活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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トップ1%に上り詰めたいなら、20代は“残業”するな

満足度★★★
付箋数:23

本書はタイトルにある通り、「20代」の
働き方について書かれた本です。

著者は、電通、ボスコン、A.T.カーニーを
経て、組織開発を専門とするヘイグループで
シニア・クライアント・パートナーを務める
山口周さんです。

なぜ、20代でない私が本書を手にしたか
というと、過去に読んだ山口さんの本が
いずれもハズレがなかったからです。

 『外資系コンサルのスライド作成術
 『外資系コンサルの知的生産術
 『読書を仕事につなげる技術

さて、本書の「20代は “残業” するな」という
タイトルには、山口さんのどのような真意が
込められているのでしょうか?

  「 “残業する” というのは実にラクな逃げ道
  ですよね。なぜかというと結果的に成果が
  出なくても “でも、一生懸命やっているんです” 
  と言えますから。おそらく周囲も同情して
  くれるでしょうし、上司の評価も甘くなる
  でしょう。しかし、そういう “努力はしている
  けど成果は出せない” という人が多くなると、
  人件費が増えるばかりで価値は生まれない
  という最悪の状況に、会社も社会も陥ることに
  なります。」

山口さんが言っているのは、
「残業に逃げずに、結果にこだわれ」
ということです。

ところで、世の中には本当に残業せずに、
しっかりと結果を出しいる人たちがいます。

そういう人は、一体、何がちがうのでしょうか?

  「人生を変えたければ、何よりもまず、
  時間配分を変えなければなりません。
  (中略)
  彼らは重要な仕事だけに絞り込んで
  労力を集中し、他をスパッと切り落として
  いるからこそ、あれだけの豊かさを手に
  入れているのです。」

山口さんは仕事には、「スジの良い仕事」と
「スジの悪い仕事」の2種類があると言います。

いくら時間をかけて仕事をしても、
それが「スジの悪い仕事」なら、
結果も出ず、徒労感だけが残ります。

それに対して、「スジの良い仕事」は、
一生懸命取り組むことによって、
自分の人生の豊かさが増していきます。

仕事の時間配分を考えるときに、如何にして
スジの良し悪しを見極めるかがポイント。

その仕事が「スジの良い仕事」かどうかを
見極める着眼点は2つあります。

それは「成長につながるか」と
「評価につながるか」です。

理想は、組織内での評価につながる仕事で、
かつ、自分の成長にもつながる仕事です。

しかし、両方は無理でも、どちらか一方に
該当すれば、それは「スジの良い仕事」です。

反対にこの2つのどちらにも該当しない場合は、
それは「スジの悪い仕事」です。

もし「スジの悪い仕事」を依頼されたら、
できるだけ引き受けない、もしくは
引き受けても60%くらいの力でやり過ごす
ことが必要なのです。

「スジの悪い仕事」を何も考えずに
引き受けることも、漫然と残業することと
同じく、成長を妨げる「逃げ道」に
なってしまいます。

本書で山口さんがアドバイスするのは、
単純な仕事術ではなく、もっと大きな視点の
人生戦略です。

20代は「種をまく時期」で、この時期に、
焦って「刈り取り」に執着しすぎると、
将来的な収穫力に悪影響を及ぼすという
考えには、激しく同意します。

最後に本書に興味がある20代の方には、
ロバート・ルイス・スティーヴンソンさんの
名言を贈りたいと思います。

  Don’t judge each day by the harvest
  you reap but by the seeds that you plant.
  (毎日をその日の収穫高で判断せずに、
  まいた種で判断しなさい)

この本から何を活かすか?

山口さんは、世の中を変えるには、
2つのアプローチがあると言います。

1つは「外側からでかいハンマーでぶっ壊す」
方法で、毛沢東さんやレーニンさんが
採用したアプローチ。

もう1つは、「システムの中央制御室に入り、
強制終了ボタンを押す」方法で、
ゴルバチョフさんが採ったアプローチ。

これは企業を変えるアプローチも同じで、
山口さんが勧めるのは「後者」です。

なぜなら、前者は多くの人がトライして、
討ち死にしているからです。

本書は、確実に変革を成し遂げる
「企業内革命家」を育てる目的で
書かれています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事論 | 06:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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島耕作も、楽じゃない。

満足度★★★
付箋数:20

累計発行部数が4,000万部を超える
弘兼憲史さんの『島耕作』シリーズ。

1983年に『課長島耕作』から始まり、
部長、取締役、常務、専務、社長、会長と
島耕作は出世を果たしました。

その後は、時間を遡りヤング、係長、学生時代の
島耕作が描かれています。

弘兼さんは、このシリーズが支持されたのは、
2つの理由があると自己分析しています。

1つ目は、サラリーマンの日常をきちんと
描いたこと。

実は、島耕作が登場する以前のサラリーマンを
主人公とする漫画は、コミカルなタッチの
ものばかりでした。

代表例は、『釣りバカ日誌』、『なぜか笑介』、
山口六平太』などサラリーマン漫画です。

なぜ、シリアスなサラリーマン漫画が
存在しなかったのか?

それは、サラリーマンの日常がネタに
なりにくかったからではありません。

意外と普通のサラリーマンの世界にも
漫画になるドラマは埋もれているものです。

シリアスなサラリーマン漫画がなかったのは、
描き手側の問題。

漫画家にサラリーマン経験のある人が
少なかったからです。

漫画家は、中学・高校の頃から投稿して、
就職せずにそのままデビューするのが、
エリートコースです。

すると、会議の開き方、書類の決裁の方法、
人事異動といったサラリーマンにとっては
当たり前の事が、普通の漫画家には
あまり経験がないのです。

それに対して、弘兼さんは松下電器での
3年間のサラリーマン生活があったため、
サラリーマンの日常を苦労せずに描くことが
できたのです。

初期の島耕作シリーズには弘兼さんが実際に
経験したであろうと思われるエピソードや
描写がよく見られましたね。

島耕作シリーズが広く支持された
2つ目の理由は、仕事をしている人にとって
有益な情報が物語に入っていることです。

これは弘兼さんの経験ではなく、取材の賜物。

  「役員になった島を現場で走らせるには、
  国外に赴任させるしかなかった。
  頭をひねっていた頃、NHKだったと思うが、
  急成長する中国を特集した番組を放送していた。
  その中で、中国の日本企業をクライアンに持つ
  村尾龍雄さんという弁護士が出演していた。
  彼を見たとき、これだと思った。
  そして、担当編集者に連絡先を調べてもらい、
  会いに行くことにした。」

この村尾弁護士を協力者として中国取材が
行われたわけですが、注目すべき点は、
島耕作顔負けの弘兼さんの行動力です。

これだと思ったら、すぐに行動を取り、
徹底的に掘り下げる弘兼さんの姿勢が、
島耕作のキャラクターにも反映しています。

本書はスーパーサラリーマンである島耕作の
仕事論であると同時に、弘兼さんの仕事論
でもあります。

本書の後半には、社長や会長へ出生した
島耕作のモデルとなった経営者達が登場。

「島耕作のライバルたち」と題して、
柳井正さん、澤田秀雄さん、唐池恒二さん、
新浪剛史さん、辻本憲三さん、玉塚元一さん
の仕事論を紹介します。

これらの経営者は、弘兼さんが2014年から
プレジデント誌で連載する「日本のキーマン」
という連載で対談した方々です。

弘兼さんがその対談で知ることになった
経営者の行動哲学が島耕作の考えや行動に
生かされているようです。

この本から何を活かすか?

私が本書で意外に思ったのが弘兼さんの
情報収集法です。

スーパーサラリーマンを描く弘兼さんですから、
当然、各種「新聞」からも情報を得ている
ものだと思っていました。

ところが、弘兼さんは新聞を取っていません。

その理由は、単純に忙しすぎて新聞を
読む時間がないからです。

では、弘兼さんは、どの媒体から
ビジネスの情報を得ているのでしょうか?

それは、意外にも「ラジオ」でした。

ラジオなら聞きながら、手を動かし続けられる
のが、弘兼さんが重宝している理由です。

ちなみに弘兼さんのお気に入りの番組は
TBSで夜10時から萩上チキさんがやっている
『Session-22』のようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事論 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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一生を賭ける仕事の見つけ方

満足度★★★★
付箋数:25

  「ミッションを見出し、ビジョンとパッション
  を持って、ライフワークで生きていく。
  僕はその苦しみも、喜びも知っているが、
  ふとこう思うことがある。ただ単に、人より
  先に知ることができただけではないか、と。
  では、そんな幸運に見舞われた僕は、
  何を成すべきだろうか。それは明白だった。
   “登るべき山” が見つからずに迷っている人に
  関わり、 “登るべき山” を登っていける人を
  増やすこと。いまや、これも僕の大事な
  ライフワークになっている。」

本書は、自分のやりたいこと、自分にとって
大切なミッション=一生を賭ける仕事を見つけ、
仲間を増やし、それをビジネスに育てる技術や
ノウハウ、心構えについて書かれた本です。

著者は、トーマツ内で休眠していた
トーマツベンチャーサポート株式会社(TVS)を
再生させてベンチャー支援を行っている
公認会計士の斎藤祐馬さんです。

斎藤さんは、中学生のときに父親が脱サラし、
苦労をしている姿を見て、起業して間もない
経営者を支援する人、経営者の「参謀」に
なりたいと強く感じたそうです。

それが原体験となり、「ベンチャー支援」が
斎藤さんのミッションとなりました。

その思いを果たすため、3度の失敗にもめげず、
公認会計士の試験を突破し、大手監査法人の
トーマツに入社しました。

トーマツで与えられた仕事は、斎藤さんの
ミッションとはズレがありましたが、
通常の業務時間外に時間をつくり、
社内の逆風にも耐え、ミッション実現に向け、
自分にできることを1つ1つ実行していきました。

そして、熱量を保ちながら、共にミッションの
実現を目指す仲間を増やし、現在は100人を超す
ベンチャー支援組織に育て上げました。

斎藤さんが仲間を増やす過程で伝えたのが、
「キャリア志向」から「ミッション志向」への
転換でした。

  「スキルやキャリアばかりを追い求める仕事は、
  他の “誰か” や “何か” によって代替される
  可能性が常に潜んでいる。自分よりスキルの
  高い人はもとより、近年はAI(人工知能)や
  ロボットの技術革新も著しい。
  その点、ミッションを歩む人生は、
  他の誰にも代替されることはない。
  自分にしか成し得ないことであり、
  自分だけの道だ。自分のミッションを歩む
  人生には、苦しみも伴う。
  それを乗り越えていくには、相応の覚悟も
  必要だ。だが、自分のやりたいことが形に
  なっていくのを見るのは、何にも代えがたい
  喜びがある。」

本書で斎藤さんは熱く思いを語るだけでなく、
「思い」と「仕事」をつなげる方法を
5ステップのノウハウとして落とし込みます。

 第0章 ミッションは、歩んできた人生の
    なかにある
 第1章 ミッションを定める
 第2章 マインドを磨く
 第3章 ビジネスモデルをつくる
 第4章 ネットワークをつくる
 第5章 チームをつくる

本書を読んで感じたのは、自分の人生を
本気で生きる「覚悟」があると、
どんな逆境にも耐えられるということ。

そして、斎藤さんの熱量が紙面を通しても
伝わって来るので、自分でも人生を賭けるべき
ミッションを見つけ、それを仕事につなげたいと
思うようになります。

社会に出て自分のやりたいことが見つから
なかったり、自分の生き方にモヤモヤしている
方には、是非、読んで頂きたい一冊です。

この本から何を活かすか?

燃え尽き症候群にならないために、
自分の「熱量」をコントロールする方法。

ミッションを実現するまでの道のりは長い。

その道のりにおいて、自分の「熱量」を保ち、
リバイバルさせる術を知っていることは大切です。

本書では、「熱量」を保つための3つの方法が
紹介されていました。

  1. ミッションを語りつづける
  2. 会う人のコントロール
  3. 本を読み、講演会に行く

個人的には、この中で特に重要なことは、
1番目の「ミッションを語りつづける」
ことだと思います。

他人に語ることで仲間を増やし、
自分に語ることで自己暗示をかけ、
思いを強めることにもなります。

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| 仕事論 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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トヨタとソフトバンクで鍛えた「0」から「1」を生み出す思考法 ゼロイチ

満足度★★★★
付箋数:24

  「ゼロイチをやりたい―。
  社会に出る以前から、僕はそう思っていました。
  決められたことを延々とこなす仕事ではなく、
  誰かがつくった “1” を “10” にする仕事でも
  なく、自分の手で “0” から “1” を生み出す
  ような仕事がしたい。 “今までになかったモノ”
  をつくり出して、世の中を “アッ” と
  驚かせたい。そんなことを夢見ていたのです。」

本書は、ゼロからイチを生み出す働き方について
語った本です。

  「僕が経験してきたことをベースに、
  会社のなかでゼロイチを成し遂げるうえで、
  意識すべきエッセンスをまとめたのが本書です。」

著者は、ソフトバンクで世界初の感情認識
パーソナルロボット「Pepper」の開発リーダー
として活躍した林要さん。

林さんは、ゼロイチは誰にでもできると言います。

スティーブ・ジョブズさんのような
特別な才能は必要ありません。

林さんも、トヨタ自動車からソフトバンクへ
移った経歴がありますが、いわゆるエリート
ではない方です。

  「数えきれないほどの失敗もしてきました。
  しかし、ただひとつ、僕が胸を張って
  言えるのは、 “それでも、ゼロイチに
  チャレンジし続けた” ということ。
  そして、それこそが、ゼロイチを成し遂げる
  唯一の方法だと思うのです。」

ゼロイチへたどり着く推進力は、
強烈な「情熱」です。

ですから、効率的に働くとか、キレイに働く
のとは真逆の世界。

当然、かなりのハードワークも必要です。

ただし、重要なのは労働時間の長さではなく、
脳内時間の占有率。

その仕事について「脳みそがちぎれるくらい」
考え続けなければゼロイチには到達できません。

トライアンドエラーを繰り返しますから、
かなりの「無駄」も生じます。

林さんは、「無駄」には2種類あると言います。

それは「意味のない無駄」と「意味のある無駄」。

「意味のない無駄」は徹底して排除する
必要がありますが、「意味のある無駄」は
排除してはいけません。

なぜなら、ゼロイチの成否は「意味のある無駄」
を厭わず、いかにそれを積み重ねることが
できるかにかかっているからです。

そして、ゼロイチは膨大な「意味のある無駄」の
果てに生まれます。

ゼロイチは、誰もやったことがないことなので、
あらゆる可能性を試さなければ出てきません。

極端に言うと、最終的な「解」以外の試みは、
すべて無駄。

しかし、99%の無駄を試してこそ、
1%の解が得られるのです。

この1%の解を得るための、膨大な無駄が
「意味のある無駄」であり、それをこなすには、
ハードワークも必要なのです。

本書には、熱いエピソードが詰まっています。

林さんがトヨタに入社して、ドイツで開発を
進めるF1チームに派遣されたのも、
熱さが伝わる行動があったからこそでした。

発想をゼロイチに変える本というよりは、
ゼロイチに向かう気概を伝える本だと思います。

 第1章 「失敗」の向こうにゼロイチはある
 第2章 ゼロイチの主戦場は「無意識」である
 第3章 「アイディア」だけでゼロイチは不可能
 第4章 「物語」がゼロイチのエンジンである
 第5章 「効率化」がゼロイチを殺す

林さんは、「Pepper」が一般発売された後、
独立のためソフトバンクを退社しました。

そして、2015年11月にロボット・ベンチャー
「GROOVE X」を設立して、新たなゼロイチへの
挑戦を始めています。

今後の林さんの動向にも、目が離せません。

この本から何を活かすか?

「制約条件」こそアイディアの源。

  「自由でなければ創造性を発揮することは
  できない・・・・。
  ときどき耳にする言葉ですが、僕は、これは
  間違いだと思っています。むしろ、何かを
  生み出すときに大切なのは “制約条件” 。
  これを明確にすることが、創造性を発揮する
  第一歩なのです。」

ヒトの脳は、大きなテーマについて漠然と
考えても、なかなか焦点が定まらないので、
制約条件がある方が考えやすいのです。

ですから、ゼロイチに着手するときは、
制約条件を明らかにすることから始めると
いいようです。

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ニトリ 成功の5原則

満足度★★★
付箋数:22

  「 “私の履歴書” は新聞連載だったので、
  書けないこともたくさんありました。
  たとえば私が高校に入学できたのは、
  裏口入学したからです。受けた高校を全部
  落ちてしまったので、ヤミ米屋をやっていた
  母が、最後に落ちた高校の校長先生に
  米俵を1俵送って、補欠合格ということで
  入れてもらったのです。そこのところは
  新聞ではぼかして書いてあります。(中略)
  大学は、四年制の大学は全部落ちたので、
  短大に行ったのですが、実はそれも
  替え玉受験でした。このあたりはさすがに
  新聞には出せなかったので、書いていません」

強烈な「つかみ」で、思わず引き込まれます。

本書の著者は、29期連続増収増益の
ニトリホールディングス会長の似鳥昭雄さん。

2015年4月に日本経済新聞に掲載された
似鳥さんの「私の履歴書」は非常に好評でした。

そこでは、「自分は落ちこぼれでも成功できたし、
実は世の中にはそういう人は多い。
やればできる。自信をもってほしい」という
メッセージが伝えられました。

本書では、似鳥さんの経営理念に沿ってた
切り口で、ニトリの成長を振り返ります。

それがニトリ「成功の5原則」。

  「 “成功の5原則” は、私の人生の師である
  故・渥美俊一先生の教えを、私自身の人生と
  重ねあわせて “どうしたら成功できるか” 
  という形でまとめたものです。」

似鳥さんが、師と仰ぐ渥美俊一さんとは、
日本のチェーンストア発展に大きく貢献した、
経営コンサルタントです。

渥美さんが主宰したチェーンストアの
研究団体「ペガサスクラブ」には、
ダイエー、イトーヨーカ堂、ジャスコ、
すかいらーく、吉野家など日本を代表する
チェーンストアが参加していました。

その渥美さんの教えが、似鳥さんの経営理念に
大きな影響を与えています。

本書で語られる「成功の5原則」は、
次の通りです。

 1. ロマン(志)
  ロマンを抱くとは、「人のため、世のために、
  人生をかけて貢献したい」という気持ちを
  持つことです。ロマンは「大志」と
  言い換えてもいいでしょう。

 2. ビジョン(中長期計画)
  ビジョンとは、20年以上先に達成すべき、
  長期の目標です。目標とする数字とそれを
  達成するまでの期限を入れた、具体的な
  数値目標を言います。しかもそれは、
  達成不可能とも思えるほど大きな数字で
  なければなりません。

 3. 意欲
  意欲とは、「できそうにないことに挑戦
  すること」です。

 4. 執念
  執念とは、「目標を達成するまで
  あきらめないこと」です。

 5. 好奇心
  好奇心とは、「常に新しいものを発見
  しようとすること」です。

この5つの中で、似鳥さんが最も大切なこと
として挙げているのが、ロマンを抱くことで、
その次がビジョンを持つことです。

時価総額がイオンを超えるまでに成長した
ニトリの「成長5原則」は非常に明快。

読者に語りかけるような文体で、
誰にでもわかる言葉で書かれています。

以前に紹介した本の中に、
「自分の母親にもわかる言葉で話せ」
というアドバイスがありましたが、
本書は、それを実践していました。

この本から何を活かすか?

似鳥さんは言う「ロマン」とは「志」のこと。

それは個人の損得をはるかに超えたところに
ある願いです。

「人のため、世のため」の願いでなければ、
ロマンとは言えません。

ロマンを心に焼き付けるためには、
それが実現したときに起こることや、
その時の気持ちを想像して、
ワクワクするのが一番だと言います。

本書を読むと、似鳥さんは真のロマンチスト
であることがよくわかります。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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