活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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大前研一 デジタルシフト革命 ―アマゾン、グーグルも実践「ゼロからイチ」を生み出す「11」の発想法

満足度★★★
付箋数:18

  「日本人は、欧米のものをもってきて
  改善したり、TQCで生産性を少し上げて
  1を1.1や1.2にするのは得意だが、その一方で、
  無から有を生み出すことをあまり行って
  こなかったために、 “ゼロからイチ” 
  という発想がなかなかできない。
  しかし、これからはどの産業でも、
  間違いなく “ゼロからイチ” が重要に
  なってくる。」

大前研一さんは、以前から「ゼロからイチ」
を生む発想の重要性を説いてきました。

過去に出した「ゼロからイチ」関連の本
では『「0から1」の発想術』があります。

また、本書と近い時期に刊行されている
発想力: 「0から1」を生み出す15の方法
もあります。

今までの延長線上にある「カイゼン」
ではなく、何もなかったところから
イノベーションを起こす「ゼロからイチ」
が21世に成功する鍵となる。

では、どうしたら「ゼロからイチ」の
発想ができるようになるのか?

本書で大前さんは、過去のコンサルタント
経験から、11の発想法を紹介しています。

 1. SDF/戦略的自由度
  Strategic Degrees of Freedom
 2. アービトラージ
  Arbitrage
 3. ニューコンビネーション
  New Combination
 4. 固定費に対する貢献
  Contribution to the fixed cost
 5. デジタル大陸時代の発想
  Digital Continent
 6. 早送りの発想
  Fast-Forward
 7. 空いているものを有効利用する発想
  Idle Economy
 8. 中間地点の発想
  Interpolation
 9. RTOCS/他人の立場に立つ発想
  Real Time Online Case Study
 10. すべてが意味することは何?
  What does this all mean ?
 11. 構想
  Kousou

いずれも大前さんが、これまで大切だと
言い続けてきた概念なので、他の本で見た
ことのある方も多いでしょう。

本書は、大前さんを含む3名の方が、
「ATAMIせかいえ」で「ゼロからイチ」に
関する講演を行った内容をまとめたもの。

ちなみに、ATAMIせかいえは、熱海にある
全室オーシャンビューの温泉旅館です。

大前さんが手がけた極上リゾートなので、
ビジネスセミナーがよく開催されています。

本書は、2016年8月27日と8月28日の2日間に
開催された、企業のトップと参謀を対象の
エグゼクティブ研修を収録しています。

ビジネス・ブレークスルーとプレジデント社が
共同主催し、年4回、シリーズで開催している
セミナーです。

本書には、大前さん以外では、次のお二人
の講演内容が収録さています。

 「ゼロイチ」の起こし方
 林要さん(GROOVE X株式会社 CEO)

 高速イノベーションのススメ
 道脇裕さん(株式会社NejiLaw 代表取締役社長)

個人的には、大前さんの講演内容より、
このお二人の講演内容の方が新鮮で、
魅力的に感じました。

本書は、セミナーを書き起こした本で、
かつ、正味100ページの薄さなので、
意気込まずに、さらっと読むことができます。

この本から何を活かすか?

私が本書で興味を持ったのは、道脇さんです。

道脇さんは、絶対に緩まないネジ「L/Rネジ」
を考案したイノベーター。

緩まないネジの発明も画期的ですが、
道脇さん経歴がまた、ユニークです。

まず、10歳のとき、学校教育に疑問を抱き、
小学校を勝手に退学します。

それ以降、まともに学校には通っていません。

にもかかわらず、「素数」や「0」にまつわる
数学史上の根源的問題を解決するなど、
数学分野でも金字塔を打ち立てたそうです。

そして、幼少期から現在までの発明は、
2万件以上もあるそうです。

まさに、日本の現代のエジソンですね。

日本の学校教育を受けなかったから、
独自の発想ができるようになったのか。

もっと道脇さんの話を聞きたくなりました。

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| アイディア・発想法・企画 | 05:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人がうごく コンテンツのつくり方

満足度★★★★
付箋数:25

  「テレビ・音楽・出版・Web・広告・マンガ・
  アニメ・アプリ・写真・動画・ゲーム・お店
  etc・・・
  コンテンツと言われるものをたくさんつくって
  きて、わかったことがあります。
  そのことを、今回、コンテンツにしてみました。」

本書で、人がうごくコンテンツのつくり方
を解説するのは、コンテンツプロデューサーの
高瀬敦也さんです。

高瀬さんは、「逃走中」など企画性の
高い番組を数多くプロデュースした方です。

そもそも「コンテンツ」とは何なのか?

高瀬さんは、「この世にあるものすべてが
コンテンツである」と考えます。

それは、誰かがそれをコンテンツだと思えば、
それはコンテンツになるということです。

では、どうしたらコンテンツだと思って
もらえるのでしょうか?

コンテンツ化するときのポイントは、
「どこから見るか、誰から見るか」を
押さえることです。

それは「狭める」ことを意味します。

狭めることで、イメージが明確になると、
自分にとって関係のあるものなのかどうかが、
はっきりわかるのです。

コンテンツをつくる側からすると、
それを多くの人に広げたいと考えます。

しかし、広げるためには、誰にでもではなく、
特定の「誰か」に刺さることが重要です。

本書で、高瀬さんはニッチコンテンツと
マスコンテンツの違いを「丼もの」を
例に挙げて説明しています。

  「たとえば “イクラ” がすごく好きな人は、
  海鮮丼よりもイクラ丼を食べた方が満足します。
  イクラ丼専門店があればそちらに行ってしまう
  かもしれません。反対に、イクラが大嫌いな
  人にとってイクラ丼は拷問です。
  そもそも海鮮丼を食べないでしょう。
  でもイクラがやや苦手なくらいで、
  マグロやイカが大好きな人は海鮮丼を
  食べてくれます。様々な具材を少しずつ盛った
  海鮮丼ならたくさんの人をターゲットに
  できるようになります。
  これがニッチコンテンツとマスコンテンツの
  構造です。」

テレビ番組で深夜番組がゴールデン帯に
上がると、「つまらなくなる」と言われるのは、
ニッチでつくられていた番組がマス化して
しまうからです。

また、有料放送か無料放送かという線引も
ニッチとマスで提供されるコンテンツの
違いになっているようです。

ですから最近話題の「Netflix」は莫大な資本
があるので、あたかも巨大マスメディアの
ようですが、有料放送なので扱うコンテンツは
海鮮丼ではなく、イクラ丼になります。

そして、高瀬さんが本書で最も言いたかった
のは、「人がうごくコンテンツのつくり方」は
「人がうごく気持ちのつくり方」であること。

  「コンテンツについて考えるとき、最も大切に
  すべきことは、そこに人の気持があるのかです。
  つくり手の気持ちも必要ですし、生活者の
  気持ちを汲み取ることも必要です。
  なぜなら、人を動かすのは気持ちだからです。
  気持ちがないと “伝わらない” からです。」

どんなコンテンツをつくるにせよ、
高瀬さんの話は、わかりやすくまとまっていて、
非常に納得感があります。

コンテンツをつくるあらゆる人に
本書はオススメできます。

ジェームス・W.ヤングさんの名著、
アイデアのつくり方』を真似た表紙も渋い。

  序章 コンテンツとは何か
  第1章 コンテンツをつくる
  第2章 コンテンツを広げる
  第3章 テクノロジーとコンテンツ
  第4章 コンテンツの終わり

この本から何を活かすか?

次の3つの中で、どのタイプの人間が
一番多いでしょうか?

  A アイディアがあり、実行する人
  B アイディアがあり、実行しない人
  C アイディアがなくて、実行しない人

これは、本書に掲載されていた問いです。

Cが最も多いと思いきや、世の中で一番
多いのは、実は「Bの人」です。

アイディアは、いつでも誰の中にもあり、
毎日生まれるので、それ自体にあまり
価値はありません。

そのアイディアが形にならなかったら、
それは存在しなかったのと同じ。

最も重要なことは、思いついたアイディアを
障害を乗り越え、実行に移すことなのです。

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| アイディア・発想法・企画 | 04:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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いつもの仕事と日常が5分で輝く すごいイノベーター70人のアイデア

満足度★★★
付箋数:23

TAC出版の杉本さん、藤明さんから
献本いただきました。ありがとうございます。

イノベーターとは、新しい技術を導入したり、
革新的なことをする人。

イノベーターには、それまでの既成概念を覆し、
世の中を大きく変える力があります。

誰もが、イノベーターになることに憧れる
ことはあると思いますが、現実的には、
それほど簡単なことではありません。

イノベーターは、一般の人と何が違うのか?

一体どうしたら、私たちはイノベーターに
なれるのか?

本書は、そんな疑問に答える本です。

  「人は誰もが、革新的な発想をして行動に
  移す “イノベーター” にならなくては
  いけないときがあるが、実際のところは
  誰でもなれるものである。イノベーターの
  ように考え、行動すればいい。
  だが、多くの人が、それを難しいと感じて
  いる。人には、不要な危険を避け、
  以前にうまくいったことを繰り返し、
  快適な生活で満足するという、
  ごく自然な傾向があるからだ。
  本書はそのようなあなたに、その快適な
  場所を抜け出して新たな冒険に一歩
  踏み出せるような、インスピレーションや
  アドバイスを示すことを狙いとしている。」

イノベーターになるには、イノベーターの
考えや行動を知り、それを真似ればいい。

しかし、1人のイノベーターについて学んでも
それがあなたに合うとは限りません。

そこで、いろいろなタイプのイノベーターから、
学べるようにしたのが本書です。

著者は、『ウミガメのスープ』シリーズが
有名で、水平思考などに関する著作が多い、
ポール・スローンさん。

本書では古今東西70名のイノベーターの
業績を紹介し、「自分を変えるアイディア」
としてアクションを提案します。

70名の中には、ガリレオ・ガリレイさん、
ヨハネス・グーテンベルクさん、
トーマス・エジソンさんといった、
いわゆる偉人と呼ばれる方々が含まれます。

さらに、スティーブ・ジョブズさん、
ジェフ・ベゾスさん、イーロン・マスクさん
など最近のイノベーターも含みます。

フレディー・マーキュリーさん、マドンナさん
などのミュージシャンや、パブロ・ピカソさん、
サルバドール・ダリさんなどの芸術家も
含まれています。

では、あまり日本では知られていない
イノベーターを本書から紹介しましょう。

あなたは、オーギュスト・エスコフィエさん
を知っていますか?

彼は、現代レストランの創始者と呼ばれる方。

エスコフィエさんは、それまで当たり前だった
大量のメインディッシュやサイドディッシュを
一度に並べる方式に革新を起こしました。

最初はスープ、次にサラダ、そして一品料理、
メインディッシュと料理を1品ずつ提供する
「ロシア式」の食事スタイルを広めました。

このスタイルに変えることで、料理はきれいに
盛り付けられ、冷めずに提供されるように
なりました。

さらに、味付けの濃いメインディッシュの後に、
口がさっぱりするデザートが提供されように
なりました。

また、エスコフィエさんは多くのレシピや
ソースを考案し、現代でも手引書として
使われる料理書も出版しています。

本書では、エスコフィエさんの革新的行動から、
次の2点を「自分を変えるアイディア」として
挙げています。

 ・プロセスに手を加えてみよう

  現行の順序を改めることで、イノベーションを
  起こした例は多いようです。

 ・人に覚えてもらえる存在になろう

  独自のキャッチフレーズで人々に覚えてもらい、
  競争で優位に立つことも成功の1つの鍵。

1人のイノベーターにつき約4ページの内容で
コンパクトにまとめられていますが、
そこから学べることは多いと思います。

本書のアイディアを少し取り入れるだけで、
あなたの日常は変わり始めます。

この本から何を活かすか?

新たな一歩を踏み出す、変化し続けることに
関しては、このイノベーターから学びましょう。

それは、最後までキャラクターを変え続けた
ミュージシャンのデビッド・ボウイさんです。

ボウイさんは、音楽のスタイルやキャラクター
を変え続け、シンガー、編曲家、画家、俳優
など多方面で活躍しました。

ボウイさんから学ぶアイディアは次の2点です。

 ・何ごとにもとらわれず、幅広い人々と手を組む
 ・自分に変化を課して、新たな手段を模索続ける

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| アイディア・発想法・企画 | 05:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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シリコンバレー式最高のイノベーション

満足度★★★
付箋数:24

ダイヤモンド社の平城さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

  「あなたが経営者であっても、誰かの下で働いて
  いるとしても、イノベーションを起こさなければ、
  この世界で競争に勝ち続けることはかなわない。」

過去のやり方が、通用しなくなっています。

テクノロジーが進化し、ビジネス環境が急激な
速さで変化する時代においては、今までやってきた
ことの延長線上に、未来はありません。

ありとあらゆる企業が生き残りのために、
「イノベーション」を最優先課題としています。

しかし、イノベーションは簡単には生まれません。

多くの企業が、イノベーションを起こせず、
苦しみ、もがき、失敗を重ねています。

ところが、イノベーションを次々と生み出して
いる地域があります。

言わずとしれたシリコンバレーです。

古くは、インテル、ヒューレット・パッカード 、
少し前だと、アップル、Google、Facebook、
最近だと、Uber、Airbnbなどがシリコンバレー
から誕生しました。

なぜ、シリコンバレーでは多くのイノベーション
が生まれるのでしょうか?

その答えは、本書の中にあります。

著者は、ファウンダーズ・スペース社代表で、
シリコンバレー業界団体組合議長を務める
スティーブン・S・ホフマンさん。

ホフマンさんは、シリコンバレーで自ら数社の
スタートアップを成功させた後、現在では
世界22ヶ国でスタートアップを支援する
アクセラレーターとして活躍される方です。

イノベーションを語る本が、書店に行くと何冊も
並んでいますが、本書は既存の本と違います。

  「世の中にはイノベーションの本がごまんと
  あるけれど、シリコンバレーのインキュベーター
  の中にいる人たちが使っているプロセスや手法を
  公開して、こうしたテクニックをどんな会社でも
  使えることを示した本が、これまでになかった。」

本書は、シリコンバレーで起きている
イノベーション成功の秘密を解説した本です。

ちなみに、インキュベーターはアイディアを
ビジネスとして成功させるためにチームを集め、
資金とリソースを募り、人脈構築などの支援を
行います。

アクセラレーターは、すでに存在する初期段階の
スタートアップ企業を引き入れて、その成長を
加速するために指導を行い、リソースや人脈や
研修や資金を提供します。

ホフマンさんは、このインキュベーターも
アクセラレーターも両方を行っているので、
イノベーションを起こすための秘訣を知って
いるのです。

では、イノベーションを起こすには、
画期的なアイディアや、最先端のテクノロジー
が必要なのでしょうか?

実は、そんなことはありません。

すべてのイノベーションは過去の何かの
「パクリ」から始まったと、ホフマンさんは
指摘します。

ただし、偉大な起業家はパクるだけでなく、
それを自分のものにするのです。

Facebookのマーク・ザッカーバーグさんや、
テスラのイーロン・マスクさんも最初は
パクったところから始めました。

また、華々しい成功を収めてたスタートアップが
利用したテクノロジーは、たいてい既存のものか、
オープンソースです。

イノベーションを起こすために、必ずしも
独自のテクノロジーが必要なわけではありません。

実際にテクノロジーの恩恵を受けるのは、
それを生み出した会社や個人ではなく、
そこにビジネスチャンスを見出し、
飛びつく起業家だけが、利益を得るのです。

本書には、イノベーションを起こすために、
必要なポイントが網羅されています。

豊富な事例を用いて解説されているので、
ビジネスに応用できるヒントが満載されています。

  第1章 イノベーションのカギは多様性と模倣
  第2章 小さく、少なく始める
  第3章 イノベーションのコツを知る
  第4章 コアの強みを活かし、価値を提供する
  第5章 不安要素を取り去る
  第6章 大きなリスクを取って大胆に挑戦する

この本から何を活かすか?

  「大きなイノベーションはいずれも、
  人々が既にやっていることや考えていることが
  元になっている。」

必要なのは、ある分野のアイディアを
借りてきて、別の分野に当てはめること。

そのためにホフマンさん自身は、
自分にほとんど馴染みのない分野の新しい本を
探すことを習慣としているようです。

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| アイディア・発想法・企画 | 06:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アイデアはどこからやってくるのか

満足度★★★★
付箋数:24

アップルシード・エージェンシーの山田さん
から献本いただきました。ありがとうございます。

  「この本の位置づけは、『考具』で
  書き足りなかったところを補足するような
  役割になっているのかなと。
  併せてお読みいただければ幸いです
  (カブっているところはそれだけ重要視
  している、ということで…お許しを!)。」

考具』とは、加藤昌治さんが著した
アイデア発想術の名著で、2003年に
刊行されてから、今でも売れ続けている
ロングセラーです。

私も、この本を多くの人に勧めてきました。

本書は、その『考具』の基礎編に位置づけられた
アイディアパーソンになるための本です。

アイディアパーソンとは、本書では、
次のように定義されています。

  「まずは、公私を問わず、どんな課題に
  対してもくだらない案を含めて
  アイディアをたくさん出す人。
  そして、公私を問わず、どんな課題に
  対しても素敵なアイディアをたくさん出し、
  それを企画として仕上げる能力のある人。」

では、そもそもアイディアとは、
一体、何なのか?

本書で中心として使うのは、
ジェームズ・ウェブ・ヤングさんによる
有名な定義です。

  「アイディアとは既存の要素の新しい
  組み合わせにしか過ぎない」

これは古典的名著『アイデアのつくり方
の中で示されていた考えです。

アイディアを生み出すには、
既存の要素をどこかから見つけてきて、
それを組み合わせればいいのです。

ここで重要なのは、組み合わせよりも、
既存の要素をどうやって集めるか。

既存の要素の出どころは、
自分が知らないことを外から持ってくるか、
すでに知っていることを自分の内から
思い出すかのどちらかです。

ここで問題となるのが、知っていることが
すべて思い出せるわけではない点です。

「知っている≠思い出せる」なのです。

  「地味かもしれませんが、意外に大事で
  効くのは “既存の要素” の取り扱い。
  直接体験、間接体験、知識をどのように
  探し出し、脳裏に取り込み、
  かつ忘れないように活性化しておくか。
  アイディアパーソンにとって必要な
  既存の要素を常に、自分の手の届く場所に
  引き寄せておくのか。他人事でなく
  自分ごと、として続けられるか? が焦点。」

そのための方法として本書で紹介されて
いるのが「たぐる」という技法です。

「たぐる」の技法を使うと、自分の知らない
ことを外から手元に引き寄せることも、
自分の知っていることを、記憶の表層に
上がらせることもできるのです。

「たぐる」で自分ごと化する技は、
「ぶつかる」、「思い出す」、「押さえる」、
「ほる」の4つの小技に分解されます。

この4つの小技をいくつか組み合わせ、
できるだけ多くの既存の要素を集めます。

本書では、この技をケーススタディで学び、
細かな疑問点は章末のQ&Aで答える構成で
書かれています。

本書は2009年に講談社より刊行された
『アイデアパーソン入門』の改訂新版です。

旧版から30%ほど改稿さているようで、
私は2009年当時、旧版を読んでいますが、
結構変わった印象がありました。

本書と『考具』、そして後日紹介予定の
チームで考える「アイデア会議」』。

これら加藤さんの3部作は、
アイディアを考える人にとっては、
是非、揃えておきたい本だと思います。

この本から何を活かすか?

アイディアは、量が質を生むので、
まずは、たくさん出すことが重要です。

そしてアイディアは、ちょっとの違いが大違い。

少しズラしただけで、平凡なアイディアが
斬新なアイディアに生まれ変わります。

だから抽象度を上げて考えてはいけません。

  「アイディアを出すときは、抽象度を上げない。
  あえて固有名詞など具体的な表現を使って
  みてください。ちょっとの違いを尊重する
  ことがアイディア量産のヒケツです。」

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| アイディア・発想法・企画 | 11:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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