活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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シリコンバレー式最高のイノベーション

満足度★★★
付箋数:24

ダイヤモンド社の平城さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「あなたが経営者であっても、誰かの下で働いて
  いるとしても、イノベーションを起こさなければ、
  この世界で競争に勝ち続けることはかなわない。」

過去のやり方が、通用しなくなっています。

テクノロジーが進化し、ビジネス環境が急激な
速さで変化する時代においては、今までやってきた
ことの延長線上に、未来はありません。

ありとあらゆる企業が生き残りのために、
「イノベーション」を最優先課題としています。

しかし、イノベーションは簡単には生まれません。

多くの企業が、イノベーションを起こせず、
苦しみ、もがき、失敗を重ねています。

ところが、イノベーションを次々と生み出して
いる地域があります。

言わずとしれたシリコンバレーです。

古くは、インテル、ヒューレット・パッカード 、
少し前だと、アップル、Google、Facebook、
最近だと、Uber、Airbnbなどがシリコンバレー
から誕生しました。

なぜ、シリコンバレーでは多くのイノベーション
が生まれるのでしょうか?

その答えは、本書の中にあります。

著者は、ファウンダーズ・スペース社代表で、
シリコンバレー業界団体組合議長を務める
スティーブン・S・ホフマンさん。

ホフマンさんは、シリコンバレーで自ら数社の
スタートアップを成功させた後、現在では
世界22ヶ国でスタートアップを支援する
アクセラレーターとして活躍される方です。

イノベーションを語る本が、書店に行くと何冊も
並んでいますが、本書は既存の本と違います。

  「世の中にはイノベーションの本がごまんと
  あるけれど、シリコンバレーのインキュベーター
  の中にいる人たちが使っているプロセスや手法を
  公開して、こうしたテクニックをどんな会社でも
  使えることを示した本が、これまでになかった。」

本書は、シリコンバレーで起きている
イノベーション成功の秘密を解説した本です。

ちなみに、インキュベーターはアイディアを
ビジネスとして成功させるためにチームを集め、
資金とリソースを募り、人脈構築などの支援を
行います。

アクセラレーターは、すでに存在する初期段階の
スタートアップ企業を引き入れて、その成長を
加速するために指導を行い、リソースや人脈や
研修や資金を提供します。

ホフマンさんは、このインキュベーターも
アクセラレーターも両方を行っているので、
イノベーションを起こすための秘訣を知って
いるのです。

では、イノベーションを起こすには、
画期的なアイディアや、最先端のテクノロジー
が必要なのでしょうか?

実は、そんなことはありません。

すべてのイノベーションは過去の何かの
「パクリ」から始まったと、ホフマンさんは
指摘します。

ただし、偉大な起業家はパクるだけでなく、
それを自分のものにするのです。

Facebookのマーク・ザッカーバーグさんや、
テスラのイーロン・マスクさんも最初は
パクったところから始めました。

また、華々しい成功を収めてたスタートアップが
利用したテクノロジーは、たいてい既存のものか、
オープンソースです。

イノベーションを起こすために、必ずしも
独自のテクノロジーが必要なわけではありません。

実際にテクノロジーの恩恵を受けるのは、
それを生み出した会社や個人ではなく、
そこにビジネスチャンスを見出し、
飛びつく起業家だけが、利益を得るのです。

本書には、イノベーションを起こすために、
必要なポイントが網羅されています。

豊富な事例を用いて解説されているので、
ビジネスに応用できるヒントが満載されています。

  第1章 イノベーションのカギは多様性と模倣
  第2章 小さく、少なく始める
  第3章 イノベーションのコツを知る
  第4章 コアの強みを活かし、価値を提供する
  第5章 不安要素を取り去る
  第6章 大きなリスクを取って大胆に挑戦する

この本から何を活かすか?

  「大きなイノベーションはいずれも、
  人々が既にやっていることや考えていることが
  元になっている。」

必要なのは、ある分野のアイディアを
借りてきて、別の分野に当てはめること。

そのためにホフマンさん自身は、
自分にほとんど馴染みのない分野の新しい本を
探すことを習慣としているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| アイディア・発想法・企画 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイデアはどこからやってくるのか

満足度★★★★
付箋数:24

アップルシード・エージェンシーの山田さん
から献本いただきました。ありがとうございます。

  「この本の位置づけは、『考具』で
  書き足りなかったところを補足するような
  役割になっているのかなと。
  併せてお読みいただければ幸いです
  (カブっているところはそれだけ重要視
  している、ということで…お許しを!)。」

考具』とは、加藤昌治さんが著した
アイデア発想術の名著で、2003年に
刊行されてから、今でも売れ続けている
ロングセラーです。

私も、この本を多くの人に勧めてきました。

本書は、その『考具』の基礎編に位置づけられた
アイディアパーソンになるための本です。

アイディアパーソンとは、本書では、
次のように定義されています。

  「まずは、公私を問わず、どんな課題に
  対してもくだらない案を含めて
  アイディアをたくさん出す人。
  そして、公私を問わず、どんな課題に
  対しても素敵なアイディアをたくさん出し、
  それを企画として仕上げる能力のある人。」

では、そもそもアイディアとは、
一体、何なのか?

本書で中心として使うのは、
ジェームズ・ウェブ・ヤングさんによる
有名な定義です。

  「アイディアとは既存の要素の新しい
  組み合わせにしか過ぎない」

これは古典的名著『アイデアのつくり方
の中で示されていた考えです。

アイディアを生み出すには、
既存の要素をどこかから見つけてきて、
それを組み合わせればいいのです。

ここで重要なのは、組み合わせよりも、
既存の要素をどうやって集めるか。

既存の要素の出どころは、
自分が知らないことを外から持ってくるか、
すでに知っていることを自分の内から
思い出すかのどちらかです。

ここで問題となるのが、知っていることが
すべて思い出せるわけではない点です。

「知っている≠思い出せる」なのです。

  「地味かもしれませんが、意外に大事で
  効くのは “既存の要素” の取り扱い。
  直接体験、間接体験、知識をどのように
  探し出し、脳裏に取り込み、
  かつ忘れないように活性化しておくか。
  アイディアパーソンにとって必要な
  既存の要素を常に、自分の手の届く場所に
  引き寄せておくのか。他人事でなく
  自分ごと、として続けられるか? が焦点。」

そのための方法として本書で紹介されて
いるのが「たぐる」という技法です。

「たぐる」の技法を使うと、自分の知らない
ことを外から手元に引き寄せることも、
自分の知っていることを、記憶の表層に
上がらせることもできるのです。

「たぐる」で自分ごと化する技は、
「ぶつかる」、「思い出す」、「押さえる」、
「ほる」の4つの小技に分解されます。

この4つの小技をいくつか組み合わせ、
できるだけ多くの既存の要素を集めます。

本書では、この技をケーススタディで学び、
細かな疑問点は章末のQ&Aで答える構成で
書かれています。

本書は2009年に講談社より刊行された
『アイデアパーソン入門』の改訂新版です。

旧版から30%ほど改稿さているようで、
私は2009年当時、旧版を読んでいますが、
結構変わった印象がありました。

本書と『考具』、そして後日紹介予定の
チームで考える「アイデア会議」』。

これら加藤さんの3部作は、
アイディアを考える人にとっては、
是非、揃えておきたい本だと思います。

この本から何を活かすか?

アイディアは、量が質を生むので、
まずは、たくさん出すことが重要です。

そしてアイディアは、ちょっとの違いが大違い。

少しズラしただけで、平凡なアイディアが
斬新なアイディアに生まれ変わります。

だから抽象度を上げて考えてはいけません。

  「アイディアを出すときは、抽象度を上げない。
  あえて固有名詞など具体的な表現を使って
  みてください。ちょっとの違いを尊重する
  ことがアイディア量産のヒケツです。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| アイディア・発想法・企画 | 11:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイデアソン!: アイデアを実現する最強の方法

満足度★★★
付箋数:23

あなたは、「アイディアソン」をご存知ですか?

アイディアソンとは、最近注目されるように
なったアイディア創出のメソッドです。

リクルート、ソニー、ヤフー、富士通、
パイオニア、NTTドコモなどの企業でも
実際に活用されています。

アイディアソンは、「アイディア」と
「マラソン」を合体させた造語。

もともと1999年頃にITエンジニアやデザイナーが
始めた「ハック」と「マラソン」を組み合わせた
「ハッカソン」というイベントがありました。

ハッカソンは、1日~1週間の短期間で集中して、
新しいサービスやシステム、アプリケーションを
共同で開発して、成果を競い合うイベントです。

そのハッカソンからアイディアの創出の部分
だけを切り出したのがアイディアソンです。

アイディアソンの醍醐味は、多様な人が集まり、
価値創造に向けて共創するところにあります。

スポーツのような爽快感と苦しさを
味わえることも魅力の1つ。

アイディアソンとは、多様な主体が主体的に
集まり、主体間の相互作用を通じて、
課題解決に向けたアイディアの創出を目指す
共創の場なのです。

  「本書は、アイディアソンとはいったいどんな
  もので、日本国内でどのような展開がなされて
  いるかを紹介するとともに、筆者らの実戦経験
  に基づき、アイディアソンを実践する際に
  ポイントとなる視点や課題、活用される
  主要なメソッドを紹介する。
  これまでにないアイディアで新たな価値創造を
  目指すすべての読者に、少しでも役立つことを
  期待したい。」

著者は高知大学地域協働学部専任講師の
須藤順さんと、エイチタス株式会社代表取締役
の原亮さん。

お2人とも、日本でのアイディアソン普及に
尽力し、実際に多くのアイディアソン運営に
関わってきた方です。

ところで、アイディアを出すための手法や
ワークショップはこれまでも存在しましたが、
なぜ、アイディアソンが注目されるように
なったのでしょうか?

その背景には、これまでの成功モデルや知識、
経験が通用しなくなった社会構造の変化が
あります。

特に、オープンクリエーションへの注目、
コ・クリエーションへの期待、
社会価値起点への発想転換などが重要視
されるようなりました。

アイディアソンは、これらの条件を満たし、
「いつもの人」の「いつもの会議」から
脱却し、分業から共創へシフトできる
手法として注目されるようになりました。

そこには参加者の多様性を受け入れ、
アイディアを可視化し、集合知を活用できる
特徴があります。

本書では、アイディアソンを知るだけでなく、
実際に運用することを想定して、主催者側が
押さえておかなければならないポイントを
挙げています。

 1. インプットにより情報をいかに正確に
  提供できるか
 2. ゴールの位置づけ
 3. 目的に応じたアイディア創出手法の
  選択と組み合わせ
 4. フォローアップ
 5. 小さななゴール設定と発想転換の促し
 6. 参加者の多様性確保
 7. 参加者間の仲間意識の醸成

こうしたポイントを押さえつつ、本書では
アイディアソンの企画から運営方法までを
詳細に解説します。

また、本書には実際にアイディアソンが
行われた16ケースの実例も掲載されています。

アイディアソンで扱えるテーマは多様なので、
自分が実施したいケースに近いものを探して、
参考にすることができます。

本書で、初めてアイディアソンを知った方でも、
読み終える頃には、きっと自分でも参加したり、
運営したくなることでしょう。

この本から何を活かすか?

本書の後半では、アイディアソンで活用される
メソッドやワークシートが紹介されていました。

紹介されている15の手法は、アイディアソンを
実施しなくても、単品のアイディア出しの手法
としても活用できそうです。

個人的には「カスタマージャーニーマップ」の
作成手法が参考になりました。

わずか4ページの中に、写真付きでコンパクトに
まとめられていて、非常にわかりやすかった。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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超ノート術 成果を10倍にするメモの書き方

満足度★★★
付箋数:21

  「みなさん、こんにちは。佐藤ねじと申します。
  インターネットのコンテンツやスマートフォン
  のアプリなどを作る仕事をしています。
  僕は仕事で、手書きメモを積極的に活用して
  います。パソコンが登場してから20年以上たち、
  スマートフォンやタブレット端末といった
  便利なものもある現在において、紙のノートに
  手書きでメモするなんてずいぶん時代遅れの
  ように感じるかもしれません。
  でも僕は、手書きのメモほど万能で強力な
  武器はない、と確信しています。」

佐藤ねじさんは、文化庁メディア芸術祭や
Yahoo!インターネットクリエイティブアワード
など多くの受賞歴があるアートディレクター。

代表作には「ハイブリッド黒板アプリKocri」や
「貞子3D2 スマ4D」、「しゃべる名刺」など
があります。

本書では、そんなヒット作を連発する
佐藤さんの「アイディアの発想法=ノート術」
が公開されています。

  「僕のノート術では、ほんのちょっと手間を
  かけることで、あとから見返すのが楽しくなる
  ノートを作ります。実際そんなノートを作ると、
  何気なくメモした内容が “これはヒット企画に
  なりそうだぞ!” と気づくことがしょっちゅう
  あります。
  あとから見返して “これはすごいぞ” と
  思ったメモは、抜き出して特別なノートに
  まとめておきます。するとその特別なノートは、
  自分にとっての “虎の巻” として大活躍する
  ようになります。ちょっと時間があるときに
  パラパラめくるだけで、仕事に役立つ
  アイディアがどんどんわいてくるのです。」

そんなメモから生まれたアイディアの1つが、
4万リツイートを超えて話題になった
「レシートレター」です。

見慣れないレシートが財布から見つかると、
そこから血みどろのドラマが生まれるほど、
レシートは強烈なメッセージを放つことが
あります。

それを逆手に取って、商品名のところを
奥さんをハッピーにするメッセージに
変えた手紙にしたのが「レシートレター」です。

       ** 領収証 **
  イツモ料理ツクッテクレテ               ¥0
  アリガトウ                                  ¥39
  コノマエ食ベタ                              ¥0
  餃子ノ鍋                                   ¥686
  スンゴク美味シカッタデスネ        ¥0
  今日ハ、イイ夫婦ノ日ナノデ  ¥1,122
  ハーゲンダッツヲ                        ¥280
  買ッテキマシタ                              ¥0

佐藤さんが、家の机の上に置いておいた
レシートレターを奥さんが発見し、
写真付きでツイッターにアップしたことで
話題になりました。

さて、佐藤さんのノート術は大きく
3つのステップに分かれています。

 1. 毎日コツコツと、気になったことを
  ノートにメモする(2軍ノート)
 
  ツバメノートをページ分割して使います。

  日頃の打ち合わせや、映画や本の感想
  など、敷居を下げた普段使いのメモです。

 2. そのなかから、選りすぐりのメモ
  だけを特別なノートに書き写す
  (1軍ノート)
 
  2軍ノートのアイディアのなかから、
  本当に選りすぐりのものだけを
  手書きイラストをつけたビジュアルメモ
  としてモレスキンに残します。

 3. 選ばれたメモは頻繁に見返し、
  アウトプットに活用する
 
  くだらなくてもいいから、最初の一歩を
  踏み出し、とにかく多くの打席に立って、
  アウトプットし続けます。

これまで佐藤さんも多くの発想術やメモ術を
試して、試行錯誤の結果、ようやく辿り着いた
のが本書のノート術です。

個人的には1軍ノートのイラストでの
アイディアのまとめ方が参考になりました。

この本から何を活かすか?

本書では、これまで佐藤さんが参考にしてきた
発想術の本も紹介されていました。

 『嶋浩一郎のアイデアのつくり方
 『考具 ―考えるための道具、持っていますか?
 『デザインの輪郭
 『佐藤雅彦全仕事
 『HUNTER×HUNTER
 『クリエイティブ・マインドセット
 『アイデアの接着剤
 『本の逆襲
 『やっつけメーキング

ここで意外なのが、『HUNTER×HUNTER』です。

言わずと知れた冨樫義博さんの大人気マンガ
ですが、自分らしさを知り、それを成長させていく
良い教科書として推奨されていました。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕掛学

満足度★★★
付箋数:24

  「本書は、著者がこれまでに取り組んできた
  仕掛けについての研究を平易にまとめたもの
  であり、本書を読み進める上での事前知識は
  必要ない。
  ただ、よく勘違いされることをあらかじめ
  書いておくと、商品を売るための仕掛けは
  対象としない。商品の魅力に気づいて
  もらったり、興味をもってもらうところ
  までが仕掛けの対象になる。」

「仕掛け」とは、人の行動を変える奥義。

無理やり行動を変えさせようとするのではなく、
つい行動を変えたくなるように仕向けたもの。

古典的な例では、『トム・ソーヤの冒険』で、
主人公のトムが、罰として塀のペンキ塗りを
やらされた時の行動も一つの仕掛けです。

トムは、本当は楽しくないのに、楽しそうに
ペンキを塗る姿を友人たちに見せることで、
友人たちがペンキ塗りをしたくなるように
仕向けました。

最近の事例では、男子トイレの的つき小便器が
あります。

これは、的をつい狙いたくなる心理を利用して、
知らず知らずのうちにトイレを綺麗に使うよう
仕掛けられたもの。

「トイレは綺麗に使いましょう」という
張り紙よりも、さり気なく飛散が最小になる
場所に的になるシールを貼っておく方が、
ずっと効果的なのです。

本書の著者、松村真宏さんは、
もともとは人工知能の研究者でした。

しかし、2005年に仕掛けが問題解決の
手段として汎用的に利用できることに気づいて、
新しい研究分野として「仕掛学」を創設しました。

本書は、その「仕掛学」について、
多くの事例を写真付きで紹介しながら、
一般向けにわかりやすく解説した本です。

仕掛けは、使い方によって悪用することも
できます。

本書では、「良い仕掛け」と「悪い仕掛け」
に区別した上で、「良い仕掛け」を実現する
方法について述べています。

良い仕掛けとは、仕掛けた側だけでなく、
仕掛けられた側もその目的を知った時に、
「素晴らしい、こりゃ一本取られた」と
笑顔になるもの。

これに対して、悪い仕掛けとは、
「だまされた、もう二度と引っかからないぞ」
と不快にさせる仕掛けです。

本書では、次の3つの条件を満たして
問題解決につながる行動を誘うものを
「仕掛け」として定義します。

 1. 公平性(Fairness)

仕掛けによって誰も不利益を被らないこと。

「悪い仕掛け」は人を欺き、公平性を欠くので、
ここでは取り扱いません。

 2. 誘因性(Attractiveness)

行動を誘うものであり、強要するものは
仕掛けの定義から外れます。

仕掛けが行動の選択肢を増やし、仕掛けられた
側は、自由に行動を選べることが要件です。

 3. 目的の二重性(Duality of purpose)

仕掛ける側の目的(解決したい問題)と
仕掛けられる側の目的(行動したくなる理由)
が異なること。

この二重性のないものは仕掛けの定義から
外れます。

多くの場合、仕掛けが対象としている
本当の問題は明示されていません。

仕掛けられる側は、問題を意識することなく、
興味の赴くまま行動して、気がついた時には
問題解決に貢献しているのです。

本書では、この3つの要件の英語の頭文字を
とって、「FAD要件」と呼んでいます。

 序章 「ついしたくなる」には仕掛けがある
 第1章 仕掛けの基本
 第2章 仕掛けの仕組み
 第3章 仕掛けの発想法

本書を読んで、学問として仕掛学を学びたい
という方も出てくるかもしれません。

この本から何を活かすか?

仕掛けは、どのように発想するのか?

  「同じ時間に同じ場所で同じ仕掛けを
  目にしていても大人と子供で反応が
  異なるのは、仕掛けを見出すのは知識だけ
  でなく好奇心も必要だからである。
  大人になって知識が増えてくると、
  世の中に対する好奇心もどんどん弱くなる。
  そのようなときは好奇心旺盛な子供を
  観察すれば良い。子供は仕掛け発見器である。」

子供を観察すると、仕掛けはもとより、
いろいろな気づきがあるものですね。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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