ばっかりするな、勉強しろ” って禁止され
  続けるからです。」

子どもが興味を持つ対象が見つけにくいなら、
ゲームをやらせればいい。

現代のゲームは親が思っているよりも、
かなりクリエイティブな作業で、攻略する
ためには、自分でいろいろと工夫しなければ
ならないからです。

特に成毛さんは、任天堂が2017年3月に発売した
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch
を推奨しています。

また、子どもがハマるものを見つけるきっかけ
として「STEAM」教育が重要であると説きます。

「S」はサイエンス、「T」はテクノロジー、
「E」はエンジニアリング、「A」はアート、
「M」はマセマティックスです。

AI時代になると真っ先に、「文系脳」の人が
食いっぱぐれてしまうので、できるだけ
「理系脳」を鍛えよ、ということです。

論理的な読解力を身につけさせるためには、
プログラミングを学ばせることも推奨されて
います。

そこまで本格的でなくとも、最新のデバイスは
子どもにどんどん与えた方がいいようですね。

また、SF・サイエンス系のマンガやアニメに
親しませるのもいいことですが、1つだけ注意点
があります。

それはファンタジーの要素が強い作品ではなく、
科学考証のしっかりしたSF作品を選ぶこと。

そういう作品でなければ、科学的な素養を
高めることはできません。

個人的には、本書は成毛さんの本にしては、
少しもの足りない印象を受けました。

それは、過激な発言が少ないからではなく、
本書の内容は、AI時代が来る遥か前から、
大前研一さんが主張していたことに近いからです。

この本から何を活かすか?

現在、企業が採用するときに最も重視している
とされるのが「コミュニケーション能力」です。

しかし、成毛さんは、「コミュニケーション
能力は伸ばさなくていい」と言います。

それは、コミュニケーション力はもともとも
能力差が大きすぎるために、才能がない人が
多少能力を伸ばしても、焼け石にだからです。

言語に関する能力は年数が経ってから開花する
こともあり、仮に「コミュ障」であったとしても、
成長すれば自然と治ると説明されています。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

満足度★★★★★
付箋数:28

「高い満足度」の本を連続で紹介していると、
すべての本を高評価している印象を与える
かもしれませんが、そんなことはありません。

良い本との出会いは、続くときは続くもの。

山口周さんの本は、ハズレがなく、どの本も
面白いのですが、特にこの本は秀逸でした。

今回も、新しい視点を与えてくれます。

本書のテーマは、ビジネスに役立つ「哲学」。

教養を身につけるためには、「哲学」は
学んだ方がいいと知られていても、敷居が高く、
ビジネスでは役立たないと思われています。

しかし、山口さんは哲学をビジネスに
役立てていると言います。

実際に、どのように哲学を活用しているのか?

山口さんは、クライアントとの会議の場で、
「・・・よくそんなことを、思いつきましたね」
と言われることが、しばしばあるそうです。

それは、問題の原因が特定できないような場で、
目の前の霧がすっと晴れ、モノゴトの見通しが
良くなるような本質をズバリと言うからです。

実は、そんなときに、山口さんは哲学の
コンセプトを使っています。

  「こういう場合、私が自分のアタマでゼロ
  から思考を組み立てていることは、ほとんど
  ありません。何をやっているかというと、
  哲学や心理学や経済学のコンセプトを、
  目の前の状況に当てはめて考えてみる、
  ということをやっています。」

本書は、いわゆる「哲学の入門書」では
ありません。

哲学史に沿って、主な流派の考えを紹介する
ものではありませんし、哲学以外の領域も
カバーしています。

そして何より、哲学の体系ではなく、
山口さんの個人的な有用性をベースに
書かれているのが、本書の大きな特徴です。

  「本書で取り上げるコンセプトが、
  哲学史上の重要性よりも、筆者という
  個人にとっての有用性を元に編集されている、
  ということです。ぶっちゃけて言えば、
  筆者にとって “使えるか、使えないか” 
  というだけの評価で編集している、
  ということです。」

哲学なんて学ぶだけ無駄と思っていた人でも、
使えるものだけに厳選しているとわかると、
俄然、学ぶ意欲が出てくると思います。

  なんで僕のスピーチって、今ひとつウケが
  悪いんでしょうか。
  アリストテレスは答えます。
  「ロゴスだけでなく、パトスもエトスも
  大事なんだよ」と。

  ツイテないよなあ、時代も良くないし、
  会社はあんなだし、やる気出ませんよ・・・。
  サルトルは答えます。
  「君は逃げるばかりで、アンガージュマン
  していないのかね?」と。

  新しい業務プロセスが、なかなか根付かないん
  ですよね。
  レヴィンは答えます。
  「導入の前に、まずは解凍できておるかね?」と。

  活発な議論が起きずに、いつもなんとなく
  その場の空気で決まっちゃうんですよ。
  ミルは答えます。
  「悪魔の代弁者を投入せよ」と。

本書で紹介される「哲学・思想のキーコンセプト」
は50に厳選されています。

それらは、山口さん自身の経験から、
「知っていて本当によかった」あるいは、
「修羅場を切り開くのに非常に有効だった」と
思えるものに絞られています。

正直、本書を読むだけで、本当の教養が
身につくわけではありません。

真の教養を身につけるためには、本書の巻末に
掲載されている「ビジネスパーソンのための
哲学ガイドブック」の本を読むべきでしょう。

しかし、本書を読むと、哲学が身近で、
使えるものに変わることは間違いありません。

何より、山口さんの文章は非常に明快で、
知的好奇心を刺激します。

本書は、是非、多くのビジネスパーソンに
読んで欲しい一冊です。

この本から何を活かすか?

山口さんは、ビジネスパーソンが哲学を
学ぶべき理由を4つ挙げています。

  1. 状況を正確に洞察する
  2. 批判的思考のツボを学ぶ
  3. アジェンダを定める
  4. 二度と悲劇を起こさないために

ここで言っている「アジェンダ」とは、
会議の議題という狭義の意味ではなく、
問題を解決する場合の「課題設定」のことです。

目の前の慣れ親しんだ現実から、課題を
汲み取るためには、「常識を相対化する」
ために哲学の力を借りるようです。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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小保方晴子日記

満足度★★★
付箋数:20

 2014年12月29日
  STAP現象の検証結果について理化学研究所が
  記者会見

 2014年12月29日
  理研の調査委員会が報告書について記者会見

 ――STAP細胞騒動は、これをもって一応の
   幕を閉じた

本書の小保方晴子さんの日記は、その翌々日、
2014年の大晦日から始まります。

 2014年12月31日
  「理研を退職してから10日が経った。家族とも
  弁護士とも連絡を取っていない。誰にも会わず
  一人で過ごしている。自宅前のマスコミの
  張り込みが続いている。先日マンションの前で
  フジテレビのテレビカメラに追われたことが
  怖くて、それ以来マンションの部屋から一歩も
  出ていない。夜に部屋の電気をつけると必ず
  記者さんにインターホンを鳴らされる。
  インターホンの音が恐い。怖くて、マスコミに
  見張られている限り夜になっても部屋の電気が
  つけられない。何もしていないのに疲れていて
  眠る体力もない。噛まずに溶けていくものしか
  飲み込めない。」

本書は、大ベストセラーになった『あの日』の
続編です。

理研退職からの650日間を綴った小保方さんの手記。

婦人公論2017年1月24日号~2018年3月27日号に
掲載された「小保方晴子日記―『あの日』
からの記録」に加筆・修正をして、
書き下ろしを加えて刊行されたものです。

私の中では、ついこの前の出来事のように思えた
STAP細胞の騒動ですが、あれからもう4年以上も
経過していて、時の流れの速さに驚きました。

本書を読んでもSTAP細胞の真実はわかりません。

日々遭遇する出来事やその時の心情を綴った
リアルな日記のように見えて、実はよく練られて
書かれているような気がするのは、勘ぐり過ぎ
でしょうか。

あの日』同様、小保方さんに文才があることが
よくわかります。

騒動の発端の原因が本人にあるにせよ、
マスコミに蹂躙される一人の女性の様子が
よく描かれています。

精神的に追い込まれていくと、人はどうなるのか。

人間の脆さがわかると同時に、それでも何とか
生きていこうとする人間の強さが伝わります。

読んでいても精神的にツライ内容が並びます。

大きな力を持つ組織と一個人の戦いですから、
結果は最初から見えていますが、それでも
つい引き込まれて読んでしまいました。

小保方さんを守ってあげたいと思うファンが
いるのも十分に納得できます。

 2015年1月24日
  「一日に何度も死にたいと思って、気が付けば
  真剣に方法を考えてしまう日々が続いている。
  旅先にいた時のほうが考える頻度が低かった
  ような気がして、明け方に神戸の部屋を出た。
  雪がないところに行こうと思った。
  途中からは車を降りて電車で移動。
  足がガクガク震えた。
  駅のキオスクで『フライデー』を見かけた。
  表紙の “小保方晴子” の文字が目に突き刺さった。
   “小保方晴子さんを窃盗で刑事告発する!” 
  と書かれていた。頭は混乱が渦巻いて、
  胴体の隅々まで重苦しい不快感が充満した。
  哀しいを通り越して泣くこともできなかった。」

現在はアメリカに住んでいる小保方さんですが、
2018年5月の週刊文春でグラビアが掲載され、
話題になりました。

生きていることの証明なのか、チヤホヤされる
ことが好きなのか、正直よくわかりません。

本当にマスコミに辛い思いをさせられたなら、
二度と公の場に出てこないのが普通の感覚だと
思いますが、それでも出てしまうところが
小保方さんなのかもしれません。

この本から何を活かすか?

本書の巻末には、瀬戸内寂聴さんとの特別対談、
「必ずまた、花は咲く」が掲載されています。

こちらも、婦人公論に載ったものの再掲載です。

小保方さんにとっては、寂聴さんと話をして、
救われた思いがしたことでしょう。

寂聴さんの懐の深さがよくわかります。

また、今後、小保方さんが作家としての道を
歩むかどうかわかりませんが、先輩作家の
寂聴さんから学ぶことも多かったと思います。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 04:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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これからの教養 激変する世界を生き抜くための知の11講

満足度★★★
付箋数:23

「編集者」としての、最大の楽しみは何か?

こう聞かれると、編集を生業とする、
株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役
菅付雅信さんは、「人に会って、話を聞くこと」
と答えます。

  「 “人に会って、話を聞く” 。これが僕の仕事の
  基本だ。自分が知らない領域、もしくは自分より
  ももっと深い領域や最新の領域を極めている
  人たちに会い、なるべく丁寧に話してもらい、
  それを “彼らの日本語 ”から “僕らの日本語” 
  へ翻訳する。(中略)
  自分が知らない領域を極めている人の話を
  聞くのは、人生で最も楽しい行為のひとつで
  あるし、そういう人々と出会えることは、
  編集者の最大の役得でもある。」

菅付さんは、代官山蔦屋書店から依頼を受け、
人生で最も楽しい行為である、自分が知らない
領域を極めた人から話を聞くことを始めます。

それが2016年9月から2017年9月まで行われた
「菅付雅信 連続トーク:これからのライフ」
です。

これは、菅付さんが1年間で毎月1回、
12名の第一線で活躍する方たちと、
変わりゆく世界の「これから」をテーマに
行った対談です。

本書は、その対談を書籍化したもの。

各対談のテーマとゲストは以下の通りです。

  1. これからの思想――東浩紀さん
  2. これからの生命――池上高志さん
  3. これからの健康――石川善樹さん
  4. これからの建築――伊東豊雄さん
  5. これからの経済――水野和夫さん
  6. これからのメディア――佐々木紀彦さん
  7. これからのデザイン――原研哉さん
  8. これからのプロダクト――深澤直人さん
  9. これからの文学――平野啓一郎さん
  10. これからのアート――松井みどりさん
  11. これからの人類――山極寿一さん

この中から、複雑系と人工生命を専門とする
東京大学大学院情報学環教授の池上高志さん
との対談内容を一部紹介します。

池上さんは、「生命とはなにか」を突き詰めて
考えるために、生物学ではないアプローチを
取りました。

「生命の本質は物質に還元されるのではなく、
数学の一部なんじゃないか」と考えたのです。

その結果、行き着いたのが「人工生命」の
研究でした。

人工生命とは、生命が宿っているものに
備わっている「自律性」を人工的に生じさせた
もののことです。

自律性は、外部から動機づけされなくても
自分で決められることを意味します。

これはロボットがやる自動化とは、
全く次元の異なることです。

つまり、今の盛んに研究されている
ロボットや人工知能は自律性を持っていない
ことになります。

そして、池上さんは、自律しているものは、
「予測することができない」と考えました。

ただし、何度もそれを感じているうちに、
「意味が見えてくる」ことはあるようです。

このことから、生命をデザインすること
について、次のような結論を導いています。

  「人が生命をつくろうとするとき、
  通常ものをつくるときのような手順で
   “生きているもの” をデザインしようとして、
   “意味ありき” で始めようとします。
  だから、予測できてしまうものしか
  できあがらないんです。そうではなくて、
  予測できないような条件にしておいて、
  だんだんと意味が見えてくるようになる、
  といった手順を考えないと、生命を本当に
  デザインしたとはいえないんですね。」

池上さんが行う人工生命のデザインは、
はじめから「意味ありき」では始めません。

役に立つものを目指してしまうと、
人工生命の研究は崩壊してしまうようです。

個人的には、生命は機械を志向して、
機械には生命を志向させると考えると、
人間も機械も「人工生命化」していく
という考え方が非常に新鮮でした。

この本から何を活かすか?

私が注目したもう1つの対談は、
石川善樹さんとの「これからの健康」です。

これからの医学の主流が、治療から予防へと
変化しようとしているというもの。

予防医学は、限られた予算の中で、
誰を救い、誰を殺すかを決断しているのです。

「最新」でも「正義」でもなく、「最善」を
目指すのが、予防医学の基本的な考え方。

人生100年の長寿化の時代の鍵となるのが、
予防医学であることがよくわかりました。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 05:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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WAIT、 WHAT?(ウェイト、ホワット?) ハーバード発、成功を導く「5つの質問」

満足度★★★★
付箋数:24

フロンティア・エンタープライズの黒田さんから
献本いただきました。ありがとうございます。

  「ご存知かどうかわからないが、
  生きていくうえで大切な問は五つしかない。
  ぜひとも折りに触れ、あなた自身にも人にも、
  この五つを問いかけてみてほしい。
  その習慣が身につけば、人生はより楽しくなり、
  より実り多いものになるだろう。
  そうして最終的には、究極の問いにも望ましい
  答えを返せるようになるだろう。
  究極の問いというのは、誰もがいつか
  必ず向き合うことになる、非常に重い問いの
  ことである。」

本書は、2016年にハーバード大学教育大学院で
行われた卒業式のスピーチを書籍化したもの。

スピーチしたのは、第11代学院長で本書の著者の
ジェイムズ・E・ライアンさんです。

このスピーチの動画は、インターネットに
アップされると、大きな共感を呼び、
たちまち世界中に拡散しました。

スピーチでは、ライアンさん自身の経験を元に、
「究極の五つの問い」が、どのように私たちの
人生に有効なのかを語りかけました。

私たちは、適切な問いが与えられれば、
自然とその問いに答えるように考えます。

問題解決は、正しい問いさえ設定できれば、
8割は解決したも同然とも言われます。

また、あのアインシュタインさんも
問いの重要性に関して次のような言葉を
残しています。

  「もし私がある問題を解決するのに1時間を
  与えられ、しかもそれが解けるか解けないかで
  人生が変わるような大問題だとすると、
  そのうちの55分は自分が正しい問いに
  答えようとしているかどうかを確認することに
  費やすだろう。」

これほどまでに、問いの影響力は大きく、
ライアンさんも、その重要性については、
次のように語っています。

  「答えのほうはどうでもいいと言っている
  わけではない。答えと同じくらい問いが大切
  であり、答え以上に大切な場合もしばしばある
  という意味だ。単純な真実だが、答えの質は、
  問題の質を超えられない。適切でない問には、
  適切でない答えしか返ってこない。」

それでは、ライアンさんが挙げる「究極の問い」
とは、どのような質問なのでしょうか?

以下が、その「究極の五つの質問」です。

1. Wait, what?(待って、何それ?)
 これは、対象を明確にし、理解を促す質問。

 この質問をすると、人間関係において、
 互いに理解し合うことができ、無意味な衝突を
 避けることができます。

2. I wonder…?(どうして~なんだろう?)
 好奇心を掻き立て、可能性を引き出す質問。

 この質問をしている限り、常に探究心を失う
 ことはなく、自分のいる世界に能動的に
 関わることができます。

3. Couldn't we at least…?
 (少なくとも~はできるんじゃないか?)
 状況を打開し、前進させる質問。

 行き詰まったときに、この質問をすると、
 ものごとは動き出します。
 人をスタートラインに立たせてくれる質問です。

4. How can I help?(何かできることはある?)
 これは、敬意のこもった関係を築く質問。

 あらゆる良き関係の大もとになる質問で、
 力になろうとする意志、相手への敬意、
 更にこちらも同じように助けられことになる
 かもしれないという謙虚な気持ちも伝わります。

5. What truly matters?(何が本当に大事?)
 人生の本質が見えてくる質問。

 この質問を特に自分自身にすることで、
 ものごとの要点や本質が見えてくるだけでなく、
 自分の人生の核心も見えるようになります。

これらの五つの問いは、生きていくうえで
大切にしたい領域を広くカバーしています。

さすがに卒業式のスピーチだけあって、
ライアンさんの語りは、思わず引き込まれる
ところがあります。

150ページほどの本ですが、おすすめです。

1時間ほどで読め、これらの問いを使いこなせる
ようになると、大きく人生が変わると思います。

この本から何を活かすか?

HarvardEducationが提供するライアンさんの
スピーチは以下の動画です。



6:49の動画で、字幕は英語のみで、日本語字幕はありません。

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 06:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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