活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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本物の思考力

満足度★★★
付箋数:25

あなたは、直感が当たる方ですか?
それとも、直感が外れる方ですか?

もし、あなたの直感が間違うことが
多いなら、それは「インプットが足りない」
ことを意味しています。

直感とは、当てずっぽうではなく、
瞬間的な脳の総合判断の結果です。

脳を使っている自覚はありませんが、
直感は、判断するまでに時間をかけてい
ないだけです。

脳の意識部分までは信号を送らずに、
脳の無意識の部分だけで総合的に
判断しているのです。

無意識ではあるものの、判断材料は、
それまで自分の脳の中に蓄積してきた
情報量です。

だからインプットを増やしていけば、
直感が当たる確率も高くなるのです。

では、何によってインプットを増やして
いけば良いのか?

ライフネット生命会長の出口治明さんが、
一貫して述べているのは「人・本・旅」
によるインプットです。

たくさん人に会い、たくさん本を読み、
いろいろな場所に出かけて体験を重ねる
ことで、人は情報を蓄積します。

そうして得たインプットから、
「数字・ファクト・ロジック」を使って、
腹落ちするまで考え抜くことで、
本物の思考力は鍛えられる。

本物の思考力がみにつくと、ラディカルに
物事を考えられるようになります。

ラディカルな思考力とは、常識にとらわれず、
物事の根っこを掘り下げて根源的な部分から
考えられる力のことです。

ラディカルに考えると、必ず問題解決の
糸口が見えてくるようになり、
失敗することも少なくなります。

それが、本書が目指す本物の思考力です。

 ・日本は大学進学率が高い
 ・侘び、寂びが日本の伝統文化だ
 ・日本では夫婦同姓があたり前

これらの常識のように言われていることも、
「数字・ファクト・ロジック」で考えると、
単なる思い込みであることがわかります。

思い込みや固定観念に縛られてしまうと、
常識を疑うことができなくなり、
問題の本質を見誤ってしまうのです。

本書は、出口さんが長年実践している、
「人・本・旅」からインプットして、
「数字・ファクト・ロジック」をベースに
腹落ちするまで考え抜く方法を解説する本です。

「数字・ファクト・ロジック」を重視すると、
「理屈っぽくてイヤだ」、「窮屈だ」と感じる
人もいるかもしれません。

しかし、実際はむしろその逆です。

「数字・ファクト・ロジック」で考えると、
周囲の人や物事から受けるノイズが減り、
判断に迷うことが少なくなります。

常識に縛られることもないため、
自由に発想できるようになるのです。

だから、「数字・ファクト・ロジック」を
ベースにする出口さんの思考方法は、
考えることが楽しくなります。

本書では、そんな出口さんの思考方法を
実例を挙げながら詳しく解説しています。

過去の出口さんの著書と大きな違いは
ありませんが、新書版でコンパクトに
まとまっているのが良い点です。

  第1章 根拠なき「常識」が蔓延する日本
  第2章 日本の教育を再考する
  第3章 腹に落ちるまで考え抜く
  第4章 怠け癖には「仕組み化」
  第5章 構想する力

この本から何を活かすか?

出口さんは「定年制の廃止」を訴えています。

定年制の廃止で、労働力が確保できるのは、
数あるメリットの1つに過ぎません。

他にも健康寿命が延びて医療費が削減できる、
人材の流動性が高まり雇用が正常化できる
などの大きなメリットがあります。

定年という仕組みは、G7の他のどこの国も
採用していない労働慣行です。

そもそもアングロサクソン社会では、
年齢による差別は法律によって禁じられて
いるため、日本のように定年がある方が
非常識なのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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すべての仕事は「問い」からはじまる たった1秒の「問題解決」思考

満足度★★★
付箋数:24

あなたにとって、今、本当に大切なことは
何ですか?

このように問われると、誰でもその答えを
無意識のうちに探そうとします。

問われると、反射的に答えを考えるのは、
人の脳の自然な働きです。

つまり、「問い」を発することは、
脳を強制的に動かすスイッチなのです。

そして、良い方向に思考を向けるのも、
悪い方向に思考を向けるのも、
どんな「問い」を立てるかにかかっています。

  「 “問い” はとてもパワフルなツールです。
  自分の思考や行動をクリアにして、
  私たちの夢を叶える原動力になったり、
  問題の解決策を引き出したり、
  新しいアイディアを生み出したり、
  私たちのビジネスの質を劇的に上げる力を
  持っているのです。
  また、いい問いは、良い雰囲気の場をつくり、
  良いコミュニケーションを生み出し、
  人を勇気づけます。結果、良い人間関係や
  親しみや信頼感を構築します。」

本書は、「問い」によって、状況を大きく
変える力を身につける本です。

著者は、元マッキンゼーのコンサルタント、
大嶋祥誉さんです。

マッキンゼーで質問力を活用するといえば、
ずい分前に大前研一さんも同じような本を
書いていたと記憶しています。

問いを立てて問題解決するノウハウが
マッキンゼーの中で、継承されているという
ことなのでしょう。

さて、大嶋さんが本書で挙げる「問い」の
効果は大きく分けて6つあります。

 1. バラバラの情報をひとまとめにする
 →情報が整理でき、仕事で悩むことが減る

 2. 物事の核心がつかめ、時短につながる
 →仕事の無駄が減る

 3. 異なる物事をつなげて発想を広げる
 →アイディアが出やすくなる

 4. 状況を変える
 →硬直した状況、行き詰った思考に突破口を開く

 5. 人間関係がうまくいく
 →「説得」ではなく「質問」型で伝えると
  相手は自ら動いてくれる

 6. 自分を変える
 →本当に自分が大切にしたいこと、やりたいこと
  が腑に落ちるので、すぐに動けるようになる

このような効果があるから、コンサルタントは
「問い」を大切にするのです。

では、良い問いはどのように立てればいいのか?

実は、優れた問いには「型」があります。

マッキンゼーのコンサルタントや、
優秀なコーチは、皆、この「型」を
身につけていると、大嶋さんは説明します。

その「型」には4つの条件があります。

「問いは1行」、「自分の判断は入れない」、
「ポジティブにする」、「視座を高くする」

更に、良い問いにするためには、
型だけでなく、「方向性」も必要です。

大嶋さんは、「方向性」についても
4つの条件を挙げています。

 [根本を問う]
  Where「どこに問題があるの?」
  Why 「なぜ、そうなっているの?」
  How 「どうするのがいいの?」

 [未来志向の問い]
  「なりたい状態になるために、
  今、どうするのがいいのか?」

 [枠を外し可能性を広げる]
  「本当にそうなの?」と、視点を広げる

 [インスパイアする]
  「どんな感情になる?」と本当の声を見つける

本書では、仕事だけでなく、プライベートでも
使える、問題の本質に迫るパワフルな問いを、
数多く紹介しています。

これらを適切に使いこなせるようになれば、
質の高い人生が送れるようになると思います。

この本から何を活かすか?

本書では、巻頭に切り離して使える
種類別の問い一覧が綴じ込まれています。

また、巻末にもケース別の質問リストが
掲載されています。

良い問いを瞬時に立てられようになるには、
普段から「問いの筋力」を鍛えておく
必要があるようです。

そのために、すぐ引き出せるデータベース
として、こられの付録を活用したいですね。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA

満足度★★★
付箋数:22

  「孫社長が言ってくることは無茶ぶりばかりで、
  常人の思考ではとてもついていけない。
  でも、孫社長は、実は誰もが無理だと思う
  ことをやっている。
  それなら、孫社長の仕事のやり方を徹底的に
  分析して、それを自分の仕事術にすればいい。」

三木雄信さんは、25歳の時に三菱地所から
ソフトバンクに転職して、孫正義さんと一緒に
働く機会を得ました。

その当時、三木さんは、孫さんの仕事ぶりを
観察して、次のような特徴があることを
発見しました。

  ・「目標へのこだわり」が異常に強い
  ・目標を達成するために「ありとあらゆる方法」
   を試している
  ・「数字で厳密に」試した方法を検証している
  ・「常にいい方法」がないかと探っている

これは、まさにPDCAを回していることに
他なりません。

しかし、通常のPDCAと少しだけ違います。

孫さんのPDCAは、通常のPDCAと
一体、どこが違うのでしょうか?

違うポイントは4つあります。

1つ目は、大きな目標と小さな目標を
持っていること。

2つ目は、複数の施策を同時に行うこと。

3つ目は、結果を毎日検証すること。

4つ目は、複数試した中から、一番効果の
あった方法に絞り、集中させること。

つまり、孫さんのPDCAは最初から
一つの正解を見つけようとするのではなく、
可能性のある施策に同時に取り組むことで、
最適解を見つけているのです。

ある意味、失敗を前提とした仕組みづくりに
なっています。

この方法を、本書では「高速PDCA」と呼びます。

改めて、高速PDCAの手順をまとめると、
次の8つのステップとなります。

  1. 大きな目標を立てる(週、月単位など)
  2. 小さな目標を立てる(1日が原則)
  3. 目標達成に有効な方法をリストアップする
  4. 期間を決めて、すべての方法を同時に試す
  5. 毎日、目標と結果の違いを検証する
  6. 検証をもとに、毎日改善する
  7. 一番すぐれた方法を明らかにする
  8. 一番すぐれた方法を磨き上げる

私は、このステップの中で、一番ポイントに
なるのは4番目のステップだと思いました。

なぜなら、すべての方法を同時に試すので、
当然、失敗することの方が多くなるからです。

8番目のステップに来るまで際立った成果が
出ないので、単に「失敗が多い」と見られて
しまう可能性があります。

組織の中でこの「高速PDCA」を回す場合は、
一定期間マイナスになることも想定して、
予め合意をとっておく必要があると思います。

そうしないと、結果が出る前に更迭される
ことも十分考えられるでしょう。

ソフトバンクの歴史を振り返ってみると、
最初は先行投資による赤字が膨らみますが、
数を押さえた後に、爆発的に利益を伸ばす
パターンが多いことがわかります。

「Yahoo!BB」でADSL事業へ参入した頃の
ソフトバンクは、2001年から2004年まで
4期連続で1000億円程の損失を出していました。

これが、あらゆる方法を同時に試していた
時期に当たります。

そして5年目で、確実に利益を出せる
「いちばんいい方法」だけに切り替えて、
黒字転換します。

その後は、その「いちばんいい方法」に
磨きをかけて急成長を遂げました。

本書では、そんなソフトバンクでの経験を
振り返りながら「高速PDCA」について、
具体的な使い方を解説します。

ソフトバンク流の「高速PDCA」は、
なかなか興味深い方法です。

ただ、個人的には少し前に紹介した
冨田和成さんの『鬼速PDCA』の方が、
実践しやすいように思えました。

この本から何を活かすか?

本書では「上手に人の力を借りるコツ」が
紹介されていました。

  ・話を聞く前に、本を読んでおく
  ・良い質問を用意しておく
  ・ビジョンを語る

特に孫さんの周りに、手を貸してくれる人が
集まってくるのは、孫さんが常にビジョンを
大々的に語っているからだと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 08:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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鬼速PDCA

満足度:★★★★
付箋数:26

  「断言するが、PDCAを簡単だと真顔で言う人は、
  本気でPDCAを回したことがない。
  それは簡単なPDCAしか回したことがない証拠だ。
  本気でPDCAを回したことがある人なら、
  その奥深さと難しさを肌身で知っているはずだ。
  PDCAは、そのPDCA自体も成長していくもので
  あって終わりなどない。」

PDCAは、誰もが知る古典的なフレームワーク。

社会人になって「PDCAを回せ!」と
言われたことがある人も多いでしょう。

しかし、本書の著者、冨田和成さんは、
PDCAほどわかっているつもりでわかっていない、
基本だと言われているのに実践している人が
少ないフレームワークも珍しいと指摘します。

本書は、実際に回すことが難しいPDCAを
超高速で回すノウハウをまとめた本です。

  「PDCAが “前進を続けるためのフレームワーク”
  である限り、それを、高速を超える “鬼速” で
  回し続けることで、会社、部署、そして個人が
  圧倒的なスピードで成果を出し続けることが
  できる。さらに、前進していることを実感
  することで自信が湧き、モチベーションに
  ドライブがかかり、さらにPDCAが速く回る。
  これが鬼速PCDAの真髄である。」

ちなみに本書では、PDCAのPは計画(PLAN)、
Dは実行(DO)、Cは検証(CHECK)ですが、
Aは改善(ACTION)ではなく、調整(ADJUST)
としています。

日本語にするとDOとACTIONは、
どちらも「する・やる」という意味で、
混乱する人も多いので、検証結果を踏まえ、
次のサイクルに渡す調整(ADJUST)を
最後の「A」としています。

さて、一般的にPDCAがうまく回らない原因は
どこにあるのでしょうか?

  「私の感覚ではPDCAで失敗する人の50%は
  この計画フェーズで失敗している。
  失敗する原因は大きく分けて2つある。
  慎重になりすぎるか、雑になりすぎるかだ。」

そこで本書では8つのステップで、
PDCAの最大の肝となる「計画」を立てます。

  ステップ1  ゴールを定量化する(KGIの設定)
  ステップ2  現状とのギャップを洗い出す
  ステップ3  ギャップを埋める課題を考える
  ステップ4  課題を優先度づけして3つに絞る
  ステップ5  各課題をKPI化する
  ステップ6  KPIを達成する解決案を考える
  ステップ7  解決案を優先度づけする
  ステップ8  計画を見える化する

本書では、期日を決めて定量化した
ゴールのことをKGI(Key Goal Indicator)
と呼んでいます。

あと、もう1つ「計画」の段階で重要視して
いるのが「因数分解」して考えること。

ロジックツリーを使って課題を因数分解すると、
見落としを防ぎ、ボトルネックが発見でき、
KPI化しやすいなどのメリットがあります。

最初に課題をしっかり因数分解して、
仮説の精度を高めておくと、最終的に、
PDCAは速く深く回ります。

この課題の因数分解の方法についても、
本書では細かく具体例を挙げて解説します。

本書全体を通して、鬼速PDCAで回す
事例としては、わかりやすさを重視して、
「営業」と「英語の勉強」を取り上げています。

PDCAは対象を選ばないので、ビジネスでも
プライベートでも使えます。

正直、本書を読んでも、PDCA自体が
簡単になるわけではありません。

しかし、ステップ・バイ・ステップで
解説されているので、つまずく場所がわかり、
実行度は確実に上がると思います。

また、冨田さんのPDCAへの思いが強く、
読めば「動かされる」ものを感じます。

鬼速PDCAをすぐに実践したくなる、
なかなか刺激的な本でした。

この本から何を活かすか?

PDCAを鬼速で回す10のポイント

  1. 因数分解で精度の高い仮説を立てる
  2. 仮説思考、リーン思考で動く
  3. 常にインパクトの大きい課題、
   行動から着手する
  4. 行動のアイディアが湧いたらすぐに
   タスク化する
  5. 行動目標も必ず数値化
  6. ToDoの進捗管理は毎日行う
  7. こまめに検証を行う
  8. 要因分析は「思い込み」を外す
  9. 次のサイクルを迅速につなげる
  10. 小さいPDCAを同時に多く回す

また、PDCAのサイクルは、週1回ではなく、
「半週ミーティング」で回すことが、
鬼速で成長するための大きなポイントです。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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佐藤オオキのボツ本

満足度★★★
付箋数:24

  「一見華麗に見えるかもしれない
  デザイナーのプロジェクト。しかしその陰には、
  死屍累々のボツ案が横たわっています。」

Newsweek誌の「世界が尊敬する日本人100人」
にも選ばれ、世界的なデザイン賞をいくつも
受賞しているデザイナーの佐藤オオキさん。

佐藤さんが率いるデザインオフィスnendoでは、
400を超えるプロジェクトが、いつも同時進行
しています。

nendoでは、デザインの依頼に対して、
多角的な視点からの提案を行うために、
早い段階で細部まで作り込んだデザイン案を
クライアントに複数投げかけます。

初期段階から多角的な視点で議論することで、
デザインを依頼する側も、依頼された側も
思考のプロセスを共有できます。

それが、発想の土台となって、
次々と新しいアイディアが生み出され、
完成されたデザインに近づいていくようです。

  「結果的にこのやり方は、膨大な “ボツ案” を
  生み出すことになります。仮に1プロジェクト
  あたり5つのデザインやアイディアの提案を
  行うとします。すると、400のプロジェクトを
  走らせていると、そこには2000のアイディアや
  デザインが生まれることになるのです。
  採用されるデザインが各プロジェクトにつき
  1個だとしたら、ボツ案は1600。
  供養してもしきれません。
  実際には、こうしたアイディアは
  ひょんなことから蘇ったり、別のアイディアと
  融合してもっと素晴らしいデザインになる
  こともあります。また、このボツ案が私たちの
  糧となり、その後のプロジェクトに生かされる
  ケースも珍しくありません。」

私たちが商品や製品として目にするのは、
最終的に採用された1つのデザインのみです。

その裏に、たくさんのボツ案があっても、
普段は、なかなか目にすることはできません。

しかし、採用されなかったたくさんの
ボツ案を見ることで、そこに至るまでの
思考のプロセスを知ることができます。

実は、ボツ案は不採用になって終わりでは
ありません。

その時に求められていたコンセプトや
アイディアとたまたま合致しなかっただけで、
別の機会に活用されることが多くあるのです。

本書は、「ボツ」を生かして最高のアイデアを
生むプロセス公開した本です。

本書の最初の事例には、大手飲料メーカーから
依頼された自動販売機用の「ゴミ箱」の
デザイン案が紹介されていました。

依頼されたのは、「飲みきってから捨てたく
なるようなゴミ箱」です。

このお題に対して、作られたモックアップ
(外見を実物に似せて作られた模型)は6つ。

 ・カバーをかぶせるタイプ
 ・プランター一体型
 ・絶対にキャップを開けさせるゴミ箱
 ・液体とボトルが区別できるゴミ箱
 ・伸縮して大きさが変わるタイプ
 ・液が残っていると吐き出されるゴミ箱

残念ながら、これら6つのデザイン案は、
さまざまな事情からすべてボツになった
ようです。

しかし、自動販売機用のゴミ箱1つについて、
どのような機能が考えられ、どのように議論
されたかの、アイディア形成の過程が
手に取るようにわかります。

「そこまで見せていいの」と思えるほど、
佐藤さんやnendoの頭の中を丸裸にして
見ている印象さえありますね。

本書は、デザインに関わる仕事をする方には、
必見の本だと思います。

個人的には、ボツになった多くのアイディアを
見ることで、デザインの凄さや佐藤さんの
思考の深さを実感することができました。

  第1章 散りゆくボツ案
  第2章 未来を導くボツ案
  第3章 ボツ案を育てる
  第4章 よみがえるボツ案
  第5章 ボツが人を育てる

この本から何を活かすか?

  「アイディアは、ゼロから生み出すだけでなく、
  既存の情報をなんらかの “方程式” に
  落とし込み、モノゴトを新しい視点から
  見ることで発生させることができます。」

本書では理美容ビジネスの新しいあり方を
考える際の「思考マップ」が掲載されていました。

こういうアイディアのメモを見られる機会は稀。

有り難いことに、アイディアを生み出す
「方程式」が、実際にどのように使われたかが
わかるように解説されています。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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