活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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すべての知識を「20字」にまとめる 紙1枚! 独学法


すべての知識を「20字」にまとめる 紙1枚! 独学法

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、ビジネス書を読んで学んだ内容を
仕事で活かせていますか?

いい本を読んだときは感動して、
学んだことを取り入れようと思うものです。

しかし、内容が抽象的であればあるほど、
直後は感動が残っていても、それは時間と
共に、記憶から消えていきます。

そして、仕事に活かせているケースは
あまり多くないかもしれません。

なぜ、私たちは、せっかく学んだ内容を
すぐに忘れてしまうのでしょうか?

本書の著者、浅田すぐるさんは、その理由を
3つ挙げ、解決方法を示しています。

1つ目の理由は、「学び」が「学び」になって
いないから。

これは、その場で欲求を満たすだけで、
「学び」ではなく、「消費」として、
次から次へ流されてしまっているからです。

これを解決するには、「目的を明確化」する
必要があります。

2つ目の理由は、咀嚼しながら学んでいないから。

著者が言っていることを鵜呑みにして、
自分の言葉として、落し込めていないのです。

この問題を解決するためには、「思考整理」を
しながら学ぶ必要があります。

3つ目の理由は、学んだ内容を短く要約
していないから。

これは単純に、長すぎる内容は、
なかなか覚えていられないということです。

この問題の解決策は、「端的な要約」が
考えられます。

これら3つの解決策を同時に実現するのが、
本書で紹介される「紙1枚学習法」です。

  「 “学び” をもっと、 “仕事に活かせる” 
  ようになりたい

  この1行については、いずれの読者の方で
  あっても賛同してくれるはずです。
  本書は、この目的達成のために必要な
   “目からウロコの考え方” と “超現実的な学習” 
  を紹介していきます。」

具体的には、枠を埋めていくことで、
どんな内容でも、「20文字に要約」する
フレームワークが紹介されています。

本書では、これを「20字インプット学習法」
と呼びます。

本を読む場合だと、次の手順で作業します。

  1. 学びの「目的」を記入する
  2. 気になったキーワードを抜き出す
  3. キーワードをグルーピングする
  4. 最後に20字の一言でまとめる

ところで、なぜ、「20字」でまとめる必要が
あるのでしょうか?

それは制約があればあるほど、人は考え抜く
ことができ、かつ、本質はシンプルなので、
20字あれば、伝えたい内容は表現できるから。

浅田さんは、この手法をかつて勤めていた、
トヨタで学んだそうです。

本書では、学んだ内容を忘れないようにする
インプット力を高めるだけでなく、
アウトプット力を高めるフレームと、
仕事に活かすフレームも用意されています。

それぞれ、次の名前がついています。

  「3Qアウトプット学習法」
  「1枚コントリビューション学習法」

3つの学習法は、いずれも1枚の紙に書かれた
枠を埋めていくことで、自然と学べるような
フレームワークになっています。

3つあわせて「1シート・ラーニング・システム」
と浅田さんは呼びます。

  「なぜ “学習法” = “メソッド”で はなく、
   “システム” としたのか?
  その理由は、本書の順番通りに内容を理解・
  実践していけば、自然と、無理なく、
  仕事に活かせる学習の本質までたどり着けて
  しまうからです。」

紹介されているフレームをそのまま使うか
どうかは別にして、なかなか理にかなった
方法だと思います。

まずは、3つのシートをそのまま使って、
学ぶパターンをしっかり身につけてから、
自分流にアレンジするのがいいと思います。

この本から何を活かすか?

「わかる」とは、どういう状態なのか?

本書では、次の「3つの疑問」が解決した
状態だと説明されています。

  「なにを:What?」
  「なぜ:Whyt?」
  「どうやって:How?」

この2W1Hに、自動的に答えるのが、
「3Qアウトプット学習法」のシートです。

このフレームも使ってみようと思います。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 05:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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場を支配する「悪の論理」技法

満足度★★★★
付箋数:25

フォレスト出版の三上さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたは、「大卒」だと仮定します。

しかし、ネット上であなたのことを
「中卒だ」と批判する人がいました。

その相手は、自分の主張が正しいことを
証明するために、あなたに次のような言葉を
投げかけてきました。

  「もし大卒ならば、卒業証明書をWeb上に
  アップできる。アップできないってことは、
  やはりあなたは大卒ではないな。」

さて、この主張のどこがおかしいのか?

ここで使われているのは、次の関係です。

「もしPならばQである」という命題が真で
あるとき、その対偶である「もしQでなければ
Pでない」も、真となる推論です。

これは論理学で習う「逆・裏・対偶」の中の
命題と対偶の真偽が一致する関係。

さて、先程の主張は、このように分解できます。

 命題A「もし大卒(P)ならば、卒業証明書を
  Web上にアップ(Q)できる」

 命題Aの対偶「卒業証明書をアップ(Q)
  できないってことは、やはりあなたは大卒
  (P)ではない」

しかし、どう考えてもこれは難クセを
つけている意外のナニモノでもありません。

あなたは、相手の主張のどこがおかしいか、
正しく指摘できますか?

実は、相手の主張の命題A自体に誤りがあります。

たとえば、次の命題Bなら正しい。

 命題B「もし大卒で、卒業証明書を保有
  していて、かつWeb上にアップする気力と
  能力があれば、卒業証明書をWeb上にアップ
  できる」

命題が正しければ、その対偶となる命題も
また正しくなります。

しかし、卒業証明書が手元にあったからと
いって、わざわざ相手のためにWeb上に
アップしようと思わない人にとっては
最初の命題Aは成立しないのです。

では、難クセをつけてくる相手に対して、
どのように対抗したらいいのか?

それは、相手と同じ論理を使って、
言い返せばいいのです。

  「もし君が働いているなら、職場の住所を
  Web上で言える。ところが君は職場の住所を
  Web上で言えない。つまり君は無職という
  ことになる。どこが誤りかわかるかい?」

さて、本書は哲学や論理学の知識及び読解力
を高め、社会で通用する一流の思考法を
身につけるための本です。

著者は、『科学する麻雀 』がベストセラーに
なっている、とつげき東北さんです。

  「世の中には悪の論理が数多く流通して
  いて、多くの人は無自覚に使っている。
  そしてまた、多くの人が盲目的に騙されて
  いる。世間でのやり取りの大部分は、
  新聞記事やテレビニュースと同程度に
  いい加減で、表面的で嘘くさい悪の論理
  のやり取りでスルーされていて、
  本質的な正しい論理とはかけ離れて
  しまっている。
  このことに自覚的となり、他人から
  押し付けられる悪の論理を喝破することで、
  おかしな意見から身を守ることができる。」

本書で言う、「悪の論理」とは、
理屈では間違っているのに、一見正しいと
される論理のことです。

本書は、正しい論理学を教養として知る
ための本ではなく、実際に正しく使えるように
なるための本です。

そのため、日常でよく耳にする例を使って
解説されています。

これが使えるようなると、悪の理論から
身を守るだけでなく、自分が悪の論理を
使いこなして他人を操り、圧倒的に有利な
立場に立つこともできるようです。

更に本書の最後では、根源的な問題を扱い、
思考・哲学で議論し「思考で遊ぶ」レベル
まで読者を導きます。

いつも議論で言い負かされていたり、
釈然としないけれど言い返せないことが
多い人は、是非、読んだ方がいい本です。

この本から何を活かすか?

マイケル・サンデル教授の「白熱教室」で
有名になった「トロッコ問題」。

この問題も、本書を読むと次のように
解釈できるようになります。

これは「善悪」の問題に過ぎないから、
「本当に正しい答え」があるわけがない。

よって、なるべく自らが得になるように
行動すればいい。

しかし、そのためには前提が足りな過ぎて、
問いとしての意味をなしていない。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 05:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

満足度★★★★
付箋数:26

DeNAを創業した南場智子さんは、
マッキンゼーのコンサルタント出身です。

コンサル時代の南場さんは、ロジカル一辺倒で、
自身のことを「左脳肥大症」だと言っていた
そうです。

しかし、起業してからは、左脳肥大症的な
性格は、ずいぶん変わりました。

なぜ、性格が変わったのか?

南場さんは、次のように答えています。

  「コンサルのときは、相手を理論で
  説き伏せないと動いてくれなかったので、
  隙のない理論で相手を追い詰めたけれど、
  自分が経営者になったら、自分が決めればいい。
  そのとき必要なのは、三割のロジックと
  七割の勘。ロジックを追求する必要が
  なくなった。むしろ、大事になったのは、
  みんなをどうやってその気にさせるかの
  ほうだった。」

南場さんは、コンサルタントから経営者に
なることで、IQだけの人からEQを兼ね備えた
人に変わりました。

本書で、こんなエピソードが紹介できるのは、
著者の名和高司さんが、マッキンゼー時代に、
南場さんと一緒に働いた経験があるからです。

名和さんは、マッキンゼーで20年弱、
ボスコンで6年間、コンサルとして働き、
両方の頂点を見たことがある稀有な経験を
持つ方です。

本書では、マッキンゼーとボスコンの
手法を比較しつつ、その技法の基本から
応用までを一気に解説します。

それは一橋ビジネススクールの
「エグゼクティブMBAコース」で教えられる
問題解決の定石から、新時代での応用までが
詰め込まれた内容です。

また、南場さんの例にあるような
コンサルの限界も見極め、コンサルを超える
思考法・発送法についても言及します。

本書は大きく三部構成になっています。

第一部では、コンサルの基本技を、
これでもかというぐらい徹底的に学びます。

あまりコンサルの技法に精通していない方に
とっては、非常によく整理されているので、
この章だけでも価値があると思います。

また、マッキンゼーとボスコンの比較も
なかなか興味深いところですね。

基本的なコンサルとしての分析手法は、
ほとんどかわらないものの、マッキンゼーは
ファクトベース、ボスコンは心理学重視の
特徴があるようです。

また、次のようにも言われているそうです。

  「五年に一回来る非連続のときはマッキンゼー。
  それを組織の力に落とし込むときはボスコン」

第二部では、超一流のコンサルタントの
スゴ技を学びます。

  「私は二十年近くマッキンゼーで世界中の
  コンサルタントを見てきたが、大前さん
  以上の方には出会わなかった。
  ロジカルパワーやクリエイティブパワーで
  抜きん出た人物は、ほかにもいた。
  しかし総合的な技の組み合わせでは、
  大前さんの右に出るものはいない。
  マッキンゼーの中で超一流。
  ということはつまり、世界最強のコンサルだ。」

このパートでは、名和さんが師事していた、
大前研一さんの技法を学びます。

第三部では、コンサルを目指す方、または、
コンサルを超えたいと考えている方への
アドバイスが書かれています。

  「最後の第三部では、一部二部で学んだ技を、
  どのように活用していったらいいのか、
  そもそも個人や企業がコンサルの武器を
  身につける目的は何なのか? さらに言えば、
  個人の生きる目的、企業の存在理由は
  何なのか? 個人と企業の志と人間力に
  ついて述べていく。」

本書は、こらからの時代の問題解決の教科書
として非常に優れた本だと思います。

多くの技法や、コンサルを超える考え方が
詰まっているので、一般のビジネスパーソンにも、
是非、読んで欲しい一冊です。

この本から何を活かすか?

コンサルの用いる代表的なフレームワーク
として、お馴染みとなった「MECE」。

「漏れなく、ダブリなく」という発想です。

では、何のためにMECEに分けたロジックツリー
を作るのか?

  「MECEに分ける目的は、それを完璧に行う
  ことではない。むしろ、うまく切れない
  ところから、違う答えが見えてくるところに
  こそ、価値があるのだ。」

MECEは盲点を見つける手段でもあるのです。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 05:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法

満足度★★★
付箋数:23

本書は、初めて読むのに、一度読んだことが
あるようなデジャヴ感がありました。

よくよく考えると、つい最近、同じような
内容の本を読んだばかりでした。

それは、森博嗣さんの『集中力はいらない』。

本書の内容と森さんが書いていたことが、
見事なくらい一致していました。

  「集中力には明らかなメリットがあるものの、
  私はあまりに多くの人が(知らず知らずの
  うちに)集中力崇拝に陥ってしまっていると思う。
  集中力こそ、なんとしても手に入れるべき
  最重要能力だと思いこんでいるのだ。
  実際には、集中力だけではあなたにとって
  むしろマイナスになる。あなたの能力を奪って
  しまうのだ。」

本書は、「非集中」によって思考力を磨く本。

著者は、ハーバード・メディカル・スクール
精神医学臨床准教授のスリニ・ピレイさんです。

ピレイさんが、本書で展開するのは、
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」
という最新理論です。

DMNとは、脳がいざというときに、
すぐさまフル回転し、創造力を発揮できるよう、
脳をリラックスさせるプロセス。

この状態になると、扁桃体の活性化が
抑えられ、心がリラックスします。

そして、前頭極が活性化して、
創造力が高まるようです。

DMNをわかりやすく言うと、非集中の状態です。

ただし、ピレイさんが言っているのは、
集中がダメで、非集中がイイということでは
ありません。

本書では、この両方を意識的に切り替える
ことを目指します。

  「集中と非集中のスイッチを切り替える
  すべを学べば、ストレスやリスクへの対処法、
  人生との向き合い方などにおける、
  大きな変化が待っているだろう。
  きっと、あなた自身も知らないあなたの
  すばらしい一面が見つかる。
  そして、気移りやすい自分の性格が
  嫌いでなくなるだろう。」

ピレイさんは、集中と非集中の状態を
懐中電灯の比喩を使って説明します。

集中とは、見たい部分に懐中電灯を向けた状態。

目の前の一点を明るく照らし出す光線は、
とてつもなく役に立ちますが、その分、
周辺視野や、暗がり全体を照らし出す光を
犠牲にします。

これに対して、非集中は、遠くまで届いて、
辺りを広く照らし出す光。

ぼやっとではあるものの、全体像がつかめ、
そこには多くのものがあることがわかります。

集中と非集中を懐中電灯の2種類のスイッチ
と考えてください。

どちらの光も単体では使い道に限界がありますが、
2つをうまく使い分ければ、電池が長持ちし、
暗闇でもずっと効率的に道が探せます。

ちなみに、非集中のスイッチを入れるのに
有効な手段は、瞑想やマインドフルネスです。

また、本書の非集中思考の一環として
推奨されているのが「かじる」ことでした。

何かを「かじる」という言葉には、
あまりいいイメージがありません。

表面的、浅い、中途半端、ひとつの物事に
本気で取り組まないのは時間のムダなどなど。

しかし、これも程度の問題で、何かをかじるのも、
ある程度までなら創造性や人生にとって
明らかなプラスになると説明されています。

本書は独特の言い回し(翻訳)が多い本ですが、
それに慣れてさえしまえば、納得感のある
内容だと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、非集中の状態をつくるために
心を整える6つの習慣が紹介されていました。

  1. 「言い訳する脳」を黙らせる
  2. 1日に「ストレスフリーの時間」を組みこむ
  3. 信念を人生の「羅針盤」にする
  4. 地平線に向かって進む
  5. 「空想の扉」を開く
  6. 何があっても「心」に寄り添う

私たちは、集中力崇拝に偏りがちなので、
意識して非集中のマインドセットへ切り替える
必要があるようです。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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集中力はいらない

満足度★★★
付箋数:23

私たちは、子どもの頃から「集中」することが、
大事であると、ずっと言われ続けてきました。

集中とは、数ある対象の中から、1つに絞れ
という意味と、長い時間をかけてだらだら
やるなという意味で使われます。

それは、スポーツでも、勉強でも、仕事でも。

集中することが、良いパフォーマンスに
つながる鍵であると考えられています。

集中することは、非常に素晴らしいもので、
集中力があるほど有利であると。

果たして、集中とはそんなに良いもので、
それによる弊害はないのでしょうか?

  「この本で僕が書こうと思っているのは、
  実は、 “集中力” に否定的な考え方である。
  だから、あえて言えば “アンチ集中力” 
  みたいなものの効能について語ろうと思う。」

本書は、『すべてがFになる』などの小説を
量産する理系ミステリ作家、森博嗣さんが、
「集中力」について考察したエッセイです。

森さんは、これまでにも小説以外の
「思考力」に関する本を書いてきましたが、
本書もそういった系統の一冊。

  「そもそも、僕は “集中力” を全否定する
  つもりは毛頭ない。それどころか、集中力は
  大事だと思っている。ただ、説明が難しい
  のだが、全面的にそれを押し通すのはいかがか、
  という問題を提起したい。集中力は、みんなが
  持っている印象ほど素晴らしいものではない、
  少しずれているのでは、と気づいてもらい
  たいのだ。」

森さんが、アンチ集中力を唱える1つ目の根拠は、
集中力の行き着く先が「機械化」であること。

私たち人間は、必ずミスをします。

そして、ミスをした原因は、集中しておらず、
注意力散漫だったからと考えられます。

つまり、集中によってもたらされるのは、
ミスのない完璧な仕事。

それを実現できるのは、機械やコンピュータ
だから、集中が目指す先には機械化があると
森さんは考えます。

もう1つのアンチ集中力の根拠となるのは、
人間らしい「発想」は、集中からは生まれない
ということです。

発想は、集中とは逆の「分散」から生まれます。

  「ここで大事なことは、その “発想” には、
  いわゆる一つのことしか考えない “集中” が
  逆効果である、という点である。
  むしろ、別のことを考えていたり、
  あれもこれもと目移りしていたりするときの
  方が発想しやすいことを、僕は経験的に知った。
  あえて言葉にすれば、 “ヒントはいつも、
  ちょっと離れたところにある” からだ。
  一点を集中して見つめていては、その離れた
  ものに気づくことができない。」

個人的に森さんの考えで面白かったのは、
「集中と分散」を「具体と抽象」と
関連付けて考察していた点です。

正確に集中=具体、分散=抽象ではありませんが、
なんとなくイメージは伝わります。

抽象は、焦点が絞られていないので、
すぐに行動を起こしにくいかもしれませんが、
適用範囲が広く、応用しやすい考えです。

分散することは、抽象的な視点や考えに
結びつき、偶然に現れる発想が芽生えやすい
土壌を作っていると森さんは感じています。

森さんは、本書でも「では、どうする」という
具体的な答えを書いていません。

あくまで、考えるヒントを与えることに
とどめています。

それは、お手軽で簡単な答えを与えるより、
自分の頭で考えることの方が大切であり、
それが思考力を身につける方法と
考えるからです。

本書は、集中力至上主義に陥りがちな
私たちに、別の角度からのものの見方が
あることを気づかせてくれます。

ちなみに、速筆で知られる森さんですが、
本書も、1日1時間の執筆×14日間=14時間で
書かれた本です。

この本から何を活かすか?

発想を生む分散思考は、どうしたらできるのか?

  「分散思考は、明らかにリラックスしている
  方が適しているようだ。これには、創造的な
  仕事をする多くの人が証言していることからも
  わかる。海に行かないと書けないという作家が
  いたり、酔っ払わないと曲が浮かばないという
  作曲家がいたりする。創作の仕事場というのは、
  だいたい室内で、限られた場所であるから、
  多くのクリエイタは、旅行を好む。
  頭をリラックスさせ、集中させないことが、
  いかに大事な条件であるかを知っている
  のだろう。」

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 05:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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