活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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一言力

満足度★★★★
付箋数:25

あなたの職場でのシーンを思い浮かべて
みてください。

会議などでクドクドと長い発言をする人に、
「結局何が言いたいの?」と思ったことは
ありませんか?

要領を得ないダラダラとした長い文章を
読むとイライラしませんか?

長くしゃべればしゃべるほど、長く書けば
書くほど、物事の本質は伝わりにくく
なります。

あなたは、「そんなことはわかっている」
と思ったかもしれません。

しかし、他人の長い発言や文章にはイライラ
するのに、知らず知らずのうちに自分も
「同じあやまち」をおかしている可能性は、
ありませんか?

本書の著者、コピーライターの川上徹也さんは
読者にこのように問いかけます。

  「この本を読めば、 “一言力” が身につきます。
   “一言力” とは、 “短く本質をえぐる言葉で
  表現する能力” のことです。身につければ、
  あなたにとって一生の武器になります。」

本書では、一言力を7つの能力に分解し、
「短く本質をえぐる言葉」の紡ぎ方を
解説します。

一言力の7つの能力は、各章の冒頭で
ズバッと言い切られていますので、
その冒頭の部分を見ていきましょう。

第1章
 「一言力」に必要な能力の1番目は「要約力」です。
 「要約力」とは、多くの情報の中から、
 「重要な部分を簡潔にまとめて伝える力」
 のことをいいます。要約できなければ、
 一言で言える道理はありません。「一言力」に、
 まず「要約力」が必要なのは自然の理です。

第2章
 「一言力」に必要な能力の2番目は「断言力」です。
 断言することは、話者の意思を明確にする
 ということです。自然に力が生まれ、信頼を
 勝ち取りやすくなります。歴史を振り返っても、
 優れた政治家・宗教家・経営者などは、
 必ずこの「断言力」を用いて引っ張ってきました。

第3章
 「一言力」に必要な能力の3番目は「要約力」です。
 誰かに何かを「問いかける」「語りかける」
 「質問する」という能力です。「質問」と
 「発問」は似ていますが、あえて違いを言えば、
 わからないことを聞くのが「質問」で、
 語りかける側が問いをつくるのが「発問」です。

第4章
 「一言力」に必要な能力の4番目は「短答力」です。
 相手から何か質問された時に短く鋭い答えを
 言えたり、何かについて意見や感想を
 求められた時に的確なコメントが言えたりする
 能力のことをいいます。「コメント力」と
 言い換えてもいいでしょう。

第5章
 「一言力」に必要な能力の5番目は「命名力」です。
  “興味をひく名前をつける力” のこと。
 「ネーミング力」「タイトル力」「造語力」
 とも言えます。「名前」はその人や物を表す
 「顔」とも言える、重要なポイントです。
 的確な名前をつけることで、長々と説明しなければ
 ならないことを、ずばり言い表すことができます。

第6章
 「一言力」に必要な能力の6番目は「比喩力」です。
 何かを説明する時、別の何かにたとえて表現する
 ことです。話し言葉においても、書き言葉に
 おいても、うまい「比喩」を使える人は、
 一目おかれます。うまいたとえ話があると、
 本来長々説明しなければならないことが、
 シャープにまとめられます。

第7章
 「一言力」に必要な能力の最後は「旗印力」です。
 「旗印」とは別の言葉に置き換えると、
 「標語」「指針」「合言葉」のこと。
 英語の「スローガン」もほとんど同じ意味です。

本書では、一言力に必要な各能力について、
手本となる事例を挙げ、わかりやすく説明します。

それらの事例を参考に7つの能力を駆使できる
ようになると、あらゆる場面で当意即妙な一言が
言えるようになると思います。

この本から何を活かすか?

私が本書で最も気に入ったのが、
壇蜜さんのコメント力です。

ある番組で、壇蜜さんと久米宏さんが、
話題の本をサカナにトークをしていました。

その本の中で、「最近の若者はラブホテル代も
割り勘」という記述を見つけて、
壇蜜さんは驚きます。

久米さんは「僕と君がラブホに行ったら
どちらが払うのかね」と質問をします。

「それはないと思いますよ」とかわす壇蜜さんに
久米さんは「万が一だよ」と重ねます。

その時の壇蜜さんの一言。

  「文春が払うと思います」

視点を変えて答える、秀逸なコメント例ですね。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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雑談力

満足度★★★★
付箋数:25

  「 “百田さんの話はとにかく話題が豊富で
  多岐にわたっている。初めて聞く話も多いけど、
  知っている話でも、その中に毒とユーモアが
  あって、どんどん聞けてしまう。
  僕もその秘訣を知りたいです。” 
  私はこう見えても極めてお世辞に弱い
  タイプです。というわけで、おだてられた
  ブタが木登りに挑戦するように、
  百田式の “面白い話をする方法” のような
  ものを書いてみることになりました。」

百田尚樹さんと言えば、『永遠の0』や
海賊とよばれた男』などを執筆した
大ベストセラー作家です。

しかし、そんな小説家の百田さんですが、
実は「書くことよりも喋る方が100倍も好き」
とのこと。

そして、喋るのが好きなだけでなく、
その話が抜群に面白い。

それに目をつけたPHP研究所の編集者が、
百田さんを口説いて、「面白い話をする秘訣」
を書いてもらったのが本書です。

  「本や新聞を読む時も、テレビを見る時も、
  人の話を聞く時も、 “面白いと思えば、
  それを覚える” という気持ちをもちましょう。
  そういう気持ちでいると、情報の頭への
  入り方がまったく違ってきます。」

面白い話ができる人は、普段からネタ収集を
意識して、いつでも披露できるストックを
持っているのです。

百田さんが、ツイッターで見つけた
お気に入りのネタの1つがこちら。

  ある人が公衆トイレの個室に入って腰を
  下ろした途端、隣の個室から「元気か」
  と声がかかります。

  彼は戸惑いながらも「はい」と答えます。

  すると、「それは何よりだ」と言われたので、
  彼も「どうも」と返します。

  隣の人がさらに「今、何してる?」と
  訊いてきたので、彼は「トイレだけど」
  と答えます。

  すると急に隣は静かになります。
  そして小さな声が聞こえてきました。

  「隣のトイレに、おかしな奴がいるから、
  また後で電話するわ」

まるで、お笑いコンビのアンジャッシュの
ネタのような話ですね。

こんなネタを常にインプットしておくのも、
それは「人を楽しませたい」という気持ちが
あるからです。

話し好きの人の中には、自分の話しか
しない人もいますが、そういう人は
「人を楽しませたい」という気持ちが
ほとんどありません。

テクニックよりも、この気持を持って
いることが、面白い話をするための
一番の秘訣のようです。

ただし、話題は相手が興味を持ちそうな話
ではなく、自分が関心を持つ話題を選びます。

自分が夢中になった話は、他人も面白がる
もので、自分が面白がらなければ、
他人だって面白がって聞いてくれないのです。

自分の興味を持つ話題を熱く語る面白さを
うまく利用したのが「アメトーーク」などで
披露される「◯◯好き芸人」なのでしょう。

  ・質問から入る
  ・常識を揺さぶるような話から入る
  ・意外なオチは記憶に残る
  ・スポーツ選手の凄さを伝える時のコツ

本書では、百田さんの使う面白い話をする
様々なテクニックが披露されていますが、
残念ながら、あまりそのテクニックは
印象に残りません。

なぜなら、題材として紹介されている
百田さんの雑談ネタがあまりにも面白いから。

本書は雑談ネタの宝庫になっているので、
その中から、いくつか覚えて、
自分でも披露できるようになりたいものです。

この本から何を活かすか?

先日紹介した土井英司さんの
一流の人は、本のどこに線を引いているのか
の中では、読む価値がある本選びのコツとして、
「著者が “専門外” を書いていたら避ける」
という項目がありました。

百田さんは、ストーリーを作る専門家では
ありますが、「喋り」の専門家ではありません。

ですから、本書は土井さんの当たり本を
選ぶコツの、例外に当たる一冊だと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 11:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「超」入門!論理トレーニング

満足度★★★
付箋数:24

  「よく “日本人は、中学高校の六年間、必死で
  英語を勉強しても、ろくに英語が話せるように
  ならない” と言われます。しかし、本当は、
  中学高校の六年間、必死で英語を勉強しても、
  それを実用する場面などなく、九割の日本人は、
  英語をまったく使わないまま、人生を終える、
  ということなのです。話せるようになるほうが、
  むしろおかしな話です。」

では、なぜ、私たちは英語を学ぶのでしょうか?

本書の著者、英語教育の第一人者でもある
横山雅彦さんは、「英語のロジックを学ぶため」
と説明します。

英語そのものに学ぶ必要があるのではなく、
英語によってロジックを学ぶ必要があるのです。

なぜなら、日本語はロジックを扱うには
適しておらず、たとえて言うなら、
羽根突きの道具でテニスをするようなもの
だからです。

  「日本語で完全にロジックを操ることは不可能
  なのですが、それを十分に知った上で、
  あえて羽子板でテニスをしようというのが、
  この本で、僕がみなさんと取り組んでみたい
  ことなのです。」

そこで本書で用いられる道具が「三角ロジック」。

これは横山さんが、ディベートの原論を
日常的なレベルで使えるようにしたものです。

まず、三角形の頂点に当たるのが「クレーム」。

これは「主張」あるいは「意見」のことで、
必ず「論証責任」を伴います。

このクレームを、三角形の底辺が支えます。

底辺の一端となるのが「データ」。
これは主張を支える「事実」のことです。

そして底辺のもう一端にあるのが「ワラント」。
こちらは「根拠」のことです。

ワラントのない事実は、データとは
認められませんので、クレームとデータと
ワラントは三位一体の構造となります。

例えば、「この映画は面白そうだ」と主張
するのが、クレームです。

「宮藤官九郎さんの脚本だから」という
事実が、それを支えるデータとなります。

さらに、なぜ沢山ある事実の中から、
このデータを選んだかというと、
「これまで見てきた宮藤官九郎さんの
脚本にハズレはない」というワラントを
示せるからです。

本書では、この三角ロジックを使い、
論理トレーニングを行ないます。

この本から何を活かすか?

日本での議論はロジカルに行われていない
ことが多いと横山さんは指摘します。

本書では、そんな実例を挙げていました。

 司会者 今年度の英語の教材について、
    もし問題点などありましたら、
    ここで検討したいと思います。
    横山先生、いかがですか。

 横山  そうですね、選抜クラスの精読テキスト
    なんですが、これは改訂した方が
    いいように思います。

 司会者 A先生、どうですか。

 講師A いや、私は、これで全く問題ありません。

 講師B 私もです。

 横山  僕は、分量が多すぎるように
    思うんですよね。

 講師B 私は、とても使いやすいと感じています。

 講師A 同感です。分量もちょうどよく、
    使いやすいテキストだと思います。

 司会者 横山先生、A先生もB先生もこう
    おっしゃっていますし、とりあえず
    あと1年、様子を見る、ということで
    いかがですか。

この司会者は、「改訂した方がいい」とした
横山さんに論証責任を果たさせないうちに、
講師AとBから新たなクレームを求めています。

もし、この司会者がロジカルに会議を
進行すると次のような議論になります。

 司会者 今年度の英語の教材について、
    もし問題点などありましたら、
    ここで検討したいと思います。
    横山先生、いかがですか。

 横山  そうですね、選抜クラスの精読テキスト
    なんですが、これは改訂した方が
    いいように思います。

 司会者 具体的には?(データを求める)

 横山  分量が多すぎるように思うんです。
    (データの提示)

 司会者 と、おっしゃいますと?
    (ワラントを求める)

 横山  精読というのは、長文読解とは違い、
    一文一文の構造をゆっくり丁寧に
    分析することです。(ワラントを提示)

講師AとBが横山さんの意見に反論したければ、
ここから発言が許されます。

そして、反論の方法は、2つあります。

1つは、相手の三角ロジックの
データかワラントを突く「反駁」。

もう1つは、相手の三角ロジックを認めた上で、
新たなクレームを立てる「アンチテーゼ」です。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:23 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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伝わるプレゼン資料作成

満足度★★★
付箋数:19

インプリメント株式会社の取締役社長で、
本書の著者、木村博史さんは、わかりやすい
プレゼン資料には3つの共通点があると言います。

1つ目は、資料に1本の筋があること。

まるで焼鳥に串が刺さっているように、
各スライドが1本の筋で貫かれていると、
プレゼンを面白くするための話題を入れても、
主題はブレずに進行します。

2つ目は、デザインがでしゃばらないこと。

プレゼンを補完する役割がしっかりと
演じられていることです。

必要な情報だけがあり、必要以上に目立つ
デザインにならず、話し手を主役に引き立てます。

3つ目は、しっかり伝えるべきことを
伝えていること。

時にはハッキリ、時には暗喩で、
時には行間を読ませるように。

方法はさまざまでも、伝えるべきことが
わかるので、モヤモヤ感がありません。

この3つの伝わる資料のエッセンスを念頭に
書かれたのが本書です。

本書は、伝わりやすいプレゼンを行うための、
パワポ資料作成のテクニックを紹介した本です。

  「上手なプレゼンテーション資料やプロが
  つくるプレゼンテーション資料は、目的が
  ハッキリしていて表現が効率的です。
  そのためには、まず伝えるべきことを大枠で
  しっかりと把握し、それをプレゼンテーション
  資料に細かく表現していくことが大切です。」

「大きな整理から小さな仕掛けへ」がコツ。

本書でもこの流れに沿って解説されています。

 Chapter1 資料をつくる前にデザインすること
 Chapter2 文字・色・カタチで伝えるしくみ
 Chapter3 伝わる資料の構成術
 Chapter4 プロ流 成功に導く魔法のテクニック

大きな整理をするには「3つのW」を決めます。

最初に決めるのは、「誰に(=Who)」です。

この「誰」をしっかり決めることが、
わかりやすいプレゼンをするための第一歩。

プレゼンの対象が特定の相手に
決まっていれば、その属性を調べます。

もし不特定多数を対象としたオープンな
プレゼンなら、自分で伝えたい相手を
想像してつくります。

相手の年齢・性別・役職・部署などが
決まれば、それを意識した伝え方をします。

次に決めるのは、「どこに(=Where)」。

これはゴール設定のことで、相手に何を
して欲しいのかを明確にします。

本書では、プレゼンのゴールを「告知型」、
「啓蒙型」、「拡散依頼型」、
「ゴールアシスト型」、「クロージング型」
の5つに分類しています。

最後に決める軸は、「何を(=What)」です。

ターゲットを設定し、ゴールが明確になったら、
それらをつなぐ「何を」を決めます。

ここでのポイントは、いかに聞き手に
自分で考えてもらい、話し手が意図する
ゴールにたどり着いてもらうかということ。

そのためには、話が突然ワープしたり、
横道にそれたりせず、相手の思考の道順に
沿って、うまく誘導する必要があります。

それがプレゼンのシナリオであり、
組み込まれるストーリーです。

ここでは、本書の冒頭で解説されている
大枠のつくり方の考え方を紹介しましたが、
本書では後半に行くに従って、資料づくりの
かなり細かなテクニックも登場します。

実際に資料作成する順番で、図解付きで
解説されているので、初めてプレゼンをする人、
プレゼンが苦手な人には、丁度よいガイドに
なっていると思います。

この本から何を活かすか?

  プレゼン資料に「ティザー」を組み込む。

ティザーとは、「焦らし」のテクニックです。

見えそうで見えないものには誰でも
興味が湧きます。

この手法は広告でもよく使われていて、
「詳しくはWebで!」などのコピーも
その1つです。

プレゼンのスライドでは、紙芝居のように
焦らしながら展開することで、
聞き手の関心を集めます。

そのためには、スライドを2つに分けます。

前フリの「知りたいと思わせるための情報」と
その後の「結果」のスライドです。

ただし、あまり奇をてらい過ぎて、
聞き手に理解できないティザーにならないよう
注意して組み込まなければなりません。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「いい質問」が人を動かす

満足度★★★
付箋数:24

 弁護士  「この商品がなぜ評判がよいのか、
      証人は知っていますか?」

 相手弁護士「異議あり!誤誘導質問です。
      この商品が評判がよいことは証明
      されていません。それ自体が本件裁判
      の争点となっているものです」

最初の弁護士がした質問は、「誤誘導質問」と
言って、裁判では禁止されています。

質問の前提に誤った事実を挿入することに
よって、自分の意図した証言を引き出そうと
するものだからです。

この質問では、商品の評判がよいことが
前提になって質問が組み立てられています。

もし、証人が「はい」と答えれば、
当然商品の評判がよいことになります。

また、「いいえ」と答えても、
「商品の評判はよいが、証人はその理由を
知らないだけだ」という結論になります。

誤誘導質問は、裁判では禁止されていますが、
実生活では禁止されていません。

うまく使えば、知らない間に相手を
肯定させられる禁断のテクニックです。

例えば、弁護士が債権回収を行う場合は、
次のように使っているようです。

  「300万円支払ってもらうことになりますが、
  すぐ払えますか、それとも1週間くらい
  待ちますか?」

  「ちょ、ちょっと無理です。色々相談しないと」

  「しかし、とにかく今すぐいくらかでも
  払ってもらわないといけないんですが、
  10万円にしますか、それとも20万円可能ですか?」

  「では10万円でお願いします」

  「それと、先送りになるからには、ペナルティが
  つきます。保証人をつけますか、それとも何か
  担保がありますか?」

この会話例では、「払うか、払わないか」の
前提を隠しています。

当然払うべき前提で質問を組み立てて
いるので、相手は払わないことを前提とした
回答ができないようになっています。

誤誘導質問のテクニックを営業の場面で使うと
次のようになります。

  「この車はとても燃費がいいんですよ。
  色は、黒と白ではどちらがお好みですか?」

  「黒の方かな」

  「私もその方が好きです。とても落ち着いて
  いますよね。排気量3000CCと3500CCでは、
  どちらがよろしいですか?」

  「うーん。値段次第だなあ」

  「そうですよね。お見積に際して、お支払は
  現金でしょうか、それともローンでしょうか」

  「現金かな」

  「ありがとうございます。ちなみにお届けは
  来週末と再来週末では、どちらがよろしい
  でしょうか?」

売る商品が車だと、さすがにここまで
トントン拍子で進まないと思いますが、
もっと単価の安い商品なら、
押し切ってしまうこともあるでしょう。

購入まで押し切らなくても、少なくとも
お客様のニーズは引き出せます。

質問には、大きな力があります。

質問された側は、反射的に考えてしまい、
その問に答えようとします。

  「人を動かすには、命令してはいけません。
  質問することです。
  人をその気にさせるには質問することです。
  また、人を育てるには質問することです。
  そして、人生で勝利するには、やはり
  質問することなのです。」

「いい質問」は一瞬で相手の心を掴み、
相手を動かすことができます。

本書は、質問力を身につけ、
人生を成功に導くための本。

著者は、質問のプロとも言うべき
弁護士の谷原誠さんです。

よく見かける質問も多く掲載されていますが、
広範囲の質問テクニックを詰め込んだ、
お買い得感のある一冊です。

この本から何を活かすか?

谷原さんは、質問には6つの力があると言います。

  1. 思いのままに情報を得る
  2. 人に好かれる
  3. 人をその気にさせる
  4. 人を育てる
  5. 議論に強くなる
  6. 自分をコントロールする

質問をするときには、この6つの力のうち、
何を目的にするのかを事前に明確にしておく
必要があるようです。

なぜなら、目的によって、
質問の仕方が異なるからです。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 05:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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