活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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Google流 資料作成術

満足度★★★★
付箋数:24

世の中で見かける「グラフ」は2種類あります。

何を言いたいかが、すぐにわかるグラフと、
ごちゃごちゃしていて、何を言いたいかが
さっぱりわからない「ひどいグラフ」です。

しかも、この「ひどいグラフ」を
目にすることが、業界を問わず意外と多い。

なぜ、仕事ができる人でも、ひどいグラフを
作ってしまうのか?

その1つの理由は、エクセルにデータを入力
するだけで簡単にグラフ化ができてしまう
からです。

ボタンを3つか、4つ順番に押しただけで、
グラフ化の作業は終了。

それでは、言いたいことを端的に表した
グラフにはなりません。

データにはストーリーがありますが、
エクセルのボタンをいくつか押しただけでは、
決してそのストーリーを語ることは
できないのです。

さらにデータ分析の専門家であっても、
分析することは得意でも、それを相手に
わかりやすく伝えるデザインの
トレーニングを受けていません。

それらが、世の中に「ひどいグラフ」が
氾濫している理由です。

本書の著者の、コール・ヌッスバウマー
・ナフリックさんは、「ひどいパワーポイント
スライドをこの世からなくす」ことを
ミッションとしている方です。

本書は、データビジュアライゼーションの
教科書。

ストーリーを語れるグラフ化の技術を
6つのステップで学びます。

  1. コンテキストを理解する
  2. 相手に伝わりやすい表現を学ぶ
  3. 不必要な要素を取りのぞく
  4. 相手の注意をひきつける
  5. デザイナーのように考える
  6. ストーリーを伝える

これにケーススタディを加え、
複雑なデータでも、シンプルにわかりやすく
伝えるノウハウを伝えます。

まず、ナフリックさんが教える
データをうまくビジュアル化する秘訣は、
いきなりデータにふれないことです。

それは、データ作業を始める前に、
コミュニケーションをとることになった
文脈や背景(コンテキスト)を
理解する必要があるからです。

「誰に、何を、どのように」伝えるかを
確認することから始めます。

ビジュアル化のメインとなるグラフは、
主に4つの種類だけを使います。

 点グラフ:散布図
 線グラフ:折れ線、スロープ
 棒グラフ:縦棒、積み上げ縦棒、
      横棒、積み上げ横棒、
      ウォーターフォール
 面積グラフ(限定的に使用)

そして、次のグラフはナフリックさんは、
使うことにNGを出しています。

 円グラフ、ドーナツグラフ、3D、第2縦軸

特に、「円グラフ」と「3D」については、
ナフリックさんの「撲滅したい」という
熱意さえ伝わってきます。

グラフ化については、ビフォー・アフターを
示していますから、どこをどう変えると、
伝わりやすいグラフになるかが一目瞭然。

勘のいい人なら、一度、本書に目を通すだけで、
すぐに真似して、今まで作っていたグラフから
レベルアップすることができるでしょう。

ただし、本書のメインとなるのは
「グラフでストーリーを語る」部分です。

このパートについては、じっくり取り組み、
ストーリーテリングの技術を身に着けたい
ところです。

ビジュアル化に特化した本だったので、
個人的には非常に参考になりました。

この本から何を活かすか?

ナフリックさんのサイトでは、
本書で紹介されているグラフのサンプルも
見ることができます。

http://www.storytellingwithdata.com/


また、ナフリックさんが、グーグルで行った
講演の様子はこちらです。



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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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教養バカ

満足度★★★
付箋数:24

本書のタイトルになっている「教養バカ」とは、
知識を知っているだけで、相手にかまわず、
自分本位で知識をひけらかすような人。

一見教養があるように見えますが、
話してみると「おもしろみ」に欠けます。

  「教養のある人と、教養バカの違い、
  それはずばりストーリーテラーになれるか
  どうか。教養人とは相手が興味を持つ
  ようにストーリーとして、伝えることが
  できる人です。」

言い方を変えると、教養のある人と、
教養バカの違いは、相手に「わかりやすく」
伝えることができるかどうか。

  「本書では、教養バカから、真の教養人に
  なるために、 “わかりやすさ” について
  お伝えします。
  本書は、これまでの教養本とは、
  一線を画すものになるでしょう。
  なぜなら知識を詰め込むのではなく、
  知識の伝え方をみなさんに伝授する
  ことになるからです。」

著者は、NHK Eテレ「サイエンスZERO」で
ナビゲーターを務めるなど、テレビ出演も
精力的に行こなうサイエンスライターの
竹内薫さんです。

教養のある人になる具体的な方法を
見る前に、あなたの周りいる教養バカの
7つのタイプを見てみましょう。

まずは、自分がそうなっていないかを
確認して、悪いクセがあれば、
それに気づくことが、最初の一歩となります。

  タイプ1. いつ終わるかわからない!
      長話族
  タイプ2. 正しさにこだわりすぎる!
      専門用語・連発族
  タイプ3. 「間違っちゃいけない」が生む悲劇
      メモ朗読族
  タイプ4. 一度つかまると逃げられない!
      リピート族
  タイプ5. まとめればいいというものではない!
      要するに族
  タイプ6. 「あれ? なんだっけ?」スムーズ
      だけど心に残らない! 間なし族
  タイプ7. そのマウンティングにご注意!
      高圧族

ここではタイプ名しか紹介していませんが、
それでも「そういう人いるいる」と
思えるのがいくつもありました。

教養のある人と教養バカの違いは、
相手に「わかりやすく」伝えられるかどうか
でしたが、そもそも「わかりやすい」とは
どのような状態なのでしょうか?

竹内さんが考える「わかった」状態とは、
「頭の中に『絵』が浮かび上がった」状態。

つまり、わかりやすく伝えられない人は、
相手の脳内に、なかなかうまく「絵」を
描かせることができません。

逆に、わかりやすく伝えられる人は、
相手の脳内に、すばやく「絵」を
描かせられる人なのです。

相手の脳内に上手に絵を描かせるコツは、
相手の想像力に訴える言葉で伝えること。

そのためには、「語彙力」は多いほうがいい。

語彙力が多ければ多いほど、相手にわかる
言葉で伝えたり、きめ細やかな表現が
できるようになります。

更に、思考そのものも、語彙力が多いと、
いろいろな角度からできるようになります。

本書の「わかりやすい伝え方」は、
実際に竹内さんがテレビ番組などで使って
効果があった折り紙つきの方法です。

理系の専門的な知識を文系の人にも、
わかりやすく伝えることを試行錯誤してきた
竹内さんだからこそ伝えられる方法です。

この本から何を活かすか?

本書では、「わかりやすさの王道10の技術」
が紹介されていました。

 1. 一瞬でロジカルになる! つなぎ言葉
 2. 相手を前のめりに! 脳内にハテナをつくる
 3. 言葉のミニマリズム! 一文は短く
 4. プロのプレゼンターが多用!
  とにかく、3を使え
 5. 「結論は、最初」かどうか決める
 6. 取扱注意! 二分法は伝え方の劇薬である
 7. NHKのワザ! 話すスピードは1分間300文字
 8. 結局、「準備する人」がすべて手に入れる
 9. ド忘れしても大丈夫! 最強の切り札
 10. ワンランク上の聞き方
  「つまり、こういうことですか?」

1番目の技術、つなぎ言葉として使うのは、
「たとえば」、「だから」、「つまり」、
「しかし」などです。

これらを使う時、次の言葉を話し始める
までに、ほんの少し「間」を空けるのが、
効果的に使うポイントです。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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一言力

満足度★★★★
付箋数:25

あなたの職場でのシーンを思い浮かべて
みてください。

会議などでクドクドと長い発言をする人に、
「結局何が言いたいの?」と思ったことは
ありませんか?

要領を得ないダラダラとした長い文章を
読むとイライラしませんか?

長くしゃべればしゃべるほど、長く書けば
書くほど、物事の本質は伝わりにくく
なります。

あなたは、「そんなことはわかっている」
と思ったかもしれません。

しかし、他人の長い発言や文章にはイライラ
するのに、知らず知らずのうちに自分も
「同じあやまち」をおかしている可能性は、
ありませんか?

本書の著者、コピーライターの川上徹也さんは
読者にこのように問いかけます。

  「この本を読めば、 “一言力” が身につきます。
   “一言力” とは、 “短く本質をえぐる言葉で
  表現する能力” のことです。身につければ、
  あなたにとって一生の武器になります。」

本書では、一言力を7つの能力に分解し、
「短く本質をえぐる言葉」の紡ぎ方を
解説します。

一言力の7つの能力は、各章の冒頭で
ズバッと言い切られていますので、
その冒頭の部分を見ていきましょう。

第1章
 「一言力」に必要な能力の1番目は「要約力」です。
 「要約力」とは、多くの情報の中から、
 「重要な部分を簡潔にまとめて伝える力」
 のことをいいます。要約できなければ、
 一言で言える道理はありません。「一言力」に、
 まず「要約力」が必要なのは自然の理です。

第2章
 「一言力」に必要な能力の2番目は「断言力」です。
 断言することは、話者の意思を明確にする
 ということです。自然に力が生まれ、信頼を
 勝ち取りやすくなります。歴史を振り返っても、
 優れた政治家・宗教家・経営者などは、
 必ずこの「断言力」を用いて引っ張ってきました。

第3章
 「一言力」に必要な能力の3番目は「要約力」です。
 誰かに何かを「問いかける」「語りかける」
 「質問する」という能力です。「質問」と
 「発問」は似ていますが、あえて違いを言えば、
 わからないことを聞くのが「質問」で、
 語りかける側が問いをつくるのが「発問」です。

第4章
 「一言力」に必要な能力の4番目は「短答力」です。
 相手から何か質問された時に短く鋭い答えを
 言えたり、何かについて意見や感想を
 求められた時に的確なコメントが言えたりする
 能力のことをいいます。「コメント力」と
 言い換えてもいいでしょう。

第5章
 「一言力」に必要な能力の5番目は「命名力」です。
  “興味をひく名前をつける力” のこと。
 「ネーミング力」「タイトル力」「造語力」
 とも言えます。「名前」はその人や物を表す
 「顔」とも言える、重要なポイントです。
 的確な名前をつけることで、長々と説明しなければ
 ならないことを、ずばり言い表すことができます。

第6章
 「一言力」に必要な能力の6番目は「比喩力」です。
 何かを説明する時、別の何かにたとえて表現する
 ことです。話し言葉においても、書き言葉に
 おいても、うまい「比喩」を使える人は、
 一目おかれます。うまいたとえ話があると、
 本来長々説明しなければならないことが、
 シャープにまとめられます。

第7章
 「一言力」に必要な能力の最後は「旗印力」です。
 「旗印」とは別の言葉に置き換えると、
 「標語」「指針」「合言葉」のこと。
 英語の「スローガン」もほとんど同じ意味です。

本書では、一言力に必要な各能力について、
手本となる事例を挙げ、わかりやすく説明します。

それらの事例を参考に7つの能力を駆使できる
ようになると、あらゆる場面で当意即妙な一言が
言えるようになると思います。

この本から何を活かすか?

私が本書で最も気に入ったのが、
壇蜜さんのコメント力です。

ある番組で、壇蜜さんと久米宏さんが、
話題の本をサカナにトークをしていました。

その本の中で、「最近の若者はラブホテル代も
割り勘」という記述を見つけて、
壇蜜さんは驚きます。

久米さんは「僕と君がラブホに行ったら
どちらが払うのかね」と質問をします。

「それはないと思いますよ」とかわす壇蜜さんに
久米さんは「万が一だよ」と重ねます。

その時の壇蜜さんの一言。

  「文春が払うと思います」

視点を変えて答える、秀逸なコメント例ですね。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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雑談力

満足度★★★★
付箋数:25

  「 “百田さんの話はとにかく話題が豊富で
  多岐にわたっている。初めて聞く話も多いけど、
  知っている話でも、その中に毒とユーモアが
  あって、どんどん聞けてしまう。
  僕もその秘訣を知りたいです。” 
  私はこう見えても極めてお世辞に弱い
  タイプです。というわけで、おだてられた
  ブタが木登りに挑戦するように、
  百田式の “面白い話をする方法” のような
  ものを書いてみることになりました。」

百田尚樹さんと言えば、『永遠の0』や
海賊とよばれた男』などを執筆した
大ベストセラー作家です。

しかし、そんな小説家の百田さんですが、
実は「書くことよりも喋る方が100倍も好き」
とのこと。

そして、喋るのが好きなだけでなく、
その話が抜群に面白い。

それに目をつけたPHP研究所の編集者が、
百田さんを口説いて、「面白い話をする秘訣」
を書いてもらったのが本書です。

  「本や新聞を読む時も、テレビを見る時も、
  人の話を聞く時も、 “面白いと思えば、
  それを覚える” という気持ちをもちましょう。
  そういう気持ちでいると、情報の頭への
  入り方がまったく違ってきます。」

面白い話ができる人は、普段からネタ収集を
意識して、いつでも披露できるストックを
持っているのです。

百田さんが、ツイッターで見つけた
お気に入りのネタの1つがこちら。

  ある人が公衆トイレの個室に入って腰を
  下ろした途端、隣の個室から「元気か」
  と声がかかります。

  彼は戸惑いながらも「はい」と答えます。

  すると、「それは何よりだ」と言われたので、
  彼も「どうも」と返します。

  隣の人がさらに「今、何してる?」と
  訊いてきたので、彼は「トイレだけど」
  と答えます。

  すると急に隣は静かになります。
  そして小さな声が聞こえてきました。

  「隣のトイレに、おかしな奴がいるから、
  また後で電話するわ」

まるで、お笑いコンビのアンジャッシュの
ネタのような話ですね。

こんなネタを常にインプットしておくのも、
それは「人を楽しませたい」という気持ちが
あるからです。

話し好きの人の中には、自分の話しか
しない人もいますが、そういう人は
「人を楽しませたい」という気持ちが
ほとんどありません。

テクニックよりも、この気持を持って
いることが、面白い話をするための
一番の秘訣のようです。

ただし、話題は相手が興味を持ちそうな話
ではなく、自分が関心を持つ話題を選びます。

自分が夢中になった話は、他人も面白がる
もので、自分が面白がらなければ、
他人だって面白がって聞いてくれないのです。

自分の興味を持つ話題を熱く語る面白さを
うまく利用したのが「アメトーーク」などで
披露される「◯◯好き芸人」なのでしょう。

  ・質問から入る
  ・常識を揺さぶるような話から入る
  ・意外なオチは記憶に残る
  ・スポーツ選手の凄さを伝える時のコツ

本書では、百田さんの使う面白い話をする
様々なテクニックが披露されていますが、
残念ながら、あまりそのテクニックは
印象に残りません。

なぜなら、題材として紹介されている
百田さんの雑談ネタがあまりにも面白いから。

本書は雑談ネタの宝庫になっているので、
その中から、いくつか覚えて、
自分でも披露できるようになりたいものです。

この本から何を活かすか?

先日紹介した土井英司さんの
一流の人は、本のどこに線を引いているのか
の中では、読む価値がある本選びのコツとして、
「著者が “専門外” を書いていたら避ける」
という項目がありました。

百田さんは、ストーリーを作る専門家では
ありますが、「喋り」の専門家ではありません。

ですから、本書は土井さんの当たり本を
選ぶコツの、例外に当たる一冊だと思います。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 11:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「超」入門!論理トレーニング

満足度★★★
付箋数:24

  「よく “日本人は、中学高校の六年間、必死で
  英語を勉強しても、ろくに英語が話せるように
  ならない” と言われます。しかし、本当は、
  中学高校の六年間、必死で英語を勉強しても、
  それを実用する場面などなく、九割の日本人は、
  英語をまったく使わないまま、人生を終える、
  ということなのです。話せるようになるほうが、
  むしろおかしな話です。」

では、なぜ、私たちは英語を学ぶのでしょうか?

本書の著者、英語教育の第一人者でもある
横山雅彦さんは、「英語のロジックを学ぶため」
と説明します。

英語そのものに学ぶ必要があるのではなく、
英語によってロジックを学ぶ必要があるのです。

なぜなら、日本語はロジックを扱うには
適しておらず、たとえて言うなら、
羽根突きの道具でテニスをするようなもの
だからです。

  「日本語で完全にロジックを操ることは不可能
  なのですが、それを十分に知った上で、
  あえて羽子板でテニスをしようというのが、
  この本で、僕がみなさんと取り組んでみたい
  ことなのです。」

そこで本書で用いられる道具が「三角ロジック」。

これは横山さんが、ディベートの原論を
日常的なレベルで使えるようにしたものです。

まず、三角形の頂点に当たるのが「クレーム」。

これは「主張」あるいは「意見」のことで、
必ず「論証責任」を伴います。

このクレームを、三角形の底辺が支えます。

底辺の一端となるのが「データ」。
これは主張を支える「事実」のことです。

そして底辺のもう一端にあるのが「ワラント」。
こちらは「根拠」のことです。

ワラントのない事実は、データとは
認められませんので、クレームとデータと
ワラントは三位一体の構造となります。

例えば、「この映画は面白そうだ」と主張
するのが、クレームです。

「宮藤官九郎さんの脚本だから」という
事実が、それを支えるデータとなります。

さらに、なぜ沢山ある事実の中から、
このデータを選んだかというと、
「これまで見てきた宮藤官九郎さんの
脚本にハズレはない」というワラントを
示せるからです。

本書では、この三角ロジックを使い、
論理トレーニングを行ないます。

この本から何を活かすか?

日本での議論はロジカルに行われていない
ことが多いと横山さんは指摘します。

本書では、そんな実例を挙げていました。

 司会者 今年度の英語の教材について、
    もし問題点などありましたら、
    ここで検討したいと思います。
    横山先生、いかがですか。

 横山  そうですね、選抜クラスの精読テキスト
    なんですが、これは改訂した方が
    いいように思います。

 司会者 A先生、どうですか。

 講師A いや、私は、これで全く問題ありません。

 講師B 私もです。

 横山  僕は、分量が多すぎるように
    思うんですよね。

 講師B 私は、とても使いやすいと感じています。

 講師A 同感です。分量もちょうどよく、
    使いやすいテキストだと思います。

 司会者 横山先生、A先生もB先生もこう
    おっしゃっていますし、とりあえず
    あと1年、様子を見る、ということで
    いかがですか。

この司会者は、「改訂した方がいい」とした
横山さんに論証責任を果たさせないうちに、
講師AとBから新たなクレームを求めています。

もし、この司会者がロジカルに会議を
進行すると次のような議論になります。

 司会者 今年度の英語の教材について、
    もし問題点などありましたら、
    ここで検討したいと思います。
    横山先生、いかがですか。

 横山  そうですね、選抜クラスの精読テキスト
    なんですが、これは改訂した方が
    いいように思います。

 司会者 具体的には?(データを求める)

 横山  分量が多すぎるように思うんです。
    (データの提示)

 司会者 と、おっしゃいますと?
    (ワラントを求める)

 横山  精読というのは、長文読解とは違い、
    一文一文の構造をゆっくり丁寧に
    分析することです。(ワラントを提示)

講師AとBが横山さんの意見に反論したければ、
ここから発言が許されます。

そして、反論の方法は、2つあります。

1つは、相手の三角ロジックの
データかワラントを突く「反駁」。

もう1つは、相手の三角ロジックを認めた上で、
新たなクレームを立てる「アンチテーゼ」です。

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:23 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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