活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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もういちど、本屋へようこそ

満足度★★★
付箋数:19

「若者の活字離れ」というキーワードを
聞くことがあります。

この言葉が使われ始めたのは、1977年頃だと
言われています。

それ以来40年間ずっと、一度も戻ることなく、
「若者の活字離れ」は進んでいます。

40年前に若者だった方々が、活字から離れた
ままだと、既に60歳前後になっているので、
活字離れは、社会全体の傾向と言えます。

一方、最近ではスマホの普及により、
音声ではなく、Lineなどで会話しているので、
以前より「文字」は使っているはずです。

本書の著者、田口幹人さんは、この活字離れ
の状況を次のように見ています。

  「 “活字離れ” の背景には、新聞の発行部数や
  本の販売額の減少があるのでしょう。
  新聞社や本屋や出版社など、業界の業績不振が
   “活字離れ” と言われる原因になっていると
  考えることができます。」

公共図書館や学校図書館の整備や
学校での朝の読書運動が推進されています。

これにより、小学生から高校生までの
読書量は、1980年から現在まで減っておらず、
ほぼ横ばいで推移しているようです。

つまり、「活字離れ」=「本屋離れ」を
意味しているのではないかと、
田口さんは認識しています。

本書は、「読書」と「本屋」の関わり方を
見つめ直して、もう一度本屋へ足を運んで
もらうことを考察した本です。

田口さんはじめ、全国の書店員の方にも
寄稿してもらい、本に対する熱き想いと、
本屋の面白さを伝えています。

まとめ役の田口さんは、岩手県にある
さわや書店の方で、2015年に『まちの本屋
を書いています。

まちの書店に関して言えば、この10年間で、
3400店以上の本屋が閉店しているようです。

つまり、1日1店、日本のどこかで本屋が
姿を消していることになります。

そして、地域に本屋が1店舗もない
「書店空白地」が全国で増えている。

Amazonを始めとした、ネットで本が買える
便利な時代になった反面、リアル書店が
減っているのは非常に寂しい状況ですね。

私も自分のことを振り返ってみると、
ずいぶん、本屋へ通う回数が減りました。

子どもの頃は、家の向かいが小さな書店
だったので、週に5日は通っていました。

それが社会人になった頃には、
週1回しか本屋に通わなくなり、
今では2週に1回まで減ってしまいました。

雑誌はコンビニで買うこともできますし、
本屋で見てネットで買うショールーミングが
進行したことも、書店に行く回数が減った
一因です。

しかし、本書を読んで、まちの本屋の様々な
取り組みを知って、もう一度本屋へ行こうと
思い直すところがありました。

本屋の可能性を、あらためて実感しました。

ただ、大きな産業構造の変化でもあるので、
個々の書店の努力だけで解決するのは、
自ずと限界があります。

コンサルタントでも入れて、業界全体の
改善を考えてもいいように思います。

大前研一さんに業界のコンサルティングを
依頼してもいいのではないでしょうか。

  第1章 「本屋」って、何だろう?
  第2章 書店だけが「本屋」じゃない。
     本と読者を繋ぐ人々
  第3章 あのまち、このまちでも・・・・
     本屋はワイワイやってます
  第4章 本屋が考える「読書」と
     「本との出会い」の楽しみ
  第5章 「これまでの本屋」と「これからの本屋」

この本から何を活かすか?

ジャーナリストの石橋毅史さんが、
本書に寄稿した文では、「良い本屋」の
3つの条件が挙げられていました。

  1. 品揃えへのこだわり
  2. 地域を活かし、地域に生かされる姿勢
  3. ラディカルな精神

3つ目に挙げられている「ラディカル」には、
「先鋭的」と「根源的」の2つの意味があります。

個人的には、刺激が多くても先鋭的過ぎると、
いつも行きたいとは思わないので、
居心地のいい根源的な本屋が好きです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 読書法・速読術 | 06:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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感情の問題地図 「で、どう整える?」ストレスだらけ、モヤモヤばかりの仕事の心理

満足度★★★
付箋数:24

あなたは、仕事上でどのようなストレスを
抱えていますか?

現代において、ストレスがない人は、稀な存在。

多かれ少なかれ、誰もが、何らかのストレスを
抱えながら仕事をしています。

このストレスの裏にあるのは「感情」です。

よく「仕事では感情的になるな」と言われますが、
本書の著者、臨床心理士の関屋裕希さんは、
そんな感情との付き合い方は「もったいない」
と言います。

  「本書では、仕事をしていてよく感じる
   “怒り”  “悲しみ”  “落ち込み”  “不安”
  の4つの感情を “味方につける” ことで
  ストレスから自分を守る方法をお伝えします。
  誰かを味方につけるには、相手をよく知る
  ことから。これは、感情でも同じです。」

本書は、累計17万部突破の「問題地図」
シリーズの最新作。

ストレスフルな仕事環境で、感情とうまく
付き合う方法を、感情地図と共に解説します。

では、本書で扱われる4つの感情のうち、
「落ち込み」について紹介しましょう。

私たちは、物事が思うようにいかなかったり、
自分に自信が持てなくなったりすると、
「落ち込む」ことがあります。

これは、人としては当たり前の感情です。

問題なのは、落ち込んでしまったことから、
どんどんネガティブに考えてしまい、
負のループに嵌って、抜け出せなくなって
しまうことです。

 「見込みが甘かったんじゃないか」
 「もう少し早く連絡しておけばよかった」
 「プレゼンで、あの資料も入れるべきだった」

これが健全な反省で、次回は失敗しないように
考えているのなら、何の問題もありません。

しかし、無意識のうちに、過去の失敗や
自分の欠点を、何度も何度も繰り返し
考えてしまうのは良くありません。

この思考のクセを「反すう思考」と呼びます。

反すう思考に入ってしまうと、「忘れよう」、
「考えないようにしよう」とすればするほど、
かえって思い浮かべてしまうものです。

では、一体どうすれば、反すう思考から
抜け出せるのか?

本書では、次の3つのステップで対処します。

  ステップ1.  気づく
  ステップ2.  距離をとる
  ステップ3.  現実思考に戻る

本書では、それぞれのステップで対処法を
解説していますが、例えば、ステップ3の
「現実思考に戻る」簡単な方法として、
「友人アドバイス法」が紹介されていました。

  「わかっているようで、自分のことが一番
  見えていないもの。そこで、反すう思考とは
  別の捉え方のアイディアを出すために、
  友人をアドバイスをするイメージを活用します。
  (中略)自分に客観的な視点から言葉を
  かけるのは難しいのですが、仲のいい同僚が
  自分と同じ状況にいたとしたら・・・
  とイメージすると、視野が広がってきて、
  やさしい言葉だってかけられます。
  そして、私たちは自分にも同じように
  声かけしたっていいはずです。」

本書の売りである、感情の問題を図解した
「問題地図」は、正直、私はあまり
参考になるような印象はありませんでした。

しかし、それぞれの感情への対処方法が
いくつも紹介されていて、かつ具体的なので、
実用性が非常に高い本だと思いました。

感情をなくすのではなく、うまく付き合う。

モヤモヤしたときに、本書を開くと、
気づきがあり、対処法が書いてあるので、
自分を守ることができる本だと思います。

この本から何を活かすか?

次の5つのうち、あなたに当てはまるものは、
いくつありますか?

  □過去のことを繰り返し考えている

  □「なぜ○○したのか、しなかったのか」
   という考えが浮かぶ

  □考えることをやめたくてもやめられない

  □自分を責めるような考えが浮かぶ

  □「絶対」「いつも」「~にちがいない」
   など、大げさな表現で考えている

落ち込みの原因である「反すう思考」は、
自分がその状態にあることに気づくことから
対処が始まります。

5つの内、3つ以上当てはまれば、
反すう思考をしている可能性が高いようです。

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| 読書法・速読術 | 05:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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読書という荒野

満足度★★★
付箋数:25

何のために、読書をするのか?

それは、読書によって「言葉」を得るため。

  「人間は、言葉で思考する。言葉を使って
  自らの生や死について考え、相手に想いを
  伝える。人を説得し、交渉し、関係を
  切り結ぶ。そして人生を前に進めていく。」

言葉は、人生の大きな武器となります。

選び抜いた言葉を使うと、人の心を揺さぶり、
人を動かすことさえもできます。

  「この本のテーマは、読書論である。
  僕の人生と、その人生のなかで読んできた
  膨大な数の本について語ることで、
  一人の人間がいかにして自分の言葉を獲得し、
  言葉によって道を切り開いてきたかを
  明らかにしていく。」

著者は、出版界の革命児とも呼ばれる、
幻冬舎代表取締役社長の見城徹さん。

強烈な個性で知られる見城さんですが、
本書にも、荒々しい言葉が並んでいます。

血で血を洗う、読書という荒野。

そこを圧倒的なエネルギーで突き進んできた、
言葉を知った野獣が書いた本という印象。

本書は、そんな見城さんの自伝的読書論です。

見城さんは、「自己検証」、「自己嫌悪」、
「自己否定」の3つがなければ、
人間は進歩しないと言い切ります。

この3つは、人生を進めるための三種の神器。

  「人は表現するときに言葉を選び取る。
  この作業は苦しく、否応なしに自分を否定し、
  自分の未熟さを見つめ直すことを余儀なく
  される。しかしこの三つを繰り返した
  先にしか、人の成長はないのだ。」

この三つを繰り返すために必要なのが読書。

本の中には、1人の人間が一生で経験する
ことができないほど経験や葛藤、苦悩が
詰め込まれています。

苛烈な環境で戦う人々に出会うことができます。

その読書体験を通じて、自己検証、自己嫌悪、
自己否定を繰り返し、人生を先に進めるための
血肉化した言葉を得ることができるのです。

だから、読書の量が人生を決めると言っても、
決して言い過ぎではありません。

本書は、こんな高いテンションで
書かれているので、毒にも薬にもなる
本だと思います。

ただし、ベストセラーにもなった、
たった一人の熱狂』とベースは一緒なので、
その本を読んでいるかどうかで、
本書の評価は分かれることでしょう。

私は、編集者として見城さんが惚れ込んだ
作家を紹介する本として読みました。

そこには、才能溢れる作家との出会いがあり、
見城さんの絶賛する言葉を聞くと、
すぐにでも彼らのの本を読みたくなります。

見城さんの、人生に大きな影響を与えた作家は、
ヘミングウェイさん、五木寛之さん、
石原慎太郎さん、大江健三郎さんなど。

そして、編集者として一緒に仕事をした、
ベストセラー作家は、百田尚樹さん、
宮本輝さん、北方謙三さん、村上龍さん、
林真理子さん、山田詠美さんなど。

見城さんが、これらの作家と一緒に仕事が
できるようになったのは、編集者として
「圧倒的な努力」をしてきたからです。

  「人が寝ているときに眠らないこと。
  人が休んでいるときに休まないこと。
  どこから始めていいかわからない、
  手がつけられないくらい膨大な仕事を
  一つひとつ片付けて全部やりきること。
  それが圧倒的努力だ。
  努力は、圧倒的になって初めて意味がある。」

見城さんの情熱と濃い人生が詰まっている
表現だと思います。

  はじめに 読書とは「何が書かれているか」
      ではなく「自分がどう感じるか」だ
  第1章 血肉化した言葉を獲得せよ
  第2章 現実を戦う「武器」を手に入れろ
  第3章 極端になれ! ミドルは何も生み出さない
  第4章 編集者という病い
  第5章 旅に出て外部に晒され、恋に堕ちて
     他者を知る
  第6章 血で血を洗う読書という荒野を突き進め
  おわりに 絶望から苛酷へ。認識者から実践者へ

この本から何を活かすか?

本書で紹介されていた本で、私が読みたいと
思ったのが、ホセ・トレスさんが書いた
『カシアス・クレイ』です。

しかし、この本は1972年に刊行されたもので、
現在は入手困難な状態でした。

図書館で調べても所蔵はありませんでした。

トレスさんが書いたボクシング物では、
『ビッグファイト、ビッグマネー』が
図書館にあったので、とりあえず、
こちらを読んでみることにしました。

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| 読書法・速読術 | 06:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

満足度★★★★
付箋数:25

著者の西岡壱誠さんは、現役の東大生です。

もともと頭が良い天才タイプでも、小さい頃から、
一生懸命勉強した秀才タイプでもないようです。

その証拠に、西岡さんが通っていた高校は、
合格ラインは偏差値50で、歴代東大生輩出数は
ゼロという学校でした。

そして、実際に西岡さんが東大を受験しても、
箸にも棒にもかからず、あっという間に
2浪してしまったそうです。

しかし、ある1つの勉強法を変えただけで、
知識を運用する力、すなわち「地頭力」が
鍛えられ、急速に成績が上がりました。

その結果、東大模試では全国4位となり、
見事、東大に合格を果たしました。

西岡さんは、いったい、どんな勉強方法に
変えたのでしょうか?

その方法とは、教科書や参考書の
「読み方」を変えることでした。

「本と徹底的に議論」しながら読む。

つまり、受動的な読み方から、
能動的な読み方に変えたのです。

具体的には「どうしてこういう風になるのか?」
「これは本当にそうなんだろうか?」と頭の中で
本と会話するように読むのです。

そして、西岡さんが東大に入って気がついたのは、
東大生の多くが、この能動的に本と議論する
読み方を実践してるということでした。

  「東大生は、受動的に本を読むのではなく、
  本と対話・議論しながら、能動的に本を
  読みます。だからこそ “知識を自分のもの
  にして、同時に地頭力も身につける”
  ことができるのです。」

本書は、「地頭力」と「読み込む力」を同時に
身につける読書法を「東大読書」と名付け、
その方法を5つのステップで解説します。

 STEP1. 仮設作りで「読み込む力」が劇的に上がる

 STEP2. 取材読みで「論理の流れ」がクリアに
    見える

 STEP3. 整理読みで難しいことでも「一言」で
    説明できる

 STEP4. 検証読みで「多面的なモノの見方」
    を身につける

 STEP5. 議論読みで本の内容を「ずっと記憶」
    しておける

では、この中から、本書の肝となるSTEP5の
「議論読み」について少し紹介しましょう。

これは相手と会話するように本を読み、
読後にアウトプットする読み方です。

すると、本の内容が理解できるだけでなく、
頭の中にも記憶が残るというものです。

読み終わった後に行う、「議論読み」の
テクニックは3つあります。

1つ目は、STEP1で本を読む前に立てた
「仮説」が外れていなかったかどうかの、
「答え合わせ」をすること。

2つ目は、STEP3よりももっとコンパクトな
要約を行う「アウトプット要約」をすること。

3つ目は、今までのすべての読解を踏まえて
自分の感想・意見をアウトプットする
「自分なりの結論」を導くこと。

この3つを行うと、本が読みっぱなしにならず、
自分の中できちんと消化することができます。

その結果、本を読んで知っているだけの
知識から、自分で使える知恵に変わるのです。

本書の読書術は、なんとなく我流でやっている
人もある程度いると思います。

おそらく、多くの東大生は、その方法を
暗黙知として、自然とやっているのでしょう。

本書が素晴らしいのは、それをノウハウ化して、
誰でもできる形式知としているところです。

本書の読書術は、クリティカル・リーディング
の一種ですが、スモールステップ化され、
実践しやすくなっている点が秀逸だと思います。

この本から何を活かすか?

「東大読書」で、どんな本を読めばいいのか?

西岡さんは、得るものが多い本として、
「ベストセラー」を挙げています。

これは「ベストセラー=良い本」
という意味ではありません。

なぜ、ベストセラーを読むべきなのか?

  「それは、ベストセラーは必ず
   “議論を呼ぶ” ということです。(中略)
   “毒にも薬にもならない” という言い方が
  あります。益になるわけでも害になる
  わけでもなく、あってもなくても
  どうでもいいものの例えです。
  それで言うのであれば、ベストセラー
  というのは “毒か薬か” ではあるわけです。」

ベストセラーの主張に賛成か反対か別にして、
議論が喚起されるから、読む価値があるのです。

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| 読書法・速読術 | 05:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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理科系の読書術

満足度★★★★
付箋数:25

あなたは、本を読むことを「苦行」と
感じたことはありませんか?

そもそも、このブログ記事を読んでいる方は、
読書を苦行と感じない人が多いはずなので、
こんな質問は愚問と思えるかもしれません。

しかし、世の中には思った以上に、
本を読むことが苦手な人が多いようです。

かく言う私も、今でこそ年に300冊以上の
本を読むようになりましたが、思い返してみると、
以前はあまり読書が得意ではありませんでした。

本書は、「読書があまり得意ではない人」
向けに読書術を指南した本です。

著者は、京都大学大学院人間・環境学研究科
教授の鎌田浩毅さん。

異色の火山学者として知られる名物教授で、
このブログでも過去に『一生モノの勉強法』や
一生モノの時間術』などの著書を
紹介したことがあります。

私は長い年月をかけて、毎日、生活の一部
として読書ができるようになりましたが、
その経験によって得た読書法に近いことが
本書で説明されていました。

  「本を読む前に、いくつか重要なコツがある。
  ここで無防備に読書を開始してはならないのだ。
  多くの人はここを通過してしまい、あとで
  躓くことになる。本を読みはじめる前に
  やっておくと、その後の読書が楽に行える。」

ここで鎌田さんが挙げるコツは、「目次を読む」
ことと「帯・タイトル・サブタイトル」に
目を向けることです。

この数分もかからない簡単な作業をやるか
やらないかで、読書の効率は大きく違って
くるのです。

また、本を読むことが苦行と感じている人は、
心理的なハードルが高くなっていますから、
「割り切って」読むことが大切です。

まず、誰でも自分に合わない本はあるので、
「途中で読むのをやめていい」と思うこと。

次に、なかなか本を読む時間を作れない人は、
「15分だけ」集中して読むようにすること。

買った本はすべて読まなければならない
わけではないので、読書にも「2:7:1の法則」
があるとわきまえること。

この法則では、世の中にある本が自分にとって、
次のような割合で存在すると考えます。

  2割は一生の伴侶になるような貴重な本
  7割が丁寧に取り組めば得るものがある本
  残り1割はどうやっても縁のない本

こう考えると、苦痛に感じる本を無理に
読まなければならないという呪縛から
解放されます。

最後の心理的ハードルを下げる割り切り方は、
その本から手に入れる情報を「3つに限定」して、
それが達成できたら、読むのをやめてよいと
決める読書法です。

これらの割り切り方をマスターすると、
読書が苦手だと思っていたの多くの人の悩みが、
解消されるはずです。

本書の第Ⅰ部では、この記事で紹介したような
「読書が苦手な人向けの読書術」が解説され、
第Ⅱ部では、「仕事や勉強を効率よく進める
ための読書術」が紹介されています。

本書はタイトルに「理科系」とありますが、
理系、文系、あるいはどちらでもない方を問わず、
あらゆる読書が苦手な方の助けになります。

これは同じ中公新書から刊行されている
木下是雄さんの35年超のロングベストセラー
理科系の作文技術』にあやかってつけた
タイトルなのでしょう。

私もこのタイトルで、本書を手にした一人です。

また、読書が苦手な人は、本書を手にしない
という避けがたいパラドックスを抱えます。

しかし、そこは読書好きの人が、
本書のノウハウを読書嫌いの人に教える
ことで回避できると思います。

この本から何を活かすか?

本書の補講では、うって変わって、
本好きの人に対するアドバイスが書かれています。

「読書に溺れる人生」から引き返す法。

それは、本を減らすための割り切り方で、
「ストック型の読書人生」からの解放です。

本は容易に再入手できると考え、
「フロー型の読書人生」を手に入れるのです。

これは「今、ここで(here and now)」を生きる
過去に囚われない読書術とも言えます。

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| 読書法・速読術 | 06:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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